玉手箱とSPIは対策必須!頻出企業の見分け方や出題内容、対策までご紹介!

このページのまとめ

  • 玉手箱は日本SHL社が提供する総合職適性テストのこと
  • 玉手箱の能力テストは「1つの分野につき1種類の問題形式しか出題されない」のが特徴
  • 玉手箱は、アプリや問題集を活用して早めに対策することで効率的に解答できる

玉手箱とSPIは対策必須!頻出企業の見分け方や出題内容、対策までご紹介!のイメージ

玉手箱は、就活の選考で多くの企業が導入する適性テストの1つ。就活をしていれば、出会う可能性がある玉手箱ですが、就活生のなかには「勉強方法がわからない」「どのような問題が出るのかわからない」と不安に感じている方もいるようです。
このコラムでは、玉手箱の特徴や出題内容、対策方法、攻略ポイントなどをご紹介します。玉手箱についての理解を深め、高得点につなげられるようにしましょう。

目 次
 

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玉手箱とは?

玉手箱とは、日本SHL社が提供する総合職適性テストのことです。自宅受検型のWebテストとしてトップシェアを誇る適性検査となっています。SPIの次に導入している企業が多く、就活生であればSPIと玉手箱の2種の対策は必須と言われています。 

 

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SPIと玉手箱の違い

玉手箱について説明する前に、混同されがちなSPIと玉手箱の違いをお伝えします。まず、運営会社(開発会社)が全く異なります。テストの受検形式はほとんど似た形式をとっており、どちらもこれらの適性検査を実施することで応募者の能力や人柄を知り、企業にマッチした人材であるかを判断しています。

SPIはリクルート社の適性検査

SPIはリクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査です。SPIの受検形式は、専用会場のパソコンで受検する「テストセンター」、自宅などのパソコンで受検する「Webテスト」、応募先の企業が用意した会場でマークシートで受検する「ペーパーテスト」、応募先の企業に出向いて企業内のパソコンで受検する「インハウスCBT」の4つあります。その中でも最も主流で導入している企業が多いのはテストセンター方式です。

玉手箱は日本SHL社の適性検査

玉手箱は日本SHL社の適性検査です。玉手箱の受験形式は、自宅などのパソコンで受検する「Webテスト(WEB-GAB)」、指定された会場のパソコンで受検する「テストセンター(C-GAB)」の2つです。 その中でも最も主流で導入している企業が多いのはWebテスト方式です。

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玉手箱出題企業と見分け方

SPIと並んで有名なWebテストである「玉手箱」は、多くの人気企業で筆記試験として使用されており、受かるには対策が必要です。ただ、多くの人気企業が導入しているから対策をしよう!というのではなく、自分が受ける企業がどの形式のテストを取り入れているのか、最初に調べることをおすすめします。

大手企業で幅広く採用、特に金融やコンサルで頻出

玉手箱を実施する企業は、主に銀行や証券会社、総合商社が挙げられ、金融系やインフラ、マスコミ、通信などの幅広い業界で取り入れられています。特に、情報処理の速さや正確さを有した人材を求めている金融やコンサル業界で多く導入されている傾向にあります。

実施企業例

アクセンチュア/みずほフィナンシャルグループ/日立製作所/日産自動車/オリックス/ソニー生命保険/スリーエムジャパン/住友林業/大日本印刷/東芝/ベイカレント・コンサルティング/ユニ・チャーム/シティグループ/SMBC信託銀行/NTT東日本/KDDI/アマゾンジャパン/三菱UFJモルガン・スタンレー証券/三井住友銀行/三井住友カード/丸紅/アサヒ飲料/三菱商事/森ビル など

玉手箱出題企業の見分け方

事前に、玉手箱が出題される企業なのかの見分けるための方法は2通りあります。
1つは、過去の口コミから企業が導入しているWebテストの種類を知ることができます。
もう1つは、メールに添付されているURLからWebテストの種類を知る方法です。以下のURLが含まれている場合、玉手箱である確率が高くなります。

「https://web1.e-exams.jp/」
「https://web2.e-exams.jp/」
「https://web3.e-exams.jp/」

 

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玉手箱の特徴

玉手箱には、「能力テストの出題は1分野につき1形式のみ」「性格テストの問題数が多い」「テストセンターの受検方式では電卓NG」といった特徴があります。受検前に特徴を確認しておきましょう。

能力テストの出題は「1分野につき1種類の形式のみ」

玉手箱最大の特徴として、能力テストでは「1分野につき1種類の形式しか出題されない」という点が挙げられます。能力テストの問題形式は「言語が3種類」「計数が3種類」「英語が2種類」の合計8種類。そのうち、言語であれば出題されるのは3種類のうちの1種類の形式のみで、同じような問題ばかりが続けて出題されます。そのため、ある程度の解答パターンを理解しておけば、スムーズに解答できるでしょう。

