このページのまとめ
- 遅くとも大学3年生の3月までには面接対策を進めておく必要がある
- 面接では、企業が求める人物像にあてはまる内容をアピールすることが重要
- 質問の回答は面接官の目を見て、身振り手振りも交えながら結論から簡潔に伝える
面接を控える就活生のなかには「面接では、どのようなことに気を付けるべきか分からない」「このままでは面接で受からないのでは」と不安を感じている人もいるでしょう。面接を攻略するには、マナーや話し方、質問の内容など、対策が必要な項目がいくつかあります。
この記事では、面接で受かるための6つの攻略法を解説します。最後まで読めば、面接を攻略するために意識するべきポイントや考え方が分かるでしょう。
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- 面接攻略法1.まずは基本情報を覚えよう
- 面接の種類
- 面接のおもな流れ
- 面接が行われる時期
- 企業が評価するポイント
- 面接攻略法2.必要な準備を進めよう
- 面接当日の持ち物をチェックする
- 自己分析で自分の長所やビジョンを知る
- 企業研究で会社が求める人物像を把握する
- 面接攻略法3.面接マナーを身につけよう
- 待機中も気を抜かない
- 入室時は3回ノックする
- 後ろ手にドアを閉めない
- 着席は合図を待つ
- イスに浅く腰かける
- 自然な笑顔を意識する
- 退室は合図を待つ
- 面接攻略法4.好印象につながる話し方のコツを知ろう
- 結論から端的に話す
- 伝わりやすいスピードを意識する
- 面接官の目を見て話す
- 他者の話をよく聞きながら適度にあいづちを打つ
- 身振り手振りを交えて伝える
- 面接攻略法5.よく聞かれる質問と回答例を予習しよう
- 「自己紹介をしてください」
- 「自己PRをしてください」
- 「志望動機を教えてください」
- 「ガクチカを教えてください」
- 「長所を教えてください」
- 「短所を教えてください」
- 「働くうえで大切にしたいことはなんですか」
- 「5年後どうなっていたいですか」
- 「他社の選考状況を教えてください」
- 「なにか質問はありますか」
- 面接攻略法6.回答のNGポイントも覚えておこう
- 自分の言葉ではない回答
- 抽象的な回答
- 根拠が乏しい回答
- 面接攻略法をマスターして内定を獲得したいあなたへ
面接攻略法1.まずは基本情報を覚えよう
新卒の採用面接を攻略するために、まずは種類やおもな流れなど、基本的な情報を把握しておきましょう。ここからは、面接に関する必ず覚えておきたい前提知識を紹介します。
面接の種類
一口に面接といっても、個人面接やグループ面接など、さまざまな形式があります。志望する企業がどの形式で面接を行うのかチェックしておきましょう。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、4〜8人程度の複数のメンバーであらかじめ与えられたテーマについて討論を行います。企業の今後の課題や、時事問題についてなど、明確な答えがないようなテーマを出されるケースが一般的です。
なお、グループディスカッションでは、履歴書や筆記試験からは伝わらない以下のような能力を確認しています。
・リーダーシップ
・コミュニケーション能力
・協調性
・傾聴力 など
一般的にグループディスカッションでは、司会役や書記などの役割を決めて議論を進行します。決められた時間内で結論を導き出すために、役割に準じた効率的なディスカッションが求められるでしょう。
グループディスカッションにおける議論のコツを詳しく知りたい人は「GDのメリットは?議論のコツや選考への対策を解説!」もあわせてご確認ください。
グループ面接(集団面接)
グループ面接(集団面接)は、4人〜6人程度の複数人で行う選考方法です。1次選考など初期段階で実施する傾向があります。
1人あたりの回答時間が短いグループ面接では、いかに質問の意図を理解し、要点をまとめられるかがポイントです。面接官は全員に同じ質問を投げるケースが多く、「ほかの就活生に流されることなく自分の意見を伝えられるか」という点も見られています。
また、ほかの就活生が回答している間の態度も見られているため、傾聴姿勢についても注意を払いましょう。
個人面接
個人面接は、就活生1人に対し、面接官1人〜複数人で行います。2次選考で実施されるケースが一般的です。
