新卒営業職で評価される自己PRの書き方!ポイントと例文を紹介

このページのまとめ

  • 営業の種類に応じてアピールすべき強みは異なるため、事前に手法を理解することが重要
  • 営業職の自己PRでは、実績・スキル・経験期間を明確に伝えることがポイント
  • 新卒で営業職を目指すなら、自己PRで性格や学びの姿勢をアピールするのも一つの手

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新卒で営業職を志望している人の中には、自己PRとして何を書けば採用担当者の印象に残るか悩んでいる方も多いでしょう。企業側は、今までの実績や営業職に適した人材かどうかなどを見ています。

この記事では、企業が営業職に求める人物像やアピールしやすいスキルのほか、実際の自己PR例文まで幅広く紹介。あなたの強みを見つけ、効果的に伝えるためのヒントがきっと見つかるはずです。

目 次

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新卒の営業職を求めている企業が見ている点

営業職が必要な企業の採用担当者は、主に下記の2点に注目しています。

活躍してくれる人材であるか

「ここで長く働いてくれる人材かどうか」は、企業にとって重要な要素です。人材育成コストをおさえるためにも早期退職は避けたいもの。そのため、自社の経営理念や社風とマッチする人材であるとともに、ほかの社員と同じ熱量をもって仕事を盛り上げてくれる人材かを見極めます。

営業にふさわしいスキルがあるか

営業職に評価されやすいスキルには、下記のようなものがあります。

・コミュニケーション能力
・積極性
・傾聴力
・臨機応変な対応力

仕事内容によって求められるものは異なりますが、営業職は多くの人と接するため、コミュニケーションに関するスキルが大きなポイントになるでしょう。

面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」のコラムでは、選考時に面接官がチェックしているポイントを紹介しているため、あわせて参考にしてください。

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新卒が営業職の自己PRでアピールしやすいスキル

営業職を目指す新卒の自己PRでは、どのようなスキルが評価されるのか気になる人も多いでしょう。営業は人と接する機会が多く、また目標達成が求められる職種です。ここでは、自己PRでアピールすべき具体的なスキルと、それぞれの伝え方のコツを紹介します。

聞く力を含めたコミュニケーション能力

新卒が営業職の自己PRでコミュニケーション能力をアピールするなら、「話す力」だけでなく「聞く力」も伝えることが大切です。

営業職は人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力は欠かせないスキルといえます。ただし、営業で求められるのは「話し上手」だけではありません。顧客の課題やニーズを把握するためには、相手の話にしっかり耳を傾ける聞く力も必要です。

たとえば、接客業で「相手の話を丁寧に聞いたことで、本当に求めている商品を提案できた」というような経験があれば、それは大きな強みになります。自己PRでは、「私は聞き上手で、相手の意図を正確にくみとることが得意です」といった形で伝えると、営業職にマッチした人材であることを効果的にアピールできるでしょう。

課題を見抜く分析力・課題解決力

新卒営業職の自己PRで評価されるのは、顧客の課題を見抜き、的確な提案につなげる分析力や課題解決力です。営業の現場では、「自社の課題は分かっているが、何を導入すれば良いか分からない」と悩む顧客も少なくありません。

そうした場面で力を発揮するのが、相手の話を深く理解し、課題を見つけ、論理的に解決へ導く力です。論理的に物事を考えるのが得意な方や、課題に対して粘り強く向き合った経験がある方は、その具体例とともに課題解決能力や分析力を自己PRに取り入れましょう。

諦めずに取り組む粘り強さ

営業職の自己PRでは、目標達成に向けて粘り強く取り組む姿勢が高く評価されます。

営業の現場では、必ずしもすぐに成果が出るとは限りません。そのため、アポイントが取れなかったり、提案が断られたりする中でも、諦めずに継続する粘り強さや忍耐力が必要です。

たとえば、「ゼミ活動で何度も資料を修正し、最終発表で高評価を得た」といった経験は、忍耐力のある人物としての印象を強めてくれるでしょう。ただし、しつこさは逆効果になることもあるため、状況を冷静に見極めて工夫しながら継続できる姿勢をアピールすることが大切です。

