このページのまとめ
- 不動産業界の仕事は、不動産の仲介・管理・投資・企画・開発など多岐にわたる
- 不動産業界はやりがいが大きく、実力主義なので出世しやすいメリットがある
- 不動産業界はコミュニケーション能力や精神的なタフさのある人が向いている
「不動産業界に就職したいけどどんな業界?」「不動産業界の仕事は何をしているの?」などと気になる就活生もいるでしょう。不動産業界は住宅の販売や仲介はもちろん、建設や土地の売買なども行っています。
この記事では、不動産業界の特徴や仕事内容、向いている人の特徴などについて解説。最後まで読めば不動産業界についてよくわかり、就職を目指すかどうかを考えられるはずです。
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- 不動産会社に就職した際のおもな仕事内容
- 不動産の仲介
- 不動産の管理
- 土地の調査や仕入れ
- デベロッパー
- ハウスメーカー
- コンサルティング
- 不動産市場の動向と将来性
- 不動産業界の動向
- 不動産業界における課題と将来性
- 不動産業界に就職した際の年収
- 不動産業界に就職する4つのメリット
- 1.やりがいがある
- 2.評価されやすい
- 3.高収入が期待できる
- 4.未経験でも活躍できる
- 不動産業界に就職する4つのデメリット
- 1.プレッシャーが大きい
- 2.景気に左右されやすい
- 3.ワークライフバランスを整えにくい
- 4.スケジュール管理が大変
- 不動産業界への就職がやめとけと言われる理由
- 土日祝日が仕事になりやすいから
- クレーム対応があるから
- ノルマの厳しい会社もあるから
- 不動産業界の就職に向いている人の特徴
- コミュニケーション能力が高い
- 行動力がある
- 感情のコントロールができる
- 誠実な対応ができる
- 協調性がある
- 傾聴力がある
- 課題解決に向き合える
- 不動産業界への就職に役立つ資格5選
- 1.宅地建物取引士
- 2.FP(ファイナンシャルプランナー)
- 3.マンション管理士
- 4.普通自動車運転免許
- 5.TOEIC
- 不動産業界への就職を希望するあなたへ
不動産会社に就職した際のおもな仕事内容
不動産業界の仕事は、物件の紹介や契約・管理を行うイメージを持っている人も多いでしょう。賃貸契約や管理も不動産業界の仕事の1つですが、携わる仕事は土地の調査やコンサルティングなど多岐にわたります。
不動産業界への就職を考える際、まずは全体的な仕事内容を把握することが大切です。ここでは、不動産業界のおもな仕事を解説します。
不動産の仲介
不動産の仲介とは、購入希望者と売却希望者もしくは借主と貸主の間に立ち、契約を結ぶ仕事です。おもに不動産流通事業会社が行い、以下の不動産について賃貸や売買する際に仲介します。
・マンション
・アパート
・一戸建て住宅
・土地 など
仕事内容は顧客によって異なり、「購入希望者や借主」「売却希望者や貸主」に分けた際のおもな仕事内容は以下のとおりです。
顧客の分類 | 仕事内容 |
購入希望者や借主が顧客の場合 | ・条件に合った物件の紹介 ・物件下見の日程調整 ・物件の現地案内 など |
売却希望者や貸主が顧客の場合 | ・物件の売却価格や賃貸料金の査定 ・チラシやインターネットなどを利用した物件の広告 ・売却希望者や貸主の状況に合わせた物件の販売や賃貸のプラン提案 など |
仲介は顧客と接する機会が多いため、直接ニーズを把握し結果に反映しやすい仕事といえます。
不動産の管理
不動産管理のおもな仕事内容は、以下のとおりです。
管理するおもな不動産 | ・マンション ・アパート ・オフィスビル ・商業施設 など |
おもな仕事内容 | ・入居者対応(入居者からのクレーム対応、家賃の回収、滞納者への督促) ・空室募集(審査、契約) ・物件のメンテナンスや清掃 ・オーナー対応 など |
不動産管理事業会社は、オーナーから委託された建物・設備の維持管理メンテナンスや入居者対応など幅広く携わります。
土地の調査や仕入れ
不動産会社では、土地の調査や仕入れも仕事の1つです。不動産を販売するためには、商品となる土地や家屋などの仕入れが欠かせません。
