履歴書の本人希望欄の正しい書き方~勤務地の希望は書いても良い?~

このページのまとめ

  • 履歴書の本人希望欄は基本的に「貴社の規定に従います」と書く
  • 履歴書の希望欄には「絶対に譲れない条件」のみ記載する
  • 希望勤務地を書く場合は、その理由を簡潔に記載する
  • 連絡が取れる時間帯が決まっている場合は履歴書に明記しておく

履歴書の本人希望欄を書くときに「勤務地などの希望はどのように書いたらいいのか」「希望条件は自由に書いていいのか」「書くことがない場合どうするのか」と悩む就活生は多いでしょう。
当コラムでは、こうした本人希望欄にまつわる就活生の疑問にお答えします。企業に悪い印象を与えずに自分の希望を伝えたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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履歴書の本人希望欄を書く際の3つのルール

本人希望欄は、希望条件を自由に挙げていい項目ではありません。まずは、本人希望欄の書き方について知っておきたい基本ルールを解説します。

1.特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と書く
特に希望条件がない場合は、基本的に「貴社の規定に従います」と書きます。空白にしてしまうと記入漏れだと思われてしまう可能性があるので注意が必要です。「特になし」「ありません」といった書き方も、興味や意欲がないような印象を与えてしまうので避けたほうが良いでしょう。

2.希望を書く場合は「絶対に譲れない条件」のみ記入
採用担当者は、本人希望欄に書かれている内容を入社条件として判断します。書かれている希望が多い場合、採用を判断する際の懸念点になりかねません。そのため、できる限り希望は出さない方が良いでしょう。
もし希望を書く場合は、「この希望が叶えられない場合は入社できない」という絶対に譲れない条件のみを書くようにしてください。そのほかの条件については面接時に採用担当者に相談するほうが良いでしょう。

3.イレギュラーな希望なら理由を簡潔に記載する
家庭の事情などで、やむを得ず勤務地や勤務時間などを制限しなければならないこともあるでしょう。そういった場合はただ希望を書くだけでなく、以下のように担当者が納得できる具体的な理由を記載する必要があります。それぞれ書き方例を挙げるので履歴書を書く際は参考にしてみてください。

特定の勤務地を希望する場合

例「介護が必要な家族がいるため、関東圏での勤務を希望します。」

記載のポイント:あらかじめ企業から勤務地を選択するように言われている場合、理由を書く必要はありませんが、そうでない場合は具体的な理由を添えます。勤務可能な範囲はできるだけ広げるようにしましょう。

特定の勤務時間を希望する場合

例「家族の介護のため、19時00分までの勤務を希望します。」

記載のポイント:勤務時間の希望は、企業が提示する就業時間を満たしていることが前提となります。また、「◯時以降は残業できません」といった断定的な書き方をすると、一方的な印象になってしまうので注意しましょう。

健康上の理由による配慮を希望する場合

例「通常の業務に支障はありませんが、過去にヘルニアを患った関係で、腰への負担となるような重いものを持つことができません。」

記載のポイント:持病などにより就業上での配慮を求める際は、できるだけ企業に不安を抱かせないように「業務に支障はない」と前置きすることが重要です。また、通院が必要な場合はその頻度を詳しく記載しておきましょう。

希望勤務地の候補を挙げるよう指示がある場合

例 「希望勤務地:表参道店」

   「【希望勤務地】
  1位:表参道点
  2位:新宿店
  3位:立川店」

記載のポイント:企業によっては複数の拠点から、希望勤務地の候補を挙げるよう言われる場合もあります。希望勤務地が1箇所の場合はその場所を、いくつか列挙する場合は1~3位程度まで記載しておきましょう。

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履歴書の本人希望欄に書くべき内容

本人希望欄にはできるだけ希望は書かず、会社の規定に従うのが望ましいとお伝えしました。ただし、以下のような場合など、記載しておかなければならない内容もあります。

募集職種が複数ある場合は希望職種を書く

複数の職種での募集だった場合、必ず希望職種を記載します。何も記載されていないと、企業側はどの職種への応募なのか分からず、スムーズな選考が行えません。また、企業側との認識の齟齬がないように、職種の名称は求人票や募集要項の記載に合わせましょう。

例「営業職を希望いたします。」

連絡が取れる時間帯が決まっている場合は明記しておく

授業やアルバイトの都合などで、連絡可能な曜日・時間帯が決まっている場合、いつなら確実に電話が取れるのかを記載しておきましょう。注意点としては、相手に配慮した時間帯にすること。たとえば、営業時間が8時~17時の企業に対して「22時~24時」といった指定をするのは非常識です。
 
例「大学の授業の関係上、月曜日~金曜日の13時~16時の間にご連絡をいただけますと幸いです。」

もし入社可能時期が分かるのであれば書いておく

新卒の場合、選考の時点で4月入社が決定しているため記載の必要はありません。しかし、第二新卒として転職活動を行っており、すでに退職日が決まっている場合は、退職予定日と入社可能日も書いておきましょう。

例「退職予定日:2020年◯月◯日
入社可能日:2020年◯月◯日より就業可能」

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履歴書の本人希望欄に書かないほうが良い内容

本人希望欄を書く際の基本ルールと、書くべき内容について解説しました。最後に、書かないほうが良い内容についてご紹介します。企業に悪い印象を与えない書き方について、よく確認しておきましょう。

給与や待遇面の希望

就業するうえで重要な給与や待遇ですが、これらに関する希望を書くのは避けましょう。「働く前から待遇のことばかり気にしている」と、採用担当者にマイナスイメージを持たれてしまいます。希望年収などは面接時に聞かれたら答える程度にしておくのが無難でしょう。

特別な理由のない勤務地や勤務時間の希望

正当な理由もなしに希望条件を記載すると、企業側に「わがまま」「扱いにくい人」と捉えられる可能性が高く、採用見送りの原因になります。上述した通り、特別な事情があるならその理由を書き、なければ希望条件は出さないようにしましょう。

自己PRなどの本人希望と関係ない事柄

やる気を伝えたいという気持ちから、本人希望欄に志望動機や自己PRを書きたくなる人もいるでしょう。しかし、本人希望欄は希望条件を伝えるためのスペースですから、希望条件以外の内容を書いてはいけません。むしろ「本人希望欄の項目の意味を理解していない」と思われてしまい、評価ダウンに繋がる恐れがあるので、書かないようにしましょう。

 

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