部活動やアルバイト、学業などで粘り強く努力したエピソードがあれば、自己PRに活かしてみてください。

業界について学び続ける向上心

営業職を目指す新卒が、自己PRで伝えたい強みの一つが向上心です。営業職は、商品知識や業界理解、競合との違いなど、常に学び続ける姿勢が求められます。顧客の質問に正確に答えるためにも、知識を身につけようと努力できる人材が必要とされているのです。

たとえば、「資格取得のために半年間毎日勉強を継続した」「アルバイトで扱う商品を自主的に学び、売上に貢献した」などの経験があれば、成長意欲のある人物として評価されやすいでしょう。

営業はただ商品を売るだけでなく、自ら戦略を考え、課題に応じて提案を変える力も求められます。だからこそ、自分の能力を伸ばし続ける向上心が重要です。学び続けられる力は、営業職において大きな武器になります。自己PRでは、そうした向上心を具体的なエピソードとともに伝えましょう。

売り手と買い手をつなぐ交渉力

営業職で成果を上げるためには、交渉力が重要です。いくら良い商品やサービスを紹介しても、買いたい、契約したいと思ってもらえなければ成果にはつながらないでしょう。営業の仕事は、相手を説得し、行動を引き出すところまでがゴールです。

ただし、交渉とは一方的に売り込むことではありません。大切なのは「顧客の立場に立って提案する」こと。たとえば、「この製品を導入すれば、業務効率が20%アップします」といったように、相手の課題に合ったメリットを伝えることが効果的です。

こうした交渉力があれば、顧客との信頼関係を築きながら、結果に結びつけられます。交渉は押し売りではなく、相手の利益を考えた提案という意識が重要です。営業職を志望する場合は、相手目線を大切にして成果を出した経験があれば、ぜひ自己PRでアピールしましょう。

自己PRの書き方で悩んでいる方は、準備や構成などの基本的な組み立て方を解説している「エントリーシートの自己PRでもう悩まない!書き方や強みの見つけ方を解説」もあわせて参考にしてください。

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自己PRを考える前に知っておきたい営業職の種類

営業職と一口にいっても、さまざまな営業スタイルが存在します。どの営業手法にも共通して求められる基本スキルがある一方で、手法ごとに向いている人材像や活かせる強みが異なる場合も。

営業職を目指すうえで、自分がどのタイプの営業に適性があるのかを知ることは、自己PRを考えるうえでも大切です。ここでは、代表的な営業手法と、それぞれの手法で自己PRに活かせるポイントをご紹介します。

新規開拓営業:チャレンジ精神と行動力

新規開拓営業とは、これまで接点のなかった企業や個人に対してアプローチを行い、新たな顧客を獲得する営業スタイルです。電話・訪問・メール・SNSなどのさまざまな手段でアプローチし、顧客との関係を一から築く必要があります。

この営業手法では、成果がすぐに出るとは限らず、断られる場面も多いのが現実です。そのため、何度断られてもめげずに行動を続けられる粘り強さや、失敗を恐れず挑戦できるチャレンジ精神が重要といえます。

新卒の就活では、部活動やアルバイト、学業などで未経験のことに積極的に挑戦した経験や、うまくいかなくても行動を継続し結果につなげた経験などが自己PRとして活きるでしょう。

ルート営業:信頼関係を築く力と継続力

ルート営業とは、すでに取引のある既存顧客を定期的に訪問し、関係を維持・強化しながら追加受注や契約更新、ニーズのヒアリングなどを行う営業スタイルを表します。新規開拓と異なり、ゼロから信頼を築くのではなく、すでにある関係をいかに深めていくかが重要です。

そのため、相手の立場で物事を考える力や、小さな変化に気づける観察力、コツコツと信頼を積み上げる継続力などが求められます。訪問先では商品提案だけでなく、日常会話や些細な気配りが評価されることも多く、人柄や誠実さが問われる仕事ともいえるでしょう。

