面接で使える好きな言葉105選を一覧で紹介!探し方と答え方の例文も解説

このページのまとめ

  • 面接で好きな言葉を聞かれた際は、エピソードを交えて説得力を持たせることが重要
  • 好きな言葉を選ぶ際は、自分の価値観と志望企業の社風とマッチしているかを基準にする
  • 聞き馴染みのない言葉は避けたうえで、意味を履き違えて使わないように気を付ける

「面接で好きな言葉を聞かれたら何と答えよう」「好きな言葉が見つからない…」など、面接ではさまざまな質問への対策が必須です。

この記事では、面接で使える好きな言葉を一覧にしたうえで、選ぶ際の注意点と回答例文を紹介しています。

面接で好きな言葉を答える際は、エピソードを交えて説得力を持たせることが重要です。最後まで読めば、自分に合う言葉を探すことができて、面接当日を自信を持って迎えられるでしょう。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   
目 次

面接で好きな言葉を聞く3つの理由

面接で学生が好きな言葉を聞く理由として、人柄や価値観を知りたいのはもちろん、自社とマッチするかどうか判断するための材料にしたいことなどが挙げられます。ここでは、面接官があなたの好きな言葉を聞く理由を3つ紹介します。

就職活動を効率よく進めるには、企業側の視点や意図の理解が欠かせません。以下で紹介する理由を把握して、好きな言葉をどのように伝えるべきか考えてみましょう。

1.学生の人柄や価値観を知るため

面接官が好きな言葉を聞く理由として、学生の人柄や価値観を知りたいという点が挙げられます。言葉によって連想されるイメージは異なり、学生が選んだ理由や関連するエピソードを通じて、それぞれの性格を判断する材料にできます。

・「初志貫徹」という言葉が好き:決めたことをやり遂げられる性格
・「継続は力なり」という言葉が好き:普段からコツコツと継続して成果を出す性格

面接官は質問に対する回答から、あなたが何を大切にしてるのかや、どのような人柄なのか判断できるのです。

2.自社の社風にマッチするか判断するため

面接官は、好きな言葉の回答から応募者の人柄や価値観を判断したうえで、自社にマッチするかどうかを判断しています。

企業によって理念やビジョン、社風が異なり、自社の成長のために必要な人材もさまざまです。そのため、学生の好きな言葉の回答から、自社が求める人物像を満たしているかどうか判断しています。

たとえば、ベンチャー企業であれば「挑戦」「行動力」などを重視することが多く、好きな言葉で「思い立ったが吉日」を紹介すると、高評価を獲得しやすいでしょう。一方、「石橋を叩いて渡る」などと回答すると、慎重な性格と判断される可能性が高く、自社とはマッチしなさそうと判断されかねません。

企業は、学生の好きな言葉を通じて、自社にマッチするか判断していることも覚えておきましょう。

3.論理的に説明できる力があるか判断するため

面接官は、「好きな言葉」という回答するのが難しい質問を通じて、学生に物事を論理的に説明できる力が備わっているかどうかを見極めたい狙いもあります。

社会人になると、短時間で自分の意図を伝えたり、クライアントと折衝したりする機会が何度もあり、論理的な思考力や会話力を求められることが多いです。そのため、「好きな言葉はなんですか?」という抽象的な質問を通じて、論理的に回答できるかチェックしています。

論理的な伝え方には型があるので、記事の後半で解説する伝え方のポイントも踏まえて、好きな言葉の回答から魅力的な自己PRにつなげましょう。

好きな言葉は個性をアピールするチャンス

好きな言葉に対する回答は個人差が出やすいため、エピソードを交えて分かりやすく伝えられると、自分らしさをアピールできます。

・なぜその言葉が好きなのか
・どのようなときの好きな言葉を思い出すのか
・好きな言葉にまつわるエピソードは何か
・入社後はどのように活かせるのか

自分らしさを体現するような言葉を選べると、面接官もあなたの性格を理解しやすくなるはずです。いきなり質問されて回答できるものではないので、伝え方を含めて事前に準備しておきましょう。

面接は入念に対策できるほど、通過率を上げられます。「就活の質問集105選!面接や会社説明会で好印象を与えるポイントを解説」も参考にして、質問への回答を用意しておきましょう。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

