座右の銘の面接での効果的な答え方は?42の格言一覧やOK・NG例文を紹介

このページのまとめ

  • 座右の銘とは、いつも自分の側において戒めとする言葉を指す
  • 「座右の銘は何ですか」と面接で聞かれる理由は、応募者の個性や価値観を知るため
  • 座右の銘を選ぶときは、企業理念や仕事内容にマッチしているか確認することが重要

座右の銘の面接での効果的な答え方は?42の格言一覧やOK・NG例文を紹介のイメージ

「座右の銘を面接で聞かれたとき何と答えればよいのだろう」と悩む就活生も多いでしょう。座右の銘を伝える際は、応募先の理念や仕事内容、自分の経験に関わる言葉を選ぶのがおすすめです。

この記事では、面接官が座右の銘を聞く意図を踏まえて、選び方やアピールしたい能力別のおすすめな言葉を一覧で解説します。最後まで読めば、座右の銘を適切に伝えて好印象につなげられるでしょう。

就活で伝える理念や言葉を相談したい

   
目 次

「座右の銘」とは?面接で聞かれる理由

座右の銘は頻繁ではないものの、就活の面接で聞かれるケースがあります。座右の銘の回答でアピールするためには、企業の意図を踏まえておくことが重要です。

ここでは、座右の銘の意味や、面接で聞かれる理由を解説します。

そもそも「座右の銘」とは

座右の銘とは、「いつも自分の側において戒めとする言葉」のことです。「座右」とは「座っている場所の右側=自分の身近な場所」を指し、「銘」には「心に刻みつけて忘れない」という意味があります。

生きていくうえで大切にしていることや、「こうなりたい」という願望など、自分の行動指針を指すフレーズとして使われるのが特徴です。

面接官が座右の銘を聞く理由

企業が座右の銘を面接で質問する理由は、応募者の人柄や仕事への姿勢などを把握したいからです。具体的には、以下のような理由が挙げられます。

人柄や個性を把握したい

企業は座右の銘を通して、応募者の人間性や個性を知りたいと考えています。座右の銘は人によって異なり、共感を持てる言葉を設定しているケースが多いです。

「努力を惜しまない性格」「悩まず行動してみる勢いがある」など、言葉の意味から応募者のパーソナルな部分が映し出されるため、企業は座右の銘を面接で聞くと考えられます。

なお、企業は選考や面接を通して、応募者の人柄やポテンシャルを見極めようとしています。短い面接時間のなかで、自分の人柄を十分アピールするのは難しいと困っているあなたは、「面接で人柄をアピールするには?人柄を伝える方法」をご覧ください。

持っている価値観を把握したい

座右の銘の内容から、面接官は応募者一人ひとりの価値観を把握しようとしているでしょう。座右の銘は個々の大切にしている考え方や価値観が出やすく、方向性やビジョンが分かることもあります。

企業は座右の銘からあなたの内面を把握し、入社後にどのように活躍してくれるかや、自社の社風に馴染める人材であるかの判断をしているのです。

仕事への取り組み方を把握したい

応募者が仕事に携わる際に、どのような指針に基づいて行動するかを把握するために、座右の銘を聞くケースもあるでしょう。座右の銘は行動指針を表すため、言葉の意味から仕事への取り組み方をイメージしやすくなります。

仕事をするうえでは、予期せぬアクシデントや人間関係のトラブルなど、困難な状況に陥る場面もあるでしょう。面接官は座右の銘から、応募者が危機的な状況に直面した際、進んで行動を起こすのか、慎重に調べて取り組んでいくのかなどをイメージしているのです。

面接で座右の銘を聞かれる場面は減る可能性もある

面接で座右の銘を聞くことは、政府が公表している公正な採用選考の指針に抵触する可能性があるため、質問する企業は減ると想定できるでしょう。

厚生労働省によると、採用選考では応募者の適性や能力を基準にするべきであり、人生観や思想などを聞くことは就職差別につながる恐れがあるとしています。座右の銘から応募者の仕事への適性を判断するケースもありますが、信条などに対して過度な質問を受けた際は一人で悩まず、大学のキャリアセンターといった然るべき場所に相談しましょう。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本

