オワハラとは?よくある事例や受けたときの対処法を紹介

このページのまとめ

  • オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略称
  • 就活生のうち10%前後がオワハラを経験しているので、対処法を知ることが大切
  • オワハラ被害に遭ったら、まずは大学のキャリアセンターへ相談しよう

オワハラとは?よくある事例や受けたときの対処法を紹介のイメージ

「オワハラとは何?」「受けたときはどうしたら良い?」と気になる就活生もいるでしょう。オワハラとは、企業が不当に応募者の就活終了を強要する行為のこと。オワハラを受けたときはすぐに大学のキャリアセンターに相談しましょう。

このコラムでは、オワハラの実態やよくある事例、対処法を解説します。また、オワハラが起こる原因や内定に関して知っておきたい知識についてもご紹介するので、就活にぜひお役立てください。

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目 次

オワハラとは「就活終われハラスメント」のこと

オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略称です。企業が内定者に対し、他社の選考を辞退させたり、就職活動の終了を強要したりすることを指します。オワハラは、就活生の選択の自由を奪い、キャリア形成に大きな影響を与える恐れのある行為です。

近年の就活で特に問題視されているため、実態を知っておく必要があります。

オワハラは違法?関連する法律

オワハラは、内容によっては違法となる場合があります。特に、脅迫罪や強要罪に該当する可能性のある行為については、刑事罰の対象となることもあるようです。以下で詳しく解説するので、ぜひご一読ください。

脅迫罪

脅迫罪は、人を脅して恐怖を感じさせる行為を罰する刑法上の犯罪です。たとえば、「内定を取り消すぞ」とか「今後の就職活動に悪影響が出る」などと明示的に脅す行為は、これに該当する恐れがあります。

刑法の222条によると、脅迫罪は生命や身体、自由、名誉または財産に対する害悪を告知し、その告知により相手方に恐怖心を抱かせる場合に成立します。

強要罪

強要罪は、暴行や脅迫を用いて相手に義務のないことを行わせる行為を罰する犯罪です。オワハラでは、他社への就職活動を中止させたり、内定を辞退させたりする行為が該当する可能性があります。

刑法の223条によると、強要罪が成立するためには、暴行または脅迫を用いること、相手方に義務のないことを行わせること、そして相手方の意思に反することが要件となります。

オワハラの違法性の判断においては、圧力をかける手段や方法、就活生の意思決定の自由が侵害される程度、企業側の要求の合理性といった要素が重要となります。そのため、すべてのオワハラ行為が違法行為に該当するわけではありません。

オワハラ被害以外にも、就活に関する悩みを抱えている方は多いでしょう。就活に関する悩みとその対処法については、「就活でよくある悩み20選!不安になる理由や解消法もご紹介」の記事をチェックしてみてください。

参照元
e-Gov 法令検索
刑法

オワハラが注目されるようになった背景

オワハラが社会問題として注目されるようになった背景には、就職活動の早期化と長期化があります。企業の採用活動が年々早期化するなかで、学生は複数の内定を保持しながら、より良い条件の企業を探し続ける傾向が強まっているのです。

こうした状況に対し、人材確保に苦心する企業が内定辞退を恐れ、学生に対して過度な圧力をかけるケースが増加しました。また、SNSの普及により就活生同士が情報を共有しやすくなったことで、オワハラの実態が可視化され、社会問題として認識されるようになったのです。

オワハラ経験のある就活生の割合

実際に、オワハラ被害を経験したことのある就活生も少なくありません。内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(令和6年度)」によると、2024年度では9.4%の就活生がオワハラを経験したと回答しています。

「オワハラ」経験の有無のイメージ

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(令和6年度)

過去3年分の調査を見ると、毎年10%前後の就活生がオワハラを受けていることも分かるでしょう。就活生が受けるオワハラの程度はさまざまですが、就活でオワハラを受ける可能性があることを頭に入れておくと、いざというときにも対処しやすくなります。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

