インターンシップの目的は?学生が参加するメリットを紹介

このページのまとめ

  • 学生がインターンシップに参加する目的は仕事の適性や職場の雰囲気を把握すること
  • 自分に合うインターンシップを見つけるには、自己分析と企業研究が大切
  • 企業はインターンシップで、自社で活躍してくれそうな学生を見つけたい目的がある

インターンシップの目的は?学生が参加するメリットを紹介のイメージ

学生のなかには「インターンシップに参加する意味が分からない」「やりたい仕事の方向性が決まっていないから行かない」という人もいるでしょう。

インターンシップは仕事の適性を知れたり、職場の雰囲気を把握できたりするメリットがあります。

この記事では、学生がインターンシップに参加する目的をまとめました。また、インターンシップへ参加するときに気をつけることも解説しているので、ぜひご覧ください。

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目 次

学生がインターンシップに参加する目的

学生がインターンシップに参加する目的は、業界や企業、職種について知るためです。また、自分が希望する業界に適性があるかを確認する目的もあるでしょう。

ここでは、学生がインターンシップに参加する目的を詳しく紹介します。

業界や企業について知るため

学生がインターンシップに参加する理由として、自分が活躍したい業界や企業を実際に現場で体験できることが挙げられます。想像どおりなのか否か、もしくは予想以上に心惹かれるのか、実際に経験することで見えてくるものもあるでしょう。

新卒の場合、一旦就職したものの、どうしても違和感を拭いきれず早々に退職するといったことがよくあります。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」によると、2021年3月に卒業した大卒者が就職後、3年以内に離職した割合は34.9%でした。

就職してからの年数 2021年3月に卒業した大卒者の離職率
1年目 12.3%
2年目 12.3%
3年目 10.3%
合計 34.9%

参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します 学歴別就職後3年以内離職率の推移(p.2)

3割以上の新卒者が3年以内に何らかの理由で離職していることが分かります。しかし、退職するまでの期間を悶々と悩みながら過ごすよりも、最初から理想どおりの企業に就職できれば問題ないでしょう。

つまり、企業とのミスマッチを避けるためにも、インターンシップで相性を図るということは有効だといえます。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します

職場の雰囲気が自分に合うかチェックしたいため

インターンシップに参加するのは、実際の職場の雰囲気が自分に合うかをチェックしたいという目的もあるでしょう。

社員同士の会話の様子や交流頻度、仕事に対しての取り組み方、チームワークなど、社風をあらかじめ確認することで、自分の希望の働き方ができるか知れる傾向にあります。入社後に「思っていた会社と違った…」と早期退職するリスクを減らせるでしょう。

早期選考や選考優遇など就活への足掛かりのため

インターンシップに参加することで、早期に選考を受けさせてもらえたり、本選考で優遇されたりと、就職への第一歩を踏み出せる可能性が高まります。インターンシップで以下のようなことがらを知ると、就活に活かせるでしょう。

・どのような人材を欲しているのか
・企業が抱えている課題について
・業界の今後の動向について
・役に立つ資格

これらを踏まえたうえで本選考に臨むと、自己アピールにも深みが出るでしょう。

知識やスキルを身につけ成長するため

大学生は、どうしても同じ年頃の人と接することが多いものです。
しかし、インターンシップでは、自分より年上の人やお客さまと関わることが多々あります。学生はそのなかで、ビジネスマナーやビジネススキルなどを学べるでしょう。
つまり、インターンシップに参加するのは自己成長を図るため、といった目的もあるのです。

インターンシップに参加するメリットを知りたい方は、「就活イベントのメリット・デメリットとは?参加前に知っておくべきこと」の記事を参考にしてみてください。

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インターンに参加する目的を明確にすることが大切

インターンシップに参加する際に、学生のなかには「周囲が行っているからなんとなく参加した」という人がいるかもしれません。しかし、はっきりした目的をもたないままで行くのと、求めているものをしっかり自覚して行くのでは、充実感が違ってくるでしょう。
そこで、以下のような準備や心構えをしておくのが望ましいといえます。

・学びたい内容をリストアップする
・自分の弱みを自覚する
・弱みを克服する意思を持つ

インターンシップに参加する目的を考える際には、自分自身の理解を深めるのが大切です。自己分析を行うことで、自分が何を学びたいか、考え方の傾向などを把握できるでしょう。

