このページのまとめ
- 最終面接の質問では、面接官の意図を理解して結論→根拠→ビジョンの構成で回答する
- 最終面接の質問では、過去の内容と矛盾しないよう一貫性を意識する
- 最終面接は自分も企業を見極める場と心得て、準備と観察を徹底する
新卒の最終面接でどのような質問をされるのか不安に感じている就活生も多いでしょう。また、どう答えれば内定につながるのかで悩んでいる人もいるはずです。
最終面接では、一次・二次面接とは違い、企業との相性や入社意欲の高さ、社風へのマッチ度などが重視される傾向。この記事では、最終面接でよく聞かれる質問や回答のポイント、失敗を防ぐ方法などを、新卒が自信をもって臨めるよう解説します。
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- 新卒が最終面接で質問に回答する際のポイント5つ
- 1.質問の意図を理解する
- 2.企業の方針に合った回答を心掛ける
- 3.伝わりやすい構成を意識する
- 4.数字を用いて具体的に回答する
- 5.自分も企業を見極める最終場面だと心得る
- 最終面接と一次・二次との違い
- 最終面接では企業との相性や入社意欲の高さを見られる
- 最終面接の面接官は企業の幹部社員や重役が行う
- 最終面接の所要時間は企業によって異なる
- 新卒が最終面接を突破するために必要な準備
- 改めて志望動機や企業とマッチしている点を把握する
- 企業の最新情報や役員陣を確認する
- 最終面接に持参する持ち物や身だしなみを確認する
- 新卒の最終面接でよく聞かれる質問一覧
- 自己PRと志望動機を改めて教えてください
- 学生時代に力を注いだことと結果を教えてください
- 周囲からのあなたの印象を教えてください
- 同業他社と弊社の違いは何だと思いますか
- 弊社が第一希望ですか
- ほかに内定が出ている企業はありますか
- 弊社に入社したら挑戦したいことはありますか
- あなたの能力を弊社でどのように活かせますか
- 希望の仕事に配属されなかった場合はどうしますか
- あなたの夢や目標を教えてください
- 最近気になるニュースは何かありますか
- 新卒が最終面接で一歩リードするための逆質問例
- 好印象を与える逆質問例
- 避けたほうがよい逆質問例
- 最終面接の質問で新卒が失敗しないために大切なこと
- 緊張感を和らげておく
- これまでの内容と矛盾がないように注意する
- 「最終面接まで進めばほぼ合格だろう」と油断しない
- 新卒が最終面接後に心掛けるべき3つのこと
- 1.最終面接のお礼メールを送る
- 2.内定が出た際の選択を決めておく
- 3.結果を待つ間に一喜一憂しない
- 最終面接の質問で新卒に求められることを知りたい人へ
新卒が最終面接で質問に回答する際のポイント5つ
最終面接では、質問の意図を理解して企業の方針にあった回答をするのはもちろん、伝わりやすさを意識することがポイントです。
ここでは、最終面接で質問に回答する際に心掛けるべきポイントを5つ解説します。
1.質問の意図を理解する
最終面接では、質問の裏にある「面接官の意図」を理解して回答することが大切です。
たとえば、「学生時代に努力したことは何ですか?」という質問は、単に過去の行動を知るだけではなく、学生の資質・スキル・入社後の働き方の可能性を見極めるために聞かれています。
質問の意図を意識して準備すれば、本番で予想外の質問をされても、すぐに理由を理解して柔軟に答えられるようになるでしょう。
2.企業の方針に合った回答を心掛ける
最終面接では、企業の方針や価値観に合った回答を意識しましょう。面接官は「この学生が自社にマッチするか」を重視します。企業方針と大きくズレた回答は、「自社に合わないかもしれない」「企業理解が不十分」と判断される可能性があるのです。
事前に企業研究を徹底し、回答の内容が企業方針と一致しているか確認することで、面接官に「自社で活躍できそう」と思わせられます。
3.伝わりやすい構成を意識する
