不動産業界の志望動機作成のポイント!職種別の例文やNG例を紹介

このページのまとめ

  • 志望動機を作成する前に業界研究を行い、不動産業界を理解する必要がある
  • 不動産業界の志望動機では、その企業を選んだ理由を明確に伝えることが大切
  • 不動産業界の志望動機を考える際、「稼ぎたい」「学びたい」を強調したものは避ける

不動産業界の志望動機作成のポイント!職種別の例文やNG例を紹介のイメージ

不動産業界の志望動機の作成で悩んでいる就活生もいるでしょう。志望動機を作成する際は、業界・企業研究を入念に行い、不動産業界への理解を深めたうえで、その企業でしか実現できないキャリアビジョンを見つけることが大切です。

この記事では、不動産業界の特徴や志望動機作成のポイント、注意点などを紹介します。例文やNG例も紹介するので、志望動機を作成する際の参考にしてみてください。

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目 次

不動産業界への志望動機は業界研究をしてから作ろう

不動産業界への志望動機を作成するためには、業界研究が欠かせません。不動産業界は仕組みが複雑で、仕事内容も多岐にわたるため、業界について十分に理解しておく必要があります。

業界研究をおろそかにすると、選考過程で採用担当者との話がかみ合わなかったり、入社後のミスマッチにつながったりする可能性も。志望動機を作成する前に、業界研究を行い、選考突破を目指しましょう。

業界研究のやり方については、「業界研究のやり方は?効率的に進めるコツや行う目的を解説」の記事をご覧ください。

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志望動機作成に向けて知っておきたい不動産の知識

志望動機作成に向けて、業界の状況や仕事内容について知っておきましょう。

まず、不動産業界は土地や建物の開発や売買、賃貸、管理などを行う業界です。不動産とは、民法第86条により、「土地およびその定着物」と定められています。定着物には建物だけでなく、木や生垣のように動かないものも含まれていると覚えておきましょう。

参照元
e-GOV法令検索
民法

不動産業界の業績推移と市場規模

国土交通省「国土交通白書-8 不動産業の動向と施策(p.202)」によると、不動産業界は日本の全産業のうち3.5%の売上高を誇ります。法人数は12.9%で、日本の産業のなかでも規模の大きな産業の一つです。

また、財務省「年次別法人企業統計調査(令和6年度)結果の概要-第1表 売上高の推移(p.3)」によると、不動産業界全体の2024年の売上高は58兆8,245億円と、コロナが流行した2020年の44兆3,182億円と比べて、1兆円以上上昇しています。

一方で、少子高齢化の進行に伴い、新築住宅の需要が低下傾向にあるようです。若い世代の減少は、空き家の増加につながるといわれており、今後は、盛んに開発される高齢者施設や駅ビル開発などの需要に対応していくこととなるでしょう。

まだ浸透途上であるDX化を推進し、新たな市場を開拓することで、不動産業界を盛り上げることが大切です。

参照元
国土交通省
国土交通白書
財務省
法人企業統計調査 調査の結果|財務総合政策研究所

不動産業界の主な仕事内容

ここでは、不動産業界の仕事内容を7つ解説します。仕事内容ごとに志望動機は変わるため、どのような仕事があるか知っておきましょう。

不動産仲介

不動産仲介とは、不動産の売買を行う際に、売主と買主の間に立って契約を行う仕事です。不動産が賃貸の場合には貸主と借主の間に立ち、賃貸契約の締結を行います。

不動産仲介は、売買や賃貸の仲介を行い、手数料で利益を得るシステムです。売買などを行ってもらうためにインターネットやチラシで物件を広告したり、書類作成を行ったりして、契約締結が行われやすくするのも仕事です。

不動産販売

不動産販売は、土地や建物などを販売する仕事です。販売だけではなく、仲介も同時に行う企業が多くあります。

不動産販売の場合、デベロッパーがマンションなどの開発を行い、不動産販売会社が建物の売却を行うのが一般的です。買い手の募集から契約、手続きまでが仕事範囲になります。