自己分析とは、過去の出来事を振り返って自分の行動・思考の傾向や強み、弱みを明らかにする作業のことです。「自己分析のやり方おすすめ10選!正しく長所を理解するコツも解説」の記事では自己分析のやり方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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インターンシップにおける企業側の目的

企業が、わざわざ時間を設けてインターンシップを実施する理由として、次のようなことが考えられます。

・企業のPRのため
・学生の傾向を知るため
・優秀な学生を探すため

それぞれを詳しく紹介していくので、ぜひご覧ください。

企業のPRのため

企業は、自社のPRのためにインターンシップを実施している場合があるようです。

総務省統計局の「我が国の事業所・企業の経済活動の状況~令和3年経済センサス‐活動調査の結果から~(p.3)」によると、日本には2021年6月時点で約368万社の企業があるといわれています。その規模は大小さまざまで、知名度も同様です。

実際に、自分が知っている企業名を挙げた場合、多くの人は大手企業の名を連ねるでしょう。就職を考えている大学生においては、なおさらそうかもしれません。

このように、企業によって知名度に差が生じる要因のひとつに、宣伝規模の違いがあるようです。
大きな企業は日常的にテレビコマーシャルを流していますが、これは商品の宣伝にとどまらず自社のPRも兼ねています。また大手ゆえ、その他の広告媒体にも資金を投じることが可能です。
この影響により、大学生が就活をする際、まず大手企業を志望する傾向がみられるのでしょう。

この状況に対し、ほかの企業は打開策としてインターンシップを実施している面もあるようです。学生に自社の雰囲気や仕事内容、人間関係などを体験してもらい、企業のPRにつなげるという目的がみられます。

参照元
総務省統計局
我が国の事業所・企業の経済活動の状況~令和3年経済センサス‐活動調査の結果から~

学生の傾向を知るため

インターンシップは、企業と学生が接するなかで双方の理解を図る、とても貴重な時間です。また、企業にとっては、自社に興味をもってくれた学生の傾向を知ることもできます。

・何学部の学生が多いか
・どのような仕事をしたいと考えているか
・何らかのビジョンをもっているか
・会社に対しどのようなことを期待しているか

企業は上記のような情報を得ることで、今後の求人および採用対策を練ることができるでしょう。その結果、志願者が増加し優秀な人材が確保しやすくなるメリットがあります。
つまり、インターンシップには、企業側が学生の傾向や思考を知るといった目的もあるのです。

優秀な学生を探すため

企業にはインターンシップを行うことで、優秀な学生をいち早く発掘したい狙いもあるようです。インターンに参加した学生を他社より先に確保することで、自社の採用活動を有利に進められるでしょう。

また、グループワークや実務体験などを通して、協調性や主体性、問題解決能力などを観察できます。履歴書や面接だけでは分からない学生の能力を見極められ、自社で活躍できる優秀な人材か判断できるでしょう。

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インターンシップの参加目的を聞かれた際の例文

ESや面接などでインターンシップの参加目的を問われた場合、「なぜ参加先企業を選んだか」「どのようなことを学びたいか」「学んだことの活かし方」という構成で答えるのがおすすめです。

ここでは、インターンシップの参加目的を聞かれた際の例文を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ応募先企業のインターンを選んだかを伝える

まず、なぜ応募先企業のインターンシップを選んだかを伝えましょう。多くの企業がインターンを実施している中で、職種や業種への興味だけでなく、「なぜ興味をその企業で深めたいのか」という理由を明確にすることが重要です。

企業の独自性や提供しているサービス、インターンシップの内容が自分の興味とどう結びついているかを簡潔に述べます。

例文

「私が貴社のインターンシップを志望した理由は、データに基づいた独自のデジタルマーケティング戦略に魅力を感じたからです。特に、ユーザーの行動分析に特化した貴社のインターンプログラムに参加することで、実践的なスキルを習得したいと考えております」

インターンシップに参加しどのようなことを学びたいか伝える

インターンシップで学びたいことは、曖昧な意欲ではなく、具体的なスキルや知識に絞って伝えましょう。「成長したい」「頑張りたい」といった抽象的な表現は避け、その企業でしか得られない専門的な仕事を学びたいという意欲を示します。