仕入れの対象となるおもな不動産は以下のとおりです。
・新築マンションや住宅などを建設するための土地
・中古マンションや住宅、建物
・空き地や空き家 など
また、土地の仕入れには、おもに以下のような仕事を行います。
・不動産会社や土地の持ち主に営業をかけ、対象となる土地や建物の情報収集・現地調査を行う
・土地や建物の所有者に販売してもらえるように交渉する
・土地や建物の所有者と契約を交わす
・販売するためのアプローチ など
土地や建物を仕入れる仕事では、所有者と良好な関係を築き売買への理解を得たり、販売する不動産周辺の開発予定などを把握したりするといった幅広い対応が必要です。
デベロッパー
不動産デベロッパーは、以下のような建物の企画・開発を行います。
・マンション開発
・リゾート開発
・都市開発 など
おもに不動産開発・販売事業会社が行い、これらの仕事はいわゆる「街づくり」につながる大規模な事業です。
仕事内容は土地の取得から始まり、土地を活性化させるにはどのような建物を建てればよいのか企画し、企画をもとにマンションやオフィスビルを設計します。
設計から建築、販売・賃貸まで多岐にわたるのがデベロッパーの仕事の特徴です。また、建物を建てたら終わりではなく、コミュニティの形成を図ったイベントなども開催します。
入社当初は開発後のテナント集めの営業や、マンションを建設した場合の分譲マンションの営業などから始め、成果を出すと大きな仕事をするチャンスが掴めるケースは多いようです。
ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、個人向けの戸建て住宅を扱う不動産会社です。おもに以下のような仕事を行います。
・営業:住宅購入を考えている顧客へのアプローチや、工事中・完成後の顧客へのフォローを行う
・設計:顧客の予算や要望をヒアリングしつつ、法律に沿った住宅を設計する
・内装:顧客が快適な空間で暮らせるように壁紙やインテリアなどの提案・発注を行う
・施工管理:工事の日程調整や外注先との連携などを行い、建設がスムーズに進むように管理する
・事務:必要な資料や書類の作成、来客対応などを行う
販売後はアフターケアも行い、長期的に顧客と関係を築くのが特徴です。そのため、顧客の人生に寄り添える仕事といえるでしょう。
コンサルティング
不動産コンサルティングとは、商売を始めたい事業者や資産運用を考えている人を対象にアドバイスする仕事です。
また、近年多くなっている「不動産投資」は、投資用のマンションなどを販売して利益を増大させることを指しますが、不動産コンサルティングは投資の案内も仕事の1つです。
おもに不動産投資事業会社が行っており、マンションやオフィスビル、商業施設などの不動産物件を販売します。
また、購入した物件を顧客が入居希望者に貸して賃貸収入を得たり、購入した物件が購入価格よりも値上がりしたら売却したりするなど、利益を増やすサポートも不動産コンサルティングの役割です。
入社後は「投資用マンションを購入しませんか」といった営業を行い、力がついてくるとコンサルティングの仕事につながっていくケースが多いでしょう。コンサルティングの仕事についてさらに知りたい人は「コンサルとはどんな仕事?業務内容や必要なスキルを解説」を参考にしてください。
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不動産市場の動向と将来性
ここでは、不動産業界の市場の動向や課題、将来性について解説します。不動産業界への就職を目指している人は、参考にしたうえでさらに深く業界研究を行いましょう。
不動産業界の動向
不動産業界は、全産業の売上高の3.4%を占める大きな産業です。国土交通省が公表した「令和5年版 国土交通白書(181p)」によると、コロナ禍を経た令和5年1月時点で、全国の地価動向は2年連続で上昇しており、店舗においては需要の回復傾向も見られます。
また、財務省が公表した「年次別法人企業統計調査(令和4年度)結果の概要(3p)」によると、不動産業界の売上高はコロナ禍中に減少しましたが、2021年には大幅に回復しました。2022年は前年と比べて約4.8%下がったものの、2018年の売上高に近い額で推移しています。