不動産賃貸

不動産賃貸とは、アパートやマンション、オフィスなどの不動産を、所有者(貸主・大家)が利用者(借主・賃借人)に対して貸し出すことです。

所有者は利用者から賃料を受け取ることで、不動産の所有権をそのままに、一定期間不動産の使用を認めます。貸主と借主の間の仲介や、物件の維持管理(管理業務)を担うことで円滑な取引を支えるのが、不動産会社の仕事です。

不動産管理

不動産管理は、オーナー(貸主)に代わり、賃貸物件を維持・運営する仕事です。

入居者募集や賃貸借契約・更新手続き、家賃の集金・督促、入居者からのクレームやトラブル対応、退去の立ち会いと敷金精算などの入居者管理をはじめ、建物の清掃や巡回点検、設備の維持メンテナンスなども行います。

デベロッパー

デベロッパーとは、マンションの分譲や再開発事業などを行う開発業者です。公的な都市開発を行う公的デベロッパーや、マンションやオフィスビルなどそれぞれの分野に特化した専門デベロッパー、ジャンルを問わない総合デベロッパーなどに分けられます。

デベロッパーの仕事は、物件情報の取得と設計です。まずは開発できそうな物件情報を探し、取得金額を決めます。その後設計を行い、ゼネコンに施工を依頼する流れです。

デベロッパーについては、「デベロッパーとは?仕事内容や求められる人材・資格などを紹介」で詳しく解説しています。

コンサルティング

不動産のコンサルティングは、不動産売買や投資をしようと考えている人にアドバイスをする仕事です。不動産関連の法律は複雑なため、コンサルタントのようにアドバイスできる人物が欠かせません。

不動産業界の主な職種

ひと口に不動産業界といっても、さまざまな職種があります。職種ごとにも志望動機が変わるため、どのような種類があるか確認してみてください。

営業

不動産業界の営業は、主に取引内容に応じて以下の種類に分類されます。

・賃貸仲介営業
・売買仲介営業
・住宅販売営業
・投資用不動産営業
・不動産仕入れ営業

個人向けか法人向けか、仲介か販売かといった取引の性質によって、仕事内容や求められる専門性は変わるでしょう。営業を志望する際は、「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」を参考にしてください。

事務

不動産会社の事務は、経理や企画、営業サポートなどのバックオフィス業務を行います。主な業務は以下のとおりです。

・事業企画:地権者への提案書作成
・経理財務:各部署の財務諸表をもとに決算業務の実施
・営業事務:物件広告の原稿作成、チラシを見た人の問い合わせ対応

事務にも種類があるため、どのような仕事内容を志望するかを考慮して志望動機を考えましょう。

事務職全般の志望動機作成のポイントや例文を紹介している「事務職の志望動機はどのように作る?作成のポイントや例文を解説します」の記事も、ぜひご一読ください。

企画開発

企画開発とは、顧客の土地や建物に対し、どのようなアプローチをするか考える仕事です。たとえば、「オフィスビルで貸会議室事業の実施」「マンションの駐車場など共有スペースの企画」「ホテルや商業施設、緑地開発などのまちづくり」などを実施します。

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不動産業界の志望動機で求められる人材

不動産業界では、コミュニケーション能力を活かして、お客さまから信頼を獲得できる人材が評価される傾向にあります。ここでは、どのような人材が評価されるのか解説するので、志望動機作成の参考にしてください。

成果にこだわれる

不動産業界では、求められる成果や目標にこだわれる人材が評価される傾向があります。実力主義の企業も多く、売上や契約数が評価されやすいからです。

お客さまのためになる提案も必要ですが、結果にこだわることが求められます。目標に向かってどん欲に、全力で行動できる人は評価されるでしょう。

協調性がある

不動産業界はチームで業務を進める場面も多く、協調性が評価されやすい傾向があります。たとえば、デベロッパーの場合はゼネコンに仕事を依頼し、協力して事業を進めていきます。

また、土地開発では行政や建設会社など、複数の企業や人々と一緒にプロジェクトを進めていかなければなりません。そのため、協調性をもって事業を進められる人材が評価されやすいでしょう。

