このページのまとめ
- 高校生活で学んだことを聞くことで、あなたが入社後活躍できそうかを見極めている
- 相手にわかりやすく伝えるには、具体化と抽象化を大切にして結論から伝える
- 高校生活で学んだことを知るために、過去を振り返ったり自分の長所を考えてみよう
就職活動をしている学生は、面接などで「高校生活で学んだことは何か」と聞かれることがあります。
採用担当者に自分の長所をアピールする良いチャンスですが、回答がままならず好印象を残せないこともあるでしょう。
この記事では、なぜ面接の場でこういった質問がされるのかを解説し、具体的にどのように答えたら良いかをご紹介します。
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- 面接で高校生活で学んだことを問う意図
- 応募者の考え方や価値観を知りたい
- 過去にどのような努力をしたのかを知りたい
- 努力して得たスキルを仕事でどう活かすかを知りたい
- 論理的な思考ができるか知りたい
- 「高校生活で学んだこと」に対する適切な答え方
- 「高校生活で学んだこと」でNGの回答
- 高校生活で学んだことをわかりやすく作文するコツ
- 抽象化と具体化を適切にする
- 自分らしさをアピールできる話を選ぶ
- 結論から伝える
- 「高校生活で学んだこと」の探し方
- 高校生活をイチから振り返る
- 自分の長所を考える
- 「高校生活で学んだこと」の例文
- リーダーシップについて(部活動のエピソード)
- 計画性について(資格取得のエピソード)
- 協調性について(アルバイトのエピソード)
- 自分らしい「高校生活で学んだこと」を作りたいあなたへ
- 「高校生活で学んだこと」に関するよくある質問
- Q.高校生活で学んだことを聞かれたら、どう答えれば良い?
- Q.高校生活で学んだことを聞く、面接官の意図は?
- Q.高校生活で学んだことが答えられない場合、どうしたら良い?
面接で高校生活で学んだことを問う意図
「高校生活で学んだことは?」に対する最適な回答を考えるにあたって、まずは企業側がなぜ聞くのかをしっかり理解しておきましょう。
応募者の考え方や価値観を知りたい
高校生活という長い時間を過ごす環境下において、どのような姿勢で物事に取り組むかは、社会人になっても直結するものがあります。
この質問をすることによって、採用担当者は応募者が入社後に会社でどのように活躍するかをイメージすることができるのです。
「企業側はあなたの人間性を知りたい」ということを念頭に置いておきましょう。
また、注意したいのは企業研究を徹底すること。例えば、志望する企業が工場系の職種だったとして、「高校生活で学んだこと」に「コミュニケーションスキル」という回答をしたとします。工場系では基本的に自分ひとりの作業が多いため、この回答は人と接する職種の企業に向いていると言えます。
企業が欲しい人材に寄り添った回答を意識しましょう。
過去にどのような努力をしたのかを知りたい
過去に頑張った経験がある人は入社後も仕事に対して粘り強く向かうことができると推測できるので、具体的にどのような努力をした経験があるのかについても知りたいと思っています。
ここで注意すべきポイントは、努力の結果だけではなくプロセスについてもアピールすることです。
例えば「合唱コンクールでクラスメイトを引っ張り、優勝した」というエピソードについて話すとき、大切なことは優勝したという結果だけではありません。
「やる気のないメンバーにも毎日声をかけ続けた」「下手だから人前で歌いたくないという人と一緒に、放課後に練習をした」など、あなたがどんな努力をしたのか話すようにしてみてください。
努力して得たスキルを仕事でどう活かすかを知りたい
企業は、高校生活での具体的エピソードそのものではなく、経験から学んだことをどのように仕事で活かすのかに注目しています。
仮に高校生活で学んだことから得たスキルが、その企業とは全く関係のないものであれば、入社後に活躍できるイメージを持ってもらえません。
前述の合唱コンクールの例であれば、「毎日声をかけ続けて養った継続力を活かして、取引先との交渉が難航しても粘り強く立ち向かいたい」「相手に寄り添う心遣いを活かして、お客様のニーズを細やかに捉えたい」など、具体的に考えてみましょう。
論理的な思考ができるか知りたい
「高校生活で何を学んだか」について、あなたの高校生活をまったく知らない人に説明することは簡単ではありません。当初はどんな状況だったのか、そこから何があったのか、そしてどのように変化したのか、今後どうやって活かしていきたいのかを、論理的に組み立てて伝える必要があります。
そのため、高校生活で学んだことの伝え方を通して、論理的思考力があるかどうかを判断しています。
急に細かい話を始めたり、前提と結果がズレていたりすると、思考力が低いと判断されてしまう可能性があるので、注意が必要です。
そのほか、面接官はさまざまな質問で就活生の人物像を知ろうとします。各質問で面接官の意図を知りたい方は、「新卒採用でありがちな質問集!面接官の意図を押さえよう」をチェックしてください。
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「高校生活で学んだこと」に対する適切な答え方
高校生活で学んだことは何かという質問に対して回答を考える際、「凄いことじゃないといけないのではないか」「人に胸を張って言えるような内容でないといけいないのではないか」と考える人も多いのではないでしょうか。
