このページのまとめ
- 自己PRでリーダーシップを伝える際は、主体性や目標意識が重要
- 自己PRでリーダーシップをアピールする就活生は多いので差別化を図ることが大切
- 自己PRの内容は企業が求める人物像を意識して考えよう

「自己PRでリーダーシップをアピールしたい!」「どのように伝えれば評価される?」と悩む就活生もいるでしょう。リーダーシップは自己PRの材料にされることが多いため、具体的なエピソードでほかの就活生との違いを作ることが大切です。
この記事では、自己PRでリーダーシップをアピールする際のコツや構成、例文を紹介しています。自分の強みのアピール方法に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
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- 就活の自己PRで求められるリーダーシップ
- 主体的に行動する能力
- チームメンバーを巻き込む能力
- 目標をもって行動する能力
- 自己PRでリーダーシップをアピールする際の構成
- 1.アピールする強みを伝える
- 2.強みを発揮したエピソードを伝える
- 3.リーダーシップをどのように仕事に活かすか伝える
- 自己PRでリーダーシップを伝えるポイントと注意点
- エピソードは具体的に伝える
- リーダーシップを発揮した成果を伝える
- 企業が求める人物像を意識する
- 評価されにくいリーダーシップについても理解する
- 肩書きだけをアピールしない
- ほかの学生との差別化を図る
- 職種別|自己PRでリーダーシップをアピールする例文
- 営業職
- 販売職
- 事務職
- IT関連職
- 企画職
- 経験別|自己PRでリーダーシップをアピールする例文
- 高校時代の部活動
- 大学でのサークル活動
- アルバイト
- ゼミ
- ボランティア活動
- インターンシップ
- 面接の自己PRでリーダーシップをアピールする際のコツ
- 履歴書やエントリーシートとは文章を変える
- 1分前後を目安に話す
- 慌てずにゆっくりと話す
- 明るく大きな声で話す
- 自己PRでリーダーシップを伝えて選考を通過したいあなたへ
- 自己PRにおけるリーダーシップに関するよくある質問
- Q.自己PRでは高校時代の出来事をアピールしても良い?
- Q.リーダー経験がない場合はどうアピールする?
就活の自己PRで求められるリーダーシップ
リーダーシップとは、組織やチームの目標達成のためにメンバーを導き、影響を与える能力や行動のことです。厚生労働省の「2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料集」によると、企業が労働者に求める能力・スキルとして、調査対象の産業全体で30~40%程度が「マネジメント能力・リーダーシップ」と回答しています。

引用:厚生労働省「2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料集-日本の労働市場について⑦(企業が労働者に求める能力・スキル(主な産業))」
産業ごとに重視する能力・スキルの割合は異なるものの、「リーダーシップ」はどの企業においても一定の需要がある強みだといえるでしょう。
以下で、就活で求められるリーダーシップについて解説するので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
2023年度第6回雇用政策研究会資料
主体的に行動する能力
自己PRにおけるリーダーシップでは、主体性が求められています。誰かに指示されるのではなく、自ら考えて動く姿勢が重要です。
社会人になると、上司から指示を受け、チームメンバーをまとめて行動する機会もあります。その際、指示通りに動いているだけでは、伝言役でありリーダーとはいえないでしょう。
社会人に求められているのは、自分の考えも交えて、より成果が出るようにチームを動かすことです。言われていないことにも目を向けたり、自分から提案したりするなど、主体性があるかどうかがリーダーシップでは評価される傾向があります。
チームメンバーを巻き込む能力
自分だけが動くのではなく、チームメンバーを巻き込んで行動できるかどうかもリーダーシップには大切です。メンバーのモチベーションの上がる言動ができれば、リーダーとしてさらに評価されるでしょう。
仕事でチームを組む場合、知り合いばかりとは限りません。別部署や新しく入社した人など、さまざまな人材とチームになる必要があります。
初対面でも関係性を築き上げ、目標に向かって一緒に行動できるリーダーシップがあるかどうかも、自己PRから見られているのです。
