このページのまとめ
- グループワークには「プレゼン型」と「作業型」がある
- グループで行う目的の一つは、判断基準の正確性をみること
- その他に、コミュ力の有無、未来像を把握することが可能
- アイテムを使ってゲーム感覚で行うのがグループワークの特徴
- 対策ポイントをしっかりと押さえてグループワークに臨もう
就活では、グループワークやグループ面接、グループディスカッションなど、企業によってさまざまな方法で選考が実施されています。
グループワークは主に総合職を中心に実施されていることが多い選考方法の一つです。
今回は、「グループワーク」にクローズアップして情報をお届けいたします。
どんな種類があるのか、またゲームを行う目的や参加する際のポイントなど、詳しく解説していきましょう。
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グループワークの種類
選考の際に行われるグループワークには、大きく分けて2つの種類があります。
1つは出題された課題を議論して発表する「プレゼン型」、もう1つはグループで課題に向けた作業を行う「作業型」です。
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
プレゼン型
プレゼン型には、自由討論型と選択(ディベート)型、課題解決型のディスカッションがあります。
どちらも出題されるテーマを基にグループ内で意見を述べて行うものです。
自由討論型では、他者の意見にも耳を傾けることができるか、自分の意見もしっかりと伝えることができるか、といった部分を見られます。
さらに、限られた時間の中で行うことも意識しながら、バランスよくディスカッションできているかもチェックポイントの一つ。また、進行させたり、意見をまとめたりするなどのリーダーシップ性を発揮することで評価UPにつながる可能性もあります。
選択(ディベート)型では、他者を納得させられる意見を述べるというディスカッション方法です。
これにより見られているのは、思考力とプレゼン力。
道筋を立てて、選んだ答えの理由を説明できるかどうか、相手を納得させられる説得力があるかどうかなども評価されます。
課題解決型は、最も難易度が高いとされるディスカッション方法です。
その内容は、出題されたテーマを解決するための方法を見つけ出す、というもの。
一見、簡単に捉えられますが、出題される問題が難問ばかりである点と、時間が限られているという点が難易度を高く感じさせるようです。
ミッションとされる課題解決に向けてまず行うのは、課題点を見つけ出すこと。そして、議論するべきテーマを先に洗い出すことです。
プレゼン型の中には、実際のビジネスシーンを想定した「ビジネスケース型」の課題を出す企業もあります。
ビジネスケース型のテーマは、課題解決型の中でもさらにハードルが高めです。マーケティングの基礎知識やロジカルシンキングの能力を選考の判断材料としている業界や企業による採用が多いとされています。
どの型も自分自身をプレゼンしなければいけないことに変わりありません。そのため、事前に希望する企業が求めている人物像への理解を深めておく必要があるでしょう。
作業型
作業型のグループワークでは、チームワークを活かした課題が提示されること、短時間で行うことが特徴です。
他者と協力しなければ完成までたどりつくことができないため、何よりもチームワーク力が求められます。また、初対面同士という状況下でコミュニケーションを図る能力も必要です。
時間配分も気にしつつ全員でゴールを目指す作業型では、チームへの貢献度や協調性、作業効率度、作業プロセス、リーダーシップ力など、さまざまなポイントが評価されます。
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企業がグループワークをする目的とは
選考方法でグループワークが行われる目的には、どのようなことが考えられるでしょうか。
実施する目的には以下のようなことが挙げられます。
判断基準の正確性をみるため
面接に関わる人数が少ないことで、判断基準がブレてしまう可能性を避けるのも理由の一つ。
また、同じ状況下で一度に複数の学生を見極めることが可能な点もグループワークの特徴です。
個人面接ではおこりがちな面接官との相性の不一致も防ぐことができ、企業にとってもメリットとなる選考方法として活用されています。
コミュニケーション能力を図るため
仕事をスムーズに進めるためにも、どの業界・企業においても必要とされるものがコミュニケーション能力です。人と人とのコミュニケーションは、とても大切であり、仕事をするうえでも欠かせない能力といえます。
