自己PRでボランティアを伝える際のコツは?評価される強みや例文を紹介

このページのまとめ

  • 自己PRのボランティア経験からは「積極性」「協調性」「行動力」をアピールできる
  • 自己PRでボランティアが評価される理由は、貢献性や誠実さを示せるから
  • 自己PRでボランティア経験を伝える場合、どのような行動をしたか伝えるのが大事

自己PRでボランティアを伝える際のコツは?評価される強みや例文を紹介のイメージ

「自己PRでボランティア経験を上手に伝えるにはどうすればいい?」「どんな内容なら評価される?」と気になる就活生も多いでしょう。ボランティア経験を伝える際は、取り組んだ内容よりも、経験を通して何を学んだか伝えるのが大切です。

この記事では、自己PRでボランティア経験を伝える際の書き方や構成を解説します。採用担当者にわかりやすく伝えられるように、文章の伝え方を学んでおきましょう。

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目 次

自己PRでボランティア経験が評価されやすい理由

ここでは、ボランティア経験が評価される理由を解説するので、アピール時の参考にしてください。

他者への貢献性を示せるから

ボランティア経験が評価されるのは、貢献性を持つ人物だと思ってもらえるからです。社会人になると、自発的に協力したり、助けたりする姿勢が重要になります。

成果を出すためには、従業員同士の協力関係が不可欠です。それぞれの苦手分野を補い助け合って仕事をできるチームは、成果を出しやすいでしょう。

また、他者を助けようとする人は、チームのよい空気を作るのも得意な傾向にあります。社内・外問わず良好な人間関係を築くことができ、トラブルを起こす心配が少ない、というプラスの評価にもなるでしょう。

誠実なイメージを与えやすいから

ボランティア経験は、誠実な人材であるとアピールしやすいのもポイントになります。人のために行動できる人物だとイメージしてもらえるからです。

ボランティアのように、無償で何かをする人はそう多くありません。人のために行動するのであれば、報酬が欲しくなるのは当然といえます。

ボランティアを行う人は、自分の利益だけを考えず、相手のために行動できる人です。利害ではない部分で動けるため、誠実で優しいイメージを持ってもらえます。

「誠実さ」は就活で評価されやすく、アピールする就活生は多い強みです。もし、誠実さをアピールしようと考えている場合は、「【例文あり】誠実さを自己PRで伝えるコツは?評価ポイントや注意点を解説」の記事も参考に伝えてみてください。

問題意識の高さをイメージしてもらえるから

ボランティア経験からは、社会問題への意識の高さもアピールできます。「社会のために自分は何ができるか」「取り組むべき社会の課題は何か」など、能動的に考えられる人材だと思ってもらえるからです。

仕事で活躍するには、普段から周囲の状況にアンテナを張り、解決のために動こうとする姿勢が求められます。日ごろから問題意識を持って行動できる人は、仕事でも同じように行動できると思ってもらえるでしょう。

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自己PRでボランティア経験が評価される基準

ここでは、ボランティア経験を評価してもらうために必要な、3つの基準を解説します。

周囲と協力して行動できていたか

仕事では協力するケースが多く、集団行動ができるかどうかは大切になります。個人で出せる成果よりも、組織で出せる成果の方が大きいからです。

ボランティア経験をアピールする際も、何かに協力したエピソードは積極的に盛り込むのがおすすめ。協力する機会がなかった場合は、ボランティア先の方との交流やコミュニケーションについて伝えるのも一つの方法です。

協力して行動した出来事は、「協調性」の強みとしてもアピールできます。アピールのコツは、「協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説」の記事を参考にしてください。自己PRだけではなく、長所やガクチカでも使える強みなので、アピール方法を学んでおくと役立ちます。

主体性を持って行動できていたか

自分の意思で参加し、主体的に行動できていたかも大切なポイントです。「誰かに誘われたから」「就活のアピールのために」のような受け身の理由では、高評価につなげるのは難しいでしょう。

