このページのまとめ
- 企業は面接で好きな言葉を聞くことで、学生の価値観や社風への適合性を評価している
- 面接で好きな言葉を答える際は、具体的なエピソードを交えて説得力をもたせよう
- 好きな言葉の回答ではネガティブな表現を避け、意味の履き違えにも注意する

「面接で好きな言葉を聞かれたら何と答えよう」「好きな言葉が見つからない…」など、不安を感じている方もいるでしょう。自分の内面を効果的にアピールできるよう、適切な言葉を選ぶのは難しいものです。
この記事では、面接で使える好きな言葉を一覧で紹介したうえで、具体的な伝え方や回答の例文を紹介します。好印象を与えるためのポイントも解説するので、自信をもって面接に臨みたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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- 企業が面接で好きな言葉を聞く3つの理由
- 1.学生の人柄や価値観を知るため
- 2.自社の社風にマッチするか判断するため
- 3.論理的に説明できる力があるか判断するため
- 【強み別】面接で使える「好きな言葉」具体例一覧
- 向上心や努力を伝える言葉の例
- 継続力や計画性の高さに関する好きな言葉の例
- 明るさやポジティブさに関する好きな言葉の例
- チャレンジ精神や行動力の高さに関する好きな言葉の例
- リーダーシップに関する好きな言葉の例
- コミュニケーション能力の高さに関する好きな言葉の例
- 思いやりや気遣いに関する好きな言葉の例
- 責任感の強さや真面目さに関する好きな言葉の例
- 冷静さや慎重さに関する好きな言葉の例
- 臨機応変さや適応力の高さに関する好きな言葉の例
- 粘り強さや忍耐力の強さに関する好きな言葉の例
- 好奇心の旺盛さに関する好きな言葉の例
- 面接での好きな言葉の答え方4ステップ
- 1.好きな言葉をひと言で答える
- 2.選んだ言葉が好きな理由や背景を補足する
- 3.好きな言葉にまつわるエピソードで説得力を出す
- 4.入社してからどのように活かせるかで締めくくる
- 面接で好きな言葉を伝える回答例文5選
- 1.四字熟語で表す場合の例文
- 2.ことわざで表す場合の例文
- 3.ひと言で表す場合の例文
- 4.身近な人の口癖や言葉で表す場合の例文
- 5.偉人の名言を引用する場合の例文
- 面接の「好きな言葉」で好評価を得るポイント
- 志望企業の社風と関連性の高い言葉を選ぶ
- 自分なりの解釈を付け加える
- ほかの回答との一貫性を保つ
- 面接で好きな言葉を答える際の注意点
- 言葉の意味を正しく理解したうえで選ぶ
- ネガティブなイメージの言葉の使用は避ける
- 宗教・政治色の強い言葉は使用しない
- 「特にありません」と回答しない
- 好きな言葉が見つからないときの探し方3ステップ
- 1.過去の経験を振り返る
- 2.自分のアピールポイントから言葉の方向性を定める
- 3.定めた方向性に当てはまる言葉をさがす
- 面接での「好きな言葉」の選び方に悩むあなたへ
- 面接で聞かれる好きな言葉に関するよくある質問
- Q.シンプルで心に響く言葉は何かある?
- Q.アニメや漫画の名言を引用しても良い?
