このページのまとめ
- 番組制作会社の仕事はテレビ局から依頼されるほか、自社で企画立案も行っている
- 番組制作会社は「きつい」といわれているが、業務内容や適性による
- 番組制作会社への就職に向いている人は、クリエイティブな人や倫理観がある人
「番組制作会社の仕事はきついのか」と気になっている人も多いでしょう。
テレビに携わる番組制作会社は、テレビ局からの依頼や自社で企画立案をして番組を制作します。クリエイティビティや倫理観などが求められるため、性格に合わない場合は「きつい」と思う可能性があります。
この記事では、番組制作会社の概要や職種ごとの仕事内容、向いている人の特徴などを解説。テレビ業界に携わりたい就活生は参考にしてください。
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- 番組制作会社とは?特徴を解説
- 番組制作会社の種類
- 番組制作会社とテレビ局の違い
- 番組制作会社の動向
- 番組制作会社の将来性
- 番組制作会社はきついって本当?実態とその理由を解説
- 仕事内容がきつい
- 労働時間がきつい
- 番組制作会社にもホワイト企業はある
- 番組制作会社のおもな職種と仕事内容
- プロデューサー
- ディレクター
- AD(アシスタントディレクター)
- キャスター・リポーター
- 映像編集者
- カメラマン
- 音声・音響スタッフ
- 照明スタッフ
- 番組制作会社に向いている人の特徴6選
- 1.クリエイティブな活動が好きな人
- 2.コツコツした作業が好きな人
- 3.倫理観をもって行動できる人
- 4.コミュニケーションが得意な人
- 5.精神面・体力面に自信のある人
- 6.臨機応変な対応ができる人
- 番組制作会社に就職するために必要なこと
- 学歴よりも人柄ややる気が大切だと心得ておく
- 視聴者のトレンドを把握しておく
- 業界や業種の知識を勉強しておく
- インターンシップに参加する
- 番組制作会社に就職したいあなたへ
番組制作会社とは?特徴を解説
番組制作会社とは、おもに番組制作を事業としている企業を指します。テレビ局に依頼された内容で番組を制作したり、自社で制作した番組をテレビ局に売り込んだりすることが仕事です。
番組制作会社のスタッフは番組制作会社内で編成することもあれば、テレビ局を派遣先として局内で番組制作を行うこともあるようです。
現在、番組制作会社の数は多く、限られた番組枠を勝ち取るために競争率が高まっている傾向にあります。低予算で高い視聴率が見込める魅力ある番組の制作が求められるため、「常にアイデアを生み出すこと」が鍵となる業界といえるでしょう。
番組制作会社の種類
番組制作会社は、「独立した番組制作会社」と「放送局の番組制作会社」の2つに分かれます。就活を行う際は、2種類の制作会社のうち「どちらを志望するか」を決めることが必要です。
独立した番組制作会社
独立した番組制作会社とは、テレビ局から仕事を請け負い収益を得ている企業です。制作の作業は本社のオフィスで行うため、テレビ局に出向することは少ないでしょう。
扱う番組のジャンルは幅広く、専門的な情報番組や分野に特化した番組を制作する企業が多いようです。また、独立した番組制作会社は、1つの番組制作に時間をかけられるのが特徴。じっくり1つの番組制作を行うため、大きな実績と経験を築いていけるでしょう。
放送局の番組制作会社
放送局の番組制作会社とは、放送局の関連会社・系列会社として業務を行います。大手の放送局本社から仕事を請け負うため、安定した仕事量が魅力です。
バラエティ番組やニュース番組などの幅広い番組に携わり、スピード感があるキャリアを築いていけるでしょう。
なお、それぞれの共通点として、従業員数や仕事量は企業によって異なり、就職先によってはスタッフの人数やロケの頻度に応じてハードなスケジュールになることも想定されます。そのため、事前に企業研究をしっかり行うことが大切です。
番組制作会社とテレビ局の違い
番組制作会社とテレビ局は、仕事内容や収入面で異なります。
テレビ局のメイン事業は、放送事業です。携わる業務は幅広く、制作会社への番組制作依頼や放送する番組編成はもちろん、視聴率やその見込みをもとにスポンサー企業への営業活動も行います。
テレビ局の仕事は番組制作だけでなく、どのような魅力のある番組で、どれくらいの視聴率と広告収入が見込めるのかなどを明確にし、企業に対して営業をかけるといった仕事も欠かせません。番組内容や数字と向き合い、アピールしていかなければならない厳しさがあるでしょう。
一方、番組制作会社は映像制作が仕事ですが、自社制作だけでなく、テレビ局からの企画をもとに番組を制作することも多いです。番組の方向性を明確に示しながら制作したり、予算やクオリティへのこだわりが求められたりするでしょう。
