就活生が働きたくない心理を持つのはなぜ?不安の解消方法を解説

このページのまとめ

  • 働きたくない心理を抱えている就活生は、まず自分の気持ちと向き合うのが大事
  • 働きたくない心理のまま就活を進めると、失敗してしまう可能性が高まる
  • 働きたくない心理から抜け出すには、目標を決めてとにかく行動してみることが大切

就活生が働きたくない心理を持つのはなぜ?不安の解消方法を解説のイメージ

就活を控えて、働きたくない心理を抱えている人もいるでしょう。「就活が嫌だ」「仕事が不安」などと考えてしまうのは、よくある話です。働きたくない心理を解消するには、自分の気持ちと向き合うのが大事。「なぜ働きたくないのか?」を考えてみましょう。

この記事では、就活生の働きたくない心理について解説しています。解消方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

働きたくない気持ちの解消法を相談したい

   
目 次

まずは働きたくない心理と向き合うのが大事

「働きたくない」「就活が嫌だ」などと思ってしまう場合は、まずは働きたくない心理と向き合ってみましょう。なぜ「働きたくないのか?」を考えてみるのが大切です。

働きたくないと思いながら就活を続けても、モチベーションは上がらないもの。適当に就活を行い、企業選びに失敗してしまうかもしれません。

働きたくないと思うのは普通のこと

「働きたくない」「就活をしたくない」などと思うのは普通のことです。仕事をしなくてもお金があり、生活できるのなら働きたくないと思う人の方が多いでしょう。

しかし、実際には働かなければ、生活はできません。多くの人は働かないといけないと考えながら、働きたくないと思っています。「仕事が嫌だ」「就活が嫌だ」などと思うのはダメなことではないので、気持ちを落とさなくても大丈夫です。

働きたくない理由を明確にするのが大事

働きたくないと思う場合は、働きたくない理由を明確にしておきましょう。理由がわからないと、モヤモヤした気持ちを抱えたまま就活を行うことになります。

働きたくない心理がわかれば、考え方を変えたり、周囲に相談したりすることで対策や解決につながります。

無理やり就活を続けても、パフォーマンスは上がらず、就活失敗につながる可能性も高まります。漠然と「働きたくない」と思っている場合は、「就活がつらい・やめたい時の対処法|失敗や不安を乗り越えて成功に導くコツ」も参考にしてください。

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学生が働きたくないと感じてしまう心理

学生が働きたくないと感じる理由に多いのが「働くのが不安」「やりたいことがない」などの理由です。ここでは、学生が働きたくないと感じてしまう理由を紹介するので、自分にあてはまるかどうか考えてみましょう。

働くことに不安があるから

働くことに対して、不安を持っている学生も多いでしょう。アルバイトを経験したことがない学生は、そもそも「仕事」で何をするのかが不安になります。また、アルバイトを経験したからこそ、社会人になる大変さを理解している学生もいるでしょう。

環境が変わることに対して、不安に感じるのは当然のことです。「働くこと」だけではなく、具体的にどのような部分に不安を感じているかがわかると、悩みの解消につながるでしょう。

学生時代が楽しいから

学生が楽しく、「社会人になりたくない」と考える人もいます。社会人は毎日が仕事であり、責任感もあって大変というイメージがあるからでしょう。

しかし、社会人や正社員になると全く自分の時間が取れなくなるわけではありません。人によっては「学生時代よりも収入や知識が増えて選択肢が広がった」「学生時代にできなかった経験ができている」など、充実した日々を送ることも。

「学生はラク、楽しい」「社会人はつらい、きつい」という一方的なイメージを抱いてしまうと、働きたくない心理が大きくなってしまいます。

就活が面倒だから

就活が面倒で、働きたくないと思う学生もいるでしょう。たしかに数ヶ月、人によっては1年以上かけて、就職先を探すのは大変です。

就活は簡単に終わるものではなく、内定よりも不採用の方が多くなります。就活を始めてから、内定をもらう大変さを実感した学生も多いでしょう。

説明会や面接への参加だけではなく、企業研究を行ったり、エントリーシートや履歴書を作成したりとやることが多いのも大変です。就活を面倒に感じ、働きたくないと思ってしまうのもよくある話です。

