このページのまとめ
- 新卒採用では即戦力を求めていないため、資格が直接役立つことは少ない
- 資格は真面目にコツコツ勉強してきたことを証明するものだから間接的に役に立つ
- 少しでも就活を有利に進めたいのなら、TOEICやMOSを持っておくと良い
- 簿記や秘書検定などは、幅広い企業・職種でも役に立つ
「資格があれば他の就活生と差別化ができ、就職が上手くいくのではないか」と思っている学生は多くいます。しかし、どれほど取得が困難な資格を持っていても、就活で役立つことはほとんどなく、就活が有利になると言える資格はほんの一握りしかありません。
当コラムでは、何故資格を持っていても就職に役立たないのか、就職を有利にする資格とはどんなものがあるのかをお教えします。
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新卒就活で資格は役立つ?
結論から言うと就活の際、資格はあまり役に立ちません。特に新卒採用では人柄や意欲、ポテンシャルが重視されるので、資格の有無はそこまで期待されていないのです。
資格を持っておいて損することはないですが、就職のために資格取得を考えているのであれば、就職活動に直結する筆記対策やエントリーシート対策などに時間を割いたほうが効率的でしょう。
ですが、資格が就活に全く役立たないというわけではありません。
語学や自動車免許証は評価する企業が多いので、履歴書に記載すれば良い自己PRになります。
また、一つでも資格があると「勉強熱心な姿勢」や「向上心」をアピールできます。知識を増やすため、自分を磨くために勉強していた証となるので、資格をアピールする時は資格を目指そうと思った動機や努力の過程を説明しましょう。
資格を取得できるだけの学力や計画性、忍耐力が高評価に繋がることがあります。
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大学生にオススメの資格
就活が本格化してから資格取得を目指すと、かえって時間を無駄にしてしまう可能性があります。
しかし、就活まで余裕があり、資格を取っておきたい方には以下の資格をオススメします。
TOEIC
グローバル化が進む近年、英語力が重視されるようになり、TOEICのスコアを採用基準とする企業が増えています。
そのため、TOEICの高いスコアがあれば、その分、就活が有利に進められるようです。
特に総合商社や外資コンサルなどの大手有名企業に入りたいのなら、TOEICのスコアは必須と言えるでしょう。
中堅の一般企業では600点から700点ほどあればそれなりに評価されますが、大手企業などを狙うのなら、800点から900点は必要です。それだけのスコアがあれば、どこの企業でも自信を持って選考に臨むことができるでしょう。
最近ではTOEICを昇進・昇格試験に利用する企業もあるため、就職後のキャリアに影響を及ぼすこともあるようです。
語学力を培うには毎日コツコツと勉強しなくてはなりません。そのため、ある程度勉強が必要なスコアを持っていれば努力や集中力、勤勉な姿勢、仕事への熱意を示すことができ、新卒の就活でも評価されやすいのです。
余裕があるのなら、TOEICに挑戦してみると良いかもしれません。
また、TOEICは結果が出るまで1ヶ月はかかります。ですので就活のエントリーが始まる時期の1ヶ月前までに受けるのが望ましいでしょう。
申し込みは試験日の約1ヶ月前に締め切られるので、受験を検討しているのなら早めに申し込むことをオススメします。
どれくらい勉強時間が必要かは人それぞれですが、年々TOEICの期待スコアは上がっているので、時間に余裕のある方は2、3回受験するなど、継続して英語力の向上を目指しましょう。
簿記
簿記は多くの職種で役立つ資格で、特に経理関係で活用できます。
経理や財務業務に必要な会計知識、基礎的な経営の管理や分析力を身につけることができるので、事務系以外にも営業や企画などの仕事で使えるシーンが多く、持っていて損はないでしょう。
しかし、簿記を取得していても、必ずしも就活が有利になるということではありません。
何故なら社会人にとって必須の知識ということもあって、大学の経済系の学部などで必須科目となっていることが多く、すでに資格を取得している方は少なくないからです。そのため、他の就活生と差別化を図るのは難しいため、エントリーシートや履歴書に書いてもそこまで目立ちません。
ですが、大学で理系を専攻していた就活生が簿記を持っていると、目新しく感じてもらえることがあるかもしれません。
大学在学中に簿記の取得を目指すなら、日商簿記の2級または1級をオススメします。
日商簿記は1級から4級までありますが、2級のレベルは商業高校の卒業程度。学習を始めて数ヶ月で資格取得が目指せるので、多くの大学生が取得に向けて勉強しています。取得者も比較的多い資格ですが、事務系の就活においてアピールできるでしょう。
秘書検定
秘書検定と聞くと、「秘書を目指す人が取得する資格」と思う方が多いかもしれません。
しかし秘書検定は秘書業務についてだけでなく、一般常識やビジネスマナー、コミュニケーション能力、正しい敬語の使い方、電話対応の仕方などを試験内容としているので、勉強を通して社会人に必要なスキルを学ぶことができるのです。
つまり秘書になるつもりはなくても、秘書検定の資格を持っておけば、「社会に出てすぐ使えるビジネスマナーや社会常識を身に着けてる」とアピールすることができ、採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性が高くなるのです。
マナーなどに不安がある方は、秘書検定の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
秘書検定には1級から3級まであり、3級と2級は筆記試験のみです。受験資格などはなく、合格率が高めなので3級は高校生で取得する方もいます。
また、検定を受ける方の多くが女性なので、男性が秘書検定を取得していると採用担当者に興味を持ってもらえるかもしれません。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
MOSは、WordやExcel、PowerPointなどPCの基本的なスキルをどれだけ扱えるかアピールできる資格です。
最早PCなしでオフィス業務をこなすことはできない現代、どんな職種や業務でもPCスキルは必須と言えます。
独学で使える方も多いでしょうが、MOSの資格を持っていれば、仕事を行う上で欠かすことのできないオフィスツールを使いこなせると示すことができ、就職後も役に立つでしょう。
ちなみに、MOSの試験科目は全部で5科目。文書作成ソフトのWord、表計算ソフトのExcel、プレゼンテーションソフトのPowerPoint、データベース管理ソフトのAccess、電子メール・情報管理ソフトのOutlookです。
5科目のうち、WordとExcelは、スペシャリストとエキスパートの2つの難易度があります。
スペシャリトやエキスパートと聞くととても難しそうに聞こえますが、スペシャリトは一般レベル、エキスパートは上級レベルを意味するので、前者はさほど難しくはありません。
一般事務などの事務系の職種では、スペシャリトを取得しておけば業務をこなすことができると考えて問題ないでしょう。
試験を受けるための資格は特になく、国籍や年齢に関係なく受験することができます。
筆記試験はなく、試験会場にあるPCで受験するのが決まりです。PCに自分の受験者番号などを入力すると試験問題が表示されるので、受験するソフトを操作して回答しましょう。
また、MOSは試験終了後にすぐ合否が判定されるのが特徴です。合格認定証が届くまでは時間がかかりますが、合否がすぐにわかり、仮の合格証がその場で発行されます。
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