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面接で答える座右の銘を選ぶときのチェック項目6つ

面接で答える座右の銘は、「仕事に活かせるか」「就活の軸に沿っているか」などのチェックポイントがあります。

座右の銘は四字熟語やことわざなどを用いることが一般的です。選び方に明確な決まりはないため、好きな言葉を選んで構いません。「感謝」「努力は裏切らない」のような、単語やオリジナルの言葉を使用してもよいでしょう。

ただし、マイナスな印象を与える言葉もあるので注意が必要です。ここでは、面接で伝える座右の銘のおすすめな選び方を、6つの項目に分けて解説します。

1.仕事に活かせる内容か

就職活動の面接で伝える座右の銘を選ぶ際は、仕事で活かせる意味か確認しましょう。仕事で活かせない座右の銘を伝えても、面接官が自社にマッチした人材か判断しにくいからです。

たとえば、「早起きは三文の徳」を座右の銘としたとします。「早起きは三文の徳」は、早起きをすれば健康によいだけでなく、ほかにもよいことが起こるだろうという言葉です。生きるうえでは座右の銘になりますが、仕事には関係ないでしょう。

就職を目指す面接で回答するため、仕事での活躍が期待できる座右の銘を選んでください。

2.企業理念と矛盾しないか

面接で伝える座右の銘の選び方として、企業の理念に沿っているかもポイントです。企業の理念や社風と合わない座右の銘を選んだ場合、採用してもトラブルや早期退職につながると判断される可能性があります。

たとえば、「孤軍奮闘」はサポートしてくれる人がいなくても一人で賢明に戦うことを意味する四字熟語です。しかし、チームワークを大切にする企業の場合、在籍している社員との不調和が起きるのではと懸念されかねません。

企業の考え方に相反するような言葉は避けたほうがよいでしょう。

3.自分の性格や経験と関連するか

面接では、自分の性格や過去の経験と関連性のある座右の銘を伝えることも重要です。いくら立派な座右の銘を掲げても、自分と全く関係ない言葉では説得力がありません。

たとえば、応募先がコツコツと地道に継続することを重視する場合、「継続は力なり」という言葉を座右の銘にすればアピールにつながるでしょう。しかし、自分の長所をスピーディな決断力や行動力と伝えていた場合、アピールポイントに親和性がなく、面接官に違和感を持たれる恐れがあります。

そのため、自己分析を基に自己PRや学生時代に力を入れたことなど、面接や履歴書で問われるほかの項目と関連する言葉を選ぶと好印象につながるでしょう。

4.就活の軸やキャリアビジョンに沿っているか

面接で伝える座右の銘を選ぶ際は、就活の軸や就職後のキャリアビジョンに沿っているかも確認してください。たとえば、早期にスキルアップし管理職になるキャリアビジョンを持つ人が、じっくり腰を据えて成長するという意味の言葉を座右の銘とした場合、自分の目標とマッチしません。

座右の銘から人柄や性格を見られるため、就活の軸やキャリアビジョンと合わない場合「どちらが応募者の本質なのか」と面接官が混乱してしまう可能性があります。そのため、座右の銘は自分の就活の軸やキャリアビジョンとの整合性を持たせるよう注意しましょう。

5.言葉の意味と選んだ理由を明確に伝えられるか

座右の銘の意味を正しく理解したうえで、選んだ理由を的確に答えられるかもポイントです。面接で座右の銘を選んだ理由を聞かれた際、「なんとなく素敵な言葉だから」「響きがよいから」といった曖昧な回答をすると、真剣に選考を受けているのかと疑われかねません。

特に、ことわざや故事成語などは意味だけでなく、語源も把握しておくとよいでしょう。言葉の意味を踏まえて自分の経験などと関連づけて回答すれば、座右の銘を選んだ理由の説得力が増します。

6.マイナスな印象を与える言葉を選んでいないか

面接で伝える座右の銘は、マイナスな印象につながらないか確認することも大切です。そもそもの言葉の意味はもちろん、エピソードとして伝える内容がアピールにつながらない場合があります。

たとえば、「私の座右の銘は『足下を見る』という言葉です。私は交渉力に長けており、相手の弱点を把握しながら物事を進められるからです」と伝えた場合、面接官によっては「誠実に仕事をしてくれるのか」と印象が悪くなりかねません。

また、小説や漫画から言葉を引用しても構いませんが、企業や面接官によってはマイナスの印象になる場合があります。面接官が引用した小説や漫画に精通しておらず言葉の意味が分からない場合や、そもそも対象の媒体によい印象を持っていない可能性があるからです。

