このページのまとめ
- 企業は強みと弱みを聞いて、応募者の人柄や物事に向き合う姿勢を確認している
- 強みと弱みを把握するためには、自分史を作成したり他己分析をしたりすることが大切
- 強みと弱みを聞かれたら、「結論→エピソード→入社後の活かし方」の順に伝えよう
「自己分析をしても、自分の強みと弱みがわからない」「就活では、どのような強みと弱みをアピールできるのか知りたい」などと悩んでいる就活生も多いでしょう。自分の強みと弱みがわからない場合は、自己分析のやり方を見直してみるのがおすすめです。
この記事では、強みと弱みの一覧とあわせて、自己分析のやり方を詳しく解説します。最後まで読めば、自分の強みと弱みをしっかりと把握し、効果的なアピールができるでしょう。
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- 就活や面接で聞かれる「強みと弱み」
- 強みと長所の違い
- 弱みと短所の違い
- 強みと自己PRの違い
- 強みと弱みを把握するためには自己分析が欠かせない
- 面接やESで企業が強みと弱みを聞く4つの理由
- 1.就活生の個性が自社に合うかを判断するため
- 2.強みを活かして活躍できるかを判断するため
- 3.入社後のビジョンを確認するため
- 4.弱みとどのように向き合っているかを知るため
- 強みと弱みを知るための自己分析のやり方10選
- 1.自分史を作成する
- 2.モチベーショングラフを作成する
- 3.マインドマップを作成する
- 4.SWOT分析をする
- 5.ジョハリの窓を活用する
- 6.自己分析シートを活用する
- 7.自己分析ツールを利用する
- 8.他己分析をする
- 9.自己分析セミナーに参加する
- 10.就活エージェントに相談する
- 面接やESで使える強みと弱みの言い換え一覧
- 就活でアピールする強みの選び方
- 面接やESで強みと弱みを伝える3ステップ
- 1.自分の強みや弱みを伝える
- 2.具体的なエピソードを伝える
- 3.入社後の活かし方をアピールする
- 面接やESで強みと弱みを答えるコツ
- 企業にあわせてアピール内容を変える
- 弱みは強みに言い換えられるものにする
- 説得力のあるエピソードを用意する
- 強みや弱みは一言で表せるようにする
- 面接やESで強みを聞かれたときの回答例文7選
- 強みの回答例文1.主体性
- 強みの回答例文2.協調性
- 強みの回答例文3.柔軟性
- 強みの回答例文4.実行力
- 強みの回答例文5.継続力
- 強みの回答例文6.課題解決力
- 強みを伝えるNG例文
- 面接やESで弱みを聞かれたときの回答例文7選
- 弱みの回答例文1.優柔不断
- 弱みの回答例文2.競争心がない
- 弱みの回答例文3.落ち込みやすい
- 弱みの回答例文4.我が強い
- 弱みの回答例文5.諦めが悪い
- 弱みの回答例文6.理屈っぽい
- 弱みを伝えるNG例文
- 強みと弱みを明確にして就活でアピールしたいあなたへ
就活や面接で聞かれる「強みと弱み」
まずは「強みと弱み」がどのようなものなのか、正しく理解しておきましょう。
強みとは、仕事で成果を出すために使えるスキルや能力のことです。「仕事で活かせる」がポイントになります。たとえば、「リーダーシップ」「提案力」などの能力は、仕事で活かせる場面が多いでしょう。仕事で成果を出せる能力のため、強みに該当します。
弱みとは、仕事において弱点となる特徴や課題のことです。志望企業の仕事を行うためには、まだ自分に足りていないスキルを答えましょう。たとえば、「主体性に乏しい」「集中力が短い」などの特徴は、仕事でデメリットになることもあるでしょう。弱みを聞かれたら、仕事にマイナスになるような部分を聞かれていると思ってください。
強みと長所の違い
強みと似た言葉に、「長所」があります。長所を答える際は、性格や性質の部分を答えるとよいでしょう。
たとえば、「思慮深い」「明るい」などのような性質は、長所になります。強みは「スキル」、長所は「性格や性質」と区別しておくと就活で聞かれた際に困らずに済むでしょう。
長所の例については、「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
弱みと短所の違い
弱みと短所の違いも、スキルに該当するか、性格や性質に該当するかです。短所を聞かれたら、性格や性質の部分での弱点を答えましょう。
たとえば、「慎重すぎる」「引っ込み思案」などが、短所に該当する言葉です。スキルではなく、性格や性質を表していることがわかるでしょう。
短所の例については、「履歴書に短所を書くときは短く簡潔にまとめよう!例文27選も紹介」の記事でまとめて紹介しているので、こちらも参考にしてください。
強みと自己PRの違い
