このページのまとめ
- 自己PRで部活経験を話すときは、経験から得た強みや長所と合わせて伝える
- エピソードは一つに絞り、仕事でどう活かすかを考える
- 部全体での実績だけではなく、個人がどう成長したのかを伝えるのがポイント
就活の自己PRで部活経験をアピールしたいと思っている学生は多いでしょう。学生生活に従事した部活動は、自分の個性や人柄、強みをアピールできる自己PRの重要な題材です。
この記事では、部活動の経験を伝える際のポイントや企業が期待していること、文章を考える際の注意点などを解説しています。部活動で得られるアピールしやすい強み別の例文も紹介していますので、面接官の印象に残る自己PR作成に役立ててみてください。
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- 自己PRで部活経験をアピールするのは高評価につながる
- 部活の自己PRで企業が期待していること
- その人の長所や強み
- 組織で動ける人かどうか
- 課題を乗り越える能力があるかどうか
- 自己PRで部活経験をアピールするときのコツ
- PREP(プレップ)法を意識して話す
- 組織でどんな役割を担っていたのかを伝える
- 部活で得た強みを伝える
- 仕事でどう活かすかを伝える
- 過去ではなく最近の部活の経験を伝える
- 盛り込むエピソードは一つに絞る
- 自己PRで部活経験をアピールするときの注意点
- 専門用語は使わないようにする
- 部活での実績だけを伝えないようにする
- 楽しい思い出話のみにならないようにする
- 【部活・強み別】自己PRで部活をアピールする例文
- テニス部(継続力)
- ミュージカル部(忍耐力)
- 演劇部(コミュニケーション力)
- バスケ部(協調性)
- 国際交流部(リーダーシップ力)
- ラクロス部(チャレンジ精神)
- 部活をアピールする自己PR作成に悩んでいるあなたへ
自己PRで部活経験をアピールするのは高評価につながる
学生時代に部活動をしていた人は、履歴書やエントリーシートの自己PRでその取り組みをアピールしたいと思うでしょう。部活動は強みやスキルなどをアピールしやすく、企業からの高評価につながる可能性が高いテーマです。
しかし、多くの学生が取り上げる題材なので、ライバルとの差別化を図るためには面接官の心をつかむ自己PRを作成する必要があります。就活で有利になる部活動のアピール方法を解説しますので、あなたの魅力が伝わる自己PR作成に役立ててください。
自己PRのテーマ探しについて詳しく知りたい方は、「自己PRのネタがないときはどう探す?強みの探し方や作り方を紹介!」の記事も参考にしてみてください。
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部活の自己PRで企業が期待していること
部活経験は自己PRに取り入れやすいテーマですが、ただ頑張ったことを伝えるだけでは採用担当者の心をつかむのは難しいでしょう。企業が部活経験から何を期待しているのかを知ったうえで、自己PRの内容を考えることが大切です。
その人の長所や強み
企業が部活動経験を聞くのは、あなたの人柄や人間性を知りたいからです。また、部活を通して得られる協調性や継続力、チャレンジ精神などは、その人の長所・強みとしてアピールできます。
キャプテンや部長などの役職についた経験があるなら、リーダーシップが発揮できる人材だと評価されやすいでしょう。
組織で動ける人かどうか
部活という一つの「組織」に所属した活動経験があることは、企業にとって魅力的な要素です。企業も組織であり、チームワークで目標達成に向けて努力をすることが重視されるので、部活動を通して得た経験が企業の仕事にも活かしやすいからです。
組織で動ける能力がある人は、多くの企業が採用したい人材像とマッチしています。
課題を乗り越える能力があるかどうか
「大会優勝」や「イベントの大成功」などの目標を掲げ、チームで協力しながら行動するのが多くの部活動の特徴です。メンバーと一つのゴールに向かうのは簡単なことではなく、ときには困難や課題にも直面するでしょう。
そこで重要なのは、どうやって課題を乗り越えたかということです。部活で目標達成に向けて努力した経験は社会人として仕事をするうえで役立ち、直面した課題を乗り越える力がある人だという評価につながります。
自己PRで強みをアピールする方法を詳しく知りたい方は「就職活動の自己PRはどうやって書く?書き方の3ステップや例文を紹介」の記事も参考にしてみてください。
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自己PRで部活経験をアピールするときのコツ
部活経験から企業が何を求めているか分かったところで、部活自己PRの書き方のコツを解説します。就活において有効なアピール方法を押さえて、採用面接官の印象に残る自己PRを作成しましょう。
PREP(プレップ)法を意識して話す
自己PRで部活をアピールするときは、PREP法を意識して文章を考えるのがおすすめです。
PREPとは、「Point :要点、結論」「Reason :理由」「Example:具体的なエピソード」「Point :要点・結論」の頭文字を取ったもので、分かりやすく伝えるための構成を表します。
