Iターン就活のメリットは?実践のコツを知り遠距離を円滑に進めよう

このページのまとめ

  • Iターン就活をする理由は地方に活気を与えたいなど人によってさまざま
  • Iターン就活をし就職できるとゆとりのある生活ができるなどのメリットがある
  • Iターン就活をする際は交通費などの費用がかかるなどのデメリットもある
  • Iターン就活を円滑に進めるポイントは費用を節約しつつ早めに準備をすること

遠くを見つめる就活生の画像

Iターン就職では、都会の喧騒から離れた場所で働けたり、都心よりも物価が安くゆとりのある生活ができたりというメリットがある反面、企業の情報収集がしにくいなどのデメリットもあります。
まずは遠距離就活について知ることで、自分に合っているのか見極める必要があります。また、実践する上で必要になるコツを知り、円滑な就職活動が行えるように準備しましょう。

 

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3種類の遠距離就活

就活生のなかには地方での就職を視野に入れて、就職活動を進める人もいます。遠距離就活における用語とその概要を知りましょう。

1.Iターン

大都市圏で生まれ育った学生が、地方で就職することです。大都市圏の出身者が地方の就職地へ向かう一方通行の様子から、Iターンと表現されます。

2.Uターン

地方で生まれ育った人が進学を期に大都市圏へ移住し、地元へ戻って就職することです。行って戻る様子から、Uターンという表現をされます。

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3.Jターン

地方で生まれ育った人が大都市圏の大学に進学し、地元以外の地方で就職することです。Uターンのように完全に地元に戻りはしない、という意味でJターンと表現されます。

 

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Iターン・Uターン就活をする理由

Uターン・Iターン就活をする理由は人によってさまざまで、多くの理由が考えられます。

Iターン就活をする理由

「地方に活気を与えたい」「その地方にある企業で働きたい」など特定の地域に興味を持っていたり、興味のある企業の本社が地方にあったりと人それぞれの理由があります。
また、都会の喧騒から離れた場所で就職して通勤ラッシュとは無縁の環境を望む人も。なかには、旅行でたまたま訪れた土地の雰囲気や自然に魅了されて、過疎化が進む地域の町おこしをしたいと考える就活生もいます。
ほかにも、その土地に根付いた伝統に携わる仕事に就きたいなど、理由はさまざまです。

Uターン就活をする理由

Uターン就活をする理由の1つに、生まれ育った地域で就職をすることで家族や友人などが近くにいる環境である、という安心感が挙げられます。
都心で大学生活をするなかで都会の喧騒から解放されたいと考えたり、地元に密着した企業で働きたいと考えたりとさまざまな理由があります。

 

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Iターン・Uターン就職のメリットとデメリット

地方と都心では暮らしに大きな違いがあります。Iターン・Uターン就職をしようと考えている就活生は、地方と都心の生活の違いを理解した上で、どちらが自分に合っているのかを考慮しましょう。

Iターン・Uターン就職のメリット

Uターン就職の場合、慣れ親しんだ土地で、親戚や友人がいるなどのメリットが挙げられます。
UターンだけでなくIターン就職でも物価面でメリットがあります。特に生鮮食品や土地、住宅などは都心部に比べると地方の方が比較的安価だという点が魅力です。マンションやアパート代が節約できますし、将来的にマイホームを持ちやすいと考えられます。
また、自治体によっては、Iターン就職で移住するにあたり補助金を出すところも。ほかにも都心よりも人が少ないため、通勤ラッシュから解放されたり、のどかな環境で暮らせたりといったメリットがあります。

Iターン・Uターン就職のデメリット

都会に比べて、医療機関や商業施設の数が少ないところがデメリットの1つです。
Iターンの場合、場所によっては地方ならではの地域の交流が発生し、慣れないと感じるケースもあります。
また、都会に比べて公共の交通網が整備されていないといったデメリットが考えられるでしょう。

 

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Uターン・Iターン就活で苦労しがちな点

Uターン・Iターン就活は都心部での就活に比べて苦労しがちな面がいくつかあります。始めてから「こんなはずでは」とならないよう、事前に難しいポイントを理解しておきましょう。

1.企業の情報収集がしにくい

Uターン・Iターン就活は、企業探しが困難で、情報収集をしにくいという特徴があります。大学に来る求人情報は、大学周辺の企業がほとんど。OBも大学近辺の企業に就職することが多いため、OB訪問先を見つけるのも苦労します。
都心部であれば自分の目で直接企業を確認するため、説明会やインターンシップなどに参加するのが一般的です。しかし、Uターン・Iターン就活では遠方であることから、直接企業へ足を運ぶのがなかなか難しいでしょう。インターネットを駆使して情報収集することをおすすめします。

2.移動時間が長い

説明会やインターンシップ、面接などの選考で、その度に遠距離を移動する必要があります。
ただでさえ就活は忙しく、時間が足りないため移動時間も負担になりがちです。移動時間を無駄にしないためにも、移動中もスマホや本などで業界研究や自己分析を行うようにしましょう。

