保育士の志望動機の書き方を解説!評価されるポイントや例文も合わせて紹介

このページのまとめ

  • 保育士の志望動機では、「熱意があるか」「園にマッチするか」などが見られている
  • 保育士の志望動機には、目指すきっかけやエピソードを書くと説得力が高まる
  • 保育士の志望動機では、どの保育園にもあてはまる理由は避ける

保育士の志望動機の書き方を解説!評価されるポイントや例文も合わせて紹介のイメージ

保育士の志望動機を考える際に、「何を書けばいいかわからない」「どのように書けばアピールにつながる?」などと悩む就活生もいるでしょう。

保育士の志望動機では、具体的な志望理由やエピソードを伝えるのが大切です。また、「なぜその保育園がいいのか」も考えるようにしましょう。

この記事では、保育士の志望動機の書き方や、例文を解説します。ほかの就活生との違いを見せられるように、ぜひ参考にしてください。

志望動機の書き方について相談したい

   
目 次

保育士の志望動機から採用担当者が見ているポイント

保育士の志望動機で効果的に自分をアピールするため、採用担当者が見ているポイントを把握しておきましょう。

保育園が求める人物像とマッチしているか

履歴書における志望動機からは、志望先が求めている人物に合うかどうかが見られています。企業ホームページや求人情報の確認とともに企業研究を入念に行い、どのような人材が求められているかを調べておきましょう。

採用担当者は、採用した応募者に長く働いてほしいと思っています。入職したあと、ミスマッチによる早期離職につなげないためにも、志望動機では、自分と志望先とのマッチ度をアピールするようにしましょう。

自園に入りたい熱意があるか

志望動機からは、入職に対する意欲や熱意も見られています。「なぜこの保育園に入りたいと思っているのか」「どれくらいの意欲を持って志望したのか」を明確にして文章を作成しましょう。

また、複数ある保育園の中から、「なぜその保育園でないといけないのか」を伝えることが大事です。どの園にもあてはまる志望動機では、アピールにならないので気を付けましょう。

保育士としての適性があるか

保育士として活躍できる適性があるかどうかも、志望動機で見られているポイントです。保育士という職種を選んだ理由と併せて伝えるようにしましょう。

たとえば、「子どもが好きであること」をアピールしたい場合、「なぜ子どもが好きなのか」「どうして保育士なのか」という理由と一緒に伝えることが大切です。「子どもが好き」というだけでは、志望理由としては弱いので注意しましょう。

採用担当者に納得してもらえる志望動機を考えるためには、自己分析で自分の考えを整理するのが大切です。「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事を参考に自己分析を行い、志望動機を考えてみてください。

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保育士の志望動機を作成する際の構成

相手に伝わる保育士の志望動機のための構成について解説します。「志望理由」「保育士を選んだ理由」「どのように貢献するか」といった構成に沿った文章にすることにより、志望動機が書きやすくなりますので参考にしてみてください。

園を志望した理由

始めに、その保育園を志望する理由を伝えましょう。「私が貴保育園を志した理由は△△だからです」と結論から伝えると、内容がわかりやすくなるためです。

志望先保育園について、自分が魅力的に感じた点や共感する理念などを伝えると、採用担当者からの高評価につながるでしょう。

なぜ保育士を選んだか

次に、なぜ保育士の仕事を選んだかを伝えます。興味を持った理由やきっかけとなるエピソードを盛り込みましょう。

もし、「保育士になりたいと思った具体的なきっかけが思いつかない…」と悩む場合は、次の2つを考えるのがおすすめです。

・どのように子どもとかかわるのが好きか
・自分がやりがいを感じる瞬間は何か(保育士の観点以外でも)

また、エピソードは独自性があればあるほど、ほかの就活生との差別化が図れます。「エピソードが見つからない」と悩んでいる就活生や、エピソードを見つけるコツについて知りたい人は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」の記事も参考にしてください。

園に対してどのように貢献するか

最後に、自分が保育園に対してどのように貢献できるかを伝えましょう。採用担当者に、「採用したい」「活躍できそう」とイメージしてもらうためです。

園に貢献できることをアピールするためには、自分の強みや過去の経験をどのように活かせるかが大切になります。「△△の強みを発揮して、△△の仕事で貢献します」「△△の経験を活かして、△△として働きたいです」などのように伝えれば、わかりやすいのでおすすめです。

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保育士の志望動機作成前に必要な準備

志望動機を作る前に行うべき事前準備をご紹介します。説得力のある志望動機にするためには、いかに準備をするかがカギになるので参考にしてください。

自己分析で志望理由を見つけ出す

採用される志望動機を作成するためには、自己分析を徹底しましょう。自己分析なしでは、志望理由を明確にすることが難しいためです。

基本的な自己分析だけではなく、これまでの自分の経験を振り返り、自己を深掘りすることが大切です。過去を振り返る自己分析の方法としては、自分史やモチベーショングラフの作成がおすすめです。