そのほか、以下の媒体から引用する際も注意しましょう。

・ドラマ
・映画
・歌詞 など

どうしても上記の媒体から引用したい場合は、言葉の意味や感銘を受けた背景をしっかり説明するのがおすすめです。

座右の銘と似た言葉に「モットー」があります。面接でモットーを聞かれたときの回答方法を知りたいあなたは「就活で聞かれるモットーとは?使える言葉の例や伝え方のポイントを解説」を参考にしてください。

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面接における座右の銘の答え方を4ステップで解説

座右の銘を面接で答える際は、自分のエピソードを振り返り、構成に沿って分かりやすく伝えることが重要です。ここでは、面接で座右の銘を質問されたときの答え方について、4つのステップに分けて解説します。

1.自己分析でエピソードを振り返る

面接で座右の銘として伝える内容を作成する前に、まずは自己分析で洗い出したエピソードを振り返りましょう。座右の銘は自分の経験に紐づいていることが大切です。学生時代に力を入れたことやアルバイト経験などを基に、以下の点に着目してみてください。

・困難な壁を乗り越えたこと
・自分1人ではできなかったことが、力を合わるとできるようになった経験
・長期間かけて達成したこと
・信念を強く持って取り組んだこと
・他人の価値観に触れて自分の悩みが軽くなった経験

エピソードのなかから共通している経験や、現在も自分の指針・戒めとしている経験があれば、面接でアピールできる座右の銘と判断できます。

2.企業にマッチした意味かどうか確認する

座右の銘が見つかったら企業研究の内容と照らし合わせて、企業の理念や求める人物像にマッチしているか見極めましょう。

企業が社員に求める資質やスキルが分からない場合は、公表されている調査資料を参考にするのもおすすめです。たとえば、厚生労働省が公表した令和4年度「能力開発基本調査」における「調査結果の概要(5p)」によると、50歳未満の正社員には「チームワーク、協調性・周囲との協働力(55.8%)が最も求められる能力であり、次いで「職種に特有の実践的スキル(40.7%)」という結果でした。

厚生労働省「調査結果の概要(5p)」のイメージ

引用:厚生労働省「調査結果の概要(5p)

上記のような企業を対象とした調査を参考にすれば、社会で共通して求められる資質も把握できます。調査内容の項目から応募先に当てはまりそうな能力やスキルを判断しつつ、自分の資質と企業がマッチする座右の銘を導き出してみましょう。

参照元
厚生労働省
令和4年度「能力開発基本調査」の結果を公表します

3.ほかのアピール内容との整合性があるか確認する

面接で伝える座右の銘の内容を考える際は、自己PRや就活の軸など、ほかのアピールポイントとの整合性を保つことが重要です。

就職活動の選考で面接官が質問するのは、単に一つひとつのエピソードを聞きたいからではありません。質問に対するあなたの応対から、自社への志望度や仕事への熱意などを総合的に判断する材料にしています。

座右の銘に限らず、聞かれる頻度が少ない質問に対しても、自分の考え方や価値観の軸に沿った回答をすることが重要です。座右の銘の回答でそれまでのアピールを崩さないためにも、全体的に整合性が保てているか入念に確認しましょう。

4.結論→エピソード→入社後のビジョンの順に伝える

座右の銘を面接で伝えるときは、話の内容が分かりやすくなる構成を用いるのが効果的です。「結論→根拠となる具体的なエピソード→入社後に貢献するビジョン」の順で話せば、相手は冒頭で内容の方向性が分かり、その後の内容を理解しやすくなります。

また、具体的なエピソードを交えると説得力が増し、最後に入社後のビジョンにつなげれば「自社で活躍する意欲が高い」と好印象を持ってもらえるでしょう。

自分の伝え方に自信がない場合、就活の面接で「悪い印象を与えていたらどうしよう」と不安になることもあるかもしれません。「【就活お悩み相談室 #5】面接で印象を良くする方法がわからない」では、すぐにできる改善方法として伝え方の対策を解説しているので、参考にしてみてください。

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面接でアピールにつながる42個の座右の銘と意味一覧

座右の銘を面接で伝える際は、あなたのアピールしたい内容に合わせることも大切です。ここでは、座右の銘に使える四字熟語や偉人の名言などを、意味や印象ごとに分類して紹介します。