3.スケジュール管理が難しい

遠距離就活では移動時間に時間が割かれ、交通費や宿泊費といった費用もかかるため、綿密なスケジュール管理が必要です。
日帰りで行ける場所ならいいのですが、宿泊の必要があると、連日の企業訪問は難しくなります。早めに就職活動を開始することで、スケジュールに余裕を持って行動できるようにしましょう。

4.金銭面の負担が大きい

地方へ行くために新幹線や飛行機を利用したり、ホテルに宿泊したりと金銭面の負担が大きくなります。交通費はできるだけ安いルートを探すなどの工夫をする必要があります。また、1回の遠征で1社の選考をするよりも、往復回数を減らすために、1回の遠征で2社の選考を行えるようにスケジュール調整をするといいでしょう。

 

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Iターン・Uターン就活を円滑に進める5つのポイント

先述のように、Iターン・Uターン就活は苦労しがちなポイントがいくつかあります。そのような中で、就活を円滑に進めるために準備すべきポイントを学びましょう。

1.Iターン・Uターン先の情報を早めに集めてスケジュールを組む

Iターン・Uターン就活を行う場合、長距離の移動が必要になり、それに伴う移動時間や旅費がかかります。往復を必要最低限に抑えるためにも、近隣地域の選考や説明会をまとめて行えるようにスケジュール調整をするなど、緻密なスケジュール管理が必要になります。
都心部だけで行う就活に比べて時間がかかることから、情報収集や自己分析などは早めに行っておくと良いでしょう。
Iターンで慣れない土地に行く場合は、多めに移動時間を見積もることをおすすめします。
また、「実際に訪ねたらイメージが違った」となると時間のロスになりますので、事前の企業・業界研究が重要になります。
春休みに企業説明会を実施する企業もあるので、チャンスを逃さないためにも、早めにアンテナを張っておきましょう。

2.Iターン・Uターンについて相談できる場所を活用する

Iターン・Uターン就活は緻密なスケジュール管理が必要になるため、慣れないと戸惑う点が多くあるでしょう。そのため、効率的に行うためにも家族や先輩、キャリアセンターなどに相談しながら進めることをおすすめします。
都心に比べ、地方企業は採用枠自体も情報量も少ないケースが多くみられます。ハローワークの地方就職支援センターや大学のキャリアセンターなども積極的に利用すると良いでしょう。

3.就活にかかる交通費・宿泊費・飲食費を節約する

Iターン就活になると、自宅近隣で行う就活に比べてさまざまな費用がかかります。うまく節約して、効率よく就活を行いましょう。

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交通費

まず、交通費についてですが、新幹線や飛行機など、学生割引などが設けられている場合があります。飛行機は早めに予約することで早割が適用されることもあります。
夜行バスや高速バスといった手段では宿泊費用も節約できますが、体力が必要です。寝不足で疲れて面接に集中できない、となっては元も子もありません。自分のコンディションと相談しながら決めましょう。
また、遠距離就活を行う就活生に向けて、会場に行かなくても済むようにウェブ説明会を実施している企業もあります。ウェブ説明会をうまく活用することで交通費の節約が可能です。

宿泊費

宿泊費は、ビジネスホテルによっては就活生向けの学割プランなどを提供しているところもあります。また、新幹線とセットのプランだと割安になることもあります。
ホテルも、同じ宿でも宿泊サイトによってプランや価格が異なることもあるので、よりリーズナブルなプランを探してみると良いでしょう。
カプセルホテルやネットカフェの利用はさらに節約になります。しかし疲労が溜まりやすいので、自分の体調を配慮しながら検討しましょう。

飲食費

飲食費を節約するためには、出発日分はお弁当を持参することをおすすめします。
また、一日に何箇所か企業を回る場合、空き時間をカフェで過ごす就活生もいるでしょう。そのようなときにおすすめなのが「就活カフェ」です。カフェではどうしてもドリンク代がかかってしまいますが、就活カフェでは無料で利用できるところもあるのでおすすめです。着替えスペースや充電ができるサービスもあります。
事前に訪問先周辺に就活カフェがあるかどうか、調べておきましょう。

4.インターンシップでIターン・Uターンを経験する

長期休暇を利用してインターンシップに参加しておくと、事前に企業やその地域で働くイメージが分かります。
Uターンであれば帰省と同時に行うと良いでしょう。Iターンでは、気になる企業のある地区の周辺環境を知れます。そのため、実際Iターンをした場合、生まれ育った都心ではなく地方の生活がどのようなものか感じられるでしょう。
慣れ親しんだ土地以外で働くのは心機一転で新鮮な面もありますが、苦労する面もあります。インターンシップで事前に体験しておくと、イメージとのギャップが埋まるので、積極的に経験しておきましょう。

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5.この地方・この企業を選んだ理由を選考で伝える準備をする

Iターン就職の場合、企業は「都心には多くの企業があるのになぜ自社を選んだのか」「全国さまざまな都市があるなかで、なぜこの地方を選んだのか」と気にするケースが多いです。
志望動機や自己PRでは、その点を組み込んで説明できるようにしておきましょう。その際に「都会の人混みが苦手」といったネガティブな理由は避け、「地方に活気を与えたい」などポジティブな理由を考えておくことが大切です。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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