質問に対する自分の答えは、まず冒頭で簡潔に述べることが大切です。最初に結論を示すことで、面接官はその後の説明内容を理解しやすくなり、話の筋が明確になります。
結論を最初に伝える習慣をつけるだけで、面接官に意図が伝わりやすくなり、回答全体の印象が格段に良くなるでしょう。
冒頭で述べた結論には、具体的な根拠やエピソードを添えましょう。面接官は結論だけでは説得力を感じません。具体的なエピソードを示すことで、「本当にその学生らしい考え・行動だ」と納得してもらえます。
結論の後に自分の経験や成果を具体的に示すことで、面接官に納得感を与え、回答全体の説得力を高められるでしょう。
最後に、自分が企業でどのように活躍したいか、どのように貢献できるかを伝えて回答を締めましょう。結論と根拠だけでは「入社後の意欲」が伝わりにくくなります。
根拠のエピソードと結びつけて入社後の目標や貢献の意欲を話すことで、面接官に「即戦力として活躍してくれそう」と思わせられます。また、回答の最後で企業への熱意を伝えると、面接官の好印象につながるでしょう。
4.数字を用いて具体的に回答する
最終面接では、数字を用いて具体的に成果や経験を伝えることで、説得力と印象が格段にアップします。抽象的な表現だけでは面接官に伝わりにくく、記憶にも残りません。数字を入れることで、成果が客観的に理解でき、評価につながります。
自分の経験や実績を話すときは、アルバイト先の店舗で売上を20%アップさせました」「県大会で3位に入賞した経験があります」のように数字や具体的な成果を添えることで、面接官に「確かな実績がある」と印象付けられるでしょう。
5.自分も企業を見極める最終場面だと心得る
最終面接は、企業が自分を評価する場であると同時に、自分が企業を見極める場でもあると心得ましょう。最終面接では経営陣や役員と直接話す機会があり、社員の扱い方や社風を肌で感じ、自分に合うかどうかを確認できる貴重な場です。
企業側だけでなく、学生側もミスマッチを避ける判断をすることが大切といえます。
最終面接を単なる通過のための場とせず、自分に合う企業かを見極める場として活用することで、入社後のミスマッチを防ぎ、納得感のある就職活動につなげられるでしょう。
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最終面接と一次・二次との違い
最終面接のおもな目的は、「学生が自社とマッチするか」「入社意欲の高さはどの程度か」といった内容を最終確認することです。
ここでは、最終面接で面接官が把握したいポイントや、一次・二次面接との違いを解説します。最終面接を突破するために、まずは全体像を把握しましょう。
最終面接では企業との相性や入社意欲の高さを見られる
最終面接で、企業は就活生が自社にマッチしているかや、必要な人材かどうか最終チェックしようとしています。
一次・二次面接は就活生の人間性やポテンシャルを中心に確認し、採用候補となる人を絞るのが目的です。一方、最終面接ではこれまでの面接よりもさらに掘り下げた質問を通して、「自社と就活生との相性」「入社後に貢献する意欲」を再度チェックし、評価を決定します。
なお、それぞれの具体的な確認ポイントや理由は以下のとおりです。
企業との相性
企業は最終面接でより深い質問をして、次のようなことを確認します。
・応募者と自社の目指す方向性が合っているか
・自社が求める人材であるか
・自社の社風とマッチしているか など
入社後にミスマッチがあれば、企業・応募者どちらにとっても大きなマイナスになりかねません。だからこそ、企業は最終面接で、一次・二次面接よりもさらに念入りに応募者と自社との相性を見極め、最終評価を行います。
志望度の高さ
応募者の志望度の高さは、内定辞退や早期退職を避けるためにも欠かせない重要な項目です。
「優秀な人材なのでぜひ入社してほしい」と判断し内定を出しても、応募者の志望度が低く辞退されると、企業にとって大きな痛手になるでしょう。また、志望度が低い学生は入社してもやりがいを見出せず、早期退職してしまう可能性があります。
そのため、企業は採用失敗のリスクを避けるために、最終面接で志望度の高さを確認しているのです。