自分に合った好きな言葉の探し方5選

自分にぴったりな言葉を探す際は、インターネットや辞書を使うのはもちろん、各種エンターテインメントや身近な人の言葉も含めて、さまざまな角度から考えてみるのがおすすめです。

ここでは、自分に合った好きな言葉を探す5つの方法を紹介します。自己分析の一環として、広い視野で好きな言葉を探してみてください。

1.インターネットや辞書で意味を調べながら探す

言葉のイメージや意味を含めて、さまざまな選択肢から自分に合いそうなものを選ぶのであれば、インターネットや辞書を使うのがおすすめです。

類語辞典や類語検索を使えば、自分の強みやキーワードを軸にして、関連する言葉が数多く出てきます。似たような言葉でも、それぞれが持つ雰囲気や意味合いは異なるため、自分にマッチする言葉を探していきましょう。

類語検索だけでなく、短所の対義語として長所を探すアプローチもおすすめです。辞書で意味を調べながら探すことで、誤った使用も避けられるでしょう。

2.好きな映画や本などの名言を参考にする

好きな映画や本、小説はもちろん、偉人の名言などを参考にするのもおすすめです。特に、偉人や有名人の言葉は、結果を残すまでの努力の過程を表したフレーズが多いので、継続力や行動力をアピールしやすいといえます。

ただし、引用する言葉を発している人やタイトルがややマイナーだったり、一読して理解しづらいフレーズだったりすると、面接官も反応に困る可能性があるため気をつけてください。また、「好きな言葉を付け焼き刃で調べたのでは?」と懸念されかねないので、名言を好きな言葉にする際は有名なものを選びましょう。

3.身近な人の口癖や言葉から探す

好きな言葉は、家族や親戚、友人などの口癖から着想を得ても問題ありません。特に、小さな頃から両親に何度も言われた言葉であれば、自分の価値観を形成した言葉として説得力を持たせやすいです。

好きな言葉を通じて、自分の性格や価値観が志望企業の社風にマッチすることをイメージできるよう、自分の人生の指針といえるような言葉を選びましょう。

4.アピールしたい強みから探す

好きな言葉を探すにあたって、アピールしたい強みを基準にするのもおすすめです。自分の強みを端的に表す言葉であればエピソードも探しやすく、自分らしさのアピールにもつなげやすいでしょう。

・諦めそうなときは、いつもこの言葉を思い出している
・何か新しい挑戦をするときに思い出す言葉がある
・楽な方向に流れそうになったときに、この言葉で何度も留まることができた

好きな言葉は一つに絞る必要はなく、企業によって変えたほうが説得力を持たせやすいです。上記のようにさまざまなシーンを思い浮かべたうえで、強みを体現する言葉がないか考えてみましょう。

強みを探すには自己分析が欠かせないので、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考に、過去の経験を改めて振り返ってみてください。

5.自分の価値観やイメージを言葉にする

自分が大切にしている価値観や、自分を漢字一文字で表すなら何になるかなどをもとに、好きな言葉を探す方法もおすすめです。

「ありがとう」「努力」「笑顔」など、一言で伝えられるシンプルな言葉は、面接官も理解しやすいといえます。ただし、その言葉を選んだ理由やエピソードに具体性がないと、ほかの学生との差別化が難しい場合もあるため、オリジナリティの出し方には注意が必要です。

必ずしも四字熟語やことわざ、偉人の名言などから選ばなくてもよいので、価値観やイメージ先行で好きな言葉を選び、エピソードで差別化しましょう。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

面接で使える105の好きな言葉一覧

面接で伝える好きな言葉は、四字熟語やことわざはもちろん、著名人の言葉やシンプルな熟語でも構いません。ここでは、アピールしたい性格や人柄別で、105の言葉をまとめました。以下で紹介する言葉をベースにして、自分にぴったりなフレーズを探してみてください。

向上心や努力家に関する好きな言葉の例

向上心や努力家など、上昇志向な性格をアピールしたい場合に使える言葉をまとめました。

・信念
・尽力
・一生懸命
・日進月歩
・初志貫徹
・粉骨砕身
・因果応報
・力戦奮闘
・切磋琢磨
・努力は裏切らない
・努力に勝る天才なし
・為せば成るなさねばならぬ何事も