意味を正しく理解して、共感できるものを座右の銘にしてください。

継続力をアピールする言葉

継続力をアピールする場合、下記のような言葉がおすすめです。

座右の銘 意味
石の上にも三年 冷たい石でも3年座り続ければ暖まってくる
継続は力なり 物事を続けることで、自分の成果や力になる
塵も積もれば山となる 些細なことだと思っても、地道に積み重ねれば大きな成果になる
初志貫徹 最初に決めた目標や気持ちを最後まで貫くこと

仕事において継続力は欠かせない能力のため、座右の銘を用いて的確に伝えましょう。

努力家をアピールする言葉

自己PRや志望動機で努力家な面をアピールする人は、座右の銘に下記の言葉を使うと効果的です。

座右の銘 意味
努力に勝る天才なし どのような才能があっても努力できなければ実力はつかず、時間がかかっても努力できる人にはかなわない
天才とは努力する凡才のことである 最初から天才な人はおらず、努力するから天才になれる
千里の道も一歩から ・長い道のりでも最初の一歩を踏み出さなければ始まらないという意味
・転じて、大事業も手近なところから始めることを指す
臥薪嘗胆 自分の夢や目標に向かって、苦労や努力を重ねること
日進月歩 絶えず前進し進歩していくこと

新卒採用においては、入社後に採用者を育てる目的があるため、多くの企業は応募者のポテンシャルを重視しています。座右の銘で努力する姿勢をアピールすれば、成長が期待できると捉えてもらえるでしょう。

粘り強さをアピールする言葉

粘り強さが長所の人は、以下の言葉を座右の銘に選ぶのがおすすめです。

座右の銘 意味
七転び八起き 人生の浮き沈みに対して、何度失敗しても勇気を出して立ち直る
縁の下の力持ち 目立つような行動ではなく、人から評価されることが少なくても頑張れる
雨垂れ石を穿つ 雨の雫も同じ場所で継続的に落ちれば石に穴を開けられることから転じて、微力でも粘り強く続ければ成果を得られるという意味
百里を行く者は九十(里)を半ばとす 何事も終わりのほうほど困難になるため、9割進んだ時点で「やっと半分まで来た」と捉えて、最後まで気を緩めないこと
ローマは一日にして成らず 大きな物事を成し遂げるためには、長期的な努力が必要
ネバーギブアップ 困難な壁にぶつかっても諦めず取り組み続ける
不撓不屈 信念を強く持ち、不遇な状況にもくじけず立ち向かう
大器晩成 大きな成果を残す人は時間をかけて実力をつけていく

粘り強さは継続力や努力家とも通ずるものですが、何事も諦めずに取り組めることは立派な強みになります。適切な座右の銘を用いて、粘り強さをしっかりアピールしてください。

向上心をアピールする言葉

何事にも前向きに取り組める性格は、下記の言葉を使って伝えてみましょう。

座右の銘 意味
弘法筆を選ばず 力量が備わっていれば、使用する道具によらず成功をおさめる
雨降って地固まる 困難があっても、乗り越えた後は絆が深まったり以前より状況がよくなったりする
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥 聞くことが恥ずかしいと思っても、質問すればその場限りの恥で終わるが、知らないことを聞かずに放置すれば生涯恥を抱えることになるという意味
艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす) 苦労や困難を乗り越えることで立派な人になること
習慣は第二の天性なり 継続して身についた習慣は、持って生まれたスキルのように発揮できる
ピンチはチャンス 困難が立ちはだかったときほど状況を好転できる機会となり、より成長につながる

向上心は企業をより成長させるために欠かせない能力です。座右の銘を用いれば、困難を恐れない積極性がより伝わるでしょう。

仕事への意欲をアピールする言葉

仕事への意欲を直球でアピールするなら、下記の言葉がおすすめです。

座右の銘 意味
失敗は成功のもと たとえ失敗しても原因を見つけて改善することで、よりよい成果が出たり新たな可能性が見つかったりする
困難は分割せよ 大きく複雑な問題を小さな課題に落とし込むことで、解決の糸口が見つかる
人は考える葦である 自然界において人間はか弱い存在だが、状況に対して考えを巡らせ、自分の答えを出せることは人間の尊厳である
鴨の水掻き 鴨は水面上では優雅に泳いで見えるが、水面下では常に水かきを動かしていることから、人からは見えない苦労や努力を意味する
小事に拘りて大事を忘れるな 目の前の小さな出来事に囚われて本質を見失ってはいけない
一念天に通ず 目標を達成するために信念を持って行動すれば、思いが天に届き、やり遂げられる
粉骨砕身 自分の能力やスキルを余さず使い、力の限り頑張ること

