ITインターンとは?内容・種類・探し方・参加のメリットなどを解説

このページのまとめ

  • ITとは、コンピューターや通信に関する情報技術を指す
  • ITインターンは業界理解・スキルアップ・選考対策が同時にできる貴重な機会
  • IT企業のインターンの内容は、プログラミングやマーケティングなどさまざま

ITインターンとは?内容・種類・探し方・参加のメリットなどを解説のイメージ

ITインターンへの参加を迷っている就活生も多いでしょう。インターンは内容や種類がさまざまで、どのように選べば良いか分からず悩む方は多くいます。

この記事では、ITインターンの内容やメリット、選び方、探し方などを解説。ITインターンは、業界理解・スキルアップ・選考対策のすべてを効率良く進められるのが特徴です。IT業界に進むべきか迷っている方は、この記事を読んで一歩踏み出す勇気をもちましょう。

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目 次

そもそもIT業界とは

ITとは、コンピューター・通信関連の「情報技術(Information Technology)」の総称を指します。この情報技術を活用したサービスを取り扱っているのがIT業界です。

たとえば、普段何気なく使用しているパソコンやスマートフォン、インターネットもITの一部。ほかにも、通話・チャットができるアプリやお店のWeb予約システム、スマート家電などもITに含まれており、今や我々の生活に欠かせない技術となっています。

【IT業界徹底解説Part1】IT業界で働くための基礎知識」の記事ではIT業界に関連する基礎知識を解説しているため、併せて参考にしてください。

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IT企業のインターンの内容

IT企業のインターンといっても、その内容はさまざまです。そのため、まずはどのような内容のインターンが実施されているのか知っておきましょう。

アプリ・Web開発

ITインターンでは、スマホやWeb向けのアプリケーション開発に関わり、企画や設計、動作確認など幅広く経験できるのが魅力です。

アプリやWebシステムは、企画立案から設計、プログラミング、テストまで多くの工程があり、一連の流れを実践することで、企画力や技術力の両方を身に付けられます。特にIT企業ではサービスの企画提案力も重要視されるため、単なるプログラミング以上の力が求められるでしょう。

たとえば、スマホアプリの新機能を企画し、その設計書を作成、実際に動くかどうかのテストを行う作業などを体験します。プログラミング経験がなくても、インターン中に基礎から学べる場合もあり、企画力やアイデアを形にする力を伸ばすチャンスです。

プログラミング

ITインターンでは、実際の現場でプログラミング業務を経験でき、スキルの実践力を養うことが可能です。

短期インターンのシステム開発・設計体験はテーマに沿った開発案の提案や概要理解が中心であり、実際の現場でコードを書いたりシステム更新を行う機会は多くありません。一方、長期インターンの場合は企業が実際に使うシステムのアップデートや機能追加のプログラミングを任されるケースが多く、現場の流れを体験しながら実践的な技術を習得できます。

基本的にプログラミング経験者が優先される傾向にありますが、未経験者も学ぶ意欲があれば参加できる場合があるでしょう。インターンを通じて自分の課題を把握し、スキルアップしながら就活のアピールポイントにもつなげられます。

プログラマーについて詳しく知りたい方は、「PG(プログラマー)について深掘り!種類や内容など幅広く解説」の記事をご覧ください。

マーケティング

ITインターンでは、SNS運用やデータ分析を含むマーケティング業務を実務で体験でき、自分にマーケティング職が向いているかを判断できる貴重な機会です。

マーケティングとは、商品やサービスを継続的に顧客へ届け、売れ続ける仕組みを設計・実行する仕事。IT企業ではSNS運用、Web広告運用、アクセス解析など業務が多岐にわたり、インターンを通じて実践的なスキルと視点を身に付けられます。

たとえば、自社のコーヒーを朝の通勤客へ販売するため、駅前に店舗を出す施策を考えることはマーケティングですし、SNS投稿の企画・分析、顧客データの解析なども業務の一部です。

長期インターンではこれらの施策立案から実行、結果分析まで携わる機会があり、インターンを通して「マーケティング職に進むべきか」を判断できます。特にIT業界ではSNS運用に関わる業務を担当することが多く、施策実行力を学べるのが特徴です。

デザイナー

IT企業のインターンでは、Webサービスやアプリのロゴ制作、Webページデザインなどデザイナー業務を実践的に経験できます。

デザイナーはサービスの見た目やユーザー体験に直結する重要な役割を担い、IllustratorやPhotoshopなどのデザインツールを使いこなすスキルが求められます。実務経験を積むことで、より洗練されたデザイン力を身に付けられるでしょう。

多くのデザイナーインターンでは、ポートフォリオの提出が必須となっており、作品を通じてスキルを評価されます。しかし、未経験者歓迎のインターンも存在し、基礎からツールの使い方を学べる機会もあるようです。