もちろんエピソード自体にインパクトがあるに越したことはないのですが、基本的には、物事の大小問わず何について書いても構いません。
学業や部活動はもちろん、運動会や学園祭、文化祭などが代表的です。思い出に残っているエピソードを遡って掘り起こしてみましょう。
また、成功体験ばかりにとらわれがちですが、失敗談であっても大丈夫です。大切なのはそこから何を学んだかということ。そして、「その学んだことを、会社でどのように活かせるか」という内容に重点を置きながら回答することがポイントです。
回答を作る際には、具体的な内容であるかどうかも重要。嘘や誇大した表現は避け、自分の言葉で実体験を伝えるようにしましょう。
「高校生活で学んだこと」でNGの回答
高校生活で学んだことについて、誰にでも答えられる内容を回答することはやめましょう。
例えば「部活動では辛いことも多くメンバーとぶつかることもありましたが、最終的にはチームワークが良くなり結果を残せました」という話は、あなた以外でもできます。
こういった内容を避けるためには、どんな辛いことを経験したのか、それに対してどう乗り越えようとしたのか、メンバーとのチームワークはどのように向上したのかなど、あなたなりのエピソードを入れる必要があります。
自分のエピソードを面接官に伝えるテクニックについては、「どう伝えれば良い?就活で聞かれる、自分のエピソード」でも紹介しているので、参考にしてください。
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高校生活で学んだことをわかりやすく作文するコツ
高校生活で何を学んだのかを相手にわかりやすく伝えるには、3つのポイントがあります。面接で伝えるときも、ESなどに作文するときも、これらを大切にしましょう。
抽象化と具体化を適切にする
高校生活で何を学んだのか説明するとき、抽象化すべき部分と具体化すべき部分があります。まず、得た能力については抽象的にしなくてはなりません。「クラスメイトと上手く関係を作る能力」は「協調性」と言えますし、「部活の練習が大変でも途中でサボらず練習を続ける力」は「責任感」と言えます。
一方で、その能力をどのように培ったかについては、具体化が必要です。細かいエピソードも交えて話すことで、相手がそのシーンを想像でき理解が深まります。
自分らしさをアピールできる話を選ぶ
高校生活で学んだことについては、自分の性格やキャラクターを表わすものにしましょう。
たとえば、「明るくて友達に限らず誰とでも気軽に話せる」という長所があるなら、コミュニケーション能力についてアピールするべきです。また、「トラブルがあっても慌てず物事を解決に導く力」があるなら、ロジカルシンキングなどについて伝えた方が良いでしょう。
結論から伝える
下記に添った順番で構成すると、誰でも採用担当者に良い印象を残せる内容を作成することができます。ぜひ、参考にしてみてください。
結論
「私が高校生活で学んだことは◯◯です」と、まずは結論を話します。最後まで聞かないと答えが分からないような文章は不親切です。
理由
結論で出したものを学んだきっかけや動機となる理由を書きます。どういう経緯でそれを学んだのか背景を説明しましょう。
課題
それを得るまでに発生した問題や課題などを書きます。
行動
問題や課題に対し、どのような対処を取るべきと考え、どのようなアクションを起こしたのかを書きます。
学び
行動を起こした結果、どういうことを学んだのかを書きます。結論と同じ内容になりますが、その学びを志望する企業で活かす方法ついてまで書きましょう。
企業側が知りたいのは、「学んだことが社会で・会社で活きるかどうか」なので、質問の意図に添った内容を考えることが大切です。
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「高校生活で学んだこと」の探し方
高校生活で学んだことが何かわからないという方は、以下の方法で考えてみてください。
高校生活をイチから振り返る
入学してから、部活動、日々の授業、委員会やクラブ活動、留学、ボランティアなど、たくさんのことを経験したはずです。また、入学式や体育祭、合唱コンクール、修学旅行などのイベントも複数あったのではないでしょうか。
そこから自分の考えたことや行動を振り返ると、ヒントがあるかもしれません。
また、よくある回答として「いい友達を得た」とだけ回答する方もいますが、それはやめておくのがベターです。もっと細かく、「こういうときにこんな強みを発揮して友達が増えた」といった内容なら問題ありません。
自分の長所を考える
人にはそれぞれ長所があります。改めて自己分析をして、自分にはどんな魅力があるのかを考えてみてください。そして、その長所がどのように養われたかを考えると、高校生活で学んだことに繋がる可能性があります。
高校時代のエピソードの探し方は、「自己PRは高校時代の内容でもいいの?エピソードの探し方とアピール方法」でも紹介しています。
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「高校生活で学んだこと」の例文
高校生活で学んだことについて、実際にどのように答えれば良いのか、例文をご紹介します。
リーダーシップについて(部活動のエピソード)
私が高校生活で学んだことは、リーダーシップです。高校3年生のとき、ボランティア部のリーダーを務めました。私が入部するまでは、過去の先輩たちがしてきたボランティア活動を継続することがメインで、新しいアイディアなどを意見する部員はいませんでした。そのためメンバーのやる気がなく、休みがちな部員も多かったです。