目標をもって行動する能力
目標や目的をもって行動できているかどうかも、自己PRの内容から評価されています。リーダーは成果を上げることが前提であり、目的意識が低いと成果が上がりにくいからです。
過去に目標に向かって行動した経験をアピールすることで、「この人物は今後も新しい目標を設定し、達成に向けて行動できる」というポジティブなイメージを与えられるでしょう。リーダーシップの再現性を評価するために、「目標をもって行動する力」は重要な指標となります。
自分がどのようなリーダーシップを持っているのかは、自己分析で明らかにしてみましょう。自己分析の進め方については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考にしてみてください。
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自己PRでリーダーシップをアピールする際の構成
自己PRでリーダーシップをアピールする際には、「強み」「エピソード」「仕事への活かし方」の順番で伝えるのがわかりやすくておすすめです。履歴書やES(エントリーシート)で伝える場合も、面接で伝える場合も構成の基本は変わりません。
以下で、詳しく解説するので参考にしてください。
1.アピールする強みを伝える
まずは自己PRでアピールしたい強みから伝えましょう。リーダーシップをアピールする場合は、「私の強みはリーダーシップです」のように伝えます。
強みを最初に伝えるのは、何をアピールしたいのか明確にするためです。自己PRの結論から伝えることで、このあとの内容も伝わりやすくなります。
自己PRの書き出しで意識したいポイントについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事も参考にしてみてください。
2.強みを発揮したエピソードを伝える
次に、これまでの経験からどのようにリーダーシップを発揮したかを伝えましょう。アピールするためのポイントは、結果よりも過程を意識してエピソードを伝えることです。
自己PRで評価されているのは、「あなたがどのような強みを発揮し、困難や課題を乗り越えてきたか」です。「リーダーシップを発揮して大会で優勝した」「リーダーシップを発揮して部長を務めあげた」のような結果だけでは、どのように取り組んできたかがわかりません。
自己PRでは、「部員一人ひとりと話し合いを行い、チームをまとめあげた」「練習は誰よりも長時間行い、努力する姿を見せることで周囲を引っ張った」のように、具体的な経験を伝えることが大切です。
3.リーダーシップをどのように仕事に活かすか伝える
最後に、リーダーシップをどのように仕事に活かすのか伝えましょう。優れた強みを持っていても、仕事で活かせない強みであれば評価されにくくなります。
たとえば、「将来的には貴社が行う△△のプロジェクトに参加し、リーダーとして△△の発展に貢献したいです」のように、具体的にどのような仕事で活躍したいのか伝えてください。
具体的で実現できそうな内容ほど、入社して活躍するイメージを持ってもらえるでしょう。
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自己PRでリーダーシップを伝えるポイントと注意点
ここでは、自己PRでリーダーシップをアピールする際のポイントと注意点を解説します。
エピソードは具体的に伝える
自己PRのエピソードでは、自分がどのように考え、どのように行動したのか具体的に伝えましょう。「リーダーシップを発揮した」だけでは、どのようなリーダーシップなのかがわかりません。
リーダーシップにも、「周囲を引っ張る」「チームをまとめて協力する」のように、複数の形があります。自分をよりアピールしたいのであれば、具体的なリーダーシップの発揮方法について伝えなければなりません。
エピソードが具体的であるほど、状況やリーダーシップの再現性がイメージしやすくなります。行動や考えを具体的にアピールしましょう。
リーダーシップを発揮した成果を伝える
リーダーシップを発揮して、どのような成果を出したかを伝えることも大切です。
たとえば、「部長として練習内容を一新し、目標としていた試合での1勝を実現した」であれば、具体的な成果がわかります。一方で、「部長としてリーダーシップを発揮して取り組んだ」では、何をしたのかがわからないでしょう。
成果の大小ではなく、目標を掲げて達成に向けて行動できたかどうかが大切です。もし、目標が達成できていなくても、具体的に行動を起こし、精一杯取り組んだ経験があれば評価されるので、安心してアピールしてみてください。
