東京で働きたい理由を聞かれたら?答え方と就活を成功させるポイントを解説

このページのまとめ

  • 東京で働きたい理由を聞かれたら企業や業種の魅力をメインに伝える
  • 面接では東京で就職した後の展望も合わせて伝える
  • 面接で地元の悪口を伝えるとマイナスの印象になる可能性があるので避ける

【上京したい!】東京で働きたい理由とは?の画像

「東京で働いてみたいけど、そのまま伝えても内定にはつながらないかも」と不安を感じていませんか。東京での就職を成功させるには「東京で働きたい理由」を明確にし、希望する企業の魅力をアピールするのが大切です。

この記事では、東京で働きたい人が就職活動で押さえるべきポイントを例文付きで紹介。東京で働くメリットやデメリットも解説していますので、東京での就職を目指している人は参考にしてください。

東京での就活について相談したい

   
目 次

東京での就職を成功させるポイント3つ

「東京で生活してみたい」「東京で働いてみたい」など、漠然とした希望だけで内定を勝ち取るのは難しいでしょう。東京での就職を希望するなら、次の4つのポイントを押さえて対策を行なうのが大切です。

1. 東京で仕事をしたい理由を掘り下げる

まず、東京で仕事をしたい理由について、具体的に説明してみましょう。

「東京に憧れがあるから」など曖昧な理由は面接で答えるには不十分です。これを理由として述べるのであれば、どのような点に憧れを感じるのか掘り下げる必要があります。

東京に憧れを持つきっかけについて、振り返ってみるのも一つの方法です。自分史を作って自己分析を行なっても良いでしょう。

自分史の作り方については「就活における自分史の書き方は?書く内容やうまく書くコツを解説」の記事で詳しく説明しています。

2. 就活の軸を定める

大前提として、内定を勝ち取るには「どの業種で働きたいのか」「どのような働き方をしたいのか」などの就活の軸を定めるのが重要です。

「東京で働きたい」の軸だけで、さまざまな業種にエントリーするのはおすすめしません。採用担当者は「何を基準に就活をしているか」も判断材料としているからです。

志望動機が「東京で生活したいから」だけでは、その会社で働きたい熱意も感じられません。あなた自身も主体性のない人だと捉えられてしまいます。

また、就活の軸があれば、求人探しも効率的です。まずは「東京でどのような仕事をしたいのか」じっくり考えましょう。

3. 東京で仕事に就くうえでの「現実」を理解する

東京での就職には、メリットと同時に懸念点もあります。しっかりと現実を把握しているとアピールすれば、面接でも好印象を与えられるでしょう。

あえて懸念点に触れて「前向きな姿勢」を示すのも一つの方法です。あなたの計画性やその会社で働きたい気持ちがよりはっきりと伝わるでしょう。東京での生活について、しっかりとリサーチして対処法を考えておくのも大切です。

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東京で働きたい理由を面接で聞かれたときの答え方

地方出身の人であれば、面接の際に「東京で働く理由は?」と聞かれる可能性があります。「東京で生活したいから」のような、漠然とした答えにならないようにしましょう。よくある理由別に例文を紹介します。

理由1. 就職活動の範囲を広げたから

働きたい業種や希望する条件に見合う会社が、地元では見つからない場合もあるでしょう。その場合は次のように答えられます。

大学時代はマーケティングや統計学について学びました。社会人になってもその知見を活かしたいと考えコンサルタントとしての就職を目指しています。

コンサルタントとして経験を積むためにも、地域にこだわらず就職活動をする必要があると考えたためです。

上記の例のように、東京や地方といった場所にこだわらない就活の姿勢をアピールするのもおすすめです。

理由2. 競争社会で自分を高めたかったから

東京には、多くの企業が集まっています。同じ業種で働く人も多く、地方であれば優秀とされる人も、東京では平均的な能力と捉えられる場合もあるでしょう。

東京ではつねに自己成長を図らなければ、競争社会で生き残れません。そのような切り口で、次のように理由を述べられます。

今まで学んできたプログラミングのスキルを、入社後もさらに向上させたいと考えています。しかし、私の住む地域ではプログラミングのスキルを活かせる業種が少ないのが現状です。