社会人になると、自分で考えて、自ら行動する力が求められます。ボランティア経験からも、仕事で活躍できそうな能力を持ち合わせているかが見られているのは覚えておきましょう。

大学生のときに行ったボランティアか

ボランティアのエピソードは、大学時代かどうかも大切です。中学生や高校生だと時間が経っており、現在とは考え方や性格が変わっている可能性もあるからです。

また、昔のエピソードの場合、内容をあまり覚えていない場合もあるでしょう。記憶が曖昧なせいで、深掘りされた場合に答えられず、アピールできないかもしれません。

自己PRで使うエピソードは、基本的には大学生のものにしてください。中学生や高校生のエピソードを使うのであれば、「中学生から現在まで続けている」のように、今と関連したエピソードをおすすめします。

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自己PRでアピールできるボランティア経験の例

自己PRでアピールできるボランティア経験には、次のようなものがあります。

・地域の清掃活動
・被災地での災害ボランティア
・老人ホームや保育施設の手伝い
・小学生への読み聞かせやクラブ活動の補助
・発展途上国の子どもや難民の支援
・動植物などの環境保護

ボランティア経験をアピールする場合、「この内容は好評価」「これはあまり評価につながらない」など、ボランティアの内容で評価に違いはありません。就活では参加した活動そのものではなく、「何を学んだか」「どのような能力を得たか」が見られています。

自己PRではボランティア経験の過程に注目して、経験を通して得たものを伝えてください。

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ボランティア経験が評価されやすい企業や業界

ボランティア経験は、福祉業界や商社などで評価されやすい傾向にあります。どの企業でアピールするかを検討する材料として、ぜひ参考にしてください。

福祉業界

福祉業界はボランティアでの経験と関係性がある業務も多く、経験が評価されやすい業界です。特に、介護施設での支援や児童支援などの経験がある場合、アピールに使うといいでしょう。

たとえば、介護施設で入居者のサポートを行ってきた就活生は、入社後も介護が必要な場面で戦力になりやすいと判断されます。また、児童支援の経験があれば、子どもたちのサポートをする際に、経験を活かしてコミュニケーションがとれそうだなどとも評価してもらえるでしょう。

福祉業界はボランティアと親和性が高いので、自己PRで評価されやすくなります。福祉の仕事については、「介護業界の現状と今後の動向について」の記事で詳しく解説しているので、興味を持った方はぜひ参考にしてください。

グローバル企業

グローバルに事業を行う会社でも、ボランティア経験が評価される場合があります。自社の製品を活用して、発展途上国の支援を行う企業もあるからです。

自己PRでは、「社会貢献を行う企業の姿勢に共感した」「△△社の製品を海外に届け、人々の生活を支えたい」などのようにアピールができます。また、「ボランティアに参加した際に、△△社の製品が役に立った」などのエピソードがあれば、使ってみるのもいいでしょう。

商社

海外に進出している商社の場合、ボランティア経験が評価されるケースもあります。商社のなかには、発展途上国の支援やボランティア活動を行っている企業もあるからです。

社会貢献のために発展途上国の支援を行っている企業であれば、「企業の社会貢献を行う理念に共感して志望した」と関連性をアピールしやすいでしょう。企業の方向性や考え方と合っているポイントを伝えることで、より高評価が狙えます。

社会貢献に積極的な企業

社会貢献を推進している企業も、ボランティア活動を評価してくれます。自社の取り組みに対して共感し、社会貢献の活動に協力してもらえそうだとイメージできるからです。

近年はSDGsが推奨されていることもあり、企業は社会貢献を行うことが求められてきています。また、社会貢献を通して自社のイメージをよくできれば、業績にも反映される点も重要です。

企業が社会貢献を行うためには、勤務している従業員の意識も欠かせません。そのため、ボランティア活動を自主的に行うほど社会貢献の意欲が高い人材は評価されるのです。

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自己PRのボランティア経験から伝えられる強み

ボランティア経験からは、「行動力」や「協調性」「コミュニケーション能力」などがアピールできます。

どれも仕事に求められ、評価されやすい強みなので、アピールできるように準備しておきましょう。

積極性

自己PRでボランティアに参加したことを取り上げると、積極性をアピールできます。ボランティアは一般的に、誰かに言われてするものではなく、自ら進んで決意するものだからです。

