このページのまとめ
- 面接官は大学生の自己PRから、人柄や企業への親和性を評価している
- 面接での自己PRは結論→エピソード→学んだこと→活かし方の順に話す
- 大学での経験は結果よりも過程を重視して自己PRに盛り込む
「大学のエピソードを自己PRでアピールする方法が分からない」「面接で上手に答えられるか不安」
このように悩んでいる就活生も多いようです。
自己PRを面接でアピールするときは、大学受験や部活、アルバイト経験を具体的に伝えることが大切です。
この記事では、自己PRの組み立て方や大学での経験を効果的にアピールするコツを例文付きで紹介しています。最後まで読めば、面接官の印象に残る自己PRを作れるでしょう。
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- 大学のエピソードを使った自己PRから面接官が見ているもの
- 企業で活かせる能力を持っているか
- 企業の理念や方向性を理解しているか
- 自己分析がきちんとできているか
- 企業で成長できる人柄か
- 大学時代の経験を自己PRで伝えるときの書き方
- 結論から強み述べて企業での活かし方に繋げる
- アピールポイントは1つに絞る
- 周囲からの評価や数値は積極的に使う
- 文字数は300~400字がおすすめ
- 面接の自己PRで大学での経験をアピールするときのポイント
- 過去の経験を棚卸しして整理する
- 結果よりも過程に焦点を当ててエピソードを選ぶ
- 大学時代の経験を基にした自己PRの例文
- 「部活×リーダーシップ」のエピソードを活かした例文
- 「学園祭×サポート力」のエピソードを活かした例文
- 「アルバイト×効率化」のエピソードを活かした例文
- 面接の自己PRで大学時代のエピソードを話すときのポイント
- ゆっくりハキハキと話す
- 面接官の目を見てコミュニケーションをとる
- 丸暗記せずに自分の言葉を交えて伝える
- 面接での自己PRで大学時代のエピソードをアピールしたいあなたへ
大学のエピソードを使った自己PRから面接官が見ているもの
就活の面接では、企業が学生をさまざまな視点から知るために自己PRが求められます。面接官は、大学生の能力だけでなく、「企業を正しく理解しているか」「自分を客観的に見れているか」なども確認しています。一緒に仕事をしていくのに相応しいかどうかを評価しているためです。
ここからは、面接官が大学生の自己PRから見ているものを紹介しているので、意識すべき企業側の視点を確認しておきましょう。
企業で活かせる能力を持っているか
企業は事業に貢献できる能力を持つ人材を求めています。非常に高いスキルを持っていたとしても、その企業が必要としている能力とマッチしていなければお互いにとって良い結果には繋がりません。
志望する企業で求められる能力はどんなものなのかを知り、それに対して具体的にアピールすることが大切です。
企業の理念や方向性を理解しているか
企業が目指している方向と自己PRの内容が合っているかどうかも評価のポイントとなります。理念や方針を理解するためには、徹底した企業研究が不可欠です。企業のことを深く理解しているという意欲を自己PRに盛り込むことで、熱意をより効果的に伝えられます。
自己分析がきちんとできているか
就活の自己PRでは、短い時間の中で自分の強みを的確に伝えなければなりません。そのためには、自己分析を行って自分を客観的に深く理解する必要があります。
自己PRには、就活において必須である自己分析が正しくされているかどうか確認する意味合いもあるため、入念な自己分析に基づいた説得力のある自己PRが求められます。
自己分析のやり方については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考にしてください。
企業で成長できる人柄か
面接官は、自己PRを通じて、学生の性格や価値観をチェックしています。能力のみならず、人間性や考え方から、仲間としてともに働いていきたいと思えるか、一緒に働いていく中で成長が見込めるかどうかが評価されます。
学生が企業で成長する姿を面接官がイメージできるような自己PRを作成しましょう。
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大学時代の経験を自己PRで伝えるときの書き方
