このページのまとめ
- チームワーク力とは、目標達成に向けてメンバーと協力する力
- 自己PRでチームワーク力を伝える際は、強みを発揮した具体的なエピソードを盛り込む
- 自己PRでは、チームワーク力が仕事にどのように活かせるのかを伝えることが大切

就活の自己PRで「チームワーク力」をアピールしたいと考えている学生もいるでしょう。チームワーク力をアピールする際は、具体的にどのような能力を持っているのか、その能力が仕事でどのように活かせるのかを伝えることが大切です。
この記事では、チームワーク力をわかりやすくアピールするための構成や、注意点を解説します。例文も紹介しているので、企業から評価される自己PRを作成するための参考にしてください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
- チームワーク力は効果的な自己PRの材料
- チームワーク力を企業が重視する理由
- 個人では達成できない目標を成し遂げるため
- どのような仕事でも協力が必要になるため
- 入社後に現場に適応できるか人材を求めているため
- チームワーク力の構成に不可欠な5つの能力
- 1.コミュニケーション能力
- 2.協調性
- 3.傾聴力
- 4.誠実さ
- 5.共感力
- チームワーク力をアピールする自己PRの考え方
- 1.チームで何かに取り組んだ経験を書き出す
- 2.自分がチームに貢献できた経験をピックアップする
- 3.その経験からアピールできる強みを言葉にする
- 4.企業が求める人物像に近いものから自己PRを考える
- 自己PRでチームワーク力を伝えるための構成
- 1.どのようなチームワーク力が強みなのか伝える
- 2.チームのなかでの立ち位置を伝える
- 3.チームワーク力を発揮したエピソードを伝える
- 4.仕事でどのように活かせるか伝える
- チームワーク力を自己PRで伝えるためのコツ
- チームワーク力を言い換える
- 課題解決へどのように貢献したかアピールする
- エピソードには具体性をもたせる
- 自分の考え方や価値観を盛り込む
- 自己PRでチームワーク力をアピールする際の注意点
- 「仲の良さ」とチームワークは区別する
- 周囲の人々を悪くいわない
- 客観的な視点で伝える
- アピールする強みは1つに絞る
- 面接の自己PRでチームワーク力を伝える際の例文
- ゼミでチームワーク力を発揮した経験の例文
- インターンでチームワーク力を発揮した経験の例文
- アルバイトでチームワーク力を発揮した経験の例文
- 部活動でチームワーク力を発揮した経験の例文
- 委員会活動でチームワーク力を発揮した経験の例文
- 自己PRでチームワーク力を伝える際のNG例文
- チーム仲の良さのアピールになっている
- 周囲の人を下げている
- 抽象的で具体性に欠ける
- 強みが1つに絞りきれていない
- 自己PRでチームワーク力をアピールしたいあなたへ
- 自己PRにおけるチームワーク力に関するよくある質問
- Q.チームワークに関するエピソードが思いつかない…
- Q.長所でチームワークはアピールできる?