新卒の自己PRでは、継続的に部活動でレギュラーを維持した経験や、アルバイトでお客さまとの信頼関係を築いた経験などがあれば取り入れてみるのがおすすめです。長期的な視点で努力できる、人との関係を大切にしてきたといった姿勢をアピールすると、好印象につながるでしょう。

訪問・テレアポ営業:行動力と精神力

訪問営業やテレアポ営業は、見込み顧客に対して電話でアポイントを取り、実際に訪問して提案を行う営業手法です。主に法人営業に多く、新規開拓の一環として行われることもあります。

この営業スタイルでは、初対面の相手に対して臆せずアプローチする積極性や、断られてもすぐに切り替えて次に向かえるタフさが必要です。また、限られた時間の中で、相手に興味を持ってもらえる伝え方の工夫や、第一印象の良さも成果に直結します。

新卒の自己PRでは、アルバイトでの接客経験で初対面のお客さまにも積極的に話しかけた、文化祭などで知らない企業に協賛交渉をした、といった何度も挑戦して成果を出したエピソードが効果的です。

飛び込み営業:度胸とポジティブな思考

飛び込み営業とは、事前のアポイントなしに企業や店舗に直接訪問し、自社の商品やサービスを提案する営業手法です。ターゲットリストに基づき一軒一軒回るケースが多く、短時間での説明力と対人スキルが問われます。

この営業スタイルは、話を聞いてもらえない、門前払いされるといった場面も多く、精神的にハードな部分もあるでしょう。そのため、断られてもくじけない精神力や、前向きに切り替えて行動できる姿勢が強く求められます。また、第一印象がそのまま結果に直結するため、明るく元気な対応力や身だしなみへの意識も大切です。

新卒の自己PRでは、アルバイトでの飛び込み型の営業活動を経験した、ボランティアで通行人に声をかけて募金活動をしたなどのエピソードを取り入れてみましょう。

インサイドセールス:情報処理能力とヒアリング力

インサイドセールスとは、電話・メール・オンライン商談ツールなどを活用し、非対面で見込み顧客と接点を持ち、商談化へとつなげる営業手法です。

効率的に多数の顧客へアプローチできる点が特徴で、主にBtoBビジネスで導入されており、営業プロセスの分業化が進む中で重要性が高まっています。

非対面でのコミュニケーションが中心のため、表情や雰囲気が伝わりにくい分、的確なヒアリング力・言語化力・データ分析力などが求められるでしょう。また、顧客の状態をCRMなどのシステムで管理しながら行うため、ITリテラシーや業務の正確さも重要なポイントです。

新卒の自己PRでは、オンラインでのチーム活動経験がある、チャットや電話での応対経験があるなど、非対面での信頼構築や情報活用に関するエピソードを伝えると良いでしょう。

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新卒が営業の自己PRで記載したい3つの内容

企業側に自分が営業として発揮できることを、下記の3つに沿って伝えてみましょう。

1.実績

アルバイトなどで数字を伴った実績がある方はそちらを伝えましょう。たとえば、「△ヶ月連続で売上目標達成」といった具体的なエピソードは自己PRに有利です。

また、何を乗り越えて達成したのかまで伝えられると、説得力のある内容になります。ただし、誇張や嘘は書かないように注意しましょう。

2.スキルや知識

スキルや知識は、自分の職務レベルが伝わる要素です。企業側が必要としている人材にマッチするようなスキルや知識が書けると良いでしょう。また、応募先企業が扱う商材に特化した知識があれば、それも大きなアピールポイントです。

3.経験期間

接客業の経験がある方は、経験期間を記載しましょう。アルバイト経験以外について書く場合は、職場で活かせるスキルや知識などを中心にまとめると、ほかの学生と差をつけやすくなります。企業側に将来性を感じさせるような内容が効果的です。

営業職の自己PRとあわせて志望動機の書き方も知りたい方は「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」のコラムもあわせて参考にしてください。

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アピールするポイントを見つける3つの方法

営業職の自己PRに悩んでいる新卒の方は、自分の強みの見つけ方から見直してみましょう。ここで紹介する3つの視点で振り返ることで、企業に響くアピールポイントが見つかりやすくなります。

