このページのまとめ
- 面接への苦手意識を解消するためには、その理由を理解することが大切
- 面接が苦手な理由には「自信がない」「失敗したくない気持ちが強い」などがある
- 面接を成功に導くために回答の準備や企業研究、繰り返しの練習などをすると良い
- 緊張していることを正直に面接官に伝えるのも、落ち着いて面接を受けるコツ
- 「完璧でなくても良い」と考えることが面接の苦手意識の克服や緊張の緩和に効果的
面接は採否を決定する重要な選考の一つです。面接が苦手で「就職できないのでは…」と悩む就活生もいるでしょう。
面接への苦手意識を解消するために、まずはその理由を理解することが大切。このコラムでは、面接を苦手だと思う場合に考えられる理由や面接を成功に導くコツを解説します。また、本番での緊張を和らげる効果的な対策法も紹介。コラムを参考にして、面接への苦手意識を克服して内定を勝ち取りましょう!
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面接が苦手な理由を理解しよう
まずは、面接が苦手な人によくある理由を紹介します。苦手を克服するには、その理由を知ることが大切です。以下を参考にして、自分はなぜ面接が苦手なのかを考えてみましょう。
失敗したくないという気持ちが強い
失敗したくないという気持ちの強さが、面接に苦手意識を持つ原因になることも。「失敗したくない」「上手くやらなければ」と強く思えば思うほど、それがプレッシャーとなり、本来の力を発揮できなくなってしまいます。面接官から評価してもらえず、内定を獲得できないことが、さらに「失敗したくない」という思いを強くし、プレッシャーも大きくなる…という悪循環に。結果として、面接が苦手、怖いという気持ちがどんどん増幅してしまうのです。
自分に自信がない
面接が苦手な理由として、「自分に自信が持てないから」という人も多いようです。自信のなさは、自分の思いをきちんと伝えたり、面接官としっかり視線を合わせて話したりすることを困難にします。また、表情や態度からも自信のなさが現れてしまい、面接官にもネガティブな印象を与えてしまうことも。なかなか面接選考を通過できないという経験を繰り返すことで、さらに自信を失い、面接への苦手意識が強くなってしまいます。
面接官の態度や反応が気になる
面接官の動きや反応が気になってしまい、面接が苦手、怖いと感じてしまう場合もあるでしょう。
面接官がメモを取っていなかったり、こちらの返答に頷いてくれなかったりすると不安になるものです。しかし、面接官も学生の話を整理したり、質問内容を考えたり、時間配分を気にしたりするのに忙しく、その動きにそれほど意味はありません。相手の態度を気にし過ぎると、面接そのものに集中することができなくなってしまいます。
面接に慣れていない
面接への苦手意識は、準備不足が原因という場合もあります。自己分析や企業研究が十分ではなかったり、伝えたい内容をまとめられていなかったりすると、面接での質問に、的確な回答をするのは難しいでしょう。焦って何か話さなければと思えば思うほど話が冗長になり、マイナスの印象を与えてしまいます。こういった、上手く対応できないことが重なると、面接への苦手意識が強まってしまうのです。
敬語を使い慣れていない
敬語を使い慣れていないため、面接や就活そのものに苦手意識を持ってしまうこともあるようです。ESや履歴書であれば、正しい敬語を使えているかを確認してから送ることができます。しかし、面接では、質問されたらその場で適切な敬語を用いて回答しなければいけません。敬語を意識し過ぎるあまり、過剰に丁寧な敬語や不自然な印象を与える言葉遣いになってしまうことも。伝えたい内容も思うように伝えられず、面接が苦手という思いが強くなってくるのです。
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面接を成功に導く5つのポイント
面接を成功に導くには、自分の考えをしっかりと伝えることや面接官に好印象を与えることが大切です。苦手意識がある人でも、以下で解説するポイントを押さえて面接に臨めば、高評価を得られるでしょう。
1.よくある質問の回答は考えておく
定番とされる質問や企業が過去の面接でした質問などを調べ、あらかじめ回答を用意しておくことで本番の焦りを防ぐことができます。回答内容を考える際には、万が一、本番で緊張からうまく話せなくなっても、「ここの部分だけしっかり伝えられれば大丈夫」というポイントを作っておくと安心に繋がるでしょう。面接では、質問に対して的確な回答ができているか、きちんと思いを伝えられるかという点が重要な評価ポイントの一つ。長く話す必要はなく、短くても的確な回答、伝えたいことをしっかりと伝えれば良いのです。
2.伝わりやすい構成を意識する
結論から順序だてて話すと、伝えたい内容が相手に伝わりやすくなります。以下で解説する伝わりやすい基本の構成を参考に、面接での回答内容を考えてみましょう。
<伝わりやすい基本の構成>
結論
まずは結論、つまり本当に伝えたいことを端的に述べます。最初に結論を伝えることで、面接官もその後の話を理解しやすくなるでしょう。
根拠
次に、結論に至った根拠を述べましょう。根拠は具体的なエピソードを用いて伝えると、説得力が増します。また、結果や成果などはできるだけ数値を使って伝えましょう。面接官の印象に残りやすくなるのでおすすめです。
ビジョン
最後は、それまでに述べた結論や根拠から、どのようなビジョンを考えているのかを簡潔に伝えます。質問にもよりますが、企業での仕事に絡めてどう活かし貢献したいのか、将来どうなりたいのか、ということを伝えると良いでしょう。入社後に企業で活躍する姿を、面接官にイメージしてもらいやすくなります。
3.第一印象をよくする