自己PRの伝え方については、「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
企業が求める人物像を意識する
企業が自社のビジネスフェーズや組織文化において、どのようなリーダーシップを求めているかを意識することが大切です。
たとえば、成長中の企業であれば「目標達成への牽引力」や「変化を起こす力」、安定的な運営を求める企業なら「チームをまとめ上げる協調性」や「リスク管理能力」などが評価されやすいでしょう。
企業研究を通して、求められるリーダーシップの方向性に合致したエピソードを選び、貢献意欲をアピールすることが重要です。
リーダーシップのアピールが効果的な企業の特徴
チームでの協働が不可欠な職種や、将来的に管理職候補を採用したい企業では、リーダーシップが評価されやすい傾向があります。また、企業の採用情報に載っている「求める人物像」をチェックしてみるのも参考になるでしょう。
たとえば、以下のような人材を求めている企業では、リーダーシップが評価されやすいと考えられます。
・主体性を持って行動できる
・目標達成に向けてチームを牽引できる
・コミュニケーションを重視し、信頼関係を構築できる
企業によって就活生に求めている能力は異なります。志望企業が求める人物像についてよく研究したうえで、どのような強みをアピールするのか考えましょう。
評価されにくいリーダーシップについても理解する
ドイツ出身で後にアメリカで活躍した心理学者であるクルト・レヴィンは、リーダーシップは以下の3種類に分かれると提唱しています。
| 専制型リーダーシップ | リーダーが意思決定をすべて行い、メンバーに明確な指示を与えるスタイル |
| 放任型リーダーシップ | リーダーはほとんど指導や干渉をせず、意思決定や手順の作成をメンバーに委ねるスタイル |
| 民主型リーダーシップ | リーダーが指導を行い、メンバーの意見や参加を促しながら協力的に意思決定を進めるスタイル |
「専制型リーダーシップ」は、本人の能力の高さや、時間をかけられないときの意思決定において評価される場合がありますが、アピールの仕方次第では「自分勝手で協調性に欠けている」という印象を抱かれかねません。
「放任型リーダーシップ」は、メンバーが裁量権を持って仕事に取り組める点がメリット。しかし、常に「指導や干渉をせず放任していた」ということであれば、「リーダーとしての適性がないのでは?」と思われる可能性があるので注意が必要です。
就活でアピールする場合は、「民主型リーダーシップ」がおすすめ。一方的に指示するでも放任するでもなく、メンバーの意見に耳を傾けながらチームをまとめる能力は、多くの企業で求められるリーダーシップといえるでしょう。
このように、リーダーシップの発揮の仕方次第では、評価されにくい場合もあるため、アピールの仕方や内容に注意する必要があります。
肩書きだけをアピールしない
リーダーである肩書きや役職だけを伝えても、評価されにくいので気をつけましょう。大切なのは、「具体的に何を成し遂げたか」です。
たとえば、「部長に就任したが活動自体はしていない」といった場合は、リーダーシップを評価してもらうことが難しいでしょう。「どのようなリーダーシップを発揮したのですか?」と質問され、答えに苦しむ可能性があります。
自己PRで企業が評価しているのは、強みを仕事で再現できるかどうかです。肩書きだけでは意味がないことを覚えておきましょう。
もし、自分の強みがわからない場合は、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」の記事を参考に、強みを探してみてください。
ほかの学生との差別化を図る
リーダーシップをアピールする就活生は多く、エピソードも被りやすいので注意が必要です。
たとえば、「部活やサークルで部長になりリーダーシップを発揮した」といったエピソードは、就活生にはよくある内容です。具体的に何をしたのかを説明しなければ、ほかの就活生との違いがなく、採用担当者の印象に残りにくいでしょう。
リーダーシップをアピールする就活生が多いからこそ、エピソードで差別化を図るのがポイントです。
自己PRに使えるリーダーシップの言い換え表現
自己PRでリーダーシップをアピールする場合、言い換えを使うと表現の幅が広がることがあります。どのようなリーダーシップなのかをアピールするためにも、さまざまな表現方法があることを覚えておきましょう。
たとえば、次のような表現で言い換えるのがおすすめです。
・自分で意思決定ができる
・マネジメント能力がある
