このページのまとめ
- 学生時代に力を注いだことを企業側が聞く目的は、学生の人柄や強みを知るため
- 学生時代に力を注いだことは、結論から述べ具体的に話す
- 学生時代に力を注いだことは、企業が求める人物像を意識する
「就職活動中、エントリーシートや面接で『学生時代に力を注いだこと』をどうアピールすればいいのか分からない」「ボランティア経験を効果的に伝える方法が知りたい」といった悩みを抱えていませんか?
この記事では、企業側が『学生時代に力を注いだこと』を質問する目的や、ボランティア経験を活かすコツを解説します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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- 企業側が「学生時代に力を注いだこと」を聞く4つの目的
- 1.人柄を知るため
- 2.自社との相性を見極めるため
- 3.伝える力を見るため
- 4.強みを知るため
- ボランティア経験を「学生時代に頑張ったこと」に選ぶメリット
- 自主性と継続力をアピールしやすい
- 実践を通じた多角的な成長ができる
- 社会貢献と共感力のアピール
- ボランティア経験を学生時代頑張ったことで活かすコツ
- 活動内容だけで終わらせない
- 学びを具体的に仕事へ結びつける
- 工夫した点を具体的に示す
- 「学生時代に頑張ったこと」でボランティアエピソードを伝える際のポイント
- 自分の言葉で語る
- 継続した取り組みをアピールする
- 実績と学びを具体的に示す
- 「学生時代に力を注いだこと」で注意すること
- 企業が求める人物像を把握する
- 複数のエピソードを盛り込まない
- 嘘のエピソードや過度な誇張は避ける
- ギャンブルや犯罪を連想させる内容はNG
- ボランティア活動をガクチカに記載する例文
- 力を入れたボランティア活動
- ボランティアを始めたきっかけと理由
- 設定した目標
- 直面した課題とその解決
- 課題に対する具体的な行動と結果
- 今後に活かせる学び
- 学生時代のボランティア経験を就職活動で活かしたいあなたへ
企業側が「学生時代に力を注いだこと」を聞く4つの目的
就職活動中、エントリーシートや面接で、「学生時代に力を注いだこと」通称ガクチカが度々質問されます。企業側が、「学生時代に力を注いだことを」から確認しているのは、学生の人柄や学生と企業との相性を確認するためです。
ここではまず、企業がこの質問をする4つの目的を紹介します。これを理解し、自分を効果的にアピールする参考にしてください。
1.人柄を知るため
企業は「学生時代に力を注いだこと」から、学生の趣味趣向や物事に対しての考え方、向き合い方を知ろうとしています。また、人との関わりの中でどのような役割を担うことが多かったのか、という点も人柄を知るうえで重要なチェックポイントです。
あなたが努力して取り組んだことや熱量を注いでいたことを具体的に伝えることで、性格や強みなどの人柄をアピールできるでしょう。
2.自社との相性を見極めるため
「学生時代に力を注いだこと」から「自社との相性」を見極めることも、企業側にとって大切な目的の一つ。課題に対するアプローチの仕方から学生のパーソナリティを浮き彫りにし、自社の価値観や方針、業務内容などとの相性を判断するのです。
また、日系企業では雇用規制が強く長期間努める人が多いので、自社との相性は特に重要視されるでしょう。
3.伝える力を見るため
企業は、「学生時代に力を注いだこと」の質問で、「伝える力」のチェックも行います。相手に分かりやすく、説得力のある説明をするためには、論理的思考能力や言語化能力、表現力が必要です。
これらの能力は、仕事の進捗報告や会議、営業などビジネスシーンでも欠かせないため、企業は伝える力も重要視しています。「学生時代に力を注いだこと」は伝える力をアピールできるよう、文章の構成を意識しましょう。
4.強みを知るため
企業は「学生時代に力を注いだこと」から、学生の強みを知ろうとしています。企業は学生時代に力を注いだことの中で、困難を乗り越えたエピソードや成功体験などからあなたの強みを見出すのです。
他にもたくさんの志望者がいる中で「この学生を採用する意味は何か」「入社後はどんな活躍をしてくれるのか」を見られていることを意識しておきましょう。
企業が学生時代に力を注いだことについては「ガクチカの例文18選!書き方の3ステップや企業の評価基準を解説」も参考にしてください。