自ら考えて活動に取り組むことができる学生は、自分で問題を見つけ、考えて行動できる能力を持っています。そのような精神を持つ人は、多くの企業にとって欲しい人材です。

積極的に行動できる姿勢は、企業に入社してからもスキルアップできる源になりえるため、会社でも活躍してくれる人材になる、と期待されるでしょう。

協調性

ボランティアでほかの参加者と協力した場面があれば、協調性をアピールできます。仕事でもほかの従業員と協力する場面は多いので、評価されるでしょう。

協調性をアピールするには、「どのような場面で」「どのような人と」「どのような成果を残したか」を伝えるのがコツです。協力した結果だけではなく、過程も伝えると評価されるので意識してみましょう。

協調性のアピール方法については、「協調性を自己PRでアピールする効果的な方法は?例文付きで解説!」の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご一読ください。

チャレンジ精神

初めての経験に挑戦するチャレンジ精神も、ボランティア経験からアピールできます。自ら新しい環境に飛び込む勇気も評価されるでしょう。

入社してからも、新しい業務や新規事業への参加など初めての挑戦を行うことはよくあります。チャレンジ精神を持つ人材であれば恐れずに行動できるため、企業も評価しやすくなるのです。

コミュニケーション能力

ボランティアでほかの参加者と協力したり、話したりする機会が多かったのであれば、コミュニケーション能力もアピールできます。円滑なコミュニケーション能力は、どのような仕事においても重宝されるからです。

特に、ボランティアでは、幅広い年齢層や立場の異なる人たちと関わる機会も多いため、普段話さない属性の人々とコミュニケーションをとり、協力して活動できるスキルは重要です。

複数の参加者と一緒にひとつの目標に向かって努力したエピソードがあれば、積極的に盛り込みましょう。その際、参加者とどのようにコミュニケーションをとりながら行ったかを伝えると、さらに高い評価につながります。

責任感

ボランティアで任された役割があれば、責任感のアピールも可能です。仕事でも業務や役割を任される場面は多く、責任を持って最後までやり遂げられる姿勢は好印象につながります。

ただし、「自分一人で抱え込もうとする」という印象を与えないように気を付けましょう。周囲と協力しながらも、自分がすべきことは責任をもってやりきれる人材だとアピールしてください。

責任感をアピールするコツは、「自己PRで責任感の強さをアピールするときのポイントを例文とともにご紹介」の記事でも解説しています。あわせて読んでおくと、文章のイメージが付きやすくなりますよ。

誠実性

ボランティア経験からは、誠実さもアピールできます。自分の利益にならない活動にも関わらず、他者のために行動できる人間性があるからです。

仕事の場面でも、周囲のために行動し、貢献する姿勢は求められます。また、仕事に対して真剣に取り組んだり、ごまかしたりしないイメージも持たれやすいので、誠実性が評価されます。

課題解決能力

社会問題に対して取り組む姿勢から、課題解決能力もアピール可能です。社会が抱える課題に対し、自分が何をできるか、どのように関われるかを考える姿勢が、課題解決能力と結びつきます。

仕事では問題や課題が発生するケースが多く、どのように解決するかを考えなければなりません。自分の力で考え、行動に移せる人間であれば、仕事を任せられると企業も評価できるでしょう。

「どのような意識をもってボランティアに参加したのか」「ボランティア中に発生した課題に対してどのようにアプローチしたか」などをエピソードに盛り込めば、より具体的にアピールできます。

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自己PRでボランティア経験を伝える際の構成

ここでは、自己PRでボランティア経験を伝える場合の構成を紹介するので、文章を考える参考にしてください。

1.アピールする強み

自己PRでは、主張したい強みを最初に伝えましょう。「私の強みは、ボランティア経験で得た△△です」というように結論を先に述べることで、相手に、これから何を話すのかが伝わりやすくなるからです。