企業が面接で好きな言葉を聞く3つの理由
面接官が好きな言葉を尋ねるのは、単なる雑談ではありません。限られた時間のなかで、あなたの本質を効率良く探り、組織の一員として迎え入れられるかを確認したいという意図が隠されています。
まずは企業が何を知りたがっているのかを整理し、回答の方向性を定めるためのヒントを探っていきましょう。
1.学生の人柄や価値観を知るため
面接官が好きな言葉を聞く理由として、学生の人柄や価値観を知りたいという点が挙げられます。面接官は質問に対する回答から、「あなたが何を大切にしているのか」「どのような人柄なのか」を判断しているのです。
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、新卒採用にあたって、以下のような点を重視する企業が多いことが分かります。
| 新卒採用にあたり重視した点 | 割合 |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3% |
| コミュニケーション能力 | 74.8% |
| マナー・社会常識 | 58.6% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表4採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合」
企業は面接を通して、学生の仕事に対する姿勢やコミュニケーション能力といった人柄・価値観を知り、内定の判断をしているといえるでしょう。たとえば、選ぶ言葉によって、面接官に与える印象は以下のように異なります。
・「初志貫徹」という言葉が好き:決めたことをやり遂げられる性格
・「継続は力なり」という言葉が好き:普段からコツコツと継続して成果を出す性格
企業は言葉そのものだけでなく、「なぜその言葉を選んだのか」という理由や関連するエピソードも、学生の人柄や価値観を判断するための材料としています。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
2.自社の社風にマッチするか判断するため
面接官は、好きな言葉を聞くことで学生の人柄や価値観を判断し、自社にマッチするかどうかを見極めています。
企業によって理念やビジョン、社風は異なり、求める人物像もさまざまです。そのため、同じ言葉でも応募する企業によって評価が変わる可能性があることを理解しておきましょう。
たとえば、「石橋を叩いて渡る」という言葉は、慎重に物事を進め、ミスなく確実に遂行できる人材であることをアピールできます。金融やインフラなど、堅実さやリスク管理が重視される企業では評価されやすいでしょう。しかし、挑戦やスピード感が重視されるベンチャー企業などでは、自社とはマッチしないと判断される可能性があります。
好きな言葉を選ぶ際は、単に自分の好みで決めるのではなく、志望企業とマッチするかどうかも意識する必要があります。
3.論理的に説明できる力があるか判断するため
面接官は好きな言葉を通じて、学生に物事を論理的に説明できる力が備わっているかどうかを見極めようとしています。社会人になると、短時間で自分の意図を伝えたり、クライアントと折衝したりする機会が増え、論理的な思考力や会話力が求められるからです。
抽象的な言葉を自分なりに解釈し、具体的なエピソードを交えて論理的に着地させることで、コミュニケーション能力の高さのアピールにつながるでしょう。
好きな言葉と「座右の銘」「キャッチフレーズの違い」
面接で「好きな言葉」を求められた際、「座右の銘」や「キャッチフレーズ」と混同してしまうケースもあるでしょう。これらは言葉のもつ意味合いや、面接官にアピールすべき焦点が微妙に異なるため、まずは以下の比較表で違いを整理してみましょう。
| 主な意味 | ニュアンス | |
|---|---|---|
| 好きな言葉 | 感銘を受けた言葉全般 | 価値観や感性の提示 |
| 座右の銘 | 常に傍らに置く行動指針 | 意志の強さや習慣の提示 |
| キャッチフレーズ | 自分の強みを表す宣伝文句 | 自分の売り込みと特徴の提示 |
「好きな言葉」は、あなたが大切にしている価値観や、物事の捉え方を広義に表すものです。それに対し「座右の銘」は、戒めやモットーとしての側面が強く、困難に直面した際の踏ん張りどころを示す際に向いています。
「キャッチフレーズ」は、自分という商品を企業に売り込むための見出しです。たとえば、「私はスポンジのような吸収力があります」といった比喩表現が好まれる傾向があります。面接では、これらの違いを理解したうえで、自分の人間性が伝わる言葉を選びましょう。
座右の銘とキャッチフレーズの作成方法について詳しくは、「座右の銘の面接での答え方と例文10選!選び方やNGな言葉も紹介」「自己PRで使えるキャッチコピー70選!作り方のポイントと注意点を解説」の記事をご覧ください。
