「どんな仕事がしたいか」への回答例文!答え方がわからないときの対処法

このページのまとめ

  • 「どんな仕事がしたいか」の質問は、企業への理解度や適性を見るために行われる
  • 具体的に前向きな表現で伝えることが、どんな仕事がしたいかの質問に答えるコツ
  • 「どんな仕事がしたいか」の答え方に迷ったら、自己分析をやり直してみよう

「どんな仕事がしたいか」への回答例文!答え方がわからないときの対処法のイメージ

就活の面接で、どんな仕事がしたいか聞かれることは少なくありません。その際、どう答えれば良いのかわからなくて不安な就活生も多いでしょう。具体的な将来像が見えていないと、ハッキリと答えるのは難しい質問といえます。

この記事では、的確な答え方の例文を紹介。また、押さえておきたいポイントもまとめているので、ぜひ参考にして、入社意欲や仕事への熱意をアピールしましょう。

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目 次

どんな仕事がしたいかを質問される4つの理由

就職面接では、「将来どんな仕事がしたいですか?」「入社後にしたいことはなんですか」といった質問をされることがあります。ここでは、企業が就活生にどんな仕事がしたいかを聞く理由を解説するので、就職面接を控えている方は参考にしてください。

1.企業をどこまで理解しているかを確認したい

企業は、「どんな仕事がしたいか」の質問をすることで、就活生の企業への理解度を確かめています。やりたい仕事の質問は、企業理念や業務内容をよく理解していないと答えられません。

質問に的確な回答をできると、企業への興味や関心が強い就活生と捉えられます。一方で、的外れな回答をした場合は、入社意欲が低いと判断されるでしょう。

たとえば、地域に根付いたビジネスを展開する企業の面接で「将来どんな仕事がしたいか」を聞かれた際に、「グローバルに活躍したいです」「海外との架け橋になりたいです」といった回答をしたら、企業研究が足りないと捉えられます。面接を受ける企業がどのような事業を展開しているか理解したうえで質問に回答しましょう

2.就活生の理想を聞いて企業との相性を確かめたい

「どんな仕事がしたいか」の質問に対する回答からは、企業とのマッチ度も確認できます

就活生が描く理想と企業の向かう方向性にギャップがあると、早期離職やモチベーション低下に繋がるでしょう。費用と時間をかけて採用した人材がすぐに退職してしまうのは、企業側にとって痛手です。そのため、将来やりたい仕事を聞いて、就活生の理想と自社の働き方に大きなギャップがないかを確かめています。

3.仕事に対する意識や姿勢を確認したい

入社後にどんな仕事がしたいかを聞くのは、就活生の仕事に対する意識や姿勢をチェックする目的もあります。

就活の時点で将来やりたいことが明確に定まっている就活生は、入社後も高い目的意識を持って働く人材である可能性が高いでしょう。一方で、「特にないです」や「与えられた仕事を頑張ります」といった回答をする就活生は、受け身姿勢のいわゆる「ロボット社員」になる恐れがあります。

熱意を持って業務に取り組める人材を見つけるために、将来像を確認する必要があるのです。

4.就活生の性格や適性を知りたい

就活生の性格や思考のクセを知り、適性や配属を判断するのも「どんな仕事がしたいか」の質問をする理由の一つです。

やりたい仕事の回答からは、人となりを確認できます。たとえば、スケールの大きい目標を立てる人は、バイタリティや自信があり、大きな仕事を任せられる人材だと判断できるでしょう。一方、堅実な目標を立てる人は、慎重さを求められる仕事に向いていると考えられます。

直接的ではない質問からも、性格や人間性を見られていることを意識して回答しましょう。

就活の面接では、ほかにもよく聞かれる質問があります。「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」では、よく聞かれる質問と回答例をまとめているので、あわせてご覧ください。

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面接で「どんな仕事がしたいか」に上手く答えるコツ

面接で将来やりたい仕事を聞かれたら、「前向きな表現」や「具体的な目標」を意識して答えましょう。ここでは、「どんな仕事がしたいか」の質問に上手く答え、面接で好印象を残すポイントを解説します。

前向きに表現する

面接で「どんな仕事がしたいか」と聞かれたら、前向きな表現で答えることを心掛けましょう。将来の展望を聞かれているのにも関わらず、ネガティブな表現を使うのは相応しくありません。

たとえば、「できるかわかりませんが…」「自信はないですが…」などの前置きを入れると、ネガティブな性格という印象を与えてしまいます。将来のことは誰にもわかりません。だからこそ、「△△の商品をアジア各国に広めたい」などのように、自信を持って将来の希望を話すことが大切です

具体的な目標を答える

具体的な目標を入れつつ答えることも重要です。「どんな仕事がしたいか」の質問に対し、「社会貢献したいです」や「同期より早く昇進したいです」といった抽象的な回答をすると、キャリアプランが定まっていない人物だと捉えられます。

