このページのまとめ
- ベンチャー企業のなかでワークライフバランスを重視する企業は増えている
- ベンチャーが採用しているワークライフバランス制度には特別休暇や時短が挙げられる
- ワークライフバランスを保つ制度があっても実際に活用されているか確認することが大切
「ベンチャー企業はワークライフバランスが整っていないのではないか」と不安になる就活生もいるのではないでしょうか。ベンチャー企業は立ち上げから日が浅いため、業務量が多く休みが多いイメージを持てないこともあるでしょう。
ただし、多くのベンチャー企業が制度を整えワークライフバランスをよくしようと努めているので、あまり不安になる必要はありません。
この記事では、ワークライフバランスのよいベンチャー企業の見極め方を解説しています。ぜひ参考にしてください。
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ベンチャー企業のワークライフバランス
ベンチャー企業に対するイメージは、勢いがある、ハードワーク、裁量が大きいなどさまざまでしょう。また、そもそも一般企業とベンチャー企業の違いが分からないという人もいるかもしれません。
そこでまずは、ベンチャー企業の定義とベンチャー企業のワークライフバランスについて解説します。
ベンチャー企業の定義
本来、ベンチャーという言葉は冒険を意味しています。これが転じ、今までにないアイデアや新技術をもとにして、新しいビジネスを展開している企業のことを「ベンチャー企業」もしくは「ベンチャー」というようになりました。
明確なベンチャー企業の定義はありませんが、一般的に「設立から5年程度の比較的若い企業」「新しいビジネスや革新的な事業を行っている企業」「長期成長を目標にするスモールビジネス」をベンチャー企業と解釈することが多いです。
企業規模でいうと、ベンチャー企業の多くは中小企業に該当します。ベンチャー企業は事業を創造している段階のため、財政的に豊かとはいえないところが多いようです。
ベンチャーのワークスタイル
ベンチャー企業の社員は、新しいことに挑戦する熱意のあまり、ハードワークになりがちといわれます。しかし、近年ではベンチャーでもワークライフバランスを重視しているところが増えているようです。
就活生に人気のある大企業は、ネームバリューだけではなく安定性があり、福利厚生も充実しています。そのため、優秀な人材を含む多くの就活生が大企業を希望しがちです。
新事業を軌道に乗せたいベンチャーとしては、有能な学生を採用したいところでしょう。ワークライフバランスを整えて働きやすい環境を用意すれば、就職希望者のみならず転職希望者も増えることに。
すでに働いている社員にとっても、ワークライフバランスが叶うのは嬉しいこと。モチベーションやパフォーマンスの向上、離職率の低下などあらゆる面でポジティブな影響を及ぼします。
ベンチャー企業の定義やワークライフバランスについては「知っていますか?スタートアップとベンチャー企業の違い」も参考にしてください。
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ワークライフバランスに関わる福利厚生
この項では、ワークライフバランスに関する福利厚生の例とその内容について解説します。一般企業が採用しているものもあれば、ベンチャー独自の制度もあるでしょう。
特別有給休暇
特別有給休暇には、以下のようなものがあります。
・配偶者出産休暇
・リフレッシュ休暇
・忌引休暇
・赴任休暇
・公職休暇
特別有給休暇は企業によって、休暇に付随する理由の設け方が違います。ベンチャー企業には「ペット休暇」「ボランティア休暇」などユニークな理由を採用していることも。自分が気になっている企業の制度について、あらかじめ調べておきましょう。
育児短時間勤務制度
子供が3歳以下や就学前など、育児を行っている社員の勤務時間を短縮できる制度です。帰宅時刻を早められるので、保育園や幼稚園へのお迎えに焦らなくて済みます。
法定外労働の制限制度
入社後1年以上の社員や就学前の子を養育する社員について、残業が免除される制度です。残業に上限を設けている企業もあります。
フレックスタイム制度
全員に出勤義務のある時間帯「コアタイム」中に出勤すれば、出勤時刻や退勤時刻を社員自身で決められる制度です。
これら以外にも各企業で工夫を凝らし、ワークライフバランスの均衡を図っています。企業研究をする際に、しっかりと確かめておきましょう。
ベンチャー企業の福利厚生については「独特な制度もある!ベンチャー企業の福利厚生事情とは」も参考にしてください。