自己PRの作り方に明確なルールや正解はありません。アピールする内容は人によって異なり、重視される点も企業によって異なるといえるでしょう。
しかし、効果的な自己PRを作るために押さえておくべき大切な注意点があります。基本となる組み立て方を理解し、高評価に繋がる自己PRを作りましょう。
結論から強み述べて企業での活かし方に繋げる
就活の自己PRでは、以下の順に話すと、内容が伝わりやすくなります。
2.エピソード
3.学んだこと
4.活かし方
この流れに沿って話すことで、自己PRの内容をより効果的に面接官に伝えられます。それぞれの項目で気をつけるべきポイントを以下にまとめました。
1. 結論から述べる
自己PRの冒頭でまず結論を述べます。「私の長所は△△です」というように、アピールしたいことをできるだけ簡潔に伝えましょう。結論をはっきりと示すことで、その後の方向性がぶれてしまうことを防ぐことができます。
また、最初から長々と述べるよりも面接官に伝わりやすく、印象にも残りやすい自己PRになります。
2. エピソードを紹介する
結論の次に、その根拠となるエピソードを提示します。アピールしたい内容が経験に基づいた事実であることを伝えるためにも、エピソードの詳細はできるだけ具体的に説明しましょう。実際の場面がイメージしやすいように細部までしっかりと伝えることが大切です。
3. 学んだことを導き出す
エピソードを紹介した後は、その経験から何を学んだのかに繋げましょう。「困難に直面したときにどのように乗り越えたのか」「目標に達するためにどんな努力をしたのか」をしっかりと伝えます。入社後の課題への向き合い方を示せるように、忍耐力や誠実さをアピールしましょう。
4. 企業での活かし方をアピールする
これまでの流れのまとめとして、企業で何をどのように活かしていくのかを最後に伝えます。ここは自己PRの中でも要となる部分です。企業の事業内容や社風と関連させて、自分の強みが企業にとってプラスになると結論付けることを最終目標としましょう。
アピールポイントは1つに絞る
自己PRでは、強みを1つに絞って伝えるのがポイントです。自分を売り込みたいと思うあまりあれもこれもと主張し過ぎては、「結局何を伝えたいのか分からない…」となってしまう可能性も。
アピールしたい強みが複数ある場合は、企業に一番与えたいイメージは何かを考えてみましょう。また、企業が求めている人物像に焦点を当ててアピールポイントを絞るのも効果的です。
周囲からの評価や数値は積極的に使う
自己PRの説得力を増すためには、アピールする内容を裏付ける評価や成果が必要不可欠です。「効率化できました」といった曖昧な表現は避け、「作業時間を20%削減することができました」というように可能な限り具体的な数値を使って説明しましょう。
また、第三者からの評価があると周囲の人に良い影響を与えたことが伝わり、高評価に繋がりやすくなります。他者から感謝されたエピソードがある場合は、積極的に盛り込みましょう。
文字数は300~400字がおすすめ
面接でアピールする自己PRは、文字数でいうと300~400文字がおすすめです。1分間のスピーチを文字数に換算すると、およそ300~400字とされています。1分以内で内容をまとめられると、面接官もストレスを感じにくく、話が頭に入ってきやすいでしょう。
ただし、人によって話す速度が異なるため、出来上がった自己PRを音読する必要があります。面接までに適切な時間でアピールできるように、動画を撮ったり、第三者に聞いてもらったりして準備してください。
自己PRの時間について知りたい大学生は、「面接での自己PRの長さはどれくらい?効果的なアピール法を例文つきで解説」も参考にしてください。
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面接の自己PRで大学での経験をアピールするときのポイント
就活の自己PRにおいて、大学での経験を通じてアピールできることは多くあります。「何が自分の強みなのか分からない…」と悩んでいる人も、大学時代をじっくりと振り返ることによりアピールの糸口となる出来事を見つけ出すことができるでしょう。
大学での経験を効果的に伝えるために押さえておくべきポイントをご紹介します。
過去の経験を棚卸しして整理する