やりたいことがないから

やりたいことが明確でないと、働きたくないと思ってしまいます。目標がなく、仕事に対するイメージも思い浮かばないからです。

「△△したい!」と思う気持ちがなくては、何事も面倒くさくなってしまうもの。自分が何をしたいか考えるのは、働くために大切な考えです。

人と関わりたくないから

仕事を通して、人と関わるのが嫌だと感じる人もいるでしょう。仕事を始めると、職場の人間関係やお客さま対応など人と接する機会が多くなります。

新しい人との関係性を築くのは、気を使うことも多く大変です。人間関係が難しい、大変だと感じている方は、仕事をしたくないと思いがちになります。

責任やプレッシャーを負いたくないから

仕事で発生する責任やプレッシャーが嫌だと感じる人もいるでしょう。社会人はアルバイトよりも責任が重く、任される仕事も大変になります。

学生時代は、そもそもアルバイトをする必要がなかったり、アルバイトだから責任感を持っていなかったりする人も多いはず。しかし、社会人になれば、仕事に責任感がついてきます。

なれない仕事に加えて、責任やプレッシャーを負うのは大変です。責任に押しつぶされる自分が見えて、働きたくないと感じることもあるでしょう。

働きたくない理由については、「就職したくない理由とは?|就活以外の選択肢とメリット・デメリットも解説」の記事でも紹介しています。人それぞれ働きたくない理由はあるので、まずは自分がなぜ働きたくないのかについて考えてみてください。

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働きたくない心理のまま就活を行う4つのリスク

働きたくない心理を抱えたまま就活を行うと、「冷静な判断ができない」「就活が終わらない」などの事態を引き起こすかもしれません。ここでは、働きたくない状態のまま就活を行うリスクについて解説します。

1.冷静な判断ができなくなる

働きたくない心理が強いと、どの企業を見ても「働きたくない」と思ってしまい就職に対して現実的に考えられなくなることに。

働きたくない状態は、そもそも就活へのモチベーションが下がっています。いい企業があったとしても、冷静に考えられず、投げやりになって見逃してしまうこともあるでしょう。

また、内定がもらえずに就活の期間が伸びてくると、焦りが増してさらに冷静な判断ができなくなります。「内定を早くもらえる企業はどこか」を基準に就活を行い、就活失敗につながってしまうでしょう。

2.自分に合う企業がわからなくなる

働きたくない心理のまま就活を行うと、どの企業が自分に合うのか考えられなくなります。「△△の企業で働きたい」よりも「働きたくない」が前に出てきてしまい、自分に合う企業が見つからないからです。

就活に前向きであれば、「商社業界で働きたい!」「英語を使った仕事がしたい!」などのように、自分がやりたいことを基準に考えられます。しかし、働きたくない心理が優先されると、「楽な仕事がいい」「就活を早く終わらせたい」のように、後ろ向きな気持ちで就活を行ってしまうでしょう。

自分の考えや強み、適性などを無視して就活を行うと、自分に合う企業が見つかりません。ミスマッチが起こり、就活に失敗してしまう可能性もあるので気を付けた方がいいでしょう。

3.就活へのモチベーションが上がらない

就活のモチベーションが下がってしまう点も、働きたくない心理の影響です。「働きたくない」が先にきてしまうと、就活と向き合う気が起きません。企業研究もエントリーシート作成も、「面倒くさい」と思ってしまい、やる気が起きず、ダラダラと時間だけが経つことに。

モチベーションが上がらないまま就活を行っても、パフォーマンスは上がりません。書類選考でも面接でも力を発揮できずに、評価されないケースも多くなります。

4.時間をかけても就活が終わらない

働きたくないと考えたまま就活を行っても、なかなか就活が終わりません。就活に取り組む意欲が低く、選考でも「仕事に対して意欲を感じられない」「志望動機に信憑性がない」「志望度が低そう」といった評価につながるからです。

まず、企業選びに力を入れていないと、自分に合う企業が見つかりません。自分の強みや適性とのミスマッチが多く、採用担当者にも評価されないでしょう。また、選考に参加しても、アピールできないのも問題です。企業に評価される志望動機や自己PRができず、なかなか選考に突破できません。

