自己分析のやり方がわからない就活生へ|強みを見つけるための方法を解説!

このページのまとめ

  • 将来の目標やキャリアを見つけるための手段として自己分析がある
  • 自己分析のやり方に行き詰ったら、フレームや診断ツールの活用がおすすめ
  • 自己分析から自分の価値観や強みを整理すると、納得できる企業選びができる

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自己分析のやり方がわからない状態のまま就活を進めた結果、内定を得られず自信を失う就活生は少なくありません。自己分析をしっかり行って自分の強みや適性を整理できると、自信を持って就活を進められます。

この記事では、「自己分析のやり方がわからない」と悩む原因や具体的な方法を解説します。「自己分析ができない」と悩んでいる方や就活の準備を効率良く進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

「自己分析のやり方がわからない?」就活における目的

就活では、以下の目的を達成するために自己分析を行います。

・自分が本当に就きたい会社や仕事を選ぶため
・自分が企業に選ばれるため

会社や仕事を選ぶためには、自分の価値観や大切にしたい軸を整理することが大切です。また、企業から選ばれるためには、自分の強みや経験を言語化し、自己PRや志望動機として伝えなければなりません。

「自己分析のやり方がわからない」と感じている就活生の多くは、この2つを区別せずに進めてしまう傾向があります。自己分析は、漠然と強みや弱みを挙げるだけでは不十分です。一方で、自己分析において、自分の興味や希望だけに目を向けても、就活では十分に活かせません。

就活における自己分析は、「選ぶための視点」と「選ばれるための視点」の両方を意識しましょう。自己分析がわからない状態から抜け出すためにも、両方の目的を意識して進めることが重要です。

自己分析については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事も参考にしてください。

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自己分析のやり方がわからないと悩む原因

就活を進める中で「自己分析のやり方がわからない」と悩む人には、いくつかの特徴があります。ここでは、自己分析がわからないと悩む原因を解説するので、自分に当てはまる点がないかを確認してみましょう。

自己分析の目的を整理できていない

「なぜ自己分析をするのか」といった目的を理解できていないと、「自己分析のやり方がわからない」と感じる大きな原因の一つになります。

「周りがやっているから」「やるのが当たり前だから」といった曖昧な理由で進めても、ゴールが見えず順調には進みません。また、自己分析の目的を理解していないと、正しい結果が得られない可能性もあります。

自己分析は、志望する企業を見つけ、志望動機を明確にするために欠かせません。自己分析の目的を理解したうえで取り組むと、就活を有利に進める第一歩です

自己分析の進め方がわからない

就活生の中には、自己分析のやり方がわからないという人もいます。一方で、自己分析のやり方を知っているつもりでも、実は誤った方法で取り組んでいるケースも考えられるでしょう。

自己分析のやり方にはさまざまな種類があり、「これだけやれば良い」といった正解はありません。しかし、誤った方法で自己分析を行ってしまうと、自分の性格や強み・弱み、将来のビジョンを正しく把握できない可能性もあります。

自己分析のやり方がわからないと感じたときは、自分に合った方法を見つけて実践していくことが大切です。

自己分析シートの作成で押さえるべきコツについては、「自己分析シート作成で押さえるべきコツ|書き方のパターン・注意点も解説!」の記事もご覧ください。

自己分析の結果を深掘りできていない

自己分析のやり方がわからないと感じる原因に、結果を深掘りできていないケースがあります。自己分析は、自身の経験を並べるだけでは正しく行えていません。自分の役割や行動、得られた学びなどを「なぜ?」といった視点を持つことが大切です。

たとえば、「学生時代に部活でキャプテンを務めた」といった経験があるとします。この場合、自身の経験から、「なぜ任命されたのか」「キャプテンとして、どのような成果を出したか」「経験から何を感じて、何を学んだのか」までを言語化しなくてはなりません。

