このページのまとめ
- 企業が強みと弱みを聞く理由は、自社との相性や学生が自社で活躍できるかを知るため
- 強みと弱みを伝えるときは、「結論」「根拠」「企業での活かし方」を意識すると効果的
- 弱みは性格面や仕事にマイナスな内容は避け、改善に向けた努力とセットにして伝える

強みと弱みは企業から聞かれる定番の質問のひとつですが、どのように回答すればいいのか悩む就活生もいるでしょう。
企業に好印象を与えるには、答える内容に工夫が必要です。特に弱みの回答はポイントをしっかり押さえて回答しないと、マイナス評価につながることも。
この記事では、「強み」「弱み」の回答のポイントや伝え方のコツを紹介します。具体的な例文もまとめたので、自分の強みと弱みを企業に効果的に伝えましょう。
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- 企業が「強み」と「弱み」を聞く理由は?
- 自分自身のことを理解しているかチェックするため
- 企業の雰囲気に合うか確認したいため
- 自分の弱みに対する向き合い方を知りたいため
- 「強み」を考えるときの3つのポイント
- 1.自己分析を行い自分を知る
- 2.キャリア面に重点を置く
- 3.企業のニーズを理解する
- 「弱み」を考えるときの4つのポイント
- 1.改善に向けた努力とセットにする
- 2.性格上の「弱み」には注意する
- 3.仕事に支障をきたす「弱み」は避ける
- 4.「弱みはありません」はNG
- 「強み」と「弱み」の効果的な伝え方
- 1.結論
- 2.根拠(具体的なエピソード)
- 3.企業での活かし方
- 面接で使える「強み」と「弱み」の言い換え例10選
- 「流されやすい」⇔「協調性がある」
- 「頑固」⇔「粘り強い」
- 「心配性」⇔「計画性がある」
- 「優柔不断」⇔「柔軟性がある」
- 「理屈っぽい」⇔「論理的である」
- 「負けず嫌い」⇔「向上心がある」
- 「せっかち」⇔「行動力がある」
- 「気が弱い」⇔「繊細で思いやりがある」
- 「マイペース」⇔「常に冷静で落ち着いている」
- 「人の前に出るのが苦手」⇔「縁の下の力持ち」
- 「強み」と「弱み」の質問への回答例
- 強みの回答の例文
- 弱みの回答の例文
- 面接で「強み」「弱み」を答える自信がないあなたへ
企業が「強み」と「弱み」を聞く理由は?
企業は「強み」と「弱み」の質問をすることで、「学生が自分のことを理解しているか」や「学生と自社との相性」といった点を見極めようとしています。
この項目では、企業が「強み」と「弱み」を聞く理由をしっかりと理解しておきましょう。
自分自身のことを理解しているかチェックするため
企業が学生の強みと弱みを聞く理由は、自分自身のことを理解できているか確認するためです。しっかりと自分のことを理解できていれば、入社後も強みを活かして活躍できたり、苦手な部分を埋め合わせたりできると判断されます。
反対に、自分を客観視できていない場合、自分の弱点を意識していないため、「ミスを繰り返すのでは?」と企業に思われる可能性も。面接では強みと弱みを明確に伝えることで、「自分を客観視できている」という良い印象を与えられるでしょう。
企業の雰囲気に合うか確認したいため
学生が企業の社風や雰囲気に合うかを確認するために、強みや弱みを聞く傾向があります。
企業と合わない人材を採用すると、対人トラブルや業務上の問題に発展する可能性があるためです。また、早期離職につながることも考えられます。
したがって、面接官から強みや弱みを聞かれた際は、企業の社風や求める人物像に合う内容を伝えましょう。応募先企業で求められている能力や行動を意識するのがおすすめです。
自分の弱みに対する向き合い方を知りたいため
企業は、学生が自分の弱みに対してどのように向き合うのかを知りたがっています。弱みとどのように向き合って改善のために努力しているかを知り、入社後の活躍度を判断するためです。
弱みを聞かれたときは、「弱みを明確に把握していて、かつ乗り越えるよう努力している」という姿勢をアピールするよう心掛けましょう。
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「強み」を考えるときの3つのポイント
強みは、企業で活躍する姿をイメージしてもらえるような内容にすることが大切です。
ここでは、強みを考えるときの3つのポイントを説明します。参考にして、企業が求める人材にマッチする強みを考えてみましょう。
1.自己分析を行い自分を知る
自分の強みを考えるときのポイントの一つは、自己分析をして自分自身を知ることです。自己分析とは、過去の出来事を振り返って自分の性格や思考を探り、自己理解を深めることをいいます。
