SPIの制限時間は?検査項目別のペース配分や時間切れ対策12選を解説

このページのまとめ

  • SPIで高得点を取るには時間配分が大切
  • SPIで時間切れになってしまうのは、問題対策ができていないから
  • SPIで時間切れを防ぐためには、解ける問題を確実に解いていくことがポイント

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「SPIを解くのに時間が足りない」「時間配分が分からない」などと悩む就活生もいるでしょう。SPIで時間が足りない場合、問題対策が不十分である可能性が考えられます。問題集や過去問を繰り返し解き、時間配分のコツを習得することが大切です。

この記事では、SPIにおける時間配分や時間切れ対策のポイントを解説します。SPI対策の時期や勉強時間の目安もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

SPIの時間配分が重要な理由

SPIの選考を突破するためには、時間配分を意識することが大切です。

SPIでは1分野ごと、または1問ごとに制限時間が設けられているため、時間配分を誤ると本来解けるはずの問題にたどり着けなくなる可能性があります。時間切れによる失点を防ぐためにも、効率良く問題を解く力が求められます。

SPIは多くの企業の採用選考で導入されている適性検査です。そのため、内定を獲得するためには避けて通れない重要なステップだといえるでしょう。SPIで高得点を狙うためにも、時間配分や解答スピードを意識して対策することがポイントです。

SPIについては「SPIとは?今さら聞けない出題内容や対策のコツを就活のプロが解説!」、採用選考で導入されている主な適性検査については、「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」の記事も参考にしてください。

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SPIで時間切れになる原因

企業の選考でSPIを受検したり、自分で勉強したりするなかで「時間が足りない」と感じた経験がある人もいるでしょう。SPIで時間切れになる主な原因は、対策や時間配分への準備が足りていないことなどです。

ここでは、SPIで時間切れになる主な原因を3つ紹介します。

受検形式や出題傾向を把握していない

SPIで時間切れになる原因の一つが、出題傾向を把握できていないことです。SPIは複数の受検形式があり、それぞれで出題範囲が異なります。また、SPI独自の問題も多く、初見で挑むと問題文を読むのに時間がかかり、解答が間に合わなくなります。

SPIのレベルは中学〜高校卒業程度といわれており、問題そのものが難しいわけではありません。しかし、なかには中学や高校レベルの知識だけでは解けない問題もあります。
そのため、選考を受ける企業がどの形式を採用しているか事前に調べたうえで、SPI特有の問題形式に慣れておくことが大切です

解けない問題に時間をかけている

SPIで時間切れになる原因として、解けない問題に時間をかけていることがあげられます。

SPIで高得点を狙うためには、分からない問題に固執せず、早めに見切りをつけて次に進む判断が重要です。1問あたりに時間をかけ過ぎると、解けるはずの問題に取り組む時間がなくなってしまいます。
特に、ペーパーテスト形式の場合は1問ごとの制限時間が短く、自分で時間配分を意識しなければなりません。

難しい問題に時間をかけるよりも、その時間を使ってほかの複数の問題を解くほうが得点につながります。限られた時間内で得点を最大化するためにも、「分からない問題は一旦飛ばす」などの判断力が大切です。

適切な時間配分が分かっていない

適切な時間配分が分かっていないことも、SPIで時間切れになる原因の一つです。

適切な時間配分が分からないまま問題を解いていると、自分の解答スピードが早いのか・遅いのかを判断できず、時間切れになるリスクが高まるでしょう。また、苦手分野を後回しにしたり、得意分野で解答スピードを上げたりするといった戦略も立てられなくなります。

