このページのまとめ
- 企業は、グループディスカッションで「対人能力」や「思考力」を評価している
- グループディスカッションクラッシャーとは進行を妨げ場を乱す人のことである
- グループディスカッションクラッシャーのタイプ別対処法
- 自分がクラッシャーにならないためのグループディスカッションの振り返り方
就活のグループディスカッションにおいて、進行を妨げ、場を乱して壊してしまう人のことをグループディスカッションクラッシャーと呼びます。ディスカッションの場を壊してしまう人とは具体的にどのような人なのでしょうか?ディスカッションで企業が何を評価しているのかに着目しつつ、クラッシャーのタイプごとに対策について学び、自分がクラッシャーに遭遇した際に備えましょう。
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グループディスカッションとは
「ディスカッション」とは直訳すると「討論」「討議」という意味になります。このことからわかるように、グループディスカッションとはあるテーマについてグループで話し合い、設定された時間内に結論を出すことを指します。
どんなもの?
就職活動におけるグループディスカッションとは、与えられたテーマについて4~8人程度のグループで話し合い、設定された時間内に議論し、意見をまとめて結論を出すことです。ほとんどの場合で、最後にその結論を発表します。
何が評価されているのか
面接や筆記試験では就活生の「個人」としての特性しか見ることが出来ません。企業がグループディスカッションを行う目的は、他の就活生との関わりを見ることで「現場でこの人と快適に働けるか」を見極めることです。
そのため、ポイントとなるのは「コミュニケーション力」「思考力」「協調性」「リーダーシップ」「傾聴力」です。議論の内容よりも議論の過程を評価していると言えるでしょう。
グループディスカッションについては「グループディスカッションとは?進め方や評価されるポイントを解説!」も参考にしてください。
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クラッシャーとは?
「クラッシュ」は直訳すると「壊す」という意味です。それからわかるように、「クラッシャー」とは壊す人のことです。協力し合うことが必須であるディスカッションの場においては、自己中心的な態度で進行を妨げ、場を乱す人のことを指します。
どんな存在か
「自己主張が激しく人に意見を言う隙を与えない」「全く発言をしない」など人によって異なりますが、進行を妨げ場を乱す存在はすべてクラッシャーと言えます。また、多くの場合クラッシャー自身、自分がクラッシャーになっていることに気づいていません。
クラッシャーを制御しないとグループ全体の評価が下がる可能性あり
クラッシャーがいると議論が停滞し、議論内容も希薄なものになってしまいがちです。さらに、チームのモチベーションも下がり、チーム全体に悪い影響を及ぼしてしまいます。クラッシャー個人のみの評価だけでなく、チーム全員の評価が下がり、チーム全員が選考に落ちてしまうこともあります。
クラッシャーのタイプ
クラッシャーと一口に言ってもさまざまなタイプがいます。グループディスカッションで見かけるクラッシャーの特徴を、大きく3タイプに分けて確認しましょう。
自己主張が強い
自己主張が強いタイプのクラッシャーは、自分の意見が正しいと思い込んでいます。そのため周りのメンバーに説得されても自分の意見を曲げず、とにかく自分の意見を貫き通しがちです。
グループディスカッションはグループ全体で意見をまとめて結論を出さなければなりませんが、自己主張が強いタイプのクラッシャーがいることでチーム全体の議論が進まない恐れがあります。
相手の意見を否定する
相手の意見を否定するタイプのクラッシャーは、自分の意見をあまり言わずに、人の意見に対して批判ばかりしがちです。このような人物がいると、それ以外のメンバーが萎縮して自分の意見を言いにくくなってしまいます。
全く発言しない
メンバーが議論をしているのに全く喋らない人がいると、周囲のメンバーは気を使ってしまいます。グループディスカッションではグループ全体の意見をまとめる必要があります。
発言をしない人をそのままにしていると、企業側に「話せていない人がいるのに気にせず進めてしまうグループである」という印象を与えてしまいます。
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クラッシャーへの対策方法
