IT業界の志望動機の書き方は?アピールのコツや例文11選を紹介

このページのまとめ

  • IT業界で評価される志望動機を作るには、業界・企業研究が大事
  • IT業界の志望動機では、業界や職種に合わせて求められる人物像のアピールを行う
  • IT業界の志望動機は、文系や未経験でもアピールできるので問題ない

IT業界の志望動機の書き方は?アピールのコツや例文11選を紹介のイメージ

「IT業界の志望動機は、どのように書けばいい?」「どんな内容が評価されるの?」などと悩む就活生も多いでしょう。IT業界は職種や業界の幅が広いため、志望企業の属性にあわせた強みのアピールが大事になります。

この記事では、IT業界の志望動機を作成する際のポイントや、構成のコツを解説。最後まで読めば、選考を突破できる志望動機を作成できるようになります。

志望動機の考え方について相談したい

   
目 次

IT業界に受かる志望動機を書くには業界研究が必須!

IT業界への就職を成功させるためには、業界研究を入念に行うことが大切です。業界研究でIT業界についての知識を身につけることで、より具体的な志望動機を作成できます。

IT業界に属する企業はそれぞれ異なるビジョンを持ち、業務内容や職種も異なります。業界の動向や技術トレンド、提供されているサービス、企業の特徴などを把握し、採用担当者を納得させられるような志望動機を書けるようになりましょう。

業界研究の進め方については、「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」の記事で解説しています。志望動機を書き始める前に、業界への理解を深めるところから始めてください。

IT業界の情報収集を行う方法

IT業界の情報収集を行う場合、次のような方法があります。

・ニュースサイトを読む
・情報サイトを読む
・専門書を読む
・動画を視聴する
・SNSを見る
・業界研究セミナーに参加する

業界の最新情報を知りたい場合は、ニュースやSNSを見て、業界がどのような状況なのか確認しておきましょう。ただし、情報が間違っている場合もあるので、複数の情報源を参考にし、正しいか確認するようにしてください。

IT業界についてこれから知ろうとする場合は、業界研究セミナーへの参加もおすすめです。業界研究の進め方を教えてもらえるセミナーもあるので、プログラムを確認して参加してみましょう。

業界研究セミナーについては、「業界研究セミナーとは?気になる内容と参加するメリットを解説!」の記事も参考にしてください。

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志望動機作成に向けて知っておきたいIT業界の種類

IT業界にはおもに「ハードウェア」「ソフトウェア」「インターネット・Web業界」などの種類があります。

各業種では個人のWebサイト制作から、コンピューターシステムなど社会の生活基盤に関わるものまで、幅広いサービスが提供されています。

業界研究の一環として、まずはIT業界のおもな業種を把握しておきましょう。

なお、IT業界についてより詳しく知りたい人は「【IT業界徹底解説Part1】IT業界で働くための基礎知識」を参考にしてください。

ハードウェア業界

ハードウェア業界では、PCやPCの周辺機器、スマートフォンやタブレットに代表されるモバイル端末などハードウェア全般の設計・開発に関するサービスを提供しているのが特徴です。

なお、ハードウェア業界でも、スマートフォンの普及によりモバイル端末に関する業務量は増加し、人材の需要も拡大傾向にあります。

また、近年では「IoT(Internet of Things)=モノのインターネット」の発展により、エアコンや冷蔵庫などの家電もハードウェアに含まれつつあるようです。

ソフトウェア業界

ソフトウェアとは、ハードウェアを稼働させるために作成されたプログラムを指します。ソフトウェア全般の開発や導入に関するサービスを提供しているのが「ソフトウェア業界」です。

スマートフォンだけでなく、PCの分野でも広くカバーできる多様なオペレーティング・システム(O・S)の需要が高まっており、新しいアプリケーションが日々開発され、生み出されているのが特徴です。

また、近年ではクラウド技術の発展により、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)も主流になりつつあります。SaaSは、従来のように各利用者がソフトウェアを導入するのではなく、ネットワーク経由でソフトウェアを利用するサービスです。