チームワーク力は効果的な自己PRの材料
目標を達成するためにほかのメンバーと協力する力である「チームワーク力」は、就職活動において、効果的な自己PRの材料となるでしょう。
経済産業省の「人生100年時代の社会人基礎力(p.2)」によると、 社会人として働くための基礎スキルである「社会人基礎力」は、以下の3つの能力から構成されています。
・考え抜く力
・チームで働く力
「チームで働く力」が3つの能力に含まれていることから、チームワーク力は新卒の採用においても評価される強みの一つといえるでしょう。
また、チームワーク力が示す範囲は広く、「リーダーとして周りを引っ張る人」「周囲のサポートをする人」「メンバーのモチベーションを上げる人」どれもチームワーク力のある人材といえます。
自己PRでは、自分がどのようなチームワーク力をもっているのかを考え、アピールすることが大切です。
チームワーク力のなかでも、リーダーシップをアピールしようと考える場合には、「自己PRでリーダーシップを伝えるには?アピールのコツや例文を紹介」も参考にしてみてください。
参照元
経済産業省
産業人材
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
チームワーク力を企業が重視する理由
チームワーク力を企業が重視するのは、企業では個人だと達成できない目標があったり、協力が必要になったりするケースが多いからです。ここでは、チームワーク力が評価される理由を解説します。
個人では達成できない目標を成し遂げるため
企業がチームワーク力を重視する理由は、個人では難しい目標達成に向けて、協力できる人材が必要だからです。会社で行う業務は、1人で行うものだけではありません。会社全体で、組織として取り組む業務もあります。
チームワーク力を発揮できれば、1人で業務を行うよりも、大きな成果を出せるでしょう。また、メンバーのモチベーションを上げたり、スキル向上につながったりするケースもあるため、チームワーク力は仕事において大切な能力といえます。
どのような仕事でも協力が必要になるため
チームワーク力は、どのような仕事でも求められる能力といえます。1人で行っているように見える仕事も、多くの人に支えられていると知っておきましょう。
たとえば、営業職は自分でお客さまに連絡後、商談して契約をとります。そのため、1人で仕事をしているように見えるかもしれません。
しかし、契約をとるために必要な資料や契約書を事務職の方が用意してくれている場合もあります。また、会社宛にかかってきた電話に対応してもらい、営業職まで伝えてもらう場合もあるでしょう。
このように、1人で行っているように見える仕事にも、別の従業員が関わっています。どのような仕事でも他者の協力が必要になるので、チームワーク力をもつ人材が必要とされているのです。
入社後に現場に適応できるか人材を求めているため
企業は、入社後なるべく早く現場で活躍できる人材を求めています。そのため、「入社後に現場に適応できるか」は採用選考における重要な判断基準の1つです。
チームワーク力の高い人材は、新しい環境にもスムーズに馴染み、既存のチームメンバーと円滑に協働できる傾向があるため、早期の戦力化が期待できるでしょう。
また、ビジネスにおいて成果を上げるためには、部門やチームを超えた連携が不可欠です。チームワーク力は、単なる友好関係ではなく、職場での良好な人間関係構築を通して、業務における「報連相(報告・連絡・相談)」を活性化させます。
結果として、業務効率や生産性の向上にもつながることから、企業は選考においてチームワーク力を重視する傾向があるのです。
「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事では、企業が自己PRの内容から何を確認しているのかや、回答のポイントを紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
チームワーク力の構成に不可欠な5つの能力
チームワーク力は、コミュニケーション能力や協調性など、複数の能力をもとに構成されています。ここでは、チームワーク力を構成する能力を5つ紹介するので、自己PRの内容を作成する際の参考にしてみてください。
1.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、チームワークの基礎といえます。チームワーク力を高めるためには、自分の考えを適切に伝え、他者の意見を正確に理解し、建設的な対話を行う力が不可欠です。
具体的には、プロジェクトの方針や自身の意見を曖昧にせず、明確に意思表示するスキルが求められます。また、進捗状況や必要な情報を適切なタイミングで共有し、チーム全体の連携をスムーズに保つことも重要です。
