商社を目指す人へ!選考フローと就職に必要な条件

このページのまとめ

  • 商社の業務は、「トレーディング(貿易)」と「事業投資」
  • 商社には総合商社と専門商社がある
  • 日本にある総合商社は7大商社と呼ばれる
  • 総合商社は6月中に内定が出ることが多く、早めの対策が必要
  • 商社で働くには、英語力、行動力、体力が必要

商社を目指す就活生に向けて、商社のビジネスモデルや7大商社それぞれの特徴、就活を勝ち抜くためのヒントをご紹介します。
就活生に人気の商社に就職するには、どんな対策をすれば良いのでしょうか?

商社とは

商社とは、商品の輸出入や国内での販売を行う企業。海外から輸入した商品を国内で販売したり、国内メーカーから仕入れた商品を海外に輸出するのが代表的な業務です。
商社の意義は、国内外に張り巡らされたネットワークを駆使し、仲介業者として売り手に販売機会を提供すること、そして買い手のニーズを満たすことです。
さらに近年では、国内外の企業に対する「事業投資」も商社の代表的な事業の1つとなっています。
事業投資では出資者として企業経営に参画し、出資先の企業に人やお金、ノウハウを投資することで、投資した企業の価値を高めて配当を得る仕組みです。

商社が事業投資を行うようになった背景には、バブル崩壊後の不況と、商社を取り巻くビジネス環境の変化があります。
1990年代、インターネットの普及によって、多くのメーカーが商社を介さず取引を行うようになりました。その結果、商社の業績は悪化し、「冬の時代」と呼ばれる時期を迎えます。この時、仲介手数料による利益が期待できなくなった商社は、新しいビジネスとして事業投資に踏み出しました。商社は冬の時代に積極的な事業投資を行い、事業投資はその後商社に多大な利益をもたらします。こうして事業投資は、トレーディングと並んで商社が行うビジネスの柱になりました。

総合商社と専門商社

商社は大きく「総合商社」と「専門商社」に分けられます。
総合商社は、幅広い分野・サービスを手がける商社のことで、食品から衛星までさまざまな分野を取り扱っています。
一方の専門商社は、繊維なら繊維、自動車部品なら自動車部品と、ある特定の分野を専門に手がける商社。総合商社は国内で7つのみですが、専門商社は分野ごとに数多く存在しています。

7大商社を知ろう

現在日本には、「7大商社」と呼ばれる7つの商社が存在します。

三菱商事

日本の商社として世界的にも高い知名度を誇り、総合商社の中でも規模が大きいのが特徴。世界90カ国で200以上の拠点を有しています。

三井物産

金属や機械、インフラ、化学品、エネルギー、生活産業などの事業分野を展開。資源分野を強みとしていますが、資源価格の影響を受けやすい体質を変えるため、非資源分野の強化にも力を入れています。

伊藤忠商事

繊維と食料分野で高い業績を誇る商社です。繊維や食料分野は非資源分野であるため、資源価格の影響を受けにくい収益構造も強みといえます。

住友商事

不動産をはじめ、メディア・生活関連分野が強みの商社。他商社に比べてリスク管理を徹底した堅実な経営が特徴で、社風は堅実といわれます。

丸紅

生活産業や食料、電力、輸送機、金属、エネルギー、情報、不動産など、幅広い分野で事業を展開。中でも食料・電力分野に強みがあります。
競合を同業他社ではなく各分野のトッププレイヤーと定めており、各市場での戦力に力を入れているようです。

豊田通商

トヨタグループに属する総合商社。グループ内唯一の商社として1948年に設立され、自動車関連の事業を主軸に据えて成長しました。現在は自動車分野を強みとしつつ、インフラや食料分野といった幅広い領域で事業を展開しています。

双日

ニチメン株式会社と日商岩井株式会社が合併してできた総合商社。自動車、機械、インフラ、金属、化学、都市開発とさまざまな事業を展開し、中でも航空産業部門に注力しています。民間航空機代理店事業は高い国内シェア率を誇り、ビジネスジェット事業やパーツアウト事業もに注力しているようです。

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商社の選考フローにはどんな特徴がある?

総合商社の内定は6月中に出ることが多く、早め早めの行動が肝心です。OB訪問は余裕をもって済ませ、志望企業の優先順位づけを行いましょう。選考時期が同じ総合商社同士では、面接日程が重なることが予想されるため、面接予定がかぶる場合、どちらを優先するかあらかじめ考えておきたいところです。

商社の選考はほかの企業と同じように、エントリー→筆記試験→面接が大まかな流れ。面接の回数は通常3~5回で、グループディスカッションを行う企業もあるようです。また、エントリーシートや筆記試験とは別に、作文試験が実施される場合もあります。
筆記試験ではSPIやGABといった適性検査のほか、企業独自の筆記試験が課されるので、事前に対策しておきましょう。

面接では、「なぜ商社の中でもうちを志望するのか?」「総合商社の魅了は何か?」といった志望動機を問う質問や、「どんな業界に投資すべきか?」というビジネス目線の質問が頻出します。OB訪問や参考資料で得た情報を十分に活用し、予想される質問への回答を練っておきましょう。

商社に就職するには?

商社に就職するには、どんなことが条件となってくるのでしょうか。

商社に就職するための条件

新卒から商社に就職するには、特別な資格は必要ありません。ただ、総合商社では英語力が評価基準の1つとなるため、TOEICのスコア等で語学力を証明する必要があるでしょう。
商社は文系出身者の採用が多いですが、もちろん理系でも商社を目指すことは可能です。総合商社では幅広い分野を扱うため、理系の知識を活かすことができるでしょう。
商社マンに必要な資質としては、「行動力」と「体力」が挙げられます。商社はメーカーと違って商品の分野や地域に制限がないため、行動力や主体性があれば1から事業を立ち上げることができます。また、時期によって激務が続く商社では、体力が必須。商社は海外出張が多く、忙しい時期は仕事量が増えるため、「毎日定時で帰りたい」という人には向いていません。

商社に採用されるために必要なこと

商社には意欲が高く優秀な学生が集まるため、ほかの学生と差別化できるようなアピールが必要になります。学生時代に力を入れた取り組みについては、自己分析を行った上で具体的に説明できるよう準備しましょう。筆記試験や面接でのビジネス目線の質問に対応するには、日頃から国際政治や経済などに関する知識を蓄積しておくことも大切です。
ほかの学生と差がつく志望動機にするには、具体的な理由やビジョンを伝える必要があります。例えば、「海外で働きたい」という動機では、「商社ではなくほかの企業でも良いのでは?」と思われてしまいます。この場合、なぜ応募先の商社に属して海外で働きたいのか、具体的に説明することが必要です。
商社を志望するなら、選考開始前にOB訪問を行ったり、インターンに参加したりするのがおすすめです。インターンでは実際の業務を体験するので、自分の適性を見極めることができます。さらに、職場に入ることでリアルな社風を感じられるでしょう。同じ商社といっても企業ごとに社風や雰囲気が異なるので、入社後のミスマッチを防ぐためにもインターンは大切な要素。企業を深く知れば、志望動機にも説得力が出てきます。

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