選考会とは?即日内定までの流れと対策を解説

このページのまとめ

  • 選考会は短期間で内定獲得を目指せるが、事前準備が不可欠
  • 選考当日は、身だしなみや立ち居振る舞いなどの注意が必要
  • 選考会の流れや注意点を把握したうえで臨むと、短時間でも自分の魅力を伝えられる

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選考会とは、説明会や面接などを同日に行い、その日のうちに内定が出る可能性もある選考方法です。効率的に結果を得られるものの、そのためには事前対策が欠かせません。

この記事では、選考会の特徴や即日内定までの流れ、参加前に行うべき対策を解説します。早めの内定を目指す方や自分に合う就活方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

選考会とは採用試験と面接を同日に行う選考方法

選考会とは、企業が採用試験と面接を同日に実施し、その日のうちに合否を決定する選考方法です。一般的な採用活動では、筆記試験や適性検査、面接などを複数日に分けて行いますが、選考会ではこれらの工程が1日にまとめられます。そのため、短期間で選考結果が分かるのが大きな特徴です。

この選考方法は、採用活動をスムーズに進めたい企業や早期に人材を確保したい場合に導入される傾向があります。就活生にとっても、複数回の訪問や日程調整の負担が少なく、短期間で内定を目指せるのがメリットです。

一方で、限られた時間内で実力や適性を示す必要があるため、事前準備は欠かせません。選考会を通過するためには、企業研究や模擬面接を行い、自分の強みを短時間で伝えられるように準備しておきましょう。

早期内定を目指すメリットとデメリットについては、「早期内定を目指すメリットデメリットは?内定獲得に向けてのポイントも解説」の記事も参考にしてください。

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選考会と説明会の違いとは?目的を解説

選考会と説明会はいずれも採用活動の一環として行われますが、目的や内定までの流れは大きく異なります。両者の違いを理解すると、自分に合った準備や参加判断がしやすくなるでしょう。

ここでは、それぞれの流れと目的を解説するので、ぜひ参考にしてください。

選考会の目的は人材を採用すること

選考会は、採用試験や面接を通じて合否を判断し、人材の採用を目的に行われます。企業研究や自己分析を終え、十分な対策ができている学生向けに行われることが多いのが特徴です。

合否は後日に通知される場合もありますが、即日で結果が出るケースもあります。場合によっては早期内定の可能性もあり、就活を効率的に進めたい方にとって選考会は有力な選択肢になるでしょう。

説明会の目的は企業への理解を深めること

説明会は、事業内容や歴史、社風などを知ってもらい、企業理解を深めることを目的に開催されます。採用試験や面接と直接関係しないケースが多く、会社の全体像を伝える場といえるでしょう。

近年は対面式だけでなく、オンラインで実施される説明会や複数の企業が集まる合同説明会など、形式も多様化しています。

一方で、説明会への参加がエントリー条件になったり、その場でエントリーシート提出を求められたりするケースもあります。また、選考の一部とみなされる場合もあるため、参加する際には目的や形式を確認しておきましょう

会社説明会については、「就活の会社説明会とは?開催される種類や参加方法を解説」の記事もご参照ください。

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選考会における企業と就活生それぞれのメリット

選考会は、企業・就活生の双方にメリットがあります。

企業にとっては、通常数週間から数ヶ月掛かる採用期間を短縮し、会場費や人件費などのコストを削減できる点が大きな利点です。書類選考を経ずに応募者を集められるため、母集団を形成しやすく、早期の内定によって優秀な人材の流出も防げます。

一方、就活生にとっては、1日で選考が完結し早期に内定を得られる可能性がある点がメリットです。移動費や滞在費などの負担を抑えられ、不合格でも早期に結果が分かるため、今後の見通しも立てやすくなります。

ただし、結果が出るまでの期間が短い分、十分に比較検討する時間は限られるため、注意しましょう。「早期の内定を優先するのか」「他社も検討したいのか」を事前に整理しておくことが重要です

企業説明会の参加方法については、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」の記事もご一読ください。

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選考会に参加する前に知っておきたい注意点

選考会では短期間で内定を得られる可能性がある一方、限られた時間で実力を発揮する必要があります。ここでは、選考会に参加する前に押さえておきたい注意点を解説するので、ぜひ参考にしてください。

事前対策が難しい

選考会は、各企業が独自に実施することが多く、十分な対策を立てにくいのが難点です。筆記試験や適性検査、面接などが通常と異なる形式で行われる場合もあり、予測が難しいことがあります。

筆記試験が独自形式の場合は、専門知識や小論文を求められることもあるため、事前に発表される要項は必ず確認しましょう。

過去に開催実績があれば口コミサイトで情報を収集できます。ただし、毎年内容が変わる可能性もあるため、注意が必要です。

企業理解が不足したまま選考に入るリスクがある

選考会は早期に実施されることが多く、会社理解を深めてから参加するのが難しい点に注意が必要です。オフィス見学やOB・OG訪問ができず、Webサイトの情報だけで臨む学生も多い傾向です。企業理解が不十分だと、入社後のミスマッチにつながる場合があります。