制作会社の場合、基本的に入社後は1つの職種に携わるため、キャリアを積み上げられます。そのため、専門性を高めたい場合は番組制作への就職を目指すのがおすすめです。
番組制作会社の動向
番組制作会社の動向として、インターネット番組の制作やWebプロモーション事業などを展開し、テレビ以外でのメディア活動でも収入を得ている企業が増えているようです。
近年ではスマホ市場の拡大に伴い、テレビ業界は若者を中心に視聴頻度の減少や視聴目的の変化などの影響を受けています。テレビが視聴されなければCMを見られる機会が減り、広告効果が薄まるため、スポンサー離れにつながるでしょう。また、視聴率が低下すれば予算も減少し、番組制作会社の売上に大きく影響を及ぼします。
この結果、テレビ離れ及びインターネット・SNSの普及の背景や、自社を取り巻く状況を受け、テレビ局に依存しない事業展開をする番組制作会社が増えていると考えられます。
番組制作会社の将来性
番組制作会社の将来性として、現状では仕事がなくなる可能性は低いと考えられます。
先に紹介したように、テレビ局の収入はスポンサー企業の広告がメインです。総務省が公表した日本の媒体別広告費の推移調査によると、2019年以降テレビメディア媒体の実績は微減しているものの、過去12年間ではほぼ横ばいであることが分かります。
引用元:総務省「令和6年版 情報通信白書(135p)」
しかし、2019年にはインターネット媒体がテレビメディア媒体の実績を抜き、急激に成長している状況です。そのため、デジタル媒体の広告需要が増えていくと予想できるでしょう。
就活で企業を選ぶ際は現在どのような方向性で活動を行っているのか、将来性を見越した事業展開をしているかはチェックすべきポイントです。テレビ業界の現状や今後の動向については、「テレビ業界の仕事とは?就職活動前に知りたい基礎知識を解説!」も参考にしてください。
参照元
総務省
令和6年能登半島地震における情報通信の状況/進化するデジタルテクノロジーとの共生
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番組制作会社はきついって本当?実態とその理由を解説
番組制作会社は、仕事内容や労働時間を理由に「きつい」「やめたほうがよい」といわれることが多いようです。ここでは、番組制作会社の実態やきついといわれる理由を解説します。
仕事内容がきつい
テレビ番組のなかには、スタジオではなく屋外や施設を利用した「ロケ」を行うものもあります。ロケ数が多くなると、移動時間や準備、慣れない地方での業務などから、「仕事がきつい」と感じることがあるでしょう。
また、天候が悪い時に重い荷物を持って移動したり、台本や各所への調整で苦労したりするなど、担当する仕事によって体力面・精神面で辛いと思う可能性もあります。
労働時間がきつい
ロケ数や制作する番組に関わる従業員数によっては、残業が増えたり、休日出勤を課されたりすることもあるでしょう。
番組制作は1日の仕事量が決まっているわけではなく、期日までに番組を完成させることを目的として動きます。そのため、日によって仕事量が増えるほか、人材が不足している場合は、何人分もの仕事量をこなす必要も出てくるでしょう。
また、現場の仕事は出演者や天候などによってスケジュールが変更される場合もあるため、「定時に帰りたい」「スケジュールが狂って休日が無くなるのは嫌だ」と考える人はきついと感じやすいでしょう。
番組制作会社にもホワイト企業はある
現在は、働き方改革といった従業員を守る法律により、時間外労働の規制が設けられました。テレビ業界においても例外ではなく、いわゆるホワイト企業と呼ばれるような比較的働きやすい環境が整備されている傾向にあります。
「きつい」といわれる番組制作会社も、1つの番組に対して十分な従業員数が揃っている場合は、1人にかかる負担が軽減されたり、残業や休日出勤の機会が少なくなったりするでしょう。
ただし、新卒採用の場合は下積みとしてアシスタントの役割を担うことが多いため、必然的に業務量が増える可能性はあります。また、期日に合わせて番組を仕上げることは変わらないため、繁忙期や一時的な激務があると心構えをしておくのが大切です。
ホワイト企業の特徴を知りたい人は、「ホワイト企業の特徴14選!ホワイト業界や国の認定制度を紹介」を参考にしてください。
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番組制作会社のおもな職種と仕事内容
番組制作会社は、ディレクターや編集者、カメラマンなど、職種ごとに業務を分担しているのが特徴です。ここでは、番組制作会社の代表的な職種と、それぞれの仕事内容や向いている人の特徴を合わせて紹介します。