SPIの特徴について詳しく知りたい方は、「SPIの非言語問題とは?回答のコツや対策方法を解説」の記事を参考にしてください。

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受検形式別にみるSPIの特徴

SPIは受検形式によって、制限時間や出題傾向が変わります。受検方式ごとの特徴を理解し、対策できるように準備しておきましょう。

ペーパーテスト

ペーパーテストとは、企業が用意した会場で紙のテストを解く形式です。SPIのペーパーテストは、以下のような特徴があります。

・マークシート形式で解答する
・問題数が多く制限時間も長い
・時間配分や解答順を自由に決められる
・私物の筆記用具や電卓は使用できない

ペーパーテストはほかの受検形式と比べて問題数が多く、制限時間も長めに取られています。また、ペーパーテストでは問題冊子が配られるため、解答順を自由に選べるのも特徴です。解きやすい問題から取りかかったり、苦手な問題を飛ばして次に進んだりするといった戦略がポイントになります。

SPIのペーパーテストについては、「SPIのマークシート形式『ペーパーテスト』の特徴や対策方法を解説」の記事もご覧ください。

テストセンター

テストセンターとは、SPI主催者が用意した会場で、用意されているパソコンを使用する受検形式です。1度受検するだけで、結果をほかの企業の選考にも使える特徴があります。テストセンター形式の特徴は、以下のとおりです。

・1問ごとに制限時間が決められている
・解答スピードも評価対象になる
・受検者の解答状況に応じて問題が変化する
・誤謬(ごびゅう)率で評価されない
・私物の筆記用具や電卓は使用できない

テストセンターの場合、1問ごとに制限時間があり、時間切れになると自動的に次へ進みます。また、解答スピードから、生産性や処理能力の高さ、正確な業務遂行力なども評価されます。

SPIは誤謬率ではなく、正解数で評価される適性検査です。誤謬率とは、解答した問題のうち、どれだけ間違えたかの割合を意味します。
そのため、制限時間に間に合わず解答できなくても、評価が悪くなることはありません。失敗したと思わず、次の問題で正解できるように気持ちを切り替えることが大切です。

Webテスティング

SPIのWebテスティングとは、自宅や学校のパソコンで受検する形式です。企業が指定した期間内であれば、自分の都合の良いタイミングで受けられるメリットがあります。Webテスティングの特徴は、以下のとおりです。

・1問ごとに制限時間が決められている
・受検するタイミングによって出題内容が異なる
・選択形式よりも入力形式の問題のほうが多い
・難易度が高い傾向にある
・電卓や参考書の使用が認められている

Webテスティングの場合も、テストセンターと同様に1問ごとに制限時間があります。問題は入力形式が多い傾向にあるため、自分で答えを導き出す力が必要です。自由回答の場合は入力速度も求められるため、タイピングの練習も必要になります。

また、Webテスティングでは電卓や参考書の使用が認められている一方で、問題の難易度が高いとされています。ほかの形式で高得点が取れても、Webテスティングでは良い結果を出せないケースもあるため、高難易度の問題にも対応できるよう準備が必要です。

インハウスCBT

インハウスCBTとは、応募先の企業に出向き、企業が用意したパソコンでテストを受ける形式です。多くの場合、面接などの選考と同日に行われます。

検査内容や特徴はWebテスティングとほとんど変わりません。Webテスティングと同様に、入力形式の問題が多いため、パソコン操作やタイピングに慣れておきましょう。

SPIの受検方法について詳しく知りたい方は、「SPIの受検方法はどうする?申し込みの流れや当日の受け方を解説」の記事もチェックしてみてください。

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SPIの出題範囲や時間配分のポイント

SPIの内容は、「性格検査」と「能力検査」の2つに分けられます。性格検査とは、人柄や考え方などを明らかにする検査です。能力検査は、「言語」「非言語」「英語」「構造把握」の4つで構成されています。

それぞれの検査項目の出題範囲や時間配分のコツを解説するので、ぜひ参考にしてください。

性格検査

性格検査では、日常の行動や考え方に関する質問を通じて、受検者の性質や仕事の適性などが分かります。SPIにおける性格検査の方法は、主に以下の3つです。

・質問紙法:短い質問に「はい」「いいえ」で答える
・投影法:絵や図、言葉などに対して自由に反応する
・作業検査法:単純作業を繰り返す過程における作業量の変化から性格を推し量る