意気込みやポジティブさは伝わるかもしれません。しかし、就活生の人となりや適性を見たいという面接官の狙いから外れてしまい、アピールにはならないでしょう。

社会貢献に関して話すのであれば、「△△のサービスを世の中にさらに浸透させ、〇〇に困っている人の手助けをしたい」のように、具体的に話すと効果的です。

業界・企業研究をもとに回答する

業界・企業研究の内容をもとに答えると、説得力のある回答が可能です。「どんな仕事がしたいか」の質問に対し、その業界や企業で実現できない展望を答えてしまうと、企業についての理解が足りていない印象を与えます。

業界・企業研究が足りていない就活生は、「入社意欲が足りない」「入社後にミスマッチを起こしそう」と思われる可能性があるでしょう。業界や企業についての理解を深めたうえで、実現可能な将来の目標を話すと効果的です。

業界・企業研究の重要性について知りたい方は「業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」の記事を参考にしてください。

自分の強みや長所を紐づけて答える

面接で「どんな仕事がしたいか」と質問された際に、自分の強みや長所を紐づけて答えると自分を効果的にアピールできるでしょう。

採用面接は自分を企業に売り込む場です。自己PRや長所の質問以外でも、さりげなく自分の良さを伝えることで、内定を得られる可能性が高まります

たとえば、「接客のアルバイトで培った傾聴力や共感力を活かして、お客さまのニーズを汲み取り最適なサービスを提供できる営業になりたいです」といった内容だと、好印象を与えられるでしょう。

将来のためにしている努力や工夫を合わせて伝える

将来やりたい仕事をするために、自分が行っている努力や工夫を合わせて伝えてみるのも効果的です。

「どんな仕事がしたいか」の質問に答える際に、高い目標を立てるのは悪いことではありません。しかし、ただ、スケールの大きい仕事がしたいと伝えるだけでは、本当にその企業で目標を叶える気があるのか疑問に思われる可能性があります。たとえば、「海外事業にも携われるよう、英語や中国語の勉強をしている」といった具体的な伝え方をすると、本気度を伝えられるでしょう。

「どんな仕事をしたいか」の質問にスムーズに答えるには、面接練習も重要です。「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」では、面接で好印象を残す方法をまとめているので、ぜひご覧ください。

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どんな仕事がしたいかの質問に対する回答例文

ここでは、「どんな仕事をしたいか」の質問に関する回答例文を紹介します。ほかの業界志望の場合にも活用できる内容なので、ぜひ参考にしてください。

IT企業でどんな仕事がしたいかへの回答例文

IT業界の面接で「どんな仕事がしたいか」の質問に回答する際は、関わる技術やテクノロジーを活かして、何を成し遂げていきたいかを述べるようにしましょう。

私は、御社の開発する✕✕サービスを介護業界にもっと浸透させ、介護に携わる人々の負担を軽減する手助けがしたいです。

私の母は、長年介護福祉士として特別養護老人ホームで働いています。介護業界はほか業界と比較してIT化が進んでおらず、業務が属人化している現状があることを聞いていました。母の話を聞くなかで、もっと介護業界でIT技術が活用されれば、介護従事者の負担が減り、より利用者のケアに注力できる未来がやってくるのではと考えたのです。

御社に入社できましたら、持ち前のバイタリティと行動力を活かし、新しい技術に抵抗のある方にも御社のサービスを利用していただけるよう尽力していきたいです。

メーカーでどんな仕事がしたいかへの回答例文

以下は、メーカーの面接で「どんな仕事がしたいか」と聞かれたときの回答例文です。その企業の商品と自分に関連するエピソードを入れ込むと、印象に残りやすくなります

御社に入社後できましたら、主力商品である△△を新たな層に届けることに挑戦したいです。

御社の△△は、女性向け飲料として人気を確立していますが、健康志向のある男性や高齢化にとっても非常に魅力的な商品であると考えています。実際に自分も好んで常飲していますが、友人や家族は「若い女性向け」だという印象が強いようで、勧めても恥ずかしがってなかなか手に取ってもらえず、歯がゆく思っていました。

入社後は、大学で学んだマーケティング知識を活かして、男性やお年寄りも含めた幅広いターゲットの深層心理に訴えるSNSや広告提案を行い、△△の更なるファンを増やしていきたいです。

商社でどんな仕事がしたいかへの回答例文

商社の面接でどんな仕事がしたいかを聞かれた際の例文は、以下を参考にしてください。留学経験や語学力といったアピールポイントを入れると好印象です。

私は、御社のグローバルネットワークや資本力を活用し、△△分野において社会的にインパクトのある事業創造に携わりたいです。

学生時代のインド留学を通して、新興国のパワーを肌で感じました。挑戦することにやりがいを感じる性分の私は、将来この地で自分が情熱を注げるビジネスをしてみたいと思うようになりました。

現在は、留学生活で培った英語のほか、現地でスムーズに意思疎通をするために必要なヒンディー語のレベルを上げられるように努力しています。

御社に入社できましたら、現地の生活や経済に深く関わり、国際的に評価される人材になりたいです。

さらに多くの業界や職種の例文を知りたい方には、「入社後にしたいことの例文19選!伝えるときのポイントや注意点を解説」の記事をおすすめします。

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どんな仕事がしたいかの回答に関するキャリアアドバイザーのアドバイス