向上心の強さや努力できる性格であることは、どの企業においても必ず求められます。それぞれの言葉に対して、エピソードが思い浮かぶかどうかで判断してみてください。

継続力や計画性の高さに関する好きな言葉の例

継続力や計画性の高さなどのアピールにつながる、面接で使える言葉をまとめました。

・点滴穿石
・勇往邁進
・一念通天
・一暴十寒
・万里一空
・継続は力なり
・雨だれ石を穿つ
・石の上にも三年
・千里の道も一歩から
・塵も積もれば山となる
・ローマは一日にして成らず

継続力や計画性も、あらゆる業界で求められる能力です。ITエンジニアなどにおいては、継続力をアピールして、最新の技術トレンドをキャッチしていく姿勢を示せるでしょう。

明るさやポジティブさに関する好きな言葉の例

明るさやポジティブさをアピールするのにおすすめな言葉には、以下が挙げられます。

・感謝
・明朗闊達
・大胆不敵
・自由闊達
・ありがとう
・失敗は成功のもと
・明日は明日の風が吹く
・好きこそ物の上手なれ
・笑顔は人を幸せにする

明るくポジティブな性格は、新卒の就職活動において、ポテンシャルや伸び代をアピールするのに欠かせません。上記の言葉が自分の強みや性格に当てはまるなら、積極的に取り入れてみましょう。

チャレンジ精神や行動力の高さに関する好きな言葉の例

チャレンジ精神や行動力の高さをアピールできる言葉をまとめました。

・試行錯誤
・先手必勝
・勇猛果敢
・善は急げ
・思い立ったが吉日
・鉄は熱いうちに打て
・百聞は一見に如かず
・案ずるより産むが易し
・終わりよければすべてよし
・虎穴に入らずんば虎子を得ず
・聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥

どの企業においても、指示を待つのではなく、自分で考えて行動できる人材を求めています。チャレンジ精神や行動力をアピールできる言葉を使って、企業が求める人物像であることを伝えましょう。