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【強み別】面接で使える「好きな言葉」具体例一覧
面接で回答する「好きな言葉」は、自分の強みを補強するものを選ぶと効果的です。ここでは、あなたの武器となる特性に合わせて、面接で使いやすい言葉の具体例をカテゴリー別に紹介します。自分の強みと重なるものがないか探してみてください。
向上心や努力を伝える言葉の例
ここでは、上昇志向な性格をアピールしたい場合に使える言葉をまとめました。
・信念
・尽力
・一生懸命
・日進月歩
・初志貫徹
・粉骨砕身
・力戦奮闘
・切磋琢磨
・努力は裏切らない
・努力に勝る天才なし
・進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む(福沢諭吉)
・天才とは、1%のひらめきと99%の努力である(トーマス・エジソン)
・為せば成る、為さねばならぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり(上杉鷹山)
向上心の高さや努力できる性格であることは、どの企業においても評価されやすい強みといえます。言葉を選ぶ際は、その言葉に紐づく自分自身の具体的なエピソードが思い浮かぶかどうかを、一つの判断基準にするのがおすすめです。
継続力や計画性の高さに関する好きな言葉の例
継続力や計画性の高さなどのアピールにつながる、面接で使える言葉をまとめました。
・点滴穿石
・一念通天
・万里一空
・継続は力なり
・雨だれ石を穿つ
・石の上にも三年
・千里の道も一歩から
・塵も積もれば山となる
・ローマは一日にして成らず
・彼を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず(孫子)
・一年の計は元旦にあり、一日の計は鶏鳴(けいめい)にあり(毛利元就)
継続力や計画性も、あらゆる業界で求められる能力です。たとえばITエンジニアであれば、この強みを伝えることで、日進月歩の技術トレンドを自律的にキャッチアップし続けられる姿勢を効果的に示せるでしょう。
明るさやポジティブさに関する好きな言葉の例
明るさやポジティブさをアピールするのにおすすめな言葉には、以下が挙げられます。
・感謝
・明朗闊達
・自由闊達
・失敗は成功のもと
・笑う門には福来る
・明日は明日の風が吹く
・好きこそ物の上手なれ
・笑顔は人を幸せにする
・人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)(中国の書物「淮南子(えなんじ)」)
明るくポジティブな性格は、組織の雰囲気を良くし困難な状況でも周囲を鼓舞できる存在として、新卒採用において高く評価される傾向があります。これらの言葉が自分の強みや価値観に合致する場合は、ぜひ自己PRに組み込んでみましょう。
チャレンジ精神や行動力の高さに関する好きな言葉の例
チャレンジ精神や行動力の高さをアピールできる言葉をまとめました。
・試行錯誤
・先手必勝
・勇猛果敢
・善は急げ
・思い立ったが吉日
・鉄は熱いうちに打て
・百聞は一見に如かず
・案ずるより産むが易し
・虎穴に入らずんば虎子を得ず
・ほとんどの人はチャンスを逃してしまう。チャンスは作業着を着ていて、大変そうに見えるからだ(トーマス・エジソン)
・失敗すればやり直せば良い。やり直してダメなら、もう一度工夫し、もう一度やり直せば良い(松下幸之助)
・壁というのは、できる人にしかやってこない。越えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている(イチロー)
多くの企業は、指示を待つだけでなく自律的に動ける人材を求めています。これらの言葉を伝えることで、「失敗を恐れず打席に立つ姿勢」や「スピード感のある実行力」をアピールできるでしょう。
リーダーシップに関する好きな言葉の例
リーダーシップをアピールするのにおすすめな言葉には、以下が挙げられます。
・信頼
・一致団結
・率先垂範
・敢作敢当
・進取果敢
・ワンチーム
・人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり(武田信玄)
・やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ(山本五十六)
リーダーシップは、周囲に与える影響力が大きく、自己PRにおいて強力な武器になります。これらの言葉を軸に「どのように周囲を巻き込み、課題を解決したか」という具体的なプロセスを伝えることが、評価につながるポイントです。
コミュニケーション能力の高さに関する好きな言葉の例
コミュニケーション能力をアピールするのにおすすめの言葉をまとめました。
・輪
・共感
・一期一会
・明朗快活
・三方良し
・切磋琢磨
・ありがとう
・笑う門には福来る
・和をもって尊しとなす
・己の欲せざる所、人に施すこと勿れ(孔子)
・自分と違う意見を述べる人は、あなたを批判したいのではない。違いは当然であり、だからこそ意味があるのだ(アルフレッド・アドラー)
コミュニケーション能力は、あらゆる職種の基盤となるポータブルスキルです。単に「仲良くできる」というだけでなく、「意見の異なる相手とどのように歩み寄るのか」「相手のニーズをどのように引き出したか」といった具体的なエピソードを交えることで、より実務的な強みとして伝わります。
思いやりや気遣いに関する好きな言葉の例
思いやりや気遣いなどをアピールするのに使える言葉は、以下が挙げられます。
・共栄共存
・君子懐徳
・十人十色
・利他精神
・おもてなし
・一期一会
・縁の下の力持ち
・情けは人の為ならず
・旅は道連れ、世は情け
・親しき中にも礼儀あり
・実るほど頭を垂れる稲穂かな
円滑な人間関係を築くための思いやりや気遣いは、チームで動くうえで欠かせないスキルです。これらの言葉を選ぶ際は、「相手のどのようなニーズを察して動いたか」「その結果、周囲にどのような良い影響を与えたか」という具体的なエピソードを添えるとより説得力が増します。
責任感の強さや真面目さに関する好きな言葉の例
責任感の強さや真面目さに関する言葉をまとめました。
・誠実
・有言実行
・不言実行
・質実剛健
・公明正大
・誠心誠意
・積小為大
・言行一致
・謹厳実直
・学問に王道なし
・真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり(武田信玄)
・自由とは責任を意味する。だから、たいていの人間は自由を恐れる(バーナード・ショー)
責任感や真面目さは、組織において「信頼」を築くための重要な要素といえます。これらの言葉を使う際は、単に「真面目である」と伝えるだけでなく、「困難な状況でどのように最後までやり抜いたか」「自分の役割をどのように定義して行動したか」を添えるのがポイントです。
冷静さや慎重さに関する好きな言葉の例
冷静さや慎重さをアピールできる言葉は以下が挙げられます。
・懇切丁寧
・無知の知
・周到綿密
・急がば回れ
・千思万考
・念には念を入れよ
・石橋を叩いて渡る
・備えあれば憂いなし
・勝って兜の緒を締めよ
・人事を尽くして天命を待つ
・行動的な人のように考え、思慮深い人のように行動せよ(アンリ・ベルクソン)
・水よく船を浮かべ、水よく船を覆す。ただこのことを、よく心得られよ(徳川家康)
ミスが許されない業務や、リスク管理が求められる職種において、冷静さや慎重さは大きな武器となります。単に「慎重である」というだけでなく、「どのようなリスクを想定し、それを防ぐためにどんな準備をしたか」という具体的なプロセスを語ることが重要です。
臨機応変さや適応力の高さに関する好きな言葉の例
臨機応変さや適応力の高さにまつわる言葉をまとめました。
・当意即妙
・千思万考
・柳に風
・ピンチはチャンス
・郷に入れば郷に従え
・行水にも淵瀬あり、人の世に窮達なからめやは(樋口一葉)
・最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、唯一、生き残る者は変化できる者である(チャールズ・ダーウィン)
ビジネスの現場は予期せぬ変化の連続です。そのため、マニュアルにない事態に直面した際、自ら考えて動ける「臨機応変さ」は高く評価されます。学生時代のアルバイトや部活動などで、トラブルに対してどのように機転を利かせたか、具体的なエピソードとともに伝えてみましょう。
粘り強さや忍耐力の強さに関する好きな言葉の例
粘り強さや忍耐力の強さを伝えられる言葉には、以下が挙げられます。
・七転八起
・堅忍不抜
・百折不撓
・不撓不屈
・臥薪嘗胆
・勇猛精進
・苦は楽の種
・ネバーギブアップ
・蟻の思いも天に届く
・進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む(福沢諭吉)
・私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ(トーマス・エジソン)
粘り強さや忍耐力は、ストレス耐性や業務への定着率を重視する企業にとって魅力的な強みです。単に「耐えられる」というだけでなく、「高い目標に対して、どのようにモチベーションを維持して取り組んだか」というエピソードを添えることで、より効果的なアピールとなるでしょう。
好奇心の旺盛さに関する好きな言葉の例
好奇心の旺盛さをアピールするのに向いている言葉をまとめました。
・温故知新
・人生一度きり
・走りながら考える
・とりあえずやってみる
・明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ(マハトマ・ガンジー)
・私には特別な才能などありません。ただ、ものすごく好奇心が強いだけです(アルベルト・アインシュタイン)
変化の激しい現代ビジネスにおいて、自律的に学び、新しい情報を取り入れ続ける「好奇心」は、成長性の高さを裏付ける強みとなります。その好奇心がどのような行動につながり、どのような成果や学びを得たのかを具体的に語りましょう。
好きな言葉を考えるにあたっては、企業を選ぶ判断基準である就活の軸も見直すのがおすすめです。「就活の軸一覧100選!納得がいく決め方や面接での答え方を例文付きで解説」で就活の軸について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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面接での好きな言葉の答え方4ステップ
面接で好きな言葉を答える際は、最初に結論を端的に伝えたうえで、好きな理由や関連するエピソードで補足するのがおすすめです。
ここでは、好きな言葉の答え方を4ステップで紹介します。好きな言葉が決まったら、以下の流れに沿って自分なりの回答を組み立ててみましょう。

1.好きな言葉をひと言で答える
まずは、「私の好きな言葉は△△です」と結論として端的に答えましょう。そうすることで、面接官に自分がこれから話す内容を理解してもらいやすくなるからです。
この際、四字熟語やことわざであれば、言葉そのものが正確に伝わるように、一音一音はっきりと発音することを意識してください。もし、あまり一般的でない言葉や独自の造語などを挙げる場合は、ひと呼吸置いてからゆっくりと発声し、「〜という言葉です」と丁寧に付け加えると親切です。
2.選んだ言葉が好きな理由や背景を補足する
次に、なぜその言葉が好きなのか、自分にとってどのような意味をもつのかという理由を説明します。言葉の一般的な意味を説明するのではなく、「自分なりにどのように解釈しているか」を付け加えることが、個性を出すポイントです。
たとえば「継続は力なり」であれば、「単に続けることだけでなく、昨日より少しでも進化しようと工夫しながら続けることが、大きな成果につながると考えています」といった補足をします。
これにより、あなたがその言葉を表面的な理解で使っているのではなく、自分自身の哲学として内面化していることが伝わるでしょう。
3.好きな言葉にまつわるエピソードで説得力を出す
理由を述べたあとは、それを裏付ける具体的なエピソードを話します。過去の経験のなかで、その言葉を意識して行動した結果、どのような変化や成果が得られたのかを具体的に伝えてください。
「部活動でスランプに陥ったとき、この言葉を思い出して練習メニューを改善した結果、目標を達成できました」といったエピソードがあれば説得力が増します。苦労した点や、そのときにどのように感じたかという感情面も混ぜると、より人間味が伝わり、面接官の記憶に残りやすいでしょう。
4.入社してからどのように活かせるかで締めくくる
最後は、その好きな言葉を仕事においてどのように活かしていくかという展望で締めくくります。これが、あなたの言葉と企業の接点を創り出す重要なステップです。学んだことや培った姿勢を、志望企業の業務でどのように発揮したいかを伝えましょう。
「御社の営業職においても、この△△という言葉を胸に、お客さま一人ひとりと粘り強く向き合い、信頼を勝ち取っていきたいと考えています」といった形です。
これによって、あなたの好きな言葉が単なる個人の趣味嗜好ではなく、企業に貢献するための武器になることを印象づけられます。
「PREP法」で回答するのがおすすめ
質問に対する回答は、「PREP法」で構成するのがおすすめです。PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→再度結論(Point)」の順で、話や文章を構成する手法を指します。
好きな言葉はもちろん、自己PRや志望動機などもPREP法に当てはめると、スムーズに回答をまとめられるでしょう。
面接に自信がない方は、「就活の面接対策をしたい!新卒におすすめの方法や頻出質問110選を紹介」の記事でポイントを解説しているのでチェックしてみてください。
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面接で好きな言葉を伝える回答例文5選
ここでは、面接で好きな言葉を伝える際の回答例文を紹介します。四字熟語やことわざ、身近な言葉など、自分のスタイルに合ったものを参考にしてみてください。
1.四字熟語で表す場合の例文
私の好きな言葉は「一期一会」です。
私が一期一会を意識したのは、大学2年生のときに一人旅で行った石垣島がきっかけでした。旅先では多くの出会いがありましたが、その場限りの交流だけでなく、なかには今でも連絡を取り合う深い友人関係に発展した出会いもありました。
この経験から、どんな些細な出会いも、その後の人生を大きく変える可能性があると強く実感するようになりました。
仕事をするうえでも、お客さまや同僚との一つひとつの出会いを「二度とない機会」と捉え、誠意をもって向き合うことで、強固な信頼関係を築いていきたいと考えています。
2.ことわざで表す場合の例文
私の好きな言葉は「継続は力なり」です。
派手な成果を急ぐよりも、地道な積み重ねこそが大きな目標を達成する近道だと思っています。大学時代、未経験から始めたプログラミング学習では、毎日欠かさず1時間のコード記述を3年間継続しました。
最初はエラーばかりで挫折しそうになりましたが、諦めずに続けた結果、最終的には自作のアプリをリリースできるまで成長しました。
仕事においても、日々のルーティンや細かな改善を疎かにせず、一歩ずつ着実に積み上げることで、御社の事業成長に貢献していきたいと考えています。
3.ひと言で表す場合の例文
私の好きな言葉は「ありがとう」です。
どんな小さなことにも感謝の気持ちをもつことで、良好な人間関係が築け、自分自身の成長にもつながると信じているからです。カフェのアルバイトでは、お客さまはもちろん、ともに働くスタッフへの「ありがとう」の声掛けを誰よりも意識しました。
忙しい時間帯こそ積極的に感謝を言葉にした結果、チームの連携がスムーズになり、店舗全体のミスが減るだけでなく、顧客満足度調査で表彰をいただくことができました。
周囲への感謝を忘れず、チーム一丸となって高い成果を出せる社員として、御社に貢献したいと考えています。
4.身近な人の口癖や言葉で表す場合の例文
アルバイト先の店長から教わった「作業ではなく仕事をしよう」という言葉を大切にしています。
これは「単に手順をこなすのではなく、その先にいるお客さまの喜びを考えて動く」という意味です。私はレジ業務において、単なる会計作業に留まらず、雨の日には「お足元の悪いなかありがとうございます」とひと言添えたり、商品の重なりを考慮した袋詰めを徹底したりと、プラスアルファの工夫を継続しました。
その結果、多くの常連さまに名前を覚えていただき、指名でレジに来てくださる方も増えました。御社においても、常に「目的」を意識し、マニュアル以上の付加価値を提供できる社員を目指します。
5.偉人の名言を引用する場合の例文
トーマス・エジソンの「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という言葉が好きです。
失敗をネガティブに捉えず、成功へのステップと考えるポジティブな姿勢に感銘を受けました。プログラミングの学習中、エラーが続き行き詰まった際も、この言葉を思い出すことで「一歩前進した」と考え、粘り強くデバッグを続けられました。
困難が予想される業務でも、すべての経験を糧にして、必ず解決の糸口を見つけ出す姿勢で取り組んでまいります。
面接で「好きな言葉」を伝える際は、単に言葉の意味を説明するだけでなく、自身の具体的なエピソードと結びつけ、入社後の貢献意欲につなげることが重要です。紹介した5つの例文のように、その言葉を指針にどのような行動を取り、何を得たのかを伝えることで、あなたの価値観や強みをより印象付けられるでしょう。
また、面接対策として、「好きな言葉」以外の質問への回答も準備しておく必要があります。面接で頻出の質問は「面接質問集34選!新卒がよく聞かれる内容一覧と回答例を紹介」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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面接の「好きな言葉」で好評価を得るポイント
好きな言葉の質問で評価を得るためには、単に良い言葉を選ぶだけでは不十分です。面接官の視点に立ち、戦略的に回答を磨き上げましょう。ここでは、ほかの学生と差をつけ、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせるための3つのポイントを解説します。
志望企業の社風と関連性の高い言葉を選ぶ
素晴らしい言葉であっても、企業のカラーと合っていなければ評価されにくいので注意が必要です。事前に企業のWebサイトや採用メッセージを確認し、その企業が何を求めているのかを分析しましょう。
挑戦的な文化をもつ企業なら「開拓者精神」、チームワークを重んじる企業なら「和をもって貴しとなす」といったように、企業の価値観に寄り添った言葉をチョイスするのが戦略的。自分の本質を偽る必要はありませんが、自分のもつ複数の側面のうち、その企業に響きそうな部分を象徴する言葉を選ぶのがおすすめです。
自分なりの解釈を付け加える
辞書に載っている一般的な意味を述べるだけでは、あなたの思考は伝わりません。その言葉を自分の人生のなかでどのように定義しているか、独自の視点をひと言添えるだけで、回答のオリジナリティがアップします。
たとえば「一期一会」という言葉に対して、「単なる一度きりの出会いという意味だけでなく、二度と戻らない今の時間を最高のものにするという決意として捉えています」と付け加えるような形です。
自分なりの哲学をもって言葉を使っている姿勢は、「自分の頭で考え、軸をもって行動できる学生だ」という印象につながるでしょう。
ほかの回答との一貫性を保つ
「好きな言葉」の回答が、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と矛盾していないか確認しましょう。自己PRで「慎重に計画を立てるタイプ」と言いながら、好きな言葉で「思い立ったら吉日」と答えてしまうと、面接官は「本当はどちらなのだろう?」と感じてしまいます。
面接全体を通して、あなたという人物のキャラクターを一貫させることが大切です。自分の強みが「粘り強さ」であれば、好きな言葉もそれを補強するものを選びましょう。すべての質問を通して1人の魅力的な人物像を作り上げるイメージで、全体の整合性をチェックしてみてください。
また、就活を成功させるには面接だけでなく、就活全体の流れを把握しておくことも大切です。就活のやり方や流れについては、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事をご参照ください。
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面接で好きな言葉を答える際の注意点
好きな言葉を回答する際は、いくつか注意すべき点があります。良かれと思って選んだ言葉が、逆にマイナスの評価につながらないよう、以下の点に抵触していないか確認しておきましょう。
言葉の意味を正しく理解したうえで選ぶ
好きな言葉を選定する際は、その言葉の意味を正しく理解しましょう。
たとえば、「情けは人の為ならず」という言葉は、「情けを掛けることは人のためにはならない」と誤用されがちですが、本来は「人に親切にすれば巡り巡って自分にも良い報いになる」という意味があります。
間違った意味で認識して説明すると、「教養に欠ける」「リサーチ不足」といったネガティブな評価につながりかねません。すでに好きな言葉が決まっている場合も、改めて辞書や信頼できる情報源で正しい意味を確認しましょう。
聞き馴染みのない言葉は避けるのが無難
自分の個性を出そうとして、マニアックな専門用語や、一般的でない古語などは避けたほうが無難です。面接はコミュニケーションの場であり、相手に伝わることが大前提だからです。
面接官が言葉の意味を知らなければ、説明に時間を取られ、肝心のエピソードやあなたの魅力が十分に伝わらなくなってしまいます。どうしても使いたい場合は、誰でも理解できる言葉に言い換えて説明する配慮が必要です。
基本的には、誰もが一度は耳にしたことがあるような、適度に分かりやすい言葉のなかから選ぶのが、ミスコミュニケーションを防ぐコツといえます。
ネガティブなイメージの言葉の使用は避ける
「棚からぼたもち」や「果報は寝て待て」など、他力本願であったり、運任せに聞こえたりする言葉は就活には不向きです。企業は自ら主体的に行動し、成果を勝ち取る人材を求めているため、「楽をしたい」「努力を避けたい」といった印象を与える言葉は良いイメージにつながりにくいでしょう。
また、「勝てば官軍」のような結果至上主義過ぎる言葉や、他人を蹴落とすようなニュアンスを含む言葉も、チームワークを乱す懸念をもたれる可能性があるため避けたほうが無難です。ビジネスの場にふさわしい、建設的で前向きなエネルギーを感じさせる言葉を選ぶことを心掛けてください。
宗教・政治色の強い言葉は使用しない
就活では、特定の宗教や政治的思想を感じさせる言葉は避けるのが鉄則です。これらは個人の自由ではありますが、ビジネスシーンでは中立性が求められることが多く、偏った思想をもっていると判断されると、リスクヘッジの観点から敬遠される可能性があります。
また、面接官によって受け取り方が大きく異なり、評価が主観に左右されやすいという点でもおすすめできません。特定の団体が好んで使うスローガンや、論争を呼びやすい偉人の言葉なども避け、より普遍的で多くの人に共感される言葉を選ぶのが、スムーズな選考のための賢明な判断といえます。
「特にありません」と回答しない
面接で好きな言葉を聞かれて、「特にありません」と回答するのも避けましょう。この質問はあなたの価値観を測るための重要な項目であり、答えられないということは「自分のなかに信念や軸がない」「自己分析が不十分である」と見なされてしまう恐れがあります。
立派な格言でなくても構いません。身近な誰かからもらった言葉や、自分が大切にしている日常のルールなど、何かしらの答えを用意しておきましょう。「素晴らしい言葉でなければならない」とハードルを上げ過ぎず、自分を表現できる言葉を一つ見つけておくことが大切です。
