将来の夢を面接で聞かれたら?例文11選と決まっていないときの対処法

このページのまとめ

  • 企業が面接で将来の夢を聞く意図は、自社との相性や仕事への姿勢を確認するため
  • 面接で将来の夢を聞かれたときは、応募企業で実現可能な夢を具体的に話す
  • 面接で将来の夢を聞かれた場合、プライベートな内容や「特になし」と答えるのは避ける

将来の夢を面接で聞かれたら?例文11選と決まっていないときの対処法のイメージ

「面接で将来の夢を質問されても答えられる自信がない」「具体的な夢がない」など、回答に悩む就活生は多いです。

この記事では、企業が面接で将来の夢を聞く意図や評価されやすい回答の特徴、決まっていないときの対処法、回答例文を紹介しています。企業に評価される将来の夢を考える際は、応募企業で実現可能な内容を具体化させることが重要です。最後まで読めば、自分の言葉で将来の夢をまとめられるようになるでしょう。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   
目 次

「将来の夢」を面接で聞かれる5つの理由

企業が面接で「将来の夢」を質問するのは、自社との適性を見極めたり、積極的に業務に取り組む姿勢があるかを見極めたりするためです。質問への回答は、企業側の意図を汲み取ることで評価を高めやすくなります。

ここでは、企業が将来の夢を面接で聞く意図を紹介するので、どのような回答をすべきか考える際の参考にしてください。

1.企業とのマッチ度を見極めるため

企業は、面接で将来の夢を答えてもらうことで、応募者と自社との適性を判断しています。入社後のミスマッチを避けるためにも、自社とマッチする人材を確保したいと考えるのが一般的です。

応募者の夢が志望する企業では叶えられそうにない場合や、企業の方針や事業内容と合わない場合、就職してからのモチベーションを保ち続けるのが難しい可能性もあるでしょう。将来の夢について回答を求められた際は、企業で実現できる内容を前提にすることが重要です。

企業で実現できる内容を考えるには、企業研究が欠かせません。企業研究を行うことで、志望する企業の事業内容や働き方などがわかり、自分の志向と比較できるメリットがあります。
企業研究の進め方は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

2.仕事への姿勢を確かめるため

学生に将来の夢を回答してもらうことで、仕事に取り組む姿勢を確認したい狙いもあります。なぜなら、夢や目標を具体的に掲げている人は、そうでない人よりも積極的な姿勢で業務に取り組むものと考えられるからです。

仕事をするうえでは、指示どおりの内容をこなす人よりも、能動的な姿勢で自ら考えて仕事に取り組める人が求められます。企業にとって採用するメリットが大きい人材を確保したい背景もあるため、将来の夢の回答から学生の仕事への姿勢を確かめているのです。

3.具体的なキャリア設計ができているか確かめるため

将来の夢の内容から、入社後のキャリアについて具体的に考えているかどうかも判断しています。仕事への姿勢にも関連しますが、具体的なキャリア設計を考えている人はそれを実現するためのステップが明確で、成長意欲が高い傾向にあります。
目標設定し具体的な計画を立てられる人は、企業にとって採用するメリットも大きいです。

企業は長期間にわたって自社で活躍してくれる人材を確保したいので、将来の夢を聞いて具体的なキャリアを描けているかどうかを確認しています。

4.志望動機と矛盾がないか確かめるため

面接で将来の夢を質問する背景には、志望動機との矛盾がないかを確認したい狙いもあります。仮に、将来の夢と志望動機に矛盾があると、「将来の夢は適当な内容を答えているだけでは」などと疑われかねません。

たとえば、志望動機で「グローバル企業である御社で働きたい」と言っているのにもかかわらず、将来の夢では「地域貢献できるような仕事をしていきたい」と言っている場合です。地域貢献自体は構いませんが、志望動機とあわせて見ると違和感を感じる人もいるでしょう。

面接では、将来の夢を含むさまざまな質問を通じて、キャリアについて本気で考えているのか、自社で働きたい熱意がどれほどあるのかなどを見極めています。面接で高評価を得るには一貫性のある回答をすることが大切なので、志望動機と将来の夢に矛盾が生じないように気をつけましょう。