企業は一次・二次面接で採用候補者を絞っているため、最終面接におけるマッチ度や入社熱意の確認は、内定者を確定させるための最終的な手段であることを認識しておきましょう。
最終面接の面接官は企業の幹部社員や重役が行う
最終面接は、幹部社員や社長を含む重役など、採用の最終的な決定権をもつ責任者が担当するケースがほとんどです。なお、一次・二次面接では人事や配属予定先の社員が面接官を担当することが大半でしょう。
前述したように、最終面接は企業との相性や志望度の高さを見極め、採用すべき人材かどうかを決定するのがおもな目的となります。
新たな人材の採否は、企業の経営の根幹にも関わる重要事項であるため、重役による面接が一般的です。
最終面接の所要時間は企業によって異なる
最終面接の所要時間は、企業の考え方によって異なります。
たとえば、最終面接を役員などとの顔合わせや意思確認の場と考える企業では、5~10分程度の短時間で終わることがあるでしょう。ただし、就活生の態度や質問への回答状況によって、面接が始まってすぐに不採用が決まり、打ち切られたために短時間で終わる場合もあるため注意が必要です。
一方、最終面接で学生の人となりをじっくり見極め、入社意欲を確認したい企業では、30分~1時間程度にわたり面接が行われることもあります。
所要時間は実際に最終面接を受けてみないと分からないため、時間の長さに関わらず対応できるように準備しておきましょう。
就活全体の流れについては「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」、就活の面接対策については、「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事で解説しています。
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新卒が最終面接を突破するために必要な準備
最終面接の前には、企業の最新情報を確認したり、必要な持ち物を用意したりするといった準備をしておきましょう。ここでは、最終面接を無事に突破するために必要な準備について解説します。
改めて志望動機や企業とマッチしている点を把握する
最終面接の前には、改めて志望動機と企業研究の結果を確認し、自分が応募先とマッチしていることを把握したうえで、自信を持って回答できるようにしておきましょう。
最終面接に限らず、企業は何度も同じような質問をして、応募者の真意を探っています。少しでも自信が揺らぐと回答が曖昧になりかねないため、自分の研究結果を信じて改めて言語化しておくのがおすすめです。
志望動機の作成ポイントや例文を知りたい人については「最終面接は志望動機が重要!作成のポイントと例文を紹介」も参考にしてください。
企業の最新情報や役員陣を確認する
最終面接前の準備として、企業の最新情報や役員陣について確認しておくことも欠かせません。
ES・履歴書の作成や一次・二次面接を受けたときから最終面接までの間に、企業情報が更新される可能性が考えられます。最終面接で最新情報に関する質問をされた際に答えられなければ、企業への入社意欲が低いと判断されかねません。
また、以下のような企業の重要人物について把握しておくことも大切です。
・創業者
・会長
・社長
・役員 など
企業の役員陣について把握していないのも、企業への理解度が低いとされ、マイナス評価につながりやすくなります。
先述したとおり、最終面接は役員が行うケースが多いです。そのため、企業の最新情報に加え、役員陣の名前や顔だけでなく、事業に対してどのような関わり方をしているのかなどもできる限り調べておきましょう。
最終面接に持参する持ち物や身だしなみを確認する
最終面接に必要な準備として、会場に持っていくものや身だしなみを整えておくことも大切です。それぞれの具体的な内容を説明します。
持ち物
最終面接には、参加票など指定されている物のほか、以下のものを持参するとよいでしょう。
・採用担当者の連絡先
・応募書類のコピー
・筆記用具
・腕時計 など