また、伝えるアピールポイントは一つに絞るのがポイントです。「私の強みは、協調性と行動力とコミュニケーション能力です」と複数の強みを伝えてしまうと、どれを一番アピールしたいのかがわかりません。

また、強みを複数伝えることにより、その分、説明も長くなり話が複雑になってしまいます。自己PRを考えるときは、結論ファースト、一つのアピールポイントを詳しく説明する、という意識を持ちましょう。

2.ボランティア経験の内容

次に、参加したボランティアの内容と、参加しようと考えたきっかけを伝えましょう。採用担当者は、ボランティアに参加した動機や理由も気にしています。

最初に伝える結論と同じく、どのようなボランティアに参加したかを簡潔な文章にして伝えてください。「地元が被災してしまい、役に立ちたいと思って被災地のボランティアに参加した」のようにシンプルに伝えるのがコツです。

3.活動を通して直面した課題と行動した結果

強みとボランティア内容を伝えたあと、参加した活動についてのエピソードを話します。その際、ボランティア活動で直面した課題と、課題を解決するためにどのように行動したかを具体的に伝えてください。

採用担当者は自己PRを通して、仕事で課題に直面したときにどのような対応ができるかを見ています。結果だけではなく過程も重要なので、工夫した内容や努力した点も伝えると評価につながるでしょう。

4.得た強みを仕事に活かす方法

最後に、ボランティア経験を通して得た強みをどのように仕事に活かすかを伝えましょう。この際、企業の求める人材に合わせて伝えるのがコツです。

たとえば、営業職を志望する場合、積極性や行動力のアピールが評価されるでしょう。また、チームで行う仕事の場合は、協調性のアピールが有効です。

企業がどのような人材を求めているかは、企業研究を行うことでわかります。企業研究の進め方がわからない場合は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考にしてください。一から手順を解説しているので、この記事を読めば企業研究はOKです。

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自己PRでボランティア経験を伝える際の注意点

ここでは、自己PRでボランティア経験を伝える際の注意点を解説します。

専門用語は使わずわかりやすい言葉にする

自己PRでは、専門用語を使わず、誰にでも理解できる言葉を使いましょう。ボランティアで使用する用語が、一般的に使用されているとは限りません。

内容がうまく伝わらないと、ボランティアの内容に注目されてしまい、肝心の強みが伝わりません。補足説明がなくてもわかるように、一度聞いたらわかる説明を心がけてください。

経験を通して学んだことを中心に伝える

自己PRでボランティアについて話す際は、活動内容を詳しく説明するのではなく、自分が取った行動や経験を中心にアピールすることが大切です。採用担当者が知りたいのは、就活生がどのような強みを持っているかです。

ボランティアの内容や成果だけではなく、課題や目標に対しての行動や工夫した点など、過程を伝えましょう。

自分の経験を評価してもらうためには、エピソードの伝え方が重要です。「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」を参考に、伝え方を工夫してみてください。

ボランティアとビジネスの違いを理解しておく

自己PRを考える際は、ボランティアとビジネスを区別したうえで自己PRを考えましょう。企業が行うのはビジネスであり、ボランティアではありません。

就活生に多いのが、「ボランティア経験を活かし、仕事でも活躍できる」という考えです。しかし、ボランティアと同じことをやってもお金を稼げるわけではありません。

企業が事業を行うのは、ボランティアのためではないことを頭に入れておきましょう。「社会貢献をするために企業に応募した」のように考えていると、「会社はボランティアをやる場所ではない」と思われてしまうので気をつけてください。

参加しただけではアピールにならない

ボランティアに参加しただけでは、自己PRにならないので気を付けましょう。ボランティアを通して学んだ強みをアピールすることが重要だからです。

自己PRで企業が知りたいのは、ボランティア経験を通して就活生がどう成長できたかどうかです。

企業から高評価を得るには、ボランティアの内容自体にフォーカスするのではなく、活動によって「何を得たのか」「どう問題を乗り越えたか」をアピールすることを忘れないようにしましょう。