仕事に活かせる座右の銘を伝えれば、面接官は応募者の就職後をイメージしやすくなるでしょう。

行動力をアピールする言葉

考えるよりやってみるタイプの人には、以下のような行動力をアピールできる言葉がおすすめです。

座右の銘 意味
思い立ったが吉日 何かをスタートしたいと思ったら、そのときがチャンスだったり気力に溢れていたりするため、すぐに行動するとよい
為せば成る どのようなことも考えるだけでは成功に辿り着かず、意志を強く持って行動すれば成果を得られる
勇猛果敢 勇気を持って大胆に行動できること
有言実行 自分が宣言したことは必ず実行すること
迅速果敢 すぐに決断して素早く実行できること

特に、営業職といったスピードや実行力を求められる職種では、上記の座右の銘がアピールにつながるでしょう。

協調性をアピールする言葉

協調性は、下記のような言葉でアピールできます。

座右の銘 意味
情けは人の為ならず 他人に行った親切は、いつか自分によい報いとして返ってくる
笑う門には福来る 常に明朗でいれば、自然と幸せがやってくる
馬には乗ってみよ人には添うてみよ 人や物事の表面だけを見ても実体は分からず、深く向き合うことで本質が見える
採長補短(さいちょうほたん) 自分の足りないところを認め、他人の長所を取り入れて不備を補ったり短所を改善したりする
一期一会 「生涯で会えるのは今日が最後かもしれない」という気持ちで、状況や人と大切に向き合うこと
四海兄弟(しかいけいてい) どのような人とも兄弟のように親しくすべきという意味
和顔愛語 やわらかな表情で思いやりや愛のある言葉を用いること

会社という組織のなかで、良好な人間関係を築ける人柄は重宝されるでしょう。

就活で強みの伝え方に悩んだ場合は「自己PRと強みの違いは何?長所やスキルなどとの違いや答え方も解説」をご覧ください。

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座右の銘を面接で答えるときのOK例文7選

ここでは、面接で座右の銘を伝える際の例文を7つ解説します。

1.「継続は力なり」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「継続は力なり」です。私は大学で、絵画サークルに所属しております。趣味でイラストを描いていたものの、絵画は未経験だったため、最初は描き方のコツを掴むのに苦労しました。

しかし、難しいと感じていた構図や陰影も、毎日描き続けるうちにコツを掴み、絵画コンクールに応募する自信もつきました。

御社に入社後も、仕事に対して真摯に向き合い、コツコツとスキルを積み上げて実力をつけるよう努めて参ります。

2.「臥薪嘗胆」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「臥薪嘗胆」です。私は高校生の頃から銀行員に憧れていました。大学卒業後は絶対に銀行に就職すると決意し、ファイナンシャルプランナーや簿記の資格を取得しました。

また、私は年配の人と関わるのが苦手でしたが、銀行員として必要なコミュニケーション力を養うため、地域のボランティア活動に参加し、さまざまな年代の人と関わる努力をしてきました。その結果、年配の人とも気軽に話ができるようになりました。

御社に入社後も常に目標を設定し、「臥薪嘗胆」を忘れず仕事に取り組んで参ります。

3.「七転び八起き」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「七転び八起き」です。私は大学で、ハンドボール部に所属しています。未経験だったこともあり、入部当初は練習についていくのがやっとの状況でした。

試合では自分のミスで得点を取られることもあり、満足のいく結果を残せず、何度も悔しい思いをしてきました。そのような状況でも諦めずにハードな練習をこなし、部活後も自主的に練習していました。

その結果、少しずつ上達し、試合でも得点を獲得できることが増えました。失敗しても何度でも立ち上がり続けることで、結果につながることを実感しました。このような経験から、何回失敗をしても諦めない「七転び八起き」を座右の銘にしています。