大人数から絞り込む目的の集団面接とは異なり、個人面接では、1つの質問を深掘りしながらじっくり時間をかけます。受け答えや姿勢、態度なども細かくチェックされるため、対策を徹底したうえで臨みましょう。
圧迫面接
就活生のストレス耐性や臨機応変さをチェックするために行われるのが、圧迫面接です。わざと否定的な態度を取る、意地悪な質問をする面接を指します。
緊張する面接の場面で、威圧的な態度を取られると萎縮してしまい、本来の力を発揮できないケースもあるでしょう。圧迫面接を行う企業は、それほど多くはないものの、万が一に備えて事前に対策を立てておくことをおすすめします。
大切なのは、面接官も好んで嫌な態度を取っているのではないのを理解することです。思わず焦ってしまう質問や態度をされても感情的にならず、冷静に対応しましょう。圧迫面接に負けないための対策を知りたい人は「圧迫面接に負けないための対策ガイド」もあわせてご確認ください。
面接のおもな流れ
新卒の就活における面接は、以下のような流れで進行していきます。
1.入室
2.自己紹介
3.志望動機
4.自己PR
5.企業からの質問
6.逆質問
7.退室
もちろん、企業によって詳細は異なりますが、基本的には上記の流れを想定して対策を進めます。特に、志望動機や自己PRは、ほぼすべての企業で尋ねられる質問なので、事前に回答を用意しておきましょう。
面接が行われる時期
内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(3p)」によると、最初に採用面接を受けた就活生が最も多かった時期は、大学3年生の3月でした。
なお、2019年度では、約4割程度の学生が大学3年生の3月に初めての面接を経験しているのに対し、2023年度は約2割程度に減少しています。その分、大学3年生の9〜1月までに初めて面接を受けた学生が増加しており、就活スケジュールは年々、早期化していることが分かります。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(3p)」
一方、採用面接を受けた就活生が最も多い時期は、大学4年生4月でした。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(3p)」
したがって、遅くとも大学3年生の3月までには、面接対策を済ませておく必要があります。就活スケジュールが早期化している状況も踏まえて、できるだけ早めの準備、対策を意識しましょう。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
企業が評価するポイント
面接で企業が評価するおもなポイントは、以下のとおりです。
・学生の人柄や価値観
・学生の志望度や熱意
・学生のビジョンや将来性
厳密な評価基準は企業によって異なりますが、一般的に新卒の採用活動では、学生のポテンシャルを重視しています。即戦力になるようなスキルや経験を重視するのではなく、自社で経験を積んだ後、将来的に活躍を見込める人材を求めているわけです。
だからこそ、企業は業務にやりがいを感じ、長く勤めてくれそうな人材を高く評価します。その評価基準となるのが学生の熱意や価値観などです。
熱意を持って志望してきた学生であれば、入社後も意欲的に仕事をしてくれる可能性が高いと判断できます。また、自社の社風とマッチする価値観やビジョンを持つ学生であれば、やりがいを持って長く働いてくれる姿を具体的にイメージできるものです。
したがって、面接では、企業と自分の共通点や意欲を重点的にアピールすると、面接官からの高評価が期待できるでしょう。
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面接攻略法2.必要な準備を進めよう
面接を攻略するには、必要な持ち物を揃えるだけでなく、自己分析や企業分析といった就活準備にも取り組むべきです。ここからは、面接をスムーズに突破するために必要な準備を紹介します。
面接当日の持ち物をチェックする
面接の準備として、当日の持ち物も把握しておきましょう。面接当日の持ち物に関しては、企業から案内されるケースもありますが、場合によっては具体的な指示がない場合も少なくありません。
特に、企業からの案内がない場合は、以下のような持ち物を用意しておきましょう。
・A4の書類が入るカバン
・クリアファイル
・応募書類のコピー
・会社案内、資料
・筆記用具
・携帯電話(ペンやスケジュール帳)
・現金、交通系ICカード
・腕時計
