内々定とは?内定との違いや取り消しになるケースを解説

このページのまとめ

  • 内々定とは、企業が最終選考を通過した学生に対し内定の意思があると伝えること
  • 内々定の段階ではまだ採用の意思を伝える口約束のため、内定と違い法的拘束力がない
  • 提出情報の虚偽や素行不良などが発覚した場合、内々定が取り消されるケースがある

内々定とは?内定との違いや取り消しになるケースを解説のイメージ

「内々定とは?」「内定と何が違うの?」といった疑問をもっている就活生の方もいるでしょう。内々定とは、企業が学生へ採用の意思を伝えるものです。内々定には法的拘束力がなく、経歴詐称や素行不良などの問題が発覚した場合は、内々定が取り消される可能性もあります。

この記事では、内々定の定義や内定との違い、内々定が取り消しになるケースについて解説します。就活中の方は、ぜひご一読ください。

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目 次

内々定とは企業が学生に内定の意思があると伝えること

内々定とは、企業から学生へ内定の意思があることを伝えることです。あくまで「採用したいと考えている」と伝えるだけなので、内々定の時点では必ず入社を約束させるような法的効力はありません。

内閣官房の「2026年(令和8)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」によると、正式な内定を出せるのは大学4年生の10月1日以降と決められています。そのため、それより前に採用の意思を伝える便宜上の言葉として、内々定という言葉が使われているのです。先述のとおり法的効力はないものの、実質的には企業からの採用通知と同義であるといっても良いでしょう。

内定を得るための準備について知りたい方は、「就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」をご覧ください。

参照元
内閣官房
2026年(令和8)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請

内定とは法的拘束力のある正式な入社の約束のこと

内定とは、企業と学生の間で法的拘束力をもった正式な入社の約束のことです。一般的には大学4年生の10月1日以降に内定通知書が交付され、学生が承諾書を提出することで「始期付解約権留保付労働契約」という契約が成立します。口約束の状態である内々定とは異なり、内定は法律によって守られているのが大きな特徴です。

企業の業績悪化や学生側の犯罪行為といった客観的かつ合理的な理由がない限り、企業側から一方的に内定を取り消すことはできません。

内々定と内定の違い

内々定と内定の違いは、法的拘束力の有無と内定を取り消されるリスクの高さ、通知の時期です。先述のとおり、内々定は企業と学生の間で「将来的に内定を出す」という口頭での約束の段階となります。そのため、企業・学生双方に「採用(入社)しなければならない」という法的拘束力はありません。また、内々定は正式な内定通知が出る10月1日よりも前に通知されます。

一方、内定は10月1日以降に企業が内定通知書を交付し、学生がそれを受諾した時点で労働契約が成立します。そのため、内定に比べると企業側の都合で取り消されるリスクが理論上は存在することになります。

学生が内定を承諾した時点で、企業は内定を取り消すことが難しくなり、解雇と同様に相応の理由が必要になります。

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内々定が出たらどうする?3つの選択肢

内々定を得たあと、そのまま就活を終了するか、納得がいくまで続けるかは人それぞれです。後悔のない選択をするために、内々定承諾後の行動について確認しておきましょう。

1.内々定を承諾して就活を終える

第一志望の企業から内々定を得た場合や、提示された条件や社風に十分納得している場合は、就活を終了します。その際は速やかに承諾の意思を伝えると同時に、選考進行中の他社へ辞退の連絡を入れるのがマナーです。

就活を終えたあとは、残りの学生生活を有意義に過ごすだけでなく、入社に向けた準備に時間を充てることで、社会人生活をスムーズにスタートさせられます。

本当に就活を終えるかどうか迷ったときは、一般的な就活全体のスケジュールと現在の自分の状況・時期などと比較して考えるのもおすすめです。就活の基本スケジュールは「就活とは?基本的な流れやスケジュールとあわせて成功のポイントを解説」の記事でご紹介しているので、ぜひご参照ください。

内々定承諾後に辞退することも可能

他社の選考がまだ残っており、選考結果が出たあとで気持ちが変わってしまった場合は、内々定承諾の返事をしたあとであっても辞退することは可能です。

ただし、まだ内々定の状態であっても、企業側は承諾した学生が入社するものとして準備を進めています。企業に迷惑をかけてしまうことには変わりないため、内々定承諾後の辞退はどうしてもという場合の手段として認識しておきましょう。

