インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!

このページのまとめ

  • インターンシップとは、企業において実習や研修的な就業体験をすること
  • インターンシップのメリットは企業研究の糧になり、リアルな仕事体験ができること
  • 企業側は広報やPRやミスマッチの減少、コスト削減といった目的で開催している
  • インターンシップの種類には1Dayや短期、長期などがある
  • インターンシップの選考は面接やES、筆記試験があるため就活本番の練習にもなる

インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!のイメージ

「インターンシップとは何か?」「どんな種類があるのか?」と疑問を抱く就活生は多いでしょう。なんとなく参加しようかな…と軽い気持ちで検討するのではなく、事前にリサーチして応募することが大切です。
このコラムでは、インターンシップの内容やメリット、選び方などをご紹介します。開催される期間によって内容もさまざま。それぞれの特徴も解説しますので、インターンシップへの参加を検討している方はぜひご一読ください。

 

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インターンシップとは何か

インターンシップとは、就活生が企業において実習・研修的な就業体験をする制度のことです。文部科学省の「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」によると、学生時代に社会人としての知識を高く持つ目的として、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と定義され、積極的に推進されています。

何をするの?

インターンシップの内容は、期間によって異なります。企業ごとでもさまざまですが、概ね以下のような内容です。

・1Dayインターンシップ…セミナー形式や見学型で実際の業務を体験することは難しい

・短期インターンシップ…グループワークが中心、ディスカッションや業務の疑似体験ができる

・長期インターンシップ…実際に業務に就き、社員と同じように働く

長期のインターンシップでは、給料が発生することもありますが、アルバイトとは目的が違います。アルバイトは、収入を得ることを目的として労働しますが、インターンシップの目的は、仕事の内容や適正を理解することです。企業が作成したプログラムに沿って参加するので、業界研究や企業研究に役立てることができるでしょう。

給料が出ることもある

6カ月以上にわたる長期インターンでは、給与・報酬が発生する場合があります。会社として収益に関わる業務を行うことがあるからです。有給インターンの給与形態は、時給制や日給制、成功報酬制などさまざま。労働時間は週2~3日程度や、週3日以上、短時間やフルタイムなど企業によって異なるので、事前に労働条件を確認しておきましょう。
1Dayインターンや短期インターンでは、給与や報酬が発生しないのが一般的です。

参加対象としているのは?

インターンシップは、学年問わず対象としているものも多くあります。長期インターンでは、大学1年生から参加できることもあるため、学業と両立ができそうなタイミングを見つけて応募しましょう。

参照元
文部科学省
インターンシップの推進に当たっての基本的考え方

 

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インターンシップに参加するメリットとは?

インターンシップに参加することで、その会社で働くイメージを明確にしやすくなり、ミスマッチを防ぐことができるため、参加する学生が年々増加傾向にあるようです。そのほかにも、以下のようなメリットが考えられます。

業界、企業研究に役立つ

企業そのものだけでなく、業界全体の情報を得ることができるのがインターンシップのメリットの1つです。業界の動向を踏まえ、その企業の経営方針や強みとしている部分に目を向ければ、より深い企業研究を行えるでしょう。

志望動機に活かせる

インターンシップでの経験は、エントリーシートや履歴書、面接など、就活のあらゆる場面でアピールできる材料です。インターンシップに参加する前後の自分の変化を題材にすることで、仕事に対する意欲や具体的な志望理由などを、より強固にできるでしょう。

リアルな仕事体験が出来る

実際に働くことで、興味のある職種や企業の新たな一面に触れられます。また、活躍している社員や採用担当者との交流を通じて、リアルな社会人経験を積むことも可能でしょう。

就活本番の練習にもなる

短期・長期のインターンシップでは、選考フローが設けられていることが一般的です。面接やグループディスカッションなどを体験することで、本選考での心構えやマナー、対策方法について意識が変わることもあります。また、身につけたビジネスマナーや専門的な知識、スキルを本選考のアピール材料として活用できるでしょう。