5.人柄や価値観を知るため

企業が将来の夢を尋ねる意図は、応募者の夢の大小ではなく、その背景にある人柄や価値観を知るためでもあります。大きな夢を語る必要はなく、身近な目標でも問題ありません。

大切なのは、なぜその夢を抱いたのか、その夢をどう実現したいのかという理由を伝えることです。夢を持った背景を自身の経験に結びつけることで、応募者の想いや思考がより具体的に伝わりやすくなります。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

面接で評価されやすい将来の夢の3つの特徴

面接で評価されやすい将来の夢には、応募企業で実現可能な内容や、企業にメリットがある内容であるといった特徴があります。ここでは、面接官からの高評価を期待できる、将来の夢に共通する特徴を3つ紹介するので、自身の状況に当てはめながら回答内容を考えてみてください。

1.応募企業で叶えられる

面接で回答する将来の夢は、応募企業で実現可能な夢にしましょう。業務を着実に進めて、実績を重ねた先にある夢を話すのがポイントです。

仮に、競合他社でも実現可能な夢を回答してしまうと、入社への熱意の低さや企業研究の不足を懸念される可能性があります。企業研究では競合他社についても確認し、応募先企業ならではの内容にすることが重要です。
また、非現実的な内容も評価されにくいため、段階を経て手が届きそうな内容を回答するようにしましょう。

応募企業で叶えられる夢を考えるには、企業研究を行い、応募企業の経営方針や事業内容を確認しておくのがおすすめです。会社説明会やOB・OG訪問などを利用し、企業理解に努めましょう。

2.企業にメリットがある

面接で回答する将来の夢は、応募企業にメリットがある内容だと高評価を期待できます。「この学生を採用すれば、会社の成長に貢献してくれそう」と思ってもらえるような内容が理想です。

企業へのメリットを考える際は、以下の内容を参考にしてみてもよいでしょう。

・会社の売上アップに貢献
・業務の効率化に貢献
・社内の人間関係を円滑化できる

会社の売上アップは分かりやすいメリットですが、業務の効率化や人間関係の円滑化のように間接的に貢献できる内容でも構いません。「些細なことでも相談されやすい上司になること」のように、事業内容と直接的に関わらない夢でもよいでしょう。

自己PRや強みの延長で将来の夢を考えてみると、イメージがつきやすいかもしれません。

3.具体性のある内容

面接で将来の夢を話すときは、できる限り具体性を持たせられると面接官の印象に残りやすいでしょう。

面接官の立場で考えるとイメージしやすいですが、漠然とした内容ではほかの学生の回答に埋もれてしまい、アピールにつながりません。また、将来の夢に具体性がなければ、実現可能かどうかの判断もつきにくくなってしまいます。

企業で活躍する姿をイメージできるよう、将来の夢を具体的に伝えましょう。

企業がキャリアプランを聞く理由と回答方法については「『入社後したいこと』はどう答えたら良い?キャリアプランを聞く理由と答え方を解説!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

将来の夢を面接で聞かれたときに避けるべき4つの回答

面接で将来の夢を質問された際は、抽象的な内容やプライベートな夢の回答は避けてください。

ここでは、将来の夢を聞かれたときに避けるべき回答を4つ紹介します。以下のような回答は控え、面接官からの評価を下げないようにしましょう。

1.抽象的な夢

面接で将来の夢を聞かれた際は、抽象的な内容の回答は控えてください。先述したように、具体性のない回答は実現できるかどうか判断できず、入社意欲の低さを懸念されかねません。

・世の中をよくしたい
・世界中の人を笑顔にしたい
・日々の生活をもっと便利にしたい

上記のような回答では、応募した企業でなければならない理由や、具体的なアプローチ方法が分かりにくく、評価しづらいといえます。自己分析と同様に、将来の夢に対しても「なぜ?」を繰り返して考えやエピソードを添え、できる限り具体化して伝えることが大切です。