一つずつ手順を踏むと、責任感や調整力などの資質が具体化し、エントリーシートや面接で伝えやすくなるでしょう。

自己分析ができないと感じる理由ややり方については、「自己分析は難しい?できないと感じる理由や効果的なやり方を解説」の記事もご覧ください。

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自己分析のやり方がわからない人向けの4STEP

「自己分析のやり方がわからない」と感じる人でも、正しい手順を押さえればスムーズに進められます。自己分析は、手順に沿って自分の経験や価値観を掘り下げていくことが大切です。

ここでは、自己分析のやり方がわからない人でも取り組みやすい方法を4STEPで解説します。

STEP1:自己分析の目的を理解する

まずは、自己分析をする目的を整理しておきましょう。目的が明確でなければ、「自己分析のやり方がわからない」と先に進めなくなってしまうからです。

自己分析の目的を整理する際には、以下の項目についてじっくり考えてみましょう。

・なぜ自己分析をしようと思ったのか
・自己分析を通じて、どのような成果を得たいのか
・自己分析によって、どのような課題を解決したいのか
・自己分析を終えたあと、どのような行動につなげたいのか

しっかり自己分析についての考えをまとめていくことが自己分析を正しく進めるための第一歩になります。

自己分析を効率的に進められる質問については、「自己分析を効率的に進める質問項目|例文と活用方法も解説!」の記事もご参照ください。

STEP2:自己分析で今の自分を把握する

自己分析の目的を整理できたら、次は「今の自分」を客観的に把握しましょう。価値観や強みを整理すると、自己分析を正しく進めるための土台になります。

「自己分析のやり方がわからない」と悩む就活生の多くは、自分の現在地を整理できていないケースが多いようです。以下の問いを通じて、今の自分を具体的に見つめ直してみましょう。

・自分の長所や短所は何か
・得意分野、苦労せずにできることは何か
・コンプレックスに感じていることは何か
・周囲からどのように見られているか
・仕事や活動で成功した経験、失敗した経験は何か
・達成感を得られる瞬間はどのようなときか
・大切にしている価値観は何か
・幸せを実感するのはどのようなときか
・これから挑戦したいことや習得したいスキルは何か

これらの質問を考える際には、具体的な経験や感情、考えなどもあわせて書き出すことが重要です。自分の感情や価値観が見えてくると、就活に活かせる「今の自分の姿」が整理できます

STEP3:自己分析で過去を整理する

自己分析をより深めるためには、過去の経験を整理することが欠かせません。過去を振り返ると、自分の価値観が明確になり、やる気や今後の行動に影響を与えるきっかけになります。

そのため、印象に残っている出来事は、成功した経験だけでなく、失敗した場面も含めて書き出すのがおすすめです。今までの経験や出来事を多く挙げるほど、自己分析の精度は高まるでしょう。

以下の問いを参考に、自分の過去を深掘りしてみてください。

・自信を持てたことは何か
・充実感を得られた経験は何か
・努力して取り組めたことは何か
・挑戦した出来事はどのようなものか
・うれしいと感じた瞬間はいつか
・夢中になったことは何か
・能力やスキルを活かせた経験は何か
・落ち込んだ出来事は何か
・嫌だと感じたことは何か
・失敗や挫折をした経験とその内容は何か
・失敗した経験からどのように立ち直ったか
・行動の原動力になっているものは何か

これらの項目を具体的な出来事や当時の感情、大切にしていた考え方とともに書き出してみましょう。自己分析で過去を整理すると、「自分が何を重視しているのか」「何が好き・嫌いなのか」が見えてきます。過去の経験を整理すると、より深い自己分析につながるでしょう。

STEP4:自己分析で理想の将来像を描く

これまでに整理した自分の現在地や過去の振り返りを踏まえて、5年後、10年後の理想像を描いてみましょう。自己分析のやり方がわからないと感じている人でも、将来のビジョンを言語化すると、進むべき方向が見えてきます。