2022年以前の5年間における推移は以下のとおりです。
2018(平成30)年 | 2019(令和元)年 | 2020(令和2)年 | 2021(令和3)年 | 2022(令和4)年 | |
売上高の推移 | 46兆5,363億円 | 45兆3,835億円 | 44兆3,182億円 | 48兆5,822億円 | 46兆2,682億円 |
引用元:財務省「年次別法人企業統計調査(令和4年度)結果の概要(3p)」
地価や売上高の推移から、不動産業界の市場は一時低迷したものの、現在は回復傾向にあることが分かります。
参照元
国土交通省
令和5年版 国土交通白書PDF
財務省
財務総合政策研究所 調査の結果
不動産業界における課題と将来性
不動産業界の課題としては、空き家問題や少子高齢化による人口減少が挙げられるでしょう。
現在、空き家は地方に限らず都市部でも問題化しており、老朽化が激しい場合は賃貸や売却が難しいため放置せざるを得ない状況です。また、人口減少により新規で住宅を購入する人が減っていき、高齢化で空き家がさらに増える可能性が高まっています。
ただし、空き家や少子高齢化などの課題により、不動産業界が将来なくなる確率は限りなく低いでしょう。
人が生きていくうえで住居は必要であり、商業施設や社屋といった社会活動の拠点も欠かせません。そのため、不動産の需要は継続すると見込めます。
業界研究の効果的な方法を知りたい人は「ほかの就活生と差をつけろ!1歩先行く業界企業研究のコツ」を参考にしてください。
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不動産業界に就職した際の年収
国税庁が公表した「令和4年分 民間給与実態統計統計調査(15p、143p)」によると、不動産業界と全体の平均給与は以下のとおりでした。
不動産業・物品賃貸業 | 全体 | |
平均給与額 | 約457万円 | 約458万円 |
引用元:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計統計調査(15p、143p)」
不動産業界の平均給与額は全体の平均に比べてわずかに低いですが、不動産業界では給与に出来高報酬をプラスしている場合が多くあります。そのため、特に営業職といった成果が明確な職種においては、平均給与を大幅に上回る収入を得ることも可能です。
また、経験を積んで自分の価値を高めれば、転職による収入アップも期待できます。
ただし、社会情勢の変化などによって売上の増減が激しい場合、給与も左右される可能性を視野に入れておきましょう。
参照元
国税庁
民間給与実態統計調査結果
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不動産業界に就職する4つのメリット
ここでは、不動産業界に就職するメリットを4つ解説します。
1.やりがいがある
不動産業界の仕事はやりがいがあるのがメリットの1つです。
マンションや戸建て住宅を販売する場合、顧客にとって今後の人生に影響を与える大きな買い物となり得ます。そのため、顧客の大事な機会に関われる喜びがやりがいにつながるでしょう。
また、取り扱う商品の取引単価が大きいため、契約が成立したときは大きな達成感も味わえます。
2.評価されやすい
不動産業界は実力主義なので、評価されやすいのもメリットです。
年齢が若くても経験を積み成果につなげればキャリアアップしやすく、早く出世できる可能性は十分あります。出世に伴う昇給も見込めるでしょう。
3.高収入が期待できる
不動産業界は給料の高さもメリットの1つです。
完全歩合制の会社を見つけるのは難しくても、固定給に出来高報酬がプラスされる企業は多くあります。営業職で大きな取引を成立させると給料に反映されるなど、頑張った分だけ目に見える形で現れれば、働きがいにもつながるでしょう。
給与について深く知りたい人は「大卒初任給の手取りは?地域・学歴・職種・規模別の平均や計算方法も解説」をご覧ください。
4.未経験でも活躍できる
不動産業界は、未経験でも活躍できるメリットがあります。高収入を得られる業界の中には、特別な資格や学歴、経験を必要とする仕事がありますが、不動産業界への就職では基本的に資格や経歴を問われません。