コミュニケーション能力が高い

不動産業界はお客さまや他社とのやり取りが多く、コミュニケーション能力が重要です。売上を出すためには、お互いが気持ちよく会話できる技術が必要となります。

たとえば、営業はお客さまに契約してもらうことが仕事です。そのために、商品をわかりやすく説明したり、購入したくなるようなプレゼンをしたりする必要があります。

デベロッパーの場合は、ゼネコンや行政と仕事をする機会が多いでしょう。各社が連携をとるために、円滑なコミュニケーションを進める能力が必要です。

お客さまの目線で考えられる

不動産は扱う金額が大きいことから、お客さまの目線に寄り添った対応も必要です。自分の言いたいことを伝えるだけでは、良いサービスを提供できません。

特に、マンションや一軒家は、一生に一回しかしないような大きな買い物です。お客さまが満足できる、後悔しない買い物ができるような案内が重要となります。

売上や成果など自分の都合だけを考えていると、お客さまの満足度が低下することも。クレームにつながる可能性もあるため、相手目線で考えられるかどうかは重要です。

信頼を獲得できる

お客さまからの信頼を勝ち取れるかどうかも、不動産業界では大切です。住宅のような高い買い物を行ってもらうためには、顧客からの信頼がなければ成り立ちません。

人々から信頼されるには、真面目さや誠実さなどの能力が必要です。採用担当者からも信頼を勝ち取れるように、アピールや面接での立ち振る舞いなどを意識しておきましょう。

不動産業界に適性があるのか判断するためには、自己分析を行い自分自身をよく知ることが大切です。「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事では、自己分析の簡単なやり方を解説しているので、ぜひ実践してみてください。

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不動産業界の志望動機を作るポイント

不動産業界への志望動機を作成する際には、説得力のある内容を簡潔に伝えることが重要です。採用担当者に自分の熱意と適性を効果的に伝えるため、以下のポイントを押さえておきましょう。

不動産業界に興味を持ったきっかけを伝える

志望動機の第一歩は、なぜ不動産業界に興味を持ったのかを具体的に説明することです。たとえば、以下のような経験が説得力のあるきっかけとして挙げられるでしょう。

・自身の引越し体験から不動産の重要性を実感した
・アルバイトで不動産業界に携わり、やりがいを感じた
・街づくりや地域活性化に関心を持ち、不動産開発に興味を持った

個人的な体験と結びつけることで、「なぜ不動産業界なのか」を具体的に説明できます。

また、不動産業界を志望する理由を考えるうえで、業界分析は有効です。業界分析のやり方については、「業界分析とは?目的や効率的に行うためのコツを解説!」の記事をご覧ください。

その企業を志望する理由伝える

不動産会社が多くあるなかで、なぜ志望企業を選んだかも伝えましょう。企業ごとに強みや特徴は異なるため、違いを理解しておくことが大切です。

たとえば、同じ「マンションを扱う会社」でも、賃貸を主軸とするのか、販売を主軸とするのかで企業文化やビジネスモデルは異なるでしょう。

志望企業について知るには、企業研究が欠かせません。説明会への参加やOB・OG訪問などを行い、企業への理解を深めてください。企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく解説しています。

業務に活かせる自分の能力を伝える

不動産の業務に活かせるアピールポイントを伝えましょう。たとえば、営業や販売を行う場合には、コミュニケーション能力がアピールできます。また、開発や販売には長期間が必要になるため、継続力や忍耐力なども評価されるでしょう。

アピールポイントを伝える際には、仕事内容や志望職種で評価される内容にすることを意識してください。仕事に関係ない能力をアピールしてしまうと、企業理解や業界研究ができていないと思われる可能性があります。過去の経験から、業務に活かせる自分のアピールポイントを見つけましょう。

キャリアビジョンを伝える

入社後にどのような仕事をしたいか、キャリアビジョンも伝えましょう。たとえば、「海外事業に携わり、新興国の暮らしを豊かにする」「地域に必要とされる人間になる」などのアピールができます。