性格検査の制限時間は、受検形式によって以下のように異なります。

性格検査 ペーパーテスト テストセンター Webテスティング
問題数 約300問 約300問 約300問
制限時間 約40分 約30分 約30分

ペーパーテストはほかの受検形式に比べてやや長めに制限時間が設けられています。また、テストセンターやWebテスティングなど、パソコンで受検する際は1問ごとの制限時間もあるため注意が必要です。

性格検査の時間配分のポイント

性格検査の場合、1分あたり13問から14問のペースで答える必要があります。

SPIの性格検査は、時間配分はあまり気にせずに直感で答えるようにしましょう。「自分を良く見せたい」「企業が求める人物像を意識して答えたい」などと考えると、回答に矛盾が生じてしまう場合があるからです。

性格検査はテンポ良く回答すれば制限時間に困ることはないといえます。そのため、深く考え過ぎないようにだけ気をつけてください。

言語

SPIの能力検査における言語分野では、以下のような国語能力を問う出題がされます。

・二語の関係
・語句の意味
・文章の並べ替え
・熟語の成り立ち
・空欄補充
・長文理解

また、受検形式別の言語分野の制限時間は以下のとおりです。

言語 ペーパーテスト テストセンター Webテスティング
問題数 約40問 解答状況による 解答状況による
制限時間 約30分 約35分(言語・非言語を合わせて) 約35分(言語・非言語を合わせて)

言語分野の問題数と制限時間も、ペーパーテストとパソコンで受検する場合で異なります。なお、出題範囲にも違いがあるため、事前に問題集などで傾向を押さえておきましょう。

言語の時間配分のポイント

言語分野の問題は、1問あたり45秒を目安に解く必要があります。

言語分野の問題のレベルは中学〜高校卒業程度で、難易度はそれほど高くありません。受検までに語彙力を強化し、繰り返し問題集を解いて対策すれば、時間切れを心配する必要はないでしょう。特に、「二語の関係」や「語句の意味」などは、暗記さえしていれば時間をかけずに解答できる問題です。

単語問題に時間をかけず、「長文理解」や「文の並び替え」など、解くのに時間がかかる問題に時間を残しておくのがポイントです

言語分野の対策については、「SPI言語分野の出題範囲・対策方法を解説!効率的に高得点を狙うコツも」の記事も参考にしてください。

非言語

非言語分野では、以下をはじめとする数学的な問題が出題されます。

・四則演算
・損益算
・確率
・集合
・推論
・長文読み取り
・表の読み取り

以下のように、テストセンターとWebテスティングでは、言語と非言語を合わせた制限時間が設けられています。

非言語 ペーパーテスト テストセンター Webテスティング
問題数 約30問 解答状況による 解答状況による
制限時間 約40分 約35分(言語・非言語を合わせて) 約35分(言語・非言語を合わせて)

非言語分野は問題に対して制限時間が短めに設定されており、テンポ良く解答する意識が欠かせません。

非言語の時間配分のポイント

非言語分野の問題は、1問あたり80秒を目安に解答する必要があります。日常的に計算力を高め、問題集を活用して形式や解答パターンに慣れておくと受検本番で力を発揮できるでしょう。

なかでも、「推論」については1分半〜2分を目安に解答するのがポイントです。「推論」は特に難易度が高く、正答率を上げるためには法則の理解や慣れが必要になります。ほかの問題と比べて、時間をかけるのも戦略の一つだといえるでしょう。

また、長文読み取りも時間がかかる問題です。焦ると時間が足りなくなってしまうため、しっかりと設問を読み、求めるべき数を見極めましょう。なお、「長文読み取り」を解く際は、公式なしでは正答が困難といわれています。公式を暗記し、確実に正答できるように対策してください。

