このページのまとめ
- 内々定は採用の意思を伝える口約束で、内定と違い法的拘束力がない
- 企業が内々定を出すメリットは、主に優秀な人材の確保と内定解禁日を守るためである
- 内々定を承諾後に、他の企業への内定を決めた場合には誠意をもって辞退を伝える

「内々定とは?」「内定と何が違うの?」といった疑問を持っている方もいるでしょう。内々定とは、企業が学生へ採用の意思を伝えるものです。内々定には法的拘束力がないため、承諾後に辞退も可能ですが、誠意をもった対応が大切です。
本記事では、内々定の定義や内定との違い、内々定が取り消しになるケースについて解説します。就活中の方は、ぜひご一読ください。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
内々定とは?内定との違いについて解説
「内々定」とは、企業から学生へ内定の意思があることを伝えることです。あくまでも「内定=採用する意思がある」と伝えるだけで、法的効力はありません。
ここでは、内々定と内定の違いや内々定が採用とは限らない理由について解説します。
内々定と内定の違い
内々定と内定の違いは、法的拘束力の有無と通知の時期です。内々定は、企業と学生の間で「将来的に内定を出す」という口頭での約束の段階であり、法的な拘束力は基本的にありません。
一方、内定は、企業が内定通知書を交付し、学生がそれを受諾した時点で労働契約が成立します。学生が内定を承諾した時点で、企業は内定を取り消すことが難しくなり、解雇と同様に相応の理由が必要になります。
内々定=採用とは限らない
内々定は、採用選考を経て企業が学生に「採用したい」という意思を伝えるものですが、内定になるとは限りません。
内閣官房の「2026年(令和8)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」では、正式な内定日を原則、卒業・修了年度の10月1日としています。
そのため、企業は内定解禁日までの間、優秀な学生を他社に取られないよう、内々定という形でつなぎ止めます。この内々定は、法的な拘束力を持たない「口約束」の段階であり、内定通知書を締結する前に内々定を取り消されるリスクがゼロではありません。
多くの場合、内々定は内定に移行しますが、万が一に備え、安易に就職活動を終了せず、慎重に状況を見極める姿勢が大切です。内々定が取り消されるケースについては、後ほど詳しく解説します。
なお、内定を得るための準備について知りたい方は、「就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」をご覧ください。
公務員における内々定
公務員試験において「内々定」とは、最終合格後、採用面接などを経て、正式な採用候補者として内々に決定した状態を指します。ただし、複数の省庁から内々定を得た場合は、最終的に応諾できるのは一か所のみで、他の省庁には速やかに辞退を伝える必要があります。
これは、他の採用希望者への影響や事務手続き上の支障を防ぐためです。
参照元
内閣官房
2026年(令和8)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
内々定から内定になる期間
内々定を受けてから正式な内定通知を受け取るまでは、数カ月程度の期間があるのが一般的。内々定から内定通知を受け取るまでに数か月程度の期間がある理由は、先述したとおり、内定解禁日が原則10月1日とされているからです。
この期間は、学生にとっては残りの学生生活を充実させつつ、入社に向けて準備をする時間となります。「まだ第一志望の企業の選考が残っている」「内々定を得た企業に就職して良いか悩む」といった理由から、就活を継続させる方もいるでしょう。
また、企業側は、この期間を通じて、内々定者に状況の確認や情報提供を行うのが一般的です。内々定を承諾して良いか、情報をもとに精査するのがおすすめです。
就活スタートから内定獲得までの流れについて知りたい方は、「就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」をご参照ください。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
企業が内々定を出すメリット
先述でもお伝えしたとおり、企業が内々定を出すメリットは、主に優秀な人材の確実な確保と就活ルールの順守です。正式な内定解禁日を待たずに内々定というかたちで早めに意思を確認し、関係を構築することで、他社に優秀な人材が流出するリスクを軽減し、競争の激しい採用市場において優位性を保つことができます。
また、先述したとおり、内閣官房による新卒採用においての正式な内定を出す時期として原則10月1日としたルールが存在します。このルールに抵触しないよう、正式な内定解禁日までは「内々定」という形で採用の意思を伝え、学生の自由な就職活動を妨げないように配慮しています。
就活ルールについて知りたい方は、「就活ルールの現状は?25卒の状況やこれまでとの変更点について解説」をご参照ください。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
内々定後は就活をやめる?連絡を受けたあとの行動について解説
内々定を得た後、そのまま就職活動を終了するか、納得がいくまで続けるかは人それぞれです。後悔のない選択をするために、内々定承諾後の行動について確認しておきましょう。
就活を終える
第一志望の企業から内々定を得た場合や、提示された条件や社風に十分納得している場合は、就職活動を終了します。この際、速やかに承諾の意思を伝えると同時に、選考進行中の他社へ辞退の連絡を入れるのがマナーです。
就活を終えた後は、残りの学生生活を有意義に過ごすだけでなく、入社に向けた準備に時間を充てることで、社会人生活をスムーズにスタートさせることができます。
就活を続ける