大学によっては単位に認められることも

すべてのインターンシップではなく、大学が連携している企業のインターンに限りますが、単位がもらえることもあります。文部科学省によると、単位認定している大学は563校で全体の71.6%。そのうち、単位認定されるインターンシップに参加した学生は22.1%です。その中でも、特定の資格取得に関係しないインターンシップに参加した学生は、わずか2.9%とのこと。一概に、志望する企業や職種のインターンがあるとはいえませんが、大学と連携している企業の中に興味のある企業があれば、詳細を聞いてみるのをおすすめします。

参照元
文部科学省
令和元年度大学等におけるインターンシップの実施状況について

 

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インターンシップは企業側にもメリットがある

前項で、学生側に多くのメリットがあることが分かりましたが、企業側にもインターンシップを開催するメリットはあるようです。企業側にメリットとされるのは、以下のような理由になります。

広報・企業PRになる

インターンを探している学生は多いので、インターンシップを開催するだけで、学生に自社をPRすることができます。1dayインターンはそのような意図で開催されるものが多く、その場合は会社説明会に終始するインターンであることが一般的です。

ミスマッチの減少

新入社員の早期離職を避けるためにインターンシップを開催する企業は多数あります。会社の社風や職場の雰囲気、仕事内容など、より細かな情報を知ってもらうことで、応募者自身の選択の幅を広げ、双方のミスマッチを防ぐ役目も果たしているようです。

採用コストの削減

長期インターンを実施することで、採用コストを下げられることも。。インターンシップの宣伝費や対象者受け入れに初期コストがかかってしまいますが、インターンを介すことで就活生の「この会社で働きたい」というモチベーションを高められ、内定辞退などを防ぐことができ、効率的な採用につながるでしょう。

社内活性化による企業成長

インターンシップを実施することで、社内が活性化するというメリットもあります。
若手社員がインターンシップ生の指導をすることで人材育成に繋がる、学生目線のアイデアや意見を得られる、若者ユーザーを対象としたサービスのマーケティングに活用できるなど、社内活性化に結びつく要素が豊富にあるのです。

優秀な人材確保

本選考前に優秀な人材を見つけるという意味で、インターンシップを設けている企業も増えています。そのため、インターンシップで企業の目に留まり、内定へと結びつく可能性も十分にあるでしょう。

 

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インターンシップの選び方

インターンシップに参加したいけれど、数が多くてどれに申し込んだら良いか分からない…といった方は多いでしょう。ここでは選び方をいくつかご紹介しますので、自分に合った選び方を見つけてみてください。

興味のある企業がある場合

興味のある企業があれば、その企業と同じ業界も合わせて調べてみましょう。募集が終わってしまっている、またはインターンシップを実施していない企業もあるので、その場合は同業界のインターンシップを選ぶのがおすすめです。

期間で決める

学生生活と並行して参加しなければならないので、自分のスケジュールに合わせて参加可能な期間を選ぶことは大切でしょう。

・1dayインターンシップ…1日のみ、気軽に参加できる
・短期インターンシップ…1週間~1カ月程度
・長期インターンシップ…1カ月以上の長い期間

就きたい企業がある程度決まっていれば、内定につながる可能性のある長期インターンに参加するのがおすすめです。

時期で決める

短期インターンシップは、学生が夏休みや冬休みなどの長期休暇に入る時期に開催されることが多いでしょう。募集は、それぞれ始まる1カ月前くらいに開始されます。

・サマーインターンシップ…7月~8月ごろ
・ウィンターインターンシップ…12月~1月ごろ

サマーインターンの募集は、6月の前半ごろである場合が多いので、逃さないように注意が必要です。長期インターンに関しては募集時期が決まっておらず、欠員が出ると急遽募集が出ることもあるため、随時チェックしておきましょう。

内容で決める

インターンシップの内容は、会社説明が終始行われるものから実務を体験できるものまで多岐にわたります。実施内容によって得られるものも変わってくるので、自分がインターンシップを通じて、「何を得たいのか」を考えて選びましょう。下記に状況別での決め方を挙げているので参考にしてみてください。