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企業がオワハラをしてしまう原因

企業がオワハラを行ってしまう背景には、人材獲得競争の激化があります。優秀な人材を確保し、内定辞退を防ぐために、オワハラ行為に及んでしまう企業も多いのです。

ここでは、企業がオワハラをしてしまう3つの原因をご紹介します。

優秀な学生を採用したいから

採用担当者は、企業の成長戦略を実現するため、高い潜在能力をもつ学生の獲得に力を入れています。そのため、優秀な学生がほかの企業に流れることを懸念した採用担当者が過剰な圧力をかけ、結果としてオワハラになってしまう場合があるようです。

特に、技術力や語学力などの即戦力となるスキルをもつ学生に対しては、ライバル企業への転向を恐れるあまり、強引な手段で引き止めようとする傾向があります。

内定辞退を防ぎたいから

内定辞退は企業にとって深刻な問題です。採用計画の見直しを迫られるだけでなく、代替人材の確保にも時間とコストがかかります。そのため、一度内定を出した学生については「何としても確保したい」という焦りから、過度な働きかけを行ってしまう企業もあるようです。

企業からの過度な働きかけを防ぐには、期限を守って内定辞退を行うことが大切です。「内定辞退はいつまでにするべき?内定を辞退する際の例文やマナーも紹介」の記事を参考に、適切な内定辞退を目指してみてください。

採用コストを削減したいから

採用コストを削減するためにオワハラを行ってしまう企業もあります。新卒採用には、説明会の開催や面接官の人件費、広告宣伝費など、多額のコストがかかるものです。採用活動を繰り返すと、予算を大幅に超過してしまう可能性があります。

このコスト増加を避けたい企業が、内定者に対して早期の意思確認を迫ったり、他社との併願を制限したりする行為に走ってしまうのです。

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オワハラのよくある事例

オワハラには、いくつかのパターンがあります。企業からの圧力は、直接的なものから間接的なものまで、さまざまな形で行われているのが現状です。内定辞退を拒否されることもあれば、ほかの企業の選考を邪魔される場合もあるでしょう。

ここでは、オワハラのよくある事例をご紹介します。オワハラかどうかの判断にお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。

内定辞退を拒否される

よくあるオワハラの事例の一つとして、就活生が内定辞退を申し出ても、企業側が受け入れを拒否するケースが報告されています。「一度出した内定は絶対に断らせない」という強硬な態度を示し、学生を精神的に追い込むような行為がみられるのです。

たとえば、「内定辞退は認められない」と宣言したり、「辞退するなら損害賠償を請求する」などと脅したりすることもオワハラ行為に該当します。特に、損害賠償をほのめかす行為は違法性が高く、学生の権利を著しく侵害する行為といえるでしょう。

また、職場見学や事前研修という名目で学生の時間を意図的に拘束し、「社員に良くしてもらったから」という理由で内定を断りにくくする手段をとる企業もあるようです。

内定拒否やしつこい引き止めにお困りの方は、「内定辞退の引き止めがしつこい!上手に対処するためのポイント」の記事を参考にしてみてください。

ほかの企業の内定辞退を迫られる

企業から他社の内定を辞退するよう強要されるのも、よくあるオワハラの一種です。企業から以下のような圧力をかけられている場合には、オワハラに該当するでしょう。

・「他社の選考がある場合は、内定を出せない」と言われる
・「今日中にすべての企業に辞退の連絡をとってほしい」と指示される
・「その場で承諾しないと、内々定を出せない」と決断を迫られる
・「就活を続けるのであれば、内定を取り消す」と脅される

なかには、「他社の内定を断る様子を確認させてほしい」と、その場で電話をかけさせられるケースもあります。このような強制は、就活生の適切な判断を妨げる重大なハラスメント行為です。

ほかの企業の選考を邪魔される

企業が学生の他社選考に対してさまざまな妨害行為を行うことも、オワハラ行為といえます。具体的には、「他社の面接日に重要な説明会を設定する」「内定式と他社の最終面接を同じ日に設定する」といった形で、間接的に選考活動を妨害されることがあるのです。