・責任感がある
・意見をまとめられる
・メンバーを引っ張れる
・チームのモチベーションアップができる
リーダーシップをアピールする際に、ありきたりな表現だと印象に残りません。また、「リーダーシップがあります」だけでは、どのようなリーダーシップなのかもわからないでしょう。
自分の経験を振り返り、「どのようなリーダーだったのか」「どのような特徴があるのか」を思い出し、言い換えてアピールすることが大切です。
過去の経験を振り返る際は、自分史を作るのがおすすめ。「自分史の書き方はどうすればいい?テンプレートの例やまとめ方を解説」を参考に、どのようなリーダーシップを発揮したか振り返ってみてください。
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職種別|自己PRでリーダーシップをアピールする例文
自己PRの内容は、志望する職種で求められる能力を考慮して考えると、より説得力が高まります。
以下で、自己PRでリーダーシップをアピールする際の例文を、職種別に紹介するので参考にしてみてください。
営業職
私の強みは、リーダーシップです。
大学時代のカフェでのアルバイトで、売上低迷という課題に直面しました。私はリーダーとして、スタッフ全員と一対一で話し合い、「業務マニュアルの不備と主体性の欠如」という課題の本質を特定しました。
そこで、業務改善と並行し、全員参加型の新メニュー開発プロジェクトを立ち上げました。全スタッフが成功体験を共有した結果、チームに主体性が生まれ、半年後には売上を前年比120%に向上させることができました。
貴社(御社)での営業職においても、このリーダーシップを発揮し、クライアントの課題解決に必要な社内の技術・開発部門などを能動的に巻き込み、最適なソリューションを提供できるよう貢献いたします。
営業職において、目標達成への意識や積極性は評価される要素といえます。成果に具体的な数字を盛り込んだり、課題解決のために主体的に行動したことをアピールしたりするのが効果的でしょう。
営業職で評価される自己PRについて知りたい方は、「新卒営業職で評価される自己PRの書き方!ポイントと例文を紹介」の記事をご覧ください。
販売職
私の長所は、リーダーシップがあるところです。
大学時代のアパレル販売アルバイトでは、接客の質のばらつきが課題でした。そこで私は、チーム全体の意識を高め顧客満足度を最大化するため、自身の接客技術をマニュアル化し、新人にOJTを積極的に実施しました。
特に、お客さまが試着を終えたあとに伝える「ひと言」が購入に繋がることを証明するため、自身が率先して実践しました。この行動がチーム全体の接客への意識を改革し、結果的に店舗は顧客満足度ランキングで地域1位を獲得しました。
貴社(御社)の販売職においても、このリーダーシップを活かし、自身が最良の接客の模範となれるよう努めたいと考えています。メンバーを育成・指導することで、店舗全体のサービスレベルとモチベーションを高め、貴社(御社)ブランドのファン増加と売上向上に貢献いたします。
販売職において、接客への意識の高さは評価されるでしょう。また、「サービス向上」に直結する内容にすることや、「顧客満足」や「売上」の実績と結びつけた自己PRにすることがポイントです。
事務職
私の強みは、課題解決のための取り組みを主導できるリーダーシップです。
大学のサークル活動において、メンバー間の書類提出遅延や重複作業が常態化していました。そこで、私はリーダーとして全メンバーの意見を聞き、統一フォーマットとクラウド共有システムを導入することを提案しました。
導入のメリットをサークルメンバー一人ひとりに丁寧に説明しながら、新しい業務フローを定着させていきました。結果、書類作成時間が平均20%削減され、作業のミス発生率も半減しました。
貴社(御社)での事務職においても、社内プロセスの標準化を常に意識し、関係部署との円滑な連携を主導することで、社員がコア業務に集中できる環境づくりに貢献してまいります。
事務職でリーダーシップを自己PRする際のポイントは、「業務効率化」や「調整力」「連携」などに焦点を当てることです。また、「作業時間が△%削減した」「ミスの発生率が半減した」のように、具体的な数値的成果を示すことで説得力が高まります。
「事務職を志望するときの自己PRは?新卒・未経験向けの例文を紹介」の記事でも事務職の自己PRについて解説しているので、参考にしてみてください。
IT関連職
私の強みは、リーダーシップを持っているところです。
大学でチーム開発したアプリケーションを制作していた際、最新技術を導入した部分で予想外の致命的なバグが発生し、プロジェクト全体が停止しかけました。