たとえば、思わぬ交通機関の乱れで遅刻しそうになった際、採用担当者の連絡先を知っておけば連絡でき、事情を考慮してくれるかもしれません。
また、応募書類のコピーを用意しておくと、話に矛盾が出ないよう読み返して確認できるのでおすすめです。
身だしなみ
最終面接の前に、清潔感があるか、社会人としてふさわしい身だしなみができているかも確認してください。
・髭が伸びた状態でないか
・メイクは適切な濃さか
・爪が伸び過ぎていないか
・口元が汚れていないか など
何度も面接をクリアしている人でも、緊張して身だしなみを整えるのを忘れることがあるかもしれません。また、慌てているときは身だしなみが乱れやすいので、面接前に確認する時間を必ず設けるよう調整してください。
これらの準備を万端な状態にしておき、自信を持って最終面接に臨みましょう。
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新卒の最終面接でよく聞かれる質問一覧
最終面接で聞かれる質問は、これまでの面接とは異なります。
一次・二次面接では学生時代に打ち込んだ経験や挫折をしたことなど、人生で体験してきた内容に関する質問を幅広く聞かれますが、最終面接では入社意思を確かめるための質問が多い傾向です。
ここでは、最終面接で聞かれるケースが多い質問例と、アピールにつながる答え方のポイントを紹介します。
自己PRと志望動機を改めて教えてください
最終面接で自己PRや志望動機を改めて聞かれた際は、これまでの面接よりも内容をさらにブラッシュアップして回答しましょう。
一次・二次面接とは面接官が変わるため、最終面接でも志望動機や自己PRを改めて質問されることが多いです。また、学生の考え方や姿勢をより深く把握するために、さらに深堀りする質問をされる場合もあります。
自分の考えを整理するという意味でも、最終面接前に自己PRと志望動機の内容を再度見直し、アピールできるよう準備しておきましょう。
学生時代に力を注いだことと結果を教えてください
ガクチカは、就活生の特徴を把握するために聞かれるケースが多いため、自分がどのように考え行動に至ったのかなど、具体的なエピソードを盛り込みながら伝えてください。
どのようなことに興味を持ちやすく、どのような行動傾向にあるのかが伝われば、企業も採用後に働くイメージを掴みやすいでしょう。
周囲からのあなたの印象を教えてください
自分への印象を聞かれた際は、客観的な視点で回答するよう心掛けるのが大切です。具体的に周囲から言われた印象や、友人間で自分が任されやすい役割などを伝えましょう。
さらに、客観的な印象から、企業や仕事内容にマッチしている点につなげれば説得力の向上につながります。回答を準備するために、普段の会話の中で直接聞いてみたり、他己分析を依頼したりするのがおすすめです。
同業他社と弊社の違いは何だと思いますか
同業他社と応募先の違いに関する質問への回答では、「応募先の企業だからこそ入社したい理由」を述べてアピールにつなげてください。
「なぜ同業他社ではなく自社を志望するのかを知りたい」という企業側の意図を踏まえたうえで、応募先ならではの魅力を感じた特徴を伝えましょう。さらに、自分の目指す方向性や活かせる能力なども盛り込むと、面接官も納得する説得力のある理由になります。
弊社が第一希望ですか
第一志望かと聞かれた場合、率直な気持ちを伝えるのが大切です。第一志望ではない場合は、「御社を含め3社の間で迷っています」「御社と同じくらいの志望度の企業が3社あります」といったように、真実を伝えてください。
本心を偽って「御社が第一志望です」と伝えても、表向きだけの言葉では面接官に見抜かれてしまいます。また、不誠実な印象を与え、マイナス評価につながる可能性もあるでしょう。
志望順位を問われた際は、企業への入社意欲を示しつつ、現状を正直に伝えるのがベターです。
ほかに内定が出ている企業はありますか
他社の内定状況を質問された際は、選考状況を正直に伝えたうえで、入社意欲もしっかりアピールするとよいでしょう。「最終選考まで進んでいる会社が1社ありますが、第一志望は御社です」といった答え方がおすすめです。