プロデューサー
番組制作会社の仕事の1つに、番組の監督業務を行う「プロデューサー」があります。プロデューサーは制作する番組全体の責任者として、以下のような仕事を担っています。
・企画立案
・脚本家や出演者の選定
・スポンサー探しや交渉
・番組の予算管理 など
プロデューサーにはビジネスの思考・知識はもちろん、コミュニケーション力や数字の管理が求められるため、マルチな才能を発揮したい人におすすめです。
1つの作品を完成させるには、番組制作の責任者としてプレッシャーを感じるでしょう。しかし作品が完成したときには、大きな達成感を味わうことができる仕事です。ただし、新卒採用でプロデューサーになれるケースは少なく、ADやディレクターとして経験を積み、プロデューサーに昇進するケースが多いです。
ディレクター
ディレクターは番組制作の進行責任者として従業員に指示を出しながら、以下のような仕事を行い1つの番組を制作します。
・プロデューサーや番組構成作家と企画を練る
・カメラマンや出演者への撮影の指示
・演出の調整
・映像編集の指示 など
プロデューサーに次いで、ディレクターの番組に対する責任は重いですが、自分の意向を企画に盛り込める醍醐味があるでしょう。アイデア力や調整力に自信のある人は、ディレクターが向いているといえます。
AD(アシスタントディレクター)
AD(アシスタントディレクター)の仕事は、ディレクターの補佐です。新卒採用でディレクターを目指す場合、まずADから始めるケースが多いでしょう。
ディレクターの手が回りづらい部分を担い、おもに以下のような仕事を行っています。
・企画のリサーチ
・ロケや取材する施設、地域の調査
・ロケ弁や小道具などの手配
・取材申請
・現場でディレクターの指示を届かせたり、出演者に配慮したりするサポート
・ロケ後の片付け など
ADの仕事も範囲が広く体力や精神力が必要ですが、現場をスムーズに回すために欠かせないポジションです。
キャスター・リポーター
番組制作会社には、キャスターやリポーターが欠かせません。スポーツ中継やニュース番組で、視聴者に向けて情報を届ける役割を担います。台本を読むだけでなく、発音や表情といった表現力や取材の技術が必要です。
また、キャスターやリポーターは、事実を伝えるため取材する内容によっては海外や地方への出張があることも。労働時間が不安定になるケースも多いでしょう。キャスター・リポーターを目指すなら、臨機応変に適応する力や取材力は大切な資質です。
働き方として、テレビ局本社や番組制作会社に所属する人もいれば、フリーランスとして活動するケースもあります。
映像編集者
映像を編集して放送できる状態にする「編集者」も番組制作会社の仕事です。収録映像を必要に合わせて切り取ったり、字幕や音楽を用いて装飾を行ったりします。
編集者は、編集工程によってオフライン編集者と本編集者に分かれるのが特徴です。具体的には、それぞれ以下のような仕事を担当し、1つの番組を作り上げます。
・オフライン編集:撮影された素材を番組の流れに沿ってつなぎ合わせる
・本編集:音声や音楽、カラーなどを調整する
基本的に映像編集者は本社でパソコンに向かい、映像を編集する作業が多いでしょう。1人での作業が好きな人や、映像制作の技術を磨きたい人におすすめの職種です。
カメラマン
番組制作会社のカメラマンは、テレビで放映する映像を撮影する仕事。スタジオで撮影するカメラマンと取材を行うカメラマンに分けられるのが特徴です。
スタジオのカメラマンは、おもにテレビ局で撮影します。一方、取材を行うカメラマンは、時事情報やドキュメンタリーの撮影を行うために、現場に向かって映像を撮影する職種です。
物理的に動きの多い被写体を撮影する際は、動きを想定した撮影を行います。カメラレンズを被写体にフォーカスさせ、視聴者に伝わりやすかったり、うまく表情を捉えたりしながら撮影する技術が求められるでしょう。
そのため、カメラマンはテレビカメラの性能を使いこなせるように、撮影技法の習得が欠かせません。機械の操作が得意な人や、臨機応変に状況を判断する力に自信がある人におすすめの職種です。
音声・音響スタッフ
音声・音響スタッフは、撮影時に音声を収録したり、撮影動画の音響を編集したりする仕事を担っています。
カメラは離れた位置で撮影していることが多く、鮮明に音声を拾えません。また、複数の人が話している場面では音声が聞き取りにくかったり、外部の音が大きく入ってしまったりするケースもあるでしょう。
そのため、カメラでは映像の撮影を中心に行い、音声は専用の機材を使用して収録しています。出演者が話すタイミングに合わせて調整を行うため、状況に合わせて適切かつ柔軟に対応できる人が向いているでしょう。
