就活で使える健康診断書はどこで手に入る?発行方法や検査費用を解説

このページのまとめ

  • 就活で健康診断書を提出するのは、労働安全衛生法で決められているため
  • 健康診断書の内容は内定に影響しない
  • 年度内に大学で健康診断を受けた就活生は、健康診断書か健康診断証明書を用意する
  • 年度内に健康診断を受けていない就活生は自費で受け、医療機関から健康診断書をもらう
  • 就活生は健康診断書を複数枚用意しておくのがおすすめ

「健康診断書はどこで手に入るの?」と気になる就活生は多いと思います。企業から提出を求められたときは、どこで用意したら良いか分からず困惑することもあるでしょう。
健康診断書は、大学で定期健康診断を受けたか、受けていないかで入手方法が違います。方法によっては検査費用がかかったり、発行までに日数がかかったりするので注意が必要です。
健康診断書を用意する方法と注意点を確認し、スムーズに書類を提出しましょう。

 

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就活では健康診断書の提出を求められることがある

健康診断書の提出は内定後が一般的ですが、企業によって選考の段階で提出を求めることがあります。
そのため、健康診断書はあらかじめ複数枚用意し、必要なときすぐに提出できるようにしておきましょう。

 

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健康診断書の内容は内定に影響しない

健康診断書は選考の材料ではなく、適性な人員配置や入職後の健康管理のために使われるので、診断書の内容が内定に影響することはありません。
そもそも、健康状態をもとに採用を決めるのは雇用差別につながります。
企業が提出を求める理由は、労働安全衛生法の「新しく雇用する従業員には健康診断を受けさせるか、3カ月以内に実施された健康診断の結果を提出させること」という決まりに従ったためです。

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健康診断書と健康診断証明書の違い

健康診断書と似た書類で「健康診断証明書」がありますが、両者には違いがあります。
健康診断書は、健康診断を受けた際に発行される結果を知らせる書類。健康診断証明書とは、健康診断の所見をもとに保健管理センターが発行する証明書のことです。
健康診断書は「自分が確認する用」、健康診断証明書は「提出する用」と考えて問題ありません。
企業から提出を求められたときは、指定された書類の種類をよく確認し、間違えないよう用意しましょう。

 

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就活の健康診断書に必要な項目

就活の健康診断書は、必要な検査項目を満たしている必要があります。雇入れ時の健康診断の必須項目は下記のとおりです。

1.既往歴および業務歴の調査
2.自覚症状および他覚症状の有無の検査
3.身長、体重、腹囲、視力および聴力の検査
4.胸部エックス線検査および喀痰検査
5.血圧の測定
6.貧血検査
7.肝機能検査
8.血中脂質検査
9.血糖検査 
10.尿検査
11.心電図検査 

健康診断書を用意したら、検査項目に漏れがないか確認してから提出しましょう。

 

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就活生が健康診断書を用意する方法

企業から健康診断書の提出を求められたときは、期日を守って速やかに提出するのがマナー。就活生が健康診断書を用意する方法を見ていきましょう。

大学の健康診断書を提出する

就活生は、大学が発行する健康診断書を提出しましょう。
年度ごとに大学で健康診断を受けている可能性が高いので、本年度(4月1日~翌年3月31日)の健康診断書を用意してください。健康診断書を紛失した場合は、代わりに健康診断証明書を用意して提出します。

発行方法

健康診断証明書は、大学の保健管理センター窓口や自動証明発行機で発行できます。
ただし、大学で本年度の定期健康診断を受けていない場合は発行できないので、ご注意ください。

発行にかかる料金

健康診断証明書の発行にかかる料金は、200円程度が一般的。安価で発行できるので、今後を見越して複数枚用意しておくと良いでしょう。

自費で健康診断を受けに行く

大学で定期健康診断を受けていない方は、自費で健康診断を受ける必要があります。健康診断を受けられる場所や検査にかかる費用を確認しておきましょう。

健康診断を受けられる場所

健康診断を受けられる場所は下記のとおりです。

・病院、クリニック
・保健所
・検診センター

施設の混雑具合によっては、当日検診を受けられない場合があるので、事前に電話で問い合わせ、予約するのがおすすめです。
予約の際は「雇入れ時の健康診断を受けたい」と伝え、検査項目に漏れがないようにしましょう。

検査にかかる費用

健康診断は自費負担のため、高額になる傾向があります。
医療機関によって費用は異なりますが、検診費用は7,000円~15,000円が相場です。一般的に、総合病院よりも町の病院や保健所のほうが費用が安くなる傾向にあります。
企業によっては検査にかかった費用を返金してくれる場合があるので、受診した際は必ず領収書をもらっておきましょう。

 

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健康診断書を用意するときの3つの注意点

健康診断書を用意する方法が分かったら、注意点についても確認しておきましょう。健康診断書を用意するときの3つの注意点は下記のとおりです。

1.健康診断書は発行までに時間がかかる

健康診断書は即日発行できないため、発行までに2日~1週間ほど時間がかかります。提出日ギリギリに受診しても間に合わないので、日数に余裕を持って用意しましょう。

2.健康診断書は原本を提出するのが一般的

コピー可の企業もありますが、健康診断書は原本を提出するのが一般的です。
多くの医療機関は健康診断書を再発行してくれるので、手元になくなったときは受信先の医療機関で再発行してもらいましょう。
医療機関によって異なりますが、再発行にかかる手数料は500円~1,000円が相場です。

3.健康診断書の有効期限は3カ月が基本

健康診断書の有効期限は、検査を受けた日から3カ月以内が基本です。
ただし、企業によっては6カ月以内など幅を持たせていることもあるので、指定がないか確認しておきましょう。

新卒の場合は年度内の健康診断書なら有効な場合も

健康診断書の有効期限は3カ月以内が基本ですが、新卒の場合は年度内のものなら有効な場合が一般的。年度内に大学で健康診断を受けた方は、改めて医療機関で受ける必要はないので覚えておきましょう。
 

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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