「他にも気になる企業がある」「まだ自分の可能性を試したい」と感じる場合、内々定を持ったまま就活を継続することも可能です。一度内々定を承諾した後に辞退することは法的に可能ですが、企業側は採用計画を立てて準備を進めているため、安易な承諾と辞退の繰り返しは避けなければなりません。
「納得のいく一社」を見つけるための継続であれば、後悔しないよう最後まで全力を尽くしましょう。
悩む場合は内々定の保留を申し出る
内々定を得たものの、他社の選考状況や自分自身のキャリア観との間で決断に迷いがある場合は、正直に「検討する時間をいただきたい」という旨を相談してみましょう。多くの企業では、1週間から長くても2週間程度の猶予であれば、保留を認めてもらえるのが一般的です。
保留を申し出る際は、単に「待ってほしい」と伝えるのではなく、具体的な「回答期限」を提示した上で、何に悩んでいるのかを誠実に話すことが大切です。例えば「他社の選考結果を確認してから決断したい」「家族と最終的な相談をしたい」など、現在の状況を正直に伝えましょう。
不誠実な先延ばしは企業との信頼関係を損ねる原因となります。いただいた猶予期間を自分自身の優先順位を整理するための貴重な時間と捉え、期限内に納得のいく決断を下せるよう努めましょう。
内定承諾後の就活について知りたい方は、「内定承諾書を提出した後でも就活は続けられる?後悔しない判断方法を解説」をご一読ください。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
内々定が取り消しになるケース
内々定が取り消される理由として、応募者側の要因と企業側の要因に分けられます。ここでは、内々定が取り消しになるケースについて、応募者側の要因と企業側の要因それぞれを解説します。
応募者側の要因
まずは、内々定が取り消しになるケースとして、応募者側の要因について解説します。
提出情報に虚偽や不正が判明した場合
履歴書やエントリーシートに虚偽の情報を記載していたことが後から判明すると、内々定は取り消されます。学歴や職務経歴、資格など、経歴に関する詐称は特に重大な不正行為と見なされます。
選考の過程で使用した提出書類の内容は、事実に基づいて正確でなければなりません。
卒業までに学業成績や能力が大幅に低下した場合
内々定は卒業を前提としており、卒業要件を満たせないほど学業成績が著しく悪化すれば、取り消しの対象となります。
また、業務を遂行できないような病気やケガの場合も該当します。
ただし、あらかじめ応募者の健康状態について知っていた場合などには、取り消しが認められないこともあります。
素行不良が判明した場合
選考中に不正行為があった場合や、面接官に対して社会人として不適切な言動を取っていたことが後から明らかになると、取り消しになることがあります。他の応募者への嫌がらせや、選考情報を外部に漏洩するなどの行為も不適切と見なされます。
企業側の要因
次に、内々定が取り消しになるケースとして、企業側の要因について解説します。
企業側の経営状況が著しく悪化した場合
内定通知を出した後で、企業が予期せぬ経営危機に陥り、事業の継続が困難となった場合に取り消しとなることがあります。企業側の要因により、内々定が取り消しになった場合、学生側からできることはないので、受け入れるしかないでしょう。
採用を予定していた部署が消滅した場合
大規模な組織再編や事業撤退などにより、内々定者が配属される予定だった部門や職種そのものが、入社までに消滅することがあります。この場合も、経営状況の悪化と同様に、やむを得ない事由として取り消しが検討されます。
内々定の取り消しの理由について知りたい方は、「内々定の取り消しが不安?主な理由とリスクを抑える方法を解説」を参考にしてください。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
内々定、内定獲得に自信がないというあなたへ
内々定とは、優秀な人材の確保や10月1日の内定解禁日を守るために、企業が学生へ内定通知の前に、採用の意思を示すことです。しかし、内々定には拘束力がないため、他の企業への入社を決めた場合、学生側からの辞退が可能です。
また、稀に企業側から内々定が取り消しになる場合もあるため、注意が必要です。
「内々定をもらえるか不安…」という方は、就活エージェントの活用がおすすめです。キャリアチケット就職エージェントでは、マンツーマンであなたの就活をサポートします。職種や業種だけでなく、あなたの価値観にあった企業の紹介も可能です。キャリアチケット就職エージェントと一緒に、内定獲得を目指しましょう。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
内々定について知りたい方向けのQ&A
内々定について知りたい方からのよくある質問をまとめました。
Q.内々定をとりあえず承諾しても問題ないですか?
A.内々定を承諾したからといって、法的な拘束力はすぐに発生するわけではありません。多くの企業が、後から辞退することも許容しているのが現状です。
しかし、企業側はあなたが入社するものとして準備を進めます。そのため、安易な承諾は避けるべきであり、辞退する可能性がある場合は早めに連絡を入れましょう。
Q.内々定が取り消しになる確率はどれくらいですか?
A.明確な数字は出ていないものの、企業から内々定が一方的に取り消されるケースは稀でしょう。その理由として、内々定の取り消しは企業の社会的信用やイメージの低下に直結するリスクを伴うためです。企業側は社会的信用を極めて重視していることから、安易な取り消しは避ける傾向にあります。
本記事で解説した「内々定が取り消しになるケース」などにご自身が当てはまらない限り、内々定が取り消される確率は低いと考えてよいでしょう。
スマホから約1分で登録完了!就活の疑問をプロに相談する
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら