インターンの面接に落ちる理由は?受かるための対策を例文とともに解説

このページのまとめ

  • インターンの面接に落ちるのは、ビジネスマナーや企業研究の不足があげられる
  • インターンの面接に落ちる人は、自信がない・志望意欲があいまいという特徴がある
  • インターンの面接に受かるためには自己分析と企業研究の徹底が欠かせない

インターンの面接に落ちる理由は?受かるための対策を例文とともに解説のイメージ

「インターンの面接になかなか受からない」「落ちる理由がわからない」と行き詰まりを感じている学生もいるのではないでしょうか。

この記事では、インターンの面接に落ちる理由と落ちやすい人の特徴、受かるためにするべき事前準備をご紹介します。また、インターン面接で聞かれやすい質問別に例文もまとめました。

希望するインターンへの参加に向けて面接対策を万全にし、面接官の高評価を獲得しましょう。

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目 次

インターンの面接に落ちる理由

厚生労働省「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(6p)」によると、の2023年度のインターン参加者は全体の77.1%と、多くの学生がインターンに参加しています。

しかし、インターンシップの選考面接で落ちる人は少なくありません。ここでは、長期・短期関わらずインターンの面接で落ちる理由について解説しますので確認してみてください。

ビジネスマナーが身についていない

インターンの面接では、最低限のビジネスマナーがあるかどうかも評価基準となります。具体的には、下記のような事項があげられます。自分の意識で欠けているものがないかチェックしてみてください。

・寝ぐせが整えられていない
・服装に清潔感がない
・時間が守れていない
・面接の入退室のマナーが守られていない
・適切な言葉遣いができていない

また、インターンに関する質問があったり、インターン終了後に企業先と連絡することがあると思います。企業との連絡の際のマナーについては「インターンシップ参加までにおさえておきたい基本のマナー」や「返信メールはどう書く?インターン参加時のメールマナー」の記事を参考にしてください。

また、インターン終了後のお礼メールの書き方については「例文つき!インターンシップのお礼状の書き方とマナー」の記事を参考にしてみてください。

企業研究が不十分

インターン先の業界や企業についての知識が浅いのも、面接で落ちる理由となりがちです。志望動機や自己PR、ガクチカなどの質問への回答においては、「どれだけその企業について調べられているか」をアピールすることが重要になります。

その際、業界や企業に対する理解が浅いという印象を面接官に与えてしまうと、「企業について知ろうとしていない」というマイナス評価につながってしまう可能性があります。

企業の求める人物像に合っていない

インターンの面接に落ちる理由は、企業のニーズとマッチしないことがあげられます。特に、1か月以上の長期インターンでは、企業が求める人物像を設定している場合が多いです。

そのため、それに沿った自分の強みや長所をアピールすることが重要となります。その企業が仕事上で求める基礎的能力のほか、価値観や人柄がマッチしていないと、選考面接を通過するのは難しいでしょう。

インターンの種類を詳しく知りたい方は「インターンには短期と長期がある!それぞれの違いと特徴とは」の記事を参考にしてみてください。

質問に対して適切な回答ができていない

インターンの面接の際、採用担当からの質問に上手く回答できていないと、マイナス評価になりやすいでしょう。

インターンの面接で聞かれやすい頻出質問の回答を準備し、練習をしておくことが重要です。自己分析や企業研究が不十分な場合も質問にきちんと答えられないことがあるため、選考対策としてしっかり行いましょう。

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インターンの面接に落ちる人の特徴

ここでは、インターンシップの面接で落ちてしまいやすい人の特徴を説明しますので、自分に心当たりがあるかどうかチェックしてみてください。

自分に自信がない

インターンでの面接時、声が小さくハキハキと受け答えできていない人は、選考に落ちてしまう可能性があります。

回答の内容がきちんとしていても、下を向いたままだったり聞き取りづらいと、面接官に自信のなさが伝わってしまうでしょう。

志望意欲が足りない

「インターンの志望動機を教えてください」という質問に対して、あいまいな回答をしてしまうと選考に落ちる可能性が高いです。

多数のインターン参加希望者がいる中で、志望意欲が高い学生、熱意がある学生を企業は欲しいと思っています。「単に選考に受かりたい」という理由だけでインターン面接に臨んでも、説得力のある志望理由を伝えることは難しいでしょう。

自己アピールポイントが絞れていない

自分のアピールポイントが定まっていないと、マイナス評価につながりやすいでしょう。本選考と同じく、インターン面接でも自分の魅力をアピールすることが重要です。

しかし、あれもこれもと複数の強みや長所を伝えてしまうと、「結局この人は何が言いたいのだろう」という印象を持たせてしまいます。自分の一番伝えたいアピールポイントやエピソードは一つに絞り、その理由や背景を具体的に説明しましょう。

面接でアピールする自分の長所の見つけ方については「自分のいいところの見つけ方!面接でのアピール方法や長所の例を紹介」の記事も参考にしてみてください。

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インターンの面接に受かるための対策

ここでは、インターンシップの面接に向けて、しておくべき準備対策について解説します。

自己分析の徹底

インターン面接に落ちるのを防ぐには、自己分析を徹底することが不可欠です。自己分析で自分自身の価値観や願望を知り、他己分析では、自分自身を客観的に見ることで自己を深掘りすることが可能です。