まずは自分のこれまでの経験を徹底的に洗い出してみましょう。大学での経験は学業だけでなくサークルやアルバイト、ボランティアなどさまざまです。印象に残っている出来事を思い出し、そのとき自分が担っていた役割や発揮した能力を紙に書き出していきましょう。
また、大学受験や入試で勉強を頑張った経験は、探求心や忍耐力などさまざまな強みをアピールできます。大学受験や入試のエピソードを伝えるときは、勉強以外にアピールポイントがないと思われないように工夫しましょう。まじめすぎる印象や難しい言葉で混乱させないようにすることも大切です。
過去を念入りに振り返ることで、自分の長所やアピールポイントのヒントが見えてきます。紙に書いて視覚化することで情報を整理し、自己PRの方向性を決めましょう。
過去を振り返るには、自分史を見直すことも大切です。自分史では、自分の過去に起きたことを年表にしてまとめられます。
自分史の書き方については、「自分史は就活の面接に役立つ!思い出せない時の書き出すやり方や見本も解説」も参考にしてください。
結果よりも過程に焦点を当ててエピソードを選ぶ
エピソードを探す際に「自分には何の実績もない…」と悩む人は少なくありません。しかし、採用担当者が見ているのは結果よりも「過程」です。
例えば、大学受験で志望大学に合格した経験を話す場合は、学びから得たものを伝えることが大切です。単に入試で合格した経験を話すだけでは、社会人として企業に相応しいか否かの判断ができません。
企業は、大学受験や入試で成功した事実よりも、その過程から分かる大学生の強みを知りたいからです。
その結果に至るまでにどのように行動し、何を学んだかを伝えることを意識しましょう。大きな実績にこだわるのではなく、過程に焦点を当てて自己PRを組み立てることが大切です。
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大学時代の経験を基にした自己PRの例文
ここまでの内容を踏まえて、実際の自己PRをイメージした例文を見てみましょう。大学で経験することは人によって異なりますが、基本となる流れを理解することで自分ならではの自己PRを作成することができます。例文の構成を参考にしながら、自分の言葉で強みをアピールしましょう。
「部活×リーダーシップ」のエピソードを活かした例文
私は人を引っ張り、リーダーの役割を果たすことが得意です。
大学時代にテニス部に所属しており、部長を務めていました。主に、試合中の指揮や練習のメニュー作り、チーム全体の方向性を定めることを自分に課していました。
選手として自身のスキル向上を目指しながら、練習メニューやチームの成長を考えることは大変でしたが、チームメイト一人一人と積極的にコミュニケーションをとることで課題を丁寧に解決していきました。
その結果、前年度のトーナメントではベスト36入りだったのに対しその年はベスト16入りを果たすことができました。私は一選手としても活躍することで仲間からの信頼を得ることができ、仲間の士気を上げることでチームとしても大きく成長することができました。
部活動で培ったリーダーシップを活かし、御社でも会社を引っ張れる存在になりたいと思っています。
「学園祭×サポート力」のエピソードを活かした例文
私は、自分の役割を理解し、チームや仲間をサポートする力があります。
学園祭の演劇で大道具を担当したときのことです。手先があまり器用ではない私は、資材の補充や道具を洗って乾かすといった制作以外の雑務を引き受け、裏方のさらに裏方に徹していました。仲間が作業しやすい環境を整えることでより良いものが出来上がっていくことに、大きなやりがいを感じました。
ある日ほかのメンバーから「○○さんの仕事のおかげで制作に集中できる、いつもありがとう」と感謝され、自分が役に立っているという確信と自信を持つことができました。
それからは周りの状況を常に把握できるよう努め、サポートが必要な場所に率先して入るよう取り組んだことで、自然と周りからも頼られることが多くなりました。
お客さまの生活をあらゆる角度から支える御社での仕事で、人をサポートする力を発揮したいと考えています。
「アルバイト×効率化」のエピソードを活かした例文
私は任された仕事をこなすだけではなく、それ以上の成果が出せるよう努めています。