ソフトウェア業界では日々、クラウドやIoT(Internet of Things)などの先端IT技術を活用した新しいサービスの開発が進められています。

インターネット・Web業界

インターネット・Web業界では、企業の公式サイトの制作や運営、また他企業からの発注によるWeb制作など、インターネット上のサービスを提供しています。

なお、インターネット・Web業界は、おもに以下の2種類にわかれます。

・企業が個人・一般消費者に向けてサービスを提供する「BtoC(Business to Consumer)」
・企業が企業・法人に向けてサービスを提供する「BtoB(Business to Business)」

また、インターネット・Web業界で成功するには、Webサイトを構築するためのプログラミング・デザインスキルはもちろん、日々アップデートされる最新スキルの習得が求められます。

通信業界

通信業界は、インターネットを使用するために必要な通信インフラの導入・運用などに関するサービスを提供しているのが特徴です。

なお、通信業界はおもに以下の3つの業種に分類されます。

・電波や回線を提供する「通信業」
・電波を使って情報を提供する「放送業」
・インターネット空間の関連サービスを提供する「デジタルプラットフォーム事業」

特に、通信業は私たちの生活に関連性が高く、オフィスや住宅への固定回線や無線ルーターを介したWi-Fi環境の導入や整備・保守などを請け負っています。

また、通信業界では、スマートフォンで通信を行うための5G(第5世代移動通信システム)やLTE(4G)などの移動体通信に関連するサービスを提供しているのも特徴です。

近年では5GやIoTの普及によって、ますます大容量かつ高速な通信が可能になり、業界全体も発展していくと見込まれています。

情報処理サービス業界

企業向けの情報システムや、Webサイト上で利用するサービスを開発・運用する企業の総称が情報処理サービス業界です。システムインテグレータとも呼ばれ、顧客企業が求めるコンピュータシステムの開発などがおもな業務です。

具体的には、クレジットカードやネットショッピングの決済システムや、市場調査などに活用されています。

また、システム開発だけではなく、顧客企業の組織や仕事の進め方を助言するコンサルティングサービスを提供している企業があることも特筆すべき点といえるでしょう。

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志望動機作成に向けて知っておきたいIT業界のおもな職種

IT業界にはさまざまな職種が存在し、それぞれの職種で求められるスキルや人物像が異なります。理系のイメージが強いかもしれませんが、IT業界で活躍しているのは決して理系だけではありません。

ここでは、IT業界の主要な職種である「エンジニア職」「マーケティング職」「営業職」などについて解説します。業界研究の一環として、それぞれの職種の特徴をしっかり把握しておきましょう。

IT業界の職種についてより詳しく知りたい人は「【IT業界徹底解説Part4】IT業界に関わる職種やキャリアについて」を参考にしてください。

エンジニア職

ITエンジニアは、システム開発、運用、保守を担当する職種です。

エンジニアは、プログラミング言語やツールを使い、ソフトウェアやハードウェアの開発・改善を実行します。使用する言語やツールは企業や案件によって異なることもあり、幅広い知識が求められるのが特徴です。

マーケティング職

マーケティング職は、市場調査やターゲット分析、プロモーション戦略の立案・実行を行うことで、自社のサービスや製品の販路拡大を目指す職種です。

IT業界のマーケティング職では、新しい技術やサービスの市場ニーズを把握し、効果的なマーケティング活動を展開することが重要視されます。そのため、データ分析やデジタルマーケティングスキルを持っていると活躍しやすいでしょう。

営業職

営業職は、顧客へのITソリューションやサービスの提案や契約、アフターサポートなどを担当します。

IT業界の営業職では、顧客のニーズに沿った最適な提案が求められるため、ITに関する専門的な知識も必要です。

総合職

総合職は、企業全体の業務を幅広く担当する職種で、経営企画、人事、総務、財務などの管理部門を中心に活動するのが一般的です。

IT業界の総合職では、企業のビジョンや戦略を立案・実行し、IT技術やサービスを活用して事業を推進する役割が求められるでしょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントはクライアントの経営課題を抽出し、システムの導入やIT技術によって解決へ導く職種です。

クライアントへのヒアリングや要件定義など、上流工程に携わる「システムエンジニア」や「PM(プロジェクトマネージャー)」よりも、さらに上流となる課題の設定から担当します。