そこで私は、まず冷静に技術的な原因を分析し、難易度の高いタスクは自ら解決に当たりつつ、そのナレッジを丁寧にメンバーに共有しました。さらに、週次の進捗確認を徹底し、メンバー一人ひとりの不安を解消しながらタスクの再分配を実施しました。
その結果、チームは技術的な壁を乗り越え、品質を確保したまま、プロジェクトを期限内に完了させることができました。
貴社(御社)においても、このリーダーシップを活かし、開発プロジェクトを牽引していきたいと考えています。技術課題解決を主導し、メンバー育成とチーム連携を促進することで、貴社(御社)の技術革新と事業成長に貢献します。
IT関連職では、IT特有の要素を絡めながらあなたの貢献度を伝えることがポイントです。困難な状況を乗り越え、プロジェクトの納期を厳守したエピソードは、あなたの能力を効果的にアピールする材料となるでしょう。
IT業界への就職を検討している方は、「IT業界で就活する際のポイントは?業界事情や実施すべき行動を解説」の記事にも目を通してみてください。
企画職
私の強みは、不確実な状況下で明確な戦略を描き、関係者を牽引するリーダーシップです。
大学の地域活性化プロジェクトで、私たちは観光客の減少という課題に直面しました。メンバーからは既存イベントの改善案しか出ず、停滞感が生まれていました。
私はリーダーとして、過去のデータ分析に加え、競合地域の成功事例を徹底的に調査し「若年層をターゲットにしたデジタルマーケティングへの転換」という新たなビジョンを設定しました。
当初、予算や技術的な知識不足から反対意見もありましたが、私はデータに基づいた成功確率と明確な役割分担を示すことで、メンバーの不安を取り除き、具体的な行動を促しました。
結果、SNSを活用したキャンペーンは成功を収め、翌年の若年層の来訪者数を前年比150%に増加させるという具体的な成果を達成しました。
貴社(御社)においては、このリーダーシップを活かし、市場の変化を先読みした革新的な企画を立案します。そして、関係部署や経営層を巻き込み、設定したビジョンを実現するまで強力に推進することで、貴社(御社)の競争力強化に貢献いたします。
企画職におけるリーダーシップは、単なるチームの調整役ではなく「新しいビジョンの設定と、その実現に向けた推進力」に焦点を当てるのがポイントです。
また、アイデアを実現するためには多くの関係者の賛同が必要なため、反対意見を持つ人々から協力を得るために、どのように行動したかを具体的に示しましょう。
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経験別|自己PRでリーダーシップをアピールする例文
ここでは、エピソードとなる経験別に、自己PRでリーダーシップをアピールする際の例文を紹介します。
高校時代の部活動
私の強みは、リーダーシップです。
高校時代の硬式テニス部で部長を務めた際、部員間のモチベーション格差と、試合での精神的な脆さがチームの課題でした。そこで私は、全敗因データを分析し「プレッシャー時のミス増加」が、改善すべき課題であることを特定しました。
次に、部員一人ひとりと面談し、単調な練習を止め、自主性を重視した実戦形式のメニューへ転換することを決定しました。当初は抵抗もありましたが、目標達成のビジョンを共有し、自身が最も厳しい練習を実践することでチームを牽引した結果、一体感が増し、最後の大会で県大会ベスト8を達成しました。
この経験で培った「現状を打破するための分析力と推進力」は、大学のゼミ活動でも生きています。データサイエンスのグループワークで意見が割れた際、私は議論を深掘りし、データを基に双方が主張するメリット・デメリットを整理することで、建設的な結論へ導く調整役を担いました。
貴社(御社)においても、リーダーシップを発揮し、常にチームを前進させる推進力として貢献いたします。
大学でのサークル活動
私の強みは、多様な意見を尊重し、共通の目標に向けてチームを導くリーダーシップです。
大学の地域交流サークルで、私は例年参加人数が伸び悩む大規模な地域イベントのリーダーを務めました。メンバー間では、伝統的なイベント形式を維持すべきという意見と、若者向けの新しい企画を取り入れるべきという意見が対立し、企画が進まない状況にありました。
私は、まず全員の意見を個別に聞き取り、「地域住民の満足度向上」という最も重要な共通目標に立ち返るよう促しました。そのうえで、伝統的な形式と新しい企画の「ハイブリッド案」を提示しました。
双方のメリットを活かせる具体的な役割分担案を示すことで、メンバーの納得感と主体的な参画を引き出しました。結果、このイベントは過去最高の参加者数を達成し、地域からも高い評価を得ることができました。