2.プライベートな夢

面接で将来の夢を回答する際は、「マイホームを建てること」「世界一周旅行に出掛けること」など、仕事と関連の低いプライベートな夢は避けたほうが無難です。

そもそも就職活動は企業と学生がマッチングする機会であり、企業は自社が求める人物像に合う人材かどうかを、応募書類や面接を通じて判断しています。面接で将来の夢を聞く背景には、自社で働くイメージを具体的に描けているかや、意欲的に働く意思があるかなどを見極める狙いがあります。

将来の夢に対してプライベートな内容を回答すると、「質問の意図を理解していない」と捉えられ、コミュニケーション能力や適応力を疑われる恐れもあるので気をつけてください。

3.独立を目指す夢

志望する企業によっては、独立・起業に関連する夢も避けましょう。一般的に企業は自社の従業員として長く活躍してくれる人材を求めています。

・スタートアップでWebサービスを立ち上げたい
・身につけたスキルを活かして独立したい
・業界をまたぎながら市場価値を高めていきたい

上記のような回答をすると、「就職をただの通過点と捉えている」といった印象を持たれかねません。離職をイメージさせる独立関連の夢は話さないほうが良い場合もあります。

4.「特にない」と答える

面接で将来の夢を聞かれた際、「特にありません」という回答も避けてください。面接では入社意欲の高さや自社とのマッチしているかを判断されている以上、「特にない」という回答は「意欲的でない」「何も考えていない」などマイナスな印象を持たれる可能性が高いからです。

・自分の強みから将来に活かせるものがないか考える
・志望動機に長期的な視点を取り込む
・企業がこれから注力する領域に注目する

上記のような切り口を参考にしながら、応募先企業に関連するような将来のビジョンを考えてみましょう。

企業が就活のビジョンを質問する理由や考え方については「就活のビジョンはどう答える?企業が質問する意図や答え方のコツを解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

将来の夢が決まっていないときの対処法

入社後のキャリアや将来の夢が決まっていない人やまだ見つかっていない人は、自己分析をやり直したり、志望企業の先輩社員のインタビューを読んだりするのがおすすめです。

ここでは、現時点で将来の夢が決まっていない場合の対処法を紹介します。以下の内容を実践して、将来についてしっかりと考えてみましょう。

自己分析をやり直す

面接で回答できる将来の夢が見つからない場合は、自己分析をやり直してみることをおすすめします。将来の夢が見つからないのは、「働くうえで大切にしたい価値観は何か」「なぜこの企業にエントリーするのか」という明確な軸がないからかもしれません。

・没頭できることや好きなことは何か
・就職先で譲れない条件は何か
・絶対に避けたい就職先の条件は何か

上記のように、「何を重視して就職活動をしているか」の軸が定まることで、ビジネスパーソンとしてどのようなキャリアを構築していきたいのかが明確になるはずです。自分の根底にある思いや価値観などをあらためて見つめ直し、就活における自分の軸を明確にしましょう。

志望企業の先輩社員の声を参考にする

入社後に自分が活躍する姿を具体化させる際におすすめなのが、企業の採用ページやパンフレットなどに掲載されている「先輩社員のインタビュー」です。どのようなキャリアプランがあるかを知らず、将来をイメージする材料が不足している可能性もあるでしょう。

先輩社員の声やインタビューは、若手・中堅・管理職など、経験年数を分けて掲載しているケースが多いです。これらを参考にすると、何年後にどのような仕事をしているかのイメージを具体化させられるでしょう。

ほかにも、OB・OG訪問を通じて働き方をイメージするのも効果的です。実際にその企業で働いている人のキャリアを参考に、共感できるポイントがないか考えてみてもよいでしょう。

将来の夢がないときの答え方

どうしても将来の夢が思い浮かばない場合は、「私の強みである△△を活かしたい」「得意なことや好きなことを活かして御社に貢献したい」などの回答でも問題ありません。ただし、将来の夢を具体的に回答しているほかの学生に比べると高評価を期待しづらいため、以下の内容をアピールするのがおすすめです。