リーダーシップに関する好きな言葉の例

リーダーシップをアピールするのにおすすめな言葉には、以下が挙げられます。

・愛
・信頼
・一致団結
・独立独歩
・率先垂範
・敢作敢当
・進取果敢
・ワンチーム
・船頭多くして船山に登る

リーダーシップは、自己PRとして展開できるエピソードも多いのでおすすめです。

コミュニケーション能力の高さに関する好きな言葉の例

コミュニケーション能力にまつわる言葉をまとめました。

・輪
・共感
・一期一会
・明朗快活
・三方良し
・笑う角には福来る
・和をもって尊しとなす

コミュニケーション能力も、すべての企業で求められる基本的なスキルです。自分なりのエピソードを交えて自己PRにつなげましょう。

思いやりや気遣いに関する好きな言葉の例

思いやりや気遣いなどをアピールするのに使える言葉は、以下が挙げられます。

・心
・共栄共存
・君子懐徳
・十人十色
・縁の下の力持ち
・実るほど頭を垂れる稲穂かな

人間関係を円滑にするのに思いやりや気遣いが欠かせないので、基本的なヒューマンスキルを備えているアピールにつなげましょう。

責任感の強さや真面目さに関する好きな言葉の例

責任感の強さや真面目さに関する言葉をまとめました。

・誠実
・有言実行
・不言実行
・品行方正
・質実剛健
・公明正大
・誠心誠意
・積小為大
・謹厳実直
・学問に王道なし

責任感の強さや真面目さも、どの企業においても必要とされるスキルです。

冷静さや慎重さに関する好きな言葉の例

冷静さや慎重さをアピールできる言葉は以下が挙げられます。

・懇切丁寧
・無知の知
・周到綿密
・急がば回れ
・後悔先に立たず
・念には念を入れよ
・備えあれば憂いなし
・勝って兜の緒を締めよ
・人事を尽くして天命を待つ

企業が求める人物像から逆算して、自分にマッチする言葉を考えてみてください。

臨機応変さや適応力の高さに関する好きな言葉の例

臨機応変さや適応力の高さにまつわる言葉をまとめました。

・当意即妙
・千思万考
・覆水盆に返らず
・ピンチはチャンス

臨機応変さは社会人になってから必要とされる場面が増えるので、学生の間に経験したことがあれば積極的にアピールしましょう。

粘り強さや忍耐力の強さに関する好きな言葉の例

粘り強さや忍耐力の強さを伝えられる言葉には、以下が挙げられます。

・七転八起
・堅忍不抜
・百折不撓
・不撓不屈
・臥薪嘗胆
・勇猛精進
・言行一致
・苦は楽の種
・ネバーギブアップ
・蟻の思いも天に届く

メンタルの強さのアピールにもなるので、就職先への適応力があることを伝えたい人におすすめです。

好奇心の旺盛さに関する好きな言葉の例

好奇心の旺盛さをアピールするのに向いている言葉をまとめました。

・温故知新
・人生一度きり
・走りながら考える
・初心忘るべからず
・蒔かぬ種は生えぬ
・三人寄れば文殊の知恵
・とりあえずやってみる

好奇心の旺盛さは、行動力とセットで伝えるとより魅力的なアピールにつながるでしょう。

好きな言葉を考えるにあたっては、企業を選ぶ判断基準である就活の軸も見直すのがおすすめです。「就活の軸ってなに?自分に合う就職先を見つけるコツ」で就活の軸について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

好きな言葉を選ぶ際の5つの注意点

好きな言葉を選ぶ際は、自分がアピールしたいポイントと企業の社風が関連するものを選ぶようにするのはもちろん、言葉の意味を正しく理解したうえで選びましょう。

ここでは、好きな言葉を選ぶ際の注意点を5つ解説します。的外れな回答にならないよう、以下の注意点は必ず覚えておきましょう。

1.訴求ポイントと志望企業の社風が関連する言葉を選ぶ

好きな言葉をピックアップする際は、自分がアピールしたいポイントと、志望する企業の社風が関連することを意識してください。企業は、あなたが回答した好きな言葉を通じて自社に合いそうか判断するため、関連性の低い言葉を伝えると、マッチしないと思われる可能性が高まります。

同様に、単純に好きな言葉を伝えたり、仕事に活かせるアピールにつながらない言葉を選んだりすることも避けてください。

就職活動の一環として好きな言葉を聞かれている以上、その背景を常に考えることが重要です。

2.言葉の意味を正しく理解したうえで選ぶ

好きな言葉を選定する際は、その言葉の意味を正しく理解しましょう。間違った意味で認識して説明すると、「言葉の意味を理解できていないな」というマイナスな評価につながるため、気をつけてください。

好きな言葉が思い浮かんでいる場合も、改めて正しい意味を調べたうえで面接に臨みましょう。

3.自分の行動に影響を与えている言葉を選ぶ

好きな言葉を回答する際は、自分の行動や考え方などに影響を与えている言葉を選んでください。先述したとおり、就職活動では、あなたの人柄や性格を知るためにさまざまな質問がなされます。

仮に、言葉の響きが好きだからという理由で「のらりくらり」を伝えた場合、面接官はあなたの性格や特徴として理解する可能性は否めません。そもそも、「言葉の響き」というのは質問の意図として含まれていないため、自分を体現するような言葉を選びましょう。

4.聞き馴染みのない言葉は避ける

好きな言葉が思い浮かばず、辞書やインターネットで調べた結果として、聞き馴染みのない言葉を選ぶのも避けてください。面接の場面で聞き慣れない言葉を回答しても、面接官に意味が伝わらない可能性もあるでしょう。

「言葉の意味を紹介すればよいのでは」と思うかもしれませんが、面接では短時間で分かりやすく伝えるスキルも評価ポイントになります。そのため、言葉の説明よりも自分の考えや性格などのアピールに時間を使うべきです。

企業が求める人物像にマッチすることをアピールできる言葉であれば基本的に問題ありませんが、意味の説明がなくても理解できる言葉を選んだほうが、面接官の評価を得やすいでしょう。

アニメや漫画からの引用は特に注意

好きな言葉の引用元として、アニメや漫画を選ぶ際は特に注意が必要です。面接官が部長級などになると年齢層が上がるため、回答した内容が理解されづらい可能性もあります。

ほかにも、伝統的で堅い印象の企業においては、四字熟語やことわざから好きな言葉を選んだほうが、社風に対する親和性が高いでしょう。

5.ネガティブなイメージの言葉は避ける

好きな言葉を選ぶ際は、ネガティブなイメージの言葉も避けてください。なぜなら、その言葉を聞いた際に「この学生は暗い性格なのかな」と思われる可能性があるからです。

好きな言葉を答える際はポジティブな言葉を選び、面接官に自分を採用するメリットが伝わるようにしましょう。

面接では、少し変わった質問として「5年後の自分」を問われることもあります。「5年後の自分を魅力的に答える方法を伝授!分からない際の対策や例文も解説」で答え方を解説しているので、あわせて参考にしてください。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