下記の順番を、構成を考える際の参考にしてみてください。
・自分の強み
・部活動で設定した目標
・どう課題を克服したか、行った工夫など
・目標や課題を乗り越えたことにより、どんなことを学んだか
・部活動で得た強みやスキルをどのように仕事に活かすか
組織でどんな役割を担っていたのかを伝える
部活動とひとくちにいっても、体育会系や文化系など種類はさまざまです。分かりやすくするために、自分が所属する部活の活動内容、組織の特徴など概要を伝えましょう。
また、組織内で自分がどんな役割を担っていたのかを伝えると、さらに印象に残りやすいでしょう。
「部員を引っ張るリーダー的な存在だった」「周囲の雰囲気を和らげるムードメーカーだった」など、部長や副部長などの役職でなくてもかまいません。面接官があなたの活躍する姿をイメージできるように、具体的に伝えるのが大切です。
部活で得た強みを伝える
部活のエピソードを伝えるときは、部活によって学んだことや得られた強みをアピールすることが重要です。何に力を入れたのか、どんな目標を掲げたのか、部員と協力したこと、直面した問題をどのように乗り越えたのかという過程を説明しましょう。
部活を通して得られる強みの例
・リーダーシップ力
・コミュニケーション力
・チャレンジ精神
・主体性
・継続力
・忍耐力
・協調性
仕事でどう活かすかを伝える
部活のエピソードや部活経験から得た強みをアピールしたあと、それらを仕事でどのように活すか伝えるのが大切です。
部活の問題を解決した過程で得たスキルは、就職後の業務でそのまま発揮できる能力となる場合が多いので、志望企業の職種にマッチさせてアピールしましょう。
過去ではなく最近の部活の経験を伝える
自己PRで部活動を題材にするときは、大学時代の経験を選びましょう。中学や高校時代の経験を伝えると、企業は「大学時代は頑張ったエピソードがないのでは」という疑問を与えかねないからです。より最近の体験のほうが学生の「現在の姿」の印象につながりやすく、エピソードの説得力も増します。
盛り込むエピソードは一つに絞る
部活を自己PRでアピールするときは、部活経験の具体的なエピソードを盛り込むことが不可欠です。その際、語るエピソードは一つに絞りましょう。
複数の体験やエピソードを話すと最も強調したいことが伝わりにくくなり、「結局何が言いたいのか」と思われてしまうかもしれません。あなたの成長につながった、最も印象的なエピソードを選びましょう。
自己PRの書き方についての基本が知りたい方は「自己PRは書き方が大事!企業に評価される構成やポイントを解説します」の記事も参考にしてみてください。
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自己PRで部活経験をアピールするときの注意点
部活経験は自己PRに取り上げられやすいテーマですが、注意すべきポイントがいくつかあります。就活生が陥りやすい点を把握し、効率的に自己PRを作成しましょう。
専門用語は使わないようにする
自己PRで部活のエピソードを伝えるときは、専門用語を使わないようにしましょう。
たとえば、スポーツ系の部活の場合、ルールやポジション名など、採用面接官が知らない場合もあります。
もし、専門用語を使用して相手が知らなかった場合、その用語の説明に時間を取らなければならず、本来伝えるべきアピールポイントが伝わらない可能性があります。部活経験のエピソードは、誰が聞いても分かる内容を考えるのが望ましいです。
部活での実績だけを伝えないようにする
部活経験をアピールするときに陥り勝ちなのが、「全国大会で一位になった」「コンクールで賞をもらった」など、部全体の実績のみを伝えてしまうことです。
企業の採用面接官にとって重要なのは、部活を通して得た「結果」ではなく「過程」です。部全体の成果ではなく、個人としてどう努力したか、どう成長したかというプロセスを伝えることが重要です。「課題を乗り越えた過程」を伝えることで、長所やポテンシャルが伝わりやすくなります。
楽しい思い出話のみにならないようにする
「所属していた部活での夏合宿が楽しかったです」「毎日のトレーニングは大変でしたが、良い経験になりました」など、単なる思い出話で終わらないよう注意が必要です。
面接官が評価したいのは楽しい思い出ではなく、学生が何を学んでどう成長したか、であることを忘れないでください。
エントリーシートでのサークル役職をアピールする例文が見たい方は、「【実際のESをプロが添削!ES書き方講座#5】Fさんガクチカ:サークル会長編」の記事も参考にしてみてください。
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【部活・強み別】自己PRで部活をアピールする例文
部活をアピールするコツを踏まえた自己PRの例文を、部活、強み別にご紹介します。それぞれの例文を参考に、オリジナルの文章を作成してみてください。
テニス部(継続力)
私の強みは、掲げた目標に向けて努力できる継続性です。
大学ではテニス部に所属していました。入部したてのころは部に実績はなく、練習も月に一度しかありませんでした。
