このページのまとめ
- 企業は履歴書の特技欄から応募者の人となりを見極めている
- 履歴書の特技には仕事で活かせるもの、印象に残りやすいものを選ぶ
- 履歴書に特技をまとめるときは「簡潔に書く」「数字や固有名詞を入れる」のが基本
履歴書の特技欄にどのような内容を書けば良いか悩む就活生は多いでしょう。このコラムでは、特技欄の目的や書き方の基本、具体例をご紹介します。まずは特技欄が設けられている理由や記入するメリットをしっかりと把握することが大切です。また、「書ける特技がない…」という人に向けて、特技の探し方も触れていますので、ぜひ参考にしてください。特技欄を効果的に活用し、好印象を与える履歴書を目指しましょう!
- 履歴書の特技欄の目的とは?
- 特技と趣味の違いを理解しよう
- 履歴書の特技欄の内容は選考結果に影響する?
- 履歴書に書ける特技はどうやって見つける?
- 1.自分の好きなことを洗い出す
- 2.自分の長所から考える
- 3.第三者に聞く
- 4.新しいことを始める
- どんな特技が良い?選ぶときのポイント!
- 1.人柄や強みをアピールできる特技
- 2.仕事に活かせる特技
- 3.珍しい特技
- 4.見た目や経歴のイメージとギャップがあるもの
- 就活のプロが良いと思った好印象につながる特技例一覧
- 能力・性格関連の特技例一覧
- スキル関連の特技例一覧
- スポーツ・文化系の特技例一覧
- 特技欄の書くときの3つのポイント
- 1.簡潔に書く
- 2.できるだけ数字や固有名詞を入れる
- 3.面接で深堀りされたときに説明できるものを書く
- 特技欄を書くときの3つの注意点
- 1.志望先によって内容を変える
- 2.「特になし」と記載しない
- 3.嘘の内容は書かない
- 履歴書に書いてはいけない特技例とは?
- 1.ギャンブル
- 2.犯罪を連想させるもの
- 3.政治・宗教に関わるもの
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履歴書の特技欄の目的とは?
企業側から見た履歴書の特技欄の目的は「応募者の人となりを知ること」と、「面接時のアイスブレイクに活用するため」の2つです。採用担当は特技欄から応募者の興味・関心・強みなどを読み取り、自社とマッチする人材かどうかを見極め、選考を進めるか否かの判断材料にします。そして、面接に進めた際は、応募者が話しやすい話題として特技に関する質問をし、就活生の緊張を和らげる目的もあるようです。
特技と趣味の違いを理解しよう
「特技」は単なる楽しみ以上のスキルや知識を持っている事柄で、「趣味」は純粋に楽しみとして行う事柄のことを指します。履歴書では、特技と趣味の記入欄がひとつになっていることが多く、その違いもあいまいになりがちです。判断に迷う場合は、人にアピールできるエピソードがあるものは「特技」と考えるとわかりやすいでしょう。
履歴書の特技欄の内容は選考結果に影響する?
履歴書に記入した特技自体が書類選考の結果に直接に影響する可能性は低いです。特技そのものより、応募者が特技をどのように捉えているか、どう活かしているかに注目していると考えると良いでしょう。
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履歴書に書ける特技はどうやって見つける?
履歴書に書く特技が見つからない場合は、自分の好きなことや長所から考えたり、第三者に聞いてみたりすると良いでしょう。そのほか、この機会に新しいことを始めてみるのもおすすめです。
この項目では、「特技が分からない…」と悩む人に向けて、特技の探し方を紹介します。
1.自分の好きなことを洗い出す
時間を忘れて取り組める好きなことがあれば、それは特技といえる可能性があります。過去の経験から、自分が没頭していたこと、取り組んだことで何か成果を得たものがないか、振り返ってみましょう。
2.自分の長所から考える
自分の長所から特技を考えてみるのもおすすめです。たとえば、「約束の時間を守る」という長所があれば、視点を変えることで「計画的に行動できる」「スケジュール管理ができる」という特技に言い換えられます。
3.第三者に聞く
好きなことや長所が思いつかない場合は、友人や家族など第三者に聞いてみましょう。客観的な視点から、自分では気づかなかった特技を発見できる可能性もあります。「身近な人に聞くのは恥ずかしい」といった場合は、就職エージェントやハローワークといった就職支援サービスを利用するのも一つの方法です。カウンセリングや無料相談を通じて、アドバイザーが特技を見つけ出してくれるでしょう。
4.新しいことを始める
特技がない場合は、新しいことを始めてみるのもおすすめです。読書やスポーツなど、自分の興味のある範囲から始めやすいものを選ぶのがポイント。やっていくうちに特技と呼べるようになる可能性もあるでしょう。
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どんな特技が良い?選ぶときのポイント!