また、相手の立場やチームの状況に応じて、伝える内容や話し方を柔軟に調整する能力も含まれます。このような対話を通して相互理解を深めることが、信頼関係を築き、チーム全体の協力体制と生産性を高める土台となるでしょう。
2.協調性
チームメンバーと協力できるかどうかも、チームワーク力には重要です。個人として能力を発揮できるだけではなく、組織として行動できるかが問われます。
チームワーク力を発揮するには、異なる考えや年代、経験であっても、同じ目標に向かって行動することが大切です。チームメンバーが誰であるかに関係なく、協力できることをアピールするようにしましょう。
協調性が企業に求められる理由については、「協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説」の記事で解説しています。適切にアピールするために、企業の意図も知っておきましょう。
3.傾聴力
チームワーク力を高めるためには、相手の話を聞ける傾聴力も必要です。意見や考えを聞き、受け入れることで、相互理解が深められます。
相手の話を聞かず、自分の意見ばかりを伝えている人は、チームワーク力があるとはいえません。話すだけがコミュニケーションではなく、聞くことも重要なので覚えておきましょう。
傾聴力に自信がある場合は、自己PRでアピールするのもおすすめ。「自己PRで傾聴力をアピールするには?エピソードのポイントや例文を紹介」を参考に、アピールしてみましょう。
4.誠実さ
チームのメンバーと信頼し合えるように、誠実な人物であることも求められます。お互いに信頼できているからこそ、本音で話し合い、コミュニケーションがとれるようになるからです。
誠実さを見せるには、「約束を守る」「素直になる」「仕事を丁寧に行う」など、あたりまえのことをあたりまえに行うことが大切。チームワーク力をアピールする際は、物事に対して誠実に向き合う姿勢もアピールしてみてください。
5.共感力
チームメンバーの考えや感情に寄り添える共感力も必要です。相手の状況や気持ちを察していれば、適切なコミュニケーションがとれるようになります。
組織で仕事をする際には、チームメンバーが置かれている状況を理解し、サポートすることも大切です。チーム内のコミュニケーションが円滑に進むよう、相手の立場を考えられる能力が重要でしょう。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
チームワーク力をアピールする自己PRの考え方
自己PRを作成する際のポイントの1つとして、自分の強みを示す具体的なエピソードを盛り込むことが挙げられます。チームワーク力を自己PRする際は、以下で紹介する手順に沿って、どのような経験をアピールするか考えてみましょう。
1.チームで何かに取り組んだ経験を書き出す
まずは、学生生活やアルバイトなどで経験したチームでの活動を、できるだけ多く書き出すことから始めましょう。大きな成果に限らず、チームワークの要素が含まれていれば、些細な経験でも記録しておくことが大切です。
たとえば、部活動における日々の練習や大会での連携、大学でのグループ学習やゼミ活動、アルバイト先での接客などが挙げられます。
これらの経験を記録する際は、「チームの目標」「自身の役割」「協力して取り組んだ具体的な行動」を明確にしておくことが、説得力のある自己PRを作成するための土台となるでしょう。
2.自分がチームに貢献できた経験をピックアップする
チームでの活動経験を書き出したら、次はそのなかから特に自分が積極的に関わり、チームに貢献できた経験をピックアップします。
自己PRの説得力を高めるためには、単に活動に参加しただけでなく、主体的な行動が成果につながった事例を選ぶことが大切です。具体的には、チームの目標達成に結びついた具体的な経験や、周囲のメンバーや上司などから高い評価を得られた経験が望ましいでしょう。
これらの経験を選ぶ際には、「なぜその行動をとったのか」「チームにどのような変化をもたらしたのか」を明確に説明できるエピソードに絞り込むことで、採用担当者にあなたの入社後の貢献イメージをより強くもたせられます。
3.その経験からアピールできる強みを言葉にする
自分がチームに貢献できた経験を選んだら、次はその経験を通して自分のどのような強みが発揮されたのかを具体的に言語化しましょう。
自己PRにおいて重要なのは、抽象的な言葉で終わらせないことです。「チームワーク力がある」といった一般的な表現ではなく、そのチームワーク力が具体的な行動としてどのように現れたかを明確に伝える必要があります。
たとえば、「メンバーの意見を積極的に取り入れながら、全員が納得できる解決策を提案できる」といった、行動レベルの具体的な表現を心掛けましょう。