・ハンカチ、ティッシュ
なお、持ち物など面接の準備は、早めに済ませておくのが賢明です。当日の朝、余裕を持って面接会場に向かえるように、事前に準備しておきましょう。
自己分析で自分の長所やビジョンを知る
面接の準備として、自己分析は必ず進めておく必要があります。
自己分析とは、過去の経験を振り返り、自分の強みや価値観などを正しく認識するための作業です。また、現時点の情報だけでなく、自分の価値観を客観的に理解することで、理想の働き方や将来像を固める意味合いもあります。
面接ではさまざまな質問を通して、学生の強みや価値観を確認しているため、自己分析を怠ってしまうと、評価につながる具体的な回答ができません。質問に対して、具体的な回答ができなければ、必然的に面接官からの評価は下がってしまいます。
面接で自分の魅力を分かりやすくアピールするためにも、できるだけ早期から時間をかけて自己分析に取り組みましょう。
自己分析のやり方や注意点を詳しく知りたい人は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」もあわせてご確認ください。
企業研究で会社が求める人物像を把握する
面接を受ける前には、自己分析と並行して、企業分析も進めておくべきです。
企業は自社で長く働いてくれる人材を求めており、面接を通して学生と自社の相性を重点的に確認しています。つまり、面接で高評価を得るには、面接官に「企業の求める人物像にあてはまる人材」と感じてもらう必要があるわけです。
しかし、企業のことをよく知らなければ、どのような学生を採用したいと考えているか分からないため、高評価につながるアピールはできないでしょう。だからこそ、企業研究を入念に行い、面接でアピールするための素材を集めなければなりません。
また、面接では、自社への理解度を測るための質問もされます。企業分析を怠ってしまうと、志望企業の業務内容や社風に関する具体的な回答ができません。その結果、「志望度が低い」と判断されてしまえば、選考で落ちる可能性は高まります。
したがって、面接をスムーズに突破し、志望企業からの内定を獲得するために、企業研究は欠かせない作業といえるでしょう。
企業分析のやり方やポイントを詳しく知りたい人は「企業分析を行う方法とは?やり方とポイントを詳しく解説!!」もあわせてご確認ください。
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面接攻略法3.面接マナーを身につけよう
面接で採用担当者に好印象を抱いてもらうには、ノックの回数や着席の仕方など、細かいマナーを意識する必要があります。面接を攻略するために押さえておきたいマナーを解説するので、念入りにチェックしておきましょう。
待機中も気を抜かない
面接が始まるまでの待機中に、ほかの就活生と雑談したり、携帯をチェックしたりするのは避けてください。待機中も見られていると考え、姿勢を正して静かに待つことが大切です。
手持ち無沙汰なら企業側から配布された資料や、履歴書のコピーなどに目を通しておくとよいでしょう。待機中も選考の一環と考え、その場にふさわしい対応を心がけてください。
入室時は3回ノックする
面接マナーとして、ノックの回数も意識する必要があります。プロトコールマナー(国際基準)によると、ノックの回数は以下のように使い分けるべきと定められています。
・ノック2回はトイレ
・ノック3回は家族や友人などの親しい相手がいる場所
・ノック4回は初めて訪れる正式な場所
上記の基準では4回が正しいように思えますが、一般的なビジネスシーンにおいては3回に省略されます。ただし、例外として外資系企業では、ノック4回がマナーの場合もあるため、注意しましょう。
なお、ドアが開放されている場合であれば、ノックは必要ありません。
後ろ手にドアを閉めない
ノック後、「どうぞ」との返答があったら、「失礼いたします」と伝えてからドアを開け入室してください。入室したら、面接官としっかり目を合わせながらドアを閉めましょう。
この際、面接官にお尻を向けるのは失礼だと考え、後ろ手に閉める人もいますが、かえって不自然な印象になります。しっかりドアのほうを向き、扉を閉め「本日はよろしくお願いします」と挨拶をした後に会釈をしましょう。
面接官のなかには、「入室時の立ち居振る舞いで、ある程度学生のイメージは掴める」と考えている人も少なくありません。細かい部分も気を抜かず丁寧な所作を心がけましょう。
着席は合図を待つ