例文

「このインターンシップで、Webマーケティングにおける具体的なPDCAサイクルの回し方を習得したいです。特に、貴社が実践されているA/Bテストの具体的な設計方法や、顧客の行動データ解析に用いる専門ツールの活用法について深く学びたいと考えています」

インターンシップで学んだことをどのように活かすかを伝える

学びで終わらせず、その経験を「将来のキャリア」や「貴社への貢献」にどう繋げるかを具体的に述べます。学んだスキルを本選考や入社後の仕事に活かし、即戦力として貢献したいという決意を伝えましょう。

例文

「インターンシップでの経験を活かし、顧客ニーズを先取りした企画や効率的な集客方法の立案で、事業の成長に貢献していきたいと考えております」

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インターンシップへ参加するときに気をつけるポイント

ここでは、インターンシップへ応募および参加する際、気をつけることをまとめました。就職したい業界や企業へ目がいくのは当然のうえで、以下のことに気をつけるのが望ましいでしょう。

・やりたい仕事の内容が分かるインターンシップを選ぶ
・会社の雰囲気と自分がマッチするかを判断する

やりたい仕事の内容が分かるインターンシップを選ぶ

同じような職種でも、企業によって職務内容が違うことがあります。たとえば、「営業職」のなかには「外勤営業」「内勤営業」があり、さらに営業スタイルも「新規」「ルート」などに分かれます。

仕事の進め方もそれぞれ異なるので、インターンに参加することでミスマッチを回避できるでしょう。

会社の雰囲気と自分がマッチするかを判断する

どんなに就きたい仕事だとしても、社風が自分にマッチしないと早期離職のリスクが高まります。

インターンに参加することで、社内の雰囲気や人間関係、仕事内容などが自分に合うかどうかを確認できるでしょう。もし、自分とマッチしないと感じた場合、その企業は合わないと判断できるので、インターンに参加した目的は達成できると考えられます。

インターンシップについて理解を深めたい方は、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事を参考にしてみてください。

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インターンシップへの参加が決まったら?準備するべきこと

インターンシップが決まったら、「企業研究」「服装と持ち物の確認」を行いましょう。事前準備をしっかり行うことで、インターンシップでの経験をより良いものにできるといえます。

企業研究を行って企業の理解を深める

インターンシップの機会を活かすために、事前の徹底した企業研究が欠かせません。

企業への理解を深めたうえでインターンシップに参加することで、現場では以下のような情報を収集できるでしょう。

・企業がどのような人材を具体的に欲しているのか
・企業の課題と解決のために自分が貢献できる点
・業界全体の今後の動向と、その企業の戦略

企業研究のやり方について詳しく知りたい方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事をご覧ください。

服装を確認しておく

インターンシップ参加時の服装を事前に準備しておきます。服装は、企業からの指定がなければ就活のリクルートスーツで問題ありません。私服を指定された場合は、カジュアル過ぎないようジャケットを羽織るといった工夫をしましょう。

インターンシップ時の服装については、「インターンが私服指定!何を着ていくべき?具体例も紹介」の記事をご覧ください。

持ち物を準備しておく

持ち物を準備する際は、事前に配布された資料や必須の物がないか確認しておきます。インターンシップの前日などギリギリに慌てて準備して忘れ物をしてしまう、といったことは、企業からのイメージダウンにもつながるので注意が必要です。

企業の公式サイトや参加者向けの案内メールなどに持ち物が書いてあるので、しっかりチェックしておきましょう。また、筆記用具やメモ帳はインターンシップの内容をメモするために必要なので、持っていくのがおすすめです。

インターンシップの準備には何が必要?当日までに必要な準備や持ち物を解説」の記事では、インターンシップの準備次項について解説しているので、ぜひご覧ください。

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インターンシップの目的を明確にしたいあなたへ

インターンシップへ参加するか否かは、個々の自由です。しかし、自分が就職したい企業、やりたい仕事が明確にあるのならば、参加することで「本当に自分がやりたいことか」を確認できるでしょう。将来の目標が未定の方は、自分に合うものを見つけるためにインターンシップへ参加してみるのも一つの方法です。
いずれにしても、自らインターンシップに価値を見出す積極的な姿勢をもつことが、就活を勝ち抜く要因になるでしょう。

自分がどの企業のインターンシップに参加するか迷ったら、就職のプロである就職エージェントに相談するのがおすすめです。

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