加えて、内定がもらえない時期が続けば、さらにモチベーションが下がり、就活に対して向き合う時間が減る就活生もいます。やる気がどんどんと落ちていき、就活が終わらない点もリスクになるでしょう。

就活に失敗してしまう理由については、「就活失敗の原因を解説!適切な対策で成功に導くコツ」の記事も合わせても参考にしてください。

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働きたくない心理から抜け出す方法

働きたくない心理から抜け出すには、目標を決めたり、周囲に相談したりと、まずは行動するのが大切です。ここでは、働く気持ちと向き合うためにできることを7つ紹介します。

やりたいことや目標を決める

まずは自分のやりたいことや、目標を明確にしましょう。やりたいことが見つかれば、就活でどのように動けばいいかがわかるようになります。

たとえば、「提案営業をしたい」「いずれは商品企画部に配属されたい」など目標が明確であれば、業界や企業選びが楽になります。また、「年収△△万円を目指す」「東京で働く」のように、目標を決めて企業を選ぶのもいいでしょう。

やりたいことや目標が決まれば、選択肢を見つけやすくなります。まずは自分がどうしたいのか、考える時間を作りましょう。自分のやりたいことを探すには、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事がおすすめです。自分なりの軸を探してみてください。

友達と協力して就活をする

一人で就活を行うのではなく、周囲と協力するのもおすすめです。周りの友人のなかにも、「働きたくない」と思っている人はいるはず。ときには働きたくないとお互いに愚痴を言いながら、就活と向き合うのもいいでしょう。

自分だけで就活を行うよりも、仲間がいるとモチベーションが上がります。就活では仲間の存在が助けになることも多いです。情報収集や相談含めて、友達と協力して就活に取り組んでみましょう。

とにかく行動する

働きたくないと悩み続けるのではなく、とにかく動き出しましょう。行動してから、やる気が出ることもあるからです。

たとえば、「1社にエントリーしてみる」「自己PRを1行だけでいいから書いてみる」など小さなことから始めます。少しでも取り組んでみると、自然に「もう少し頑張ってみよう」と思いやすくなります。

一度就活から離れる

就活が嫌だと感じるのであれば、一旦就活から離れる方法もあります。リフレッシュしてから、就活と向き合ってみましょう。「働きたくない」気持ちでいっぱいになると、ストレスがたまり、悩みや不安も増えます。心が不安定なまま就活を行ってもうまくいかず、失敗してさらに落ち込むかもしれません。

どうしても就活と向き合えないのであれば、あえて離れてみるのも選択肢の一つです。旅行や好きなアーティストのライブに行く、日帰り温泉でリフレッシュするなど、就活の状況や時期に合わせて試してみましょう。気持ちを切り替えて、また就活を始めてみてください。

就活でしんどくなってしまった場合の対処法は、「就活に疲れたときの対処法8選!疲れないための就活への向き合い方も解説」の記事で解説しています。無理はせず、休むことも大切にしてください。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加し、企業や仕事について学ぶのもおすすめです。働くことに対するイメージができれば、働きたくない気持ちが解消されるかもしれません。

インターンシップに参加すれば、「どのような仕事なのか」「どのような雰囲気なのか」などのように、働くイメージがつきます。仕事に対する漠然とした不安を抱えていた場合、解消につながるでしょう。

インターンシップには説明だけを聞くものもあれば、実際に業務を体験できるものもあります。自分の悩みや不安に応じて、参加するプログラムを選んでみてください。インターンシップについては、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」の記事で詳しく解説しています。

友人や家族に相談する

悩みや不安は、友人や家族に相談するのもおすすめです。自分一人で抱え込まず、正直に話してみましょう。一人だけで考えていると、考えが偏り、視野も狭くなります。客観的なアドバイスをもらい、新しい考えを取り入れるのも大切です。