入室後は、用意されているイスまで歩き、着席の合図が出るまで待ってください。
イスの横に立ったら「大学名とお名前をお願いします」と言われるので、「△△大学の△△と申します」と伝えます。面接官から「どうぞおかけください」と言われたら、「失礼します」と伝え、バッグをイスの横に置き着席しましょう。
イスに浅く腰かける
着席する際は背もたれを使わず、浅く腰かけるように意識してください。着席したら顎を引き、背筋を伸ばして胸を張りましょう。
着席後、男性はこぶしを作り、軽く両膝を開いた太腿の上に乗せます。女性は両膝を閉じ、重ねた両手を太腿の上に乗せてください。
自然な笑顔を意識する
明るい表情の人に悪いイメージを持つ面接官はいません。面接中は緊張するものですが、終始笑顔を心がけましょう。
ただし、無理に笑顔を作ると引きつった顔になってしまい、かえって不自然な印象を与えてしまう可能性もあります。緊張から無意識のうちにぎこちない笑顔になってしまう可能性もあるため、面接の前には鏡で表情をチェックしておきましょう。
なお、笑顔が苦手な人は、口角を少し上げると、自然に明るい表情になりやすいので、意識してみてください。
退室は合図を待つ
面接終了の合図が出たら「本日はお忙しいなか、お時間をいただき誠にありがとうございました」と伝え、着席のまま会釈します。イスの横に立ち、カバンを持ったら「失礼いたします」といって再度会釈をしましょう。
ドアの前まで行き、開ける前に面接官のほうを向いて最後にもう一度「失礼します」といって会釈をします。ドアを開け、部屋の外へ出たら、面接官と目を合わせてからドアを閉めましょう。
面接マナーに関して、さらに詳しく知りたい人は「就活の面接マナーとは?入退室時やWeb面接のマナーについても解説」もあわせてご確認ください。
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面接攻略法4.好印象につながる話し方のコツを知ろう
面接で採用担当者に好印象を与えるには、面接官の目を見ながら結論から端的に話すように心がけましょう。ここからは、面接における話し方のコツを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
結論から端的に話す
面接では結論から端的に話すように心がけましょう。最初に結論を提示することで、話の全貌が理解しやすくなるため、面接官にアピールポイントを分かりやすく伝えられます。
例えば、志望動機を答える際は、最初に「私が御社を志望する理由は△△です」と端的に伝えてください。その後、根拠となるエピソードや経験を伝えて、結論を補足します。
結論ファーストは、ビジネスにおける情報伝達の基本です。就活だけでなく、入社後の業務でも活用できるため、この機会を通して確実に習得しておきましょう。
伝わりやすいスピードを意識する
面接官からの質問に回答する際は、相手に伝わりやすいスピードを意識してください。ゆっくりと話すことで、面接官が内容を理解しやすくなるため、円滑にコミュニケーションが進みます。
緊張しやすい面接の場では、つい早口になってしまうケースも少なくありません。早口で話してしまうと、内容が聞き取りづらいだけでなく、言い間違えたり、噛んでしまったりする場合もあります。
また、面接官に余裕のない印象を与えるきっかけにもなりかねません。高評価につながる落ち着いた印象を与えるためにも、普段よりもゆっくり話すように意識しましょう。
面接官の目を見て話す
面接では、質問した面接官の目を見ながら答えることが大切です。
ただし、面接中ずっと目を見てしまうと、威圧感を与えてしまうので適度に視線を外したほうがよいでしょう。面接官が複数いる場合は、質問した相手をメインに、時々ほかの面接官にも目を配るようにしてください。
面接官の目を見ると緊張してどうしても力を発揮できない場合は、鼻や眉毛などを注視するのがおすすめです。相手からは目を見ているように捉えられるだけでなく、緊張の緩和も期待できるでしょう。
他者の話をよく聞きながら適度にあいづちを打つ
面接では、面接官やほかの学生の話をよく聞き、適度にあいづちを打つように心がけてください。
企業は面接を通して、自分の話を伝える技術だけでなく、人の話を聞く技術も評価しています。当たり前ですが、面接官の話を聞いておらず、質問の意図に反した回答をしてしまうと、悪い印象を与えてしまうでしょう。