「【面接質問集】就活でよく聞かれること40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事も参考にしながら、面接対策を進めてみてください。
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好きな言葉が見つからないときの探し方3ステップ
どうしても好きな言葉が思いつかないという方もいるでしょう。しかし、借り物の言葉では、説得力をもたせるのは困難です。そこで、自分の内面から自然と湧き上がる、自分らしい言葉を見つけるための3ステップを紹介します。

1.過去の経験を振り返る
まずは、これまでの人生で感情の動きがあった場面を書き出してみましょう。嬉しかったことや悔しかったこと、苦しかったことなど、心が動いた瞬間には、それを支えた「思考」が存在するはずです。
部活動で苦しいときに自分を支えた考え方や、失敗したときに自分をどのように納得させたかを思い出してみてください。言葉そのものを探す前に、自分の行動の源泉となっている感情や思考を言語化することが、納得感のある言葉選びの第一歩です。
過去の経験や感情を振り返り、自分の強みや価値観などを明確にする作業を「自己分析」といいます。自己分析のやり方については「自己分析とは?就活での目的や簡単なやり方9選を解説」の記事をご覧ください。
2.自分のアピールポイントから言葉の方向性を定める
次に、自分が面接で一番伝えたい強みを明確にします。ステップ1で掘り起こしたエピソードから、「継続力」「柔軟性」「誠実さ」など、キーワードを絞り込んでいきましょう。
たとえば、「粘り強さ」をアピールしたいのであれば、粘り強さを象徴する言葉を探すというように、「自己PR」と「好きな言葉」に一貫性をもたせることが重要です。自分をどのように印象づけたいかという「セルフブランディング」の視点で方向性を定めます。
3.定めた方向性に当てはまる言葉をさがす
方向性が決まったら、自分の想いを的確に表現してくれる言葉を探します。たとえば、以下のような方法を試してみましょう。
・インターネットで検索する: 「努力 四字熟語」「誠実 名言」などのキーワードを使用
・身近な記憶を辿る: 恩師の言葉、親の口癖、心に残っている本のフレーズなど
・書籍から探す: ことわざ辞典、偉人の名言集など
「この言葉なら、自分の経験を無理なく語れる」と思えるものが見つかったら、それはあなたの好きな言葉になり得ます。あなたの体験と結びついた実感のある言葉を選ぶことで、面接官の心に深く響くでしょう。
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面接での「好きな言葉」の選び方に悩むあなたへ
面接官が「好きな言葉」を通して見ているのは、知識量やセンスではなく、その裏にあるあなたの人柄です。実体験に紐づいた言葉を選ぶことで、人間性や価値観を適切にアピールできるでしょう。この記事で紹介したポイントや例文を参考に、面接で話す内容を考えてみてください。
1人での面接対策に不安を感じる場合は、プロの手を借りるのがおすすめです。キャリアチケット就職エージェントでは、キャリアアドバイザーがあなたにぴったりな企業を紹介します。
自己分析を一緒に行い、どのような好きな言葉を選べばあなたの魅力が適切に伝わるのか考えましょう。面接対策を通して、具体的な伝え方のアドバイスも可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
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面接で聞かれる好きな言葉に関するよくある質問
最後に、好きな言葉に関して就活生からよく寄せられる疑問にお答えします。迷いのない状態で本番に臨めるよう、ぜひご一読ください。
Q.シンプルで心に響く言葉は何かある?
A.「一所懸命」「感謝」「笑顔」「挑戦」など、誰もが知るシンプルな言葉も十分に心に響きます。これらはひと言でイメージが湧きやすいため、その後のエピソードに注目を集めやすい点がメリットです。なぜその言葉を選んだのかという理由と、裏付けとなるエピソードに注力しましょう。
シンプルだからこそ、あなたの解釈や具体的なエピソードが際立ち、結果として面接官の記憶に強く残ることも少なくありません。
Q.アニメや漫画の名言を引用しても良い?
A.基本的には問題ありませんが、あまりに娯楽色の強いセリフや、ビジネスシーンとかけ離れた内容は避けたほうが賢明です。また、引用する場合は、相手がその作品を知らないことを前提に説明する必要があります。「△△という漫画のキャラクターの言葉で、〜という意味です」と丁寧に補足しましょう。
その言葉があなたの仕事観や人間形成にどのように影響したのかを、社会人としての視点で論理的に語れるかどうかがポイントとなります。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。