やりたいことが明確でなくても、その企業でどんなことができそうかを理解していることが大切です。

企業が実現したいビジョンや新卒に求めていることなどを知ることで、自分がその企業にどのような貢献ができそうか、どんなことが実現できそうかが見えてきます。

それを踏まえて、自分に何ができるのか、何をしたいのかを考えてみましょう。これからの展望でも、具体的な業務でも、「会社や社会をこうしていきたい」などの抽象的な内容でも問題ありません。ただし、実現のために「何をするのか」の具体的なところまで落とし込む必要があります。

「どんな仕事がしたいか」を伝える際に避けたほうが良いのは「絶対にこれ(特定の事業など)がやりたい」「入社後すぐにこれに携わりたい」などと強いこだわりがあるように見える伝え方です。会社の状況次第で希望とは別の部署に配属されることも多く、ミスマッチを懸念して内定をもらいづらくなる可能性があるでしょう。

とはいえ、熱意があるのは良いことなので、「すぐ配属されなくてもそこに向けて努力する」や「どの配属であっても実現したい叶えられるような理想状態にする」などの、伝え方の工夫をするのがポイントです。

面接での的確にわかりやすく伝える方法は、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」でまとめています。

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どんな仕事がしたいかの回答がわからないときの対処法

面接でどんな仕事がしたいか上手く答えられない場合は、今一度自分のしたい仕事について考えてみるのがおすすめです。自分の願望や気持ちと向き合ってみると考えがまとまり、面接でもわかりやすく伝えられるでしょう。

ここでは、「どんな仕事がしたいか」の質問への答え方がわからないときの対処法を紹介します。

自己分析で興味のあることや向いていることを考える

面接で「どんな仕事がしたいか」の質問に上手く答えられない人は、自己分析をやり直してみましょう。自己分析を再度行うと、自分の価値観や理想像があらためて明確になり、どのように回答すれば良いか見えてきます

また、自己分析を行った就活の初期と採用選考が本格化してきた時期とで、考えや価値観に変化が生まれている可能性もあるでしょう。自己分析は、就活のタイミングごとに複数回行うと良いといわれています。就活の初期に自己分析を行った人は、面接対策としてあらためて行ってみましょう。

自己分析のやり方を知りたい方には「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事がおすすめです。

OG・OB訪問で実際に働いている人に話を聞く

OG・OB訪問で実際に働いている人の姿を見たり話を聞いたりすると、自分の目指す将来像がよりはっきりしてくるでしょう。

面接で「どんな仕事がしたいか」と聞かれて答えられない理由の一つには、自分が働いている姿がイメージできないことが挙げられます。OB・OG訪問を行うとリアルな社会人の情報を得られるため、将来どのような仕事をしていきたいかを考えるのに役立つでしょう。

OB・OG訪問を行うタイミングについては、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」を参考にしてください。

具体的に理想の将来像を想像してみる

面接で「どんな仕事がしたいか」の質問の答え方がわからない人は、将来像が抽象的なままの可能性があります。働きたい業界や企業はすぐに決められても、具体的な仕事の目標までは考えがまとまっていない人は少なくありません。

ふんわりとしか将来像をイメージできていない人は、一度具体的にどんな仕事をしていきたいか考える時間をもってみましょう。抽象的なイメージしか浮かばないのは、情報が不足している可能性が高いので、その業界や企業でできる仕事や叶えられる目標について徹底的に調べてみるのをおすすめします。

視野を広くもってみる

視野を広くもってみると、自分がどんな仕事がしたいかが見えてくる可能性があります。

たとえば、「不動産業界の仕事といえば営業」というように考え方が凝り固まっていると、本当にその仕事がしたいかがわからなくなりがちです。企業はさまざまな業務のうえで成り立っています。例に挙げた不動産業界でも、広報や企画、施設運営など、さまざまな活躍の場があるのです。

自分がどんな仕事をしたいかわからなくなったら、働きたい企業ではどのような職種があるのか、広い視野のもと考えなおしてみましょう。

就活エージェントに相談する

働きたい業界や職種がしっかり決まっているのにも関わらず、どんな仕事がしたいかの質問に答えられない人は、就活エージェントに相談するのも一つの方法です

就活エージェントは、面接で伝えたいことをわかりやすくまとめる手助けをしてくれます。また、模擬面接で、伝わりやすい話し方のレクチャーを受けることも可能です。
一人で悩まず、第三者の力を借りて面接を成功させましょう。

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「どんな仕事がしたいか」の答え方に悩むあなたへ

「どんな仕事がしたいかの質問に上手く答えられない…」「具体的な将来像が描けない」という人は多くいます。就職面接という限られた時間のなかで、自分のことを上手く伝えるのは容易ではありません。

面接での伝え方に迷う人は、就職エージェントに相談してみましょう。「キャリアチケット」では、就活のプロの視点でのアドバイスをもらえるので、就活の悩みがスムーズに解消できます

まずは、あなたが抱える就活の悩みをキャリアチケットのアドバイザーにご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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