興味のある業界が特に決まっていない

会社説明会などの1dayのインターンシップにいくつか参加して、まずは自分が入りたい業界を絞ってみましょう。

業界はある程度決まっているが就きたい企業が分からない

グループワークが中心の短期インターンシップに参加して、業界研究や企業研究の糧にするのがおすすめです。

興味のある企業がある程度決まっている

業務体験ができる長期インターンシップに参加して、自分の適性を理解して企業選びに活かしましょう。

少しでも興味のある企業があれば、まずはインターンシップに参加し、徐々に志望先を絞っていきましょう。

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インターンシップの探し方

インターンシップの探し方は以下の方法がありますので、参考にしてください。

大学のキャリアセンター

各大学には、学生の就職をサポートするためのキャリアセンターという部署が設置されています。学校によっては就職課や就職部など、呼び方はさまざまです。キャリアセンターが紹介するのは、大学と提携している企業や団体が一般的。大学側のフォロー体制がしっかりしているという安心感がメリットですが、紹介できる企業数が少ない点がデメリットになります。

検索サイトやアプリ

検索サイトやアプリなどを利用して探す方法もあります。インターンシップ紹介サービスを行っているサイトを利用すると、職種や業界、期間やエリアなどを絞って検索することが可能です。多くの情報の中から自分に合った企業を選択できる、というメリットがあります。
しかし、中には悪質なインターン情報が紛れていること恐れもあり、自己判断が難しい探し方ともいえます。

企業のWebサイト

確かな情報が載っているのは、企業のWebサイトです。また、企業がSNSで発信しているケースもあり、より有益な情報収集に役立つ可能性が期待できます。
参加者が集まった段階で募集を終了する場合もあるため、情報の更新を見逃さないように、逐一チェックしておくことが大切です。

OB、OGや友人からの紹介

実際にインターン経験のある先輩や友人から話を聞くのも一つの手です。企業に就職している大学の先輩の紹介ならば、リアルな話が聞けて有益な情報を得られるでしょう。
経験談は何にも勝る情報であり、最新のインターンのイメージを得られます。

合同説明会

インターンシップ向けの合同説明会というものも開催されているので、おすすめです。
就職情報サイトを運営している企業や業界団体などが主催するため、数多くの企業が集結します。
開催規模は、数十人ほどで行われるものから、数万人といった大規模なものまで幅広く実施されているのです。

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インターンシップの選考対策

インターンシップの選考は、面接を行う企業がほとんどです。
「なぜうちの会社をインターン先に選んだのか」「応募した理由は何か」といった志望動機や、「当社で何を身につけたいか」といったキャリア感の確認などが行われます。そのため、面接対策はもちろん、エントリーシートや筆記試験、能力テストの対策をしておくことが重要です。
希望の企業が行っている選考内容を確認して、事前に対策を練っておくと良いでしょう。

面接対策

面接に臨む前に行っておくべきことは、業界・企業研究と自己分析です。
業界・企業研究では、より具体的な情報を集め、知識を深めておきましょう。深く研究することにより、その業界・企業への熱意を明確に伝えることができます。
自己分析では、業界・企業研究の内容を踏まえて、自分自身に合っているかどうかを分析しましょう。自分の志向性と企業の方針を確認しておくことで、インターンシップへの参加はもちろん、就職後のミスマッチを未然に防ぐことが可能です。
これらの対策を事前に行っておくことで、志望動機や自身の考えを明確に伝えられます。インターンシップの選考面接への対策は、就活本番への自信にもつながるでしょう。

ES対策

インターンシップの選考では、エントリーシートや履歴書の提出を求められることがあります。その理由は、より優秀な学生を採用するために、書類を用いてスクリーニングを行うためです。
エントリーシートでは、自己PRや学生時代の経験、志望動機を問われることが多いとされています。志望動機では、参加したい明確な理由は何か、インターンシップを通して何を学びたいのか、志望企業との適合性と参加したい熱意などについての回答を考えておくとよいでしょう。
面接でも同様の質問内容を聞かれる可能性が高いため、いつ聞かれても対応できるように対策しておくのがポイントです。
エントリーシートや履歴書以外に、自己紹介書や志望理由書といった書類の提出を求める企業もあります。どんな書類が必要なのかを事前にリサーチして、インターンシップの選考に備えて準備しておきましょう。