過去の出来事で「成功したこと」「失敗したこと」「好きだったこと」「嫌いだったこと」などを書き出してみましょう。その際、具体的なエピソードも添えておくと、何が起こったときにどのような気持ちになったのか分かりやすくなります。
書き出した内容を見て、自分がどのようなときにモチベーションが上がるのかが理解でき、強みが明確になるでしょう。
「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事では、自己分析について詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
2.キャリア面に重点を置く
強みを伝えるときには、性格面よりもキャリア面に重点を置くのがおすすめです。
どのような職種にも活かせるリーダーシップや実行力、課題解決力、柔軟性などのポータブルスキルは、強みの回答に適切です。会社や職種を問わず発揮できる、万能スキルといえるでしょう。
3.企業のニーズを理解する
企業が求める人物像をしっかりと理解し、自分の強みと企業のニーズにズレが生じないようにすることも大切なポイントです。
応募企業で活かせる特定の強みがあれば、それを盛り込むに越したことはありません。しかし、営業職の面接で手先の器用さが強み、といった答えでは企業へのアピールにはならないでしょう。
応募先でしっかり活かせる強みかどうかを知るには、企業研究が欠かせません。企業研究の方法が知りたい方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてみてください。
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「弱み」を考えるときの4つのポイント
弱みは、性格面や仕事にマイナスな内容は避け、改善に向けた努力とセットにして伝えることが重要です。弱みがそのままマイナスの評価として捉えられないように、ポイントをしっかりと押さえて上手に伝えましょう。
1.改善に向けた努力とセットにする
弱みを伝えるときには、自分の弱点を把握しつつも、改善に向けて努力していることも織り込みましょう。
弱みはどうしてもネガティブな印象に偏りがち。改善に向けた努力とセットにすることで、ネガティブな印象を払拭し、ポジティブな伝え方ができます。
2.性格上の「弱み」には注意する
性格上の弱点は、キャリアビジョンにつながりにくいため避けるのが無難です。
また、外見や金銭に関する回答も禁物。「飽きっぽい」「身長が低い」「金銭感覚に自信がない」など、キャリアに無関係な回答では評価を落とす可能性が大きいでしょう。「面接自体の意味を分かっていない」と受け取られてしまうことも考えられます。
仕事の面接であることを忘れず、あくまでキャリアに関係のある回答を心掛けるようにしましょう。
3.仕事に支障をきたす「弱み」は避ける
応募企業で働くにあたって致命的ともいえる弱みを答えることも要注意です。
たとえば、チームワークが重視される仕事において、「チームワークに自信がない」と回答すれば、企業は自社の社風に合わないと判断して採用を避ける可能性もあります。
企業研究をしっかりと行い、企業が求める人物像に沿った内容にすることが、弱みを考えるときの大切なポイントといえるでしょう。
4.「弱みはありません」はNG
質問された際に「弱みはありません」と答えるのはNGです。
就職選考の場で自分の弱みを話すと「評価を下げてしまうのでは…」と心配になる人もいるでしょう。しかし、短所や弱みは誰にでもあるもの。「弱みがない」と回答すると、自分を客観視できていないという印象を与えるだけでなく、嘘をついていると思われてしまう可能性も考えられます。
弱みについても的確な回答ができるように、企業研究と自己分析をしっかりと行いましょう。自分の弱みについて理解できていれば、苦手分野の克服や問題解決能力も期待できる人物だと評価を高めることにもつながります。
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「強み」と「弱み」の効果的な伝え方
強みと弱みは、コツを押さえて伝えることが重要です。聞く側が内容を理解しやすくなるだけでなく、内容の説得力もアップし効果的にアピールできます。
強みと弱みの効果的な伝え方を見ていきましょう。
1.結論
回答の際には「私の強みは△△です」といった結論からスタートしましょう。最初に要点を簡潔に伝えることで、その後の内容を理解してもらいやすくなります。
2.根拠(具体的なエピソード)
続けて、冒頭で伝えた内容を裏付ける根拠を話しましょう。根拠には具体的なエピソードを盛り込むことで説得力が高まります。
3.企業での活かし方