4.企業が求める人物像に近いものから自己PRを考える
志望する企業が公開している理念や求める人物像を研究し、自分の強みと合致する部分を重点的に盛り込んで自己PRを作成しましょう。
単にチームワーク力を語るのではなく、それが企業の課題解決や目標達成にどのように役立つのかを示すことが、効果的な自己PRにつながります。
たとえば、主体性や課題解決力を求めている企業の場合、「チームの目標達成のために、自ら課題を見つけて改善策を提案できる」といった具体的なエピソードがアピールできると、採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすいでしょう。
自己PRの内容を考える際は、自分自身をよく知ることが重要です。「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考に自己分析を行い、自分の強みや性格について理解を深めてみてください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
自己PRでチームワーク力を伝えるための構成
チームワーク力を自己PRで伝える場合、「どのようなチームワーク力か」「エピソード」「仕事での活かし方」の順番で伝えるのがおすすめです。
分かりやすく伝えるための構成を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.どのようなチームワーク力が強みなのか伝える
最初に、自分がどのようなチームワーク力をもっているのかを伝えましょう。チームワーク力にはさまざまな形があります。たとえば、メンバーを引っ張るチームワーク力もあれば、メンバーを陰から支えるチームワーク力もあるでしょう。
アピールするためには、単に「チームワーク力がある」と伝えるのではなく、具体的にどのような強みやスキルが強みなのかを伝えるのがポイント。「チームワーク力」とひと言でまとめるのではなく、より詳しく伝えるように心掛けましょう。
2.チームのなかでの立ち位置を伝える
自分のチームワークの強みが明確になったら、次に「チームのなかでどのような役割を果たすことが多いか」を伝えましょう。この「立ち位置」は、あなたの強みがチームの成果にどのように結びつくかを具体的に示すものです。
たとえば、組織での役割には「周囲を引っ張るリーダータイプ」「後ろから支える縁の下の力持ち」「みんなを盛り上げるムービーメーカー」のようにさまざまな役割があります。
具体的な役割を過去の経験と結びつけて表現することで、入社後にどのように貢献ができるかが伝わりやすくなるでしょう。
3.チームワーク力を発揮したエピソードを伝える
次に、チームワーク力を発揮して活躍したエピソードを伝えます。その際、「どのような課題があり」「どのように取り組んで解決したか」を伝えましょう。
自己PRで求められているのは、成果だけではありません。目標に対して、どのように行動したかのプロセスも求められています。
アピールに失敗する就活生は、成果だけを伝え、プロセスを無視してしまっていることも。採用担当者はあなたの人柄や考えを知りたいので、プロセスを意識してエピソードを伝えるようにしてください。
エピソードの探し方や伝え方については、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事で詳しく解説しています。
4.仕事でどのように活かせるか伝える
自身のチームワーク力をどのように活かせるかもアピールしましょう。入社後の自分をイメージし、能力やスキルを活かせる場面を伝えます。
たとえば、「メンバーを引っ張る強みを発揮して、チーム全体で一丸となれるように行動します」「メンバーを支え、状況にあわせた適切なサポートで貢献します」のように、アピールできるでしょう。
自己PRでは、採用担当者に入社後のイメージを持ってもらうことが大切です。能力やスキルを伝えるだけではなく、仕事への活かし方もセットで伝えるようにしてください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
チームワーク力を自己PRで伝えるためのコツ
チームワーク力は、多くの企業が重視する基本的なスキルといえます。しかし、単に「チームワーク力が強みです」というだけでは、面接官に具体的なアピールポイントが伝わりません。
以下で、チームワーク力を自己PRで効果的に伝えるコツを紹介します。
チームワーク力を言い換える
チームワーク力をアピールする際の効果的な方法として、別の表現への言い換えが挙げられます。「チームワーク力」を別の表現に言い換えることで、具体的な能力が伝わりやすくなるでしょう。
たとえば、次のような言い換えができます。