「デザインスキルを仕事に活かしたい」「IT分野でデザイナーとして成長したい」という学生は、デザイナーのITインターンに参加して実務経験を積み、ポートフォリオを充実させましょう。

営業事務

IT企業のインターンでは、営業業務を実際に体験できる場合があり、営業職への適性やスキルを実践の中で身に付けられるのが特徴です。

営業は、企業の利益を上げるために自社のサービスや商品を顧客に販売する仕事であり、IT業界でも重要な役割を担います。インターンで営業業務を経験することで、社会人としての基礎マナーや営業に必要なコミュニケーション力、提案力を実践的に学べるでしょう。

長期インターンの場合は、実際に顧客に対して商品・サービスを提案し販売する機会をつくってもらえることがあります。この経験を通じて、営業職のやりがいや難しさ、自分に向いているかどうかを実感できるでしょう。

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IT企業のインターンに参加するメリット

日常生活でもビジネスでも重要な役割を担うITは、今後もさらなる躍進が見込まれます。下記のようなメリットもあるので、興味がある方はインターンに参加してみましょう。

IT企業の業務内容を体験することで理解が深まる

実際にIT企業の業務に携わることで、業界や仕事への理解がより深まるのがメリットの1つです。IT企業のポジティブな面だけでなく、実務を体験しなければ分からなかった大変さを知ることができます。

業界について深く知ることは、「マイナス面を知ったうえでも就職したいと思えるかどうか」の判断材料となり、進路の取捨選択にも役立つでしょう。

実際の企業の雰囲気が分かる

企業のインターンに参加することで、Webサイトやパンフレット、説明会だけでは分からなかった実際の雰囲気を体感できます。業務を通して社内のさまざまな人と関わりを持てたり職場の雰囲気を知れたりするのは、インターンならではのメリットです。

実践的なスキルを身に付けられる

ITインターンの魅力は、実務経験を通じてエンジニア・プログラマーとしての実践的なスキルを身に付けられることです。長期のITインターンでは、有給で現役エンジニアと同じ環境で実務を経験できる機会が多く、学校の授業や独学では学べないチーム開発・設計・ツール運用などのスキルを習得できます。

ITインターンでエンジニアやプログラマーの経験を積んでから就活に臨む学生は、企業から「即戦力として活躍できる人材」と評価されやすくなり、大手企業や人気企業の選考も有利に進められる傾向があります。

また、実務経験を通じて自分のスキル不足に気付けるのもメリットです。もし、プログラミングスキルの不足を感じた場合は、インターン後にプログラミングスクールで短期集中で学ぶなど、効率的な就活対策にもつなげられます。

ITインターンは、「実務スキルの習得」「就活での即戦力アピール」「自分の課題発見」を同時に実現できる貴重な機会です。IT業界を志望するなら、スキルアップと内定獲得の両面で大きなメリットを得られるITインターンへの参加を検討してみましょう。

企業の選考対策に直結する情報を得られる

ITインターンに参加すると、企業の選考対策に直結する情報を得られます。インターン中に社員と直接コミュニケーションを取れる機会があり、選考で求められるポイントや企業が重視しているスキルについて具体的なアドバイスをもらえることも

たとえば、この企業ではグループディスカッションが特に重視される、といったインターンで得た情報をもとに対策を立てれば、選考本番までに余裕をもって準備ができます。結果として、志望度の高い企業の選考で周りより一歩先に進める可能性が高まるでしょう。

IT業界で就活する際のポイントは?業界事情や実施すべき行動を解説」では、IT業界の就職を目指す方に向けて就活のポイントを紹介しているため、ぜひご参照ください。

インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」や「インターンの種類はどれを選ぶ?目的・時期別に解説」の記事では、インターンの概要や目的について解説しています。インターンについて深く理解できていないと感じる方は、併せてご覧ください。

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IT企業が実施するインターンの選び方

インターンに参加する際は下記の基準を参考にし、自分に合ったものを選びましょう。

インターンで実施されるプログラムを見る

一口にインターンといっても、実施される内容はさまざまです。「IT企業だから」というだけでなく、そのインターンで何を学べるのか確認しましょう。

たとえば、プログラミングをやってみたい場合はプログラマーの仕事を体験できるインターン、デザイナー志望の場合はデザインに携われるインターンというように、自分の興味がある分野に絞ると探しやすくなります。

実施期間を見る(長期or短期)

インターンには3ヶ月~1年の長期のものと、1日や1週間といった短期のものがあります。自分の現状や志望度を見ながら選びましょう。

長期インターンのメリット・デメリット

長期インターンは短期よりも業務に深く関われるため、必要とされる知識やスキル、ビジネスマナーを早い段階で身に付けられます。さらに、長期インターンは有給のものが多く、社会勉強をしながら給料を得られるのもメリットといえるでしょう。