貴社(御社)においても、部署や立場を超えた多様な意見をまとめ上げ、建設的な結論と実行力をもって、組織全体の目標達成に貢献いたします。
アルバイト
私の強みは、課題の本質を見抜き、関係者を巻き込みながら組織的な改善を主導するリーダーシップです。
大学時代の飲食店のアルバイトにおいて、私はチームリーダーとして、ピーク時の顧客対応の遅延と、それに伴うスタッフの士気低下という課題に直面しました。この状況を打開するため、私はまず顧客の待ち時間と作業フローを詳細に記録・分析しました。
その結果、特定の作業工程がネックになっていることを突き止め、スタッフ間で作業分担を見直す新しいフローを提案・実行しました。
当初は新しいフローへの抵抗を示すスタッフもいましたが、具体的な数値データを示しながら、改善後のメリット(顧客満足度向上、疲労軽減)を繰り返し説明することで、全員の協力を得ることができました。
この取り組みの結果、ピーク時の平均待ち時間を15%短縮し、顧客満足度の向上を実現するとともに、スタッフの疲労軽減とモチベーション回復に貢献しました。
貴社(御社)に入社後も、現場の課題を深く掘り下げ、関係者を論理的に説得し、組織全体の効率と成果を高める改善を主導することで、即戦力として貢献したいと考えております。
ゼミ
私の強みは、複雑な状況から核心を見抜き、チームの方向性を明確に示すリーダーシップです。
大学の経済ゼミで、大規模な共同研究プロジェクトのリーダーを務めました。当初はテーマが広範囲に及び、メンバーの関心もバラバラだったため、議論が発散し、研究が一向に進まない状況に陥りました。
私はまず、研究領域に関する最新の学術論文や市場データを徹底的に分析しました。そのうえで、最も社会的意義があり、かつメンバーの専門性を活かせる「サステナブル投資」という核となるテーマを提案しました。
また、メンバーの専門分野に合わせて明確な役割分担を設定し、各自が責任をもって分析を進められるよう環境を整えました。この戦略的なリードにより、チームは迷うことなく研究に集中でき、結果として学内優秀論文賞を受賞することができました。
貴社(御社)においても、データに基づいた的確な判断でプロジェクトの核となる目標を定め、チームを効果的に導き、貴社の事業に貢献いたします。
ボランティア活動
私の強みは、個々の動機を引き出し、共通の目標達成に結びつけるリーダーシップです。
環境保護ボランティアで、私は地域住民や学生、企業社員など、多様な参加者からなるチームのリーダーを担当しました。当初、参加者間での意見の食い違いや、作業に対する意識の差があり、活動の効率が低下していました。
私は、単に指示を出すのではなく、まず各参加者がボランティアに参加した動機や得意なことを丁寧にヒアリングしました。そのうえで、「環境改善」という最終目標だけでなく、「地域との交流」「スキルアップ」など、個々の動機に合わせた役割を割り振りました。
また、活動後には必ず小さな成功を共有し、感謝の言葉を伝えることで、全員の貢献意欲を高めました。結果、チームの一体感が強まり、予定していた活動を計画より2日早く完了させることができました。
貴社(御社)に入社後も、部門や立場の違いを超えて関係者をまとめ上げ、全員の力を最大限に引き出すことで、組織の目標達成に貢献いたします。
インターンシップ
私の強みは、リーダーシップです。
あるIT企業での新規事業立案インターンに参加し、リーダーを務めた際、チームは市場分析の段階で方向性を見失い、議論が停滞しました。
そこで私は、まず「3ヶ月後のユーザー獲得目標」という具体的なゴールを再設定し、目標達成に必要な分析項目と、メンバーの得意分野に応じた調査タスクを明確に定義しました。
特に、メンバーが不安を感じていたデータ分析フェーズでは、外部の専門知識を積極的にリサーチし、簡易的なツールを導入するなどして、チームの技術的なハードルを下げる工夫を行いました。
結果、チームは明確な戦略に基づき効率的に動き、競合他社にはない斬新な事業アイデアを提案したことで、インターンシップで高い評価を獲得しました。
貴社(御社)においても、このリーダーシップを発揮し、不確実な状況でも目標達成に向けた確実な道筋を描き、プロジェクトを成功に導くことで貢献いたします。
これらの例文を参考に、自分の実体験を盛り込んだオリジナルの自己PRを考えてみましょう。
自己PRは、履歴書やエントリーシートなどの書類で求められたり、面接で直接聞かれたりすることがあります。その際、注意したいのが「御社」と「貴社」の使い分けです。「間違えやすい『御社』と『貴社』、例文付きで解説します!」の記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