私は、少人数の部員でも部全体で実績を残したいと思い、関東大会への出場という目標を提案しました。その後、私と同じように思っている部員3名と自主練習を始めました。授業との調整をしつつ、集まれるのは週に1回、2時間程度でしたが、仲間と目標を共有することにより内容の濃い練習ができました。
私が3年生になるころには大会に出場したいという後輩も増え、同じ練習をしていても、以前より格段にレベルアップしていると感じました。その成果もあり、3年生の秋には部として初めて関東大会に出場し、準決勝まで進むことができました。
御社へ入社したあとも自主的に目標を定め、達成に向けて仲間と協力しながら努力を続けたいと思います。
ミュージカル部(忍耐力)
私が大学のミュージカル部の活動を通して身につけたのは、忍耐力です。
大学に入る前は演劇の経験は全くない初心者でしたが、部自体は受賞歴もあり名が知れていたので、演劇経験者のメンバーがほとんどでした。私も役者志望でしたが、作品では役をもらえず裏方の手伝いをすることが多かったので、もどかしい思いを抱えていました。
演技未経験の自分が役をもらうにはほかの部員の倍以上努力するしかないと思い、発声や筋トレなどの基礎練習を徹底しました。また、役者のサポートになればと思い、手が空いているときは台本の製本作業や衣装製作を積極的に手伝いました。
結局、4年間でセリフのある役をもらえることはありませんでした。しかし、最後の公演では、急なトラブルで出演できなくなった役者の代役を務める機会がありました。あとから聞いた話ですが、部の仲間が、いつも全力で取り組んでいる姿を見て私を推薦してくれたそうです。
御社に入社後もこの経験を活かし、自分にできることに全力を注ぎ、目標達成に向けて諦めずに粘り強く取り組みたいです。
演劇部(コミュニケーション力)
私の強みは、大学時代に所属していた演劇部で身につけたコミュニケーション力です。お芝居をする際、技術ももちろん大事ですが、役者同士が理解しあうことも、お芝居をより魅力的にするために重要なことだと思っています。
そのため、セリフの掛け合いが多い相手や、初対面の部員とも積極的にコミュニケーションをとるよう心掛けました。そうすることでお互いの緊張感を緩和でき、より自然体で演技をすることができました。
御社に入社したあとも、このコミュニケーション能力を営業職で発揮し、クライアントと良い関係を築いていきたいです。
バスケ部(協調性)
私は、大学時代バスケットボール部に所属し、協調性を大切にする力を身につけました。
私がキャプテンだったとき、新入部員と既存部員のスキルの差があり、良いチームワークで練習ができないという課題がありました。そこで、私は部員一人ひとりと対話する機会を作り、個人の得意・不得意の傾向を探ることから始めました。
個々の得意な面に合ったポジショニングを提案し、変更したあとの一回目の練習試合で勝利することができたのです。チームワークが向上した結果、そのあとの練習も良い雰囲気のまま継続できました。
この経験から、部員の個性に寄り添い活かすことが、チーム全体を一つにすることのカギだと学びました。チームワークで業務を進めることを重視する御社での業務で、私の強みである協調力が活かせると考えています。
国際交流部(リーダーシップ力)
私は、大学時代に国際交流部の部長として活動した際に、リーダーシップ力を身につけました。新入部員を多く獲得し、部としての活動の幅をさらに広げたい、という目標がありました。過去数年間で部員の数が減っており、どうしたら部員を増やせるか試行錯誤しました。
新学期が始まる4月に向けて、部の宣伝のためのプレゼンやパフォーマンスを考えるミーティングを開きました。いろいろな意見が飛び交うなか、国際交流に情熱を持っている学生や国際交流に興味を持ってもらえるような内容にできるよう、部員全員に声掛けを行いました。
部の魅力を最大限にアピールできる映像や民族ダンスを取り入れた結果、部加入人数を前年度の2倍まで増やせました。
何のためかという目的を常に周りに問いかけることにより、皆が課題にしっかりと向き合えるよう引っ張っていくリーダーシップ力を培うことができました。この強みを、御社の仕事でも活かしたいと考えております。
ラクロス部(チャレンジ精神)
大学時代は、ラクロス部に所属していました。それまで私はラクロスの経験がなかったため、入部した当初は全くスキルがなく、先輩にゼロから教えてもらいながらの挑戦でした。
初めは練習にもついていけず、ほかの部員との実力の差に焦りを感じてしまうこともありました。チームの足を引っ張っていると感じることもあり、落ち込むことも多かったです。
その悔しさをバネに、毎日自主練とともにほかの部員より1時間多く練習を行いました。その結果、実力向上の早さをコーチに褒めていただけました。さらに、2年生の夏にはレギュラーになれました。
困難な状況においても、臆することなく果敢に挑戦することで結果が得られる体験を部活動を通じて得ました。貴社に入社後も、このチャレンジ精神を発揮して仕事に貢献いたします。
エントリーシートでサークルについてアピールした例文が見たい方は「【実際のESをプロが添削!ES書き方講座#7】~Hさん自己PR:サークル編~」の記事も参考にしてみてください。
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