最後に、自分の強みや弱みから得た学びや経験を、企業でどのように活かそうと考えているかを伝えます。弱みの場合は、改善策も一緒に伝えましょう。
客観的な内容にする
強みと弱みを効果的に伝えるために欠かせないコツとして、客観的な内容にすることが挙げられます。
内容が主観的なものばかりに偏っていると、自分についてきちんと理解できているのか、と思われてしまう可能性も。
今まで人から言われたことを振り返り、客観的にみた自分の強みや弱みも洗い出してみましょう。客観的な内容を心掛けることで信憑性が高まるだけでなく、第三者の意見にも耳を傾け、向きあえる人物というプラスの印象も与えられます。
「例で知ろう!弱みと強みの回答方法」の記事でも、強みと弱みの答え方を解説しているので、参考にしてみてください。
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面接で使える「強み」と「弱み」の言い換え例10選
強みと弱みは表裏一体です。たとえば、「自分の意見を強く出し過ぎる」という弱みは、言い換えれば「リーダーシップがある」という強みになることも。このように、強みと弱みをセットで考えることにより、アピールする内容に一貫性が出るだけでなく、弱みをカバーしやすくなるでしょう。
ここでは、選考で使える強みと弱みをセットで紹介します。
| 強み | 弱み |
| 流されやすい | 協調性がある |
| 頑固 | 粘り強い |
| 心配性 | 計画性がある |
| 優柔不断 | 柔軟性がある |
| 理屈っぽい | 論理的である |
| 負けず嫌い | 向上心がある |
| せっかち | 行動力がある |
| 気が弱い | 繊細で思いやりがある |
| マイペース | 常に冷静で落ち着いている |
| 人の前に出るのが苦手 | 縁の下の力持ち |
「流されやすい」⇔「協調性がある」
人の意見に「流されやすい」という弱みは、人の意見に耳を傾けられると受け取れるでしょう。これは言い換えると「協調性がある」という強みになります。
「頑固」⇔「粘り強い」
弱みが「頑固」「融通が利かない」という場合、人や状況に流されにくく、自分を貫ける人ともいえるでしょう。つまり、「粘り強い」「芯が強い」という強みとしてアピールできます。
「心配性」⇔「計画性がある」
「心配性」という弱みを持ち、大切な予定の前は準備をしっかりしておかないと落ち着かない人もいるでしょう。しかし、起こりうることを前もって想定し準備ができるということは、「計画性がある」とポジティブに置き換えられます。
「優柔不断」⇔「柔軟性がある」
弱みが「優柔不断」である場合、何かを決めるときに周囲の情報が気になってなかなか決断を下せないこともあるでしょう。これは言い換えると、自分を主張するばかりではなく周囲の情報を取り入れられる「柔軟性がある」という強みにもなります。
「理屈っぽい」⇔「論理的である」
「理屈っぽい」という弱みは、「論理的」という強みに言い換えることも可能です。論理的に物事を考え話せる人は多くの企業で求められています。言い換えを上手く利用すればアピールポイントになるでしょう。
「負けず嫌い」⇔「向上心がある」
「負けず嫌い」という弱みは、「他者との競争で成長したい」という強い意志の表れともいえます。結果を出すことへの強いこだわりは、言い換えれば現状に満足せず、常に高みを目指して努力できる「向上心がある」という強みとしてアピールできるでしょう。
「せっかち」⇔「行動力がある」
「せっかち」という弱みは、物事を始める前に深く考えず、すぐに取り掛かってしまう傾向を指します。これは、課題や目標に対して考えるよりも先に実行に移せる「行動力がある」「フットワークが軽い」という、ポジティブな側面として捉え直せるでしょう。
「気が弱い」⇔「繊細で思いやりがある」
「気が弱い」という弱みは、他人の感情や反応を過度に気にしてしまうことから生じることがあります。しかし、これは裏返せば、相手の気持ちを深く察することができ、細やかな配慮ができる「繊細で思いやりがある」「共感力が高い」という強みになるでしょう。
「マイペース」⇔「常に冷静で落ち着いている」
「マイペース」という弱みを持つ場合、周囲のペースに合わせるのが苦手で、集団行動で浮いてしまうことも。一方で、他者に左右されず、自分の軸やリズムを保てる強みでもあります。突発的な状況でも焦らず、常に冷静で落ち着いていると言い換えられるでしょう。
「人の前に出るのが苦手」⇔「縁の下の力持ち」
「人の前に出るのが苦手」という弱みは、リーダーシップを取ったり、注目を集める役割を避けたりする傾向です。しかし、目立つことよりも組織全体のサポートに徹することが得意である場合も。組織を支える役割を担える「縁の下の力持ち」や「サポート力がある」という形で強みを伝えられるでしょう。