東京のようにIT技術に長けた方々が多くいる中での勤務は、学ぶモチベーションと自己成長にもつながると考えたためです。

上記のような向上心や向学心は、どのような業種にも必要になります。東京で働きたい理由にも納得してもらえるでしょう。

理由3. 東京で最先端の仕事をしたいから

東京は日本経済の中心であるため、多くの最先端技術や流行が集まっています。希望する業種の最先端が東京にあると考えれば、次のようなアピールが良いでしょう。

わたしが東京で働きたい理由は、最先端の仕事をしたいからです。地元のアパレルショップでアルバイトをしているうちに、ファッションのトレンドやお客さまへの提案のしかたをさらに学びたいと考えました。

これまでの経験を活かしさらに成長するためにも、ファッションの最先端を行く東京都内のアパレル業界で働きたいと考えています。

より説得力を持たせるためにも、希望する業界の最先端がどの地域なのか、事前の業界研究で調べておくのが重要です。

業界研究について詳しくは「業界研究の効果的なやり方を解説!会社説明会やセミナーには行くべき?」の記事を参考にしてください。

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東京で働きたい理由を伝えるときの注意点

東京で働きたい理由を聞かれたときに、避けるべき回答は「東京」を目的にすること。また、地元や地方に対してネガティブな意見を述べることも良くありません。自分なりの理由を考えて、次の3つが当てはまっていないか確認してみてください。

「東京で働きたい」をメインの志望動機にしない

志望動機は「この企業で働きたい理由」をメインに伝えましょう。「東京で働きたいから」を志望動機としてしまうと、企業側は「うち以外でも良いのでは」と志望度の低さに注目します。東京で働きたい希望は補助的なものとするのがおすすめです。

NG例

わたしは子どもの頃から、東京で働くのが夢でした。東京で社会人のスタートを切ると決めていて、仕事を探していたところ貴社の求人を見つけました。

これでは、その企業で働きたい理由がわかりません。採用担当者にとっても採用するメリットが見当たらずマイナスの印象を与えてしまいます。

良い印象を与えるためにも、志望する企業の魅力を伝えてアピールするのが大切です。企業研究を十分に行って面接に挑みましょう。企業研究については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。

地方や地元を卑下しない

地元になんらかの不満や物足りなさを感じているために、東京で働きたい人もいるでしょう。しかし、地方を悪くいうような発言はマイナスに捉えられる可能性があり、おすすめしません。

NG例

わたしの住んでいた〜県は、山や田んぼばかりの場所で魅力的な企業がなく、働く人たちのスキルも高いとはいえません。東京であれば、〜県よりも素晴らしい企業が多くあり能力の高い人たちとともに仕事をしたいと考えました。

上記のように、自分のルーツである場所を悪く言う人は信用してもらえないでしょう。また、東京に住む人の半数は東京以外の出身であると考えると、採用担当者も地方出身者である可能性も考慮に入れる必要があります。

プライベートな事情は伝えない

事情があって、東京で働きたい人もいるでしょう。しかし、プライベートな事情は就活では伝えるのは控えるのが得策です。

「パートナーが東京に住んでいるから」「東京のほうが趣味活動を行いやすいから」といった理由はビジネスには関係なく、志望度だけでなく常識を疑われることに。さらには、計画性のなさや精神的な弱さと捉えられる可能性もあります。

プライベートな事情で上京を考えているのであれば、別の理由を伝えたほうが良いでしょう。

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東京で就職をするメリット

東京には多くの企業が集まっており、地方に比べて圧倒的に求人が多いです。そのため自分に合った企業を見つけやすいでしょう。また、企業が多いため自然と給与水準も高くなるのもメリットです。

多くの企業がある

東京には多くの企業が集まるため、地方に比べて就職の選択肢も広がります。特定の業種や職種に絞っても選択肢は多いため、自分に合った企業を見つけやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

