このページのまとめ
- 自己PRで冷静さは強みとして伝えられるが、単純な自己主張だけでは説得力が弱い
- 自己PRでは冷静さのタイプを理解し、エピソードにあわせて表現する
- 自己PRで冷静さを伝える際は、協調性や効率も意識して文章や話し方を工夫する
「自己PRで冷静さをどう伝えれば強みとして評価されるのか」と悩んでいる就活生も多いでしょう。冷静さは仕事を円滑に進めるうえで重要な能力ですが、ただ「冷静です」と言うだけでは面接官に伝わりません。
この記事では、自己PRで冷静さを強みにするときのポイントや書き方を紹介します。長所としての冷静さを3タイプに分けて解説しているので、自分がどのカテゴリに当てはまるかチェックしてみましょう。
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- 自己PRで冷静さは強みや長所になる
- 仕事での活かし方を伝えられれば効果的な強みになる
- 冷静さは仕事をするうえで必要な能力の1つ
- 長所としての「冷静さ」には3つのタイプがある
- 1.落ち着いて物事を判断できるタイプ
- 2.慎重に物事を進めるタイプ
- 3.周りの意見に流されないタイプ
- 企業が自己PRを求める目的
- 学生の人柄や性格を知るため
- 自己分析の深さを確認するため
- 入社意欲の高さを確認するため
- 入社後の自社への貢献度を確認するため
- 自己PRで冷静さを伝えるときの書き方
- 結論を簡潔に述べる
- 根拠となるエピソードを伝える
- 入社後にどう活かすのかを伝える
- 「冷静さ」はほかの表現に変えてもOK
- 誤字脱字や文字の丁寧さに注意する
- 自己PRで冷静さをアピールするときの注意点
- ただの冷たい人と思われないようにする
- 協調性がないと誤解されないようにする
- 慎重過ぎる印象を与えないようにする
- 冷静さが採用メリットにならないならほかの強みを考える
- 自己PRで冷静さをアピールしたいあなたへ
自己PRで冷静さは強みや長所になる
自己PRで「冷静さ」や「冷静な判断ができること」を強みや長所にすることは可能です。ただし、「冷静」という言葉には「冷たい」というマイナス印象を受ける人もいます。
単純に「私の強みは冷静なところです」と伝えるだけでは、採用担当者に刺さる自己PRにならないため気をつけましょう。
仕事での活かし方を伝えられれば効果的な強みになる
冷静さを強みや長所にする場合は、仕事で活かせる能力であることを採用担当者にイメージしてもらうのが効果的。「なぜ冷静さが強みになるのか」「仕事のどのような場面で冷静さが役立つのか」といった根拠があれば、自己PRの説得力がアップします。
冷静さは仕事をするうえで必要な能力の1つ
仕事を円滑に進めるには、困難に遭遇してもパニックになることなく、冷静に判断する力が必要です。業務上のトラブルに直面した場合、慌てず落ち着いて冷静に対処できる人は頼りになるもの。冷静さは仕事をするうえで必要な能力であることは間違いないので、伝え方を工夫して好印象を与える自己PRを考えましょう。
自己PRを作成する際に、例文を参考にしたい方は「就活に役立つ自己PR例文25選!書き方や高評価につながるコツも解説」もあわせて参考にしてください。
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長所としての「冷静さ」には3つのタイプがある
長所としての「冷静さ」には大きく分けて3つの種類があります。「冷静さ」をアピールポイントにしようと検討している人は、自分が次のうちどのタイプに当てはまるかチェックしてみてください。
1.落ち着いて物事を判断できるタイプ
トラブルやハプニングなどに動じず、落ち着いて対応できるのがこのタイプ。物事を客観的に判断でき、分析力が高いのが特徴です。トラブルや予想だにしない出来事に見舞われると、落ち着きを無くしたり、冷静でいられなくなったりする人は多いもの。
企業は多彩な人が集まる組織なので、すべての人が落ち着いて物事に対応できるわけではありません。そのような中、落ち着いて状況を分析したり臨機応変に対応できる人がいれば、周りも必要以上にパニックにならずに済むでしょう。
2.慎重に物事を進めるタイプ
行動を起こす前に、熟考してから進めるタイプです。「本当にこのまま進めて問題ないか」「リスクはないか」といったことを注意深く検討し慎重に物事を進めるため、ミスや失敗が少ないのが特徴。
仕事をするうえで、作業スピードを追求することも大切ですが、ミスや失敗に対する訂正を繰り返していては余計な時間がかかってしまいます。慎重に物事を進めるタイプの人は、慎重さゆえ作業スピードはそれほど早くないように見られるのが難点ですが、正確性が高いのでかえって物事が早く進むことも。ミスが許されない看護や医療系の仕事などにも重宝される人材です。