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ベンチャー企業でワークライフバランスを謳っていても注意すべき点
企業の中には、一見、ワークライフバランスが整っているように見えても実情は違ってたということが稀にあります。
フレックス制度を導入していたり、産休育休取得実績ありと謳っていたりしても、実際はそれほど活用されていないということもあるようです。それを見極めるには、制度の活用率と離職率に注目しましょう。
制度の活用率
企業が自社の利点としてワークライフバランスを謳っている場合、それらに関する制度がどれくらいの割合で活用されているのかを確かめましょう。
男女ともに制度を利用できているかが注目すべきポイントです。例えば、育児休業制度は男性でも女性でも利用することができます。しかし、男性の場合は社内の雰囲気や上司の意向により、申請するのがはばかられるということもあるようです。
また、取得してもほんの数日間というケースがあります。この場合は、就活生にアピールするため、ひとまず実績を作っている可能性が否定できません。
つまり、制度の有無だけではなく、社員の制度活用の実情を知ることが重要だといえます。可能であれば、OB・OG訪問を行って実態に近い情報を得てください。
離職率
離職率もその企業のワークライフバランスに大きく関わります。ワークライフバランスが整っていれば、社員の企業への満足度が高まり、働き方を見直して転職を考える機会も少なくなり、おのずと離職率は低くなるでしょう。
離職率が高いということは何らかの問題がある可能性があります。数値は誤魔化せないので、離職率は必ず確認しましょう。
ワークライフバランスに関して注意すべき点については「ブラック企業の特徴をつかんで徹底回避!」も参考にしてください。
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ワークライフバランスが整っているベンチャー企業の見分け方
ワークライフバランスについてリサーチはしたものの、それでも不安という方は、これまでとは違った観点から判断するのもひとつの方法です。優良企業か否かというのを図る手段として、くるみん認定制度や企業の社員紹介ページを確認してみてください。
くるみん認定制度
くるみん認定とは、育児に協力的な企業を「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣が認定する制度です。
仕事とプライベートを両立できるような取り組みを行っているとの証になるので、就活生には、企業選びの指標として大いに役に立つでしょう。
くるみん認定の他にも、業界や自治体によって独自の制度が設けられています。自分が志望する企業だけではなく、業界やエリアからリサーチするのも効果的な見極め方法です。
企業の社員紹介や採用ページ
企業研究をする際には、事業内容や企業の規模、今後の展開などに目がいきがちですが、採用ページやそこで働いている人の声をしっかりと読むのもおすすめです。一度基本に立ち返ることで、それまで見逃していたものに気がつくことがあるかもしれません。
その企業で活躍中の社員の声から、自分が理想とする社会人像や描きたいライフビジョンが見えてくるようであれば安心でしょう。
企業研究のポイントについては「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」も参考にしてください。
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ベンチャー企業のワークライフバランスに不安がある人へ
ここまでベンチャー企業のワークライフバランスについて、福利厚生の内容や確認すべき点を解説してきました。
しかし、「自分の志望するベンチャーのワークライフバランスが分からない」「ベンチャー企業が自分に合っているのか分からない」という方もいるでしょう。
ベンチャー企業のワークライフバランスに不安がある人は、実際にベンチャーに就職したOB・OGや就活エージェントなど信頼できる第三者に相談することがおすすめです。
中でも、就活エージェントであるキャリアチケットでは、ベンチャー企業に関する悩みの相談に乗るのはもちろん、自己分析の深掘りや企業研究のサポートも行っています。
また、あなたの価値観に合った企業を厳選して紹介することも可能なので、就活に不安を感じたら下記のボタンから登録し、ぜひご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。