また、前述したように実力や仕事への意欲を評価されやすい文化のため、新卒から挑戦して活躍するケースも多いようです。ただし、住宅の設計といった専門的な仕事では、入社時に資格や実務経験が必要なこともあるので注意してください。
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不動産業界に就職する4つのデメリット
不動産業界に就職して働く場合、プレッシャーの大きさなどにデメリットを感じる人もいるでしょう。ここでは、不動産業界で働くデメリットを4つ解説します。
1.プレッシャーが大きい
不動産業界はプレッシャーが大きいことがデメリットの1つです。
顧客は大きな金額を支払うため、契約に至るまで時間をかけることが多くあります。そのため、時間と労力を割いたにも関わらず最終的に成約につながらないといったケースを考え、プレッシャーやストレスを感じてしまう人が少なくないようです。
特に、営業職ではノルマを課せられている場合が多く、月に一定数以上の契約を取ることを求められます。プレッシャーに弱い人はデメリットに感じる面ではありますが、適度なプレッシャーがあることで、やる気がより出る人には向いているでしょう。
2.景気に左右されやすい
不動産業界は景気に左右されやすいのもデメリットです。
時に数千万円、数億円規模の高額な物件を扱うことがあるため、景気によって売上が大きく左右されます。不景気になると企業はもちろん、家庭も出費を控えるため、不動産価格の相場が下がり、取引案件が減ってしまうこともあるでしょう。
取引案件が減ると会社の売上も下がるため、安定した業界と言い切ることは難しいのが現実です。
3.ワークライフバランスを整えにくい
不動産業界は、ワークライフバランスを整えにくい傾向にあります。仕事が忙しかったり、休みを自由に決めにくかったりするためです。
不動産業界で働く場合、基本的に平日が休みとなります。土日祝日といった世間一般の休日は顧客が多く増えるタイミングであり、仕事をすることになるからです。
そもそも定休日が平日であり、土日は仕事が前提となる会社もあります。プライベートを自由に楽しみたいと考える場合は、難しい可能性もあるでしょう。
4.スケジュール管理が大変
不動産業界において、繫忙期はスケジュール管理が煩雑になりやすい点もデメリットとして挙げられます。
特に、営業職で顧客とのアポイントメントが複数入っている場合は次の予定を考えながら行動しなければなりません。そのため、予定に合わせた計画的な進行が苦手な場合は、スケジュール管理や調整が大変だと感じやすいでしょう。
就活のスケジュール管理で悩んでいる人は、就活ノートを作るのもおすすめ。就活ノートの作り方については、「就活ノートの作り方は?まとめたい内容やポイント・サイズも解説」の記事を参考にしてください。
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不動産業界への就職がやめとけと言われる理由
不動産業界への就職が、周囲からやめとけと言われる場合があります。なぜ言われるかについて解説するので参考にしてください。
土日祝日が仕事になりやすいから
前述したように、不動産業界は土日や祝日が仕事になりやすい仕事です。お客さまが引越し先やマイホームを探しにくるのは、仕事が休みの土日や祝日です。不動産業界の人々は、お客さまの休みにあわせて仕事をしなければなりません。
土日や祝日は忙しくなることを前提に、水曜日など平日を定休日としている会社もあります。土日や祝日にしっかりと休みたいと考えている場合には難しいでしょう。
クレーム対応があるから
クレーム対応に追われる場合があることも、不動産業界をやめとけと言われる理由です。住宅など扱う商品が高額であり、お客さまの対応も厳しいものになります。
また、「イメージと完成の住宅が違う」「設備に不備がある」のように、生活に密接に関係するトラブルも発生するでしょう。お客さまと密接にかかわる仕事である以上、クレーム対応は避けられないといえます。
ノルマの厳しい会社もあるから