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就活の自己PRで一回だけのボランティア経験をアピールする場合の注意点

「就活でのアピールにつながるから」という理由で、一回だけボランティアに参加した就活生は、アピールの仕方に気を付けましょう。一回限りのボランティアは継続力がなく、話題作りのために参加したと見破られる場合があります。

ボランティア経験が一回だけなのであれば、その分エピソードを濃くするのが大事です。一度のボランティアで何を学べたのか、学んだことをどのように活かせているのかを伝えなければなりません。

話題作りのためだけのボランティアは、エピソードの内容が薄く、得たものが少ない場合もよくあります。自分の強みが伝わる内容になっているかを見直し、アピールに使うか十分に考えてください。

採用担当者に評価される自己PRのポイントが知りたい人は、「受かる自己PRのまとめ方と分かりやすく伝えるポイントを解説【例文付き】」の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

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自己PRでボランティア経験を伝える際の例文

ここでは、自己PRでボランティア経験を伝える場合の例文を5つ紹介します。伝える強み別に3つと、ボランティアの内容別に2つを紹介するので、それぞれ読んでみてください。

行動力をアピールする場合の例文

私の強みは、自ら考え、率先して動ける行動力です。

私は昨年、豪雨で被災した地域の瓦礫撤去のボランティアに参加しました。現地につくと、予想を遥かに超えた瓦礫の山で、どこから手をつけたらいいかわからない状況でした。ほかの参加者の方も混乱しており、作業がうまく進まなかったのを覚えています。

そのとき、私は目の前の瓦礫ではなく、あえて「片付けが大変な高齢者の方を中心に手伝えないか」と提案してみました。目の前の瓦礫も撤去すべきですが、地域の人に安心してもらう方が大切ではないかと考えたからです。

ボランティア最終日には、お手伝いした高齢者の方から呼び止められ、「本当にありがとう」と言われたときに、自分の行動力が少しでも役に立ったのではないかと思いました。

貴社の営業職では、行動力が顧客さまの抱えている課題やトラブルの迅速な解決に役立つと考えています。入社後は、素早い判断と行動力で会社を支える人材を目指したいです。

協調性をアピールする場合の例文

私の強みは協調性です。

介護施設のボランティアに参加しており、高齢者の方を中心にサポートしています。私がお世話になっている介護施設では、ボランティア同士の連携がうまくいかず、利用者の方へのサポートが不十分な時期がありました。

そこで私は、ボランティアの参加者を集めてミーティングを行い、一人でのサポートが難しいときは二人以上で協力する耐性を作るように呼びかけました。ボランティア一人では支援が難しい利用者の方もおり、困ったときにすぐに呼べる状況が必要だと考えたからです。

ミーティングをした結果、ボランティア同士で協力できる体制ができ、サポートもスムーズに進むようになりました。ボランティアの方からは、「一人でやらないといけないと考えていたけど、サポートを頼みやすくなった」とも言葉をもらいました。

貴社に入社後も協調性を活かして、周囲をサポートしながら業務に貢献したいと思います。

積極性をアピールする場合の例文

私の強みは積極性です。

学生時代は児童の学習支援のボランティアを行い、小学生を教えていました。子どもたちの性格はバラバラで、元気な子もいればおとなしい子もいるので、性格にあわせて話し方を変えるように意識しています。

また、ボランティア活動では、おとなしい性格の子に積極的に話しかけ、コミュニケーションをとるようにしています。自分からは話せなくても、話しかければ笑顔でコミュニケーションをとってくれる子が多いことに気付き、自分から声をかけるようになりました。

貴社の業務でも積極性を活かして自分から行動し、業務に貢献したいと思います。

ゴミ拾いのボランティアをアピールする場合の例文

私の強みは、自分から周囲を巻き込んで動ける行動力です。

大学ではボランティアサークルに所属し、各地でボランティア活動に励んでいました。なかでも地域の景観を守りたいと思い、清掃活動やゴミ拾いに多く参加していました。

ゴミ拾いのボランティアでは、サークルの部員だけではなく、地域の小学生やその保護者の方も参加していただけます。しかし、子どもたちはゴミ拾いをせずに遊ぶことが多く、活動での課題となっていました。