また、「当社の内定者が他社を受けているという情報を業界内で共有する」などと警告し、事実上の選考活動の制限を強いるケースも存在します。また、面接の期間や回数を増やして他社の選考を受けにくくし、就職活動の継続を阻止するという企業もあるようです。

上記のように、オワハラにはさまざまな種類があります。まずは、オワハラでよくある事例を把握することが、被害を防ぐための第一歩です。

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オワハラを受けたときの3つの対処法

オワハラを受けた場合は、一人で抱え込まないことが大切です。大学のキャリアセンターへ相談し、アドバイスやサポートを受けましょう。

以下では、オワハラを受けた際の具体的な対処法を3つご紹介します。これらの対処法を知っておくことで、不当な要求から自身を守ってください。

1.大学のキャリアセンターへ相談する

オワハラを受けた場合、まずは大学のキャリアセンターに相談することをおすすめします。キャリアセンターには、就職活動に関する豊富な知識と経験をもつ専門スタッフが在籍しているからです。また、多くの就活生の相談を受けてきた実績があるため、状況に応じた適切なアドバイスが期待できます。

大学によっても異なりますが、キャリアセンターでは以下のようなサポートを受けられるでしょう。

・法的な観点からのアドバイス
・企業への対応方法の指導
・必要に応じた企業への直接連絡
・心理的なケアとサポート

第三者に相談することで、一人で抱え込まずに適切な対処方法を見つけやすくなります。また、同様の経験をした先輩の対応事例なども参考にできるでしょう。状況が深刻化する前に、早めの相談を心掛けてください。

2.他社の内定辞退の指示に従わない

企業から他社の内定辞退を強要されても、それに従う必要は一切ありません。就職活動の自由は法律で保護されており、企業には内定辞退を強要する権利はないためです。このような要求は、明確な違法行為であることを認識しておきましょう。

他社の圧力に屈しないために、以下の対応方法を覚えておいてください。

・「検討させてください」と返事をし、その場での決断を避ける
・「就職活動の自由は法律で保護されている」と伝える
・会話は必ずメモを取り、記録として残す
・必要に応じて会話を録音する

特に、悪質なオワハラには毅然とした態度で対応することが重要です。言葉巧みな説得に惑わされないよう、自分の意思をもち続けることが大切です。
ただし、オワハラをしてきたからといって相手に失礼な態度をとるのではなく、誠意のある対応を心掛けましょう。

3.選考を邪魔されないようスケジュールを調整する

企業からの妨害を受けた場合には、戦略的なスケジュール管理が重要です。内定式や説明会などの日程調整には細心の注意を払いましょう。特に、他社の選考と重なりそうな予定については、早めの調整を心掛けてください。

オワハラに効果的なスケジュール調整のポイントは、以下のとおりです。

・重要な予定は事前に確保しておく
・日程の重複を避けるため、余裕をもった計画を立てる
・企業には必要最小限の情報のみを伝える
・他社の選考状況については、できるだけ開示を控える

また、スケジュールの調整が難しい場合は、正直に理由を説明し、代替案を提案することも検討しましょう。多くの企業は、誠実な対応であれば柔軟に対応してくれるはずです。無理なスケジュールを組まないよう、余裕をもった計画を意識しましょう。

以上の対処法を実践しても状況が改善されない場合は、労働局や弁護士などの専門機関への相談も視野に入れましょう。就職活動の自由を守るため、勇気をもって行動することが大切です。

「オワハラ被害に遭ったらどうしよう…」と就活前から不安を感じている方は、「こころを壊さない就職活動~「不安」といかに向き合うべきか」の記事をご一読ください。

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オワハラ被害に遭ったら覚えておきたいこと

企業からの不当な圧力に対して、毅然とした態度で対応するためには、まず自分にどのような権利があるのかを把握しておく必要があります。就活生には内定辞退や就活継続の自由があるので、認識を深めておきましょう。

以下では、オワハラ被害に遭ったら覚えておきたいことを2つご紹介します。

内定辞退は就活生の自由

内定辞退は、就活生がもつ当然の権利です。たとえ内定を承諾していたとしても、より良い条件の企業が見つかった場合や、自分の希望と合わないと感じた場合は、辞退する自由があります。