面接での好きな言葉の答え方4ステップ

面接で好きな言葉を答える際は、最初に結論として端的に伝えたうえで、好きな理由や関連するエピソードで補足するのがおすすめです。ここでは、好きな言葉の答え方を4ステップで紹介します。好きな言葉が決まったら、以下の内容をもとに自分なりの伝え方を考えていきましょう。

1.最初に結論として好きな言葉を一言で答える

面接で好きな言葉を聞かれたら、まずは結論として端的に答えるようにしてください。なぜなら、最初に「私の好きな言葉は△△です」と伝えることで、面接官に自分がこれから話す内容を理解してもらいやすくなるからです。

逆に、起承転結の形で最後に結論を伝えると、「結局この学生が好きな言葉は何だろう」となりかねません。

好きな言葉の回答に限らず、面接の質問は結論から伝えて、話の方向性を示しましょう。

2.選んだ言葉が好きな理由や背景を補足する

最初に結論として好きな言葉を回答したら、その言葉が好きな理由や選んだ背景を伝えます。なぜなら、結論に続いて理由や背景を紹介することで、面接官が抱く「どうしてその言葉が好きなのだろう」という疑問を解消できるからです。

・なぜその言葉を選んだのか
・いつからその言葉が好きなのか

上記のような視点で好きな言葉を選んだ理由について触れて、自分の回答に納得感を持たせましょう。

3.好きな言葉にまつわるエピソードで説得力を出す

好きな言葉を選んだ理由に続いて、関連するエピソードや経験を盛り込みます。結論と背景の理由を述べただけでは、本当にその言葉が好きなのかよく分からないため、具体例を交えて人柄や性格をアピールするのがポイントです。

エピソードがなければオリジナリティも出せないので、自分らしさが伝わる経験を盛り込みましょう。

4.入社してからどのように活かせるかで締めくくる

最後に、入社後の抱負に関連づけて、どのように活かせるかで締めくくります。

エピソードはあくまで過去の経験なので、入社してからどのように貢献できるかまで伝えられると、面接官があなたを採用するメリットをイメージしやすくなるでしょう。

このように、質問に対する回答は、「結論(Poiint)→理由(Reason)→具体例(Example)→再度結論(Poiint)」という論理展開で構成するのがおすすめです。頭文字をとってPREP法と呼びますが、好きな言葉はもちろん、自己PRや志望動機などもPREP法に当てはめると、スムーズに回答をまとめられるでしょう。

PREP法については「新卒採用における自己PRのポイントは?構成や書き方のコツを解説!」の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

面接で好きな言葉を答える際の注意点

面接で好きな言葉を答える際は、結論だけで終わらないようにするのはもちろん、「特にありません」という回答も避けましょう。ここでは、好きな言葉を質問された際のNGな答え方を紹介するので、該当しないように事前に対策を済ませておいてください。

好きな言葉だけを答えない

面接官から好きな言葉を聞かれた際は、単に好きな言葉だけを伝えるのは避けましょう。エピソードや入社後にどのように貢献できるかを含めて回答しないと、面接官から「質問の意図を汲み取れていないな」というマイナス評価につながりかねません。

たとえば、「私の好きな言葉は感謝です」と答えるだけでは、どのような性格・人柄なのかイメージがつかず、話も広がらないでしょう。「感謝」という言葉が好きな理由や経験などを盛り込み、面接官に自分という人材を魅力的にアピールする意識が欠かせません。

「特にありません」と答えない

面接中の質問すべてに共通しますが、「特にありません」という回答も避けましょう。面接は企業に対して入社への意欲や熱意を伝える場である以上、「特にありません」と回答するのはネガティブに捉えられる可能性が極めて高いです。

面接で質問される項目はある程度決まっているので、どのような回答をするか、最低限のテンプレートは用意しておきましょう。

面接でうまく答えられなかったら?失敗を乗り越える対処法・予防策も解説」も参考にしながら、面接対策を進めてみてください。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