・気配りができる
・サポートができる
・コミュニケーション能力がある
チームワーク力が示す範囲は広く、イメージしにくい場合があります。うまく伝わらないと感じた場合は、別の表現に言い換えてみましょう。また、業務内容や職種に応じて、適した能力をアピールすることが大切です。
チームワーク力を「気配り力」「サポート力」と言い換えてアピールする際は、「自己PRで気配りをアピールするには?評価される構成や注意点を解説」「サポート力を自己PRで効果的に伝えるコツは?評価ポイントや注意点・例文を解説」の記事を参考にしてみてください。
課題解決へどのように貢献したかアピールする
チームワーク力をアピールする際は、「チームが直面した課題を解決するために、自分がどのように貢献したか」を明確に伝えましょう。成果を数値化できると、より説得力が増します。
たとえば、「メンバー間の情報共有が不足していた際に、週1回のミーティングを提案し実施することで、作業効率が20%向上した」といった具体例を挙げることで、あなたのチームワークが「組織にとって価値ある力」であることをアピールできるでしょう。
エピソードには具体性をもたせる
抽象的な表現は避け、読み手が状況をイメージできるレベルまで具体的な情報を盛り込みましょう。「みんなで協力した」「一生懸命頑張った」といった表現は具体性に欠けます。代わりに「いつ、どこで、誰と、何を、どのように行ったか」の5W1Hを明確にしてみてください。
たとえば、「協力して目標を達成した」で終わらせるのではなく、「○○プロジェクトで、私はAさんの役割とBさんの役割の間に立って、週に一度の進捗共有会議を導入し、情報格差を解消しました」といった表現です。
具体的な行動やそのときの感情、メンバーの反応などを加えることで、あなたの役割や強みに説得力が生まれるでしょう。
自分の考え方や価値観を盛り込む
チームワークに対する自分なりの考え方や価値観を伝えることで、より印象的な自己PRになります。たとえば、「チームの成功には、個々のメンバーがもつ強みを活かし合うことが重要だと考えています」といった具体的な価値観を示しましょう。
そうすることで、あなたの人間性や仕事への姿勢が採用担当者に伝わります。企業は、その価値観が自社の文化や求める人物像と合致するかを見ているため、入社後の貢献意欲を意識して伝えることが大切です。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
自己PRでチームワーク力をアピールする際の注意点
チームワーク力は、企業から評価されやすいスキルの1つです。しかし、このスキルを自己PRで効果的に伝えるには、いくつかの注意点があります。
以下で、チームワーク力を自己PRする際の注意点を解説するので、参考にしてみてください。
「仲の良さ」とチームワークは区別する
メンバーとの仲の良さと、チームワークは違うので区別しましょう。ビジネスで求められる、チームワーク力を意識することが大切です。
たとえば、ビジネスの場面では、「協力して課題に向き合う」「異なる意見をまとめて1つの目標を達成する」などを実現できる人物が、チームワーク力があると評価される傾向があります。メンバーと仲が良いだけでは、目標は達成できません。
友達と仲の良いエピソードをアピールしても評価されないので気をつけてください。チームワーク力を発揮したエピソードを探す場合は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」を参考に探してみましょう
周囲の人々を悪くいわない
自分をアピールするため、周囲の人々を下げる発言はNGです。「チームメンバーの仲が悪かった」「チームに問題が多かった」など、マイナスな伝え方は印象が良くありません。
たとえば、意見をまとめるチームワーク力をアピールしたいのであれば、「メンバーの意見が対立してしまうこともあったが、自分が話し合いの中心になって解決に貢献した」のように伝えられます。自分の成果をアピールするために、周囲の人々を悪く言わないように気を付けましょう。
客観的な視点で伝える
客観的な視点で見て、チームワーク力を伝えるのも重要です。主観的なアピールは評価が難しいので注意しましょう。
たとえば、「私はチームワークが必要なスポーツである、野球を6年間続けていました」とアピールしたとします。しかし、この説明だけでは具体的な根拠がなく、なぜ野球にチームワーク力が必要なのかは伝わりにくいでしょう。
同じ野球であっても、「勝つために厳しい練習を励まし合いながら続けてきました」「毎日の練習では、自分の練習だけではなく後輩への指導も行っていました」などであれば、チームワーク力のアピールにつながります。自己PRでは、誰が聞いても納得できるような伝え方を心がけてください。