また、ほかの就活生の回答を聞いていないと、面接官からの質問に対して同じ内容を答えてしまう可能性があります。面接という自分をアピールする場でほかの学生と回答が被ってしまえば、低評価は免れません。
だからこそ、面接中は面接官だけでなく、ほかの就活生の話も真剣に聞くことが大切です。
ただし、話を聞いているかは客観的に判断しづらいため、適度にあいづちを打ち、内容を理解していることをアピールしましょう。
身振り手振りを交えて伝える
面接では、状況に応じて身振り手振りも交えて伝えるのが効果的です。
考えてきた回答をそのまま伝えると、面接官に「暗記してきた内容を話しているだけ」といった印象を与えてしまう可能性があります。必要に応じてボディランゲージを加えつつ、あなたから出てきた言葉だというアピールができると、自然な印象を与えられるでしょう。
また、身振り手振りを加えれば、強調したいポイントも伝わりやすくなります。堂々とした印象も与えられるため、面接官に好印象を与えやすくなるはずです。
ただし、やりすぎると「落ち着きがない」「場の空気が読めない」といったマイナスの評価につながる場合もあるので、特に強調したい部分を伝える際に使いましょう。
面接での正しい話し方や、好印象を与えるコツを知りたい人は「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」もあわせてご確認ください。
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面接攻略法5.よく聞かれる質問と回答例を予習しよう
限られた時間内にあなたの人柄や熱意を知るために、面接ではさまざまな質問が飛び交います。何を聞かれても、スムーズに答えるには、よく聞かれる質問を事前に把握して回答を用意しておくことが重要です。
ここからは、面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介するので、ぜひ参考としてご活用ください。
「自己紹介をしてください」
面接の序盤では、学生の人柄を知るための質問として、自己紹介が求められます。面接官に自己紹介に関する質問をされたら、以下のような基本的なプロフィールを伝えてください。
・名前
・学校名
・学部名
・学年
・学生時代にしてきた活動 など
なお、自己紹介を伝える際は、時間配分に注意してください。あくまでも基本情報を簡潔に伝えるのが目的なので、あまりにも長々と話さないように心がけましょう。
回答例文
△△大学△△学部△△学科の△△と申します。大学では、おもにロボット工学に関する制御システムを専攻してまいりました。また、知能ロボット研究室のゼミに所属し、特に自律移動ロボットの研究に注力しております。
学業外では、ロボット研究部の部長やテニスサークルのメンバーとして、リーダーシップを発揮し、チームをまとめる経験を積んでまいりました。また、趣味は登山と写真で、暇さえあれば自然のなかでリフレッシュしております。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
「自己PRをしてください」
面接でほぼ確実に聞かれる質問の1つが「自己PR」です。面接官は、企業に合う人物か、どれだけの熱意を持っているのか、仕事に活かせる強みはあるのかなどを見ています。
面接で自己PRをするには、企業が求める人物像をしっかりリサーチし、自分の強みや価値観とマッチした部分をアピールすることが大切です。実際に経験したエピソードを交えながら伝えられると、より具体的で説得力のある自己PRが完成するでしょう。
回答例文
私の強みは、コミュニケーション能力と誠実な姿勢です。大学のサークル活動でリーダーを務め、多様なメンバーと効果的にコミュニケーションを図ってきました。私は常にメンバーの意見を尊重し、信頼関係を築きながらチームをまとめ上げられました。
その結果、サークル活動は活発化し、部員数が大幅に増加しました。この経験を通じて、私はコミュニケーション能力と誠実な姿勢が、チームの成功に不可欠であることを学びました。
御社では、お客さまとのコミュニケーションを円滑に行い、信頼関係を構築することが求められると考えております。私はこの強みを活かして、お客さまのニーズを的確に把握し、満足のいくサービスを提供できると確信しています。
「志望動機を教えてください」
志望動機もほとんどの企業の採用面接で尋ねられる質問です。回答が内定獲得に影響する可能性が高いので、しっかり対策しておきましょう。