2.内々定の保留を申し出て就活を続ける

内々定を得たものの、他社の選考状況や自分自身のキャリア観との間で決断に迷いがある場合は、正直に「検討する時間をいただきたい」という旨を相談してみましょう。多くの企業では、1週間から10日程度の猶予であれば、保留を認めてもらえるのが一般的です。

保留を申し出る際は、ただ「待ってほしい」と伝えるのではなく、具体的な回答期限を提示したうえで、何に悩んでいるのかを誠実に話すことが大切です。たとえば、「他社の選考結果を確認してから決断したい」「家族と最終的な相談をしたい」など、現在の状況を正直に伝えましょう。

不誠実な先延ばしは企業との信頼関係を損ねる原因となります。もらった猶予期間を自分自身の優先順位を整理するための貴重な時間と捉え、期限内に納得のいく決断を下せるよう努めましょう。

3.内々定を辞退して就活を続ける

内々定をもらった企業が自分の希望条件と合わなかった場合や、より志望度の高い企業がある場合は、内々定を辞退して就活を続けることになります。「せっかく内々定をくれたのに断るのは気まずい…」と思うかもしれませんが、入社する意思がないのに返事を長引かせるほうが企業にとって迷惑になってしまうので、速やかに連絡を入れましょう。

辞退を決断した時点ですぐに電話をかけ、誠意をもって感謝の気持ちとお詫びを伝えれば、担当者も候補者の決断を尊重して円満に手続きを終えられるでしょう。

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「内定承諾後」の辞退は避けるのが基本

内々定承諾後の辞退も避けるのがマナーですが、10月1日以降に内定を承諾したあとの辞退は、さらに避けなければなりません。正式な内定通知書を受け取り、内定承諾書に署名捺印をして提出したあとの辞退は、内々定の段階での辞退とは重みが異なります。

先述のとおり、内定を承諾した時点で企業と学生の間では法的な労働契約が成立している状態です。法律上辞退そのものは不可能ではありませんが、企業に大きな損害を与えたり大学の後輩の就活にも悪影響を及ぼしたりする可能性が非常に高いため、入社するかどうかの決断は承諾前に済ませておきましょう。

内定承諾後の就活について知りたい方は、「内定承諾書を提出した後でも就活は続けられる?後悔しない判断方法を解説」をご一読ください。

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内々定が取り消しになる6つのケースに注意

内々定が取り消しになる6つのケースに注意のイメージ

内々定は実質的な合格通知とはいえ、法的な労働契約が成立していないため、正式な内定に比べると取り消されるリスクが少なからず存在します。企業側が何の理由もなく一方的に取り消すことは滅多にありませんが、学生側に重大な過失があったり企業の存続に関わるような不測の事態が発生したりした場合には、内々定が白紙に戻されることも。

ここでは内々定が取り消しになるケースを6つご紹介するので、せっかく掴んだチャンスを自らの手で手放すことのないよう確認しておきましょう。

1.提出情報に虚偽や不正が判明した

履歴書やエントリーシートに記載した学歴、取得資格などに重大な嘘が含まれていたことが発覚した場合、内々定が取り消される可能性は非常に高くなります。

面接で自分を良く見せようと存在しない経歴を語ったり、他人の実績を自分のものとして偽ったりするのは、企業との信頼関係を破壊する行為です。入社後に必要な資格を偽っていた場合などは業務に直結する深刻な問題となるため、選考ではありのままの事実を誠実に申告することがルールとなります。

2.卒業までに学業成績や能力が大幅に低下した

内々定をもらっていても、必要な単位を落として留年が確定してしまった場合、卒業という入社条件を満たせなくなるため内々定は取り消しとなります。

また、語学力や特定の専門知識を必須とする職種において、入社までに定められた基準や資格を取得できなかった場合も、内々定が白紙になるケースがあるため注意が必要です。

3.素行不良や犯罪行為が判明した

内々定の期間中に素行不良や犯罪行為に関与した場合も、内々定を取り消される可能性が高くなります。企業は自社の社会的信用を守る責任があり、コンプライアンス意識の欠如した人物を迎え入れることはできないと考えるためです。