アピールする強みは1つに絞る
チームワーク力に関連する要素は、コミュニケーション能力や協調性、調整力など複数ありますが、自己PRでは一つの強みに焦点を当てましょう。
強みを一つに絞ることで、より具体的で印象に残るアピールができます。選んだ強みがどのように培われ、実際の課題解決や成果にどのように貢献したのかを具体的に説明しましょう。一つの核となる能力を深掘りすることで、説得力のある自己PRとなります。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
面接の自己PRでチームワーク力を伝える際の例文
ここでは、チームワーク力を自己PRで伝える際の例文を紹介します。
ゼミでチームワーク力を発揮した経験の例文
私の強みは、メンバーそれぞれの強みを引き出し、チームワークを大切にできる点です。所属する○○ゼミでのグループワークでは、私がチームの調整役を務めました。
当初は進め方やアイデア出しでチーム全体が停滞していました。そこで私は、メンバー一人ひとりと対話し、彼らが「何が得意で、どのようにチームに貢献したいか」という点を深掘りしたうえで、それぞれの適性と希望を最大限に活かせる役割分担を決定しました。
結果、チーム全員が得意な分野で集中して準備に取り組むことができ、ゼミ内で満場一致の最高評価を得られました。貴社に入社後も、チームメンバーの専門性を見極めた最適な配置と円滑な連携を促進し、組織全体の生産性向上に貢献していきたいです。インターンでチームワーク力を発揮した経験の例文
私の強みは、異なる意見を建設的に調整し、チームを迅速な実行へと導く「調整・実行力」です。
5日間の新規事業立案インターンに参加した際、多様な専門性を持つメンバーの意見が対立し、初日から議論が止まってしまいました。そこで私はまとめ役として、まずチームの最終目標を再確認したうえで「今決めるべき論点」を3つに絞り込み、話し合いをリードしました。
これにより、全員がゴールを意識しながら、制限時間内で集中的に意見を出し合う環境が整いました。結果、合意形成がスムーズになり、チームはインターンで最も優れた提案として表彰されました。
貴社でも、チーム内の連携を強化し、スピーディな事業推進に貢献したいと考えております。アルバイトでチームワーク力を発揮した経験の例文
私の強みは、チーム全体の知恵を結集し、課題を解決する力です。
カフェのアルバイトで、SNSフォロワーを2ヶ月で1,000人増やす目標に対し、当初は伸び悩み苦戦しました。そこで私は、一人で悩むのをやめ、お店全体を一つのチームと捉えることにしました。
長く働くキッチン担当やホール担当、店長にヒアリングを行い、それぞれの視点から見た「お店の一番の魅力」を投稿内容に取り入れました。
その結果、幅広い視点からお店の魅力が伝わるようになり、2ヶ月後には目標の1,000人を達成できました。この経験を活かし、貴社においても同僚の知識や意見を積極的に引き出し、協力して目標を達成することで貢献したいと思います。部活動でチームワーク力を発揮した経験の例文
私の強みは、チームの士気を高め、困難な状況でも目標へ導く「精神的な推進力」です。
硬式テニス部の副部長として活動していた際、レギュラー選抜後にチームの雰囲気が沈み込み、練習の質が低下したことがあります。その際、私は全員が再び目標を意識できるように、各部員が得意な技術を教え合う「役割ベースの練習」を提案し、実行しました。全員がチームに貢献できる機会を作ることで、次第に部員たちは練習への意欲を取り戻しました。
その結果、チームの一体感が戻り、目標としていた大会で過去最高のベスト8に進出しました。貴社においても、持ち前の推進力を活かし、困難な状況でも前向きなチーム作りと目標達成に貢献いたします。委員会活動でチームワーク力を発揮した経験の例文
私の強みは、メンバーの意見を取りまとめ、チーム全体が動きやすい環境を作る「協力体制の構築♪力」です。
大学のオープンキャンパス実行委員会で、担当者が変わるたびに準備に手間取るという課題がありました。そこで私は、この問題を委員会全体の課題として共有し、歴代の担当者や各部門のメンバーにヒアリングを行いました。
それにより得た知見を基に「引き継ぎマニュアル」を試作し、マニュアルの使いやすさを全員で確認・改善する場を設け、チームの共通ルールとして定着させました。
この共同作業により、担当者の変更があってもチーム内でスムーズに情報が共有され、準備期間を例年の約半分に短縮できました。貴社においても、部門間の垣根を超えた協力体制を築き、組織全体の生産性向上に貢献いたします。自己PRを伝えるコツについては、「受かる自己PRの書き方とは?基本的な構成や評価されるポイントを解説」の記事も参考にしてください。