志望動機に関する質問の意図は、学生の志望度の高さを確認するためです。本やネット上にありふれているようなありきたりな動機は避け、なぜその企業でなくてはならないのか、根拠を深掘りしましょう。
回答例文
御社の「地域経済活性化」という理念に強く惹かれて志望しました。この理念は、私が大学で学んできた「地域振興」の考え方に合致しています。
私が生まれ育った地方都市では、人口減少や産業の空洞化が進んでいます。私は、この課題解決に貢献したいと考え、地域振興を専攻しました。そこで、地域経済の活性化が重要な鍵であることを学びました。
御社では、地元企業との連携や地域特産の開発など、地域経済を支える取り組みを積極的に行っていると伺っております。御社の取り組みを参考にし、大学では地域住民とのプロジェクトに参加し、地域課題の解決に貢献しました。例えば、地元農家の支援活動において、ニーズ調査やマーケティング戦略の策定に取り組んだ結果、農産物の販売額を15%向上させました。
入社後は、地域経済の活性化における御社の取り組みを学び、私の経験と知識を活かして地域課題の解決に貢献していきたいと考えています。御社の一員として、地方の活性化に携わり、地域社会の発展に寄与できることを心待ちにしております。
「ガクチカを教えてください」
「ガクチカ(学生時代に最も力を入れたこと)」も、面接では定番の質問です。企業は、学生の人柄を把握するために、社会人経験のない就活生が、多くの時間を過ごした学校でどのような毎日を送っていたのかを質問しています。
したがって、ガクチカに関する質問に答える際は、単純に結論となる活動内容を伝えるのではなく、以下のようなポイントを盛り込んでください。
・活動を始めた動機
・活動のなかで直面した困難
・困難を解決するための取り組み
・結果的に得られた学び
回答例文
私が学生時代に最も力を入れたのは、ボランティア活動です。私は、地域の環境保護団体に参加し、そこで活動の企画・運営を1年間担当しました。
人見知りの傾向があった私は、ボランティアの人たちに声をかけたり、イベントの運営をしたりすることに大きな不安がありました。しかし、コミュニケーション能力とリーダーシップを伸ばす絶好の機会だと考え、思い切って挑戦しました。
ボランティアのメンバーは年齢やバックグラウンドが様々で、彼らの意見をまとめるのは容易ではありませんでした。そこで、私は全員の意見を尊重し、合意形成に努めました。その結果、環境保護に関するイベントを数多く開催し、地域の人々の環境意識向上に貢献できました。
この活動を通して、私はコミュニケーション能力やリーダーシップスキルを向上させ、多様な人々と協力して目標を達成する大切さを学びました。また、地域社会に貢献できたという達成感を得られたのも貴重な経験です。御社でも、私の経験とスキルを活かして、チームの一員として貢献したいと考えています。
「長所を教えてください」
面接では「あなたの長所を教えてください」と尋ねられる場合もあります。面接官の意図は、学生の長所や性格が、企業の求める人物像とマッチするかを判断するためです。
企業側の求める人物像をしっかりリサーチし、あなたのセールスポイントを存分にアピールしましょう。また、より説得力のある回答をするために、実際にあったエピソードとあわせて伝えることも意識してください。
回答例文
私の長所は、目標達成に向けた強い意志力です。
大学時代、新入生歓迎会の実行委員長を務めました。イベントの企画から運営まで責任を負うこの役割では、100名以上の新入生を迎え入れるために奔走しました。
「新入生が大学生活に馴染める、充実した歓迎会を届けたい」という思いが原動力となり、想像力と粘り強さを駆使して、例年より充実したプログラムを企画しました。具体的には、大学の施設を最大限に活用し、ゲームやワークショップを追加し、新入生同士の交流を促進しました。
その結果、参加者は非常に満足し、実行委員長として「素晴らしいアイデアと熱意で、誰もが楽しめる歓迎会を実現してくれました」と評価されました。御社でも、この目標達成への強い意志力を発揮し、組織に貢献したいと考えています。
「短所を教えてください」
面接では、長所とセットで短所を質問されるケースが少なくありません。短所に関する質問の意図は「自分のことをしっかり理解しているか」や「短所と向き合い、どのように改善しようと努力しているのか」などを確認するためです。
そのため、回答する際は結論を話すだけでなく、その短所の捉え方やどのような対策を講じているのかまで伝えましょう。