この質問には、入社意思を見極めたいという意図があると考えられます。そのため、すでに内定をもらっている企業や、最終選考まで進んでいる会社があることを隠すような不誠実な回答は避けたほうが無難です。
弊社に入社したら挑戦したいことはありますか
入社後の行動やビジョンを問われた際は、意欲がしっかり伝わるように具体的な例を挙げて答えることを心がけてください。たとえば、「海外事業部の法人営業に興味がある」「ゆくゆくは新入社員の育成にも携わりたい」といった回答が効果的でしょう。
入社後の業務に対する意欲を確認する質問のため、漠然とした回答ではよい印象につながりにくいです。具体的なビジョンをイメージできる回答をすれば、意欲だけでなく企業への理解度もアピールできます。
あなたの能力を弊社でどのように活かせますか
能力をどのように活かすかへの回答は、企業の具体的な業務に落とし込んだ内容にするのが重要です。
回答方法としては、これまでの経験を通して習得したスキルを、企業のどのような事業や業務に活かせるか述べ、具体的なキャリアプランも加えます。そうすれば、「入社後に仕事をする自分の姿をきちんとイメージできている」と評価アップにつながるでしょう。
希望の仕事に配属されなかった場合はどうしますか
希望している仕事に就けなかった場合の回答は、企業への志望意欲を述べつつ、どの部署でも熱意を持って取り組む姿勢をアピールしましょう。
希望の仕事はあくまでも就活生の意向であり、汲み取ってもらえる場合もありますが、適性や部署ごとの定員などを踏まえて配属先を決定するケースが多いです。
希望の仕事にこだわり過ぎると「別の業務を任せたら不満を持ちやすそう」とマイナス印象を与えかねないため注意してください。
あなたの夢や目標を教えてください
業務に限らず夢や目標を聞かれた際は、自分のライフプランや実現したいことなどをキャリアビジョンに含めて回答するとよいでしょう。就活の軸を振り返り、自分の未来や就職についての方向性を改めて確認したうえで、回答を準備するのがおすすめです。
企業の最終面接であることが前提のため、プライベートな目標を述べて終わらないようにしてください。
最近気になるニュースは何かありますか
時事ネタについて聞かれた際、単に「△△のニュースが気になります」というだけではなく、注目した理由や話題に対してどのような意見・考えを持っているのかを伝えましょう。
この質問では、興味関心を持って多くのニュースに触れているか、広い視野があるかといった点を見ようとしています。日ごろから社会の動向に関心を持ち、一つひとつのニュースについて自分なりの意見を言えるようにしておくとよいでしょう。
なお、回答を事前に作成する際は伝えたい内容の要点を押さえるに留め、最終面接でどの角度から質問が来ても対応できるようにしておくのが大切です。
ほかにも最終面接で聞かれる質問例を知りたい人については「最終面接の対策は何をすればよい?頻出質問10選の回答例を解説」も参考にしてください。
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新卒が最終面接で一歩リードするための逆質問例
逆質問は最終面接での終盤で「何か質問はありますか?」と尋ねられるもので、準備次第ではライバルより一歩リードできるチャンスです。
ここでは、好印象を与える逆質問や避けたほうが無難な内容を紹介します。
好印象を与える逆質問例
好印象を与える逆質問のポイントは、企業で働く姿を具体的にイメージした内容にすることです。
以下のような逆質問が、好印象につながりやすいといわれています。
・入社後の配属先はどのように決まりますか?
・入社までに身につけておいたほうがよいスキルや知識はありますか?
・御社で活躍されている社員の方にはどのような特徴や共通点がありますか?
・入社した場合の1日の業務の流れを教えてください
・さまざまなスキルを身につけるため、職種を変更する機会はありますか?
・アルバイトで△△の業務経験があるのですが、御社の事業で活かせますか?