履歴書の特技欄には自分の人柄や強みをアピールできるもの、仕事で活かせるもの、印象に残りやすいものを選びましょう。以下で詳しく説明します。
1.人柄や強みをアピールできる特技
特技欄は仕事以外の一面をアピールできる項目なので、自分のプライベートでの人柄を伝えられる特技を選んでください。企業が求める人物像に寄せて、「どのようなことに興味があるのか」「どのような価値観を持っているのか」といった要素を伝えられると、強力なアピールになるでしょう。
2.仕事に活かせる特技
企業での仕事や職種の特徴に関連した特技も好印象を与えることができます。外資系企業であれば「英会話」、食品会社ならば「料理」などのように、仕事に活かせそうな特技は評価につながる可能性が高いです。
3.珍しい特技
「手話」「世界遺産検定」などのように、日常生活では使わなくとも役に立ったり人生を豊かにしたりする珍しい特技もおすすめです。採用担当者は一日に大量の履歴書に目を通すため、ありきたりな特技では読み流されてしまう場合もあるでしょう。その点、ユニークな特技ほかの応募者と差別化を図れます。加えて、「変わった特技で面白い」「会って話を聞いてみたい」といったように、興味を持ってもらえる可能性も高まるでしょう。
4.見た目や経歴のイメージとギャップがあるもの
採用担当者の印象に残りやすいという意味では、経歴や見た目のイメージとギャップがある特技を書くのも良いでしょう。たとえば、大人しそうな人の特技がブレイクダンスであったり、体育会系の人の特技が洋服作りであったりすると、「ほかにも意外な一面があるかもしれない」と興味を持ってもらえる可能性があります。
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就活のプロが良いと思った好印象につながる特技例一覧
この項目では、実際に就活のアドバイザーが良いと思った好印象につながる特技を具体的に紹介します。カッコ内に例文がありますので、参考にしながら企業に好印象を与える履歴書に仕上げましょう。
能力・性格関連の特技例一覧
・料理(外食で美味しかった料理を自宅で再現したり、ひと工夫加えた創作料理を作ったりすることが好きで、家族や友人からも好評を得ています。)
ポイント:実行力や自ら進んで工夫できる点、利他性など自己PRとする際により一貫性を増すでしょう。
・DIY(本棚やテーブルなどの室内家具をはじめ、大学3年次にはゲストハウス用に古い家屋の内装から家具までを2部屋担当しました。)
ポイント:ものづくり系の企業や職種で記入すると特に好印象につながるでしょう。
・記憶すること(会った人の名前や特徴は一度で覚え、新しい環境でもすぐに馴染み信頼関係を構築できます。)
ポイント:社内社外多くの人と接することが求められる営業職のような対人系の仕事では特に好印象でしょう。人間関係構築力もあることが伺えます。
・旅行計画を立てること(列車・観光スポット・食事・宿泊先などのスケジュール作成や旅先の見どころをまとめたしおりを作り、毎回友人や家族に喜ばれています。)
ポイント:計画を立てることが好きなことがわかります。長期のプロジェクトで計画性が求められる職種では、旅行に限らず積極的に記入すると良いでしょう。
スキル関連の特技例一覧
・プログラミング(プログラミングが得意で、今まで10個ほどサービスを制作しました。)
ポイント:IT企業、エンジニア職種を受ける際は積極的に記入すると良いでしょう。純粋にプログラミングが好きなんだという好印象に繋がります。
・機械修理(幼い頃から機械いじりが得意で、学生時代は友人宅の壊れた家電の修理をして喜ばれていました。)
ポイント:ものづくりのエンジニアや製造職種を受ける場合、特に好印象につながるでしょう。PCや携帯、家電の修理など何でも良いです。
・英会話(英語が好きで、TOEICは800点を取得しています。)
ポイント:英語力が評価される企業ではとても好印象です。TOEICに限らず、洋画は英語で見てるや、更にビジネス英語力をつけるために英会話教室に通っているなど努力していることを入れても良いでしょう。
・速読(小説や実用書など、ジャンルにとらわれず平均して1日2~3冊程度の本を読みます。)
ポイント:ただ本を読むだけでなく、速読となるとより個性がでます。また本を読むのが得意ということから知的な印象も感じられ、入社後専門職などで勉強が特に勉強が求められる職種では好印象につながるでしょう。
スポーツ・文化系の特技例一覧
・剣道(剣道4段を取得しており、県大会で優勝した経験もあります。)
ポイント:剣道での功績も記入していることから、インパクトがあり思わず話を聞きたくなります。
少しでも功績がある場合は必ず記入すると良いでしょう。
・ダンス(10年間ダンススクールに通っており、コンテストでは優秀賞をもらいました。)
ポイント:ダンスでの功績に限らず、10年間継続しているといった点で人並み以上の想いや努力を感じられます。
・ピアノ(小学生のころから続けており、コンテストでは優勝した経験もあります。)
ポイント:ピアノを幼いころから継続していることや結果を出していることから、継続力や結果に向かって頑張れる人なんだなと好印象を感じられます。