近年では、SNS上での差別的な発言や炎上行為、モラルに反する不適切な動画の投稿などが企業に見つかり、社会的常識に欠けると判断されて内々定を取り消されるケースも増加傾向にあります。実生活においてはもちろん、インターネット上での言動にも注意が必要です。

4.企業側の経営状況が著しく悪化した

学生側に一切の落ち度がなくても、企業側の業績が急激に悪化し、想定外の経営危機に陥った場合は内々定が取り消されることがあります。会社そのものの存続が危ぶまれるような事態になれば、新入社員を雇い入れる金銭的余裕や育成する余裕はなくなってしまうためです。

企業側にとっても苦渋の決断ではありますが、学生側からできることはないに等しいため、理不尽と感じても受け入れるしかないのが実情です。

5.採用を予定していた部署が消滅した

特定の専門職や、新規事業を立ち上げる前提で採用された人材の場合、経営方針の転換や事業の撤退によってその配属先となる部署自体が消滅してしまうことがあります。

ほかの部署で受け入れる余裕があれば配置転換で済むこともありますが、その学生のもつ専門スキルがほかの部署で活かせない場合や、代替となるポジションが用意できない場合は、採用の前提条件が崩れたとして内々定が取り消される可能性もあるでしょう。

6.選考での不正や不適切な行動が発覚した

Webテストでの替え玉受験やカンニングなど、選考過程における不正行為があとから発覚して内々定が取り消されるケースもあります。また、内々定者同士の懇親会でほかの学生に対してハラスメント行為を行ったり、人事担当者に対して著しく無礼な態度をとったりするなど、社会人としての適性を大きく欠く行動が見られた場合も危険です。

入社前に組織の和を乱す人物だと判断されれば、企業はリスクを回避するために採用を見送る決断を下すでしょう。

内々定の取り消しの理由についてより詳しく知りたい方は、「内々定取り消しはあり得る?違法性や不安なときの対処法を解説」を参考にしてください。

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内々定・内定獲得後の流れや対応が不安な就活生の方へ

内々定を獲得できたあとも、今後の手続きや他社への断り方など、初めて経験するプロセスに不安を抱える就活生は多くいます。悩みを1人で抱え込み、不確かな情報に振り回されて間違った判断をしてしまうのは非常に危険です。

内々定を承諾すべきか迷ったり、トラブルになりそうな不安を感じたりした時は、大学のキャリアセンターや信頼できる就職エージェントなどのプロに相談することをおすすめします。客観的なアドバイスを受けることで、自信を持って社会人への第一歩を踏み出せるでしょう。

「内々定をもらえるか不安…」「内々定をもらったけど、まだ就活に納得がいっていない」という方は、就活エージェントの活用がおすすめです。キャリアチケット就職エージェントでは、マンツーマンであなたの就活をサポートします。職種や業種だけでなく、あなたの価値観にあった企業の紹介も可能です。キャリアチケット就職エージェントと一緒に、内定獲得を目指しましょう。

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内々定について知りたい方向けのQ&A

内々定について知りたい方からのよくある質問をまとめました。

Q.内々定をとりあえず承諾しても問題ないですか?

A.内々定を承諾したからといって、法的な拘束力はすぐに発生するわけではありません。多くの企業が、あとから辞退することも許容しているのが現状です。

しかし、企業側はあなたが入社するものとして準備を進めます。そのため、安易な承諾は避けるべきであり、辞退する可能性がある場合は早めに連絡を入れましょう。

Q.内々定が取り消しになる確率はどれくらいですか?

A.明確な数字は出ていないものの、企業から内々定が一方的に取り消されるケースは稀でしょう。その理由として、内々定の取り消しは企業の社会的信用やイメージの低下に直結するリスクを伴うためです。企業側は社会的信用を極めて重視していることから、安易な取り消しは避ける傾向にあります。

経歴詐称や素行不良といった合理的な理由がない限り、内々定が取り消される確率は低いと考えて良いでしょう。

Q.公務員における内々定とは?

A.公務員試験において「内々定」とは、最終合格後、採用面接などを経て、正式な採用候補者として内々に決定した状態を指します。ただし、複数の省庁から内々定を得た場合は、最終的に応諾できるのは1ヶ所のみで、他の省庁には速やかに辞退を伝える必要があります。これは、ほかの採用希望者への影響や事務手続き上の支障を防ぐためです。

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