自己分析の詳しいやり方については「自己分析の方法とは?就活で行う目的や基本的なやり方を詳しく解説」の記事を、他己分析については「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事も参考にしてみてください。

企業研究の徹底

自己分析・他己分析と並行して、企業研究も徹底して行いましょう。志望企業のことだけではなく、その企業の業界や職種についても十分に研究することをおすすめします。

そうすることで就活の軸も定まり、自分にマッチする企業が見つけやすくなるからです。就活の軸の探し方については「就活の軸は決まってる?作り方や面接での答え方を例文とともに紹介!」の記事も参考にしてみてください。

参加理由を明確にする

インターンシッププログラムに参加する理由・目的を明確にしましょう。「なぜこの企業のインターンに参加したいのか」「インターンによって何を得たいのか」を深掘りすることで、より説得力のある回答になります。

そして、それはそのまま志望動機として、志望意欲の高さとしてアピールすることができます。インターンの参加理由の重要さについては、「インターンの選考は、参加したい理由で差をつけよう!」の記事を参考にしてみてください。

ビジネスマナーを身につける

インターンの面接に向けて、基本的なビジネスマナーを学んでおきましょう。適切な言葉遣いだけでなく、入室時からお辞儀の仕方、座り方、退室時まで一連の流れを確認し、練習することがおすすめです。

また、面接時にふさわしい身だしなみを整えることもビジネスマナーの一部です。面接当日のマナーについては「就活生が知っておくべきノックのマナーとは?入室の流れと面接対策も解説!」の記事も参考にしてみてください。

逆質問を準備する

インターンの面接の最後には、本選考と同じく「何か質問はありますか?」と聞かれることがありますので、必ず逆質問をいくつか用意しておきましょう。逆質問をしないと、「この学生は自社について教務がない」「インターンシップに対して意欲が足りない」というマイナスの評価につながってしまいます。

また、逆質問で、給料や福利厚生に関する質問はしないようにしましょう。それらを話題にしてしまうと、「この学生は待遇面にしか興味がないのでは」という不信感を企業側に与えかねません。

逆質問は、企業の事業内容や特徴を深掘りするような内容にしましょう。逆質問の回答の仕方については「インターンの面接…逆質問にはどう答える?」の記事も参考にしてみてください。

コミュニケーション力を磨く

就活の面接では、コミュニケーション力が高い人が有利になる傾向があり、インターンの面接においても、企業は学生のコミュニケーション力や表現力を見ています。

性格や人柄に関わってくる部分が多いですが、コミュニケーション力に自信がない人は、日頃から意識しておくと、就活だけでなく社会人になってからも大いに役立ちます。

インターン面接への準備対策については「インターンの面接、準備はできてる?事前対策で質問を攻略」の記事にも載っています。

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インターン応募~参加後の流れ

ここで一度、インターンシップに応募してから参加後までのおおまかな流れを確認しましょう。

まず、気になる企業を大学の就職課や就職支援サイト、企業のウェブサイトなどを使って探し、ピックアップしていきます。事業内容以外にも、インターンシップで実施する内容についても見ておきましょう。短期か長期かの日程や、実践型、セミナー型などのプログラムについてもチェックします。

次に、参加したいインターンシップ先にエントリーをします。エントリーの締め切りはインターンシップ開催日のおよそ1ヶ月前が一般的ですが、定員に達すると締め切ってしまう場合もあるため、早めに参加したい企業を見つけて内容を調べておきましょう。

エントリー後に選考がある場合は、エントリーシートを提出し書類選考や面接、筆記試験、適性検査、グループディスカッションなどが実施されることもあります。

インターンシップ終了後は、その日の夜か翌日までにお礼メールを出しましょう。お礼メールはインターンシップへのお礼と学んだこと、今後の就活に活かしたい旨などが簡潔にまとめられると望ましいです。インターン後のお礼メールの例文が見たい方は「インターン後にお礼メールは必要?送るのが遅れたときの対処法や例文を紹介」の記事に載っています。

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インターン面接と本選考面接の評価の違い

インターンシップの選考で志望企業に落ちると、本採用でも落ちるのでは、と悩んだりする人もいます。結論からいうと、インターンシップの選考に落ちたからといって、就活の本採用に影響するとは限りません。

インターンシップ選考は、本採用選考より倍率が高い場合もあるため、インターン選考に通過できなかったとしても、同じ企業の本採用選考で受かるチャンスは多いにあります。ここでは、インターン選考と本選考の面接の評価の違いについて解説します。

インターン選考の評価基準

多くの企業は、インターン参加を通して、より多くの学生に自社に興味を持ってほしいという意図を持っています。

そのため、特に長期インターンの面接では、学生の人柄や性格、長所、学生時代に頑張ったことは何か、といった、学生自身のことについての質問が多くなります。インターン面接での評価基準は、「どれだけ自分の魅力や成長できるポテンシャルがあるか」という点と言えるでしょう。

本選考の評価基準

インターンとは異なり、本採用では、実際に採用した学生が企業で働くことになります。自社でより長く働いてもらうためには、学生がどんなスキルや強みを持っており、それが自社とマッチしているかどうかが重要なポイントとなります。

本選考の面接では、企業のことを深く理解し、「自分の持っているスキルを自社でどう活かすか」をアピールすることが必要になります。インターン選考の本選考への影響については「インターンに落ちたら本選考に影響する?対策のコツとは」の記事にも載っています。

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インターン面接の質問別の回答例

ここでは、インターンシップ面接でよく質問される事項ごとに、回答例文をご紹介します。参考にしながら、自分だけの文章を考えてみてください。

インターンの志望動機は何ですか?