キャリアビジョンを伝える際は、それまでに伝えた過去の経験やアピールポイント、やりたい仕事と合致させるようにしてください。

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不動産業界の志望動機を作る際の注意点

不動産業界の志望動機を作成する際には、避けるべきポイントがいくつかあります。効果的な志望動機を作るために、以下の注意点をしっかりと押さえておきましょう。

「稼ぎたい」は理由に入れない

不動産業界で就活をするにあたって、「稼ぎたい」を志望理由にすることは避けましょう。「お金を稼ぐためだけに働くのか」「自社以外でもお金は稼げる」と思われる可能性があります。

福利厚生や待遇の充実度は、企業選びで大切にしている就活生も多くいます。キャリアチケットの「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、企業を選ぶポイントで給与を重視している就活生が16%、福利厚生を重視している就活生が12%いました。

25卒学生が企業を選ぶポイントのイメージ

このように、給与や福利厚生は、企業を選ぶポイントのなかでも重視されている項目です。たしかに、不動産業界の営業職はインセンティブ制度を導入する企業が多く、成果によってもらえる給料が変わることもあるでしょう。

しかし、不動産業界でなくても、営業成績によって給与が増える企業はあります。不動産業界でないといけない理由を伝えられるように準備しましょう。給料に言及する志望動機については、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」でもまとめています。

どの企業にも当てはまる志望動機は避ける

不動産会社の志望動機を作成する際は、「なぜ競合他社ではなくこの企業なのか」を明確に伝えましょう。そうすることで、「ほかの企業でも良いのでは?」という面接官の疑念を払拭できます。

たとえば、「充実した研修制度に魅力を感じた」といった内容は、どの企業にも当てはまるため、「研修を受けるためだけに入社するのか」と受け取られかねません。

志望企業独自の事業内容や社風を具体的に挙げ、自身の経験やスキルがどのように貢献できるのかというアピールポイントを明確に伝えることが大切です。

「学びたい」を強調し過ぎない

「学びたい」という意欲は大切ですが、これを強調し過ぎると受け身な印象を与えてしまう可能性があります。「一から学ばせていただきたい」「成長させていただきたい」といった表現は避け、以下のような能動的な表現を意識しましょう。

・「○○の経験を活かして△△に貢献したい」
・「自分の強みである××を生かして成長していきたい」
・「具体的なスキルを身につけながら、□□を実現していきたい」

志望動機は、単なる希望や期待ではなく、自身の経験や能力と結びついた具体的な内容にすることが重要です。また、企業研究を十分に行い、その企業ならではの特徴を踏まえた志望理由を述べることで、より説得力のある志望動機となるでしょう。

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不動産業界における志望動機の書き方と構成

不動産業界の志望動機を伝える場合、「志望理由」「エピソード」「企業への貢献方法」の順番がおすすめです。ここでは、志望動機の書き方と構成について解説します。

1.志望理由を伝える

まずは、なぜ不動産業界や志望企業を選んだのか、志望理由から伝えましょう。志望動機の結論から伝えることで、志望動機全体の内容が伝わりやすくなります。

たとえば、「私が貴社を志望するのは△△だからです」のように、わかりやすく伝えてください。

志望動機の書き出しについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」の記事で詳しく解説しています。書き出しは志望動機の第一印象にあたるので、好印象を残せるように書き方を知っておきましょう。

2.志望理由を裏付けるエピソードを伝える

志望理由の説得力を増すために、志望するきっかけとなったエピソードを伝えましょう。具体的なエピソードがあることで、あなたがどのように考えているのかがより伝わります。

エピソードがないと、ほかの就活生との違いがわからず印象に残りません。「どのような場面で」「どのように考えたのか」が分かるオリジナルのエピソードを考えてみてください。

3.企業に対してどのように貢献できるか伝える

最後に、企業に対してどのような貢献ができるか伝えましょう。採用担当者に、あなたが入社するイメージをもってもらうためです。

不動産業界も業務内容が広く、「不動産業界を志望します」だけでは具体的に働くイメージが湧きません。「行動力を活かして営業として貢献したい」「コミュニケーション能力を活かしてデベロッパーとして活躍する」のように、どのように貢献できるかも伝えるようにしましょう。

就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」の記事でも、志望動機の基本的な構成を紹介しています。