選考会に参加する際は、企業理解を進めるだけでなく、内定獲得後の対応もあらかじめ考えておくことが大切です。事前に整理しておけば、不安を抑えて落ち着いて選考に臨めます。

長時間の待機が避けられない

選考会は多くの志望者が一度に参加するため、待ち時間が長くなる傾向があります。そのため、中には待っている間に緊張が緩んでしまう人もいるようです。

待機時間に退屈になっても、スマートフォンの操作や談笑は控えましょう。このような行動は周囲の迷惑となり、企業に悪印象を与える可能性があります。

待機中は配布資料の確認やイメージトレーニングなど、選考に備える行動がおすすめです。

就活イベントについては、「就活イベントのメリット・デメリットとは?参加前に知っておくべきこと」の記事をご覧ください。

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選考会に参加する前に必要な対策8つ

選考会では、短時間で自身の強みを伝えることが求められます。そのため、事前準備と選考当日の対応力が重要です。

ここでは、選考会に臨む前に押さえておきたい8つの対策について解説します。自信を持って当日に臨みたい方は、ぜひ参考にしてください。

1.面接でよく聞かれる質問の対策をする

選考会に向けて、面接でよく聞かれる質問への回答は必ず準備しておきましょう。選考会では限られた時間で自分の魅力を伝える必要があります。志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなどの質問は、事前に回答を準備し、結論から簡潔に伝えるのが良いでしょう。

また、模擬面接で練習し、スムーズに話せる状態にしておくと、本番でも落ち着いて臨めます。

2.身だしなみや基本的なマナーを確認する

選考会に臨む前に、身だしなみや基本的なマナーは事前に確認しておきましょう。選考会では第一印象が合否に影響することがあります。そのため、スーツや靴の清潔感、髪型や爪の長さなどはあらかじめチェックしておくことが大切です。

また、会場では挨拶や言葉遣い、姿勢にも気を配ります。面接中だけでなく、会場に入った瞬間から採用担当者に見られている意識を持ち、終始礼儀正しい行動を心掛けましょう

3.筆記用具とメモ帳を事前に用意する

持ち物に指定がない場合でも、メモと筆記用具は必ず持参しましょう。メモがないと、企業説明や連絡事項を記録できません。当日、メモ用紙が用意されていないケースもあるため、自分で準備しておくことが大切です。

説明中にメモをとるのは失礼ではなく、むしろ積極性として好印象につながります。ただし、タブレットやPCで記録する場合は事前の許可が必要です。許可なく操作すると別作業と誤解される可能性があるでしょう。

4.自己分析をする

選考会に臨む前には、必ず自己分析をしておきましょう。説明選考会ではWebテストや筆記試験だけでなく、エントリーシートの提出や面接が行われる場合もあります。

自己分析が不十分なままでは話す内容がまとまらず、面接官に意図が伝わらない可能性があるからです。

事前に強みや価値観、経験を整理しておけば、急な質問にも迷わず答えられて選考をスムーズに進められるでしょう。

自己分析については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事もご参照ください。

5.説明会の印象や感想を整理する

説明会に参加したあとは、感想や学んだ内容を整理しておくのがおすすめです。面接では、感想を聞かれるケースが多いため、内容をしっかりと聞き、自分なりの意見をまとめておきましょう。

また、説明会中は、姿勢を正しハキハキと話す、相手の質問に的確に答えるなど、基本的な態度にも気を配ると好印象です。

6.企業の下調べをする

選考会に参加する前には、必ず企業の情報収集を行いましょう。公式サイトや採用ページで事業内容や社風を確認し、自分の就活軸や重視する条件と照らし合わせておくことが大切です。

選考会では雰囲気やスピード感に流され、冷静な判断ができなくなる場合もあります。必要な持ち物の準備や会場までのアクセス確認も前日までに済ませ、安心して当日を迎えましょう

7.選考会とインターンシップ選考会の違いを理解する

選考会とインターンシップ選考会は目的と内容が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。選考会は、本選考の入社試験を行い、インターンシップ選考会ではインターンシップ参加者を決めるための場になります。

インターンシップ選考会の場合、事前に書類選考やWebテストが行われ、通過者のみが面接に進むケースがほとんどです。本選考ではないため志望動機が明確でなくても影響は少なく、学生生活で力を入れたことなどの質問が中心になります。具体的なエピソードを準備しておくと、選考突破の近道になるでしょう。

インターンシップの志望動機については、「インターンシップに受かる志望動機とは?書き方のポイントを例文つきで解説」の記事も参考にしてください。

8.事前課題を当日までに仕上げる

選考会で事前課題がある場合は、必ず期限までに仕上げて提出しましょう。課題を提出しない応募者が面接を通過することはほとんどありません。

事前課題は、学生の思考力やリサーチ力を評価する重要な材料です。内容によっては、当日の面接で課題の取り組み方や苦労した点などが問われる場合もあります。

また、課題を提出するだけでなく、取り組みの過程や工夫したポイントを整理し、言葉で説明できるよう準備しておくことも大切です。

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選考会の基本的な6つの流れ

選考会は、説明会や筆記試験、面接など、複数の選考を1日で行うのが特徴です。事前に流れを把握しておくと、当日の行動や準備がスムーズになります。

ここでは、一般的な選考会の基本的な流れを6つのステップに分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。