給与水準が高い

平均給与を比較すると、東京都は地方よりも高くなっています。

厚生労働省が行なった調査では、全国の平均賃金は約31.1万円。平均よりも賃金が高かったのは5都府県(東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県)となっており、最も高かったのは、東京都の約37.5万円です。

つまり、東京都の平均賃金は全国平均と比べると、6万円ほど高いのがわかります。

ただし、東京は地方にくらべて家賃や土地代が高額になる場合も。収入だけで会社を決めるのではなく、出費とのバランスを検討する必要があります。

参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査

年齢や業界に応じた給料の詳細を知りたい人は「20代の平均年収はいくら?年齢や業界ごとの詳細を紹介」の記事を参考にしてください。

本社で働ける可能性が高まる

全国に支店があったり、地方が創業地だったりしても東京に本社を構える企業は多くあります。そのため、東京で採用されると本社勤務になる可能性は地方に比べると高いといえるでしょう。

本社採用となることで、地方支店に比べて任される仕事の規模が大きくなったり、本社にしかいない職種との関わりを持てたりというメリットに期待できます。

転職のハードルが低い

東京には一つの業種でも多くの企業が存在します。同じ業界であれば「経験者」として、年収や待遇を妥協せず転職するのも難しくありません。前職で一定のスキルを得ていれば、新たな業種での転職も可能です。

また、IターンやUターンを決断しても、地方での就職には困らないでしょう。東京で得た最先端のスキルと知見があれば、貴重な人材と捉えられるため転職に有利です。

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東京で働くデメリット

東京には多くの企業があるのはメリットですが、その中から自分に合った企業を見つけるのは大変です。また、東京といってもオフィスは特定の場所に集中しているため、通勤が大変と感じることもあるでしょう。東京での就職を希望するなら、デメリットにも目を向けることが大切です。

自分に合う企業か見極めるのが難しい

東京では求人数が多いため「企業選びが大変」と感じたり、「働いてみたら違った」と思ったりすることもありえます。

なかにはブラックといわれる企業も存在するため、事前の見極めも重要です。ブラック企業かどうか判断する手がかりについては「入社するのは避けたい!ブラック企業の特徴と見分け方」の記事を参考にしてください。

電車通勤が辛いと感じる場合がある

地方で育ってきた人にとって、東京の通勤ラッシュに恐怖を感じることもあるでしょう。

ひとくちに東京といってもオフィスは新宿や丸の内などに集中しています。さらに、オフィス街は東京の中心地のため家賃が高く、給与の少ない新人ならどうしてもオフィスから離れた場所に住むことに。結果として通勤ラッシュは避けられません。

対策としては、少しでもオフィスの近くに住んだり、時差出勤の制度を活用したりする方法があります。

支出が多く収入面で不安を感じやすい

東京都の家賃は全国的に見ても高額です。給与水準が高いとはいえ、月々に払う固定費が高額では収入に不安を感じるかもしれません。

総務省の調査では、家賃の平均を次のように示しています。

・全国平均:55,695円(一畳当たり3,074円)
・東京都:81,001円(一畳当たり5,128円)

地代が高いため、店舗で提供するサービスや商品の料金に影響することも。募集要項にある給与の額と、想定される生活費とのバランスを検討するのが大切です。

参照元
総務省統計局
都道府県別でみる住宅状況~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より~

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東京での就職を成功させたいあなたへ

「東京で就職したいけど、東京で働きたいという理由だけでは不十分かも」と悩んでいるなら、就活エージェントに相談するのがおすすめです。

東京での就活を成功させるには、就活の軸もとに「企業で働きたい思い」をアピールするのが大切。しかし、就活の軸を定めるのは、自己流では難しいと感じるかもしれません。

そのようなときは、就活エージェント「キャリアチケット」がおすすめです。キャリアチケットでは、就活アドバイザーがあなたの東京で働きたい理由を詳しくお聞きし、最適なアピール方法を提案します。

「東京で働きたいけど、就活の軸が定まらない」とお悩みの人は、お気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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