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不動産業界の志望動機の例文

ここでは、不動産業界の志望動機の例文を紹介します。

不動産コンサルティングの志望動機

私は街づくりを通して、人々の生きる力を引き出したいと考え貴社を志望しました。

私の母を見ていて、街には人を元気にさせる力があるのだと感じたからです。母は外に出かけるタイプではありませんが、大型複合施設の△△シティがオープンした際には「こんな素敵なところができたんだね」と感激していました。

その後は友人を誘ってたびたび出かけており、街が変わることで、人も変わるんだと感じたことを覚えています。

貴社の開発事業には、商業施設をつくるだけではなく、近隣の交通機関や自治体と連携して街づくりを進めていくという魅力があると感じました。

私は鉄道と街の歴史を研究するサークルに所属しているため、交通機関と地域の関わりの重要性を理解していると考えています。将来は地域住民の声を聞き取り、人々に寄り添った街づくりができる人材として活躍していきたいです。

不動産デベロッパーの志望動機の例文

地方都市の活性化のために商業施設を建設していく貴社で働き、多くの人々の住みやすい空間を作りたいと思い、志望しました。

私は、小学校から大学生まで野球に励み、「多様な意見をまとめ、大きな目標を達成するチームマネジメント力」を培いました。大学時代、部員間でモチベーションや練習に対する意識の差が広がり、チームが機能不全に陥った経験があります。

このとき、私は諦めずに部員全員と個別・全体での対話の機会を設けました。不満や課題点を徹底的に聞き出し、個々の目標を尊重しながらも、「地区大会準優勝」という共通の目標を全員が再認識できる道筋を作りました。その結果、チームは再び団結し、目標を達成することができました。

この経験で得た「粘り強く関係者をまとめ上げる力」は、デベロッパーの仕事に不可欠だと確信しております。

貴社の理念「○○」にふさわしいデベロッパーとして、地域の繋がりや住みやすい空間作りをしたいと考えております。チームワークを大切にし、商業施設の開発という一つの大きな目標を叶えるために尽力してまいります。

不動産賃貸仲介営業の志望動機の例文

貴社を志望したきっかけは、人と人の間に立つ仲介業に魅力を感じたことです。

昨年、部活の大会運営で開催地を選定していた際、候補地の方から「開催にメリットはあるのか」と言われました。メンバーからは別の開催地を提案されましたが、私は大会のチラシに商店街の福引券を添付するという方法を提案しました。

この提案は住民に快諾され、メンバーも納得してくれたという経験があります。

この出来事で二者間のパイプ役になる面白さを感じ、貴社の仲介だけではなくコンサルティングも重視した営業を行っている点が魅力的に映りました。私は大学入学直後から電話営業のアルバイトをしていますが、後輩から契約の取り方を聞かれることも多く、トークスキルには自信があります。

入社後は貸主さまと長期的に信頼関係を育み、貸主さまも借主さまも満足できるお取引を実現したいと思います。

不動産事務の志望動機の例文

私が不動産業界に興味をもったきっかけは、子どものころ両親がマイホームを購入したことでした。

小さかった私と、当時まだ生まれていなかった弟が大きくなっても不便なく使えるよう、不動産会社の方と何度も相談して、家を建てたと聞きました。子どもながらに、人の未来を作れる仕事だと感じ、憧れを抱いておりました。

大学生になって、私は書類作成が得意だと気がつきました。所属するサークルでは書記を任され、バーベキューなどのイベントを開催するときは、私が資料を作成してメンバーに配布した経験があります。

あるとき、サークルのリーダーから「あなたの作成した資料はわかりやすいので、イベントのスケジュール管理がしやすくて助かっている」と言われました。自分が作成した資料が人の役に立っていることを感じ、とてもやりがいを感じました。

これらの理由から、不動産に関わる書類作成をする仕事に就くことで、自分の強みを活かしながら、営業職の方やお客さまの役に立てるのではないかと考えています。

いくつか不動産関係の会社の説明会を聞いたなかで、貴社はどこよりもチームワークを大切にしていると伺い、社員の方の雰囲気からも感じ取れました。

私も、貴社のチームの一員となってお客さまのために尽くしたいと思い、貴社を志望しました。入社後は、事務作業のスキルだけでなく不動産関連の知識も積極的に学び、活躍していきたいです。