英語

英語を使う企業の場合、英語問題も出題される場合があります。英語分野の出題範囲は、以下のとおりです。

・語彙力
・穴埋め問題
・長文読解

なお、英語分野は、ペーパーテストもしくはテストセンターで受検する場合のみ実施されます。

非言語 ペーパーテスト テストセンター Webテスティング
問題数 約45問 解答状況による 実施なし
制限時間 約30分 約20分 実施なし

英語分野は、SPIで実施される選択式の検査の一つです。外資系企業や海外展開している企業など、主に英語を使用する機会が多い企業で導入されています。

英語の時間配分のポイント

英語の解答時間は、語彙力問題で1問あたり約20秒、長文読解で約1分が目安です。

テストセンター形式の受検では、1問ごとに制限時間が設けられており、解答状況によって問題数が変わります。英語問題のレベルは中学〜高校程度とされていますが、単語の意味を覚えておかないとまったく答えられないケースもあるでしょう。

時間切れを防ぐためには、事前に参考書などで英単語を暗記し、語彙力をつけておくことが大切です。また、問題集で文法や長文読解にも取り組み、英文を素早く理解する力を養いましょう。基礎力を身につけておけば、問題に悩む時間を減らし、限られた時間内で効率良く解答できます。

構造把握

構造把握とは、筋道を立てて考えられるかを調べる能力検査です。「非言語系問題」と「言語系問題」の2種類があります。

「非言語系問題」は、計算の文章問題を構造別にグループ分けする問題です。解答には計算能力と文章の意図を読み取る能力が求められます。「言語系問題」は、複数の文章を指示に従いグループ分けする問題です。文章を適切に読み取り、指定された題材に従って仕分ける能力が見られます。

なお、構造把握は、テストセンターのみで実施される問題です。

非言語 ペーパーテスト テストセンター Webテスティング
問題数 実施なし 解答状況による 実施なし
制限時間 実施なし 約20分 実施なし

構造的把握も、SPIの能力検査のオプション検査です。主に、総合商社や大手コンサルティング会社など、比較的難易度が高いといわれる企業で導入されています。

構造把握の時間配分のポイント

構造把握は、1問あたり約1分が解答時間の目安です。

構造把握の能力検査では、文章や情報を整理・分類する力が問われます。解答する際に考え込んでしまうと、多くの時間を消費してしまうため注意しましょう。

非言語系・言語系のどちらも、問題形式に慣れていないと構造を理解するまでに時間がかかります。そのため、問題集などで事前に練習し、素早く文章を読み解く力を身につけておくことがポイントです。

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SPIで時間切れを防ぐための対策7選

SPIで時間切れを防ぐためには、出題傾向を把握したり苦手分野の対策に力を入れたりするなどの対策が必要です。ここでは、SPIで時間切れを防ぐための対策について解説するので、確実に点が取れるようぜひ参考にしてください。

1.問題集を繰り返し解く

SPIで時間切れを防ぐためには、問題集を繰り返し解いて対策することが大切です。基本的な公式や出題パターンを把握しておくことで、限られた制限時間でもスムーズに解答できるようになります。

問題集のほか、SPIの練習ができるWebサイトやアプリなども活用し、なるべく多くの問題に触れるのがポイントです。多くの問題に触れているうちに、解法を自然に定着させられます。SPIで得点アップを狙うためにも、繰り返し問題に取り組んで解答力を高めましょう。

出題傾向を把握する

SPIで時間切れを防ぐためには、受検形式ごとに出題範囲や傾向が異なる点を理解しておくことが大切です。出題傾向を知らずに勉強すると、効率が悪くなります。

たとえば、非言語分野の数学に関して、テストセンター方式では「代金の精算」や「割合の計算」が出題されますが、ペーパーテスト方式においてこれらは出題されません。

なお、どの範囲から勉強すべきか迷う場合は、実施企業が多いテストセンター方式の出題範囲を優先して対策するのがおすすめです。受検形式に合わせて出題傾向を把握しておくことで、戦略的に時間を使えるようになります。

2.よく出る公式は覚えておく

SPIで時間切れを防ぐための対策として、よく出る公式を覚えておくこともポイントです。問題の中には、公式が頭に入っていないと解法そのものが分からず解答できないケースもあります。

たとえば、「時間・距離・速さ」を求める公式や、割引率を求める計算式は頻出です。公式さえ覚えておけば数字を当てはめるだけで解答できるので、事前に勉強しておきましょう。