ほかにも強みと弱みの言い換え例を知りたい方は、「強みと弱みの分析方法10選!言い換え一覧や伝え方のコツを例文付きで解説」の記事もあわせてチェックしてみてください。
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「強み」と「弱み」の質問への回答例
強みと弱みの質問に対する回答例を紹介します。例文を参考にして自分なりの回答を考えてみましょう。
強みの回答の例文
私の強みは調整力とリーダーシップがあることです。
学生時代は、サークル活動でオーケストラをしていました。毎年、1年の集大成ともいえる定期演奏会を行うのですが、私の強みが認められ大学3年生のときに演奏会の責任者に推薦されました。
演奏をするメンバーは曲ごとに異なり、総勢150人ほどになります。練習開始当初は、皆それぞれに勉強やアルバイトが忙しく、集まったメンバーでできる練習をしていたため、全体の演奏レベルが上がらないことが課題でした。また、良い演奏をしようという一人ひとりの意欲が低い点も問題でした。
責任者として、私はまず皆のスケジュールを把握したうえで、自主練習・パート練習・全体練習の日程を調整しました。さらに、知人の演奏家の方にお願いして練習をみてもらったり、メンバーとプロの演奏映像を見て話し合ったりする機会を設けました。
その結果、毎回50%ほどしかなかった練習の出席率が80%以上に上がり、それぞれが良い演奏をしようという高い熱意を持つようになりました。本番の定期演奏会でも、聴きに来ていただいた方から「演奏レベルが格段に上がって素晴らしかった」「皆の熱意を感じた」といった感想をいただきました。
入社後は、この調整力とリーダーシップを活かし、関係部署やチームメンバー間の多様な意見をまとめ、目標達成に向けて協力していきます。特にプロジェクトを推進する際には、さまざまな立場の人々のスケジュールや意欲を適切に管理し、課題解決とチーム全体のパフォーマンスを上げられるよう貢献してまいります。弱みの回答の例文
私の弱みは、ひとりで問題や悩みを抱え込みやすいところです。
学生時代にサークル活動でオーケストラをしていましたが、大学3年生のときに1年で一番大きな演奏会である定期演奏会の責任者になりました。私の調整力やリーダーシップを評価してくれたメンバーから推薦されて任された役目でした。
当時のサークルは、メンバー同士の予定が合わず、思うように練習ができないことやメンバーの演奏に対する意欲が低いことなど、責任者として解決すべき問題が山積していました。私は早急に、練習方法の見直しや練習日程の調整、メンバーの意欲向上のための方策など、多くのことに取り組む必要がありました。
皆に評価されて任せてもらった仕事なのだから自分で解決しなければならないという思いが強く、学業とアルバイトに加えてサークル活動の問題解決をひとりで抱え込み、すべてが上手く進められない状態になってしまいました。
あるとき、その様子を見かねたメンバーから「自分でできる範囲を把握し、周りに協力してもらうことも大切」と言われました。それをきっかけに、問題解決の骨組みとなる部分は自分で決め、ほかの作業はメンバーの得意不得意なども見極めて協力を求める、というやり方にシフトチェンジしました。これにより、効率的に作業を進めることができ早期の問題解決にもつながりました。
御社でもこの経験を活かし周囲と協力しながら成果を上げられるよう努力いたします。自分の強みや弱みを伝える際の例文をさらに知りたい方は、「自己PRで強みを伝える例文25選!アピールする際のポイントと一覧も紹介」の記事も参考にしてみてください。
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自分の「強み」と「弱み」を明確にし、面接で説得力を持って伝えることは、決して簡単なことではありません。特に、ネガティブになりがちな「弱み」をポジティブに言い換える作業に難しさを感じる方は多いでしょう。
強みや弱みを答える前に、まずは自己分析をするのがおすすめです。自分自身を深く理解することで、自信をもって強みを答えられるようになります。また、弱みを乗り越えるためのエピソードもセットで答えましょう。
応募先企業にマッチする強みと弱みを考える際には、就職エージェントのキャリアチケットを利用するのがおすすめです。キャリアチケットでは、専任のキャリアアドバイザーが就活生一人ひとりの強みを引き出す自己分析をお手伝いします。そのほか、応募書類の作成や面接対策のサポートもしているので、ぜひお気軽にご相談ください。
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