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ボランティア経験を「学生時代に頑張ったこと」に選ぶメリット
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のエピソードとしてボランティアを選ぶことで、「自主性と継続力のアピール」「社会貢献に対するアピール」など多くのメリットが期待できます。以下に、ボランティア経験をガクチカに選ぶ利点を紹介します。
自主性と継続力をアピールしやすい
ボランティア活動は自らの意思で始めることが多いため、主体性を強調しやすい特徴があります。たとえ他者の誘いがきっかけであっても、活動を続けるためには自分の意思や目的が必要です。
このような背景から、ボランティア活動は「自分の意思で始めた」という強い主体性を示すエピソードとなります。
また、ボランティアは強制力がないため、継続するには個人の意志が重要です。継続的に参加することで、努力や忍耐力をアピールできる点も、ボランティアの大きなメリット。ゼミや部活動とは異なり、参加が必須ではない活動を続けることで、自己管理能力や持続力を示すことができます。
実践を通じた多角的な成長ができる
ボランティア活動は、他者の問題を解決することが主な目的であり、その過程で多くの学びを得ることができます。特に、課題解決に向けて計画を立てたり、チームで協力したりすることで、実践的なスキルが身につきます。
例えば、イベントの企画運営や募金活動のリーダーシップなど、具体的な役割を果たす中で得た経験は、論理的にガクチカを組み立てる際に非常に有効です。
また、ボランティア活動は多様なバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、コミュニケーション能力や柔軟性を高める機会も提供します。これにより、他者との協力や問題解決能力が自然と培われます。企業はこうした実践的なスキルや経験を高く評価する傾向にあります。
社会貢献と共感力のアピール
ボランティア活動を通じて、社会貢献に対する意識の高さや共感力を示すことができます。近年、企業に対して社会的責任や地域貢献を重視する傾向が強まっており、ボランティア経験はその点で大きなアピールポイントとなります。自ら進んで社会問題に取り組む姿勢や、他者の立場を理解し共感する力を示すことで、企業に対して前向きで協力的なイメージを与えられるでしょう。
これらの利点を踏まえ、ボランティア経験をガクチカとして選ぶことは、就職活動において非常に有効な戦略となります。自分自身の成長や社会貢献の経験を通じて、企業に対して具体的かつ強力なアピールを行いましょう。
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ボランティア経験を学生時代頑張ったことで活かすコツ
多くのメリットがあるボランティアのガクチカですが、工夫をしないまま伝えても大きなアピールには繋がりません。ありきたりなガクチカで採用担当をガッカリさせないためには、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
活動内容だけで終わらせない
まず、ボランティア経験自体はアピールにならない点に注意が必要です。ガクチカでは経験そのものより、そこから得た学びや発揮した強みがアピールポイントになります。
経験を売りにしてもオリジナリティは出せないため、ボランティア経験自体が目的のガクチカにならないようにしましょう。ボランティアはあくまで手段として考え、そのなかで経験した出来事の部分を重点的に伝えるのがポイントです。
学びを具体的に仕事へ結びつける
企業にアピールするのがガクチカの目的ですから、単なるボランティアの感想で終わっては評価されません。企業が求める人材を理解したうえで、ボランティアで得た学びを仕事に結び付けてアピールしましょう。
伝える学びは、直接仕事に活かせる専門知識・スキルでなくても問題ありません。例えば、コミュニケーション力のような抽象的な強みでも、それがどんな強みで仕事にどう活かせるかまで伝えれば評価してもらえます。
工夫した点を具体的に示す
ボランティアの説明だけでは主体性を読み取れないため、自分が工夫したことを盛り込む必要があります。活動に励む中でどんな目標を掲げ、自分なりに何を工夫したのかを詳しく伝えましょう。