私が御社のインターンシップを志望する理由は、御社の事業のカスタマーサービスのノウハウを学びたいからです。御社が提供している事業のひとつ、オンラインクラウドソーシングサービスでは、3年連続で顧客満足度が80%以上を達成していると、御社のホームページで拝見しました。

私は、大学2年生のとき、コールセンタースタッフのアルバイトをしたことがあります。サービスや商品についての質問や問い合わせについて答える仕事内容で、ときにはクレームにも対応しました。電話は、相手の顔が見えない分、声のトーンや話し方においてもカスタマーサービスを意識する必要があり、誠実に対応することの大切さを学びました。

コールセンターのアルバイトで培った電話での対応の仕方を思い出しながら、オンライン上でも対面と同じレベルの顧客満足度を得られるスキルを、このインターンシップで身につけたいです。

そして、将来、そのカスタマーサービスのスキルを活かした仕事に就きたいと考えております。

インターンの参加目的を教えてください

私が御社のインターンシップに参加したい理由は、新しい営業職を体験したいと思ったからです。御社のインターンシッププログラムの概要に記載されていた、「ほかでは味わえない営業力が身につけられる」という言葉に魅力を感じました。

人と接することが好きで、大学生ではアパレル点でのアルバイトを2年近く続けていました。自分の接客によってお客様の喜んでくれる顔が見れると充実感を覚え、その経験が活かせる仕事に就きたいと考えています。

インターンシップを通し、今まで経験したものとは違う営業の在り方を学び、さらなる接客力を磨いていきたいと思っております。

インターンの志望理由の例文をさらに見たい方は「インターンシップの参加理由は?志望動機の例文アリ」の記事にも載っています。

自己PRをしてください

私の強みは、何事に対しても率先して取り組めるところです。大学3年生のゼミクラスで、地域開発についてのグループ研究をする機会がありました。グループ内では「誰かが先導してくれるだろう」という雰囲気があり、何から始めたらいいかわからない状態でした。

その状況の中で私は、率先してメンバーそれぞれの役割を決め、毎週月曜に進捗報告会を実施する時間を設けることを提案しました。

報告会の時間は、ほかのメンバーも意見を述べやすいように自らが最初に発言することを心掛けました。徐々に活発な意見交換ができるようになり、研究内容を協力してまとめられるようになりました。

御社のインターンシッププログラムに含まれているグループワークでも、このような率先力を活かし、周囲をいい意味で巻き込み、皆が納得のいく結果が見えるプレゼン発表を目指していきたいです。

インターンで得たい経験は何ですか?

私がこのインターンシップで身につけたい経験は、「IT技術のさらなる可能性に挑戦する力」です。
私は高校生からプログラミングを独学で勉強しはじめ、その魅力に取りつかれ、そのスキルを活かす仕事に就きたいと考えています。

単に高いスキルを目指すのではなく、たくさんの人の生活を便利で豊かにできるような商品、またはITプログラムを開発するのが夢です。そのためには、さまざまな視点で物事を分析し、広い視野を持つことが重要だと考えます。

IT業界を常にリードする斬新なアイデアにあふれている御社の環境の中で、概念に捉われない柔軟性と、あらゆる可能性にチャレンジできる精神力を、このインターンシップを通して身につけたいと考えております。

学生時代に頑張ったことは何ですか?

私が学生時代に最も力を入れたことは、大学3年間所属した演劇部での活動です。小学生のころから地域の発表会や学校の演劇会が大好きで、周りからも評判だったので演技には自身がありました。

しかし、入部してみると、演技だけでなく歌やダンスなどのスキルを学ぶ必要があります。歌やダンスは学んだことがなかったので、顧問の先生の指導を受けながら基礎から練習しました。周りにはミュージカル経験メンバーもおり、負けず嫌いな私は、悔しい思いもしました。

年に2度の舞台発表があるのですが、2年生でやっと役をもらうことができたので、3年生の最後の舞台では主役を勝ち取りたいと決意し、自主練の時間をこれまでの2倍に増やしました。主役をもらうためには、演技、歌、ダンスの総合的なスキルが必要なため、自分の苦手な部分を洗い出し、集中的に練習するなど工夫し、目標に向かって一生懸命努力しました。

その結果、3年生の夏の舞台で、準主役に抜擢していただくことができました。

自らの課題を見つけ解決策を見出す力と、負けず嫌いの性格を活かし、御社のインターンシッププログラムでの課題に対して結果を出せるよう頑張りたいです。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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