強みと自己PRも混同しないように、違いを把握しておきましょう。強みは自分の特徴のこと、自己PRは「強みをアピールすること」を指します。
強みも自己PRも、聞かれている内容は同じです。ただし、強みは「リーダーシップ」のように単語だけを指します。一方で、自己PRは強みをアピールし、どのように仕事で活かすかまでがセットです。
就活や面接では、「強みを教えてください」「自己PRをしてください」と両方聞かれる場合もあります。「強みを教えてください」と聞かれたら、自己PRをしてくださいと同じになるため、エピソードや仕事への活かし方も含めてアピールしましょう。
自己PRが具体的にどのようなものか知っておくと、よりイメージしやすくなります。自己PRの例については「自己PRの書き方は?就活で評価される構成と8つのコツを例文つきで解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。
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強みと弱みを把握するためには自己分析が欠かせない
就活をしていて、「自分には強みがない」「自分の弱みがわからない」と感じる人もいるでしょう。しかし、人は誰しも強みと弱みを持ち合わせているものです。「ない」のではなく、単に自分の強みと弱みを自覚できていないだけだといえます。
自分の強みと弱みを把握するためには、自己分析が欠かせません。たとえ強みがあっても、普段からあたりまえにできていることなどは、自分の強みだと気づきにくいものです。また、強みと弱みは表裏一体のため、自分では弱みだと思っていることが強みになるケースもあります。
自分の強みと弱みがわからないと感じているのであれば、自己分析を徹底してください。自己分析を通して、なかなか気づけなかったアピールポイントを発見できるでしょう。就活における自己分析の重要性は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」をご覧ください。
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面接やESで企業が強みと弱みを聞く4つの理由
面接やエントリーシートで強みと弱みが聞かれるのは、自社とのマッチ度を確認するためです。社風に合うか、仕事で活躍できそうかなどが見られています。
ここでは、企業が就活生の強みと弱みを聞く理由を解説するので参考にしてください。
1.就活生の個性が自社に合うかを判断するため
強みと弱みが聞かれるのは、企業とマッチしているかどうかを確認するためです。ミスマッチが発生してしまうと、早期離職につながる可能性があります。
企業は、採用に時間とコストをかけており、入社した人材に長く働いてほしいと考えています。入社後のトラブルや、人間関係の問題を防止するためにも、自社に合うかどうかを判断しているのです。
2.強みを活かして活躍できるかを判断するため
就活生が持つ強みが、仕事で活かせそうかも判断しています。優秀な強みを持っていても、自社の業務で活かせないと活躍できないからです。
たとえば、「サポート力」が強みの就活生がいた場合、「現場を支える事務職として活躍できそう」のように活躍をイメージできます。しかし、事務職の募集ではなく営業職であれば、サポート力は活かせないと判断されるかもしれません。
強みが生かせるかどうかは、企業の事業内容や募集している職種によって変わります。強みと弱みを知ることで、自社での活躍の機会があるかを見極めているのです。
3.入社後のビジョンを確認するため
強みと弱みの内容から、入社後のビジョンを見ている場合もあります。強みを活かしてどのように仕事をしたいか、活躍したいかもアピールできるとよいでしょう。
たとえば、「△△という強みを活かし、△△の仕事がしたい」とアピールできれば、入社後のビジョンを明確に伝えられます。アピールした内容をもとに、入社後の配属を決めてもらえるケースもあるでしょう。
ビジョンが明確であるほど、企業についてよく調べており、入社意欲が高いとイメージできます。
強みと弱みだけではなく、入社後の姿も含めてアピールするのがおすすめです。
ビジョンってなんだろう?」と気になる場合は、「就活のビジョンはどう答える?企業が質問する意図や答え方のコツを解説」の記事も参考にしてください。
4.弱みとどのように向き合っているかを知るため
強みと弱みの両方が聞かれるのは、弱みとの向き合い方を知るためです。弱みを克服するために工夫したり、努力したりする姿勢からは、就活生の思考や価値観などが伝わります。
人は誰でも弱みや苦手なことはあり、あたりまえのことです。大切なのは弱みがないことではなく、弱みと向き合い、改善に向けて動けているかです。企業は、就活生が困難な状況に直面したときに、自ら工夫して対処できるかといった姿勢を確認しているのです。