志望動機の書き方については、「就活の志望動機例文24選!準備や印象に残るアピールのコツなども解説」でも詳しく解説しています。不動産の職種や仕事内容にあわせて、アピールしてみてください。

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不動産業界における志望動機のNG例文

ここでは、不動産業界で志望動機を考える場合のNG例文を紹介します。評価を下げてしまわないように、ぜひ参考にしてみてください。

給与や福利厚生を理由にしている

私が貴社を志望するのは、給料が良かったからです。働くからには誰よりも稼ぎたいと考え、給与の高い不動産業界を選びました。

インセンティブもあると伺っており、モチベーションも上がります。誰よりも営業成績を残し、貴社に貢献したいと思います。

給与や福利厚生だけに言及する志望動機は、仕事への意欲が低く見え印象がよくありません。また、「条件さえよければどこでも良いのでは?」と思われてしまう可能性もあります。

志望動機では、仕事への意欲や入社への熱意を示すことが大切です。条件面だけを志望理由にすると、仕事に対して興味がなさそうだと思われるので気をつけましょう。

志望理由がほかの業界・企業にもあてはまる

私が貴社を志望するのは、全員で助け合う社風に惹かれたからです。

私は中学から野球部に所属しており、チームワークや協調性を大切にしています。全員で助け合い、目標に向かって突き進む貴社であれば、私の性格に合うと感じました。

チームスポーツで培った協調性を活かして、貴社に貢献できるように努力いたします。

不動産業界でなくてもあてはまる志望動機では、どの会社に対しても同じような内容を伝えていると思われ、評価されにくいでしょう。志望動機の使いまわしを疑われる可能性があります。

「社風に惹かれた」は使用できそうな志望理由に思えますが、似たような社風の会社はほかにもあります。「会社のどのような部分に魅力を感じたのか」を具体的に伝えなければ、企業研究が浅いと思われることも。インターンシップから得た感想や、会社説明会から得た情報など、その企業や業界ならではの理由を伝えましょう。

業界や企業、職種について研究することの重要性を解説している「業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」の記事も、ぜひあわせてご覧ください。

志望理由が限定的過ぎる

私が貴社を志望するのは、貴社の営業部で働きたいと感じたからです。会社説明会に参加した際に、営業部の△△様から伺った話がとても印象に残りました。貴社に入社したら、必ず営業部で仕事をしたいです。

私は営業でも活躍できるような、コミュニケーション能力とリーダーシップに自信があります。野球部ではキャプテンを務め、100名の部員を率いてきました。お客さまに信頼されるコミュニケーション能力と、仲間を率いるリーダーシップで貴社に貢献したいと思います。

職種や仕事内容など、限定的過ぎる志望動機は避けましょう。希望する条件を満たせない場合、「内定を辞退するのでは?」「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」などと思われる可能性があるからです。

もちろん、入社後にやりたいことやビジョンを伝えることは重要です。ただし、「この選択肢しかない」と思われるような、限定的過ぎる志望動機は避けましょう。

志望理由に一貫性がない

私が貴社を志望するのは、チーム一丸となって協力し、売上を出す貴社の社風に惹かれたからです。小学生からサッカー部に所属しており、チームワークの大切さを学んできました。周囲と協力して成果を出すことに慣れており、持ち前の協調性を活かして活躍できると思います。

また、営業として活躍し、誰よりも成果を出すことを目指します。圧倒的な努力と行動で、自分が一番となり貢献してまいります。

「チームワークを発揮して協力する」と、「誰よりも成果を出して一番を目指す」では矛盾が生じています。協力していきたいのか、自分だけでトップを目指したいのか、どちらかわからない志望動機だと捉えられるでしょう。

