自己PRで未経験は就活に不利?アピール方法を例文付きで解説

このページのまとめ

  • 企業が未経験者に求めるのは、新しい視点や向上心のほかに一緒に働きたいと思う人柄
  • 自己PR作成時に必要なことは、企業研究と自己分析に加えて入社後のビジョン
  • 自己PRで長所をアピールする際、根拠となる具体的なエピソードが必要
  • 未経験者の自己PRは、「教えてもらう」という受け身な姿勢は悪印象になるので注意
  • 未経験者は自己PRで、向上心や求人の人物像と自分の強みとの合致でアピールできる

自己PRで未経験は就活に不利?アピール方法を例文付きで解説

新卒の就活生は皆「未経験」。自己PRでは、未経験であることに引け目を感じずに、違うアプローチで自分の強みをアピールする方法を試してみましょう。協調性や計画性、コミュニケーション能力など、自分の強みと企業の業務とがマッチすることで未経験をカバーできることもあります。このコラムを参考にして、事務職や営業職、IT関連のエンジニアなどの希望職種の内定を獲得しましょう。

 

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採用担当者が未経験者に求める3つのポイント

求人情報に「未経験歓迎」とある企業をよく見かけるでしょう。しかし、本当に未経験でも採用されるのか不安が多いもの。企業は下記の点を求めて、あえて未経験を採用することがあります。

1.固定観念がない視点

企業は、業務に対して新しい感性・視点を求めることが多いようです。とくに新しいサービスや商品を作り出す際、固定観念を持たずに新しい視点やユーザーの目線を持っている未経験者の意見に期待することがあります。

2.向上心や熱意

未経験である新入社員の「一から学ぶ姿勢」を求める企業が多い傾向にあります。また、育成していく体制が整っている企業の場合は、自社の業務フローを純粋に吸収してくれる利点に注目しているでしょう。

3.職種にないスキル

コミュニケーション能力やマナー、チャレンジ精神など、社会人にとって基礎的な能力や人柄を重視して積極採用する企業も少なくありません。ほかの社員の刺激にもなるため、社内の活性化を期待しています。業務的なスキルより「一緒に働きたい」と思う人材を優先することもあるでしょう。

上記のように、企業が未経験者に対して重視するポイントがあります。自己PRでは、経験や職種に必要なスキルをカバーできる点をアピールしましょう。

 

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自己PRの作成に必要な3つの要素

ここでは、自己PRを作成する際に必要な要素を解説します。

1.企業研究

就活を始める際に必要な企業研究。企業の企業理念や業務内容などの基本情報を、公式サイトなどから調べます。同じ業界内での位置づけを知りたい場合は企業説明会、実際の社内の雰囲気を知りたい場合はOB・OG訪問を活用する人も多いようです。
その企業をよく知り、応募する職種の業務内容や社風が自分と合っているかチェックする必要があります。

2.自己分析

自己分析を行い、自分の長所と短所、価値観を客観的に知りましょう。幼少期や学生時代、アルバイト経験といった過去の出来事から、「何が好きだったか」「他人から何を評価されたか」を掘り起こします。その結果で出た自分の長所や短所には、根拠となる具体的なエピソードが必要です。輝かしい経歴や成功した事例である必要はなく、失敗から学んだことでも問題ありません。
自己分析は、自分が社会に出て何ができるか、何をしたいかを見つける手がかりとなります。

3.将来のビジョン

自己分析で出た自分の強みを応募企業の業務でどう活かせるか、活かしたいかというビジョンが必要です。将来のビジョンを明確にすることで、採用担当者は応募者が入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。
その職場や職業への適性を見つけ、入社後に貢献したい意欲を伝えましょう。

 

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未経験だからこそのアピールポイント

未経験であっても、下記2点に重きを置いた自己PR作成をすることで充分アピールできます。

熱意をアピール

今は実務経験やスキルがなくてもs、向上心を持って学びながら成長する意気込みをアピールしましょう。ここで注意したいのが、「教えてもらう」という受け身の姿勢は悪い印象を与えてしまう可能性があることです。あくまでも「自ら進んで学ぶ」という主体性を持って動けるかが重要になります。

企業が求める人物像を意識

応募企業の社風や理念、業務内容などから企業が求める人物像を把握しましょう。そのためには、前述の企業研究が重要。企業が求める人物像と自分の性格や強みがマッチしていれば、立派なアピールポイントになります。

 

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未経験者の職種別自己PR例文

ここでは、希望職種別で自己PRの例文をご紹介します。

営業職

私の強みは、コミュニケーション能力です。
大学1年生からレストランでのアルバイトを続けています。
混雑時など、席へお通しするまで時間がかかってしまったお客さまには、改めてお席までうかがったり、会計時にお詫びをしたりと、一言ですが積極的な声掛けを実施していました。その結果、お客様アンケートに私の名前でお褒めの言葉を多くいただきました。
営業職未経験ではありますが、コミュニケーション能力を活かし、お客様への声掛けや先輩方の働き方から学び、御社に貢献できたらと考えています。

エンジニアの場合

私の強みはフレキシブルな対応力です。大学の水泳部では副部長を務めています。部の成績が落ちていた時期に、既存の筋トレや泳ぎ込みという練習メニューを見直そうと提案しました。ほかの部との合同練習で新たな発見があるのではと思い、バスケットボール部と交渉し合同練習を実施しました。その結果、筋力アップや瞬発力を身に付け、都大会で総合優勝を収められました。このことから、既存にとらわれずフレキシブルに対応していくことの大切さを感じています。
問題解決に向けて、柔軟に動き取り組む強みを御社の仕事に活かせればと考えております。

事務職

私の強みは、コツコツと正確に作業を進められる点です。
大学1年生から製菓工場で袋詰めのアルバイトをしています。袋詰めの業務はシンプルな作業ですが、確かな量と品質をチェックしながらスピードも求められるものです。
お菓子は人の口に入るものなので品質の安全性を意識し、まずはミスをしないで正確な作業を追求しました。次にスピードを意識し、1分間の目標作業量を設定しました。
未経験ではありますが、御社でも正確性と作業スピード活かし、スムーズな事務処理で企業運営を影で支える存在として活躍したいと考えています。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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