照明スタッフ
番組制作の照明スタッフは、撮影スタジオやロケで出演者やセットに照明を当てる演出を行います。光の調整による昼夜の演出や、周囲や出演者を照らして状況を見やすくする役割があるため、番組制作に欠かせない存在です。
このように、照明スタッフは番組の演出を担うため、空間を認識する能力や豊かな感性などが求められます。
就職したい職種の方向性が決まったら、企業選びも進めていきましょう。企業選びのポイントを知りたい人は、「失敗しない企業の選び方10選!あなたに合う企業選びのポイントを解説」を参考にしてください。
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番組制作会社に向いている人の特徴6選
ここでは、番組制作会社への就職が向いている人の特徴を6つ解説します。番組制作というと、色鮮やかなセットに囲まれて働いたり、芸能人と接したりと華やかなイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、華やかさだけに惹かれて選択するのは避け、自分に適性があるか把握したうえで志望先に設定してください。
1.クリエイティブな活動が好きな人
「ストーリーを作るのが好き」「アイデアを出すのが得意」など、クリエイティブなことが好きな人は、番組制作会社への就職に向いているでしょう。
番組を制作するには、企画出しや番組をよりよく見せるための演出といったアイデアが常に必要となります。
なお、アイデアのきっかけを掴むために、日常的に仕事目線で物事を見てしまうという人もいるようです。オン・オフのメリハリをつけたい人にとっては、厳しく感じる環境かもしれません。
2.コツコツした作業が好きな人
番組制作会社は、コツコツと作業ができる人も向いているといえます。
番組制作会社に入社しても、すぐに自分のやりたいことやスキルを発揮できる環境に配属されるとは限りません。
最初はアシスタントとして配属されるケースが多く、撮影のための各種申請やリサーチなどがメイン業務となるケースもあります。また、実際の制作現場では、何度も細かなリテイクや映像編集の修正に対応する場面もあるでしょう。
そのため、地道な作業も苦にならず、コツコツと頑張っていける人が番組制作会社に向いています。
3.倫理観をもって行動できる人
番組政策に関わるうえでは、倫理観をもって行動することも欠かせません。
メディアによる情報操作、悪意のある印象づけは、近年問題視されています。番組を制作する際も、倫理観のある内容かどうかが問われるでしょう。
また、個人情報や機密情報を扱うケースも多いため、どこまで許容されるかのルールを把握し、漏洩しないよう配慮や注意が必要です。倫理観のある番組を制作し視聴者の信頼を得るためにも、自分だけの体験や憶測ではなく、公平な目線を持ちモラルのある行動を取れるかが重要視されます。
4.コミュニケーションが得意な人
コミュニケーションが得意な人は、番組制作会社に向いています。
テレビ番組は制作側の従業員はもちろん、出演者や取材先といったさまざまな人と関わります。企画内容やスケジュールに合わせて調整を行ったり、撮影現場では雰囲気を盛り上げたりと、コミュニケーションが欠かせません。
また、街頭インタビューなどでは一般の人に話しかけることもあります。その際、適切なコミュニケーションができなければ、視聴者が受ける印象も下がってしまうでしょう。
仕事内容によって関わる人の幅は異なりますが、自分の目指す職種ではどのようなコミュニケーションが取られているのか把握しておくことが大切です。
5.精神面・体力面に自信のある人
番組制作会社では、精神面や体力面の強さが必要です。
番組制作は1つの作品を作り上げる面白さがある一方で、責任が大きく、ロケや取材、編集などに追われて密なスケジュールとなり、疲弊したりすることもあるでしょう。そのため、精神的・体力的なタフさが求められます。
一時的なハードワークだったとしても、心や体がついていかないことがあるかもしれません。就職前から、ストレス発散や体力をつけるための取り組みを始めることをおすすめします。
6.臨機応変な対応ができる人
番組制作の現場では、出演者のトラブルで代役が必要になったり、急きょ記者会見が開催され収録スケジュールが変更になったりするなど、臨機応変に対応しなければならない場面があります。
また、1つの番組を作り上げる際に複数の人が関わるため、それぞれの意見や信念に対して理解を示すためにも、固定概念にとらわれない臨機応変さが求められるでしょう。
自分の仕事を進めるだけでなく、周りを見ながら適切な対応をすることも必要になります。そのため、臨機応変さに自信がある人は、番組制作会社に向いているといえるでしょう。