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強みと弱みを知るための自己分析のやり方10選
強みと弱みを知るためには、自分史やモチベーショングラフを作成したり、他己分析を依頼したりするなど、自己分析を徹底することが大切です。
自己分析にはさまざまなやり方があります。以下で、自己分析のやり方を10個解説するので、強みと弱みを見つける際の参考にしてください。
1.自分史を作成する
自分史とは、自分が過去にどのような経験をしたかを書き出し、表にしてまとめることです。自分史を作成するときは、企業にアピールできるかどうかを気にせず、すべての経験を書き出しましょう。
1つのことを長く続けた経験や価値観が変わるような出来事など、書き出す内容によし悪しはありません。小学校や中学校、高校と時系列に分けて書いていくと、エピソードを整理しやすくなります。
書き出したそれぞれのエピソードから共通点を探したり、印象的なエピソードを掘り下げたりすると、強みや弱みが見えてくるはずです。自分史の作成方法を詳しく知りたい方は、「自分史は就活に役に立つ!作り方のポイントや選考への活かし方を解説」をご覧ください。
2.モチベーショングラフを作成する
モチベーショングラフを作成すると、強みと弱みを見つけるのに役立ちます。モチベーショングラフとは、過去の経験や出来事を振り返り、時系列で気持ちの上がり下がりを曲線で表したものです。
モチベーショングラフを作成すると、「どのようなときに充実感を得られていたか」「どのようなときにやる気を失っていたか」などが分かります。モチベーションが高い時期と低い時期の理由をそれぞれ深掘りすることで、自分の思考や行動パターンから強みと弱みが見えてくるでしょう。
3.マインドマップを作成する
自分の強みと弱みを把握するために、マインドマップを作成する方法もあります。マインドマップとは、自分の考えを視覚的に表現するための手法です。
中心にテーマとなる言葉を書き、自由に思考やアイデアを分岐させながらクモの巣のように広げていきます。自己分析をするときは、中心に「自分」と書いてから、「趣味」「スキル」「やりたいこと」などに分岐してスタートさせるのがおすすめです。
マインドマップの作成は、思考の整理や柔軟な発想に役立ちます。書き出した内容から、自分が何を大切にし、どのような行動をしているのかが分かると、強みと弱みも見えてくるでしょう。
4.SWOT分析をする
強みと弱みを把握するのに役立つ手法として、SWOT分析が挙げられます。SWOTとは、4つの要素の頭文字から成る言葉で、内部環境と外部環境をそれぞれプラス要因とマイナス要因に分けて分析する手法です。
SWOT分析をすると、企業へのアピールポイントが分かりやすくなるメリットがあります。
・Strength(強み)=内部環境のプラス要素
・Weakness(弱み)=内部環境のマイナス要素
・Opportunity(機会)=外部環境のプラス要素
・Threat(脅威)=外部環境のマイナス要素
自己分析をする際は、「S」と「W」に自分の強みと弱み、「O」と「T」には志望する業界や企業の動向などを当てはめましょう。ただし、自分の強みと弱みがわからない場合は、「S」に好きなことや得意なこと、「W」に嫌いなことや苦手なことから埋めてみるのがおすすめです。
4つの要素を書き出したら、「S」と「O」を組み合わせて、「強みを企業で活かせるか」を考えてみてください。ほかにも、「W」と「O」を組み合わせると、「弱みを克服しなければ、入社後に苦労するか」などを分析できるでしょう。
5.ジョハリの窓を活用する
強みと弱みを知るためには、ジョハリの窓を活用するのもおすすめです。ジョハリの窓とは、自分の認識と他人の認識における不一致を理解するための手法で、下記の4つの窓を用いて自己分析をします。
・解放の窓=自分も他人も知っている部分
・秘密の窓=自分が知っていて他人が知らない部分
・盲点の窓=自分が知らずに他人が知っている部分
・未知の窓=自分も他人も知らない部分
具体的には、まず、「リーダーシップがある」「実行力がある」などの強みや弱みを書き出してください。そして、そのなかから、自分の強みや弱みだと思う要素をピックアップします。次に、家族や友人などに、どのような要素が当てはまるか質問してください。
自分と他人がそれぞれピックアップした要素を4つの窓に書き出して整理すると、自分の強みや弱みを可視化できるでしょう。
6.自己分析シートを活用する
自分の強みと弱みを把握するために、自己分析シートを活用する方法もあります。自己分析シートとは、過去の経験や感情を深掘りするためのシートです。手順に沿ってシートを記入していくと、効率的に自己分析ができます。
自己分析シートに決められたフォーマットはありません。就活サイトから無料でダウンロードできるほか、Web上で検索したものを参考に、自作することも可能です。