語句問題は素早く解いて時間を確保する

SPIで時間切れを防ぐためには、言語分野の語句問題を素早く解くことが大切です。語句問題に時間をかけ過ぎてしまうと、後半の長文や文章問題に割く時間が不足してしまう可能性があります。

語句問題は、二語の関係性を考えて同じ関係に当てはまるものを選ぶなど、直感的な判断力が求められる問いが中心です。特に、テストセンターやWebテスティングではスピードが求められるため、日頃から語句問題に慣れておくとよいでしょう。

語句問題を迅速に処理できるようになると、後半の問題に十分な時間を残せます。

3.苦手分野の対策に力を入れる

SPIで時間切れを防ぐためには、苦手分野から優先的に対策することも重要です。苦手分野をそのままにしておくと解答に時間がかかり、制限時間内に問題を解き切れない可能性が高まります。

特に、非言語分野は多くの就活生が苦手としやすい分野です。しかし、出題内容は中学〜高校レベルの数学が中心になるため、まずは基本的な公式をおさらいしましょう。公式を理解したら、問題集で実践的な練習をすることで、解答スピードの向上につながります。

得意・苦手分野を把握する

SPIで時間切れを防ぐためには、自分の得意分野と苦手分野を把握しておくことがポイントです。得意・不得意を明確にしておくと、時間をかけるべき問題と素早く解くべき問題を見極められ、限られた制限時間を効率良く使えます

苦手な問題があれば、「なぜ苦手なのか」「どこで時間がかかっているのか」を分析して原因を探りましょう。原因が分かれば、重点的に練習して解答スピードを上げられます。

また、得意分野は短時間で解き、難易度が高い問題にはあらかじめ多めに時間を確保しておくと、ペース配分のバランスを取りやすくなるでしょう。

4.難しい問題に時間をかけない

SPIで難しい問題に当たった場合は、あまり時間をかけないようにしましょう。SPIでは正解率よりも、正解数が重視される傾向があります。そのため、1問に時間をかけて間違えるよりも、次の問題で正解したほうが得点につながります。

SPIでは、すべての問題を解く必要はありません。難しい問題に固執せず得意問題を優先して解くことで、限られた時間でより多くの得点を獲得できるでしょう。

無解答を避ける

SPIでは、分からない問題が出てきても無解答を避けましょう。空欄のままにしておくと、それだけで点数を獲得するチャンスが失われてしまうからです。たとえ自信がなくても、何かを選択しておくことで得点につながる可能性があります。

新卒採用時のSPIは、正解数が優先されます。高得点を狙うためにも、苦手な問題や、解きにくい問題は深く考えずに解答を選ぶことがポイントです。

5.パソコンや電卓の操作に慣れておく

パソコンや電卓などの機械操作に慣れておくと、解答時間の短縮が可能です。パソコンや電卓の操作に手間取ると時間を無駄にしてしまい、本来解ける問題に手が回らなくなる可能性があります。

パソコンの基本操作に慣れておけば、操作・入力ミスを防いでスムーズな解答が可能です。また、SPIではWebテスティングとインハウスCBTに限って電卓の使用が認められています。あらかじめ電卓の便利な計算機能について知っておくと、効率的に計算できるでしょう。

パソコンに表示される経過時間をチェックする

テストセンターやWebテスティングなど、パソコンでSPIを受検する際は、経過時間も確認しましょう。SPIではパソコン画面の右上に、「解答時間ゲージ」が表示されています。

解答時間ゲージの仕様は次のとおりです。

・緑:標準的な解答時間
・黄色:少し遅いが問題ない解答時間
・オレンジ:やや遅い解答時間
・赤:時間切れ

緑ゲージの状態で解答し続けられる就活生は少ないので、焦る必要はありません。焦って間違えるよりも、黄色やオレンジになってからでも正解したほうが評価は上がります

6.時間を計って練習を繰り返す

時間を意識した練習を取り入れることも、SPIで時間切れを防ぐための対策の一つです。練習の段階から解答スピードの感覚を掴んでおくことで、本番でも時間配分を調整しやすくなります。