労働契約は相互の合意にもとづくものであり、強制的に締結させられるものではありません。「内定を承諾したにもかかわらず、直前で辞退する」といった、著しく不誠実な対応でない限り、内定辞退を理由に損害賠償を請求されることもないでしょう。

「損害賠償をされないか心配…」という方は、「内定式後の辞退は可能?トラブルにならない伝え方や例文を解説」の記事をご参照ください。

内定後の就活継続も自由

内定を獲得したあとも、就職活動を続けることは可能です。就活生には、より良い就職先を探す権利があります。企業からの圧力があっても、毅然とした態度を保ち、必要以上に就活状況を開示しなくても良いということを覚えておきましょう。

複数の内定をもつことは違法ではないため、最終的な進路を決めるまで、十分に比較検討する時間を確保できます。ただし、内定を承諾するまでの保留期間を定めるのは企業側のため、担当者への連絡や相談は欠かせません。

内定を獲得後も就活を進めたい方は、「内定の保留期間はどれくらい?伝える際のマナーや例文を解説」の記事を参考にしてみてください。

就活を進める際は、これらの権利を十分に理解し、自分の意思で進路を決定することが大切です。

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オワハラに悩まずに就活を進めたいあなたへ

オワハラは、就活生に心理的な負担を与える行為です。一人で抱え込まず、早めに信頼できる人に相談しましょう。就活生のもつ権利を知り、圧力に屈さず毅然とした態度を保つことが大切です。

このように適切に対処することで、オワハラが自分のキャリアに悪影響を与えるのを防ぐことはできますが、「できればオワハラに悩まずに就活を進めたい…」と考える就活生も多いでしょう。そんな方は、キャリアチケット就職エージェントへご相談ください。

キャリアチケット就職エージェントは、就活に悩みを抱える学生のサポートに特化した就職エージェントです。プロのキャリアアドバイザーが就活生一人ひとりに対応し、希望や適性にマッチする企業を厳選してご紹介します。企業の基本情報だけでなく、社風や雰囲気もお伝えできるので、オワハラが心配な方も安心できるでしょう。スケジュール管理や企業とのやり取りをサポートしているのも、オワハラを防ぎやすいポイントです。

ほかにも、自己分析や志望動機の掘り下げ方、ポイントを押さえた書類の書き方、企業別に行う面接対策など、一人では大変な就職活動を効率的に支援します。すべてのサービスを無料で受けられるので、まずはお気軽にキャリアチケット就職エージェントへお問い合わせください。

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オワハラに関するよくある質問

ここでは、オワハラに関する疑問にQ&A形式でお答えします。オワハラについて気になる就活生の方は、ぜひチェックしてみてください。

Q.オワハラとは何の略ですか?

A.オワハラとは「就活終われハラスメント」の略称です。企業が内定者に対して、他社への就職活動を終了するよう圧力をかけることを指します。就職活動の自由を侵害する違法行為であり、2015年ごろから社会問題として注目されるようになりました。

Q.オワハラの例を知りたいです

A.よくあるオワハラの例として、「内定を出したのだから他社の選考を受けるのはやめてほしい」「内定承諾書を早急に提出するように」と強要されるケースが挙げられます。また、「他社の内定を辞退しないと、うちの内定を取り消す」という脅迫的な発言や、必要以上に就活状況を聞き出そうとする行為もオワハラに該当するでしょう。内定式や研修の日程を他社の選考日と重ねて設定し、事実上の妨害を行うといった巧妙な手口もあります。

Q.オワハラに対する答え方は?嘘を言っても良い?

A.悪質なオワハラに対しては、毅然とした態度で対応することが重要です。「就職活動の自由は法律で保護されている権利です」と明確に伝えましょう。

企業との関係性を考慮すると、柔軟な対応が必要になることもあります。たとえば、他社の選考状況について「まだ結果が出ていません」「検討中です」といった曖昧な返答が有効な場合も。ただし、積極的な虚偽の申告は避けましょう。

就活で嘘をつくリスクについては「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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