採用担当は「何のボランティアに参加したか」「どんな活動をしたのか」よりも、その学生の「物事への取り組み方」を知りたがっています。そのためボランティアのガクチカでは、自分なりに考えて行った行動を盛り込むことが大切です。
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「学生時代に頑張ったこと」でボランティアエピソードを伝える際のポイント
分かりやすい構成でボランティア経験を伝えても、内容によってはマイナスの印象につながる場合があります。自分が頑張ったことを伝えるつもりがかえって評価を落としてしまわないよう、以下の点に注意してください。
自分の言葉で語る
ボランティアの動機や目標を語る際に、ボランティア団体の言葉をそのまま使うのは避けましょう。
例えば、「世界中の子どもが不自由なく暮らせる環境を作るボランティアに力を入れました」と伝えても抽象的で内容が分からず、自分が何に問題意識を持ち、どのように行動したのかが伝わりづらいです。
団体で使っている抽象的な言葉を使用しても採用担当は学生本人の真意を読み取れないため、動機や目標は自分の言葉で話してください。自分の言葉で話すことで、ありきたりではないオリジナリティのあるエピソードになります。
継続した取り組みをアピールする
1回きりのボランティアを「学生時代に力を入れたこと」として語るのは違和感があるため避けましょう。継続して努力した過程を読み取れず人柄が見えないため、エピソードとして不適当と考えられます。
他にエピソードが見つからない人は、今からでも目標を設定して取り組んでみてください。例えば、何となく続けている特技や趣味があるなら、目標を設定してみるとエピソードとして語れるようになるケースもあります。
実績と学びを具体的に示す
ボランティア活動の中でどのような役割を果たし、何を学んだのかを具体的に示すことが重要です。抽象的な表現や一般論ではなく、自分が実際に経験したことや得た学びを具体的に伝えることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
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「学生時代に力を注いだこと」で注意すること
「学生時代に力を注いだこと」を書く際には、企業が求める人物像を把握することや、エピソードを1つに絞ることなどに注意しましょう。
また、嘘のエピソードや内容の過度な誇張、信頼を下げる恐れのある内容は避けるのが無難です。以下で注意点を確認しておきましょう。
企業が求める人物像を把握する
企業が求める人物像を把握し、それを意識して書くことは評価アップのために欠かせないポイントです。
先述したとおり、企業は「学生時代に力を注いだこと」から、自社との相性や仕事への取り組み方をチェックします。応募先企業の方針や求める人材を理解せず、全く関係のない内容や活かせそうにない経験を書いたのでは好印象を与えることはできません。内容を考える前に、念入りに企業研究を行うことが大切です。
複数のエピソードを盛り込まない
エピソードは1つに絞って書きましょう。あまりに多くのエピソードを盛り込むと、一つひとつの内容が薄くなり、要点も伝わりにくくなります。
伝えたいエピソードを1つ選び、それを深く掘り下げて伝えれば、具体的で説得力のある内容になるはずです。
嘘のエピソードや過度な誇張は避ける
「学生時代に力を注いだこと」が思いつかないからといって、嘘のエピソードを書いたり、過度に誇張して書いたりするのは良くありません。
日々、多くの学生の応募書類に目を通している採用担当者には、嘘や過度に誇張した内容では違和感を与え、すぐ嘘がバレてしまいます。また、面接で深掘りする質問をされたときに上手く答えられなければ、マイナス評価に繋がるでしょう。
ギャンブルや犯罪を連想させる内容はNG
ギャンブルや犯罪を連想させる内容や反社会的な内容は避けるのが無難です。企業によっては、入社後のトラブルを避けるために、少しでもリスクがあると判断すれば採用を見送ることも。
「学生時代に力を注いだこと」に限らず、採用選考の場では信頼を下げてしまう恐れがある内容は避けた方がよいでしょう。
「学生時代に力を注いだこと」で注意することについては「「ガクチカがない…」は勘違い!見つからない時の対処法や7つの例文を紹介」も参考にしてください。