これまでの人生を振り返りながら、小学校時代から大学時代まで、時期を分けて過去の出来事を整理しましょう。自己分析シートに記入する回答に対し、「なぜ」と自問自答を繰り返していくと、自分の思考のクセや行動パターンなどが分かり、自分の強みと弱みを導き出せるはずです。
7.自己分析ツールを利用する
自分の強みと弱みを知るためには、自己分析ツールを活用する方法もあります。最近では、Web上で決められた質問に回答するだけで、自分の強みや弱みを見つけられる診断ツールも少なくありません。
ただし、診断結果はあくまで簡易的です。すべての結果を信じるよりも、複数のツールを活用するなどして、自己分析の参考にするとよいでしょう。無料で使える自己分析ツールも多いので、自分の強みと弱みがわからずに悩んでいる方は、気軽に利用してみてください。
8.他己分析をする
自分の強みと弱みがわからないときは、他己分析をおすすめします。強みや弱みは、自分では気づきにくいものです。他己分析には、第三者の視点を通して、自分が気づいていない強みや弱みを教えてもらえるメリットがあります。
他己分析を依頼するときは、「私のことをどう思っているか教えてほしい」と漠然と聞いてしまうと、思うような答えをもらえないかもしれません。「第一印象からギャップはあったか」「印象に残っているエピソードはあるか」など、より具体的に聞いてください。
他己分析をするときは、複数の人に依頼したり、自己分析の結果と比較したりすると、強みや弱みにつながる共通項が見えてくるはずです。他己分析のやり方を詳しく知りたい方は、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」を参考にしてください。
9.自己分析セミナーに参加する
自分の強みと弱みを見つけるために、自己分析セミナーに参加する方法もあります。自己分析セミナーでは、講師による講座を受けたりほかの参加者とグループワークを行ったりしながら、自己理解を深められる貴重な機会です。
自己分析のやり方を実践的に学べるほか、講師との面談を通して就活に役立つアドバイスももらえるでしょう。場合によっては、セミナーの場で強みと弱みが見つかる可能性もあります。自分で考えるのに行き詰まりを感じた際は、自己分析セミナーへの参加がおすすめです。
10.就活エージェントに相談する
自分の強みと弱みを見つけるために、就活エージェントに相談するのもよいでしょう。カウンセリングで自分のことを話しているうちに新たな気づきがあったり、自己分析を手伝ってもらったりしながら、自分の強みや弱みを見つけられます。
就活のプロであるキャリアアドバイザーなら、企業が求める人物像を意識したうえでのアピールポイントも教えてもらえるでしょう。自己分析の結果に自信が持てないときも、就活エージェントに相談してみると、確信度を高めてアピールできるようになるはずです。
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面接やESで使える強みと弱みの言い換え一覧
強みと弱みは表裏一体のため、どちらかを把握できれば、比較的簡単にもう一方も見つけられます。
就活生のなかには、「自分の弱みしか見つからない」「強みはうまくアピールできても、弱みの伝え方がわからない」といった悩みを抱えている人も少なくないでしょう。以下で、言い換え一覧をまとめているので、強みと弱みのうち、見つけやすいほうから裏返して考えてみてください。
強み | 弱み |
主体性がある | わがまま |
リーダーシップがある | 我が強い |
協調性がある | 競争心がない |
実行力がある | 慎重さに欠ける |
学び続ける力がある | 自信がない |
柔軟性がある | 優柔不断 |
倫理観がある | 自己中心的 |
忍耐力がある | 諦めが悪い |
社会性がある | 自分勝手 |
論理的思考力がある | 理屈っぽい |
創造力がある | 現実味に欠ける |
傾聴力がある | 人の意見に流されやすい |
発信力がある | 目立ちたがり屋 |
データ分析力がある | 深く追求しすぎる |
なお、自分の強みを伝えるときは、企業の求める人物像にマッチしているかも重要なポイントです。代表的な職種において求められる強みを知りたい方は、「就職活動の自己PR例文18選を紹介!書き方や高評価につながるコツも解説」をご覧ください。
就活でアピールする強みの選び方
就活でアピールできる強みは、大きく分けて下記の3つに分けられます。
・ヒューマンスキル(性格的な強みや資質)
・ポータブルスキル(業種や職種を問わず、あらゆるビジネスシーンで活かせる能力)
・専門的なスキル(特定の業種や職種で役立つ、専門性が高い知識)