自分史の作り方については「自分史は就活の面接に役立つ!思い出せない時の書き出すやり方や見本も解説」の記事で解説しています。モチベーショングラフの作り方については、「自己分析に役立つモチベーショングラフとは?作成のコツや活用方法を解説」で紹介しているので、参考にしてみてください。

会社選びの軸を決める

会社選びの軸を見つけると、志望動機が考えやすくなります。会社選びの軸は就活の軸でもあるため、自分と就職先がマッチしているか判断するためにも、決めておくことが大切です。

志望動機では、「なぜその会社を選んだのか」を明確にすることが大切です。会社選びの軸と、志望企業の方針が合っているとアピールすれば、採用担当者にも評価されるでしょう。

会社選びの軸の見つけ方が分からない人は、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事で解説しているので参考にしてみてください。

アピールポイントや強みを整理する

自己分析をして自分の強みや長所などのアピールポイントが整理できたら、それが志望先でどのように活かせるかを考えましょう。自分を採用することで得られるメリットを採用担当者に伝えるためです。

たとえば、協調性があることをアピールすれば、「周囲の保育士と助け合いながら仕事が出来そう」だと評価されます。

コミュニケーション能力をアピールすれば、「子どもはもちろん、保護者や保育士とも円滑なコミュニケーションがとれそう」というイメージにつながるでしょう。

「保育士の業務で活かせそうか?」を意識して強みを考えると、評価につながるのでおすすめです。
強みの見つけ方は、「「強み」ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」の記事を参考にしてみてください。

企業研究で保育園ごとの違いを知る

企業研究を行い、保育園ごとの特徴を掴んでおきましょう。先述したように、志望動機では、志望先保育について理解を深めているかどうかも見られているからです。

企業研究を入念に行うことにより、志望先保育園と自分とのミスマッチを防ぐことができます。また、志望する保育園が求める人物像を知ることで、自分が何をアピールすべきかが明確になるでしょう。

企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しています。志望する園は1つずつ研究し、違いを把握しておきましょう。

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保育士の志望動機を作成するコツ

ここでは、保育士の志望動機を作成するためのコツを解説します。採用担当者の目に留まる志望動機にするためにも、参考にしてください。

強みやエピソードは1つに絞る

志望動機で伝える強みやエピソードは、1つにしましょう。アピールしたいことが複数あり、全部伝えたい、と思う就活生も多いと思います。しかし、複数のことを一度に話してしまうと、要点が伝わりにくくなります。

たとえば、「コミュニケーション能力と接客力と主体性を活かし、保育士の仕事に従事したいです」とアピールしすると、「一番伝えたい強みはどれだろう」と思われてしまうでしょう。

どのような保育士になりたいかに触れる

評価される志望動機を作成するには、自分が保育士として働くうえでのキャリアビジョンや目標について伝えることも重要です。5年後、10年後にどのような保育士になっていたいか考えてみましょう。

自分がなりたい保育士像を明確にするのは、就職活動をスムーズにするためにも重要です。志望動機はもちろん、マッチする保育園選びや面接対策にもつながります。

将来の自分については、面接で聞かれるケースも多いので考えておきましょう。「5年後の自分を魅力的に答える方法を伝授!分からない際の対策や例文も解説」の記事や、「就活で「10年後の自分」を聞かれたときの作文のコツや例文を紹介!」の記事も参考に考えてみてください。

読みやすさも意識する

履歴書の志望動機作成の際は、読みやすさも意識しましょう。園児や保護者に対してのホスピタリティが求められる保育士の仕事では、人柄も重視されるからです。誤字脱字がなく読みやすい文章は、それだけで好印象になります。

手書きの場合は丁寧で読みやすい字を心掛け、パソコンの場合は、誤字脱字がないか必ずチェックしましょう。

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保育士の志望動機を作成する際の注意点

ここでは、保育士の志望動機を作る際の注意点を紹介します。志望動機の評価は、履歴書や面接での評価にもつながるので、注意点を覚えておきましょう。

どの保育園にもあてはまる内容はNG

あたりさわりがなく、どの保育園にもあてはまる内容はNGです。「企業研究ができていない」「志望度が低い」などと思われてしまいます。

「△△の経験があり、子どもが好きだと感じたので志望しました」「△△の経験から、保育士を目指そうと思いました」のように、具体的に伝えられると評価されやすくなるでしょう。