クラッシャーにディスカッションの進行を妨げられているとき、どう対処するべきなのでしょうか?焦らず上手く対処することで企業側からのプラス評価にも繋がりますので、その方法を学びましょう。
クラッシャーのタイプ別対策方法
ビジネスシーンではクラッシャーのような人とも関わらなくてはならないときがあります。ここではクラッシャーのタイプごとに対策方法を学びましょう。
自己主張が強いタイプ
自己主張が強いタイプのクラッシャーは自分の意見が正しいと思い込んでいるため、頭ごなしに批判してはいけません。批判でヒートアップして論点がずれてしまいます。
自己主張型クラッシャーに対しては「まず褒める」ことをおすすめします。「その意見、良いですね!」と褒めることで自己主張型クラッシャー特有の「自分の意見が正しいので、他の就活生にも自分の意見を認められたい」という欲求が満たされます。欲求が満たされることで、クラッシャーの自己主張も落ち着くでしょう。その後「違う角度から見たらどうなると思うか」と提案し更に意見を引き出し、意見が出なくなるまで待つことをおすすめします。
相手の意見を否定するタイプ
相手の意見を否定するタイプのクラッシャーは、否定するだけして代替案などを出さない傾向にあります。そんなクラッシャーには、批判に対して「なぜそう思うのか」「では、あなたはどうするのが良いと思うのか」と意見を出すことを促しましょう。そうすることにより、否定タイプの人もただ闇雲にほかの人の意見を批判できなくなるでしょう。
全く発言しないタイプ
全く発言しないタイプのクラッシャーは、話を聞いていないわけではありません。何も考えていないのではなく、話し出すタイミングが掴めずにいることもあります。発言していない人が見受けられたら意見を引き出す声掛けをしてあげましょう。
それでも上手く発言の出来ないタイプの人であれば、「どう思いますか?」と聞くよりも「この意見に賛成ですか?」といったYES・NOで答えられる質問から始めることをおすすめします。
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自分がクラッシャーにならないために
ここまでにさまざまなタイプのクラッシャーとその対処方法について学びましたが、いつの間にか自分がクラッシャーになっている可能性もあります。
知らず知らず自分がクラッシャーになることがある
「通過したい!」という焦りが空回って、自分でも気づかないうちにクラッシャーになっている可能性もあります。では、クラッシャーにならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
対策方法
参加したグループディスカッションを客観的に振り返ると良いでしょう。しかし、自分を客観的に見るのはなかなか難しいかと思います。ここでは自分がクラッシャーになっていないかどうかを知り、クラッシャーにならないためにどう心がけるべきか確認しましょう。
人の話を聞く
通過したいあまりに目立とうとして一人で喋り続けていませんか?グループのメンバーをライバルと思わず仲間だと認識するようにして、メンバー全員の意見に耳を傾けるよう心がけましょう。
GD終了後に自分の態度がどうだったか振り返る
積極的に議論に参加しようとするあまり傲慢になっていませんか?グループディスカッションに慣れてきた頃にこそ改めて自分の態度を振り返りましょう。自分の発言や態度に対するメンバーの反応を思い出してみるといいかもしれません。
GD終了後に他の就活生に自分の評価を聞いてみる
グループディスカッションが終わった後、他のメンバーに「自分の様子はどうだった?」と聞いてみましょう。同じ立場の就活生が客観的にどう感じたかを知ることが出来ます。
最近のGDの通過率が落ちていないか振り返る
グループディスカッションの通過率が落ちてきていませんか?もし身に覚えがあるのなら、あなた自身がクラッシャーになっている可能性も考えられます。これまで学んできたことを踏まえて、通過できなかったディスカッションでの自分の言動を振り返ってみましょう。
クラッシャーになっているかどうかは自分では振り返りにくいもの。キャリアチケットでは、グループディスカッションを実際に練習して就活のプロからフィードバックをもらえるセミナーを開催しています。自分の苦手を知って克服できる貴重な機会になるので、グループディスカッションが苦手な方はぜひ参加してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。