・企業が求める人物像に合う強みをアピールする
・どのようなビジネスパーソンでありたいかを述べる
・入社後の仕事を通じて夢や目標を見つけたい旨を回答する
・長期的に活躍していきたい旨を述べる

将来の夢に対する回答に困った際は、「夢は御社の業務に着実に対応しながら、これから見つけていきたい」としつつ、貢献し続ける意欲がある旨をしっかりとアピールしましょう。

面接で回答できるような将来の夢が見つからない人は、「将来の夢がない人へ!おすすめの職種や自己PRの作り方を例文付きで紹介」の記事をぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

「将来の夢」を面接で分かりやすく伝える3つの構成

面接で将来の夢を回答する際は、最初に結論を伝え、その夢を持った理由、夢を叶えるためにできることの順番で伝えることを意識しましょう。ここでは、将来の夢を分かりやすく伝えるための構成を紹介するので、面接で回答する際の参考にしてみてください。

1.結論

将来の夢を回答する際は、初めに「わたしの将来の夢は△△です」などと結論から話しましょう。質問に対して最初に結論を簡潔に回答することで、面接官の意図を汲み取った回答をしていることをアピールでき、話の内容も理解してもらいやすくなります。

起承転結のような構成にして回答の説明から入ってしまうと、本当に伝えたいことが伝わりにくく、面接官の興味が薄れてしまいかねないので気をつけましょう。

2.その夢を持った理由

冒頭で将来の夢の結論部分を伝えたあとは、その夢を持つきっかけとなった出来事や理由などを付け足します。補足する内容がなければ面接官を納得させるのは難しく、「その場しのぎで回答しているのでは」などと思われかねません。

・自分の興味関心
・幼少期やこれまでに経験したエピソード
・志望する企業が取り組む事業への思い

上記などに絡めて、その夢を持った理由を具体的に補足して、より説得力のある内容にしましょう。

3.夢を叶えるためにできること

将来の夢を持つに至った理由や経緯を伝えたあとは、夢の叶え方や実現するための努力も付け足します。夢を実現させる方法も伝えることで、本気で叶えようとしていることをアピールできるでしょう。

「グローバル人材になるため、英会話教室に通って2年が経過している」「トップセールスになるため、販売のアルバイトを掛け持ちしている」など、今も行っている取り組みを盛り込むと「自分で考え行動できる人」という印象につながります。

夢を叶えるために努力していることを伝える際は、応募企業の業務内容や経営方針、ビジョンなどを絡めて話すと、仕事への熱意もアピールできるでしょう。

将来の夢に限らず、面接では網羅的な対策が欠かせません。具体的な対策については「就活の面接で誇れる成功体験が思いつかない…見つけ方や大学生向けの例文を紹介!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

面接で「将来の夢」を聞かれたときの回答例文11選

ここでは、面接で将来の夢を聞かれた際の回答例を紹介します。下記の内容を参考に、自分らしい回答を考えてみてください。

例文1.金融

私の将来の夢は、老若男女を問わず、誰もが便利な決済サービスを開発することです。

近年はフィンテック化が進み、各社から決済サービスが出ているものの、「操作が直感的にできない」「日々の利用額や推移が見づらい」といった不便に感じるポイントがあると感じています。私自身、現在は現金払いをすることはほとんどなく、各種決済サービスを利用するケースがほとんどです。

友達同士や家族など、個人間決済がよりスムーズになるような決済サービスがあると、もっと便利になると考えているので、誰もが簡単に操作できる決済サービスを御社で開発したいと考えています。

例文2.広告

私の将来の夢は、広告を通じて行動のきっかけを提供できるようになることです。

広告デザインはもちろん、私はキャッチコピーが持つ影響力や社会にもたらす印象の大きさに興味を抱いています。私自身、大学に進学してからブログを3年間運営しており、読者に商品の魅力を伝えたり、自身の経験を分かりやすく伝えたりする経験を何度もしてきました。読者の悩みを解決して行動に移してもらえた際は大きなやりがいを感じ、より多くの人に影響を与えたいと思うようになりました。