回答例文
私の短所は、完璧主義ゆえに細部にこだわりすぎることです。
例えば、大学で担当したグループワークでは、レポートの表記の統一感にこだわりすぎて、ほかのメンバーとの意見の調整に時間を費やし、提出期限に遅れてしまいました。しかし、そのレポートは緻密な分析と論理的な構成が評価され、高い評価を得ました。
完璧さを追求する私の性格は、ときにチームの効率性や進捗を妨げる可能性があると認識しています。そこで、重要なタスクを特定し、期限内に完了させるよう意識しています。また、ほかのメンバーの意見も取り入れ、チームワークを円滑にしています。この取り組みの結果、プロジェクトをより効率的に、かつ高品質に遂行できるようになりました。
私は、完璧主義という短所を、自身の成長の糧として捉えています。細部の精度を保ちながらも、チームワークを重視することで、入社後すぐに活躍し、チームに貢献できる自信があります。
「働くうえで大切にしたいことはなんですか」
面接では「社会人として働くうえで、何を大切にしたいのか」と問われる場合があります。この質問の意図は「どのような基準で企業を選んでいるのか」や「学生の持つ仕事への価値観と自社の社風、方針がマッチするか」を確認するためです。
したがって、回答を考える際には、企業側が大切にしている理念を意識する必要があります。そのうえで、「積極的にコミュニケーションを取りたい」や「常に新しいことへ挑戦したい」など、企業側の思いに寄り添えるような回答を伝えられれば、ライバルに差をつけられるでしょう。
回答例文
働くうえで大切にしたいことは、「チーム全体の目標達成に貢献すること」です。
学生時代、私は学内のプロジェクトチームに参加していました。チームには多様なメンバーがおり、それぞれが異なるスキルや視点を持っていました。当初は意見が対立することもありましたが、メンバー同士で建設的な議論を重ねることで、共通の目標に向かって一致団結できました。
その結果、当初の目標を大幅に上回る成果も達成できました。この経験を通して、チームのメンバーが互いに信頼し、共通の目標に向かって協力することが、プロジェクトの成功に不可欠であることを実感しました。
御社に入社後も、チームの一員として積極的に貢献し、全体の目標を達成できるよう尽力したいと考えております。私のコミュニケーション能力と協調性を活かし、チームのメンバーとの信頼関係を構築し、社内の風通しをよくする一員になりたいです。
「5年後どうなっていたいですか」
この質問を通じて、企業は「将来に明確なビジョンを持っているのか」「就活生のキャリアプランと企業のキャリアパスに相違がないか」といったポイントを確認しています。
回答を考える際は、企業のサイトにある先輩スタッフの声やOB、OG訪問などで、実際に27〜28歳のスタッフはどのような仕事をしているのか、先回りしてリサーチしておきましょう。
「頼りになる存在になりたい」といった抽象的な回答ではなく、5年後に任される可能性の高い仕事は何か調べたうえで、明確なビジョンを伝えるのがコツです。
回答例文
5年後には御社の若手社員の育成に携わる存在になっていたいと考えています。
大学在学中に所属していたバスケットボール部では、キャプテンとしてチームをまとめる役割を担いました。部員それぞれの特性を把握し、チームとしての弱点を分析することで、目標達成に向けた最適な戦略を策定し、見事リーグ優勝を勝ち取りました。この経験から、部員の能力を最大限に引き出すことにやりがいを感じ、教育や育成の分野で活躍したいと考えるようになりました。
御社は、若手社員育成に力を入れていると伺いました。私のこれまでの経験は、御社の理念を実現するのに役立つと確信しております。入社後は、若手社員の育成を通じて、御社のさらなる発展に貢献したいと思っております。
「他社の選考状況を教えてください」
面接では、他社の選考状況を質問される可能性があります。この質問の意図は、内定を承諾してくれる可能性と入社意欲の強さを測るためです。
なお、他社の選考状況に関する質問は、最終面接でされるケースが多く、企業側も内定を前向きに考えている可能性が高い証拠といえます。内定獲得を後押しするためにも、「第一志望」である旨をはっきりと伝えましょう。
回答例文
企業数や具体的な社名については差し控えさせていただきますが、志望業界の複数企業の選考を受けております。