自分に合った時間配分の目安を決めたうえで、ストップウォッチを使って実際に時間を計りながら問題を解いてみましょう。どの問題にどれくらい時間がかかっているかを把握すれば、得意・苦手分野も見えてきます。

特に、苦手分野は繰り返し練習し、制限時間内に解き切れるようにしておくことが重要です。

7.選択肢は先に選んでおく

時間切れによる無解答を防ぐために、選択肢を先に選んでおく方法もあります。どれでもよいので適当に解答を選んでから問題を解き始めれば、空欄を防げるでしょう。

テストセンターやWebテスティングで受検する場合、制限時間がなくなれば、未入力でも次の問題に進んでしまうため注意が必要です。入力さえしていれば正解の可能性が高まるので、無解答にならないよう先に選んでおくことをおすすめします。

SPIの対策については、「SPI対策をご紹介!出題内容やポイントを把握して適性検査を突破しよう」の記事でも詳しく紹介しています。

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SPI対策の時期と勉強時間の目安

SPIの選考を突破するには、勉強時間の確保も重要です。一夜漬けレベルの勉強で突破できるほど、SPIは甘くありません。

ここでは、SPI対策の時期や選考を突破するために必要な勉強時間の目安について解説します。

大学3年生の3月には勉強を終えておく

SPI対策は遅くても大学3年生の3月までに終わらせておきましょう。内閣府の「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、大学3年生の3月には、企業説明会やセミナーに参加した学生がピークを迎えています。

企業説明会等への参加のピーク。詳細は以下

引用元:内閣府「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(58p)

就活の情報解禁が行われるのも、大学3年生の3月からです。説明会や選考への参加を考えると、3月までにはSPIの勉強を終わらせておいたほうが就活スケジュールに余裕が生まれるでしょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

インターンシップ選考でSPIを受ける場合もある

インターンシップの選考で、SPIが採用されている場合もあります。そのため、インターンシップに参加する予定のある就活生は、早めに対策しておきましょう。

インターンシップへの参加が増え始めるのは、大学3年生の夏ごろに行われるサマーインターンシップの時期です。SPI対策が急に必要になっても焦らないよう、就活準備を始めたら早めに勉強しておくと安心です。

30時間は勉強が必要になる

SPI対策は、30時間程度の学習時間を目安に取り組みましょう。

SPIは出題範囲が広く、問題傾向を把握することが重要です。まずはどのような問題が出るのか、どのように解けばよいのかを把握するために時間を使いましょう。1日1時間ずつ勉強を進めれば約1ヶ月で30時間を確保でき、その間に頻出分野や解き方のコツを習得できます。

入念に対策するなら60時間が目安になる

入念にSPI対策するのであれば、60時間程度をかけるのがおすすめです。

人気企業や大手企業では志望者が多く、選考基準が高くなるため、基礎力に加えて苦手分野の克服や、頻出度の低い問題への対策も求められます。30時間で基本問題をひととおり学習したあと、さらに30時間を苦手分野の克服や応用問題の演習にあてると、得点力を大きく伸ばせるでしょう

SPIが就活のどの段階で課されるかは、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事で確認できます。

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SPIで時間切れを防いで選考突破を狙いたいあなたへ

SPIの選考を突破するためには、時間配分を意識した対策が必要です。繰り返し問題集に取り組み、どのような問題をどう解けばよいのか把握しておきましょう。

ただし、就活ではSPI対策だけでなく、エントリーシートの作成やグループディスカッション、面接など幅広い対策が必要です。限られた時間の中で、SPIの対策を行うとなると、1人では難しいと感じる就活生もいるでしょう。

1人ですべての対策をすることに不安を感じる場合は、就活エージェントに相談してみてください。就活エージェントのキャリアチケットでは、入社後の活躍を見据え、SPIを時間内に解き切る対策や自己分析、面接対策などの内定に向けたサポートを行っています。SPIの選考を突破して内定獲得に近づきたい方は、ぜひ気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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