志望理由に一貫性がないと、「結局何を実現したいのだろう」と思われてしまう可能性があります。途中で内容が変わってしまわないように注意しましょう。

志望動機のNG例文集!改善策や注意すべきワードも解説」の記事でも志望動機のNG例を紹介しているので、あわせてご覧ください。

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不動産業界の志望動機が思い浮かばないときにやること

不動産業界の志望動機が思い浮かばないときは、やりたいことや将来について考えてみましょう。ここでは、志望動機を考えるにはどうすれば良いかを解説します。

自分のやりたいことを改めて考える

不動産業界で自分が何をやりたいのか改めて考えましょう。何か成し遂げたいことがあるから、不動産業界を目指したはずです。

やりたいことについては、どのような内容でも問題ありません。「なぜ不動産業界なのか」「ほかの業界ではできなかったのか」などを考えてみましょう。志望動機を見失ってしまったら、まずはやりたいことが何だったのか考えてみてください。

キャリアビジョンを考える

将来何を成し遂げたいのか、キャリアビジョンについて考えてみましょう。キャリアビジョンとは、5年後や10年後に、自分がどのようになっていたいかの計画です。

5年後や10年後のビジョンが見えたら、達成に向けて何をすべきか分かります。具体的な行動が思い浮かび、志望動機に反映できるでしょう。

また、将来のビジョンをそのまま志望動機にすることもできます。入社してすぐにやりたいことが思いつかないなら、将来から逆算して考えるのもおすすめです。キャリアビジョンの考え方については、「就活で将来のビジョンを聞かれたら?考え方のコツと面接で使える例文7選」の記事を参考にしてください。

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不動産業界の志望動機作成に悩むあなたへ

不動産業界の志望理由では、不動産業界や志望企業を選んだ理由を挙げ、アピールポイントを伝えましょう。文章の最後には、入社後のイメージを湧かせるような目標や意気込みを伝えると効果的です。

しかし、「不動産業界が複雑で理解できない」「オリジナルの志望動機が作れない」などとお悩みの就活生もいるでしょう。そのようなお悩みを抱える方には就職エージェントのキャリアチケットがおすすめです。

キャリアチケットでは、就活に精通したプロがあなたの志望動機作成を支援します。業界研究で不動産についての理解を深め、経験やスキルとの関連性も見つけられるようにマンツーマンでサポート。また、あなたに合う求人の紹介も行っています。

自分らしさをアピールできる志望動機を作成して選考を突破したい方は、キャリアチケットを利用して、内定獲得を目指しましょう。

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不動産業界の志望動機に関するよくある質問

最後に不動産業界の志望動機に関するよくある質問を紹介します。これから志望動機を作成する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.未経験者が不動産業界の志望動機を考えるポイントは?

A.未経験者は、即戦力となる「専門知識」よりも、ポテンシャルである「意欲」と「適性」をアピールしましょう。不動産業界では特に、目標達成意欲やコミュニケーション能力、行動力などが重視される傾向があります。

なぜほかの業界ではなく「不動産」なのか、そのなかでも「なぜこの会社」なのかを、具体的なエピソードを交えて説明し、入社後にどのように貢献したいかをアピールすることがポイントです。

Q.新卒者はどのような志望理由が評価されやすい?

A.新卒者は、業界と企業に対する深い理解と将来への高い成長意欲が評価されやすいでしょう。「地方創生を掲げる貴社の開発事業を通じて街づくりに貢献したい」など、企業の事業戦略に結びついた具体的な貢献意欲を伝えるのがおすすめです。

また、部活やアルバイト経験から得た「達成への執着心」「チームを巻き込む力」「逆境での粘り強さ」といった、成果を出すための行動力を示すエピソードを志望理由に組み込むと、入社後の活躍をイメージしてもらいやすいでしょう。

Q.不動産関係の資格を持っておいたほうが就職に有利?

A.資格を取得するなら、宅地建物取引士(宅建士)が有利でしょう。

不動産会社は、法律により従業員の5人に1人以上の宅建士設置が義務付けられているため、資格保有者は即戦力として評価されやすく、採用されやすい傾向があります。これは、入社前から専門知識と高い学習意欲を証明するアピール材料となるでしょう。

たとえ未取得でも、「入社後1年以内に必ず取得する」という具体的な計画を示すことで、意欲とポテンシャルをアピールすることが大切です。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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