このページのまとめ
- 商社の主な事業は「トレーディング」と「事業投資」
- 商社には「総合商社」と「専門商社」の2種類がある
- 代表的な職種は「営業」「事業企画」「営業事務・貿易事務」
- 志望動機や面接では企業と自分の強みのマッチ度を具体的に語ることが大切
- 企業研究を深めるためにはインターンへの参加がカギとなる
商社は就活市場では人気が高く、学生にとっては憧れの存在。志望者数が多く倍率や難易度が高いため、内定獲得までは厳しい道のりとなります。このコラムでは志望動機、面接、インターンなど、選考のポイントをご紹介。もともと志望している人も、迷っている方も、攻略のヒントにしてみませんか。
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商社はどんな企業?
就活生から圧倒的な人気を誇る商社について、まずは基本的な知識をおさらいしておきましょう。
商社の主な事業は「トレーディング」と「事業投資」です。トレーディング事業では輸出入など貿易の場を中心に、メーカーと海外との取り引きを仲介し、円滑に商談が進むようにサポートします。
これまで商社の生業の中心はトレーディングでしたが、近年ではインターネットの普及が影響し、商社を介さずにメーカー自らが情報収集、直接取り引きを行うケースも増えてきました。
そこで、人材や資金、情報や経営ノウハウなどを有望企業に投資するバリューチェーンの構築に着目。事業投資をすることで配当利益を獲得し、利潤を生み出しています。
商社には2種類ある
商社には「総合商社」と「専門商社」の2種類があり、総合商社はビジネスのスケールが大きく、扱う商品やサービスも多岐に渡ります。一方、専門商社は何かしらの分野に特化し、売上比率の半分以上を特定の商品が占める企業です。
ちなみに、「総合商社」という企業形態は日本独特のビジネスモデルです。総合商社の中で特化した特定の分野を、専門商社として子会社化することもしばしばあります。
専門商社の場合、メーカーや顧客との間にある独自のパイプやノウハウを活かす形で、トレーディング事業を主体としています。また、日本で「総合商社」と称されている企業は現時点(2019年6月)で7社のみ。総合商社を志望する場合は、専門商社に比べてさらに熾烈な戦いが予想されます。
総合商社と専門商社、適性の違いは?
総合商社の場合は商材やサービスの範囲が広いため、ローカルにもグローバルにもフィックスできる視野が必要となります。未開拓地に踏み出すチャレンジ精神、変化に対する柔軟な姿勢などが重要です。
対して、専門商社では特定の商材を扱っているため、これまでにはない売り方をしたり、取り引きを拡大したりといった仕事に注力します。新商品を生み出すことよりも、新たなビジネス手法の開発や、顧客との関係性の発展に重きを置いています。
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商社の職種とは?
次に、商社の代表的な職種について解説します。項目ごとに追っていきましょう。
営業
営業は取引先に赴いて仕事をすることが多く、契約のための交渉を始めとした、企業と企業をつなぐパイプ役を務めることが主な役割です。企業によっては自社製品やサービスの売り込みといった、他業界の営業と同様の仕事も担います。
事業企画
事業企画では、どんな企業と取り引きをし、どういった分野へと裾を広げていくのかといった、事業立案や投資計画を中心に行います。場合によっては取引先の経営を支援したり、方針を提案したりすることもあります。マーケティングとコンサルティングの両方を担う職種であり、市場を見渡せる広い視野と、今後の動向を見定める洞察力などが必要です。
営業事務・貿易事務
営業事務は営業の仕事をサポートし、電話応対や書類の作成、整理などを中心に行います。貿易事務では輸出入に関わる通関手続きを担当するため、幅広い知識と正確な処理能力が求められます。商社は取引先が海外であることも多いので、どちらの事務でも高い語学力が必要です。
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商社の志望動機のポイントは?
ライバルが多い商社の選考では、「志望動機」でどう差別化を図るか、好印象を残すかに頭を抱えてしまうこともあるでしょう。効果的な志望動機に仕上げるためには、下記の3つのポイントを明確にしておく必要があります。
(1)志望した理由
(2)なぜその商社なのか(他業界や他社ではダメな理由)
(3)その商社で自分が何を実現できるか
上記のポイントを押さえるためには、業界研究を進めて商社ごとの特徴や違いをきちんと理解しておくことが必須。その上で、仕事で活かせる自分の強みを、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。
また、マッチングに説得力を持たせるためには、入社後のキャリアプランをきちんと描いておくことも大切です。実際の仕事内容について、前もってOB訪問などで調べておきましょう。
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面接の質問意図から分かる「商社に歓迎される素養」とは?
面接で聞かれる質問には、必ず企業側の意図があります。たとえば、就活で頻出する質問の一つに「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という内容がありますが、これは「活躍できるポテンシャルの有無」が評価のポイントです。
商社の場合は主に、下記のような素養や能力をチェックする傾向にあります。
・商社だからこその魅力を理解しているか
・事業領域に絡めて具体性を持って語れるか
・リーダーシップをもって組織をまとめられるか
・他者からの信頼を得られる人間性があるか
・物事を調整する力
・新たなシステムやビジネスを生み出す力
アピールする際には上記の要素を抽出しながら、「結論→裏付けるエピソード→取った行動→結果と学び」と組み立てていくと分かりやすいです。
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商社の就活はインターン参加がカギ!
先で述べたポイントをクリアしていくために、商社を志望する就活生にはインターンシップの参加をおすすめします。
例年、商社では夏には1day、冬に1週間程度のインターンを開催することが多いです。インターンでは実践的な業務内容に触れることもでき、社員の話を聞ける貴重な機会でもあります。会社説明会やOB訪問だけでは知りえない情報が手に入るため、積極的に参加しましょう。
また、インターンの参加は書類や面接といった選考によって決まりますので、本選考が始まる前に場馴れできるというメリットも。商社だけに限らず、多くのインターンに参加し、面接のコツを掴んでおくといいかもしれません。
当然ですが、インターンシップ選考の前には業界や企業について研究しておきましょう。企業に対して何の情報もないまま選考に参加しても、受かることは難しいです。
商社の選考から内定を勝ち取るのは簡単なことではありませんが、その分取り組みがいもあります。最初から諦めてしまわずに、高みを目指してエントリーしてみてはいかがでしょうか。
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就活生がインターンに参加した方がいい理由
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