ヒューマンスキルとは、意味合いとしては「長所」と似ている強みです。就活でアピールする強みは、専門的なスキルでなくても構いません。特に、新卒の場合は、就活でアピールできる専門的な知識やスキルがない人のほうが多いといえるでしょう。
一般社団法人日本経済団体連合会の「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)」では、企業が求める人物像として、「主体性」や「リーダーシップ」といった資質や、「課題設定・解決能力」や「論理的思考力」などの能力を挙げています。
引用:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)」
どのような強みを伝えるか悩んだときは、自己分析とあわせて、企業が求める人物像を把握したうえでアピールポイントを選びましょう。
参照元
一般社団法人日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果
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面接やESで強みと弱みを伝える3ステップ
就活で強みと弱みを聞かれたときは、「自分の強みや弱み→具体的なエピソード→入社後にどう活かすか」の3ステップで回答すると、効果的なアピールにつながります。
自分の強みや弱みを把握できていても、読み手・聞き手にうまく伝わらなければ、内定を獲得するのは難しいでしょう。以下で、強みと弱みの答え方の3ステップを解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.自分の強みや弱みを伝える
強みと弱みを聞かれたときは、冒頭で「私の強みは△△です」「私の弱みは△△です」と結論を述べましょう。結論から述べると、採用担当者は応募者が何を伝えようとしているのか、話の要点を理解できます。
結論を明確に伝えられなければ、採用担当者にアピールポイントを理解してもらえないまま選考を終える可能性もあるでしょう。
特に、冒頭で強みを述べるときは、「協調性」や「柔軟性」と一言で伝えるよりも、「チーム力を高める協調性」や「新しい環境に適応できる柔軟性」など、具体的に表現するようにしてください。最初にアピールポイントを明確にすることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
2.具体的なエピソードを伝える
自分の強みや弱みを述べたら、次に、具体的なエピソードを述べましょう。強みや弱みを裏付けるエピソードは、「どのような工夫をしたか」「どのような努力をしたか」など、課題や問題に対して向き合った過程に焦点を当てるのがポイントです。
そのうえで、強みであれば、「△△に入賞した」「△△のポジションを任された」など、自分をよく知らない人でも分かるように、具体的かつ客観的な成果を伝えるとよいでしょう。
また。弱みに向き合う姿勢など、数字で示せない場合には、自分の行動からどのような変化があったのかを伝えると効果的です。
3.入社後の活かし方をアピールする
最後に、入社後に自分の強みをどう活かすか、弱みとどう向き合っていくかを伝えます。
選考に通過するために大切なのは、採用担当者に自分が活躍する姿をイメージしてもらうことです。強みの活かし方や弱みを克服する方法をしっかりと言語化しておくと、企業は応募者を採用するメリットを感じやすくなります。
なお、強みと弱みを答えるときは、志望する企業が求める人物像を把握したうえで、自分がどのように貢献できるかを伝えましょう。企業が求める人物像を把握するための企業研究のやり方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考にしてください。
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面接やESで強みと弱みを答えるコツ
面接やエントリーシートで効果的に強みと弱みをアピールするため、コツを知っておきましょう。
企業にあわせてアピール内容を変える
強みと弱みの内容は、企業に合わせて変えるようにしましょう。たとえば、営業職を募集している企業に対し、「行動力」「提案力」などをアピールすれば評価は高まります。仕事に必要なスキルを理解し、アピールにつなげていると評価されるでしょう。
一方で、営業職を募集する企業に向けて、「行動力がない」「コミュニケーションが苦手」などと短所を伝えれば、営業には向かないと思われてしまいます。営業職にあまり影響のない弱みを伝えるほうが、評価は下がらずに済むでしょう。
企業ごとに求めている能力は違うため、評価されるか、評価を下げないかを意識して内容を変えることが大切です。
弱みは強みに言い換えられるものにする
弱みは強みに言い換えられる特徴を選びましょう。言い換えができない致命的な弱みは、就活で使えないだけでなく人としての評価に影響します。