売り上げ目標など、ノルマの厳しい会社もあります。ノルマを達成できないと叱られる場合もあり、厳しさからやめとけと言われる場合もあるでしょう。
住宅のように高額な品物は、そう簡単に成約できるものではありません。また、最初に話をしてから、数ヶ月や半年かけてやっと契約につながるケースもあります。
掲げられた目標に対して、毎月毎月達成していくのは大変なことです。ノルマの厳しさから、やめとけと言われる場合もあります。
不動産業界に限らず、興味のある企業がよい企業かどうかは自分で見極める必要があります。就活で注意したいブラック企業の特徴を「ブラック企業の特徴をつかんで徹底回避!」の記事で紹介しているので参考にしてください。
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不動産業界の就職に向いている人の特徴
ここでは、不動産業界の就職に向いている人の特徴を紹介します。
コミュニケーション能力が高い
不動産業界の仕事では、コミュニケーション能力が重要です。お客さまのニーズをおさえながら、物件を紹介する必要があります。
たとえば、引越しをしようとするお客さまがいる場合、人それぞれニーズは違います。必要な条件をうまく聞き出しながら、できるだけ希望に合う条件を提案しなければなりません。
賃貸を扱う不動産会社でも、住宅を扱う不動産会社でも顧客とのコミュニケーションは必須です。人との会話や人付き合いを楽しめる性格の方が向いているでしょう。
行動力がある
不動産業界の仕事では、行動力も求められます。自分から積極的に動ける人のほうが、営業成績はよくなるでしょう。
たとえば、不動産業界ではチラシ配りやオープンハウスでの営業活動を経験することもあります。自分から積極的に行動し、チャンスを掴みとれる人のほうが成果は残せるでしょう。
住宅販売の場合は取り扱う金額も大きく、顧客のために誠実に対応する行動力が大切です。疑問点や相談事がある場合、フットワーク軽く素早く動ける人は信頼を得られるでしょう。
感情のコントロールができる
不動産の管理業務を行う場合には、感情のコントロールが求められます。入居者の対応を行う際には、思いどおりにいかないことも多く、精神的なタフさが必要です。
たとえば、入居者からのクレームが発生した場合に冷静な対応が必要です。また、家賃を滞納している入居者には、支払いの督促を行わなければなりません。
うまくいかないことがあっても、感情のコントロールができる人物のほうがよいでしょう。
誠実な対応ができる
お客さまに対して誠実な対応ができる人も、不動産業界に向いています。高額な買い物になるケースも多く、信頼関係の構築がかかせません。
たとえば、住宅を購入する場合は、人生のなかでも大きな買い物になります。お客さまは、心から信頼できる、誠実な営業から購入したいと考えます。
また、販売してもらえる土地を探したり、利害関係者との条件交渉をしたりするのも不動産業界の仕事です。コツコツ足を運んで顔を覚えてもらい、相手の意向を聞きながら調整することもあるでしょう。
相手に信用してもらい、取引に応じてもらうために、誠実な対応力が求められます。
協調性がある
デベロッパーのような仕事は、協調性が求められる仕事です。多くの関係者とのやり取りが発生し、協力して一つの物事を進める必要があります。
たとえば、建物を建築する際は建築会社との協力が必要です。建築した建物を販売するのは、また別の会社になる場合もあります。さらに、都市開発に向けたイベントを企画し、実現する場合も。さまざまな関係者や企業と関わることから、協調性は欠かせない能力です。
傾聴力がある
お客さまの話を傾聴し、信頼を得ることも大切な能力になります。ニーズを引き出し、実現に向けて動くことで信頼してもらえるのです。
たとえば、ハウスメーカーはお客さまのマイホームの建設をサポートします。どのような住宅にしたいかといった要望をきめ細やかにヒアリングし、実現に向けて動かなければなりません。
傾聴力がある人物ほど、お客さまの伝えたい内容を理解し、具体的に実現できます。また、建設中や販売後は、不安や困りごとに対応する場合も多いので、相手が何を求めているのかを判断できる人が向いているでしょう。
課題解決に向き合える