そのため、IT技術・システムへの深い知見はもちろん、コミュニケーション能力やマネジメントスキル、プレゼン能力など幅広い知識・スキルが求められます。

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IT業界の志望動機の書き方

IT業界の志望動機を作る場合は、「志望理由」「エピソード」「入社後の目標」の構成で考えるとわかりやすい内容になるのでおすすめです。ここでは、志望動機の構成を3つのステップで紹介するので参考にしてください。

1.企業を志望する理由

まずは志望動機の結論となる、「企業を志望する理由」から伝えましょう。結論から伝えることで、志望動機全体を通して、何を伝えるのかがわかりやすくなります。

あなたがなぜIT業界やエンジニア職などを選んだのかは、志望動機の核になる部分です。企業独自の特徴を結び付けて、「この企業でしかできないことがあるから選んだ」と伝わるようにしましょう。

2.志望理由の具体的なエピソード

志望する企業を選んだ理由を具体的なエピソードを交えて伝えます。あなたにしかない、オリジナリティのあるエピソードであるほど、志望動機に説得力が増すでしょう。

あなたならではのリアルな体験を伝えることで、採用担当者が納得するだけではなく、あなたの人柄も伝わります。「なぜIT業界なのか」「なぜ志望企業なのか」が伝わるエピソードを考えましょう。

3.入社後にどのように貢献できるか

最後に、入社後にあなたがどのように貢献できるかを伝えてください。採用担当者が入社後の姿をイメージできるように、具体的な内容をアピールしましょう。

あなたを採用することでメリットがあると思ってもらえれば、評価は高くなります。自身の強みやスキルと業務内容を結び付けて、具体的にどのような職種や仕事で活躍できるのかを伝えてください。

志望動機の書き方や構成の作り方については、「就活の志望理由にもう困らない!基本的な作り方や伝え方を例文つきで解説」の記事で解説しています。伝わりやすい構成があるので、構成に沿ってあなたならではの内容を考えてみてください。

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IT業界で評価される志望動機のポイント

IT業界で評価される志望動機を作るには、企業の求める人材に沿ってアピールできるかどうかが大切です。自分の強みやスキルを整理し、企業に評価される内容を伝えましょう。

ここでは、IT業界の志望動機で評価されるためのポイントを3つ解説します。

業界や職種ごとに求められる人物像を考える

志望動機でアピールするために、企業の求める人物像を考えたり、調べたりしましょう。優秀な強みやスキルを持っていても、企業の業務内容に合わなければ評価されないからです。

たとえば、営業職を志望する場合は、お客さまにわかりやすく案内できるコミュニケーション能力が求められます。エンジニアを志望する場合は、プログラミングスキルや経験が評価されるでしょう。

まずは業界研究や企業研究を行い、業界や企業が求める人物像を明確にしてください。企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく解説しています。

自分のキャリアパスを明確にする

キャリアパスを考え、将来はどのような人物になりたいのか明確にしておきましょう。次のような内容を考え、アピールすれば評価も高まります。

・どのような業務につきたいか
・どのようなスキルを成長させたいか
・どのようなポジションにつきたいか

志望動機で評価されるには、採用担当者に「入社後の姿」を想像してもらうことが大切です。将来のキャリアを具体的に考え、志望動機で伝えると、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

スキルや経験をどのように仕事に活かせるかを考える

自分の持っているスキルや経験が、仕事にどのように活かせるのか考えてみましょう。具体的に自分の活躍を想像できているほど、業界研究や企業研究ができていると評価されます。

たとえば、「プログラミング経験がある」「IT関連の資格を持っている」などであれば、スキルを活かしてどのように活躍できるか伝えやすいでしょう。未経験の分野であっても、自分なりに活かせそうな場面を考え、アピールしておくのが大切です。

自分の強みやスキルをアピールする前に、自己分析を行い、自分への理解を深めておくのが大切です。自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で解説しているので、参考にして実践してみてください。

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IT業界の志望動機例文7選

ここでは、IT業界の志望動機例文を紹介します。状況や職業別に7パターンの例文を用意したので、IT業界に進みたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

例文1.IT未経験の新卒学生

私はIT技術で人々の暮らしを支え、より生活が豊かになるよう貢献したいと考え、IT業界を志望しました。私の出身地は小さな集落で、ネットが普及していない場所もあります。