企業が逆質問をする目的の1つは、入社意欲の高さを確認するためです。
企業について知りたいことを聞かれたら、入社を前提として質問するのはもちろん、入社後に活躍するためのヒントや会社への理解を深めるための質問をすると、志望度の高さをアピールできます。
避けたほうがよい逆質問例
逆質問では、事前に調べれば分かる内容や残業時間、有給消化率などについて聞くと、面接官の評価を下げてしまう可能性があるため避けたほうがよいでしょう。以下で、それぞれについて避けるべき理由と、聞きたい場合の対処法を解説します。
事前に調べれば分かる内容
企業のWebサイトで調べればすぐに分かるような内容の逆質問は、「企業研究が足りない」「入社意欲が低い」と受け取られ、面接官によい印象を与えません。
企業の商品やサービスについて深く掘り下げたい場合は、「御社のホームページを拝見し、今後は△△事業に注力されていくと拝見しましたが、課題になりそうなのはどのような点でしょうか」など、Webサイトに掲載されている情報について理解していると前置きしてから質問しましょう。
残業時間や有休の消化率
逆質問で残業時間や有給の消化率について聞くのも、避けたほうが無難でしょう。労働条件に関する質問に集中すると、「仕事に対する熱意が低い」「プライベート優先」と評価され、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
どうしても質問したい場合は、「1日でも早く戦力になるために残業も積極的にする覚悟ですが、入社後の心構えをしておきたいので、配属予定の部署の平均的な退社時間を教えてください」というように、やる気をアピールしたうえで質問するとよいでしょう。
「特にありません」も要注意
聞きたいことがないからといって「特にありません」と答えるのはNGです。逆質問は、単に疑問点を解決するだけではなく、自分をアピールする場でもあることを理解しましょう。
用意していた逆質問の内容について、面接中にすべて説明されてしまった場合は、面接官の入社理由や仕事のやりがいなどについて質問してみるのも1つの方法です。
逆質問については「就活の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」も参考にしてください。
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最終面接の質問で新卒が失敗しないために大切なこと
最終面接で質問をされた際、思わぬところで失敗につながってしまう可能性があります。せっかく最終面接までたどり着いたのに、あと一歩で不採用となってしまうのは悔しいものです。
ここでは、最終面接での失敗を回避するために大切なポイントを解説します。
緊張感を和らげておく
緊張し過ぎによる失敗を防ぐためにも、最終面接では、適度に緊張を和らげて臨みましょう。
緊張が強過ぎると、伝えたいことを忘れたり表情や声のトーンが硬くなったりして、自分の良さが伝わらないリスクがあります。特に重役面接ではプレッシャーが大きく、普段以上に緊張しやすいです。
自分に合ったリラックス方法を見つけて、最終面接前に実践しておくことで、緊張による失敗を防ぎ、自然に自分の魅力を伝えられます。
これまでの内容と矛盾がないように注意する
最終面接では、ES・履歴書・一次・二次面接で話した内容と矛盾がないように準備することが大切です。
内容に矛盾があると、面接官に「どこかで嘘をついているのでは?」と疑念を持たれ、不採用につながる可能性があります。たとえ最終面接の面接官が初対面でも、これまでの情報は社内で共有されていることが多いため、一貫性が求められるでしょう。
事前に自分の提出書類や過去の面接内容を見直し、話の一貫性を確認することで、面接官に信頼感を与え、内定につなげられます。
「最終面接まで進めばほぼ合格だろう」と油断しない
最終面接まで進んだからといって、「もう合格だろう」と油断せず、最後まで集中することが大切です。気の緩みから、思わず失礼な言動をしてしまったり、集中力を欠いて十分にアピールできなかったりするおそれがあります。
一般的に最終面接の合格率は50%と言われており、公益社団法人全国求人情報協会が公開した「2025年卒学生の就職活動の実態に関する調査(16p)」によると、最終面接を受けた企業の平均が4.4社に対し、内定獲得は2.4社という結果でした。
「最終面接は形式的な確認だ」と油断して臨むと、答えが浅くなってしまったり、態度が崩れてしまったりして、役員にマイナスな印象を与える可能性もゼロではありません。最終面接が終わるまでは気を抜かず、後悔しないように準備と対策を徹底することが、内定を確実に引き寄せるポイントです。
