履歴書はハローワークの利用時に必要?7つの新卒応援サービスについて解説

このページのまとめ

  • ハローワークへ行くのに履歴書は必須ではないが、持参するとサービスの利用に役立つ
  • ハローワークの新卒向けサービスでは、履歴書の添削や模擬面接などが受けられる
  • ハローワークのインターネットサービスから履歴書のフォーマットをダウンロードできる

履歴書はハローワークの利用時に必要?7つの新卒応援サービスについて解説のイメージ

ハローワークは、新卒学生向けのサービスとして、履歴書の添削や求人紹介などさまざまな就職支援をしています。就活を進める中で、手段の一つとしてハローワークの利用を考えている方も多いのではないでしょうか。

ハローワーク利用時には、履歴書を持参するのがおすすめです。この記事では、「新卒応援ハローワーク」などで受けられるサービスや利用方法について解説します。ぜひ参考にしてください。

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目 次

​​ハローワーク利用時には履歴書を持参しよう

初めてハローワークへ行く際は、可能であれば履歴書を持参しましょう。ハローワークで就職の相談をする場合、まずは求職者登録が必要です。

登録後は、担当者がその場で就職相談に乗ってくれます。求人応募に必要な書類の書き方もレクチャーしてもらえるので、履歴書を持参していれば、より具体的なアドバイスを得られるでしょう。
自身について話すときにも、予め用意した履歴書や応募書類があれば、経験や人となりを伝えやすくなります。

相談時に持参する履歴書はそのまま企業に提出されるものではないため、証明写真を貼り付ける必要はありません。一方で、証明写真があれば、正しいサイズや貼り付け方、身だしなみについてアドバイスを受けられるメリットもあります。証明写真は履歴書に貼らずに持参するのがおすすめです。

また、ハローワークはインターネットサービスも充実しています。インターネット上で厚生労働省履歴書様式例の履歴書を無料でダウンロードできるほか、履歴書や職務経歴書の書き方も公開されているので、実際にハローワークに行く前にチェックしてみると良いでしょう。

履歴書の証明写真については、「履歴書写真のきれいな撮り方を解説!好印象になるコツとは?」も参考にしてください。

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ハローワークの特徴と利用の流れ

ハローワークは、正式には「公共職業安定所」と呼ばれる国営の職業案内所です。厚生労働省からの指示により、各都道府県の労働局が地域の特性に応じた雇用対策を実施しています。

ハローワークは、仕事を辞めた方や転職先を探している方が行くところというイメージが強いですが、具体的なサービスは、求職者向けの職業紹介や失業保険の手続き、職業訓練などさまざま。

全国各地に500ヶ所以上設置されているハローワークは、仕事を探している方であれば、年齢や経験を問わず誰でも無料で利用できます。

就活の方法としてハローワークの利用を考えている学生におすすめなのは「新卒応援ハローワーク」です。新卒や卒業後おおむね3年以内の若者を対象にした就職・転職のためのサービスで、専門の就活相談員によるカウンセリングや履歴書の添削などを受けられます。

新卒応援ハローワークは、各道府県に1ヶ所以上、全国に58ヶ所設置されているので、まずは最寄りの場所を確認しておきましょう。

ハローワークを利用する際は「就活の軸は定まってる?企業選択のために必要なこと」も参考にしながら、就活の軸について事前に考えてみてください。

参照元
厚生労働省
ハローワーク
新卒応援ハローワークの所在地・連絡先

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新卒応援ハローワークで受けられる7つのサービス

ここでは、新卒応援ハローワークで受けられる主なサービスについて解説します。

1.個別相談

新卒応援ハローワークでは、個別相談が可能です。就活のプロである相談員にマンツーマンで相談できるため、就活における悩みや疑問を解消できます。

初回は予約をせずに利用できるため、まずは気軽に相談してみましょう。自身の適性に合った仕事の探し方など、就活に役立つアドバイスを無料で受けられます。

2.履歴書の添削

新卒応援ハローワークでは、履歴書や職務経歴書など応募書類を添削してもらうことが可能です。
専任の担当者によるアドバイスは、履歴書の完成度を高めるのに役立ちます。

履歴書のフォーマットは、ハローワークインターネットサービスからExcel版とPDF版でダウンロードが可能です。パソコンで履歴書を作成する場合はExcel版を使用し、手書きの場合はPDF版を使いましょう。