御社に入社後も、万が一失敗しても諦めずに、何度でも立ち上がる強い意思で業務に取り組む所存です。

4.「ピンチはチャンス」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「ピンチはチャンス」です。私は大学2年生の頃、コンビニエンスストアのアルバイトをしておりました。働き始めて1ヶ月経った頃、商品の注文をしてみないかと店長に声をかけていただき、その後も月に3回ほど発注を行うようになりました。

あるとき気の緩みから確認を怠り、予定数の倍の発注ミスをしてしまいました。しかし、店長は私を叱ることなく「ピンチはチャンス。広告費として利用しよう」と割安な価格で販売したところ客数が伸び、発注ミス分を大きく上回る収益につながりました。

私は店長の機転に感動し、以降「ピンチはチャンス」を座右の銘にしています。どのような仕事でも、思わぬミスや失敗は起こり得ると思います。確認は徹底しつつも、困難な状況をチャンスに変える機転を養い、御社に貢献する所存です。

5.「失敗は成功のもと」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「失敗は成功のもと」です。私は中学生の頃から趣味で洋菓子を作っておりますが、何度も焦がしたり形が崩れたりするなどの失敗を重ねて来ました。

あるとき、作ったクッキー同士がくっついてしまったことがありました。そのままでも食べられたものの、何か転用できないかと思い、粉々に砕いてケーキの型に入れ、上からゼリーの材料を入れて固めてみたところ、家族からおいしいと褒められました。

この経験から、失敗しても挽回したりよりよい物に昇華できたりすることを学び、「失敗は成功のもと」が私の座右の銘になりました。仕事でも困難に遭遇する場面があるかもしれませんが、工夫を凝らして状況をよいほうに転換させるよう努めたいと考えております。

6.「有言実行」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「有言実行」です。私は大学に入学してからマラソンサークルに所属しています。私が大学2年生の頃、地域のマラソン大会に出場することになりました。出場者には強豪校出身の選手もおり、私が優勝することは誰も考えておりませんでした。

しかし、私はやるからには結果を出したいと思い、メンバーに向けて「絶対優勝する」と宣言しました。最初は笑われていましたが、努力を重ねてタイムが速まるにつれて応援してくれるようになりました。

そして、いざマラソン大会の日、強豪校出身の選手に僅か10秒差に迫るまで健闘しましたが、惜しくも2位という結果でした。有言実行は果たせませんでしたが、言葉にして目標を伝えることで「負けられない」という意志につながったと実感しました。

御社に入社後も、自分の目標をしっかり周囲に伝えてモチベーションを保ち、成果につなげる所存です。

7.「一期一会」を用いた座右の銘の例文

私の座右の銘は「一期一会」であり、人との出会いを大切にしています。大学時代はテニスサークルに所属しており、そこでお世話になった先輩とは親交を深めていました。

先輩はほかのサークルメンバーとの交流も多く、遊びに誘った際には友人や知人がたくさん集まり、常に新しい出会いがありました。新しい人との出会いは大変楽しく、人と接することの素晴らしさを感じました。

サークルの先輩を通して出会った人とも親しくなることができ、人間関係がより豊かになりました。そのため、人との出会いを大切する一期一会を座右の銘にしています。御社でも、人との出会いを大切にし、多くの人と関わりながら仕事をしていきたいと考えております。

これらの例文を参考にしつつ、自分のエピソードに沿ったオリジナルの文章を作成しましょう。

面接では、座右の銘と似た質問として好きな言葉を聞かれるケースもあります。「「好きな言葉」の質問にエピソードも添えると好印象!」を参考にして、対策するのがおすすめです。

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座右の銘を面接で答えるときのNG例文2選

ここでは、面接で座右の銘を述べる際に避けるべき回答例を2つ紹介します。自分の回答と照らし合わせて、同じような状態になっていないかチェックしてみてください。

座右の銘を伝える際に避けるべき例文1

私の座右の銘は「情けは人の為ならず」です。私は大学2年生の頃、家庭教師のアルバイトをしておりました。高校受験を控えた生徒が多いなか、なかなか成績が上がらず落ち込んでいる生徒がいました。

私は最低限のヒント以外は口を出さないようにしたところ、自力で頑張る努力をし、結果的に実力をつけ無事に志望校に合格できました。この経験から「情けは人の為ならず」という言葉が身に染みたため、困っている人がいても助けると相手のためにならないと思い、あえて何もしない選択をしています。