1.今まで経験してきたことを振り返る

今まで印象に残った出来事を順番にさかのぼっていってみましょう。印象に残っている理由を思い出しながら振り返るのがポイントです。

力を入れて取り組んだことが成果に繋がった事例や、業務範囲、リーダー経験などがある人はそのエピソードを掘り下げてアピールするのが良いでしょう。

2.資格の取得や専門性のある知識を習得する

特定の分野に関する専門的な知識や資格は、自分の強みとしてアピールできます。たとえば、IT業界であれば基本情報技術者試験、医薬系なら登録販売者資格などです。ほかにも、英語や中国語などの語学スキルは、グローバルビジネスに注力している企業で好印象を与えるでしょう。

就活時に役立つ資格について知りたい方は「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」もあわせてチェックしてみてください。

3.自分の性格や過去から探す

ポジティブ思考、積極性がある、打たれ強いなど、自分の性格を強みとしてアピールするのもおすすめです。仕事への姿勢や意欲など、自分の一面が営業職に必要な要素になります。

自分のいいところの見つけ方!言葉の例や面接でのアピール方法を紹介」のコラムでは、自分の良いところの探し方やアピールのコツを紹介しているため、自己PRを考える際に、あわせて参考にしてください。

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アピール内容別の営業自己PR例文

ここでは、アピールしたいシチュエーションごとの例文をご紹介します。

1.部活での実績を書く場合

「私の強みは、人の意見に寄り添えるところです。私は学生時代、バドミントン部で副部長をやっていました。部員数が40名ほどと多いこともあり、それぞれの意見が分かれることが多々ありました。私は部員にはできるだけ楽しく部活を続けてほしいと考えていたので、意見が分かれた際には個人的に話をする時間を設け、できる限り状況の改善を図っていました。
その結果、部員の満足度が上がったことで団結力も強まり、県大会で3位に入賞することができました。この経験を活かし、貴社への入社が叶った際にはクライアントの満足度を高められる営業職としてより一層努力してまいります。」

具体的な数字や担っていた役割などを明確に記載すると、相手に分かりやすく伝わります。

2.ゼミの経験を書く場合

「私は、元々経営戦略に興味があったので個人的にマーケティングに関する本などを読んで勉強していました。また、将来のキャリアアップに繋がると考え、大学でも経営学に特化したゼミに所属していました。自身とは異なる意見を持った人と会話する機会が増えたことで、1つの問題に対してあらゆる方向から考えられるスキルが身についたと自負しております。より経営に特化した知識を持つ営業を目指すため、将来的には中小企業診断士の資格を取得したいと考えております。持ち前の傾聴力や向上心を活かし、貴社に貢献してまいります。」

業務に活かせる知識はもちろん、努力していることもアピール要素になります。

3.接客のアルバイト経験がある場合

「私は雑貨屋の接客業務を3年間経験しました。
雑貨屋の仕事内容は、レジ業務やディスプレイ陳列、商品管理、配送業務など幅広い業務に携わっておりました。アルバイトから2年後にリーダーを任されましたが、店舗経営の赤字が続いていたことから、集客を増やすためにリピーター客とWeb経由のお客さまを対象に5%オフキャンペーンを発案し、実行しました。その後2週間ほどで成果が見えて、1営業日あたり前月比105%への向上に貢献することができました。この経験で得られた達成感を忘れず、貴社でも貢献していきたいと思います。」

きちんと自己PRになるよう自分のスキルをどう活かしたか、これからどう貢献に繋がるかとアピールしましょう。

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新卒で営業職の自己PR作成に悩んでいるあなたへ

営業職への自己PRは、自分にどのような強みがあるのか、どの営業スタイルに合っているのかを理解することから始まります。とはいえ、自己分析や自己PRを一人で進めるのは不安という方も多いでしょう。

キャリアチケットでは、あなたの強みや志向に合わせてプロのアドバイザーが個別にサポート。自己PRの作成はもちろん、エントリーシート添削や面接対策まで、一人ひとりに寄り添ったアドバイスが受けられます。

迷ったら、まずは無料相談から。自信を持って就活に臨むために、キャリアチケットと一緒に一歩を踏み出しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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