3.求人紹介

仕事探しにあたっては、ハローワークにある全国各地の求人情報の中から、自身の適性に合った求人を紹介してもらえます。UターンやIターン就職を希望する場合には、地元の求人情報を提供してもらうことも可能です。

また、求人情報は、ハローワークインターネットサービスを利用して自身でも調べられます。求人票には最低限の情報しか書かれていないことが多いので、応募したい企業があれば詳しい情報を聞くようにしてください。

4.模擬面接

新卒応援ハローワークでは、実際の面接を想定した模擬面接も受けられます。面接は、多くの企業にとって採用活動における重要な選考プロセスです。

模擬面接は、「面接のマナーについて知りたい」「人と話すのが苦手」といった学生におすすめです。模擬面接を受けるためには、求職登録と予約が必要なので注意してください。

面接に慣れるには場数を踏む必要があるため、模擬面接の機会を上手く利用しましょう。

5.就職面接会

模擬面接のほかにも、合同面接会やミニ面接会といったハローワーク主催のイベントがあります。合同面接会とは、さまざまな業種の企業が会場にブースを用意して、会社説明と面接を行う就活イベントです。

就職面接会に参加すると、企業の採用担当者から直接話を聞けたり、一日で多くの職種について理解を深めたりできるメリットがあります。ハローワーク主催の就職面接会は、年間を通して開催されているため、自身の就活スケジュールにあわせた参加が可能です。

6.企業ツアー

ハローワーク主催のイベントには、実際に企業を訪問し見学できる企業ツアーがあります。Webサイトを見るだけでは分からない、経営者の思いや先輩社員の声を聞けるなど、企業研究を深められるでしょう。

7.セミナー

新卒応援ハローワークでは、インターンシップの準備や面接対策など就活に役立つセミナーが数多く実施されています。

たとえば、企業の担当者が講師として登壇するものから、グループディスカッションの練習といった体験型のものまでさまざまあり、セミナー情報はハローワークのWebサイトで検索が可能です。

就活セミナーへ参加する際は、求職登録を済ませて予約する必要があります。ハローワークのサービスを賢く利用して、就活に役立てましょう。

新卒向けハローワークの利用方法については、「ハローワークの使い方は?新卒の就活で活用する方法と上手く使うためのコツ」も参考にしてください。

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ハローワーク経由で求人に応募する流れ

気になる企業が見つかったら、ハローワーク経由で求人に応募します。ハローワークの求人に応募する際は、基本的に紹介状が必要です。ここでは、ハローワークで求人を見つけてから応募するまでの流れについて解説します。

履歴書を作成する

ハローワークを利用する際は、履歴書を作成しておきましょう。一人で履歴書を書くのが難しい場合は、内容をハローワークの職員に相談しながら作成することも可能です。履歴書が書けている状態でも、内容に自信がなかったり書類選考に通過できず悩んでいたりする場合は、添削を依頼するとよいでしょう。

履歴書のほかに、応募書類として職務経歴書が記載されている求人もあります。職務経歴書とは、具体的な業務経験とスキルを確認するための書類です。職務経歴書は基本的に転職活動中の応募者に求められるものなので、新卒の就活において提出する必要はありません。

ハローワークで就職相談をする

ハローワークの特徴として、相談員と話し合いながら応募する求人を決める点が挙げられます。実際に、就活を始めたばかりの学生の多くは、希望する職種や応募先の企業を決めるための自己分析が十分ではないといえるでしょう。

ハローワークの就職相談では、就活全般に関する相談が可能です。相談員からヒアリングを受けて質問に受け答えしているうちに、自分の性格や強み、仕事に求める条件などが明確になるケースもあります。