自分の理想の将来像を描くために考えるべきことは、以下のとおりです。

・どのような生活環境で暮らしたいか
・理想の働く場所はどこか
・理想の働き方はどのような形か
・希望する収入はどのくらいか
・勤務時間はどのくらいか
・仕事に対してどのような想いがあるか
・仕事に求める条件は何か
・将来、身に付けたいスキルは何か
・将来に自分に必要な強みは何か
・5年後、10年後にどのような状態でありたいか

その際には、自分の資金や時間、能力などを気にせず、自由に思い描くことが大切です。現在の価値観や強みをベースに、本当に望む将来像をイメージしてみましょう

理想を言語化できたら、今の自分とのギャップを整理してください。その差を埋める行動が、自己分析を就活や将来のキャリアに直結させるポイントになるでしょう。

就活における「10年後の自分」を作成するコツについては、「就活で『10年後の自分』を聞かれたときの作文のコツや例文を紹介!」の記事も参考にしてください。

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自己分析のやり方がわからない人に向けた注意点

自己分析を行う目的や具体的なやり方がわからないまま進めてしまうと、強みや価値観を正しく整理できず、就活に活かせなくなります。

ここでは、自己分析のやり方がわからない人向けに注意すべき点を解説するので、ぜひ参考にしてください。

思い込みや先入観をなくす

自己分析を行うときは、思い込みや先入観をなくして、客観的に過去を整理することが欠かせません。一方で、自己分析のやり方がわからないまま進めると、「就活で評価されるにはリーダーシップが必要だ」「コミュニケーション力が重要だ」など、無意識に「理想の人物像」に寄せてしまうケースがあります。

自己分析は、本来の自分の特性や価値観を明らかにするために行います。思い込みや先入観によって、自己分析がわからない状態から抜け出せず、自分に合わない企業を選んでしまうリスクがあるでしょう。

自己分析のやり方がわからないと悩んでいる人こそ、できるだけ客観的に自分を見つめ直すことが大切です

成功も失敗も含めて過去を振り返る

自己分析では、良い経験だけでなく、失敗や挫折した出来事も振り返ることが大切です。成功した体験と失敗した体験の両方を整理すると、多角的に自分を理解でき、「自己分析のやり方がわからない」といった状態から一歩前に進めるでしょう。

たとえば、失敗した経験から、「そのときどのような感情だったのか」「そこから何を学んだのか」「どのように乗り越えたのか」を考えると、自分の価値観や行動特性が見えてきます。

失敗した経験から得た気づきは、志望する企業や職種を選ぶ際の重要な判断材料になるでしょう。

困難を乗り越えた経験の書き方については、「『困難を乗り越えた経験』の書き方とは?回答のポイントを例文つきで解説」の記事もご覧ください。

自己分析は目標に向かう手段と考える

自己分析は、自分の目標やゴールに近づくための手段の一つです。自己分析そのものを目的にしてしまうと、方向性を見失い「自己分析のやり方がわからない」という状態に陥ってしまいます。

自己分析を行ううえでは、目的を理解してから進めることがとても大切です。ゴールを意識して取り組めば、自分に合った企業選びや志望動機づくりにつなげられます。目標に向けて自己分析を進めると、内定への近道になるでしょう。

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自己分析のやり方がわからない人向けの対処法6つ

「自己分析のやり方がわからない」といった悩みを抱えたまま就活を進めると、自分の強みや価値観を整理できず、途中で行き詰まったり、方向性を見失ったりする可能性があります。自己分析を行う際には、正しいやり方を理解したうえで、実践することが大切です。

ここでは、自己分析のやり方がわからない人におすすめの対処法を6つ紹介します。

1.適性診断ツールを使う

「自己分析のやり方がわからない」と悩んでしまった際には、就活サイトから提供されている適性診断ツールを活用するのがおすすめです。いくつかの質問に答えるだけで、自分の性格や特性、向いている仕事などが把握できるからです。