相手に伝わる志望動機の書き方は、「新卒向け!グッと伝わる志望動機の書き方と例文」の記事で解説しています。

「学びたい」だけを動機にするのは避ける

「保育園で学んでいきたい」「子どもとの関わり方を勉強させてほしい」のように、受け身な姿勢はやめておきましょう。主体性や積極性がない印象を与えてしまいます。

また、社会人は学校とは違い、学びを得る場所ではありません。保育園や利用者に対して、貢献していく機会になります。

採用したいと思ってもらうためには、保育の仕事に対してどれほど意欲があるか、学んだことをどう活かしていくかを伝えることが重要です。

給与面や待遇面の内容は避ける

給与や休日など、待遇面を志望理由にするのも避けましょう。「条件さえよければ、どこでもいいのだろうか?」と思われてしまうからです。

また、志望理由で待遇についてばかり話していると、仕事に対する意欲が低いと思われます。優秀な人材でも働く気がなさそうだと思われれば、採用にはつながりません。

志望動機で給与などに触れようと考えていた方には、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事を参考にしてください。

志望動機は「入社したい」「働きたい」といった熱意を伝える場面です。仕事についての内容をメインに伝えるようにしましょう。

志望動機は履歴書だけではなく、面接でのアピールも必要です。アピールにつなげられるように、面接での注意点も把握しておきましょう。

詳しくは、「面接で志望理由はどう話す?説得力のある伝え方で好印象を与えよう!」の記事も参考にしてください。

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保育士の志望動機の例文

ここでは、保育士の志望動機の例文を紹介します。

具体的なエピソードでアピールする例文

私は祖母やお世話になった先生の姿を見て、保育士を志望しました。特に、貴園の先生が子どもである私に対して真摯に向き合ってくれたことが、志望するきっかけになっています。

私は祖母が保育士として働いていたこともあり、小さい頃から保育士の仕事に興味を持っていました。また、私が通っていた保育園の当時の先生が私の話をちゃんと聞いてくれたり、受け止めてくれたことが当時の私はとても嬉しかったのを覚えています。

そこから、「いつか自分も、先生のように子ども1人に対してちゃんと向き合える保育士になりたい」と思うようになりました。

よりたくさんの子どもたちと向き合うことは想像以上に大変なことも多く、体力が必要になると思います。持ち前の相手を思いやる心と体力を活かし、子どもたちが伸び伸びと過ごせる環境を作れる保育士になりたいと強く思っております。

小さい子どもへの思いを伝える例文

私は保育士として働けるようになりましたら、子どもたち一人ひとりに合わせた保育の実現に努めたいです。

小さい頃の記憶は、大人になってからも鮮明に覚えていることがあります。特に、私が保育園に通っていた時期のことを、今でも覚えています。そこから、保育園に通う時期が、子どもたち一人ひとりにとってどれほど貴重な時間なのかを、私自身も大人に成長した今、改めて感じるようになりました。

小さい頃は各々の自我が現れやすく、全員と同じ形で接していてはならないと考えています。そのため、貴園の「子どもの人数を少数にすることで一人ひとりの成長に向き合う」という方針に大変共感いたしました。

私も子ども一人ひとりに対して真摯に向き合い、尊重し、柔軟に対応できるような保育を実現できる保育士になりたいです。日々全力を尽くして、子どもたちが笑顔でいられるような保育士になれるよう尽力して参りたいと思います。

園独自の方針に共感したことをアピールする例文

私は、通っていた保育園の先生が大好きで、自分もその先生のような、保育園に行くのが楽しみになる存在になりたいと思い、子どものころから保育士になるのが夢でした。

貴園の説明会に参加させていただいたときに、ほかの園ではみたことのない広い松林がとても印象的で、のびのびと遊べる外遊びを重視した保育方針に共感したため、志望させていただきました。

私は、人には思いやりを持って接するよう心掛けており、その強みを活かし、誰からも安心感を持ってもらえる保育士を目指したいです。お預かりしているお子さま一人ひとりに目の行き届いたケアができるよう、精進していきたいです。

志望動機の例文については、「就活を乗り切る!志望動機の書き方と例文」の記事でも紹介しています。例文を複数読んで、オリジナルの志望動機作成に向けての参考にしてみてください。

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評価される保育士の志望動機を考えたいあなたへ

保育士の志望動機では、「なぜ保育士なのか」「なぜ志望する保育園なのか」が大切です。自己分析や企業研究を行い、志望理由を固めておきましょう。

保育士になるためには、志望動機だけではなく、エントリーシートや履歴書、面接対策も必要です。準備を万全にし、自分にしかできないアピールを考えましょう。

もし、「1人で就活を行うのが不安」と感じたら、就活エージェントへの相談がおすすめです。キャリアチケットでは、就活生のよくある悩みを解消し、一緒に内定獲得に向けて就活を行います。

ほかの就活生よりもアピールするには、プロのアドバイスが大切です。無料で利用できるので、ぜひキャリアチケットに相談してください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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