自分の適性や強みを確認したいときは、自己分析を行うのがおすすめ。「自己分析とは?就活成功の第一歩は自分を知るところから始めよう!」のコラムを参考に、自分について理解を深めましょう。
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番組制作会社に就職するために必要なこと
ここでは、番組制作会社に就職するために把握しておくべきことや準備しておくべきことを解説します。
学歴よりも人柄ややる気が大切だと心得ておく
番組制作会社では、学歴・資格・経験を問わない場合が多いです。知識や経験よりも、人の意識を惹きつける豊富なアイデアなどを重視していると考えられるでしょう。
一方、テレビ局に就職するには、ある程度の学歴や経験を求められる場合が多いようです。倍率もかなり高く、就職先としては難関というのが世間的な認識といえます。
また、番組制作会社では業務の進め方もマニュアルベースではなく、臨機応変に対応できるほうが重要視される傾向です。未経験やアルバイト従業員から就職し、現場になくてはならない存在に成長する人も多いので、資格や経験がない場合でも、臆せず新卒採用の選考に臨みましょう。
視聴者のトレンドを把握しておく
視聴者に求められるテレビ番組を作るには、世間の興味やトレンドの把握が欠かせません。しかし、関わる番組によって視聴者の層が変わります。たとえば、昼の情報番組では主婦や年配者向けの企画が多いですが、夜のバラエティ番組は若い世代や働く世代をターゲットにしています。
このように、制作を行ううえで、番組内容や放送時間帯に視聴している人の特徴を踏まえて、どのようなことに関心があり、どのような情報を出せば喜ばれるかなどを把握しておく必要があります。
企画に直接関わらない職種でも、たとえば映像編集なら番組にどのような効果音やテロップを入れるとよいかなど考える材料として、視聴者のトレンドを把握しておくとよいでしょう。
番組制作会社への就職を考えている人は、日頃から「なぜこの番組が人気なのか」「どのようなニーズがあるのか」を読み取る練習をしておくことをおすすめします。
業界や業種の知識を勉強しておく
番組制作会社に就職する際、業界や業種の知識は事前に勉強しておきましょう。たとえば、テレビ番組を制作するうえでのルールや守るべき法律を押さえておけば、就職後に役立ちます。
また、業界の市場規模や今後の動向を押さえて、今後どのような事業が伸びそうなのか、世間でこれから流行ることは何かなどを考えておくことも大切です。
就活で質問された際だけでなく、就職後に意見を求められた際にも対応できるでしょう。
インターンシップに参加する
番組制作会社の新卒採用への応募を検討する際、インターンシップに参加するのがおすすめです。実際にどのような雰囲気で、どのような仕事をしているのかなどを把握すれば、自分に合っているかを判断しやすいでしょう。
仕事を体験できるプログラムなら、適性の発見にもつながります。職種を絞り切れていない場合は、まず体験を含まない説明会やセミナーに参加してみてください。
なお、インターンシップは企業によって開催されている時期や募集期間、応募締切日などが異なります。「参加しようとしたら応募締切が過ぎていた」とならないように、企業のホームページやインターンシップ情報サイトを随時確認してください。
企業によっては、新卒採用に向けて内定直結型のインターンシップを開催している場合があります。詳しく知りたい人は、「インターンシップは内定に直結する?参加経験を活かす7つのポイントを解説」を参考にするのがおすすめです。
番組制作会社への就職を検討している人は、これらを参考に事前準備を進めましょう。
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番組制作会社に就職したいあなたへ
「番組制作会社に興味があるけど、きつい仕事だとついていけるか心配」と悩んでいる学生も多いでしょう。近年の働き方改革により労働環境は改善されつつありますが、番組制作という仕事の性質上、どうしても過密スケジュールや1人に対する仕事量が増加するといったことはあり得ます。
その中でも、できる限りホワイト企業を選びたいと悩んでいる人は、キャリアチケット就職エージェントの利用がおすすめです。
キャリアチケットでは、あなたの気になる業界や業種の詳しい情報を提供しています。また、あなたの価値観にあった企業を厳選して紹介することも可能です。
ES添削や面接対策などの選考対策も行っているので、就活に不安を感じたら気軽に相談してください。少しでも不安を減らして、就活を順調に進めましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。