不動産コンサルティングの仕事では、顧客の課題に向き合い、解決を目指してアドバイスできる人が向いています。問題を聞くだけではなく、具体的にどうすべきか解決できる能力が必要でしょう。
また、コンサルティングでは法律などの専門的な知識も必要になります。幅広い知識や経験を持つだけではなく、実際に使って課題を解決できる力が求められます。
自分に向いている仕事を選ぶヒントが欲しい人は「就活中に絶対知るべき職種の種類!自分に合った職業を見つける方法も解説」をご覧ください。
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不動産業界への就職に役立つ資格5選
ここでは、不動産業界への就職の際、持っておくとよい資格を5つ解説します。これから資格取得を考えている就活生は、選択の参考にしてください。
1.宅地建物取引士
不動産業界で持っていると信頼を得られる資格は、国家資格の宅地建物取引士です。宅建とも呼ばれ、所持していればお客さまに対して契約時に重要事項の説明を行えます。
入社時に持っていなくても、大体の企業が入社後に資格取得を推奨しているので、可能な限り取得しておきましょう。資格があると就活で有利になるだけでなく、会社によっては資格保有者に手当を支給しているため、給与アップにつながります。
2.FP(ファイナンシャルプランナー)
FPは金融業界で必要なイメージがありますが、税金や金融の知識が求められる資格なので、不動産業界でも役立つことが多いです。
特に、住宅販売や不動産コンサルティングの仕事では役に立つでしょう。ただし、FPの3級は業務に活かしづらいとされているので、2級以上の取得をおすすめします。
3.マンション管理士
マンション管理士とは、マンション管理の専門家です。専門的な知識を駆使して、賃貸物件の管理組合に以下のようなアドバイスやサポートを行います。
・管理組合の運営
・管理規約や契約の運用・チェック
・建物構造上の技術的問題の解決
・住民同士の問題解決 など
宅建と同じく国家資格であり、定年した後でも活用できるため注目度が高まっている資格です。
4.普通自動車運転免許
不動産業界で働く際、普通自動車免許が必要な機会が多くあります。顧客を物件に案内する際、ほとんどの場合は車を使うため、募集要項に普通自動車運転免許を掲載している求人も少なくありません。
そのため、車の運転免許を持っていない人は取得しておくとよいでしょう。
5.TOEIC
不動産業界に就職する際、TOEICを取得しておくと英語が理解できる目安となり、仕事の幅が広がります。
特に、デベロッパーの仕事は海外の取引先とやりとりする場合があるため、英語スキルを持っていると大きな武器になるでしょう。また、仲介や管理の仕事でも外国人の顧客と関わる可能性があるため、英語スキルを身につけておくのがおすすめです。
不動産業界に就職する際の志望動機で悩んでいる人は「不動産業界の志望動機作成のポイント!営業や事務など職種別に例文をご紹介」をご覧ください。
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不動産業界への就職を希望するあなたへ
「不動産業界の仕事やメリットは何か」「自分に向いているのか」と気になる就活生も多いでしょう。不動産業界の仕事は不動産の仲介や仕入れ、コンサルティングなど多岐にわたり、顧客の人生における大きな節目に立ち会えるやりがいのある仕事です。
職種によっては頑張り次第でインセンティブをもらえるなど、高収入も期待できます。大手企業は就職難易度が高いですが、不動産業界では学歴・経験などを問わない会社も多いため、自分に合った就職先を探しましょう。
不動産業界への就職に自分が向いているのか不安な人は、就活エージェントであるキャリアチケットへの相談を検討してみてください。
キャリアチケットでは、就活生の悩みに寄り添いながら、自己分析により強みや就活の軸を定めるなど、マンツーマンで就活をサポートします。一人ひとりに合った求人の紹介も可能なので、ぜひ一度ご相談ください。
不動産業界の動向や仕事内容、必要なスキルを掴み、自分の魅力を最大限に活かせる職種を目指しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。