クライアント企業が抱える課題や宣伝したい商品・サービスの本質を理解し、ターゲット顧客の心に刺さるキャッチコピーを考える広告の仕事を通じ、多くの人の行動のきっかけを提供したいです。

例文3.商社

私の将来の夢は、世界中のものがすぐに入手できる流通システムを整備することです。

私は現在ECサイトを自ら運営し、国内ではほとんど出回っていないスポーツウェアやアイテムを海外から買い付け、国内で販売しています。海外サイトから商品を購入すると、自宅に届くまでに長くて1ヶ月ほどかかってしまい、販売サイクルの長さをネックに感じていました。海外製品も国内製品と同じように売買できるようになると、買い付けから販売までの流れがスムーズになり、私はもちろん、購入者にもメリットがあります。

御社に入社することができた際には、国外との取引においてもスムーズな流通システムを整備し、モノの移動がよりシームレスになる仕組みを構築したいです。

例文4.不動産

私の将来の夢は、100年後も安心して暮らせる家づくりに貢献することです。

大学のゼミでは、地球温暖化がもたらす影響について調べています。毎年の記録的な猛暑や豪雨・台風被害など、国内だけでなく世界中でさまざまな自然災害が発生しており、このような自然環境と共生できる家づくりが欠かせないと考えます。
ゼミでの研究を通じて、脱炭素への取り組みはもちろん、地球環境に配慮した建材や住宅設備の開発など、暮らしの面から社会貢献していきたいと思うようになりました。

地球環境に配慮したうえで、長期にわたって安心して暮らせる家づくりの実現を御社で目指したいです。

例文5.コンサルタント

私の将来の夢は、クライアントに寄り添い潜在的なニーズを汲み取ることで解決策を提示できる、プロのコンサルタントになることです。

叔父が小規模ながら印刷会社を経営しており、私が小学生の頃から仕事の話を聞かせてくれました。あるとき、経営方針の見直しと解決策の提示をコンサルタントへ依頼したところ、思うような成果が出ず、むしろ経営が傾いてしまったという話を聞きました。その話をする叔父の顔と後悔している様子が忘れられず、自分にできることはないか考えるようになったのが大きなきっかけです。

現在は社会保険労務士の取得に向けて勉強しています。入社後は、先輩社員の仕事の進め方からクライアントとの向き合い方を学びつつ、1日でも早く即戦力として活躍できるようになりたいです。

例文6.ITエンジニア

私の将来の夢は、エンジニアとして新しいWebサービスを開発することです。

手に職をつけたいと思い、大学1年生の頃からプログラミングを学び始めました。今は既存サービスを一部アレンジして開発することを、独学でやっています。今後は経験を積み、アイデアを自分の開発スキルで形にできるようになることを目指しています。

御社ではこれまでの知識やスキルを活かし実践を重ねるのはもちろん、さまざまなプロジェクトを通じて知見を深め、新しいサービスの開発にも挑戦したいです。

例文7.官公庁

私の将来の夢は、中学校の教員として、生徒に感謝されるような教育や指導ができるようになることです。

私自身、クラス内で軋轢が生じたことから学校へ行けない時期がありました。多感な時期だったこともありますが、その期間は先生が毎日自宅まで、様子を確認しに来てくれました。決して充実した中学校生活ではありませんでしたが、真摯に向き合ってくれた先生の姿が今でも忘れられず、本当に感謝しています。

私も、当時お世話になった先生のように、生徒一人ひとりに真剣に向き合い、生徒の成長を支えていきたいと思っています。

例文8.製造業

私の将来の夢は、移動型の宿泊施設を開発することです。

私の地元では、古くから続く伝統的なお祭りがあり、毎年多くの方が訪れます。しかし、市内には宿泊施設が少なく、観光で訪れた人の多くが日帰りまたは隣接する△△市内のホテルに宿泊しています。
せっかくの観光資源が市内の経済発展に活かされていない現状を変えるため、キャンピングカーのように移動させられる宿泊施設があれば解決に役立つのではないかと考えています。