たとえば、「嘘をついてしまう」「時間を守れない」のような特徴は、強みに言い換えることはできません。社会人として問題になる特徴は使わないようにしましょう。
説得力のあるエピソードを用意する
強みと弱みを裏付ける、説得力のあるエピソードを伝えましょう。エピソードがないと「本当にその能力を持っているのか?」と疑われてしまうからです。
たとえば、リーダーシップをアピールする場合、どのような場面でリーダーシップを発揮したかを伝えます。「野球部で部長をつとめており、部員100名をまとめていた」などのエピソードがあれば、リーダーシップがあると評価できるでしょう。
具体的なエピソードがないと、リーダーシップがあると思い込んでいるだけになってしまいます。強みを裏付けるエピソードや、弱みを改善するために行動したエピソードなどは準備しておきましょう。
エピソードを使って強みをうまくアピールするコツは、「就活の自己PRで強み・エピソードをアピール!10個の例文で書き方を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
強みや弱みは一言で表せるようにする
強みや弱みを一言で表せるようになると、わかりやすくアピールできます。一言で表すパターンと、詳しく伝えるパターンを両方用意しておきましょう。
たとえば、「リーダーシップ」「主体性」のように一言で表すと、イメージしやすく、アピールにも使いやすくなります。「私の強みはリーダーシップです」のように、簡潔にまとめられるでしょう。
「どのようなリーダーシップですか?」のように深掘りされた場合は、「自分から積極的に動くことで、周囲を引っ張るリーダーシップです」のように伝えられると具体的なイメージが湧くでしょう。
最初から「自分から積極的に動くことで、周囲を引っ張る力があります」のように伝えてしまうと、どのような特徴なのかわかりにくいデメリットがあります。一言で簡潔にまとめておくと、シンプルで伝わりやすいのでおすすめです。
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面接やESで強みを聞かれたときの回答例文7選
面接で強みを聞かれたときは、採用担当者が自分の活躍する姿をイメージしやすいよう、具体性を持ってアピールすることが大切です。ここでは、面接で強みを聞かれたときの回答例文を7つ紹介します。
強みの回答例文1.主体性
私の強みは、チームでプロジェクトを進める際に主体性を持って行動できるところです。
私は所属するゼミの研究において、チームで協力して地方創生に関するプロジェクトに取り組みました。私たちのチームは、テーマを決めるのに時間がかかってしまい、研究に取りかかるのが遅れてしまいました。そこで、私はメンバーで協力してプロジェクトを進められるように、スケジュール表を作成し、遅れている作業があれば話を聞いて協力しました。
3ヶ月間という限られた時間でしたが、研究結果をまとめて市長や役場の職員に発表すると、地元の新聞にも取り上げられ、市民からも感謝の声が寄せられました。
私はこの経験から、主体的に物事に取り組むことで、チームの成果を最大化できると学びました。御社に入社後も、私の強みである主体性を活かして、チームのメンバーで協力し合える環境づくりをしていきたいと考えています。
強みの回答例文2.協調性
私の強みは、周囲と適切なコミュニケーションを取って課題を解決できる協調性です。
私は大学3年の夏休みに、長期インターンシップに参加しました。私はグローバル営業部に所属し、海外のお客さまとのプロジェクトのスケジュール管理をサポートするのが主な業務でした。最初のうちは指示された業務をするだけでしたが、周囲とコミュニケーションを取るうちに、複数あるプロジェクトを一元管理できていないという課題に気づきました。
そこで、私は関係する方々にアドバイスをもらいながら、部署内で共有できるスケジュール表を作成しました。その結果、「仕事の効率が上がった」と感謝の言葉をいただきました。
私はインターンシップでの経験を通して、課題を解決するためには周囲との適切なコミュニケーションが欠かせないと学びました。御社に入社後も、周囲と協力しながら、売上アップに貢献していきたいと考えています。
強みの回答例文3.柔軟性
私の強みは、臨機応変に対応できる柔軟性です。
私は高校生の頃から、レストランでアルバイトをしています。ある日、家族連れのお客さまが来店された際、お子さまにアレルギーがあるため、特定の食材を除去して提供できないかと相談がありました。レストランでは基本的にアレルギーに対応していないものの、私はマネージャーに相談したうえで、お客さまに対応可能なメニューを提案しました。
マネージャーとシェフが、できることならお客さまの要望にお答えしたいという私の気持ちを理解してくれた結果です。また、この出来事をきっかけに、メニューにアレルギー対応食が追加されました。