御社に入社後も、いつか後輩や部下ができた際は、状況を把握しながら相手のためになるアドバイスをしたいと考えております。

NG・改善ポイント

上記の例文では、伝えたい内容は悪くないものの、「情けは人の為ならず」の意味を誤って理解しています。言葉の意味を誤解したまま面接で答えると「不注意な部分があるのか」と面接官に思われかねません。

座右の銘で使用する言葉は、難解な言い回しや転用されている意味もあるため、入念に調べて理解しておきましょう。

座右の銘を伝える際に避けるべき例文2

私の座右の銘は「迅速果敢」です。私は何事もじっくり考えて決断することを大切にしています。

私が大学の進学先を決める際、複数の選択肢のパンフレットを取り寄せたり、オープンキャンパスに参加したりして、それぞれの特徴を入念に調べて決定しました。その結果、とても満足できる進路に進むことができました。

しかし、迅速に行動することも大切だと思っています。御社に入社後は、スピーディに物事を進めるように努めたいと考えております。

NG・改善ポイント

上記の例文は、自分の経験や性格と座右の銘の意味が一致していません。そのため、自分の長所のアピールにならず、入社後のビジョンを伝えても「本来の強みが活かせないのでは」と思われる可能性があります。

自分の性格を変えたいという願望がある場合は、エピソードの内容を変更するなどして、座右の銘との整合性を持たせるようにしましょう。

志望動機を伝える際のNGポイントを知りたい人は「志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説」を参考にしてください。

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座右の銘が役に立つ面接以外の場面

座右の銘の活用場面は、面接だけではありません。自分のキャッチフレーズの作成や仕事の壁を乗り越える際にも役立つため、就職活動に限らず座右の銘を持っておくのがおすすめです。

ここでは、面接以外で座右の銘を活かせる具体的なケースを解説します。

履歴書やESで自分のキャッチフレーズとして

履歴書やエントリーシートといった就活の書類選考において、座右の銘はキャッチフレーズとして役立ちます。座右の銘を用いれば、あなたの長所・短所や特徴を端的に説明できるでしょう。

面接と異なり表情や温度感が伝わりにくい書面では、座右の銘が入った文章は印象に残りやすいです。多くの応募書類のなかでも、採用担当者にインパクトを与えられるでしょう。

座右の銘以外でキャッチフレーズを作りたい場合は「就活に向けてキャッチコピーはどう決める?魅力的に作るコツを解説」を参考にするのがおすすめです。

入社後の自己紹介で

座右の銘は、入社後の自己紹介でも活用できます。入社後は上司や先輩社員などに対して自己紹介する機会が多く、仕事をスムーズに進めるためにも、できる限りよい印象を与えたいものです。

自分の性格や価値観を一言で表す座右の銘を紹介すると、人間性を理解してもらいやすくなるでしょう。自己紹介で伝えた座右の銘からコミュニケーションが生まれる可能性もあるので、うまく活用するのがおすすめです。

仕事で行き詰まったときの指針として

仕事で困難に直面したとき、座右の銘から解決策を発見したり、勇気を奮い立たせたりするきっかけになることもあります。ことわざや故事成語などには先人の知恵が詰まっており、俯瞰した見方や人生を生きやすくするためのヒントを含んでいることが多いです。

あなたが就職後、仕事がうまく進まず悩んだときに座右の銘を思い出してみると、状況を抜け出すための手がかりが見つかるかもしれません。

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座右の銘を面接でどのように答えるか悩むあなたへ

企業が座右の銘を面接で問うのは、応募者の人柄や仕事への姿勢を把握したいと考えているからです。面接で座右の銘を答える際は、企業の社風や仕事に合っているかや、自分の経験に沿った内容か確認したうえで伝えましょう。

「座右の銘をうまく伝えられる気がしない」「面接が怖い」と悩んでいるあなたは、就活エージェントであるキャリアチケットを利用してみてください。

キャリアチケットでは面接対策はもちろん、あなたに合った企業紹介など、内定獲得を目指したさまざまなサポートを行っています。また、専任のアドバイザーによるマンツーマンでのサポートなので、自分のペースで就活を進められるのも特徴です。

座右の銘に限らず面接の質問対策を万全にして、内定獲得を目指しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。