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面接の自己PRでリーダーシップをアピールする際のコツ
履歴書などの書類選考と面接でのアピールは、意識するポイントが変わります。面接ならではのアピール方法を知り、選考突破につなげましょう。
履歴書やエントリーシートとは文章を変える
面接でリーダーシップをアピールする場合、履歴書やエントリーシートとは文章を変えてください。履歴書やエントリーシートの文章をそのまま読んでしまうと、棒読みになり、効果的なアピールが難しくなる場合があります。
面接に向けて内容をある程度覚え、その場の状況に応じて話せるようにするのが理想です。面接官の雰囲気を見ながら、話す文章や話し方を変えましょう。
1分前後を目安に話す
面接で自己PRをする場合、1分前後を目安に話すのがおすすめです。長すぎると内容が伝わらず、短すぎるとアピール不足になる可能性があります。
ただし、面接によっては、「3分で自己PRをしてください」のように、時間指定される場合も。時間指定をされても問題ないように、「1分の自己PR」「5分の自己PR」のように、いくつか準備しておくのがおすすめです。
自己PRを1分でまとめるコツについては、「自己PRを1分間でまとめよう!強みを面接で話すコツや内容の作成方法を解説」の記事で解説しています。面接本番で焦らなくて済むように、あらかじめ準備しておきましょう。
慌てずにゆっくりと話す
面接では普段よりもゆっくりと話すように意識してください。緊張してしまい、早口になってしまう就活生が多くいるからです。
面接はなれない環境であり、選考に影響するのでプレッシャーもかかります。普段と同じように話すのは難しいでしょう。
いつもよりもゆっくりと話すことを意識し、わかりやすく伝えることがアピールのコツです。本番で自信を持って答えられるように、自己PRの練習を何度も行って備えておきましょう。
明るく大きな声で話す
面接官に好印象を持ってもらえるように、明るく大きな声で話しましょう。内容はもちろん、話し方も就活生の印象を左右する大切なポイントです。
暗い表情や小さな声は、自信のない印象を与えてしまいます。自己PRの評価も下がってしまう恐れがあるので、自信をもって大きな声でアピールするようにしてください。
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自己PRでリーダーシップをアピールする場合、どのようなリーダーシップなのか具体的に伝えることが大切です。また、自分の強みとしてリーダーシップをアピールする就活生は多く、ありきたりな内容では印象に残りにくいでしょう。
もし、自己PRでリーダーシップをどのようにアピールするか迷う場合は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。就職エージェントのキャリアチケットでは、専任のアドバイザーがあなたの就活状況や能力に合わせてサポートを行います。
自己PRのアドバイスはもちろん、履歴書の書き方や面接対策など、就活全体のアドバイスを実施。就活を成功させたい方は、まずキャリアチケットに相談してみましょう。
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自己PRにおけるリーダーシップに関するよくある質問
最後に、自己PRでリーダーシップをアピールする就活生によくある質問と、その回答を紹介します。
Q.自己PRでは高校時代の出来事をアピールしても良い?
A.アピールすることは可能です。ただし、新卒採用においては「大学時代に何を学び、どう成長したか」が重視されます。高校時代の経験をアピールする場合は、それが大学での学びや現在の価値観にどう繋がっているかを明確にし、一貫性を持たせることが重要です。
Q.リーダー経験がない場合はどうアピールする?
A.リーダー経験がない場合は、「リーダーシップ」ではなく、チーム内での貢献度や役割をアピールするのがおすすめです。たとえば、「チームの成功を支えた調整力」「課題を自ら見つけて改善した実行力」などのアピール方法があります。
リーダーでなくとも、課題解決や目標達成に向けて主体的に動いた行動を具体的なエピソードとともに伝え、再現性のある強みとしてアピールできるでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。