3.周りの意見に流されないタイプ
周りの人の意見に流されず、自分の意思を持って物事に取り組めるタイプの人もいます。このタイプの人は、自分の目標や課題が明確で、それに向かってまっすぐに取り組めるのが特徴です。
仕事をする際は、周りの意見を聞いたり流行を取り入れたりすることも大切ですが、すべての情報に影響を受けて対応を頻繁に変えるのは、「自分を持っていない人」とマイナス評価につながることも。周りに意見を求めたり、情報を収集したりすることはあっても、流されずに客観的に判断する力は、仕事で役立つ能力でしょう。
自己PR作成のコツや面接官にわかりやすく伝えるポイントを知りたい方は「受かる自己PRのまとめ方と分かりやすく伝えるポイントを解説【例文付き】」もご覧ください。
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企業が自己PRを求める目的
企業が面接で自己PRを求めるのは、学生の人柄や自己分析力、入社意欲、貢献可能性を把握するためです。ここでは、具体的な目的を紹介します。
学生の人柄や性格を知るため
企業側が学生に自己PRを求めるのは、その人の人柄や性格を理解するためです。企業は自己PRを通して、学生がどのような思考を持ち、どのような行動をとるかをチェックしています。
スキルや資格からだけでは見えない、その人の本質や価値観を把握することが目的です。人柄や性格が企業の社風に合うかどうかを見られるため、長所が具体的に伝わるエピソードを添えましょう。
自己分析の深さを確認するため
企業は、学生が自己分析をきちんとできているか確認するために、自己PRを求めます。自己分析ができている学生は、自分の本質や強みを理解しているため、入社後にどのような役割で貢献できるかを明確にできるでしょう。
自己分析ができていることを示すには、具体的なエピソードや成果を数字・行動とセットで伝えることが大切です。これにより、企業に「自分の強みを理解し活かせる人物」と印象づけられるでしょう。
入社意欲の高さを確認するため
企業は、学生がどれだけ入社意欲をもっているか、自己PRから確認しようとしています。入社意欲の高さは、入社後の業務に取り組むモチベーションや継続力に直結するためです。意欲が高い学生は、自ら積極的に学んで成長し、企業に貢献する可能性が高いと判断されます。
自己PRでは、自分の強みを企業の業務や理念に結びつけて伝えることで、入社意欲の高さを効果的にアピールできるでしょう。入社意欲は「やる気」だけでなく、具体的な志望理由や行動意図として示すことが大切です。
入社後の自社への貢献度を確認するため
企業は、学生が自社の業務にどれだけ貢献できるかを確認するために自己PRを求めます。学生が持っているスキルや能力が自社業務で活かせない場合、ミスマッチにつながる恐れがあるからです。
自己PRでは、企業のニーズに沿った自分の強みや経験を具体的に示しましょう。企業研究を徹底し、必要なスキルや能力と自分の経験を結びつけることで、「この学生は自社で活躍できる」と印象づける自己PRになります。
「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」でも、企業が自己PRを聞く理由や回答のコツを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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自己PRで冷静さを伝えるときの書き方
自己PRで冷静さを強みにしたいときは、以下のような構成で書くと伝わりやすくなります。
結論を簡潔に述べる
まずは、「私の強みは○○(冷静さを伝える表現)です」と、アピールポイントを簡潔に言い切りましょう。最初に結論を持ってくることで、自分がこれから伝えたい内容が相手に伝わりやすくなります。
根拠となるエピソードを伝える
結論を述べたら、「冷静さ」を強みと考える根拠をエピソードを交えて説明しましょう。エピソードは以下のような流れにするのがおすすめです。
・冷静さが役立ったシチュエーション
・直面した困難や課題
・困難や課題に対しどのように乗り越えたか
・経験から得られた学び
根拠のない自称では、説得力がなく「本当のことを言っているのか?」と不信感を与えるため、必ずエピソードを添えてください。根拠は、学生生活やアルバイトの体験などから、「冷静さ」を感じたことや、それが役立った場面を考えてみましょう。
入社後にどう活かすのかを伝える