面接では第一印象が大切です。身だしなみや挨拶、声のトーンなど、細部まで注意を払いましょう。また、姿勢を良くしたり、明るい表情を心掛けたりすることも大切です。心は行動についてくるともいわれています。意識して背筋を伸ばし、口角を上げていれば、徐々に前向きな気持ちになり緊張もほぐれてくるはずです。面接官にもポジティブな印象を与えることができ、評価アップに繋がりやすくなります。
4.企業研究を徹底する
事前に企業研究を念入りに行い、企業のニーズを掴んでおくことも、面接を成功に導くために欠かせないポイントです。企業側がどのような人材を求めているのかを把握し、それに沿ってアピールできる自分のスキルや強みを見つけておきましょう。面接で、貢献する姿勢や企業への熱意を示しながら、自分のスキルや強みを最大限にアピールできれば、「企業に必要な人材」と高評価を得られるはずです。
5.面接の練習を繰り返し行う
面接の練習を繰り返し行い、受け答えや雰囲気に慣れておきましょう。できるだけ、面接官役を第三者にお願いし、動作や話し方、話す内容などを細かくチェックをしてもらうと練習が充実したものになります。回数をこなすことで、話す能力も向上するでしょう。
また、練習は本番と同じ流れを意識して行い、入室の際のノックの回数やお辞儀のタイミングなども身につけておくことが大切です。スムーズに動ければ、面接時の行動に対する不安が解消されるだけでなく、自信にもなります。
面接の練習を見てもらえる人が身近にいないという場合は、自分が話している姿を鏡や動画で確認したり、声を録音して聞き返してみるのもおすすめです。自分で自分の姿や話し方を見返すだけでも、修正点はたくさん見つかるはずです。それらを一つずつ改善していけば、やがて大きな自信に繋がります。
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緊張を和らげる5つの対策
この項目では、面接での緊張を和らげる5つの対策法を紹介します。
面接はだれでも緊張するものです。面接に苦手意識を持っているならなおさらでしょう。面接前にちょっとした安心材料を作ったり、行動や意識を少し変えたりするだけでも緊張の緩和に繋がります。
面接での緊張を抑えたいときは、以下の5つの対策法をぜひ試してみてください。
1.緊張していることを面接官に伝える
面接の最初の挨拶や自己紹介などで、正直に緊張していることを伝えておくのも対策法の一つです。自分の状態を言葉にし、緊張している自分を受け入れることで、気持ちが落ち着く可能性もあります。
面接では、緊張していること自体がマイナスに評価されることはありません。緊張しても、自分のアピールしたいことや熱意をきちんと面接官に伝えられれば良いのです。また、日々多くの学生と面接をする面接官は、寛容な人が多いといわれています。場合によっては、緊張している様子を見た面接官の方から、話しやすい雰囲気をつくってくれることも。面接中に緊張して多少言葉に詰まってしまっても、失敗と思わずに「申し訳ありません、緊張しています」と伝え、焦らずに自分の考えを述べましょう。
2.ゆっくりとした動作を心掛ける
あえて動作や話し方のスピードをゆっくりにするのもおすすめです。
ゆっくりとした動作は、自分の気持ちを落ち着かせるのに有効なだけでなく、相手にも落ち着きを感じさせることができます。また話すスピードもゆっくりを心掛けることで、考えをまとめる時間を確保でき、必要以上に焦らずに済むでしょう。さらに相手が聞き取りやすい声のトーンを意識すれば、内容に説得力が増したり、「誠実」「信頼」といった印象を与えたりすることも可能です。
ただし、「落ち着きや誠実さを感じさせるゆっくり」と「相手を苛立たせるゆっくり」は違います。「相手を苛立たせるゆっくり」は、「仕事が遅そう」「瞬発力がない」といったマイナスイメージに繋がりかねません。身近にいる「落ち着きや誠実さを感じさせるゆっくり」とした人を参考にして、自分も面接官も落ち着ける適度なゆっくりを意識すると良いでしょう
3.メモを準備して面接に臨む
伝えたいことのポイントをまとめたメモを用意して、面接に臨むという対策法もあります。
面接でメモを見ながら話しても特に問題ないと考える面接官も多いようです。とはいえ、すべての企業でOKとされているわけではありません。メモを出す前に、「しっかりと質問に答えたいので、メモを見ながら話してもよろしいでしょうか?」といった断りを忘れずに入れるようにしましょう。
また、メモを使えない場合でも焦らずに済むように、これだけは伝えたいというポイントをしっかりと頭に入れておくことをおすすめします。
4.行動をルーティン化しておく
緊張したときは「こうしたら落ち着く」という行動を決めて、ルーティン化しておくのもおすすめの対策法です。たとえば、「深呼吸を3回する」「左、右の順で握り拳をつくる」など、自分なりの気持ちが落ち着く行動を決めます。行動は、面接中に行っても不自然ではなく、悪目立ちしないものが良いでしょう。日ごろから緊張しそうな場面で、決めた行動を実践して落ち着きを取り戻す、という流れをルーティン化すれば、たとえ面接で緊張しそうになっても対応できます。
緊張を和らげる材料を一つ用意しておくだけでも、安心感が違うでしょう。
5.完璧である必要はないと理解する
完璧である必要はないということを理解しましょう。面接で失敗をせず、質問に流暢に回答する人だけが採用されるわけではありません。面接官も、完璧に面接をこなすことを求めているわけではなく、人としての魅力や企業との相性、熱意といったことの方を重視しています。また、学生が緊張したり、多少失敗したりすることは想定内です。たとえ敬語のミスや緊張で言葉に詰まってしまうことがあっても、「失礼しました」と笑顔で一言添えれば、誠意が伝わり、場の空気も和やかになるでしょう。
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