性格テストは問題数が多い

性格テストは問題数が多くスピーディーに解答することを求められるのが特徴です。基本的に制限時間は問題形式ごとに設定されていますが、受ける企業によって異なる場合もあります。事前に対策しておけば、本番で焦らずに解答できるでしょう。

テストセンター方式では電卓の使用はNG

玉手箱をテストセンター方式で受検する場合は電卓の使用ができません。玉手箱の受検方式は、自宅のパソコンから受検できるWebテスト方式が一般的。しかし、企業によっては不正を防ぐ目的から、試験会場に出向いて受検するテストセンター方式で実施されることもあるようです。テストセンター方式では、電卓を使用てきない点がWebテスト方式と異なり、計数の試験では筆算をする必要があります。

CABやGABと共通した問題が出てくることもある

玉手箱を提供する日本エス・エイチ・エル株式会社は、CABやGBAなどのWebテストも提供しています。そのため、玉手箱ではCABやGABと似通った問題が出題されることがあるようです。

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玉手箱の出題内容

玉手箱の問題には主に4つの分野があり、さらに各々の分野でいくつかの形式に分かれています。詳しく解説するので、チェックしておきましょう。なお、下記でご紹介する問題数や制限時間は、一般的な目安になります。

計数理解

計数の分野では、「四則逆算」「図表の読み取り」「表の空欄の推測」が出題されます。「四則逆算」は、空欄の箇所を埋めて方程式を完成させる問題で制限時間は9分、出題数は50問です。「図表の読み取り」は、図表を読み取って計算を行う問題で、29問を制限時間15分で解答します。「表の空欄の推測」は、表の中の法則性を読み取って空欄の数値を選択する問題。制限時間20分で、出題数は20問です。
玉手箱の計数の問題では、電卓と計算用紙を使用できます。ただし、前述したとおり、受検形式がテストセンター型の場合は、電卓の使用がNGとなるため注意しましょう。

言語理解

言語の問題では、「論理的読解」「趣旨判定」「論旨把握」が出題されます。「論理的読解」は、600字程度の問題文を読んで内容が正しいかどうかを判断するものです。解答の選択肢は基本的には3択になっており、制限時間15分で32問に解答します。「趣旨判定」は、400~600字程度の問題文を読んで趣旨が合っているかを判断するテストです。論理的読解と同様にこちらも3択ですが、就職に関するテーマが多くあるのが特徴。制限時間は10分で、出題数は32問です。「論旨把握」は、1000字ほどの長文を読み選択肢のなかから作者の考えに近いものを1つ選ぶ問題。制限時間12分で10問出題されるので、1問につき1分前後で解答しなくてはなりません。

英語

英語の問題では、「論理的読解」と「長文読解」が出題されます。長文の問題が中心で、英単語や短文の出題は殆どありません。「論理的読解」は長文を読み、設問に対して3つの選択肢から正しいものを判断する問題。全部で24問あり、制限時間は10分です。「長文読解」は、1つの長文につき3つの設問が出題されます。問題形式がそれぞれ異なり、問題ごとに文章と選択肢が用意されている点が特徴です。こちらも論理的読解と同様に全24問で制限時間10分で解答します。

性格テスト

性格テストは受検者の性格傾向から、企業理念や職種との適性を判断するもの。約200問とボリュームがあるため、深く考え込まずに解答することがポイントです。「良い印象を与えたい」と、企業が求める人物像に沿った解答を考えがちですが、矛盾が生じてしまうと好印象どころか不信感を与えてしまうリスクがあります。また、性格テストには企業と応募者の相性を判断するという意味合いもあるため、できるだけ正直に直感で解答することが大切です。知識を要するテストではないものの、全体を通して矛盾するところがないか注意しながら解答する必要があります。

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玉手箱の5つの対策方法

玉手箱の対策としては、問題に慣れることや短時間で解答できるようにすることが大切です。また、電卓の使い方の習得やアプリ・問題集の活用、出題傾向の把握なども欠かせません。玉手箱は、早めに対策しておくことで効率的に解答できるようになります。しかし、どのように対策すれば良いのかわからないという方もいるでしょう。有効な対策方法についてご紹介していきます。

1.問題に慣れておく

玉手箱では問題に慣れることが重要です。問題集や対策本を活用し、繰り返し問題を解いていきましょう。先述のとおり、玉手箱の能力テストでは1分野につき1種類の問題形式のみが続けて出題されるという特徴があります。対策本を読み込んで、形式ごとの解答パターンや流れを把握しておくことで、迅速かつ柔軟に対応できるでしょう。

2.短時間で解答できるようにする

1つの問題に対して、短時間で解答できるようにしておくことも大切です。玉手箱は出題数が多いわりに、細かい時間制限が設けられており、1問1問の解答時間が厳しくなっています。そのため、勉強をする際も時間を意識することが大事です。テンポ良く進められるように、わからない問題に時間を掛けないためのコツを掴んでおくと良いでしょう。