私がリーダーになってからは、月に一度、定期的にメンバーに対してどんな活動をしたいかのヒアリングを始めました。初めは「やりたいことなんてない」という人が多かったのですが、私が率先して意見を出していくと、少しずつ「こんなことにチャレンジしたい」といった発言が増えました。
そういったアイディアに対してどうすれば実現できるかを一緒に考え、具体的に行動した結果、近隣の小学校の学童で子どもたちと一緒に遊ぶ活動をしたり、市内の高齢者ホームで入居者の方と会話するボランティアを始められました。
この経験から私は、組織の中で何かを始めるときには、自らがリーダーシップを発揮して率先して動かなければならないということを学びました。
今後、仕事の中で人を引っ張る立場になったとしても、誰かに指示ばかりするのではなくまずは自分が動く姿勢を大切にしていきたいです。
計画性について(資格取得のエピソード)
私は高校生活の中で、計画性を養うことができました。きっかけは、英検を受けたことです。高校2年生のときに2級を受けたのですが、落ちてしまいました。
そこで自分にはどの能力が足りないのかを徹底的に分析した結果、特に長文読解が苦手だと気付いたため、英字新聞の一面を毎日読むようにしました。
また、次に受験する日から逆算し、過去問を解いていつまでに何点取れるようになる必要があるかを計算。時にはスケジュール通り進まないこともありましたが、事前に計画を立てていたおかげで自分がどのくらい進捗が遅れているのかを把握して、「もっとこの部分を頑張ろう」と努力できました。
その結果、高校3年生の時に英検2級に合格しました。
この経験から私は、何かを成し遂げるときには計画性が大切だということに気が付きました。これを仕事にも活かすため、まずはゴールを確認して現状とのギャップを把握し、自分がいつまでに何をしなくてはならないのかを考えて、効率的に行動していきたいと思います。
協調性について(アルバイトのエピソード)
私が高校生活で学んだことは、協調性です。高校入学と同時にファミリーレストランでアルバイトを始めた私は、同世代から60代の方まで、さまざまな年代のスタッフと一緒に働くことになりました。
初めのうちは「自分と歳が離れすぎている人と話すのは緊張する」と思い、上手くコミュニケーションができませんでした。しかしそのせいでアルバイト中、上手く連携が取れずお客様に食事をご提供するのが遅くなってしまいました。
その失敗をきっかけに思ったことが「もっと周りの人と会話をして連携しなくてはならない」です。そこで、休憩中に積極的に話しかけるようにしました。初めは会話が続かないこともありましたが、相手の飼っているペットや趣味の話などをすると盛り上がることがわかり、どんどん関係性が構築できました。
こういった経験から、私は協調性を持って自分から人と打ち解けようとする大切さを学びました。社会に出てからもいろいろなシーンで他者と働くことになると思うので、相手にとって心地良い会話をして良い人間関係を構築できるように心がけていきたいと思います。
エピソードを絡めた自己PRの例文については、「新卒の自己PRの書き方は?評価されるポイントと業界・職種別の例文をあわせて解説」も合わせて確認してください。
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自分らしい「高校生活で学んだこと」を作りたいあなたへ
就活を始めて、高校生活で学んだことを整理しようと思ってもうまく言語化できない方も多いのではないでしょうか。自分なりに考えて行動していても、改めて整理しないと初めて会う人にわかりやすく説明することは案外難しいものです。
自分一人では上手に言語化できない場合には、就活エージェントに頼るのもおすすめです。
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「高校生活で学んだこと」に関するよくある質問
ここでは、高校生活で学んだことに関するよくある質問を紹介します。
Q.高校生活で学んだことを聞かれたら、どう答えれば良い?
A.自分がPRしたい長所を、高校生活のエピソードを絡めて答えると良いでしょう。たとえば、粘り強さをPRしたい場合、部活動や勉強など、具体的なエピソードを交えてどのような努力をしたのかを話すことで、面接官に伝わりやすくなります。
エピソードは決して強いものでなくて大丈夫です。日常的なものでも、あなたがPRしたいことに論理的につながる内容であれば、問題ありません。
Q.高校生活で学んだことを聞く、面接官の意図は?
A.面接官が知りたいのは、入社後にあなたがどのように活躍するか、というイメージです。高校生活で学んだことに対する答えから、あなたがどのような長所があり、強みがあるのかを探っています。
大切なのは、その長所が企業の求める人物像と合致していることです。企業分析する際に、求められる人物像を推察し、それに合ったエピソードを用意しておくと良いでしょう。
Q.高校生活で学んだことが答えられない場合、どうしたら良い?
A.面接官の質問にうまく答えられない場合は、自分だけで悩むのではなく、第三者に相談してみましょう。友人や家族と話すことで、思い出せるエピソードがあるかもしれません。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。