ただし、これらの結果はあくまで統計的なものなので、必ずすべての人に当てはまるわけではありません。そのため、診断ツールの結果をそのまま鵜呑みにせずに、自分を知るヒントや考えるきっかけとして参考にするのが良いでしょう。

2.他己分析をする

「自己分析のやり方がわからない」と感じたときには、自分をよく知る身近な人から客観的な意見をもらうのもおすすめです。家族や友人に、自分の強みや弱みを聞いてみましょう。

第三者からの周囲の視点を取り入れると、自分では気づけない強みや弱み、新たな一面が見えてきます。他己分析を活用すると、「自己分析のやり方がわからない」といった悩みを解消するきっかけになるでしょう。

他己分析については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事も参考にしてください。

3.企業のエントリーシートを実際に書いてみる

「自己分析のやり方がわからない」と不安に感じたときには、エントリーシートや自己PRを書いてみるのも一つの方法です。実際に文章にすると、自分の強みや価値観が整理され、自己分析を進めるうえでの近道になります。

また、選考時期の早い企業に応募し、面接まで進むのもおすすめです。面接官からの質問を通じて、自分では気づかなかった特徴に気づけるケースもあります。このような実践を積み重ねると、自己分析がわからないといった状態から前進できるきっかけになるでしょう。

4.フレームワークを使って整理する

自己分析のやり方がわからないと行き詰まったときは、フレームワーク(思考の枠組み)を活用するのも有効な方法です。フレームワークを用いると、自分の考えや価値観が体系的に整理しやすくなります。

自己分析に役立つフレームワークは、以下のとおりです。

・Will、Can、Mustの3つの輪:やりたいこと、できること、求められることを整理
・自分史:過去の出来事を振り返り、経験を体系化
・人生曲線:モチベーションの変化をグラフ化し、感情を整理
・マインドマップ:自分に関する情報の可視化

このほかにも自己分析に使えるフレームワークは多数あります。自分に合う方法を見つけ、考えを整理するためのツールとして取り入れるのがおすすめです。

5.本から自己分析の視点を広げる

「自己分析のやり方がわからない」と悩んだときは、本を通じて新しい価値観や考え方に触れるのも良いでしょう。読書は、他者の経験を疑似的に体験でき、自己分析の観点を広げるヒントになります。

本には、自分では経験できないような多様な人生が描かれています。ほかにも、ドキュメンタリー映画でも自分の価値観を見直し、将来を考えるうえでのきっかけになるでしょう。

6.就活エージェントを活用する

自己分析がわからないと行き詰まってしまった場合は、就活エージェントを利用するのもおすすめです。キャリアアドバイザーが、客観的な視点からアドバイスを提供してくれます。

就活エージェントのキャリアアドバイザーに相談すると、自分の強みや価値観、本当にやりたいことを明確にしやすくなるでしょう

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自己分析のやり方がわからないと不安な方へ

自己分析のやり方がわからないと、不安や焦りを感じるのは自然なことです。多くの就活生が同じ悩みに直面しており、最初から完璧に進められる人はほとんどいません。

「自己分析は目的ではなく手段」であることを意識し、自分の価値観や強みを少しずつ整理していくことが大切です。

自分に合った自己分析の進め方が知りたい方は、就活エージェントに相談するのもおすすめです。就活エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析のやり方だけでなく、エントリーシートや志望動機の作成など、さまざまなサポートを行っています。

正しい方法で自己分析を進めたい方や納得できる企業選びをしたい方は、ぜひ気軽に利用してみてください。

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本記事の執筆者

酒井 一樹(さかい・かずき)

慶應義塾大学在学中、世界初の就活SNS「Dachinco!」の代表に就任。国内最大の就活SNSへと成長させた後に大学を卒業し、エグゼクティブサーチを行う人材ベンチャーに入社。役員・事業責任者などの幹部人材の採用支援に携わる。2009年に株式会社エイリストを設立し「自分の頭で考え、行動する人材を増やす事」を命題として、就職情報サイト「就活SWOT( https://swot.jp )」を開設。

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