複数の業界をまたぐ知識やノウハウが必要だと考えられますが、同様の問題を抱える自治体は多いと推測されるので、御社に入社できた際には、新事業の一環として移動型宿泊施設の製造に取り組みたいです。

例文9.サービス業

私の夢は、メタバース空間で新たなアミューズメントパークを開発することです。

私は幼少期からゲームが好きで、現在はメタバースを活用したゲームのプレイヤーとして毎日ゲームを楽しんでいます。ゲームによっては自らメタバース上の土地を開発して収益化できるものの、私にはそのスキルがないため、まだ挑戦できていません。

御社に入社できた際には、これまでプレイヤーとして経験してきた知見を活かし、クリエイターとして多くのプレイヤーが集まるアミューズメントパークの開発に携わりたいです。

例文10.営業職

私の将来の夢は、信頼の厚い営業担当者になることです。

そう考えたのは、学生時代、家電量販店で販売員をしていたことがきっかけです。ある日、常連のお客さまから「あなたから勧められたものは信頼して購入できる。家の生活が豊かになった」と声を掛けていただき、とても感動しました。それ以来、「お客さまのニーズに合わせ、より価値ある商品を提案したい」と思うようになりました。

御社を志望したのも、「お客さまのベストパートナーを目指す」という理念に深く共感したからです。自身の夢を叶え、理念を体現するためにも、常に知識をアップデートし、誠意を持ってお客さまと接することを心掛けていきたいと思います。

例文11.事務職

私の将来の夢は、「△△さんがいて良かった」と言ってもらえるような頼りになる存在になることです。

私は高校・大学で野球部のマネージャーをしており、選手の体調管理や栄養バランスの管理など、さまざまなサポートをしてきました。選手のことを考え、最高のパフォーマンスを出すためにできることを実践してきたおかげで、選手から感謝の言葉をかけてもらえるようになりました。部の運営を陰から支えて、チームや誰かの役に立つということが、私にとって大きなやりがいとなっていました。

入社後は、配属先の業務を漫然とやるだけでなく、目的意識や意味を考えながら業務を遂行したいです。また、お客さまや営業担当のためにできる最善のサポートを通じて、「△△さんがいてよかった」と思われるような、価値ある仕事をしていきたいです。

将来の夢を回答する際の例文は、キャリアプランの答え方にも通じるものがあります。「キャリアプランの例文18選!面接での答え方や思いつかないときの考え方」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

面接で「将来の夢」を聞かれた際のNGな回答例文4選

面接で将来の夢を質問された際は、抽象的な内容やプライベートな内容は避けましょう。ここでは、将来の夢の回答としてNGな例文を紹介するので、以下のような内容になっていないか確認してみてください。

NG例文1.抽象的な夢

私の将来の夢は、地域の人を笑顔にすることです。

私は中学生の頃からボランティアに参加し、地域のイベントのお手伝いをしてきました。ボランティアを通じて参加者の笑顔を見ると、私もすごくうれしい気持ちになります。

御社に入社したら、地域の人を笑顔にできるようなサービスを開発したいです。

改善ポイント

ボランティアでのエピソードがなく、具体性に欠けています。また、地域の人を笑顔にすることの目標設定が曖昧なうえに、「どのように」「何を通じて」の部分も抽象的です。

最終的な目標や夢があるとしても、その過程やきっかけとなった経験を明確にしないと説得力が生まれません。「どのように取り組むと実現できるか」を盛り込みましょう。

NG例文2.プライベートな夢

私の将来の夢は、年収△△万円を実現して、△△歳までにマイホームを建てることです。

父親が転勤族なこともあり、私は賃貸マンションにしか住んだことがなく、地元と呼べる場所がなければ、幼少期から生まれ育った家もありません。そのため、生まれ育った実家・一戸建てに強い憧れがあります。

御社に入社したら、営業としてトップセールスを目指して年収を上げるのはもちろん、△△歳までにマイホームを建築し、家族とともに充実した人生を過ごしたいです。

改善ポイント

面接で回答する夢として、プライベートな内容は意図を汲み取れているとはいえません。上記の例文の場合、営業でトップセールスを目指すのであれば、その内容を具体化させて自己PRにつなげるのがポイントです。