大学進学を機に都会に出たことにより、ネットやIT技術の進歩と、ITによっていかに生活が豊かになるかを強く実感しました。そして、私の出身地のようなネットが普及していない場所でも、IT技術を活用できないかと考えるようになりました。

貴社は数あるIT企業のなかでも、特に事業規模が大きく、全国に支店を展開しているので、田舎町にもIT技術を提供できるような仕組みが作れるのではないかと考え、志望させていただきました。

入社後は、田舎・都会双方で暮らした経験を活かし、日本全国に向けて貴社のサービスや革新的なIT技術を満遍なく普及できるよう尽力していきたいと思います。

例文2.AI関連サービスのエンジニア職

私が貴社を志望した理由は、貴社のAIを活用したサービスに興味があるからです。貴社の発表で、今後10年間でAI事業を拡大する計画があると知り、他社と比較しても同事業に大きく力を入れているところに注目しています。

私は、学生時代のサークルで商店街活性化プロジェクトという企画を立ち上げた際、チームによる入念な市場調査の結果、前年比30%のプラスの売上を上げたことがあります。その経験から、コミュニケーション力と分析力には自信を持っています。

現在はプログラミングの習得に努めながら、AIビジネスや関連企業について勉強しているところです。持ち前のコミュニケーション力と分析力を活かし、貴社のサービス拡大に貢献する一員として活躍したいと思っています。

例文3.BtoB向けシステム開発のエンジニア職

私は、ITサービスの提供に網羅的に関わっていきたいと思い、IT業界を志望しました。私とITとの出会いは学生時代です。Webサイト制作から始まり、最近はスマートフォンのアプリを開発してサイトにアップするようになりました。

ただ、Web制作のみ、ソフトウェアの開発だけというより、一貫したサービス提供に携わりたいと考えています。貴社は、上流フェーズに強く、システム開発だけでなく企画・提案にも優れていると高く評価されているため、ぜひそのような環境で活躍していきたいと考えております。現在は△△の資格取得のため学習中です。

今後も継続的に学習を続け、システムエンジニアとして1日も早く貴社に貢献できるよう努力してまいります。

例文4.IT業界の営業職

私はこれまでの大学生活で培ったスキル・経験を活かし、貴社でIT業界の営業職に挑戦したいと考えています。貴社が展開する革新的なサービスや製品が、企業の発展に大きく寄与すると確信しており、私のコミュニケーション力や交渉力を駆使して、貴社のビジネス拡大に貢献したいと思います。

大学では、マーケティングのゼミに所属し、学生向けのイベント企画を担当していました。そのなかで、スポンサー企業との交渉や、広告収益を上げるための戦略立案を行い、実際にイベントの収益を前年度比50%増加させることに成功しました。

この経験から、私は自分のコミュニケーション力や交渉力が営業職に適していると自負しています。また、貴社の営業職においては、顧客の課題を深く理解し、最適なソリューションを提案することが求められると認識しております。私はこれまでの経験を活かし、お客さまとの良好な関係構築を通じて、貴社の成長と業界の発展に貢献できると信じています。

例文5.IT業界の総合職

私は、日々発展していることに加え、社会にインパクトを与える力を持っているIT業界で働きたいと考えています。なかでも、社員が一丸となって、社会課題の解決に向けて取り組む社風・環境に強く惹かれました。

先日のオンラインセミナーで、社会課題に対する取り組みを知り、特にSDGsへの取り組みに共感しました。また、先輩社員のインタビューにより、貴社のオープンな環境で、自由にアイデアを出し合って課題解決に取り組んでいる姿勢に魅力を感じ、貴社で働きたいと強く思いました。

私は大学時代に、学生団体でのサークル活動やアルバイトを通して、コミュニケーション能力を磨きました。同時に論理的思考力や問題解決力を養うために、アルゴリズムやプログラミング言語を学ぶ自己学習にも力を入れました。これまで培ってきた技術的なスキルやコミュニケーションスキルなどの総合的なスキルを活かし、貴社の事業拡大に貢献するとともに社会全体の利益につなげたいと考えています。