ただし、給料が発生するぶん責任が重くなるため、ミスをすれば企業や取引先に損失を与えてしまう恐れがあります。期間が長く、学業との両立が困難になる可能性がある点にも注意しましょう。

短期インターンのメリット・デメリット

短期インターンは1日~1週間と期間が短いため、スケジュール調整がしやすく、多くの企業に気軽に参加できるというメリットがあります。ただし、内容はグループワークや企業見学である場合が多く、本格的に業務を体験したいという就活生には不向きです。

インターン先の企業に興味をもてるかどうかで判断する

希望する職種が特に決まっていない場合は、インターン先の企業に興味があるかどうかで判断するのもおすすめです。

先述したように、インターンはWebサイトや説明会の情報だけでは得られない体験ができる貴重な機会です。せっかく気になる企業があるなら、ひとまず参加してみましょう。

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IT企業のインターンを探す手段

IT企業のインターンに参加したいなら、自分の目的に合った探し方を選ぶことが大切です。ここで紹介する方法を参考に、自分に合ったITインターンを効率良く探し、スキルアップや就活準備につなげましょう。

気になる企業のWebサイトをチェックする

参加したい企業や職種が決まっている場合は、企業のWebサイトから直接インターンを探すのがおすすめです。

企業のWebサイトには最新情報が掲載されており、詳細な情報や応募フローが確認できます。志望度が高い企業なら、就活ナビサイト経由より直接応募したほうが選考フローや必要書類の情報が得やすく効率的です。

特定のIT企業・職種でインターンを探すなら、まずは企業のWebサイトで最新情報を確認してから応募することをおすすめします。

就活ナビサイトで条件検索する

参加したいIT企業や職種が決まっていない人は、就活ナビサイトを活用するのがおすすめです。就活ナビサイトには数多くの企業のインターン情報が掲載されており、比較・検討しながら自分に合ったインターンを見つけやすい特徴があります。

就活ナビサイトを使えば、条件検索で地域、期間、職種別にインターン情報を絞り込むことが可能です。ITインターンでエンジニア職、UI/UX職など複数職種を比較したい場合にも役立ちます。

参加したい企業・職種がまだ決まっていないなら、就活ナビサイトで幅広くインターン情報を検索し、視野を広げながら興味のあるインターンを見つけてみましょう。

キャリアセンターや就職課で探す

大学のキャリアセンターや就職課を活用することで、ITインターン情報を効率的に収集できるだけでなく、選考対策のサポートも受けられるのが強みです。

キャリアセンターや就職課では、講義の合間に立ち寄って最新のインターン情報を得られるほか、応募書類の添削や面接練習などの具体的な就活サポートを受けられます。

なかには、特定の大学の学生だけが応募できるITインターン情報がキャリアセンターに届いていることも。こうした情報は就活ナビサイトでは公開されないケースも多く、ほかの学生との差をつけるチャンスです。

特にIT業界は、企業が「早期から意欲的な学生」を求めているため、こうした非公開インターン情報を活用できると有利に動けます。ITインターン探しでは、キャリアセンターや就職課を活用し、ほかの探し方と組み合わせて効率良く情報収集を行うことが大切です。サポートも積極的に利用し、インターン選考対策を万全にして挑みましょう。

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IT企業のインターンは文系就活生も参加できる

プログラミングや開発のイメージから、「IT業界=理数系」というイメージをもっている就活生もいるのではないでしょうか。

IT企業のインターンは内容や期間を問わず、文系の就活生も参加できます。プログラミングのインターンは、未経験者には勉強会や研修を行っている場合もあるので、ITの仕事に興味があるなら積極的に参加しましょう。

文系出身でもIT業界で働けるのか、より詳しく知りたい方は「文系からでも大丈夫?システムエンジニアとして就職するために」の記事もチェックしてみてください。

就活イベントの必要性が分からない方には、「就活イベントのメリット・デメリットとは?参加前に知っておくべきこと」の記事がおすすめです。こちらも併せて参考にしてください。

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IT企業のインターンに参加しようか迷っている方へ

ITインターンは、業界理解・実践的スキルの習得・選考対策・自己分析・進路選択のすべてを一度に進められる貴重な機会です。インターンで現場を体験することで、自分に合ったキャリアの方向性を早期につかみ、就活の軸を具体化できるでしょう。

IT企業について知りたい方は、「【IT業界徹底解説Part4】IT業界に関わる職種やキャリアについて」の記事も参考にしてください。

キャリアチケットでは、あなたの志望や適性に合わせてITインターンの選び方を個別にサポート。志望企業の選考対策、ES添削、面接練習も無料で受けられ、インターン選考突破率を高められます。

「IT業界で成長したい」「どのインターンに参加すべきか分からない」といった方はキャリアチケットに相談して、就活を成功に導きましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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