NG例文3.独立を目指す夢

私の将来の夢は、起業してWebサービスの開発・運営をすることです。

Webサービスを開発するためのプログラミング技術は現時点で一通り身についている自信がありますが、実務に即した開発の流れやクライアントとの対応、営業など、不足する点はまだまだ多いのが現状だと考えています。

御社に入社したら、Webサービスの開発に関する実践的なスキルを網羅的に身につけて、自身の付加価値を高めながら御社に貢献していきたいです。

改善ポイント

独立を前提とした内容を回答してしまうと、企業は採用に対して消極的にならざるを得ません。長期的に自社で活躍する人材を求めている背景を踏まえて、応募先の企業の従業員としてどのように貢献していくかを伝えましょう。

NG例文4.「特にない」と答える

正直に申し上げると、私には将来の夢がありません。

御社の△△という理念には非常に共感しているので、入社できたら配属先の業務をしっかりと取り組み、少しずつ成果を残していきたいと思います。

改善ポイント

面接で将来の夢を質問された際、「特にありません」という回答は応募意欲が低いと判断される可能性があるので、控えてください。企業理念への共感はほかの学生も比較的話しやすい内容のため、自分の強みをベースにどのような価値を提供できるか考え、面接官に自分を採用するメリットが伝わる工夫をしましょう。

NGな回答は、面接に限らず応募書類にもあるので注意が必要です。就活で気をつけたいNGワードを「エントリーシートや履歴書のNGワードは?就活で気を付けたい言葉を解説」でまとめているので、ぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

面接で「将来の夢」以外によくある質問の回答例文

将来の夢以外にも、面接では「10年後どうなっていたいですか」「仕事で大切にしたいことはなんですか」などの抽象的な質問がされる傾向にあります。ここでは、将来の夢以外によくある質問の回答例文を紹介するので、あわせて参考にしてみてください。

10年後はどうなっていたいですか

10年後は、海外で邦人の就職支援に関わりたいと思っています。

大学時代は、1年間スペインに留学していました。当時、アルバイトを探そうにも、どこを頼ってよいかわからず、四苦八苦した思い出があります。海外で仕事を探すことの大変さを実感しているので、次は自分が困っている方を助けたいと思っています。

まずは、この先の10年間で、就職支援のノウハウをしっかりと勉強したいです。また、並行して語学学習も続けていきたいと思います。

仕事で大切にしたいことはなんですか

仕事で大切にしたいことは、チームワークです。

人には得意不得意があり、1つの仕事を達成するためには、お互いのサポートし合う姿勢が重要だと考えています。そのため、気軽に話せる関係性を保てるよう、夏のインターンシップ中はチームの仲間との積極的な交流を心掛けてきました。

入社後もその姿勢を大切に、同じ部署に限らず、他部署の方とも積極的にコミュニケーションをとっていきたいです。

将来の自分について質問された際の答え方については「10年後の自分の考え方は?12の例文と面接で回答する際の注意点も紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

将来の夢を面接でうまく答えられる自信がないあなたへ

「面接で将来の夢を質問されてもうまく回答できる自信がない」「自分が考えた内容で面接官に理解してもらえるのだろうか」など、面接の質問回答に悩むケースは多いです。面接で将来の夢について回答する際は、その企業で実現できる内容を前提に、具体的かつイメージが湧く内容を心掛けましょう。

面接で回答する将来の夢について、現在考えている内容で良いのか不安に感じる場合は、就活エージェントをはじめとする就活のプロに相談するのがおすすめです。

就職エージェントのキャリアチケットでは、就活生一人ひとりに合わせた面接対策はもちろん、自己分析やESの添削といったあらゆる選考対策を行っています。将来の夢をどのように答えればよいか分からず悩んでいる方は、キャリアチケットにお気軽にお問い合わせください。

将来の夢の考え方と回答のコツを相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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