入社後は多様な分野に対応できる総合職として、より幅広いスキルを身につけ、さまざまな課題に対応できる人材を目指して尽力する次第です。日々変化するものに対応し、未来の社会課題に取り組みながら貴社に貢献したいと考えています。

例文6.マーケティング職

私はWebマーケティングに強い関心を持っており、業界のパイオニアである貴社で活躍したいと考え、応募させていただきました。

私は、大学時代にマーケティングの基礎知識を学ぶと同時に、実践的な経験を積む機会を得ました。たとえば、地元のテーマパークのキャンペーンチームに参加し、SNSを活用したプロモーション活動を担当しました。そのなかで、ターゲット層の把握やコンテンツの企画・制作、効果測定など、マーケティングの全体像を理解できました。

また、留学先の大学のイベントを企画し、チームメンバーと協力して実現させたこともあります。その経験を通じて、コミュニケーション能力やリーダーシップ力、柔軟性など、マーケティング職に必要なスキルを身につけました。

貴社には、先進的なテクノロジーを活用したサービスが多数あり、急速に変化する市場環境に適応できる強いビジネスモデルがあると考えます。そのなかで、これまで培ってきたマーケティングスキルを活かし、貴社の事業拡大に貢献したいと考えています。

入社後は、既存のサービスの改善や新規サービスの開発、顧客ニーズの調査など、幅広いマーケティング業務に携わり、貴社の成長を加速させるための提案を積極的にしていきたいです。

例文7.ITコンサルタント

私はITコンサルタントという職業の可能性に惹かれ、業界随一の顧客満足度を誇る貴社に応募させていただきました。ITコンサルタントは、企業経営において重要な課題解決に取り組むことができ、社会に貢献できる魅力的な職種であると考えています。

私は大学で情報処理を専攻し、ビジネスの基礎知識を学習する過程で、ITに関する知識を深めました。そして、学生団体でのインターンシップを通じて、ITに特化した経営コンサルティングの現場に触れ、その魅力に惹かれました。この経験から、ITコンサルティング業界で働きたいと考えるようになりました。

貴社は、グローバルに展開し、多様な業種の企業に対して、幅広い分野で高い専門性を持ってサポートしている企業だと考えます。また、従業員一人ひとりが常に新しい知識やスキルを身につけられる環境が整備されており、自己実現を追求できる環境であることに大きな魅力を感じます。

私もIT業界の最新動向を常に追いかけ、多様な課題に対して解決策を提供できるよう、さらなるスキルアップを目指して取り組みたいと考えています。

私が貴社に入社した場合、積極的に業務に取り組み、最新のIT技術を活用しながら、クライアント企業に貢献できるよう尽力することを約束いたします。

IT業界のなかでも、SE(システムエンジニア)を目指す場合の志望動機については、「【新卒】SEの志望動機作成ポイントを紹介!例文付きで1からわかりやすく解説」の記事で紹介しています。志望する職種によっても書き方やアピールのポイントは変わってくるので、ぜひ読んでみてください。

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IT業界での志望動機のNG例文4選

ここでは、IT業界における志望動機のNGポイントを例文とセットで4選紹介します。自分の志望動機が、NGポイントにあてはまっていないか確認しましょう。

どこの業界にもあてはまる

どこの業界にもあてはまる志望動機は、「IT業界でなくてもよいのでは?」と思われてしまいます。たとえば、次のような志望動機はNGなのでやめておきましょう。

私は企業と一緒に、自分も成長させていきたいと考えています。そのため、貴社のような成長著しい企業で働きたいです。

このような志望動機では、IT業界を選ぶ必要はありません。「成長著しい企業」であれば、商社でも、広告業界でもどこでもよいと判断されてしまいます。

IT業界を目指すのであれば、「IT業界」を選んだ理由が必要です。別の業界にもあてはまる内容になっていないか、見直してみましょう。

受け身な志望動機になっている

受け身な姿勢が伝わる志望動機は、消極的に感じてしまうので避けるようにしてください。たとえば、次のような志望動機では、主体性が感じられず評価が下がります。

私は教育制度が充実している貴社に入社し、ITスキルを効率的に学びたいと考えています。

このような志望動機では、「自分が企業に対して貢献できるか」「どのような成果を出したいか」などの内容が見えてきません。

また、「学びたい」「成長したい」などの志望動機は、就活生側のメリットであり、企業のメリットではないことを覚えておきましょう。学習意欲を伝えるのは大切ですが、仕事で何を成し遂げるかもセットで伝えるようにしてください。

