このページのまとめ
- 玉手箱は、新卒採用で使われる適性検査の1つ
- 能力検査の出題範囲は、「言語」「計数」「英語」
- 英語分野では、論理的読解と長文読解が出題される
- 自分の英語力を把握した上で、必要なところから学習をスタートしよう
- 玉手箱は制限時間が厳しいので、短時間で効率よく解答する必要がある
新卒採用を行う企業の多くが、SPIや玉手箱といった総合適性検査を選考過程に組み込んでいます。適性検査の対策は就活生にとって必須ですが、今回のコラムでは玉手箱の概要を解説していきます。
特に英語対策について詳しくアドバイスするので、ぜひ内容をご確認ください。
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玉手箱ってどんなテスト?
玉手箱は日本エス・エイチ・エル(SHL社)が開発・提供する総合適性検査で、SPIと並んで新卒採用の現場で多くの企業が導入しています。
SHL社は玉手箱のほかに、総合職を対象とする「GAB(ギャブ)」、コンピューター職を対象とする「CAB(キャブ」、筆記テストの「IMAGES(イメジス)」を提供しており、玉手箱の問題の一部にはこれらの問題形式が使われています。
玉手箱の受検形式はWebテストのみで、自宅や大学のパソコンで受検します。科目は、能力検査(言語、計数、英語)と性格検査の2つ。能力検査の詳しい内容は以下をご確認ください。
言語
・論理的読解(GAB形式):長文を読んで正誤を判断する問題が主です
・趣旨判定(IMAGES形式):長文の趣旨を理解する力が試されます
・趣旨把握:文章内容を把握し、選択肢から正しい答えを選びます
計数
・四則計算:問題数が多く短時間で解答する必要があります
・図表読取:図や表の値を読み解く問題です
・表推測:表の空欄に入る数値を推測する問題です
英語
・論理的読解(GAB形式):長文を読んで正誤を判断する問題です
・長文読解(IMAGES形式):長文を読んで正しい選択肢を選ぶ問題です
能力検査における玉手箱の特徴は、同じ形式の問題が出題され続ける点にあります。というのは、例えば計数科目で最初に四則計算の問題が出たら、試験が終わるまで四則計算が出題され続けるということ。
1問にかけられる時間が短いのも特徴で、素早く問題を解いていく必要があります。玉手箱では誤謬率は評価されないので、わからない問題があってもどれか1つを選択し、正解の可能性を高めるのがポイントです。
受検が必要な分野は企業によって違いますが、ほとんどの企業で言語と計数は必須で、英語は外資系といった一部の企業のみで課される傾向があります。
玉手箱対策については「【玉手箱対策】高得点を狙うコツを就活のプロが解説します」も参考にしてください。
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玉手箱の英語の特徴
「論理的読解」と「長文読解」の内容について詳しく見ていきましょう。
論理的読解の内容
長文を読んで正誤を判断する問題。本文の内容から考えて、正しい選択肢を選びます。選択肢の内容は、「本文が論理的に正しい」「正しくない」「判断できない」の3つ。
論理的読解には、英文の読解力とともに、論理的な思考力が必要となります。出題される問題数と制限時間は企業によって異なりますが、目安としては、10分間で8つの長文が出題されると考えましょう。
長文読解の内容
長文を読んで正しい選択肢を選ぶ問題で、1つの長文に対して3つの設問が用意されます。中学・高校の英語力があれば対応できる難易度ですが、英語の基礎力が必要です。
論理的読解も長文読解のどちらも、設問は英語なので気をつけてください。また、長文読解も10分間で8つの長文出題が目安となります。
玉手箱の英語対策については「玉手箱の英語対策とは?特徴と出題傾向を押さえて完全攻略!」も参考にしてください。
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対策はどうしたらいい?
英語の対策は以下を参考に進めましょう。
自分のレベルを把握する
玉手箱に必要な英語力は中学・高校程度ですが、中学1年生と高校3年生の英語レベルには大きな差があります。中学英語ができないのにいきなり高校英語レベルの勉強しても挫折してしまうため、学習を始める前に、まずは自分の英語力を把握しましょう。
英語力を知るには、書店で中学や高校の参考書を眺め、どのレベルから理解できるか確かめる方法があります。そこで、すでに中学レベルが身についていると感じた場合は、高校英語から勉強をスタートすれば良いでしょう。
就活中は勉強に使える時間が限られているため、必要な学習内容を見極め効率的に勉強することが大切です。勉強には中学・高校生向けの参考書や、玉手箱向けの問題集を使うと良いでしょう。
語彙力を伸ばす
文法もそうですが、語彙がなければ満足に英文を読むことはできません。英語力は語彙力に比例するので、中学・高校レベルの単語は意味がわかるように復習しましょう。
語彙力を増やすには市販の単語帳を購入し、まずは最初のページから確認していきます。その時わからない単語には付箋や印をつけて、後で何度も復習しましょう。類義語や対義語など、関連する単語を調べることでも、効率的に語彙力が伸ばせます。
単語は一度覚えたと思ってもすぐに忘れてしまうものなので、何度も練習を重ね、しっかりと定着させることが大切です。
長文への抵抗をなくす
長文は苦手という人も多い分野。しかし、玉手箱には長文が出題されるので、長文への抵抗をなくすのは重要なポイントになります。
玉手箱は制限時間がシビアなので、わからない単語は飛ばして文章の意味を推測する練習が必要です。不明な単語があるともどかしく感じますが、最初は辞書を使わず自力で文章を読み解きましょう。長文を読み始める前に設問を読むと、あらかじめ長文の内容が予測でき、文章の意味がわかりやすくなります。
そして、一度読み終わった長文は、辞書を使って不明な単語の意味を全て調べ、完全に理解できるまで復習します。復習には最初の読解にかかった倍以上の時間をかけてもかまいません。自分が「わかった」と思えるまで、丁寧に読み込みましょう。
同じ問題集を繰り返し練習する
玉手箱は市販の問題集が販売されているので、そこに掲載された英語問題を繰り返し練習するのも効果的です。英語問題は毎年似たような形式で出題されるため、問題のパターンを覚えておくと、本番で焦らず解答できるでしょう。
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制限時間を意識しよう
玉手箱は1問にかけられる時間に制限があり、短時間で効率よく解答することが求められます。時間配分を間違えると最後の問題までたどり着けないので、対策の段階から時間を意識することが大切です。
問題集を解くときは自分で制限時間を設定し、時間内に解答できるよう練習しましょう。
素早く問題を解けるようになるには、早めに対策を開始することも必要になります。特に英語が苦手、問題を解くのが遅い自覚がある人は、就活が本格化する前に対策を始めましょう。
エントリーや会社説明会が始まるとスケジュールが忙しくなるので、時間に余裕があるうちから適性検査や筆記試験の対策を始めるようにしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。