御社に応募した理由は、御社の顧客志向とイノベーションへの取り組みです。御社のウェブサイトと事業報告書を拝読し、その理念が私のスキルと価値観に深く共鳴することを確信したため、第一志望とさせていただいております。
特に、御社の「顧客満足度向上」という中期目標に惹かれました。私は大学時代から接客業に従事しており、これまで常に顧客のニーズを把握し、満足を超えるサービスを提供することに注力してきました。御社の顧客第一主義の風土のなかで、私のスキルを最大限に発揮できると考えております。
「なにか質問はありますか」
多くの企業では、面接の最後に「なにか質問はありますか」と尋ねる「逆質問」を実施しています。
なお、企業は逆質問を通して、学生の志望度や積極性を測っているため、質問の内容はじっくり考えるべきです。くれぐれも「特にありません」と答えたり、調べればすぐに分かるような質問をするのは避けてください。
逆質問は、面接官に直接、自分の疑問を尋ねられる貴重な機会であるとともに、アピールの場でもあるため、高評価につながるような質問を用意しましょう。
質問例文
・入社までに学習しておいたほうがよいスキルはありますか
・御社で仕事をするのに取得したほうがよい資格はありますか
・3年前から△△の勉強をしていますが、御社で活かせますか
・1年間留学をしていたのですが、海外勤務の可能性はありますか
・御社で活躍する人材の特徴を教えてください
・御社では新入社員にどのような働きを期待していますか
・△△部に配属されたら、どのような仕事を任せていただけますか
・△△さんはどのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか
ほかにも面接でよくある質問と回答例をチェックしたい人は「就活の質問集105選!面接や会社説明会で好印象を与えるポイントを解説」もあわせてご確認ください。
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面接攻略法6.回答のNGポイントも覚えておこう
面接に臨むにあたって、自分の言葉ではない回答をしたり、根拠の乏しい抽象的な話をしたりするのは控えましょう。ここからは、面接をスムーズに攻略するために覚えておきたい回答のNGポイントを紹介します。
自分の言葉ではない回答
面接でよくある回答の例文をそのまま伝えるのは避けましょう。
数々の面接を実施してきた担当者であれば、どこかで聞いたことがある答えや、例文をそのまま使った回答はすぐに分かります。「どこかからコピーしている」と判断されれば、選考を通過できる可能性はほぼないといっても過言ではないため、必ず自分の言葉で伝えてください。
なお、そのまま使うのはNGですが、参考にするなら問題ありません。本やWebサイトなどに掲載されている回答例からは、基本の型や表現方法など学べることが数多くあります。
高評価につながる回答を効率よく作るのに役立つので、積極的に活用しましょう。
抽象的な回答
面接では、抽象的な回答をしないように注意してください。
例えば、「御社のサービスに深く感動して志望いたしました」「アルバイトを一生懸命にがんばりました」などの抽象的な回答からは、就活生の熱意や人柄が伝わりません。
たとえ、自分のなかで強い思いがあったとしても、面接官に伝わらなければ高評価にはつながらないため、面接で質問に答える際は、可能な限り具体的に伝えるように意識してください。
上記の例であれば、数字や固有名詞を入れ込みながら「企業のサービスのどのような部分に感動したのか」「アルバイト先で具体的に何を頑張ったのか」といった内容が具体的にイメージできるような回答にしましょう。
根拠が乏しい回答
面接では、根拠が乏しい回答は避けてください。志望動機や自己PRはもちろん、どのような質問に対する回答であっても明確な根拠が必要です。
たとえ、自分のなかでは確かな情報だとしても、根拠がなければ客観的に見て説得力がなく、真実味もありません。あまりにも根拠が乏しい場合「嘘をついている」と判断され、評価を落とす原因にもなるでしょう。
特に、志望動機を伝える際は、同業他社ではなく、志望企業に入社したい理由や根拠が重視されます。どの企業でも使い回しできそうな回答は避け、採用担当者に納得してもらえるような明確な理由や根拠を提示しましょう。
なお、面接の質問に対する答え方のコツや回答例をチェックしたい人は「面接を成功させるコツ!回答例を参考に事前準備しよう」もあわせてご確認ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。