3.電卓の使い方を習得する

電卓の使い方を習得しておくことも対策として欠かせません。玉手箱では電卓を使用することが許されていますが、計算機能だけでなくメモリー機能も使いこなせると、計算をスピーディーに効率よく行えます。事前に練習して、電卓の機能を使いこなせるようにしておきましょう。

4.対策アプリや問題集を活用する

対策アプリや問題集を活用するのも効果的です。玉手箱対策ができるアプリはスマホでいつでもダウンロードでき、休憩時間や移動中、就寝前などのちょっとした空き時間に対策できます。また、玉手箱の問題集を購入する際は、店頭で売れ筋のものや口コミサイトをチェックし、評価が高いものを選ぶのがおすすめです。

玉手箱 WEBテスト問題集4+ (iOSアプリ)

5.出題傾向を理解する

玉手箱の出題パターンや出題傾向を理解することも有効な対策法です。玉手箱はほかのWebテストよりも難易度が高く、問題を素早く正答することが求められます。そのため、対策アプリや問題集を活用し、出題傾向を把握して問題に慣れておくことが重要です。

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玉手箱攻略のポイント

玉手箱を攻略するために「模擬試験を受ける」「最新の問題集を使う」など、押さえておきたいポイントを解説します。選考を突破するために、以下の玉手箱攻略のポイントを確認しておきましょう。

本命企業の前に模擬試験を受けておく

本命企業にエントリーする前に、玉手箱の模擬試験を体験しておきましょう。Web上に模擬試験を受けられるサイトがあるので、慣れておきたい方はぜひ受検してみてください。繰り返し受検すると、同じパターンの問題が出題されることが分かります。時間が掛かった問題や回答を後回しにした問題など、自分の苦手分野も把握できるので、模擬試験を受けたあとに問題集を使ってそれらの問題を重点的に解くと良いでしょう。本番でスムーズに解答できるはずです。

問題集は最新のものを購入する

問題集や参考書は、最新の情報を記載しているものを購入するのが玉手箱攻略のための大切なポイントです。問題集や参考書は毎年新しいものが発行されており、最新の出題傾向や対策方法が解説されています。古本屋で手に入れた問題集を使用したり、先輩が使用していた参考書をもらったりするのは避けたほうが無難です。選考前にしっかりと玉手箱の対策をしたい就活生は、受検する年に販売されたものを購入しましょう。

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Webテストを受けるときの4つの注意点

玉手箱をはじめとしたWebテストを受けるときは、「ネット環境を整える」「パソコン操作に慣れておく」「必要なものを準備する」などのほか、自分のペースを保つことも大切です。この項目では、落ち着いてWebテストを受けるための注意点を解説します。参考にしてみてください。

1.ネット環境を整える

Webテストを受ける際は、安定したネット環境を整えておく必要があります。ネット回線が不安定な場合、データを送信できないといった事態が発生する可能性も。Webテストは、自宅以外に大学やインターネットカフェでも受検できるので便利ですが、安定したネット回線や使用するパソコンが推奨環境に合うかなどを、事前にしっかりと確認しておきましょう。

2.パソコンの操作に慣れておく

Webテストを受験するパソコンの操作に慣れておくことも大切です。Webテストのデメリットとして挙げられるのが、パソコンの種類が作業効率に影響するという点。所持しているパソコンの画面が小さい場合には、大学にあるパソコンを使用するという対策を取るのも1つの手です。また、Webテストのシステム上、前のページに戻るときに1ページずつしか戻れないため、大きなタイムロスになってしまうことも。後回しにする問題の番号をメモしておき、スムーズに戻れるようにするといった対策を考えておくと良いでしょう。

3.筆記用具や時計を用意しておく

テストが始まってから慌てることのないよう、筆記用具や時計など受検に必要なものは前もって準備しておきましょう。テストの最中はメモを取ることも多く、メモ帳や筆記用具が必要不可欠。また、電卓を使用できる場合には、操作に慣れているものを用意することが大切です。テストセンターや企業が指定する会場では、スマートフォンの持ち込みができないことが多いため、電卓や時計を忘れずに持参しましょう。

4.自分のペースで解答する

Webテストでは、自分のペースを保って解答を進めるように努めましょう。自宅以外の会場でWeb テストを受検する場合は、1人ではなく周囲の人と一緒に受検することになります。周囲の受検者が次々に解答を進めていく様子があれば、焦りを感じてしまう方もいるでしょう。しかし、Webテストによっては受験生の解答状況に応じて問題内容が変化するものもあり、全員が同じ問題を解いているとは限りません。周囲に惑わされずに、自分が取り組む問題に集中することが重要です。

本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

就職活動の軸は「20代の若いうちに圧倒的成長」を掲げ、新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

 

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