就活の軸がなかなか定まらないと悩んでいる方は、早いうちから専門家に相談することで就活をよりスムーズに進められるでしょう。

ハローワークから企業の紹介状をもらう

ハローワークの求人票の多くは、応募書類の欄に「紹介状」と書かれています。この場合は、応募の際にハローワークが交付する紹介状が必要です。

応募先企業の求人票とハローワークの登録カードをもとに、ハローワークの相談員が企業側に連絡を入れて、問題がなければ紹介状が交付されます。

紹介状に記載される内容は、求職者の氏名や面接予定日、企業の所在地など、選考に関する情報です。本人確認書類としての役割もあるため、紹介状を受け取ったら、紛失しないよう慎重に扱う必要があります。

紹介状は、あくまで企業に応募するための事務手続きです。紹介状が交付されて企業に提出したからといって、採用の可能性が上がるわけではないので覚えておきましょう。

履歴書の書き方については、「履歴書の書き方・例を就活初心者向けに解説!プロによる新卒向けの注意点も」も参考にしてください。

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ハローワーク経由の履歴書提出マナー

紹介状が発行されたら、応募書類をそろえてできるだけ早めに企業に提出することが大切です。

紹介状に有効期限などはありませんが、書類の提出が遅いと、ほかの応募者に先を越されたり企業へマイナスの印象を与えたりする可能性があります。

ここでは、履歴書を持参する場合と郵送する場合のそれぞれの提出マナーについて解説します。

履歴書を持参する場合

企業によっては、応募書類を面接時に持参して提出するケースがあります。濡れたり折れ曲がったりするのを防ぐために、応募書類はクリアファイルに挟んでから封筒に入れて持参しましょう。

履歴書を提出する際は、封筒の裏面に提出する年月日、自身の住所と氏名を書くのがポイントです。そうすることで、封筒を受け取った採用担当者が、誰の応募書類か一目でわかりやすくなります。採用担当者の手間を省くためにも、忘れずに記載しましょう。

また、紹介状と履歴書は、面接に備えて内容を見返せるよう提出前にコピーを取っておいてください。

履歴書を郵送する場合

応募書類を郵送する際は、送付状を同封する必要があります。送付状とは、カバーレターや送り状とも呼ばれ、企業に応募書類の概要を知らせる書類です。履歴書を持参する場合、送付状は不要ですが、郵送時には忘れずに送付状を同封してください。

送付状に記入する内容は、一般的に以下の9つです。

・日付
・宛名
・差出人の氏名と連絡先
・タイトル
・頭語と時候のあいさつ
・応募の経緯
・自己PRや志望動機
・結語
・記書き

また、応募書類は、封筒に入れる順番が決められています。送付状を一番上に、ハローワークからの紹介状、履歴書の順に書類を重ねてください。転職者の場合は、履歴書の次に職務経歴書も必要です。

履歴書の郵送に必要な送付状の書き方については、「【テンプレート付き】履歴書の送付状の書き方と基本マナーを解説!」で詳しく解説しています。

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新卒応援ハローワーク利用時の3つのポイント

新卒応援ハローワークは、新卒の就活生なら積極的に活用したいサービスです。ここでは、新卒向けサービス利用時に押さえておきたいポイントを解説します。

1.利用前の手続きは不要

新卒応援ハローワークの利用にあたって、特別な手続きの必要はありません。仕事を探している学生であれば、誰でも気軽に利用できるのが特徴です。

新卒応援ハローワークは、就活前の大学2年生でもサービスを利用できます。そのため、今後の就活の進め方を早めに相談したり、ハローワークで公開されている求人を企業研究の参考にしたりして活用するのもおすすめです。

2.セミナーや講座は予約制のものもある

就職相談や模擬面接、セミナーなどは、予約が必要なケースもあります。イベントによって申し込み方法が異なるため、Webサイトの情報を確認の上、電話または最寄りのハローワークで問い合わせてください。

3.服装は基本的に私服で構わない

就職相談や履歴書を添削してもらうためにハローワークへ行くときは、基本的に私服で問題ありません。ただし、その場で面接が決まり、応募先企業へ直行する可能性もあるため、目的によってはスーツの着用が好ましいでしょう。