アルバイト先のスーパーで商品の発注業務を任されていますが、ミスなく発注して終わりではなく、より効率的な方法はないかと模索しました。そして、高頻度で注文している商品のリストを作成し、発注の度にカタログから商品を探す手間を省くという方法を思いつきました。
その結果、これまで発注にかかっていた時間を40分から20分に短縮することができ、同時に発注ミスの発生頻度も半分以下にすることができました。そして、周囲からも「あなたのおかげで今まで困っていたことが解決できた」と評価してもらうことができました。
御社でも求められた仕事以上の成果を出し、お客さまの「困った」を解決できるよう努めていきます。
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面接の自己PRで大学時代のエピソードを話すときのポイント
面接では、採用担当者に自己PRでアピールするために、いくつかのポイントを抑えることが大切です。ここからは、面接の自己PRで大学時代のエピソードを話すときのポイントを紹介します。
ゆっくりハキハキと話す
面接では、ゆっくりハキハキと自己PRを話すよう心がけましょう。早口でボソボソと話すと、言いたいことが伝わりにくくなります。さらに、「落ち着きがない」「会話をするときの配慮がない」と判断されかねません。
面接官に内容を理解してもらえないと、いくら大学時代のエピソードを話しても、十分なアピールには繋がらないでしょう。抑揚を付けたり、自分が思っているよりもゆっくりと話したりなど工夫してみてください。
一方で、面接官が複数人いるケースも多く、緊張して早口になりがちです。模擬面接や動画撮影などで面接対策を行い、緊張しても練習通りに話せるように準備しましょう。
面接官の目を見てコミュニケーションをとる
自己PRを話すときは、面接官と目を合わせ、コミュニケーションをとることを意識してください。面接官は、社会人に相応しいコミュニケーション能力があるかも確認しています。下を向いて自信がなさそうにしていると、頼りないイメージを持たれやすいでしょう。
また、目を見て話すことで、相手の考えていることを予測することも可能です。話を理解できていないような表情をした場合は、補足説明をあとから付け加えられます。興味を持ってくれている表情をした場合には、適宜情報を追加できるでしょう。
丸暗記せずに自分の言葉を交えて伝える
大学時代のエピソードを自己PRでアピールする際は、丸暗記した内容を話すのではなく、面接ごとに自分の言葉で伝えられるようにするとベターです。準備した内容を淡々と話すと、「台本を読んでいるようだ」「本心が分からない」と感じる面接官もいるでしょう。
頭の中で伝えたい内容を整理しつつ、聞かれた質問や自己PRの前に話した内容を織り交ぜて話せると、コミュニケーション能力をアピールできます。
ただし、普段から使いがちな口癖やクセは抑えるように気を付けてください。「んー」「えっと」などは、幼稚なイメージを持たれやすくなります。
面接での話し方については、「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」も参考にしてください。
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面接での自己PRで大学時代のエピソードをアピールしたいあなたへ
面接での自己PRで大学時代のエピソードをアピールするためには、過去の経験を棚卸しして整理し、結果よりも過程に焦点を当てることが大切です。また、社会人として相応しい話し方も意識し、面接対策をしっかりと行いましょう。
一方で、「この自己PRで選考を突破できるか分からない」「ありきたりな内容になっていないか不安」といった悩みを持つ就活生も多いでしょう。
そのような場合には、就活エージェント「キャリアチケット」にご相談ください。キャリアチケットでは、完成度の高い自己PRを作成するための自己分析や企業分析のお手伝いのほか、就職活動に関する多面的なアドバイスを無料で提供しています。
面接対策ができる模擬面接や就活セミナーも開催しているため、大学時代のエピソードを自己PRでアピールしたい方は、お気軽にご相談ください。下のボタンから簡単に登録できます。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。