エピソードが志望動機と関係ない

志望動機で伝えるエピソードは、志望理由と関係あるものを選びましょう。

私は学生時代にサッカー部のキャプテンを務め、チームの目標である全国大会で優勝を達成しました。その経験を活かして、貴社で働くことを強く希望しています。

エピソードは印象的な内容ですが、IT業界や業務内容とはつながりがありません。「サッカー部のキャプテン経験が、仕事に活かせるのか」「サッカー部の経験から、なぜIT業界を選んだのか」がわからなければ、評価されないでしょう。

エピソードを伝える際は、IT業界や志望企業、業務内容との関連性を意識してください。

給与や待遇を志望理由にしている

給与や待遇を志望理由にしても、評価にはつながりません。仕事への意欲が低いと評価が下がるので気をつけてください。

IT業界は将来性があり、高い給与が期待できます。入社できれば安定した生活を送れると考え、貴社を志望しました。

キャリアチケットの「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、25卒の学生が企業を選ぶポイントで給与が16%の2位、福利厚生が12%の4位でした。給与や福利厚生などの待遇は、重視されている条件だとわかります。

25卒学生が企業を選ぶポイントのイメージ

引用:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査

しかし、企業からすると、志望動機で給与などを伝えられても、やる気があるとは思えません。自分が企業を選ぶ基準と、志望動機で伝える内容は分けて考えるのが大切です。

志望動機で使ってはいけない言葉や表現については、「志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説」の記事で紹介しています。相手にどのような印象を与えるかを意識して、志望動機を作成しましょう。

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志望動機でアピールできればIT業界には文系・未経験者でも就職できる

IT業界への就職は、文系や未経験でも就職できます。理系のイメージのあるIT業界ですが、営業職のように文系向けの職種もあり、未経験を募集している企業も多いからです。

事務職や営業など文系向けの職種もあるから

IT業界では事務職や営業職のように、文系向けの職種もあります。プログラミング未経験であっても、問題なく採用してもらえるでしょう。

営業職であれば、コミュニケーションスキルや主体性のように、文系・理系に関係ない能力が評価される傾向にあります。事務職の場合は、文章作成能力のように、文系ならではのスキルを活かすことも可能です。

文系でもIT業界を目指したいと考えている場合は、「自分の能力を活かせる業界がないか」を考えてエントリーしてみましょう。「文系からでも大丈夫?システムエンジニアとして就職するために」の記事もぜひ参考にしてください。

未経験を募集している企業もあるから

IT業界の企業には、未経験を募集している企業もあります。IT業界が急速に拡大した結果、業務を行うIT人材の人数が追い付いていないからです。

経済産業省の「IT人材育成の状況等についての参考資料(5p)」によると、「日本では将来的に、IT人材が40万人から80万人の規模で不足する」と想定されています。

IT業界では人材不足を回避するために、未経験であっても採用を進めている傾向です。「文系・未経験だからIT業界は就職できない」わけではないので、興味のある企業には積極的にチャレンジしてみましょう。

参照元
経済産業省
第1回 「第4次産業革命スキル習得講座認定制度(仮称)」に関する検討会

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IT業界向けの志望動機に悩んでいるあなたへ

IT業界の志望動機を考えているうちに、何を書けばいいのかわからなくなる就活生も多いでしょう。IT業界の志望動機では、「なぜIT業界なのか」「なぜ志望企業なのか」の2つが特に大切です。

また、志望動機作成に向けては、自己分析や業界・企業研究などの準備も欠かせません。準備不足のまま取り組もうとすると、書く内容が思いつかず、アピール不足になってしまうこともあります。

志望動機の書き方や準備に悩む場合は、就活エージェントのキャリアチケットにぜひ相談してください。キャリアチケットでは、IT業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの志望動機作成をサポートします。

個別面談を通じて、あなたの強みや経験を丁寧に聞き取り、内定に近づくための志望動機作成に役立つアドバイスを実施。IT業界での就活を成功させたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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