面接で好きな言葉を伝える回答例7選

面接で好きな言葉を伝える際の回答例を紹介します。それぞれ定番ともいえる言葉について例文を載せているので、以下の内容を参考にして、自分の言葉でまとめてみましょう。

回答例文1.「ありがとう」がテーマ

私の好きな言葉は「ありがとう」です。

毎日を過ごすなかで、「ありがとう」「ありがとうございます」を言う機会は非常に多く、感謝の言葉は心が晴れやかになります。言う側はもちろん、言われる側も心が上向く「ありがとう」の言葉は、当たり前でありながら、忘れてはならない言葉だと思っています。

仕事をするうえでも、同僚や上司の方はもちろん、関わるすべての方への感謝の気持ちを忘れず、誠実な気持ちで業務に取り組みたいです。

回答例文2.「継続は力なり」がテーマ

私の好きな言葉は「継続は力なり」です。

私は大学1年生の頃から海外留学に興味があったものの、英語が苦手でした。そのため、TOEICの勉強を毎日30分行うことを決めて、コツコツ継続させました。その結果、大学2年生では650点、3年生では800点までスコアを伸ばすことができ、半年間の海外留学に行くことができました。

私は、継続して物事に取り組めば、必ず成長できると信じています。この経験を御社でも活かし、日々の業務はもちろん、売上アップにつながる努力を継続していきたいです。

回答例文3.「一期一会」がテーマ

私の好きな言葉は「一期一会」です。

私が一期一会を意識したのは、大学2年生のときに一人旅で行った石垣島がきっかけでした。旅先では同じように旅行をしている人との出会いが数多くあり、新たな価値観に触れる機会になりました。旅先でしか会えない人が大半ですが、なかには継続的に連絡を取り合う友人もできて、人とのつながりを強く意識するようになりました。

仕事をするうえでも、社内はもちろん、クライアント企業とのつながりが重要です。これからも一期一会を大切にして、誠意のある言動で信頼関係を構築していきたいです。

回答例文4.「感謝」がテーマ

私の好きな言葉は「感謝」です。

私は大学1年生から今に至るまで、居酒屋でホールスタッフをしています。曜日を問わず多くのお客さまがいらっしゃる繁盛店で、ドリンクやフードを提供する都度、威勢のよい大きな声を心がけています。

するとお客さまからは「△△さんの接客は気持ちいいよね」と褒めていただき、お店を出る際も、「ありがとう。また来るね」などと、感謝の言葉をかけてもらう機会も何度かあります。私は居酒屋のホールスタッフの経験を通じて、仕事で大切なことは誰かに貢献する気持ちであると学びました。その結果、感謝の言葉や対価として報酬が発生するものだと理解しています。

この経験を御社でも活かし、他者貢献の気持ちを忘れず、クライアント企業から感謝の言葉をもらえるような価値の高い仕事をしていきたいです。

回答例文5.「笑顔」がテーマ

私の好きな言葉は「笑顔」です。

私は中学生の頃からバレーボール部に所属しており、大学生の現在も続けています。昨年の夏のリーグ戦では負けが続いており、チームの雰囲気もどんよりしていました。練習の雰囲気も暗く、このままでは次の試合も勝てないと思った私は、持ち前の明るさを発揮して、常に笑顔でメンバーに声かけしました。

その結果、ほかのメンバーも徐々に笑顔を取り戻し、練習の質もアップしたことで、リーグ戦では何とか勝ち越しまで持ち込めました。試合中の雰囲気も大きく変わり、ピンチなときこそ笑顔を絶やさず、明るい気持ちでい続けることが重要であると痛感しています。

この経験を御社に入社してからも活かして、持ち前の笑顔で仕事をスムーズに進めていきたいです。

NG例文1.言葉の意味を誤って使用

私が好きな言葉は「温故知新」です。

昔の事柄を調べ直し、そこから新しい道理や知識を探り当てるという意味ですが、私はこの言葉を大学時代のサッカー部で意識し始めました。

私はサッカー部で副キャプテンを務めていた際、チームの団結力がなく、試合に勝てない日が続きました。そこで、OBが行っていた従来の練習方法はすべてやめて、今のチームにフィットした練習方法に変えました。その結果、徐々にチームが機能し始め、試合でも勝てるようになりました。