そこで私は、自分だけで清掃活動を行うのではなく、子どもたちも巻き込んでゴミ拾いを行おうと考えました。たとえば、ゴミを拾った数で競争するルールがその一つです。子どもたちは喜んで参加し、私が拾った数に負けないとゴミ拾いに協力してくれるようになりました。

貴社に入社後も持ち前の行動力を活かして、自分から率先して業務に取り組みます。自分が動くことで周囲を巻き込み、組織としてより大きな成果を出せるように貢献したいと思います。

老人ホームでのボランティアをアピールする場合の例文

私の強みは、ボランティア活動を通して培った傾聴力です。

ボランティアでは老人ホームにうかがい、介助が必要な方のサポートを行いました。初回は介助に必死で利用者の方とコミュニケーションがとれず、利用者の方に不安そうな表情をさせてしまったことを後悔しました。

2回目以降は、まずは利用者の方の気持ちに寄り添えるように、コミュニケーションをとることから意識しました。相手の話をしっかりと聞くことで、どのような介助を必要としているかわかるようになり、サポートにも落ち着きがでるようになりました。

介助のボランティアは1年続け、最後におうかがいしたときには笑顔で話しながら介助ができるほどに成長できました。自分のことではなく相手の気持ちを優先し、サポートしようとした結果だと思います。

入社後も販売職で傾聴力を活かして、お客さまの気持ちを大切にした接客を行います。

外国人向けボランティアをアピールする場合の例文

私の強みは、ボランティア活動で得たチャレンジ精神です。

横浜開港記念会館に訪れた外国人に対し、英語で施設の詳細や横浜の歴史を案内するボランティア活動を、大学2年のときから1年間続けています。

中学・高校で英語学習はしてきたものの、実際に英語で話すことに苦手意識があったため、克服したい、と思ったのが参加の同期でした。

はじめは緊張してしまい、訪れたお客さまに話しかけるのも戸惑うほどでしたが、勇気を出して、歓迎の挨拶をするよう心掛けました。施設の説明や歴史など、英語でのマニュアルを毎日読んで頭に入れ、辞書で発音を確認して練習しました。

イギリスから訪れた一組の夫婦に、私のガイドをとても喜んでいただき、「また横浜に来たらぜひ再度会いたい」と、連絡先と住所を交換してくれました。その後、イギリスからお礼の贈り物が届き、とてもうれしかったです。

この経験から、未経験のことにもチャレンジすることの大切さを学びました。貴社に入社後も、何事も恐れず挑戦することを忘れず、道の可能性を切り開いていきたいと思います。

自己PRでは、ボランティア経験とあわせて「なぜ志望先企業に行きたいのか」「企業でどのように貢献できるか」を書けているかも提出前に確認しましょう。

自己PRの例文をさらに見たい人は、「自己PR例文17選|伝え方のポイントやエピソードの見つけ方なども解説!」の記事でも紹介しているので、例文を参考に、自分のオリジナル自己PRを作成してみてください。

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自己PRでボランティア経験を伝えて内定を獲得したいあなたへ

「自己PRでボランティア経験を伝えたいけれど、伝え方がわからない…」と悩む就活生もいるでしょう。自己PRは経験だけでなく、学んだスキルや強みをアピールしなければならないので難しいですよね。

もし、自己PRの作り方に悩んだら、就活エージェントのキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、あなたの強みやスキルをアピールできるように、就活のプロであるキャリアアドバイザーが自己PR作成のアドバイスを行います。

ボランティア経験の伝え方はもちろん、経験を通して評価されそうな強みや、文章の書き方もマンツーマンでサポート。自己PRだけではなく、就活全体のサポートも可能です。

就活でわからないことはなんでも、ぜひキャリアチケットに相談してください。一緒に就活を成功させましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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