また、紹介した例文は参考程度にとどめ、オリジナルのエピソードで伝えるようにしましょう。そのまま例文を使っても、面接で深掘りされて回答に困る可能性があるので注意が必要です。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
自己PRでチームワーク力を伝える際のNG例文
自己PRでチームワーク力をアピールする際、表現の仕方によっては、マイナスイメージにつながることがあります。効果的なアピールのために、NG例文とその理由を確認してみましょう。
チーム仲の良さのアピールになっている
企業が知りたいのは、「仲の良さ」そのものではなく、その協調性が目標達成や成果にどのようにつながったかです。単なる「仲良しグループ」のアピールでは、ビジネスにおける「チームワーク力」として評価されないでしょう。
周囲の人を下げている
自分の活躍を強調するために、チームメンバーを否定的に描写するのはNGです。採用担当者は、あなたの入社でチーム内の雰囲気が悪くなったり、摩擦が生じたりするリスクを懸念する可能性があるので注意しましょう。
抽象的で具体性に欠ける
「さまざまな活動」「協力して頑張り」「成功に導く」など、漠然とした表現が多く、あなた自身の具体的な行動や、チームにどのような影響を与えたのかが伝わりません。「誰でも言える内容」と判断され、あなたの能力や経験が裏付けられないため、高い評価につながりにくいでしょう。
強みが1つに絞りきれていない
自己PRで複数の強みを羅列すると、「結局この人の一番の強みは何だろう?」と焦点がぼけてしまい、説得力が弱まります。
チームワークをアピールするなら、「チーム内の対立を調整する力」「他者のモチベーションを引き出す力」など、チームワークという強みのなかの具体的な一面に絞って深掘りする方法が効果的です。
自分の強みが何なのかよく分からない方は、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』」の発見法」の記事を参考に、自分の強みを見つけてみてください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
自己PRでチームワーク力をアピールしたいあなたへ
チームワーク力をアピールして、内定につなげたいと考える方もいるでしょう。しかし、チームワーク力をアピールする就活生は多く、同じようなアピールでは評価されません。自己PRを内定につなげるために、チームワーク力のアピール方法をキャリアチケットに相談してみませんか?
キャリアチケットでは、自己PRの書き方や面接対策など就活に必要なスキルを身につけられます。自己PRの作成にあたっては、専門のアドバイザーがしっかりとサポート。
自分自身では気づかなかったアピールポイントを引き出し、魅力的な自己PRを作成のお手伝いをします。自己PRがうまく作成できないと悩んでいる就活生は、ぜひ一度ご相談ください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
自己PRにおけるチームワーク力に関するよくある質問
自己PRでチームワーク力をアピールしたい方によくある質問とその回答を紹介します。チームワーク力を自分の強みとしてアピールしたい方は、ぜひご一読ください。
Q.チームワークに関するエピソードが思いつかない…
A.チームワークに関連するエピソードは、特別な経験でなくても見つけられます。まずは「集団のなかで目標達成のために協力した経験」をリストアップしてみましょう。
・学業でのグループワーク、ゼミ、研究室での共同作業
・部活動やサークルでの目標達成に向けた取り組み
・ボランティアや文化祭、イベントの運営
上記のような経験から、困難な状況や意見の食い違いに対し、あなたがどのように関わり、解決に貢献したかという具体的な行動を思い出してみてください。
Q.長所でチームワークはアピールできる?
A.チームワーク力は自己PRだけでなく、長所を聞かれた際にもアピール材料にすることが可能です。自己PRと長所は似ているようですが、厳密には伝えるべき内容が異なるので、それぞれ何を求められているのかを理解したうえでアピールする必要があります。
自己PRと長所の違いについては「自己PRと長所は何が違う?アピール時のコツや伝え方を例文含めて解説」の記事で詳しく解説しているので、ご参照ください。
かんたん1分!無料登録自己PRのアドバイスをもらう
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら

本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。