グループワークでは、その日初対面の参加者同士がその場で協力しあって課題に取り組む姿勢をみることが可能です。また、瞬発力や対応力など、コミュニケーション能力の高さを図ることもできます。
将来を想像するため
グループワークを通して、結論に至るまでの個々の活躍を見つつ、将来の姿を想像することができる点も目的の一つとされています。
あるテーマに沿って、どのような行動や思考を見せるのか、またそれぞれの特性は何かなど、あらゆることが把握できるのも、グループワークの特徴です。
グループディスカッションのコツについては「グルディスの通過率をあげるためのコツを紹介!基本的な流れや役割の解説も」も参考にしてください。
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グループワークで行われているゲーム例
企業によって取り上げるテーマはさまざまです。
プレゼン型や作業型といった種類によっても異なりますが、パズルやカードなどのアイテムを使ったゲーム感覚のグループワークを実施しているところもあります。
採用選考で使われているのは、以下のようなゲームです。
ペーパータワー
決められた枚数の紙を使って、制限時間内にできるだけ高い自立できるタワーを作るというゲームです。
使用OKとされるアイテムは、紙とテープのみ。使用できる枚数は限られていますが、より少ない枚数で完成させたチームが高評価されます。
選考以外に、企業の研修などで行われることもあるほどポピュラーなゲームです。
ペーパータワーゲームの目的は、企業経営を疑似体験すること。
会社の売上(タワーの高さ)を出すために、どれほど原価(使用枚数)を抑えるか、という実際に仕事に活かせる能力を把握することが可能です。
タワーを建てるという内容に似た「マシュマロチャレンジ」というゲームもあります。
マシュマロチャレンジは、乾麺のパスタとテープ、ひも、マシュマロを使って、どのチームがより高いタワーを建てられるか競う、という内容です。
ルール上の制限時間は18分。パスタが折れないように、マシュマロが潰れすぎてしまわないように試行錯誤しながらチームでチャレンジしていきます。
NASAゲーム
コンセンサスゲームという呼び名でも知られており、自分と他者との意見をまとめて合意形成するゲームです。
ゲーム内容は、月に不時着した宇宙船があると想定し、いくつか機体に破損した箇所があることと、無傷のアイテムが残っていることから、その中で最も必要とされる物の優先順位をつける、というもの。
このゲームの特徴は、NASAの模範解答が存在することです。
高く評価されるのは、模範解答との誤差が少ないチーム。個人よりもチームで臨んだほうが生じる誤差が小さい、という非常に面白い統計結果があるゲームとしても知られています。
脱出ゲーム
体を動かすゲームとしてリアルな体験ができる脱出ゲーム。
チームで謎を解きながら決められたフィールドから脱出を図ります。特徴は、情報は口頭のみで共有しあうこと、出口ではなぞなぞが出題されることです。
このゲームでは、論理的思考力とコミュニケーション能力が求められます。
グループワークで出題される問題は多種多様です。
ゲーム内容を見聞きした経験がなければ、参加当日にチームに迷惑をかけてしまう可能性があります。
スムーズに進めるためには、あらかじめ簡単なゲーム内容を把握しておくことが大切。また、ゲーム内容以外で、対策しておくべきポイントもいくつかあります。
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グループワーク対策のポイント
チームワーク力が求められるグループワークに必要なのは、以下のような対策です。
・論理的に話す
・積極的に意見を述べる
・他者の意見にもしっかりと耳を傾ける
・自分に適した役割を担う
・すべての意見をまとめる
・対立点を明確にさせる
上記の対策ポイントを意識しながら、グループワークに臨むとよいでしょう。
選考方法は企業によって異なります。そのため、希望する業界や企業の研究を通して、選考方法への対策を講じておくことも重要です。
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面接対策では、実施後のフィードバックにも対応。それにより、自分自身が抱える課題にもしっかりと向き合うことができます。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。