私はこの経験から、臨機応変に自ら考えて行動することの大切さを学びました。御社に入社後も、私の強みである柔軟性を活かして、顧客の満足度向上に貢献していきたいと考えています。
強みの回答例文4.実行力
私の強みは、周囲と協力し、目標達成に向けて挑戦できる実行力です。
私は所属するダンスサークルでイベント企画を担当していました。特に苦労したのが、大学2年のときに主催した大規模なダンスイベントの企画です。当初は、資金調達やゲストの手配といった課題に直面しましたが、私がサークルのOB・OGに相談し、協力を得られることになりました。
また、企画担当のメンバーだけでは人手が足らず、私はサークル全体の意見を集約したうえで、役割を分担し準備を進めました。結果として、イベントは過去最大の来場者数を記録し、大成功を収めました。
私はこの経験から、企画職に必要な実行力を身につけました。御社に入社後も、新たな価値を創造していけるよう、前向きに挑戦し続けたいと考えています。
強みの回答例文5.継続力
私の強みは、目標を達成するために努力を重ねる継続力です。
私は高校生の頃から、大学在学中にアメリカへ留学するという目標がありました。入学当初は、語学力に自信がありませんでしたが、長期的に一歩ずつ学んでいくしかないと覚悟を決めて、学習に取り組んできました。
毎日最低でも4時間以上の勉強を欠かさず継続し、大学2年になって受験したTOEICでは、830点を獲得しました。自信を持って臨んだ留学選考では、英語で書いた志望理由書が評価され、1年間のアメリカ留学を叶えました。
私はこの経験から、目標とする成果を得るためには、毎日の積み重ねが大切だと学びました。御社に入社後も、困難な課題や問題にも徹底的に向き合い、自己成長してチームに貢献していきたいと考えています。
強みの回答例文6.課題解決力
私の強みは、課題を特定し、さまざまな視点から解決に導く力です。
私は大学時代、野球部のマネージャーを務めていました。マネージャーの仕事には、選手の練習環境を整えるほか、部費の管理もあります。一部の部員から、何にどれだけの部費が使われているかをきちんと精査して欲しいとの声があり、私は過去5年分の会計報告書から、削れる項目と削れない項目を洗い出しました。
そして、監督と部長に相談し、ミーティングを重ね、遠征費を見直すことに決めました。その結果、1人あたりから徴収する部費も抑えられ、部員の不満を解消できました。
私はマネージャー経験を通して、よりよい形で問題を解決するためには、さまざまな視点から物事を分析する必要があると学びました。御社に入社後も、顧客のニーズをよく理解し、最適な提案をしていきたいと考えています。
強みを伝えるNG例文
私の強みは、周囲を楽しませるコミュニケーション能力です。
私は大学時代、カフェでアルバイトをしていました。接客する際には、自ら積極的にお客さまに声をかけて世間話を楽しみ、常連の方にはしっかりと名前を覚えて声をかけることで、信頼関係を築きました。また、赤ちゃんの頃から知っているお子さまの成長を側で感じられ、大きな喜びを感じながら仕事を続けてきました。店長からも、「店の雰囲気が明るくなる」と褒められています。
御社に入社後も、チーム全員が楽しく仕事に取り組めるよう、積極的に声をかけていきたいと感じています。
NGポイント
コミュニケーション能力は、社会人に必要なスキルの1つですが、自分の伝えたいことだけをアピールするのはNGです。周囲にポジティブな影響を与えられるのは、強みともいえる一方で、あえてアピールするほどの内容ではないといえるでしょう。
たとえば、コミュニケーション能力をアピールする場合には、「相手が理解しやすいように説明できる」「相手の立場に立って物事を考えられる」など、強みを活かして企業に貢献できるような伝え方をする必要があります。
業界別に強みをアピールする自己PRの例文を知りたい方は、「強み・業界別自己PRサンプル集|魅力が伝わる書き方のポイントを解説」をご覧ください。
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面接やESで弱みを聞かれたときの回答例文7選
面接で弱みを伝えるときは、改善するための工夫や行動を具体的に伝えるのがポイントです。以下で、面接で弱みを聞かれたときの回答例文を7つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
弱みの回答例文1.優柔不断
私の弱みは、優柔不断なところです。
私は、所属する経済学部のゼミで研究に取り組んだ際、調査方法を決めるために教授やサークルの先輩など、さまざまな人にアドバイスを求めました。最終的に、調査方法を1つに絞れず、アンケートを取ったり企業に話を聞きに行ったりしているうちに、資料をまとめる時間が足りなくなるという経験をしました。一方で、さまざまな人の意見に耳を傾けたことで、研究内容に深みが増したと感じています。