この経験から、過去のやり方にしばられず、常に新しい方法を模索する重要性を学びました。御社に入社後は、これまでのやり方に捉われず、新しい目線で方法を思案し、さらなる売上アップに貢献していきたいです。

解説

温故知新の意味は正しいですが、紹介しているエピソードが本来の意味と逆になっています。

言葉の意味を誤ってしまうとマイナス評価につながる可能性が高いので、正しい意味を事前に確認しましょう。

NG例文2.ネガティブなイメージの言葉を使用

私の好きな言葉は「優柔不断」です。

さまざまな物事について、状況に合わせて判断を変えられるのが私の強みだと思っています。志望校を選択したり、大学の講義を選択したりする際など、自分ではなかなか判断できず、友人の選択を見習って流動的に判断してきました。

自分の考えを持つよりも意思決定がスムーズであり、優柔不断さはむしろメリットが大きいと実感しています。

御社に入社してからも、優柔不断な性格を活かして日々の業務をスムーズに遂行していきたいです。

解説

優柔不断の意味自体がネガティブであり、伝えているエピソードも主体性のなさがにじみ出る内容になっています。

社会に出てからは、自分で考えて行動する力が求められるので、ポジティブな言葉を選ぶのはもちろん、入社後に活躍できるイメージが湧くエピソードを盛り込みましょう。

面接で頻出の質問は「【プロ監修】新卒採用の面接で聞かれる40の質問と対策ポイント【質問シートあり】」で詳しく解説しているので、対策する際の参考にしてください。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

面接では「好きな言葉」に似た質問も多い

面接では「座右の銘を教えてください」「自分にキャッチフレーズをつけるなら何ですか」など、好きな言葉に似た質問がされることもあります。それぞれの意味を正しく理解し、面接官が求める回答を用意しておけると、面接当日をより安心して迎えられるでしょう。

ここでは、好きな言葉に似た質問に求められる回答や方向性について、詳しく解説します。

「座右の銘」との違い

「座右の銘」とは、常に自分のそばに置いておく、自分の戒めとする言葉です。好きな言葉と座右の銘は、価値観や人柄を知るための質問として共通していますが、以下の点に違いがあります。

・好きな言葉:状況を問わず、自分をポジティブな気持ちにさせ、自分を体現できるような言葉
・座右の銘:困難に直面したときの行動指針や大事にしている考え方を指す言葉

いずれも自分の価値観や考え方のアピールにつながる言葉ですが、座右の銘の場合は「課題や困難に対してどのように向き合うか」という点を意識して考えるとよいでしょう。

座右の銘については「座右の銘の面接での効果的な答え方は?42の格言一覧やOK・NG例文を紹介」で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

「キャッチフレーズ」との違い

「キャッチフレーズ」は、好きな言葉よりも表現力が問われる質問です。キャッチフレーズを問われた際も、基本的には自分の価値観や人柄をアピールできる言葉で問題ありません。

ただし、「感謝」「継続は力なり」などはキャッチフレーズとはいえず、「自分を一言で表すなら」という視点やユーモアが問われます。

・諦めの悪い男
・痒いところに手が届く気配り力

上記のように、自己紹介の枕詞としてワンフレーズを付け足すイメージで考えてみると、キャッチフレーズは思い浮かびやすいはずです。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

面接で好きな言葉を伝えるのが不安なあなたへ

「好きな言葉なんて思いつかない」「好きな言葉に関連するエピソードがない」など、面接対策は誰もが苦労するものです。

好きな言葉を考えたり探したりする際は、自分の強みを前提に、志望企業にマッチするものにしましょう。ポジティブな言葉を選んで、入社後の活躍をイメージできるようにするのがポイントです。

これらのアドバイスを踏まえても好きな言葉を考えるのが難しい場合は、就活エージェントの「キャリアチケット」に相談してください。

キャリアチケットでは、あらゆる面接対策はもちろん、自己分析のサポートやESの添削など、新卒者を対象とした就職支援サービスを提供しています。

一人ひとりとのカウンセリングを踏まえた適職診断も行っているので、今の面接対策で内定を獲得できるか不安な人は、キャリアチケットまでお気軽にお問い合わせください。

面接で好印象を与えるコツを相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。