最後は、入社後に冷静さという強みをどのように活かすのかを述べ、話を締めくくりましょう。応募先企業の仕事についてよく調べたうえで、どのような場面で役立ちそうか考えてみてください。冷静な判断がどのような業務に役立ちそうか、冷静さをどう仕事に活かしたいかなど、具体的な意気込みを伝えるのが効果的です。
「冷静さ」はほかの表現に変えてもOK
「私の強みは冷静なところです」と伝えても問題ありませんが、表現を工夫したほうが採用担当者に響く場合もあります。たとえば、「私の強みは、周りの意見に流されずに目標を達成できることです」など、具体的な表現にすると、より伝わりやすくなるでしょう。
誤字脱字や文字の丁寧さに注意する
自己PRで冷静さを伝える際は、誤字脱字や文章の丁寧さに注意を払いましょう。どれほど「私は冷静です」と主張しても、自己PR文に誤字脱字や乱れた文章があると、説得力が下がってしまいます。冷静さは知的さや丁寧さと表裏一体の強みであるため、文字や文章の質も印象に直結するでしょう。
自分の強みを的確に伝えるためには、自己分析を徹底することが大切です。「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で自己分析のやり方を解説しているので、あわせて参考にしてください。
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自己PRで冷静さをアピールするときの注意点
最後に、自己PRで冷静さをアピールするときの注意点をまとめました。採用担当者に響く自己PRを完成させるためにも、以下のようなポイントに注意しましょう。
ただの冷たい人と思われないようにする
単純に「私の強みは冷静沈着なところです」とだけ伝えるのは、「冷たそうな人だ」とネガティブな印象を与える恐れがあるため避けたほうが無難です。先述したように、冷静さを強みとしてアピールするのなら、「冷静だったからこそできること」や「冷静さが役立つ場面」を連想させる根拠を伝える必要があります。
採用の場で評価されるのは、仕事で役立つ冷静さです。「冷静だから仕事ができる」とは限りませんので、その点を踏まえて自己PRを練りましょう。
協調性がないと誤解されないようにする
自己PRで冷静さを伝えるときは、協調性がないと誤解されないように注意しましょう。冷静さをアピールしようとするあまり、チームの意見を無視して自分だけで判断したと捉えられる表現になってしまうと、協調性がないと見なされる可能性があります。
面接官はチームで働ける人材かどうかも見ているので、メンバーと連携しながら冷静に判断した経験を伝えましょう。
慎重過ぎる印象を与えないようにする
自己PRで冷静さや正確さを伝える際は、慎重過ぎる印象を与えないよう注意することが大切です。
冷静さや正確さは面接で高く評価される強みですが、行き過ぎると「判断や行動が遅い」「効率が悪い」と捉えられる可能性があります。企業はスピード感も重視するため、慎重さが短所に見えないように工夫しましょう。冷静さや正確さをアピールするときは、効率や成果も意識して伝えることが大切です。
冷静さが採用メリットにならないならほかの強みを考える
先述したように、企業によっては冷静さがメリットにならない場合もあります。自己PRを考えるときは、企業の求める人物像に沿って考えるのがポイントです。企業が求めるのが、冷静さでなければミスマッチと判断されてしまう場合もあるでしょう。
たとえば、企業が新しい事業に取り組むには、情熱を持って取り組む姿勢や感覚的に動くといった「熱さ」も必要になる場合があります。企業の状況や社風によっては、冷静さがアピール材料として不十分になる可能性が高いでしょう。思い切って、ほかの強みを考えるのも1つの手です。自分の長所と企業のニーズを照らし合わせ、もう一度検討してみることをおすすめします。
自己PRで注意すべきポイントについては、「自己PRの内容は内定を左右する!書き方や注意点を例文つきで解説」の記事でも紹介しているので、あわせてご一読ください。
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自己PRで冷静さをアピールしたいあなたへ
冷静さは、適切に自己PRで伝えられれば大きな武器になります。重要なのは、冷静さが仕事でどのように活かせるかを具体的なエピソードとともに示すことです。
自己PRを作成する際は、これまで紹介したポイントを意識して、自分の強みが企業でどのように活かせるか考えてみてください。冷静さを最大限に活かせる自己PRを作ることで、面接官に「この人と一緒に働きたい」と好印象を与えられるでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。