・ホルン(10年間学生オーケストラで演奏を続けており、大学時代は全国コンクールで優秀賞を受賞しました。)
ポイント:オーケストラは団体競技でもあるので協調性をアピールできるでしょう。また、ホルンという楽器名を書くことでオーケストラと記入するよりも独自性が感じられます。
このほか、過去の経験から「幼少期から長く続けていること」「取り組んですぐに結果が伴ったもの」などを探してみると、特技と呼べるものが見つかるでしょう。
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特技欄の書くときの3つのポイント
採用担当者に好印象を与える特技欄にするために欠かせないポイントは「簡潔に書く」「数字や固有名詞を入れる」「面接で説明できるものを書く」の3つです。以下で詳しく説明します。
1.簡潔に書く
特技は文章で長々と書くと読みづらいと思われる恐れがあるため、「特技+一言(補足)」程度にとどめ、簡潔に記入します。たとえば、英会話を特技とする場合は、「英会話」と記載したあとに改行して「大学2年次に半年間イギリスに留学し、英検準1級を取得しています。」と補足すると良いでしょう。読み手を意識して、補足情報をシンプルにまとめるのが基本です。
2.できるだけ数字や固有名詞を入れる
特技を書く際は、具体的な数字や固有名詞を入れましょう。単に特技が「英会話」と書くだけでは、「どれくらいのレベルなのか」「何がきっかけで英会話が得意になったのか」が伝わりません。「TOEIC◯点」「アメリカ旅行をきっかけに始めた」など、採用担当者がイメージしやすくなるように具体的な数字や固有名詞を使いましょう。
3.面接で深堀りされたときに説明できるものを書く
面接で深堀りされたときに、しっかりと説明できる特技を書きましょう。たとえば特技欄に英会話と記入した場合、「英会話のスキルを磨く中で大変だったこと」や「英会話のスキルを業務にどう活かせるか」などの質問をされる可能性もあります。事前に想定される質問内容を考えておき、それに対する回答をまとめておくのがおすすめです。
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特技欄を書くときの3つの注意点
特技欄を書く際には「志望先によって内容を変える」「特になしと記載しない」「嘘の内容は書かない」の3つを気をつけましょう。以下で詳しく解説します。
1.志望先によって内容を変える
特技欄に記入する内容は、志望先によって変えましょう。企業や職種に活かせる特技を書けば、「自社のことをしっかりと調べている」「入社後に活躍してくれそう」と好印象を与えられるはずです。
内容の使い回しは採用担当に見抜かれてしまう可能性が高いので避けましょう。
2.「特になし」と記載しない
特技が思いつかないからといって空欄にしたり、「特になし」と記載したりするのは避けましょう。履歴書は企業が選考に必要な情報を得るための大切な資料です。そのため、記入欄はすべて埋めるのが基本。また、空欄で提出したり「特になし」と記載したりすると、企業への志望度が低いと思われる可能性もあります。
3.嘘の内容は書かない
履歴書は企業に提出する正式書類なので、どの項目においても嘘の内容を書くのはNG。中には「とにかく興味を引いて面接まで持ち込みたい」と考える方もいるでしょうが、仮に嘘の特技を記入し選考に進めたとしても、面接で質問されたときに具体的なエピソードを話せずに評価を落とすだけです。
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履歴書に書いてはいけない特技例とは?
「ギャンブル」「犯罪」「政治・宗教」に関する特技の記載は避けましょう。入社後のトラブルを連想させるため、企業にマイナスイメージを与えてしまいます。以下のような内容を書こうと考えていた人は、別の特技を検討するのが賢明です。
1.ギャンブル
パチンコや競馬といったギャンブルに関する特技は、「金銭トラブルがないか心配」といった不安要素を与える可能性があります。応募先の企業の事業内容がギャンブル関連であれば問題ない場合もありますが、基本的には記載しないのが無難です。
2.犯罪を連想させるもの
犯罪を連想させるような特技は記入を避けましょう。たとえば、プログラミングが得意だとしても「ハッキング」と書くと、「入社後にトラブルを起こさないか心配」といったマイナスイメージにつながる可能性があります。
3.政治・宗教に関わるもの
人によって考えが異なる政治や宗教に関しては、就活では触れないのが無難です。「自分の主張を曲げなそう」「ほかの社員と上手くやっていけるか不安」と思われる恐れがあります。
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本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
就職活動の軸は「20代の若いうちに圧倒的成長」を掲げ、新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。