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ボランティア活動をガクチカに記載する例文
ガクチカの書き方によって、相手に与える印象は大きく変わります。アピールポイントが明確なガクチカにするためには、以下の順番で話を構成していくのがおすすめです。
力を入れたボランティア活動
ボランティア活動の中で、特に力を入れた部分を具体的に伝えましょう。最初に簡潔にガクチカの内容を述べることで、その後の詳細な説明を理解しやすくなります。
私は△△市で発生した災害復旧ボランティアに注力しました。その中でも、住民の生活基盤の整備に特に力を入れました。具体的には、被災した家屋の片付けや避難所の運営サポートを担当し、住民の生活が一日でも早く安定するよう努めました。
ボランティアを始めたきっかけと理由
ボランティアを始めたきっかけや、特に力を入れた理由を詳しく説明します。主体的な行動であることを強調しましょう。
私の地元も過去に自然災害で被災した経験があり、その時の支援に感謝したため、同様に困っている人々の力になりたいと考えました。また、大学で防災に関する授業を受けた際に、具体的な支援活動の重要性を学び、自分も何かできることをしたいと思うようになりました。
設定した目標
ボランティア活動において、どのような目標を設定したかを具体的に述べます。目標を持って取り組んだことを強調します。
活動にあたって特に心がけたのは、現地のニーズを的確に把握し、必要とされる支援を提供することでした。具体的には、被災者の声を直接聞き取り、優先順位をつけて効率的に支援を行うことを目標としました。
また、支援の質を高めるために、毎日の活動後に振り返りを行い、翌日の活動に活かすことを心掛けました。
直面した課題とその解決
ボランティア活動で直面した課題と、それをどのように解決したかを具体的に述べます。課題に対してどのように対処したかを強調しましょう。
現地ではボランティアが過剰で混乱しているという情報がありました。そのため、参加する前にSNSを利用して現地の具体的なニーズを調査しました。具体的には、被災者の声や現地の報道を参考にして、どの地域にどのような支援が不足しているかを把握しました。
課題に対する具体的な行動と結果
直面した課題に対して自分が取った具体的な行動とその結果を述べます。自分の主体的な取り組みとその成果を強調します。
SNSでの情報収集により、具体的に支援が必要な地域を特定し、効率的な支援を行いました。たとえば、避難所での物資の配布や医療サポートを必要としている地域に対して、迅速に対応しました。その結果、支援が行き届いていなかった地域の被災者から感謝の言葉をいただき、支援活動が円滑に進むようになりました。
今後に活かせる学び
一連のエピソードを通して学んだことと、今後にどう活かすかの展望を最後に伝えましょう。ボランティアでの苦労話を伝えるだけでは、単なる体験談で終わってしまいます。
この経験を通じて、人々のニーズを正確に理解し、迅速に対応することの重要性を学びました。入社後も、相手の立場に立って行動することを心がけ、貢献していきたいと考えています。また、ボランティア活動で培ったコミュニケーション能力や問題解決力を活かして、チームの一員として積極的に貢献し、組織の目標達成に貢献したいと思います。
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学生時代のボランティア経験を就職活動で活かしたいあなたへ
学生時代にボランティア活動を頑張り、「この経験を就職活動でどうアピールすれば良いか分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。ボランティア経験は、多くのスキルや魅力を伝える貴重なエピソードです。
学生時代に頑張ったことを効果的にアピールしたい方には、キャリアチケットがおすすめです。キャリアチケットでは、学生時代の経験をどのように整理し、就職活動で活かすかについて具体的なアドバイスを提供しています。
キャリアチケットは、自己分析の深掘りや面接対策、ガクチカの添削などの就職活動全般をサポートします。相談無料なため、「学生時代に力を注いだこと」が見つからない方や添削を希望する方は、ぜひキャリアチケットに相談してください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。