実際に、セミナーや講座の中には、スーツの着用が指定されているケースもあります。ほかにも、模擬面接や採用に直結する面接会などでは、スーツの着用が基本です。状況に応じたふさわしい服装を心掛けましょう。

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新卒応援ハローワークとジョブカフェの違い

新卒応援ハローワークと似たサービスを提供するところとして、ジョブカフェが挙げられます。
ジョブカフェと新卒応援ハローワークの違いを見ていきましょう。

ジョブカフェとは正式には「若年者の為のワンストップサービスセンター」といいます。新卒応援ハローワークは厚生労働省の管轄で、ジョブカフェは都道府県が設置する若者のための就職支援サービスです。ジョブカフェはハローワークを併設している所も多く、ハローワークと同じ求人データベースを使っています。

就職セミナーの開催、職場体験、カウンセリング、職業紹介など、ジョブカフェで行っているサービス内容は新卒応援ハローワークと大きな違いはありません。ジョブカフェも無料で各種サービスを利用することができます。

新卒応援ハローワークは、対象者を新卒と卒業からおおむね3年以内の方に特化しているのに対し、ジョブカフェは対象者を「おおむね35歳以下」とより広く設定しています。第二新卒や転職を考えている既卒の方も気軽に利用可能です。

新卒の場合、どちらのサービスも利用できるので、就活の方法の一つとして検討してみてください。

参照元
厚生労働省
「ジョブカフェにおける支援

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ハローワーク利用時の履歴書についてお悩みのあなたへ

ハローワークの利用にあたって「履歴書を持参した方がよいのか?」「履歴書はどの程度の完成度であればよいのか?」など、疑問を抱く就活生もいるのではないでしょうか。

新卒応援ハローワークは、主に新卒の方を対象にした就職支援サービスです。履歴書の書き方や添削といった相談をはじめ、すべてのサービスを無料で受けられます。

すぐ近くに新卒応援ハローワークがなかったり、足を運ぶ時間が取れなかったりする場合は、オンライン面談に対応できる就活エージェントへの相談もおすすめです。

就活エージェントであるキャリアチケットなら、履歴書の書き方や添削を含め、就活に役立つ一貫したサポートをしています。ハローワークの利用について悩んでいる場合、ぜひ気軽に相談してみてください。

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ハローワーク利用時の履歴書に関するよくある質問

ハローワーク利用時の履歴書についてよくある質問をまとめました。

Q.新卒応援ハローワークとハローワークの違いは?

A.新卒応援ハローワークは、在学中の学生や卒業後おおむね3年以内の転職者向けに、就職支援をする専門のハローワークです。転職者向けを含む一般の求人情報もすべて見たい場合は、就活生でも一般のハローワークを利用できます。

一般のハローワークは転職者か新卒者かを問わず、誰でも無料で利用できるため、時間が許すのであれば、両方利用してみるのもおすすめです。

就活の相談先については、「就活相談先のおすすめ15選!相手を見極めるポイントや注意点も解説」も参考にしてください。

Q.履歴書はハローワークでもらえる?

A.ハローワークでは履歴書をもらうことはできません。履歴書は、厚生労働省のWebサイトまたはハローワークのインターネットサービスからダウンロードして使用しましょう。

ハローワークを利用するのに履歴書のフォーマットは決められていないので、コンビニエンスストアや書店で購入したものも使用できます。

履歴書のフォーマットについては、「就活の履歴書はどう書けば良い?履歴書の選び方から書き方まで解説」も参考にしてください。

Q.新卒なのに履歴書と職務経歴書を求められたら?

A.新卒の場合、基本的に職務経歴書の提出は不要です。企業から職務経歴書の提出を求められたら、採用担当者に質問して指示を仰ぎましょう。

担当者の多くは、新卒採用だけでなく中途採用も担います。そのため、転職者向けの案内が間違って伝えられている可能性もゼロではありません。

職務経歴書の提出が必須と伝えられた場合、「職歴なし」と書くのではなく、アルバイト歴を書くことでアピールにつなげられる可能性もあるでしょう。

応募書類については、「エントリーシートと履歴書の違いは?それぞれの書き方や項目について解説」で、履歴書とエントリーシートの違いについて解説しています。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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