テスト対策

選考の段階で、職種や業種に適したスキルの有無を見るために、簡単な筆記試験、能力テストを実施する企業もあります。能力テストでは、就活の採用時にも用いられているWebテストが行われる場合もあるようです。
これらのテストを行う目的として、インターンシップへの応募者が増加していることが理由の一つに挙げられます。ある程度応募者を絞るため、多くの大手企業で取り入れられている選考試験の一つです。
主に実施されているのは、玉手箱やWEBテスティング、Web-CAB、TG-WEBなど。専門的な職種では、仕事に必要なスキルの有無を確認する目的で行う企業も多いため、選考に備えて事前の対策が必要です。
基本的な対策方法は、各テストの対策本を利用して問題集を解くこと。問題のパターンを読み解き、問題の出題傾向に慣れておくことで、スピードアップを図ることができるでしょう。

グループディスカッション対策

インターンシップ応募者の人数が多い場合、グループディスカッションを実施して選考する企業もあります。目的は、短時間で一度に多くの学生を選出することです。
グループディスカッションでは、課題や目的を設定して、その問題への解決策を検討・議論し、グループ全体の意見をまとめて結論を導き出します。企業によっては、グループ発表を実施するケースもあるようです。
選考で見られているポイントは、リーダーシップやタイムキーパーのほかに、協調性や理論性、積極性、協議性、コミュニケーション能力など。グループ内でどのポジションでどんな行動を取り、チームに貢献したのかなど、個々の役割を評価しています。
対策のコツは、自分の意見を簡潔に述べ、自分の性格に適した立ち位置で回り、グループ全員でともにゴールを目指すことです。自分の得意な一面で勝負することも大切ですが、場合によっては臨機応変に立ち振る舞うことで高い評価につなげるチャンスもあります。どんなテーマが提示されても対応できるように、論理的思考力を高める努力をしておくと良いでしょう。

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インターンシップにおける注意点

インターンシップに参加できる学生の数は限られています。希望する者すべてが参加できるわけではありません。企業側が提示している採用人数に達すると、募集が打ち切りになることもあります。
参加できること、開催してくれる企業への感謝の気持ちは忘れてはならないことでしょう。
そのほかの注意点を以下にまとめました。

あいさつなどのマナー

あいさつはもちろんのこと、名刺は両手で受け取る、社員に言われたことをメモするなどのマナーを守ることは大切です。応募の段階から、書類を送る際の添え状の書き方やお礼メールの送り方など、社会人として最低限のビジネスマナーも問われます。さらに、当日は遅刻厳禁です。遅刻することで第一印象が悪くなるだけでなく、最悪の場合、面接が取り消されてそのまま不採用となってしまう可能性もあるので注意しましょう。

持ち物の確認

企業から指定された持ち物があれば忘れずに持参しましょう。そのほかの持ち物としては、メモをとるための大きすぎないノート、筆記用具、時計などがあると安心です。

服装のマナー

インターンシップは、企業によって服装の指定が違います。オフィスでの業務の場合はスーツであることがほとんどでしょう。参加する企業の決まりに従い、特に指定がない場合は、リクルートスーツかオフィスカジュアルで行くのが一般的です。

ブラックインターンに注意

ブラックインターンと呼ばれる、悪質なインターンシップが存在します。
職業体験を超える企業の利益になるような仕事を行ったにも関わらず、無給であった場合は労働基準法違反です。給与をもらえても、最低賃金を下回る給与であった場合も同様。少しでもおかしいと思ったら、労働基準監督署か大学のキャリアセンターに相談しましょう。

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インターンシップを単なる職業体験にしないために

インターンシップの選考に選ばれたからには、有意義な時間にし、その後の就活につなげましょう。そのためには以下のことが必要になります。

事前の目標設定

インターンシップに参加する前に、目標を設定しましょう。目標は、「業務に必要な能力は何かを知る」「ビジネスマナーを習得する」「人脈を広げる」など、その後の就活につながるものがおすすめです。また、インターンシップ中に、社員に話を聞ける機会があった場合に備えて、いくつかの質問を準備しておくと良いでしょう。

振り返りをする

インターンシップに参加した後は、振り返りをすることが大切です。事前に設定した目標に対する達成度や、業務を通して感じたこと、社員に対して持った印象などを振り返り、企業研究に役立てましょう。

 

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