今後は多様な意見を取り入れながらも早い決断ができるよう、心がけていきます。
弱みの回答例文2.競争心がない
私の弱みは、競争心がないところです。
私は小学生の頃から柔道を始め、最初のうちは、テストに合格して保有する階級が上がるのをとても楽しく感じていました。しかし、中学生になって大会に出場するようになると、緊張から思うような動きができず、コンプレックスを感じるようになりました。
個人競技で勝利を目指すよりも、仲間と共に目標達成に向かって努力したいと考えるようになり、高校入学と同時に柔道を辞めて、合唱部に入部しました。大学でも合唱部に所属し、昨年は全国コンクール出場を果たしました。
今後も、仲間と目標に向かって努力することで、自分を高めていきたいと考えています。
弱みの回答例文3.落ち込みやすい
私の弱みは、失敗すると落ち込みやすいところです。
私は人前で発言するときに自信を持てず、緊張してうまくいかないと感じる場面が多くありました。そこで、失敗するのは悪いことではないと考えるようにし、少しでも自信を持つために事前準備を徹底するようにしました。
ゼミの代表として参加した討論会では、研究内容を何度も繰り返し読み込み、質問対策をしました。その結果、ゼミの仲間から「堂々と意見を述べられていて存在感があった」といった言葉をもらいました。
今でも失敗すると落ち込んでしまいますが、物事に取り組むときは、事前に準備をして対策したいと考えています。
弱みの回答例文4.我が強い
私の弱みは、我が強いところです。
私はサッカー部のマネージャーを務めており、段取りが悪い後輩の仕事を率先してカバーするよう心がけています。指示を出すよりも自分が動いたほうが早いと考えていましたが、ある日、私のミスが原因で備品が足りない場面がありました。そこで、マネージャー全員でミーティングをし、それぞれの役割分担を明確にしました。
自己判断で行動してしまう場面もありましたが、持ち前のリーダーシップを発揮して、マネージャー全員が一丸となって仕事に取り組めるようルールづくりをしました。
今後も、リーダーシップをよりよい形で発揮できるよう、周囲と協力して業務に取り組んでいきます。
弱みの回答例文5.諦めが悪い
私の弱みは、諦めが悪いところです。
授業の一環として地域のボランティア活動を企画した際、私はできる限り多くの人に参加してほしいと考え、チラシやポスターを作成しました。地元住民の興味を引くために、デザインにこだわってチラシとポスターを作成しましたが、その分、作業に時間がかかってしまいました。クラスメートと話し合ってデザインを決めたあとも修正するなど、ペースを乱してしまったと反省しています。
私はこの経験から、状況によっては、完成度よりも作業スピードを重視すべきだと学びました。今では、周囲の意見に耳を傾けて、作業に取り組むようにしています。
弱みの回答例文6.理屈っぽい
私の弱みは、理屈っぽいところです。私は常に物事を理屈で捉える傾向があるため、所属する吹奏楽部でのミーティングで意見を述べたときも、「屁理屈だ」といわれ、人間関係がぎくしゃくする場面もありました。
私は、あらゆる物事を理解するためには、論理的思考力が欠かせないと考えています。しかし、相手がどのように感じるかを考えて発言したり立ち居振る舞ったりすることも大切です。今は、論理的に考えると同時に、感性を磨く努力をしています。
今後も、周囲に気を配りながら、チームにとって最適な方法を提案していきたいと考えています。
弱みを伝えるNG例文
私の弱みは、だらしがないところです。
私は大学時代、バスケットボール部に所属していましたが、練習に遅れてしまったり試合のときにシューズを忘れてしまったりして、ほかの部員に迷惑をかけてしまうことがありました。そのため、チーム内で信頼を失ってしまい、試合に出場する機会も減ってしまいました。しかし、このままではいけないと思い、今は遅刻や忘れ物をしないように気をつけています。
今後は、だらしなさをカバーするために一生懸命取り組んでいきたいと考えています。
NGポイント
採用担当者は、応募者から「だらしがない」という弱みを聞くと、業務に支障が出るとイメージするでしょう。ネガティブすぎる弱みは、就活で伝えるにはふさわしくないため注意が必要です。
また、弱みを改善するための具体的な方法や行動を伝えておらず、「だらしなさを改善するのは難しいだろう」といった印象を与えてしまいます。弱みを伝えるときは、必ず改善のための方法を示しましょう。
就活で自分の弱みを伝える際のポイントを知りたい方は、「就活で使える弱み一覧105選を紹介!伝え方や注意点も例文付きで解説」も参考にしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。