ステップ1.受付

会場に着いたら、まず受付を済ませましょう。案内や注意事項が伝えられるケースがあるため、事前に企業からのメールや案内文を確認し、指示内容を把握するのが大切です。

また、受付した時点で選考が始まっている意識を持ち、服装や態度、言葉遣いに気を配りましょう。ほかにも、開始の15〜20分前には到着し、会場の雰囲気に慣れて気持ちを落ち着ける時間を確保するのがおすすめです。

ステップ2.全体説明

全体説明は、当日の流れや注意事項を把握する重要な時間です。事前にスケジュールを受け取っていても、直前の変更や追加情報がある場合があるため、集中して聞く必要があります。

説明会と選考会がセットになっている形式の場合、企業説明のあとに筆記試験や面接へ移ることも多く、気持ちの切り替えが大切です。待ち時間には自己PRや志望動機を簡単に振り返り、落ち着いて次のステップに臨めるよう準備しておくと良いでしょう

ステップ3.一次面接

一次面接は、限られた時間で自分の魅力を伝える場です。事前案内や当日の説明を必ず確認してください。

面接は個別形式と集団形式があり、集団のときは話す時間が限られてしまいます。事前に伝えたい内容を整理し、質問には素直に答えつつ企業理解や自分の価値観も交えて話すと印象が良くなるでしょう。

結果発表まで気を緩めず、最後まで丁寧な態度を保つことが大切です。

価値観の見つけ方については、「大切にしている価値観の見つけ方と伝える際のコツ|質問と回答例文あり」の記事も参考にしてください。

ステップ4.筆記試験・適性検査

筆記試験や適性検査は、一次面接後に行われることが多く、試験の難易度や競争の厳しさが増す傾向にあります。形式は企業によって異なり、SPIや玉手箱、GAB以外にも独自の問題が出題されることも。

試験内容が事前に案内されている場合は必ず確認し、情報がない場合は口コミなどから出題傾向を把握しておきます。

これらの試験は学力だけでなく、思考力や性格、職務適性も評価されます。待機時間中も落ち着いた行動を心掛けましょう。

ステップ5.二次面接

二次面接は、応募者を最終的に採用すべきかを判断する重要な場です。過去の経験に対して「なぜその選択をしたのか」「何を学んだのか」など、考え方や判断基準を深く掘り下げて質問されます。

しっかりと自己分析を行い、自身の価値観や志望理由を自分の言葉で説明できるよう準備しましょう。また、企業理念やビジョンへの理解も評価対象となります。共感した内容と仕事への活かし方をあわせて整理しておきましょう。

スケジュールによっては二次面接が行われない場合もあるため、事前に案内を確認しておくのが賢明です。

ステップ6.結果通知

結果通知は、その場で発表される場合と後日連絡がある場合の2パターンあります。即日発表の場合は、全員の面接終了後に会場で待機し、個別または一斉に結果が伝えられます。最後まで身だしなみや振る舞いに気を配り、合格時の案内にも落ち着いて対応しましょう。

一方で、後日連絡の場合はそのまま解散となり、メールや電話で通知が届きます。いずれの場合も、面接官や受付へのお礼を忘れず、案内される通知時期を聞き漏らさないことが大切です

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選考会についてのキャリアアドバイザーのアドバイス

1日で内定を狙う選考会では、短時間で志望度や適性を判断されるため、事前の企業理解が最も重要です

重視すべき点は、以下のとおりです。

・企業のどのような点が自分の就活軸に合うか
→採用サイトやSNSから情報を集め、軸に沿った特徴を複数整理しておく
・募集職種と自分の強みをどのように結びつけるか
→仕事内容を把握し、自分のスキルや経験との関連を明確にしておく
・直接質問しないと分からない点はどうするか
→事前準備で生じた疑問は、質問内容を整理しておく

事前準備を進めておくと、限られた時間でも自分の魅力を最大限に伝えられ、選考会に自信を持って臨めるでしょう。

内定獲得のためにやるべき対策については、「内定が欲しいなら何をすれば良い?必要な準備12選!心構えや就活方法も」の記事をご参照ください。

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選考会では、短期間で内定を獲得できる可能性がある一方で、限られた時間で実力を示さなければなりません。企業理解や自己分析、面接などの事前準備を入念に行い、自分の強みを的確に伝えることが大切です。

「なかなか内定がもらえず悩んでいる」「努力して就活を進めているのに成果につながらない」など、就活に関する悩みがある方は、就活エージェントの活用がおすすめです

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事前準備を万全にして選考に臨みたい方や就活の進め方に不安がある方は、気軽に利用してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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