何より、自分の気持ちを話すだけで心が楽になる場合もあります。「働きたくない」とは言いにくいかもしれませんが、正直に話してみるのもおすすめです。

就活エージェントに相談する

就活エージェントに相談し、就活の悩みを解消しましょう。不安な気持ちはもちろん、内定獲得に向けた具体的なアドバイスももらえます。

「働きたくない」と思う気持ちは人それぞれです。しかし、就活のプロである就活エージェントであれば、一人ひとりの悩みに対して寄り添い、解決まで親身になってサポートしてもらえます。また、「友人や家族には相談しにくい…」と思うこともあるでしょう。就活エージェントだからこそ話せる内容もあるので、ぜひ相談してみてください。

キャリアチケットでも、就活に対するアドバイスや相談を受け付けています。内定獲得に向けて、自己分析や面接対策などのサポートも行うので、ぜひ相談してください。

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どうしても働きたくない学生がとれる選択肢

じっくりと考えた結果、「どうしても働きたくない」と思うこともあるでしょう。その場合、「休学」「就職留年」「進学」などの選択肢があります。ここでは、働きたくない場合の選択肢を紹介するので、チェックしてみてください。

休学する

休学を行い、就活までの時間を延ばすこともできます。時間に余裕を作り、働くことについてじっくりと考えてみるのもいいでしょう。

4年制大学であれば、最長で4年間休学できます。自分の気持ちと向き合う時間も大切なので、うまく活用してください。

就職留年する

就職留年を行い、次年度に就活を行う選択肢もあります。1年延びることで、就活に対して余裕を持てる人もいるでしょう。

就職留年を行えば、準備期間も増え、ほかの就活生よりも準備した状態で就活に臨めます。ただし、「なぜ留年したのか」は聞かれやすいポイントなので、留年理由については答えられるようにしておきましょう。

就職留年については、「就職留年という選択肢…就活にはどう響く?」の記事も参考にしてください。

進学する

大学院や専門学校などに進学する選択肢もあります。卒業までの期間、働くことについて考えられるでしょう。また、専門的な知識を学ぶことで、就活にプラスになる場合もあります。自分の方向性を決めるきっかけにもなるので、学びたい内容があれば進学もおすすめです。

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会社員として働きたくない学生がとれる選択肢

働きたくないと考える場合、「会社員が嫌だ」と思っている人もいるでしょう。会社員が嫌で働きたくない場合、「フリーター」「フリーランス」「起業家」など、正社員以外の選択肢もあります。

ここでは、会社員として働きたくない場合にとれる選択肢を紹介するので、チェックしてみてください。

フリーターになる

正社員ではなく、フリーターとして仕事を行う選択肢もあります。学生アルバイトの延長となるため、シフトや転職に社会人ほどの厳しさはありません。

ただし、収入や社会的な信用は考慮しなければなりません。「一生フリーターのままで大丈夫なのか?」は考えなければならないでしょう。

フリーランスになる

フリーランスになれば、組織に属さなくても仕事ができます。働く曜日や時間を自由にしやすい点もポイントです。

ただし、フリーランスには稼げる能力やスキルがあることが前提です。また、自分で仕事を取るための営業活動や、取引先との対応など社会人としての力も求められます。働きやすさや自由さはありますが、稼ぐことは大変ではないので注意してください。

起業する

自分で会社を作り、ビジネスを行う選択肢もあります。自分で好きな仕事を選び、自由に働ける点はメリットでしょう。

ただし、起業しても成功するとは限りません。ときには失敗し、仕事がなくなるケースもあるでしょう。フリーランス同様、社会人経験なく起業するのは大変です。大学時代から進めているビジネスがあるなど、土台があると安心でしょう。

起業を考えている学生は、「起業したい大学生が押さえるべきポイントは?」の記事を参考にしてください。

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働きたくない心理に悩んでいるあなたへ

「働きたくない」「就活をしたくない」と感じている就活生もいるでしょう。学生から社会人になる不安、仕事をする不安を抱えてしまうのも当然です。

働きたくないと感じたら、まずは「なぜ働きたくないのか」を考えてみましょう。自分の気持ちと向き合い、整理するのが大切です。

漠然とした不安がある場合は、就活エージェントへの相談もおすすめです。就活のプロに話すことで、まずは気持ちを落ち着けましょう。

キャリアチケットでも、就活生の働きたくない心理をサポートしています。面接対策や自己分析のサポートなど、就活に向けた具体的な行動も支援しているので、悩んだ際はぜひ相談してください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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