最終面接で失敗しないために「最終面接、受かる人と落ちる人の差って何?合否を分けるポイントとは」も参考にしてください。また、最終面接を受けた後、どの程度の割合で内定をもらえるのかについては「最終面接の合格率とは?万全な備えのために知っておこう!」も参考になるでしょう。
参照元
公益社団法人全国求人情報協会
2025年卒学生の就職活動の実態に関する調査
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新卒が最終面接後に心掛けるべき3つのこと
ここでは、最終面接後に心掛けるべきポイントを3つ解説します。
1.最終面接のお礼メールを送る
最終面接後にはお礼のメールを忘れずに送りましょう。面接終了後、できるだけ早く送るのがポイントです。どうしても当日に送れない場合、翌日の午前中までには送ります。
一般的なビジネスメールのマナーを踏まえ、感謝の気持ちと企業への入社意欲をしっかり伝える内容にすることが大切です。
具体的には、以下の文例を参考にしてください。
件名:△月△日最終面接のお礼(△△大学 氏名)
△△株式会社
人事部 採用ご担当 △△△様
お世話になっております。
本日最終面接をしていただきました、△△大学△△学部の(氏名)と申します。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
面接では、貴社の展望や新規事業について伺うことができ、
貴社についての理解がより一層深められたと感じております。
以前から貴社を第一志望としておりましたが、
最終面接を通して入社意欲がますます高まりました。
貴社に入社しましたら、貢献できるよう努力する所存です。
取り急ぎ、最終面接のお礼を申し上げたくメールをさせていただきました。
面接をしていただきました△△様にくれぐれもよろしくお伝えください。
ご多忙かと存じますので、ご返信にはおよびません。
末筆にはなりますが、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
-------------------------------------------------------------------
△△大学△△学部△△学科4年
氏名(ふりがな)
メールアドレス:△△△.xxxxx@△△.com
電話番号:△△△-△△△△-△△△△
住所:〒△△△-△△△△
東京都△△区△△1-2-3 △△ハイツ201号室
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なお、すぐに送信できるよう大まかな内容を先に作っておき、面接終了後に感想を加えて送信できるように準備するとよいでしょう。
2.内定が出た際の選択を決めておく
最終面接が終わったら、これまでの選考や他社の状況を踏まえて、内定をもらえた場合の選択を決めておくことが大切です。
「企業に迷惑だから」と選択を妥協したことで後悔するのを避けるため、自己分析や企業研究を見直したり、自分がその企業で働く姿を鮮明にイメージできるかを確認したりして、自分の本心を把握しましょう。
3.結果を待つ間に一喜一憂しない
最終面接の結果を待っている間、一喜一憂せず冷静に日々を過ごすよう心がけてください。
「あのときの発言はよかったのだろうか」「あの質問はどのような意味だったのだろう」など、最終面接を思い返して気持ちが揺らぐこともあるかもしれません。
次につなげるよう振り返るのは大切ですが、終わったことは巻き戻せないため、失敗したと思える点に気を取られないようにしてください。
最終面接が終わり燃え尽きてしまわないよう、自分を律して次にやるべきことに取り組みましょう。
面接結果がなかなか来ないときの対処法については「面接結果が来ないときはどうする?問い合わせ方法を注意点とあわせて解説」も参考にしてください。
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最終面接の質問で新卒に求められることを知りたい人へ
最終面接の質問は、新卒学生が自社に就職するにふさわしいかを図る内容が多いでしょう。質問の意図や企業の方針に合った回答を心がけ、ライバルに差をつけるよう事前の準備を徹底してください。
最終面接の質問への回答や準備が不安な就活生は、就活エージェントを利用するのがおすすめです。
キャリアチケットでは、志望動機や企業研究の深掘りから、面接対策のサポート、アフターフォローまで、プロの就職アドバイザーがサポートします。
ぜひ利用して、最終面接を突破し内定獲得を目指しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。